はじめに
面接の自己紹介が苦手…なんて人、いませんか?
就職活動と言えば面接。そして面接で一番最初にいわれるのが「自己紹介をしてください」の一言ですから、なんとしても苦手を克服しておかなくてはなりません。
自己紹介を乗り切るにはいくつかのポイントがあるものです。
本文では例を挙げながら自己紹介のポイントについて解説していきたいと思います。
自己紹介のNG例についてもご紹介していますので、そちらも併せて参考にしてみてください。
自己紹介の目的とは?
自己紹介は、初めて対面する面接官に、自分は誰か、どんな人物かの基本的な事項を知ってもらうことが目的です。
内容的には企業への猛烈なアピールをするものではなく、氏名と大学名や学部、学科と、自分の人物像や性格などを端的に示せる事柄を、一言程度で構成するのが基本です。
自己PRや長所を問う質問とは異なり、最初に振られるもので、長々と話す段階ではありません。
重要なのは、話し方や表情を通じた印象と、ひとつ盛り込みたい自分の特徴でインパクトを残すことです。
氏名や学部を伝えるのは基本事項であり、その内容自体が内定に影響を与えるわけではありません。
自己紹介は、最初にあなたが面接官と会話をするスタートになりますので、明るい声でハキハキと、笑顔で話して第一印象を好印象にすることが大切です。
自己紹介で伝えること
自己紹介は、あなたがどんな人物かの基本的事項を初対面の面接官に説明するとともに、第一印象で好印象を与えることが重要な目的となります。
では、どのような内容を、どのくらいの長さで紹介すればいいのでしょうか。
簡単なプロフィール
自己紹介では、まず、氏名や大学名、学部名、学科を伝えます。
大学で何を学んだかを伝えるために、専攻した学科まで紹介するのが基本です。
研究をしたり、ゼミに所属したりしている場合には、その内容も伝えるといいでしょう。
とくに研究内容やゼミの内容が、志望企業や志望している職種と関連がある場合には、一言触れておきます。
出身地などを伝えて、地域性を一言触れるのもありです。
ガクチカなどで学生時代に力を入れたことで紹介予定があれば、部活動や所属サークル、アルバイトなどを紹介してもかまいません。
あくまでも、「こんなことをしていました」という事柄から、あなたがどんな特徴の人物かを紹介するのが目的であり、長々と経験談を話す必要はありません。
学生時代に何をしてきたか
氏名や学部、出身地などの基本事項に加えて、学生時代に何をしてきたかに触れましょう。
ゼミや研究、部活やサークル、アルバイトやボランティア活動、留学や一人旅といったものです。
いくつか挙げた後、もっとも力を入れたことや、自分の性格や特徴をアピールできそうなものについて、一文程度にまとめて紹介します。
たとえば、「大学では〇〇ゼミに所属して○○を研究していました。
テニスサークルに所属し、100人をまとめるリーダーをしていました。」といった形です。
あくまで簡単に紹介する程度にとどめるのが、自己紹介の構成です。
サークルでのリーダーシップをアピールしたい場合、ガクチカや自分の強みをアピールする際のエピソードで詳しく述べるようにしましょう。
感謝の言葉
自己紹介をする際は、まず面接を行ってくれた企業へ感謝の言葉を述べましょう。
企業は忙しい中時間を作り、あなたのために面接を行っています。
面接時期が企業の繁忙期と重なっていた場合は、後回しにした業務を残業で処理しているかもしれません。
「本日はよろしくお願いいたします」や「本日は面接の機会をいただきありがとうございます、どうぞよろしくお願いいたします」などの一言を添えると、面接官に好印象を与えられます。
【新卒の自己紹介】自己紹介のポイント
面接が始まると、まずは簡単な自己紹介からスタートすることがほとんどです。
自己紹介をする目的は、以下の2つがあげられます。
・コミュニケーションのきっかけ作り
普段会話する際も同じですが、相手がどんな人間なのかがわからないと何を話して良いのかわからない、またはそもそも話しかけて良いのか迷うことがあるかと思います。
面接においても同じ原理で、あなたが何者なのかを明かすことで話しかけやすい雰囲気を作れるのです。
また話のネタによっては面接官がよりくわしく知りたい、聞きたいと感じる可能性があります。
この2点をふまえた、自己紹介を行う際のポイントは以下の通りです。
・学生時代に経験したこと
・挨拶
上記のポイントとあわせて、自己紹介時に注意すべき点がいくつか存在します。
続いては自己紹介時に注意すべき点を解説します。
最初に名乗る
自己紹介時は、はじめにあなたの名前を名乗るようにしましょう。
企業は数多くの就活生を相手に面接を行います。
場合によっては複数人同時に面接を行う場合もあるでしょう。
そのため、あなたが誰かを知ってもらう必要があります。
あなたの顔と名前が一致しないと、たとえすばらしい面接を行ったとしても、面接官の印象に残らない可能性があります。
面接官に顔と名前を覚えてもらうために、まずは大学名・学部・学科・学年・氏名を簡潔に述べてください。
活動について言及する際は一言添える
学生時代に経験したことを説明する際は、一歩踏み込んだ内容を簡潔に述べましょう。
なぜなら面接時に話のネタになり、その流れで強みをアピールできるチャンスが生まれる可能性もあるためです。
たとえばゼミや部活、アルバイトについて述べる際は「○○をやっていました」で終わらず、「○○に所属しており、夏に××大会に出場しました」など一歩踏み込んだ詳細情報を添えると効果的です。
また、マイナーなスポーツについてや専門用語を用いる場合は、そのまま使うのでなく「○○という××なスポーツをしていました」など、簡単な解説を入れるとあなたの話に面接官が興味をもってくれるかも知れません。
まったく知らない人が聞いたときに、わかりやすく伝わるか、興味をもってくれるかを意識して伝えましょう。
【新卒の自己紹介】自己紹介の例文
以下では自己紹介の例文を紹介します。
例文を参考にあなたらしい自己紹介を作成してみてください。
電磁気学を専攻していますが、具体的な研究にはまだこれからです。
学業以外では海岸清掃のボランティア活動を続けています。
最初は友人と2人で始めた活動ですが、SNSなどで宣伝をした結果、今では多くの人に参加してもらえるようになりました。
今ではボランティアチームのリーダーとして活動しています。
本日は面接の機会を頂きありがとうございます。よろしくお願いいたします。
【新卒の自己紹介】自己紹介のNG例
良い自己紹介があるという事はダメな自己紹介もあるという事です。
これはNGという自己紹介例についてご紹介してゆきたいと思います。
ダラダラと長すぎる自己紹介
まずNGなのがダラダラと長すぎる自己紹介です。
そもそも「自己紹介」とは「自分についてざっくりと説明する」という事です。
ここを「自己PR」と勘違いしてしまう人がいます。
例としては以下のようなものです。
大学では海岸清掃のボランティア活動をしてきました。
友人と二人で始めた活動ですが、SNSをきっかけとして、今では多くの人に参加してもらえるようになりました。
多くの人が集まってくれるようになった結果、チームをまとめ上げる必要がるという事で、私がリーダー役を務めています。
年上のメンバーも多く、はじめは戸惑う事も多くありましたが、リーダーとしての責任を果たすべく、日々努力しています。
ボランティアを続けていますとトラブル的な事も起こるもので…
もう読むのもつかれてきましたよね。
前半はまだ自己紹介的な部分もありますが、後半は完全に自己PRになってしまっています。
これならば大学と名前だけ伝えた方がまだ自己紹介として成立しています。
あまりに長い自己紹介をしていますと、「自己紹介はその辺で大丈夫です」という突っ込みが入ることも。
これを直訳すると「ダラダラ話すのは時間の無駄なのでやめてください」という事です。
当然ながら次の面接には繋がりません。
自己PRと混同してしまっている
面接時によく見られる間違いは、自己紹介を行う場面で自己PRをしてしまうケースです。
自己紹介と自己PRは一見同じもののように思えますが、実はそれぞれの本質はまったくの別物です。
自己紹介と自己PRの違いは以下のように区別できます。
・自己PR:能力や意欲のアピール
上記のように自己紹介は、挨拶を通して話のネタを作り出すこと、自己PRはあなたの強みや能力・入社意欲のアピールを行うことが目的です。
それぞれの意味を理解すると混同することがなくなりますので、頭に入れておいてください。
意味を理解しておくと、面接を自分のペースで進められます。
なぜなら、自己紹介で作り出した話のネタが自己PRにつながるように文章を組み立てられ、自然にあなたの強みをアピールできるからです。
違いをしっかりと理解して、自分のペースで面接を進められるようになりましょう。
面接官の意図と異なる解答をしてしまう
面接はすべて同じ流れで進むとは限りません。
自己紹介から始まるかと思いきや、大学名と名前だけを聞かれるケースもあります。
そのようなときは焦らずに、質問に対して、素直に答えましょう。
たとえば名前だけを聞かれているのに、自己紹介をつなげてしまうと相手の意図と異なった回答になってしまいます。
場合によっては「コミュニケーション力がない」とみなされることもあるので注意が必要です。
たずねられた内容を素直に受け止め、回答しましょう。
言葉に詰まってしまったときの対処法
面接時は誰でも緊張します。
「自己紹介で話す内容をしっかり準備してきたのに、緊張で忘れてしまった」ということもあるでしょう。
そのようなときは、基本的なプロフィールと、感謝の言葉を伝えるだけでかまいません。
面接ではうまく話せないことより、沈黙が続くことの方がNGといわれています。
なぜなら、長時間沈黙が続くと、相手に不安や違和感を与えるおそれがあるためです。
言葉に詰まった際、まずは一呼吸置きましょう。
そして完璧を求めず、5秒以上沈黙が続かないように話せる内容を話していけば問題はないのです。
【新卒の自己紹介】練習のポイント
自己紹介が完成したら練習をしてみましょう。
練習の際は、頭の中でシミュレーションをするだけでなく、実際に声に出してみることをおすすめします。
なぜなら声に出してみることで、回りくどい表現や、間違いに気づくことがあるためです。
気になる箇所が発見できた場合は、都度修正し、完成度を高めていきましょう。
また、声に出して練習することに加えて、以下の点についても意識して練習しておくことをおすすめします。
・表情や目線を意識する
それぞれくわしく解説していきます。
時間を意識する
自己紹介は長くなりすぎないよう注意が必要です。
なぜなら先ほど述べたように面接官は自己紹介を通して、話しやすい雰囲気を作ることと、コミュニケーションのきっかけ作りを目的としているからです。
そのため自己紹介はできるだけ簡潔で、わかりやすい内容となっている必要があります。
特に時間の指定がない自己紹介は30〜40秒程度で話せるように練習しましょう。
ちなみに文字数に換算すると、200文字程度です。 自己紹介文を作成する段階で200文字程度にまとめておくと良いでしょう。
表情や目線を意識する
自己紹介での印象は面接の出来を左右するため重要です。
面接官に好印象を与えるためには、目線と表情がポイントです。
話す際は相手の目をしっかりと見て、できるだけ明るい表情を心がけましょう。
特に現在はコロナウイルス感染防止のため、マスクを着用しての面接が多くなることも予想されます。
相手は目の表情でしか感情をくみ取れないため、普段以上に口角を上げ、笑顔で面接に挑みましょう。
面接官が2人以上いる場合もありますが、面接官全員に均等に目配りを行っていると「落ち着きがない」と思われる可能性があるので注意が必要です。
質問された相手をメインに据え、時々ほかの面接官にも目を向けるようにすると印象が良いです。
目を見ずに話すことは印象が悪くなるため、注意しましょう。
まとめ:面接は第一印象がカギ、自己紹介で好印象をゲット!
自己紹介のポイントについてご紹介してきましたが、ポイントはつかめましたか?
自分について相手に分かりやすく伝えるというのが自己紹介のカギとなります。
明るい表情とハキハキした口調で好印象をゲットしてください。スタートをうまく切れれば、面接はスムーズに進んで行くはずです。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート