ESや履歴書、面接などで必ずと言っていいほど聞かれる質問のひとつが「自己PR」です。
しかし、いざ自己PRを考えようと思っても、どのように書けばいいのか、そもそもどこから手をつければいいのかわからず困っているという方も多いのではないでしょうか。
就活は、企業に対していかに自分をアピールすることができるかによって、結果が左右されると言っても過言ではありません。
本記事では自己PRの書き方のポイントや書き方の手順などについて詳しく解説しています。
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【自己PRの書き方】自己PRってそもそも何?
自己PRは、ES(エントリーシート)や履歴書、面接などの選考を通じ、必ずといっていいほど質問される設問の1つです。
企業は自己PRを聞くことで就活生の何を知りたいと考えているのでしょうか。
自己PRとは、あなたの強みのうち、業務で生かせる強みをアピールするためのものです。
企業はあなたの強みを聞き、あなたが入社後に活躍できるかどうかを知りたいと考えています。
「長所を教えてください」とは少し異なる
自己PRと長所はどちらも自分の優れている部分をアピールするという意味で非常に似ています。
しかし、両者には明確な違いがあります。
長所とは、業務で生かせるかどうかは別として、あなたの人柄や性格のうち優れている点を指します。
これら2つを混同してしまうと、企業の質問の意図を無視した回答になり、うまくアピールできませんのでしっかりとその違いを押さえておきましょう。
【自己PRの書き方】自己PRは構成が大事
前述の通り自己PRでは、あなたの強みや過去の経験、企業とのマッチ度を見られています。
そのため、どのような強みをアピールするのかを検討したり、エピソードを具体化したりすることに重きを置きがちです。
ただし、アピールする内容ももちろん大切ですが、それと同じくらい文章全体の構成が重要となります。
構成が重要である理由について、以下から詳しく見てみましょう。
1. 文章のわかりやすさを左右する
構成は、文章全体のわかりやすさに直結するものであり、書かれている内容を読み手側が的確に理解できるかどうかに大きく関わってきます。
自己PRにおいて、いかにアピールしている強みやエピソードが魅力的であっても、それを読み手である企業が理解できるように伝えられなければ、意味がありません。
構成を意識することで、企業に的確・魅力的にあなたの強みを伝えることができます。
2. 構成が決まっていると自己PRを作りやすい
構成は、自己PRを作成しやすくするという点でも、重要な要素といえます。
自己PRの構成はある程度決まったフォーマットがあるため、最初はそれに則って内容を埋めていくことがおすすめです。
フォーマットを活用することで、簡単に自己PRが作成できることに加えて、前述した「わかりやすい文章」を組み立てることができます。
本記事の後半で、自己PRのおすすめの構成を紹介しておりますので、是非ご参考ください。
【自己PRの書き方】自己PRの書き方の手順
それでは、実際に自己PRの書き方を詳しく解説します。
主に意識するべきポイントは、自己PRを作るための事前準備をしてから構成を考え、実際に構成に沿って書いたうえで添削を行うという4つの工程です。
真剣に取り組んだ分だけ、希望した企業からの評価を得られる可能性が高まるので、最後まで気を抜かずに自分らしい自己PRを作成しましょう。
「自分はこういう人間です」というアピールがしっかりと伝わるように、文章を練っていくことが大切です。
- 準備をする
- 文章構成を考える
- 実際に書いてみる
- 添削をする
1. 準備をする
就活においてもっとも重要なのは事前準備であり、これは自己PRにおいても同様です。
なにを自己PRでアピールするのかという土台を決めるためには、自分のことに加えて相手のことを知る必要があります。
自己分析や企業研究などを徹底的に行い、将来なにを強みにして働いていきたいのか、希望する企業ではどの強みを活かせそうかという部分を深掘りしましょう。
自分の強みを突き詰めることで、自己PRで伝えるべきエピソードも固まってくるため、過去に積んできたさまざまな経験の中から伝えるべきものも見えてくるはずです。
ここで意識がぶれてしまうと、説得力に欠けた自己PRになってしまうので注意しましょう。
「アピールしたい項目別に例文を見たい」という方は、こちらの記事も参考にしてください。
2. 文章構成を考える
準備ができたら文章の構成を考えましょう。
これが自己PRの書き方の中でもっとも大切な部分です。
まずは簡潔に結論を述べてください。
自己PRの内容を最初にわかりやすく伝える一言を用意すると、聞き手が内容を理解しやすくなります。
続いて、なぜその結論に至ったのかという部分を説明し、相手が具体的なイメージをふくらませられるような根拠を述べましょう。
ここで終わってしまうとただの経験談になってしまい、自己PRとしての役割を果たせません。
強みとなるものを活かして、入社後にどうなりたいかという展望を述べ、ミスマッチが起こらないように将来像をアピールすることが大事です。
そして最後に再度結論を述べ、やる気を伝えるような構成にできるとよいでしょう。
さらに詳しく書き方を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
3. 実際に書いてみる
構成をしっかりと考えられたら、実際に考えた通りの自己PRを書いてみましょう。
まずは筆が進むままに最後まで完成させ、その後細かい部分を修正していくのがおすすめです。
ESや履歴書などで自己PRを書く際には、文字数を指定されていることもあります。
その場合は、一度書いたものと指定された文字数を合わせて調整し、読みやすい文章になるようにまとめてください。
このとき、強みになる部分やアピールすべき部分を調整しすぎて、あいまいな自己PRになってしまわないよう注意が必要です。
面接で自己PRを求められた場合には、箇条書きで要点を書いておくとよいでしょう。
文章をそのまま暗記していくと棒読みとなり、感情が見えない印象を与えてしまう可能性があるためです。
4. 添削をする
完成させた自己PRに手を加えず、そのまま出すのは非常に危険です。
一度書いただけでは誤字脱字があったり、文章のつながりに違和感があったりすることが多々あるため、提出前には必ず添削をするようにしましょう。
このとき、一度書いたものを数日寝かせてから見直すというのが、添削を行う際のポイントです。
また、数日寝かせている間に「もっとわかりやすい説明にできるのではないか」と一旦落ち着いて考えられたり、より的確な文章表現を思いついたりすることもあります。
焦って書くのではなく、少し時間をおいてから確認できるほどの余裕を持って、自己PRを作り始めるとよいでしょう。
添削サービスについて詳しく知りたいという方は、こちらの記事を参考にしてください。
【自己PRの書き方】そもそも企業は自己PRで何が知りたいのか
企業は自己PRを聞き、あなたの何を知りたいと考えているのでしょうか。
企業が就活生に対して知りたいと考えているのは、就活生の強みや過去経験、自社とのマッチング度や人間性です。
以下では、企業がそれぞれどのように就活生を見極めているのかを解説します。
- 応募者の強み
- 応募者の過去経験
- 応募者のマッチ度
- 応募者の人柄
1:応募者の強みを知るため
企業は入社後に活躍してくれる人材を求めています。
そのため、応募者がどのような強みを持っているのかを知り、入社後にどう活躍できるのかを知りたいと考えているのです。
自己PRでは、あなたが強みを生かしてどのように活躍できるのか、どんな仕事で能力を活かせるのかが明確な自己PRが求められます。
2:応募者の過去経験を知るため
企業は、就活生がこれまでにどんな経験を積んできたのか、またその経験から何を学んできたのかを知りたいと考えています。
自己PRのエピソードからは、あなたの興味やどんなことに夢中になっていたのかといった趣向を知れるほか、活動中に表れる継続力や向上心などの人柄に注目しています。
企業は一緒に働きたいと思える人を採用したいと考えているため、過去の経験を聞いて魅力的だと思える人柄が表れている場合、好印象へに繋がるでしょう。
3:応募者のマッチ度をはかるため
企業は、長く一緒に働きたいと思える人を採用したいと考えています。
企業は自社で活躍し、長く働いてくれる人材を探すため、採用活動に多くの時間やコストをかけています。
そのため、採用した人材がすぐに辞めてしまうのは企業にとって非常に痛手となってしまいます。
企業は長く一緒に働きたいと思える人を探すため、就活生が企業の雰囲気に馴染めるか、また企業の掲げるビジョンに共感し、同じく努力できるかどうかに注目しています。
【自己PRの書き方】自己PRを作るための準備
自己PRの書き方の手順では、一つ目の事前準備が最も重要であると伝えました。
ここからは、その事前準備について更に詳しく解説していきます。
自己分析を終え、題材だけ決まった状態でいきなり自己PRを書き始めてしまうと、どういった強みを伝えたいのかわからない文章になってしまったり、沢山のエピソードを盛り込みすぎて印象に残りにくい文章になってしまったり、ということが起こりえます。
以下から解説する準備をしっかりと行い、アピールしたい強みが的確に伝わる自己PRの作成に繋げましょう。
1. アピールする強みを決める
まずは、自己分析で発見した自身の強みの中から、どの強みをアピールするのか選択しましょう。
一つの文章の中で、いくつもの強みを伝えようとすると、どうしても一つ一つのエピソードが薄くなってしまったり、印象に残りにくい文章になってしまったりします。
そのため、自己PRで伝える強みは一つに絞り、その強みに関するエピソードを深掘りして具体的に書くことがおすすめです。
企業の求める人物像を見極めよう
どの強みをアピールするか選ぶ際は、企業の求める人物像を抑えることが重要です。
企業の求める人物像は、その企業で活躍するために必要な能力やスキル、その企業とマッチする人柄やマインドなどをふまえて、それぞれの企業が定めているものです。
そのため、企業に響くアピールをするためには、企業の求める人物像にマッチした強みを伝えることが効果的です。
自己分析だけでなく企業理解も深め、企業の求める人物像や必要とされるスキルをもとに、アピールする強みを何にするのか決めましょう。
2. エピソードを整理する
次に、その強みを発揮したエピソードや経験を整理しましょう。
具体的なエピソードが、その強みがあなたに備わっているという根拠となります。
「強みを発揮するきっかけ、行動を起こそうと考えた背景」「どのように強みを発揮したのか」「葛藤や挫折はなかったか」「結果どうなったか」など細かく整理し、一つ一つを具体化することが重要です。
エピソードが具体的であればあるほど、あなたの強みに対する納得度が上がります。
3. 入社後にどう生かせるか考える
自己PRは、強みを伝えて終わりではありません。
これまで養った自分の強みを、企業に入った後はどのように活かせるのか、というビジョンまで伝えることが大切です。
先述した通り、企業はあなたの自己PRを通して、自社に入った後に活躍できる人材かどうかを判断しています。
入社後に強みをどのように活かしていくのか、というビジョンも一緒にアピールすることで、あなたが入社後に活躍する姿がよりイメージしやすくなり、企業の評価に繋がりやすくなるでしょう。
入社後のビジョンの考え方
入社後、自分の強みをどのように活かせるのか思い浮かばない場合は、「志望する職種」や「キャリアプラン」と結びつけて考えてみましょう。
志望する職種については、入社後の役割や業務内容までしっかりと理解した上で、自分の強みがどのように活かせそうかイメージすることがおすすめです。
キャリアプランについては、自身が思い描くキャリアを達成するために、強みをどうやって発揮し、結果どのようなキャリアアップをしていきたいかを具体化してみるとよいでしょう。
【自己PRの書き方】自己PRをより魅力的にする方法4選
自己PRがないと悩みながらも、どうにか作成できた自己PR、何だかインパクトが薄い、何が強みなのかわからないと感じたときのブラッシュアップ法をお教えいたします。
主なポイントは次の4つです。
- キャッチコピーをつける
- 強みを言い換える
- エピソードの中に数字を入れる
- 感情の変化や価値観などとも結び付けよう
1. キャッチコピーをつける
就職活動において重要視されやすいポイントとして、「ほかの就活生との差別化」が挙げられます。
自己PRを述べる際も、この差別化を意識してみましょう。
差別化できる一つの方法として、「キャッチコピーをつける」というものがあります。
キャッチコピーの考え方の手順は以下の通りです。
- 自分の強みを一言で表現してみる
- その強みをかみくだいて具体化する
- 具体化した強みの比喩表現を考える
キャッチコピーの例としては以下が例として挙げられます。
- 私は「歩く辞書」です
- 私は多くの人にとっての「標識」です
- 私は様々な考え方をする「デザイナー」です
といった形でユニークなキャッチコピーをつけることで、採用担当者の興味を惹くことができます。
2. 強みを言い換える
アピールする強みを言い換えることも一つの手です。
例えば、コミュニケーション能力や責任感などは多くの学生がアピールするため、埋もれてしまいがちです。
また、コミュニケーションの中でも話す力・聞く力など、一つの能力に様々な要素が含まれている場合も多く、あなたの強みが的確に企業に伝わるか分かりません。
そこで、強みを具体的に言い換えたり、オリジナリティのある表現に変換したりすることで、企業への的確なアピールや、他の就活生との差別化に繋がります。
例えばコミュニケーション能力の場合、「相手の潜在的な要望を汲み取る力」「話しやすい雰囲気づくりができる」などと言い換えることができるでしょう。
3. エピソードの中に数字を入れる
まずは、エピソードの中に実績の残った数字などが入れられないか検討してみましょう。
たとえば、語学力をアピールするために留学した経験や成績を残してきたことを話す場合、ただ、「アメリカ留学をして実践的な英語を学びました」「スピーチコンテストに出場しました」と伝えるだけでは、実際にどのくらいの英語力があるのか伝わってきません。
そこで数字を入れて「3ヶ月のアメリカ留学に行きました」「全国学生スピーチコンテストで2位に入賞しました」「中学校3年で英検1級に合格しました」などと表現すると、より具体的になり、実績を残してきたことや能力の高さをアピールできます。
4. 感情の変化や価値観などとも結び付けよう
エピソードを語る際には、淡々と経験してきたことや、事実を時系列で並べるだけでなく、その時々の感情も盛り込みましょう。
最初の段階ではこう感じていたのに、経験を積んだことでこう感じるようになったなど、自分の成長の過程をアピールできるとベストです。
もし自己PRが他の学生とかぶっていても、感情の変化や価値観は人それぞれ違います。
自己PRを作成する際は具体的に、且つ自分らしい説明を心がけましょう。
自己PRではすごさは重要ではない
何かすごいことを話さなければ選考に通過できないと考える就活生は少なくありません。
このような考えから、なかなか自己PRがかけないという方もいるのではないでしょうか。
自己PRでは、何も「すごい体験」や「すごい成果」について話す必要はありません。
大切なことは、「自分の人柄」を明確に伝えることです。
企業の求める人物像に合致したあなたの人柄と強みを伝えることが通過する自己PRを作成するカギです。
【自己PRの書き方】自己PRを作る際の構成
自己PRがないという方も、自己分析やこれまでの経験を振り返り、志望してる企業や職種に即したアピール材料を見つけましょう。
見つけ出すことができたら、次の構成に従って自己PRを作成します。
ようやく見つけ出したアピールポイントを、面接官にあなたの魅力や強みとして説得力あるPRをするためには、アピール材料や内容はもちろん、構成も大切です。
どのような構成で伝えていくのかで、説得力や伝わり方が異なるためです。
- 結論:私の自己PRは〇〇があることです(アピールポイント)
- 理由:なぜならば、〇〇で〇〇ということがあったからです
- エピソード:私は〇〇で〇〇をしていました
- 問題:その経験で〇〇という問題に直面しました
- 行動:私は〇〇と考え、〇〇を行いました
- 結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております
1. 結論「私の自己PRは〇〇があることです(アピールポイント)」
自己PRをする際の構成のスタートは、自分のアピールポイントを端的に述べることです。
結論から始まることで、あなたのアピールポイントがすぐに明確になり、面接官が興味を持ち、その後のPRを聞く体制が整います。
まだアピールポイントを選びあぐねている方は、志望する職種ややりたい仕事に合わせて適性がないか検討してみましょう。
たとえば、営業や販売部門を志望するなら、どんな能力があれば良いでしょうか。
新製品をはじめ、自社で取り扱う商品を卸売業者や小売業者などで取り扱ってもらうよう営業を行い、消費者への販売に向けてキャンペーンなどの企画を打ち出す部門です。
販売する商品や自社ブランドへの思い入れを持てる情熱を持てることやコミュニケーション力の高さや交渉力、プレゼン力などがアピール材料になります。
これに対して事務的な業務を主に担う総務部門や経理・財務部門、人事部門のほか、法務部門や広報部門、資材の管理部門や購買部門など重要なコストの管理を担う部門といった管理部門を志望する場合はどうでしょうか。
部門や業務によっては法律や会計などの知識が必要となり、大学の学部などで学んだ経験などをアピールすることが一つのポイントです。
企画や開発・製造など現場の仕事ではなく、管理部門を志望するからこその経験談があるアピールポイントを探してみましょう。
2. 理由「なぜならば、〇〇で〇〇ということがあったからです」
結論を最初に述べたら、次に理由を説明します。
なぜ、自分のアピールポイントが最初の結論で述べたものであるかを、具体的な経験がきっかけとなったことを伝えます。
3. エピソード「私は〇〇で〇〇をしていました」
結論、理由の次はアピールポイントにまつわるエピソードを紹介するのが、説得力を増す構成の流れです。
自己PRがないとお悩みの方は、エピソードを探し出すのも苦労されるかもしれません。
一方で、先にエピソードの候補をいくつか思い浮かべ、その経験談の中から自分にはこんな強みがあったと気づくこともあるはずです。
エピソードを選ぶ際にも、重要なポイントがあります。
自己PRの構成においてエピソードを紹介する際には、概要を伝え、そこで生じた問題を紹介し、問題に対して起こした行動、その結果を伝えることがコツです。
そのため、自分のアピールポイントをただ押し出すだけのエピソードではなく、直面した問題に対してあなたのアピールポイントを発揮したことで解決ができた、成果が出せたというエピソードである必要があるのです。
4. 問題「その経験で〇〇という問題に直面しました」
エピソードを紹介する際には単にアピールポイントの自慢話にするのではなく、なんらかの問題に直面し、それを乗り越え、解決するために自分のアピールポイントを発揮したという内容であることがポイントになります。
たとえば、アイディア力があることをアピールポイントにする場合、「私はアイディア力があるので、画期的なアイディアを出して学園祭が盛り上がりました」という流れではなく、「学園祭の盛り上がりに欠けるという問題に直面していましたが、アイディア力を発揮して〇〇という初めての企画を行ったことで、来場者が前年比1.5倍になりました」という流れのエピソードが必要なのです。
問題を解決したという成果が出せたことをPRすることで、ただ、こんな能力があると伝えるより説得力が増します。
5. 行動「私は〇〇と考え、〇〇を行いました」
自己PRのエピソードを紹介する際には簡単に概要を説明した後、そこで直面した問題を簡潔かつわかりやすく紹介します。
次のステップとして、その問題に対してあなたがどう考えて、どういう行動に出たのかを紹介します。
その行動こそあなたが最初に結論で述べたアピールポイントを発揮した行動であることが大切です。
結果:その結果、〇〇となり、〇〇に大きく貢献しました
行動に出ただけでは美談で終わってしまうので、あなたが行動に出た結果どうなったかまでしっかり伝えましょう。
問題が解決したとさらりと述べるのではなく、より具体的に結果を説明します。
問題が生じていた時点とあなたがアピールポイントを発揮して行動に出た後の違いを具体的にPRしましょう。
6. 結論「その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております」
エピソードの結果まで伝えたら、最後に自己PRの締めをして結論を述べます。
最後の結論は、エントリーした企業に対して自分を売り込む場です。
あなたのアピールポイントを発揮できた経験を踏まえ、入社後にどのような活躍ができるのか、どのように貢献できるかを伝えます。
単にアイディア力があるから企画職で頑張りますというような、どの企業でも通用するような汎用性のあるPRでは足りません。
その企業独自の仕事のスタイルやこだわり、求めている人物像や社風などを踏まえ、それにマッチした形であなたのアピールポイントを活かして貢献できることを伝えましょう。
自分を売り込むプロモーションの機会として、結論から最後の締めまで一貫性を持った構成のステップを踏んでいくことが大切です。
【自己PRの書き方】嘘をついたらバレる?
自己PRに限らず、就職活動の場で嘘をつきたくなる気持ちはとてもわかります。
自分をよく見せたいという気持ちから嘘をつきたくなってしまいがちですが、正直あまりオススメできません。
- 採用担当者の7割は嘘に気づいている
- 多少盛る程度に留めよう
採用担当者の7割は嘘に気づいている
採用担当者は何人もの就活生と面接を通じて会話をしています。
そのため、就活生の表情や質問の答え方で就活生の話しているエピソードが本当の話なのかを判断しています。
ただ、面接官によっては就活生の嘘をプラスに捉える人もいます。
入社する意思が強いと判断されたり、営業であればトークスキルがあると判断される場合もあります。
多少盛る程度に留めよう
どちらにせよ、採用担当者に悪い印象を与えてしまう可能性があるため嘘をつくのではなく、話を多少盛る程度に留めた方が無難です。
ただ、就活において重要なのはすごい話をすることではなく、本人のマインドやポテンシャルなのであまり話を作り込みすぎないようにしましょう。
【自己PRの書き方】基本の例文3選
それでは具体的に、自己PRの例文を確認しましょう。
構成や内容を中心に確認し、あなたが自己PRを作成する際の参考にしてくださいね。
例文1. 目標をやり遂げることができる
私は何事にもコツコツと地道に努力して、目標をやり遂げることができる人間です。
高校受験も大学受験も、毎朝5時起きで勉強することに決めてコツコツと頑張りました。 インフルエンザのとき以外は、5時起きでの早朝勉強を欠かしたことはありません。
その結果、無事に希望校に入ることができました。
大学時代の吹奏楽部の活動も、肺活量に自信がなかったので毎日腹筋を30回必ずやると決めて続けました。
おかげでだんだんと力強い演奏ができるようになり、3回生のときには難しいソロパートを任せられてうれしかったです。
やると決めたらコツコツと必ずやり遂げる性格を、仕事にもつなげたいです。
例文2. アイディアを考え出し実行できる
私の強みは、成果が必要なときに創意工夫をしてよきアイディアを考え出し実行できる点です。
学生時代に新しくオープンしたカフェでアルバイトをしていましたが、立地がよい場所とは言えませんでした。
来客を増やすための方法として、私は店長に可愛い手書きのチラシを作るので学校で配ってもよいかと聞いたのです。
私は絵を描くのが好きでしたし、大学は女子大なのでカフェ好きな人もたくさんいます。
店長は、私のアイディアを受け入れてくださって、さっそくチラシを作りました。
手作り感のある可愛いデザインのチラシが出来上がり、大学で撒いたところたくさんの女子学生が来てくれたのです。
あっという間に口コミで広がり、他校の友達や彼氏と一緒に来てくれた人も大勢いました。
店はどんどん有名になり、穴場の人気店になりました。
こうしたアイディア豊富で実行力もあるところを御社でも活かして働きたいです。
例文3. 責任感・リーダーシップ
私は、責任感とリーダーシップがあると自負しております。
学生時代はコーラス部の部長を務めておりました。
コーラスはみんなで作るものであり、部長として部員それぞれの性格や体調面を把握する必要があります。
コーラス部は40名ほどでしたが、毎日みんなの練習風景をチェックして、不調なメンバーはマンツーマンで特別練習に付き合うこともありました。
モチベーションが下がっているメンバーには、やる気が出るように時には気分転換でランチに誘いました。
みんなが頑張れる環境を作るのは私の責任だと考え、どんなときも笑顔でやり切りました。
あのときのおかげで、責任感やリーダーシップ能力が磨かれたと思います。
御社ではチーム営業職を希望しておりますので、チームの中でいつしかリーダーとしてみんなを引っ張っていくことができるように頑張りたいです。
【自己PRの書き方】人事ウケを狙った例文4選
自己PRを人事ウケするように作るためには、まず人事がどのような点を見ているかを知る必要があります。
それには人事目線に立つのが一番ですが、企業の人事は応募者が自社とミスマッチしないことをとても重視しています。
事実、多くの人事担当者が就活生の「人柄」を重視していますが、これもミスマッチを起こさないためと言えるでしょう。
この人が入社して長く活躍してくれるかどうかを知りたいと考えています。
つまり、人事ウケする内容=その会社にマッチすることです。
マッチさせられるポイントは複数ありますので、自分のどの点がマッチするかをよく考えたうえでまとめましょう。
ここではマッチするポイント別に例文を紹介します。
- 例文①:人事ウケ×継続力
- 例文②:人事ウケ×協調性
- 例文③:人事ウケ×能動的行動
- 例文④:人事ウケ×パッション
例文1. 人事ウケ×継続力
私は、これと決めたことに対して継続して努力できます。
大学2年生のときに半年間アメリカに留学しましたが、そこでクラスメイトとディスカッションになったとき、言いたいことの半分も言えない体験をしました。
矢継ぎ早に言いたいことを言われ続け、何も言い返せないことに涙が出るほど悔しい思いをしたため、英語を猛勉強することを固く決意して帰国しました。
目標を2年以内のTOEIC800点獲得と定め、1か月ごとに模擬テストの目標点数をクリアする努力を重ね、結果的に1年半で目標を達成することに成功しました。
御社に入社後も常に高い目標を定め、クリアするための努力を継続し、業績アップに貢献できればと考えています。
伝えるコツ
継続力はどんな企業でも歓迎される強みです。
もちろん人事ウケも良いですし、好意的に受け入れてもらえるでしょう。
とくにミスマッチによる早期退職が恐れられている昨今、困難にも継続して立ち向かってくれる人材は重宝されます。
伝えるコツは、何を継続したかの内容ではなく、継続できる理由や裏付けです。
例では負けず嫌いの性格や計画性などがうかがえますが、自分がどのように感じ、どのように考えたかをしっかり伝えるのが良いでしょう。
悔しい思いをした、絶対に乗り越えたいと強く思ったなど、モチベーションや原動力を明示すると説得力が生まれますし、人事が知りたい人柄をアピールできます。
ただし感情に任せて書くのではなく、論理的にまとめることも意識しましょう。
例文2. 人事ウケ×協調性
私はチームをまとめて1つの目標に向かって物事を進める、旗振り役が得意です。
大学の文化祭では毎年実行委員を務め、大学全体のイベントの仕切りを実施していました。
当大学はサークル数が非常に多く、毎回それぞれがバラバラの主張をしてくるため、意見のとりまとめは非常に骨の折れる仕事です。
私は各サークルの代表との折衝役を務めましたが、毎日できる限り顔を合わせ、週1回全員が集まってその都度課題を解消し、全員が同じ情報を共有することで心を1つにすることを心掛けました。
毎年周りじゅうから「お前は旗を振ってるだけで何もしてない」と笑いながら言われますが、私はそれが一番良い形だと考えています。
御社においても自分が現場の良い緩衝材となり、チームがまとまる役に立てればと考えています。
伝えるコツ
協調性はチームで業務を行う職種の場合、とくに大切なスキルの1つです。
マッチする企業であれば非常に人事ウケする強みですし、魅力的な自己PRになるでしょう。
いずれにせよ企業は組織ですから、協調できることは大切な要素です。
ただ協調性が歓迎されないことはありませんが、より尖ったスタンドプレーの姿勢を前面売りにしている企業だと、物足りないと受け止められてしまう恐れはあるでしょう。
伝えるコツは、単に誰とでも仲良くなるという方向ではなく、自分がクッションになってでも全体をうまくまとめる、物事を進行できるという方向性にアピールすることです。
説得力を持たせるためには第三者の声などを入れ、具体性を入れることもポイントでしょう。
例文3. 人事ウケ×能動的行動
私は自分が能動的に動くことで周囲を巻き込み、目標達成を目指す力があります。
大学ではバスケット部に所属し、昨年は目標としていたインターハイ出場を達成しました。
ただ私自身はスターティングメンバーではなく、ベンチで檄を飛ばす側です。
地区大会予選で強いチームと当たることがわかり全員が意気消沈したとき、私はその場でスターティングメンバー入りを宣言し、全員を鼓舞しました。
その日から私はメニューを改良して能動的にトレーニングを開始し、メンバーはポジションを取られまいとして部内が活気づきました。
その結果、全員のモチベーションがアップし、強豪を破りインターハイ出場を果たすことができました。
メンバー入りを目指したのはもちろん本気ですが、同時にチームが強くなればそれが一番だと考えます。
御社においても自分が能動的に動くことで組織力を強め、会社に貢献したいと思います。
伝えるコツ
人事ウケする能動的行動力を持つ人は、周囲にもその熱を伝えられる人です。
与えられるのを待つのではなく自分から取りに行く行動力は大切ですが、その姿に周りが感化され、良い方向へ向かうことが一番のメリットです。
伝えるコツは、主体性があること、自分本位や自分勝手ではないことがわかることです。
場合によってはかき回すだけのマイナス要因と捉えられてしまうこともあるので、そこは十分に注意しましょう。
また、起こした行動そのものを伝えるのではなく、何を目指し、どう考えてその行動に移ったかがわかるように伝えることもポイントです。
例では自分のためだけでなくチームを鼓舞することを考えて行動している点が人事ウケするポイントであり、結果的に個人の目標より組織の成果を歓迎していることが評価できる点でしょう。
例文4. 人事ウケ×パッション
私は与えられた業務だけに甘んじることなく、常に意欲的に仕事にあたるパッションがあります。
大学では2年間パン屋でアルバイトをしていましたが、全国チェーンの中でその店舗は常に売り上げが思わしくなく、いつも成績は下の方でした。
あるとき新作アイディアの社内コンペがあると店長から聞き、店舗の名を上げる絶好のチャンスだと考え参加を表明しました。
それからは毎日寝る間も惜しんでアイディアを練り、大学の友人たちにも頼んで校内からたくさんの意見を集め、自信作を応募しました。
結果は入選できませんでしたが、協力してくれた人たちがこれをきっかけに店に来てくれるようになり、売り上げが1.5倍になったことはうれしい成果です。
御社でもこの前向きなパッションを活かし、常に意欲的に仕事に取り組みたいです。
伝えるコツ
パッションは仕事を続けるうえでとても大切な要素であり、人事ウケしやすいポイントです。
採用の評価ポイントに熱意や意欲を挙げる企業は多いですし、パッションを感じる人物には好印象を得られるでしょう。
この人物が入社すれば、社内が活性化するだろうと思ってもらえればアピール成功です。
パッションはモチベーションの高さにもつながり、将来に向かって前進する強さにもつながります。
本当にパッションがある人物は高みを目指していますので、キャリアビジョンやキャリアパスなども語れるようにしておくことが伝えるときのコツです。
言葉を置き換えた方が有効な場合もありますので、「前向き」「向上心」「積極性」など自分を表現できる言葉も持っておきましょう。
力技でなんでも解決しようとする粗暴な人物だと思われないように、ロジカルシンキングを意識することも重要です。
【自己PRの書き方】 NGな例文2選
自己PRを作成する際に評価されないものもいくつかあります。
意外と多くの就活生がやってしまうようなNGな例文とそれぞれのBADポイントを紹介するので、ここをしっかりと理解した上でアピールするだけで他の就活生と差別化をすることができます。
- 根拠が乏しい自己PR
- エピソードと結びつきが無い自己PR
根拠が乏しい自己PR
私の強みはリーダーシップです。
私は3年生の時に経済学部の○○ゼミのリーダーを務めました。
自分がゼミリーダーに指名されるとは思いませんでしたが、この機会を有効に使おうと思い、役割を引き受けました。
リーダーを務める中で、メンバーの声をより多く聞くことを心がけました。
また、この経験に引き続き居酒屋のアルバイトでもアルバイトリーダーを任されるようになりました。
このようなリーダー経験を生かして、御社に貢献できる人材になりたいです。
BADポイント
上記の例文は極端なものですが、「リーダーを務めた」という根拠のみで「リーダーシップ」をアピールしようとしている点に注意しましょう。
実際にリーダーを任された経験の中で、どのようなマネジメントを行ったのかを具体的なエピソードとともにまとめると、「リーダーシップがある」という長所をアピールすることにつながります。
また、実行したことと心がけたことは別物になります。
自己PRを考えるうえでは、心がけたことではなく実行したことをエピソードとして盛り込むようにしましょう。
エピソードと結びつきが無い自己PR
私の強みは粘り強さです。 私はサッカー部に入学してすぐ所属し、これまで一度も休まずに練習に参加しました。
また飲食店のアルバイトでは幅広い年代の方にホールスタッフとして関わってきました。
店長には安心して任せられるという言葉を頂き、アルバイトリーダーを務める経験もしました。
部活もアルバイトも入学から継続することが出来ています。 このように学生時代の様々な経験から、私は粘り強さを身に着けることができました。
この経験を生かして、御社での業務へ貢献したいと考えています。
BADポイント
「長く続けた」ことだけが粘り強さの根拠として述べてしまっている点がBADポイントとして挙げられます。
長く続けたこと自体は悪くないのですが、エピソードとして抽象度が高く、具体的な場面を述べることができていません。
また、根拠が部活とバイトの2つのエピソードになっており、ひとつに絞れていない点もBADポイントです。
「長く続けた」ことではなく、「困難を乗り越えた」場面や「課題意識に基づいて行動した」場面に基づくエピソードを用意しましょう。
そのほか注意するべきポイント
そのほか、自己PRを考えるうえで注意するべきポイントを紹介します。
「企業で活かせるかわからない内容」「再現性が低い内容」の2つにわけて紹介します。
1. 企業で活かせるかわからない内容
自己PRは自分はどういった人間でどんな能力があるかをアピールするチャンスです。
そこで企業に対して活かせるかわからないような自己PRをしてしまっては企業は魅力を感じづらいです。
例えば、地方の町工場で英語力をアピールしてもなかなかその魅力が伝わることはないでしょう。
逆に、外資系企業で工場での勤務経験をアピールしても英語力をアピールした方が評価されやすいでしょう。
もちろん自己PRは伝え方次第ですが、どんな内容でも企業に入社後にも活かせるということがわかるような自己PRにすることが大切です。
2. 再現性が低い内容
企業は再現性のある成果を求めているものです。
再現性とは、同じようなことをすれば同じような利益が出るというようなものです。
偶然うまくいったようなものは再現することができないため評価することはできないのです。
極端な例で言えば、宝くじで1億円儲けた人よりも、自分の能力で10万円稼いだ人の方が評価されるのです。
【自己PRの書き方】そのほか注意するべきポイント
自分の強みや魅力は誰にもあるはずですが、中には自分をアピールするのが苦手な方や自分に自信を持てない方もいます。
アイドルが自己アピールをしている様子を見て、何でそんなに自信が持てるのかと感じたり、アスリートが自信満々に話すのを見て、自分にはとても真似できないと思っている方もいるかもしれません。
そんな方はいざ就活のために自己PRを作ろうとしても、まったく思いつかないことやうまく作れないことが多いです。
ですが、誰にもよいところはありますし、自分らしいところがあるはずです。
自分で気付けないのであれば、思い切って周囲の第三者や専門的な立場の方に尋ねてみましょう。
- どうしても自己PRが作れない場合は頼ることも重要
- 友人や家族に頼る
- キャリアセンターに頼る
- 就活アドバイザーに頼る
1. 友人や家族に頼る
あなたの身近にいて、あなたの性格や人柄をよく知っているのは友人や家族です。
よい面も悪い面も熟知しているはずです。
自分の強みやよいところは何だと思うか、思い切って聞いてみましょう。
友人はいつも仲良くしている仲間をはじめ、ゼミやサークルのメンバー、アルバイトの職場の人なども対象になります。
それぞれ立場や関係性が異なるので、違った角度からあなたの魅力やよい点などを伝えてくれるに違いありません。
いつもの友人なら思いやりがある、よく気づく人などと性格面を中心に話してくれるかもしれません。
ゼミならディスカッションでフォローをしてくれる、サークルならみんながやらない細かい作業を買って出てくれるなどと、それぞれの集まりの目的やシチュエーションに応じた内容が出てくるはずです。
アルバイト仲間なら仕事が正確、お客様に親身に対応しているなど仕事面でのよいところを教えてくれるのではないでしょうか。
家族なら幼い頃から自分がどんなことに興味を持ち、どんな風に取り組む子どもであったかなどを詳しく尋ねてみると、自己PRや志望動機、自分の強みや長所などの回答につながるヒントも得られます。
こうした情報を集めて、志望する企業や業種、職種に、どの面をアピールするのが一番よいかを検討し、内容を深めていきましょう。
2. キャリアセンターに頼る
友人や家族など身近な人に自分のよいところなどを聞くのは恥ずかしいという方は、大学のキャリアセンターに相談に行ってみましょう。
面談を通じてあなたのやる気を引き出してくれたり、自己PRの検討に役立つ自己分析のやり方などをアドバイスしてくれたりするはずです。
また、中には卒業生の実際に書いた自己PRや就活生向けの自己PRの回答例などが資料として用意されていることもあります。
自分のものではなくても、資料を読んでいくうちに、こんなことも自己PRになるのかとか、こんな風に書けばよいのかというヒントが閃き、自分のケースに合わせて思いつけるようになります。
3. 就活アドバイザーに頼る
就活サイトやサービス事業者などの就活アドバイザーに相談するのも一つの方法です。
就活アドバイザーはその道のプロであり、自らの経験や多くの就活生を内定に導いてきたノウハウを活かして、アドバイスをくれたり、あなたの強みを見つけるお手伝いをしてくれます。
自己分析のやり方を一緒に実践してくれ、あなたの強みなどを会話の中でうまく引き出しながら、それを自己PRに落とし込みましょうと提案などをしてくれます。
就活市場では実際にプロのエージェントと一緒に学生の悩みを解決するサービスを展開しています。
自分では自己PRが思いつかない・・という方はぜひ利用してみてください。
【自己PRの書き方】自己PRが作れないときの対処法
自分の強みやアピールポイントについて、周囲の人に尋ねてみるのはハードルが高い、と感じた方もおられるかもしれません。
ここからは自己PRで何をアピールすべきか分からない人に、自分自身で取り組めるおすすめの方法を紹介します。
様々な手法や観点から、自己PRを考え、見つけるやり方を紹介しておりますので、自己PRが思いつかず困っている方は、是非参考に取り組んでみてください。
1. 企業の求める人物像から考える
企業の求める人物像をヒントに、アピールする内容を考えていく方法もおすすめです。
志望先の企業が求めている人物像と、自身のこれまでの意識や行動に共通するところはないか、探してみましょう。
企業が求める人物像と、共通する自身の特徴や強みについて伝えることで、企業が求める人物像に合ったアピールができるため、入社後に活躍できるポテンシャルがある、という評価を企業からしてもらいやすくなるメリットもあります。
自分史
最初に紹介する自己分析の方法は自分史です。
自分史とはそのままの通り、自分の歴史について作成するというものです。
自分史を作るには、小学生時代から大学生時代まで学校やイベントごとにひとつずつ自分が頑張った経験や思い出に残ってることを書き出していきます。
その時には、以下にあるようなものをピックアップして考えていきます。
- 何をしたのか
- なぜしたのか
- どう感じたのか
- 何を得たのか
それぞれについて考えたら、今度はそれぞれを深堀していくことになります。
それぞれの事柄について、なぜ?と深堀することで自分が頑張れた理由や行動の根本的な理由について考えることができます。
それらを交えてアピールすることで人事もより具体的にあなたを知ることができるため、選考に通過しやすくなるでしょう。
以下の記事を参考に自分史を作成してみてくださいね。
2. 自分の弱点から考える
自分が弱点だと感じていることを、強みとして転換する方法もあります。
強みと弱点は表裏一体です。
弱点であると感じている特徴も、環境や場合によっては強みとして発揮できることがあります。
例えば、効率が悪いという弱点は、丁寧に物事に取り組める、責任感が強い、一つ一つに真剣である、といった強みに言い換えることができます。
どうしても自身の強みやアピールポイントが思い浮かばない場合は、自分の弱点をヒントに考えてみましょう。
3. 自己分析をする
自己分析とは、自分の強みや弱み、長所や短所や価値観などを深堀りし、自分を客観視するための作業です。
自分について知ること、つまり自己分析ができれば、自分が何をしたいのか、どんなことに向いているのか、何が得意で、どんな強みがあるのか、どんなエピソードからそれが強みだと感じたのかについて知ることができます。
それにより、自分の強みやアピールすべき点がわかり、自己PRを作成することができるのです。
また、面接の場で採用担当者から何か質問をされた際に言葉に詰まってしまうといったこともほぼ無くなるでしょう。
以前に自己分析を行ったことがあるという人も、もう一度自己分析を行うことで以前よりもより明確な結果を得られるかもしれません。
自己分析のやり方
就活をしていると自己分析が大切だと何度も聞くと思いますが、自己分析の方法をしっかりと理解している学生は意外と少ないです。
ここでは、自己分析をするためのおすすめの方法を3つ紹介します。
どれも簡単にできるものなので、一度やってみることをおすすめします。
以下の記事でも自己分析のやり方を紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
【自己PRの書き方】 描き終わったら添削をしてもらおう!
自分で作った自己PRに対していまいち自信がなく、不安になってしまう方も多いのではないでしょうか。
添削のポイントをしっかりと押さえられれば、魅力度の高い自己PRに仕上げられます。
添削を繰り返すことで、自分なりの表現を見つけられたり、状況の説明をわかりやすくできるようになったりするためです。
人に見せるのは恥ずかしいと感じてしまうかもしれませんが、自分だけでは限界だと感じた場合には、周囲の人を頼るとよいでしょう。
- 第3者視点で見てもらうこと
- 強みが仕事でどのように活かせるのかを考える
- 求めている人物像に合っているかを確認する
- 誤字脱字がないようにする
- 最もおすすめなのはエージェント
第3者視点で見てもらうこと
自己PRを作り終わったら、まず自分で添削することが大切です。
文章におかしいところがないか、エピソードに矛盾がないかなど、しっかりとチェックしましょう。
しかし自分だけで添削作業を完結させてしまうと、どうしても主観が入ってしまうため、他者に伝わりやすいのかどうかがわかりにくくなってしまいます。
そこでおすすめなのが、面接官と同じように、自分のことをあまり知らない第3者に一度見てもらう方法です。
自分で読んでわかるものでも、他者が読んだ場合には、その通りに伝わらないことがあるかもしれません。
自己PRでは、過去のエピソードを知らない人が読んでも、すぐにわかる説明ができているのかが重要なため、客観的な意見をもらうのが非常に重要です。
強みが仕事でどのように活かせるのかを考える
企業は入社後に活躍してくれる人材を欲しています。
そのため、強みを仕事をどう生かせるのかをアピールすることが非常に効果的です。
企業研究を踏まえ、具体的にどのような場面で強みを生かせるのかを伝えることで、企業に入社後にあなたが活躍するイメージを与えることができます。
求めている人物像に合っているかを確認する
先ほども述べましたが、自己PRをするうえで、企業が求めている人物像に合った強みをアピールすることは非常に重要です。
企業の求める人物像と全く異なる強みをアピールをしてしまっては選考を突破することは困難でしょう。
あなたがアピールしたい強みが客観的に見ても、企業の求める人物像と合致しているかを確認しましょう。
誤字脱字がないようにする
文章に誤字脱字があると残念な印象を与えてしまいます。
「文章をギリギリで作成したのだろうか」
「志望度が低いからしっかりと確認を行わなかったのだろうか」
このように、誤字脱字があると志望度が低いのではないかという印象を与えてしまいます。
提出前に誤字脱字がないかしっかりと確認しておくことが大切です。
最もおすすめなのはエージェント
いざ第3者に添削してもらおうと思っても、誰に見てもらえばよいのか悩んでしまうこともあるでしょう。
そんなときにおすすめなのが、就活エージェントを活用することです。
大学のキャリアセンターやOBOGに頼むのもよいですが、就活エージェントは企業目線で添削してくれる点が一番の魅力と言えます。
また、就活に関するさまざまな知識やノウハウを持っているエージェントから、的確なアドバイスを受けることで、就活に対する不安が自信に変わることもあるでしょう。
就活に関するさまざまなサポートが充実しているため、自己PRや就活の進め方などで悩んでいる場合には、ぜひ活用してみてください。
こちらで就活エージェントについて気になる方はチェックしてみてください。
【自己PRの書き方】まとめ
こうして見てみると、自己PRを作ることがそんなに難しくなく感じませんか?
企業は、社会人として自己分析ができる人間も求めています。この機会に自分を客観的に見つめ直すことができるはずです。
自分の強みに自信を持って面接に挑みましょう。自分らしい自己PRで、内定を勝ち取りたいものです。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート