教職を取ってる人の就活って何が違う?やり方やコツを紹介!

教職を取ってる人の就活って何が違う?やり方やコツを紹介!

教職を履修している皆さん!教育実習や教員採用試験の勉強、毎日お疲れ様です!

さて、本選考前になり、周りが就活し始めて不安になっていませんか?

教員採用試験に落ちた時に民間企業の保険がほしい方や、まだ教員になるか民間企業に行くか悩んでいる方、不安ですよね。

その不安を、実際に大学で教職を履修しながら就活をした筆者と一緒に払拭しましょう!

【教職生は就活してるの?】教職と就活は両立できるのか

教職と就活の両立は、ズバリ可能です。

しかし、教育実習と本選考時期は被ることが多いため、スケジュール管理は必須です。

かなり多忙な期間になるため、アルバイト等に割ける時間はほぼなくなる方が多いです。

そのため、就職活動をする場合は、教育実習が始まる5月までに決まる早期内定をオススメします。

免許取得のみなら比較的余裕がある!?

卒業後すぐにではなく、将来的に教員になりたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

今は免許だけ取得できれば十分という方は、夏を過ぎるとかなり時間に余裕ができます。

なぜなら、教員採用試験のための勉強も必要としないため、教育実習終了とともに就活に時間を割けるようになるからです。教育実習は春から秋に掛けて行われる学校が多く、秋頃になると就活1本に専念することができます。

ただし、秋選考になるため就活自体は厳しいものになるので注意が必要です。

秋選考がどれほど厳しいものであるかは、この記事を参考にしてください。

教員採用試験に備えた準備を!

教育実習に行くために多くの単位を取り、模擬授業等を乗り越えられても、教員になれるとは限りません。

教員採用試験の倍率は高く、8倍を超える自治体もあります。

講師として働く選択肢もありますが、「教採に落ちたら民間に行こう」と考えている方は、秋以降に苦労する可能性があります。

なぜなら、教員採用試験の結果がでる10月以降も新卒の募集をしている企業は、全体の約2割しかないからです。

10月は多くの企業で入社式も行われるため、新たに新卒採用を行っている企業が少ないことが現状です。

正直、そこから就職活動を行うことは厳しいといえるでしょう。

採用結果後にも募集をかけている企業の3つの特徴

10月以降にも募集している企業には以下の特徴があります。

①大手企業などの大量人数を必要としている企業 

内定辞退などで減ってしまった人員を追加するための募集が行われています。

②ベンチャー企業やBtoB企業などの一般的に知名度が低い企業

春の選考で想定より新入社員が集まらなかった場合、募集を続けています。

③人材確保に苦労している地方企業

②と同じく、春の選考で新入社員が集まらなかった場合、採用予定人数に達するまで募集しています。

さて、以上の3つは、あなたの行きたい企業の特徴に当てはまるでしょうか。

納得して内定ができない可能性があると思われた方は、10月以降も厳しい就職活動を行うことになるかもしれません。

【教職生は就活してるの?】両立が難しいと言われる5つの理由

あなたの周りの教職生は「教職課程を履修し、卒業後は教員になるために教員採用試験を受ける」という方が多いのではないでしょうか。

実際に、教職生の就活は両立が難しいと言われています。

教職生であった筆者も悩み、教員採用試験を受けたほうがいいのかもしれないと悩んだ時もありました。

その理由を解説します。

教員以外でやりたいことがない場合が多い

特に教育学部の方は、高校卒業時に「教員になりたい」と考え、入学した方が多いと考えられます。

そのため、他学部の同期がインターンシップや会社説明会に時間を割いている間、教育実習や教職の授業に時間をあてており、あまり就職活動について知らないという方が多いです

教員を目指してきた人が多いからこそ、民間企業においてやりたいことが見つからず、「とりあえず教員になる」という選択を取る方もいます。

実習期間中は休みはほぼない

実習期間中は休みがほとんどありません。

平日は朝から晩まで学校に行き、土日は授業準備や指導案の作成に時間を掛けなければいけません。

そのため、実習中に就活をすることはほぼ不可能といえます。

校種によりますが、中高の教育実習は4回生の春学期に行われることが多く、就職活動の本格シーズンと被ってしまいます。

その場合、面接やその対策に割く時間を物理的に確保できず、かなり厳しい状態になってしまうことが考えられます。

早期or4年の夏以降しか就活できない

教育実習で時間を割けない分、大学3年の早期か4年の夏以降に就職活動を行うことになります。

その時期は、求人数にばらつきがあり、全ての企業が募集を掛けているとは限りません。

自分の関心のある企業の早期選考に落ちた場合や、夏以降に募集をかけていなかった場合は、志望度の高い企業も諦めざるを得なくなってしまいます。

そのような理由で両立ができなくなり、どちらかに絞らなくてはいけなくなるということが現状です。

「なぜ教員にならないのか」と聞かれる

教職生はかなり高い確率で「なぜ教員にならないのか」と聞かれます。

答え方によってはマイナスな評価につながるため、注意が必要です。

他の職種を下げるような発言は控え、あまり本音を言いすぎることは避けましょう。

例えば「夜遅くまで残業しているのが大変だと思ったから」というのが一番大きな理由であっても、「教員以上にやりたいことが見つかったからです」というように、ポジティブな言い換えを行いましょう。

教員採用試験と日程が被る可能性がある

教員採用試験の日程は、変更することができません。

特に二次試験以降は、応募の段階で日程が決まっていないという自治体も多く、先の見通しを立てることができません。

そのため、万が一教員採用試験と就職活動を両立できていたとしても、試験と面接の日程が被ったため諦めなければいけない…という事態も想定できます。

教採と就活の時期が被っている方は、そのような事態も把握したうえで、被らないことを願うしかありません。

【教職生は就活してるの?】教職生はみんな教師になるの?

さて、教職生が教員になる割合を知っていますか?

大学や学部、学年によっても異なるため、自分の周りの人の情報以外も知りたいという方もいるのではないでしょうか。

また、教員にならない場合、どのような進路先があるのかも解説します。

教員になる数は少ない

現在は、教職生が教員になる数は少ないといわれています。

また、教員にならない理由としては、以下のようなものが挙げられます。

Point
  • 将来のやりたいことが見つからなくてとりあえず教職を取っただけ
  • 公務員で安定していると思ったがやはり労働問題に直面した
  • 理想と現実のギャップがすごく諦めた
  • 教職課程で単位足りなかった

このような理由から途中で教職を辞退する学生が多くいるのが現状です。

また、免許を取得しても、教員採用試験の倍率の壁にぶつかり、教員になることを諦める学生も多いです。

筆者も教職生でしたが、就活エージェント会社を利用して、民間企業の方にコーチングや人材コンサルなど「教員」よりも条件のいいお仕事を見つけることができました。

【教職生は就活してるの?】教職生の就活スケジュール

教職生が就活をする場合、どのようなスケジュールで過ごすことになるでしょうか。

教職生の教員になるためのスケジュールと、就活生のスケジュールを重ねて見比べてみましょう。

また、以下のスケジュールは人によって異なる場合がありますので、1つの例として参考にしてください。

教員採用試験スケジュール

教職生が教員になるためのスケジュールは以下の流れです。

3月〜5月:教員採用試験の説明会、募集要項・出願書類の配布

4月〜6月:出願

出願は、電子申請と郵送で締切日が異なる場合があります。

7月〜8月:1次試験結果発表

主に教職教養や専門教養などの筆記試験が行われます。

8月〜10月:2次試験

数日の候補日があり、どの日程になるのかは2次試験の案内時に指定されます。

面接や、模擬授業などの実技を実施する自治体が多いです。

9月:3次試験

校種によっては選考過程が2次試験までの自治体が多いです。

9月〜10月:最終合格発表

9月までに合格発表が行われる自治体もあり、時期は様々です。

11月:2回目の採用試験

一部の自治体では年に2回教員採用試験が実施される場合があります。

1月〜3月:採用前研修

10月上旬~翌3月下旬:採用内定

翌4月1日~:教員として勤務

就活スケジュール

就活生のスケジュールは以下の流れです。

早期選考はより早い日程になりますが、こちらでは本選考のスケジュールを解説します。

2月~:企業説明会、就活サイトでプレエントリーの開始

3月1日には一斉にエントリーシートの提出が始まるため、それまでに企業説明会や企業研究を通して、エントリーしたい企業を絞ります。

3月〜:エントリーシート提出

同時に履歴書等も送る企業が多く、実質一次選考(書類選考)の開始といえます。

4月~5月:本選考

6月~:採用内定

10月~11月:内定式

11月~3月:内定者研修

翌4月1日~:勤務開始

【教職生は就活してるの?】教職生向けの民間業界

教育業界・教職生は、教育業界以外に不利だと思っていませんか?

意外と、教育業界以外の企業に就職している学生が多いのも事実です。

金融

金融業界といっても種類は多く、一言に銀行といっても規模や役割は様々です。

具体的には、銀行や証券、生命保険やクレジットカード業界が当てはまります。

基本的には、資金運用や手数料、保険料など、お金を動かすことで利益を得ています。

お金は人々が生きていく上で不可欠なものであるため経済を支えている仕事といえます。

また、どの企業でもお金のやり取りは必要であるため、幅広い企業と密接に関わっている業界であるといえます。

IT

IT業界とは、情報技術を用いてサービスを展開している業界全般を指します。

情報技術とは、インターネットや通信、ソフトウェア、ハードウェア、情報処理サービスなど、幅広い事業内容を含んでいます。

インターネットの普及が当たり前になった現代で益々注目度が高まっている業界であり、かなり勢いのある業界であるといえます。

業界・企業全体の成長速度も速いため、若手の間から成長できる環境に挑戦し、自身の市場価値を高めたいという学生からは人気の業界です。

メーカー

メーカーとは、製品を開発して生産し、提供することで利益を得る業界です。

製品とは、機械や食品、部品、医療品など幅広く、企業によって全く異なることが特徴です。

メーカーは、企業向けに製品を販売する「B to B」と、消費者向けに製品を販売する「B to C」に分けられます。

一社で両方を担っている場合もあれば、一方に注力している企業もあります。

生産拠点を海外に移すなど、グローバル化が進んでいることが特徴であり、ビジネスモデルが変化している部分にも注目です。

教育

教育業界は、学校などの教育機関、学習塾、資格スクール、社員研修サービスを含みます。

少子化が進み、市場規模が縮小していく可能性もあるといわれている一方で、コロナ禍による教育のオンライン化など、新たな動きも見せている業界です。

特に教職生としては、自身の実習での経験や教育的価値観を語ることができ、対策しやすい業界であるといえます。

また、その場合は「なぜ教員を選ばず、私教育を選んだのか」を語れるようになっておくといいでしょう。

人材

人材業界とは、働きたい人と雇いたい企業を結びつける役割を担っています。

具体的には、人材派遣や紹介、人材広告の作成や、コンサルティングを行っています。

就活生に馴染み深い就活エージェントも、この業界です。就活生が無料でサービスを利用できるのは、企業側から報酬を得ているためです。

また、企業は人材がないと成立しないので、全ての業界を根本から支えている業界であるともいえます。

まとめ

教員になるか悩んでいる方の中で、「人の成長を見守りたい」「英語を生かしたい」「子どもが好き」という理由で考えている方は、軸を見直してみてください。本当にやりたいことは民間企業にあるかもしれません。

就職活動をする場合は、教職生は教職科目の授業だけでもスケジュールが詰め詰めになることため、早め早めにエージェントや就活サイトをうまく活用してください。

教職生もしっかりと対策をして、納得できる進路に進みましょう!

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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