「トヨタの企業研究で確認すべき事項を解説!社員の声もご紹介します」

「トヨタの企業研究で確認すべき事項を解説!社員の声もご紹介します」

皆さんはトヨタ自動車に入社したいとお考えですね。

トヨタは日本だけでなく世界でも最大規模の自動車メーカー。

超人気企業ですから、就職を成功させるには徹底的な企業研究を行わなければなりません。

この記事では、トヨタの企業研究で確認すべきポイントを紹介します。

トヨタ社員の声も紹介するので、参考にしていただければ幸いです。

 

トヨタの企業研究で確認すべきポイント

まずは、トヨタの企業研究で確認すべき点を解説します。

就活で特に重要となるのは「事業内容」「企業理念」「競争力」の3つなので、この点を重点的に確認しましょう。

 

①代表取締役

氏名

豊田 章男

経歴

・昭和59年4月 トヨタ自動車株式会社入社

・平成12年6月 同社 取締役就任

・平成21年6月 同社 取締役社長就任(現在に至る)

代表メッセージ

トヨタは「モノづくりは人づくりから」の言葉に基づき、人材育成に取り組んできました。

これからの時代生き残るためには、原価を作り込む「競争力」と、相手の立場を考え理解・尊重し、巻き込む「人間力」が必要です。

この2つの力は、現場でこそ育つと考えます。

現場主義を取り戻し、未来を担う人材を育てる所存です。

 

 

②企業理念

トヨタに限った話ではありませんが、就職を成功させるには企業理念を理解し共感できているかが重要です。

「モノづくりを通じて、豊かな社会づくりに貢献する」という基本理念がありますが、具体的に表したものが、以下の7つの理念です。

 

1.

内外の法およびその精神を遵守し、

オープンでフェアな企業活動を通じて、国際社会から信頼される企業市民をめざす

2.

各国、各地域の文化・慣習を尊重し、

地域に根ざした企業活動を通じて、経済・社会の発展に貢献する

3.

クリーンで安全な商品の提供を使命とし、

あらゆる企業活動を通じて、住みよい地球と豊かな社会づくりに取り組む

4.

様々な分野での最先端技術の研究と開発に努め、

世界中のお客様のご要望にお応えする魅力あふれる商品・サービスを提供する

5.

労使相互信頼・責任を基本に、

個人の創造力とチームワークの強みを最大限に高める企業風土をつくる

6.

グローバルで革新的な経営により、社会との調和ある成長をめざす

7.

開かれた取引関係を基本に、互いに研究と創造に努め、

長期安定的な成長と共存共栄を実現する

【引用:https://www.toyota.co.jp/jpn/company/history/75years/data/conditions/philosophy/guiding_principles.html】

さすが、世界的な企業だけあって、国際社会を意識した企業理念になっています。

エントリーシートや面接では、企業理念のどの点に共感できるか具体的に述べてください。

 

③設立年・事業拠点・資本金

設立年

1937年

事業拠点

愛知県豊田市トヨタ町1番地

資本金

3,970億5,000万円(2012年3月末時点)

 

④事業内容

トヨタの事業内容は、皆さんもご存じの通り、自動車の製造・販売です。

日本のみならず世界全体でも、販売台数No.1の自動車メーカーです。

また、トヨタファイナンシャルサービス株式会社によって、自動車関連のローンやリース中心の金融サービスを提供しています。

 

⑤業績

トヨタの売上高と営業利益の推移は、以下の通りです。

 

年度

売上高

営業利益

2018

30兆2257億円

2兆4675億円

2017

29兆3796億円

2兆3999億円

2016

27兆5972億円

1兆9944億円

2015

28兆4032億円

2014

27兆2346億円


 

⑥成長性

トヨタの成長性は高いです。

凋落する未来は、全く見えません。

日系の車製造メーカーの中では、業績も一人勝ちの状態。

コンプライアンス違反など大きな問題を起こしさえしなければ、今後も順調に成長していくでしょう。

 

⑦景況・経済動向による影響度

上記の指標の通り、売上高は初の30兆円を達成しました。

リーマンショックにより、2009年に大きく売上が減少しましたが、その後盛り返し、毎年のように売上増を達成しています。

今後も売上は順調に伸びていくことが予想されますが、一つ心配なのが為替の影響。

海外売上比率も高いため、為替が変動した場合、大きな影響を受けるでしょう。

 

⑧競争力

トヨタの強みとしてまず挙げられるのは、世界中にわたる販売力です。

元々、技術力よりも営業力が優れていると言われていただけあって、その販売網の広さはすさまじいものです。

北米、欧州、アジアと幅広く展開し、競合他社の追随を許しません。

ただ、ひとつ中国市場においては他のメーカーに遅れを取っているため、その点がネックです。

販売のアプローチを地域・国ごとに変化させる蓄積されたノウハウは見事といえます。

また、企業としてこれだけ稼いでいますから、次世代技術への投資を惜しみなく行うこともできます。

圧倒的な資金力を生かし、技術力を磨くという好循環が成り立っており、これは競合他社には真似できません。

具体的な技術としては「自動運転の開発」が有名ですね。

 

⑨社風

日本の大企業だけあって、年功序列・終身雇用の文化が強いです。

ただ、グローバル化の波を受け社員にも外国人が増えていることもあり、徐々にその風土も変革が生じています。

また、かっては男社会でしたが、近年になって、出産・育児休暇の取得や女性管理職の登用など、女性が働きやすい環境の整備が急ピッチで進められています。

時代の変化に伴い働き方も変えていく、そんな想いが伝わります。

 

⑩キャリア形成の環境

「人がモノを作るのだから、人を作らねば仕事もはじまらない」という理念を持ち、トヨタは常に人材育成に取り組んできました。

トヨタの人材育成の狙いは、個人の想像力を高めつつ専門性の向上を図ることです。

個人の能力を高め、チームとしても高いパフォーマンスを生むのが狙いです。

 

⑪職種

トヨタの職種には、「事務職」と「技術職」の2つの職種があります。

技術系はコースごとに分かれての採用となります。

 

■事務職

  • 「企画・開発」→国内営業、海外営業、コネクティッド

  • 「生産」→生産管理、調達

  • 「販売」→国内営業、海外営業

  • 「アフターサポート」→カスタマーサポート

  • 「全社支援」→総務・人事、経理、渉外広報、情報システム

■技術職コース一覧

  • 「企画・開発」

  • 「生産」

  • 「アフターサポート」

  • 「全社支援」

〈求められる人物像〉

トヨタは、以下の2つの特徴を求められる人物像に挙げています。

 

■「困難で高い目標」を自ら掲げ、現場の事実をしっかり見据えたうえで、泥臭く愚直に、主体的にやりぬいていける人

■他の価値観を尊重し、異なる意見に謙虚に耳を傾け、周囲を巻き込んで仕事していくことをグローバルな舞台で実行できる人

また、採用HPでは、面接を受ける学生に対し、「あなたはどんな社会をつくっていきたいか。

社会にどんな影響を与え、責任を果たしていきたいかについて、大いに考え尽くしてください」とお願いをしています。

 

確実にこの点は、しっかり考えておきましょう。

 

⑫勤務条件

トヨタの福利厚生制度の特徴は、選択型福利厚生制度「ウェルチョイス」を採用していることです。

ウェルチョイスとは、会社が用意した様々な福利厚生制度のなかから、従業員が自分に必要なものを選択して利用できる制度です。

具体的には、スポーツ施設の利用や育児施設の利用費補助など30種類以上の福利厚生制度の中から選べます。

 

 

⑬CSR活動・ダイバーシティの取り組み

大企業が寄付を行うのは珍しい話ではありませんが、トヨタがアメリカで変わった寄付をしていると話題です。

食料を詰めている箱を小さくしたり、省スペース化で運びやすくしたりするサービスを実施しています。

この取り組みにより作業時間が短縮したため、「お金ではなく効率を寄付した」と評判です。

 

⑭関連企業

トヨタグループには、以下のような企業があります。

 

  • あいおい損害保険

  • アイシン精機

  • ダイハツ工業

  • デンソー など

【企業研究】トヨタ社員の声を紹介

最後に、実際にトヨタの社員として働いている方の声を紹介します。

先輩社員がどのような理由で志望を決めたのか、トヨタで働くために必要となる能力は何なのかといった点を参考にしましょう。

 

2004年入社:調達本部男性

トヨタへの入社動機のひとつが「チームワーク」。

面接で会った先輩はどれも個性的な方ばかりでしたが、マインドはひとつという強いチーム力を感じました。

調達の仕事をしていて思うのは、トヨタの進め方は他の企業とは少し違うということです。

仕入れでは最も安い価格を提示してきた企業にお願いするのが普通です。

トヨタの場合、仕入れ先さんにとって最低の価格がそれであるならば、もっと低価格で実現できないか、仕入れ先さんと一緒になって考えます。

仕入れ先の業務改善も行うイメージでしょうか?技術立国日本を再構築するくらいの勢いで業務に取り組んでいます。

ちなみにトヨタの最終面接で印象に残っているのは「これをなくしたらトヨタではないと感じるものはなんですか?」と質問したところ、担当してくれた役員が即座に「リスペクト」と答えたことです。

お客様はもちろん、関わる全ての方に対し、リスペクトして質の高いサービスの提供に努めています。

 

2009年入社:海外営業部門女性

元々、海外で活躍したい考えを持っていました。

トヨタはグローバル企業の完成形というイメージがありましたが、面接官の「まだまだ発展途上です。

真のグローバル企業の実現に向けて、一緒に頑張りましょう」という言葉に、胸を打たれて入社を決意しました。

日本初のプレミアムブランドとしてレクサスの地位を確立できるよう、ロゴマークなどデザイン面からアプローチするのが今の業務です。

入社1年目では海外営業の部署へと配属になり、数字を見ながら北欧市場にジャストインタイムで供給する配車業務を担当していました。

その部署では、作業の絶対量が多く、特に震災時は深夜まで業務が続く体力勝負の環境でしたが、タフな精神力で乗り切りました。

様々なタスクを同時進行させるタスク管理力やイレギュラーへの対応力も養われたと思います。

 

参考:http://toyota-saiyo.com/person/

まとめ

トヨタの企業研究に役立つ情報を紹介してきました。

トヨタは世界有数の会社のため、競争力や将来性が非常に高い企業です。

日本の大企業らしく年功序列・終身雇用の文化がありますが、グローバル化や男女平等社会の実現への要請の影響もうけ、徐々に新しい時代に適応しようとしています。

社員の声では、面接官や先輩の方から刺激を受けたとの声が多く、社員も魅力的な方が多いのでしょう。

 

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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