最近感動したことは?答え方と探し方のポイントを徹底解説!

最近感動したことは?答え方と探し方のポイントを徹底解説!

はじめに

「最近感動したことはありますか?」これは就活の面接で聞かれることの多い質問ですが、多くの人はいきなりこんな質問をされたら、答えに窮してしまうのではないでしょうか?そもそもこの質問にはどのように答えるのが正解なのか、そして企業側はどういった意図でこの質問を学生に対してするのでしょうか。

 

今回は、「最近感動したことはありますか?」という問いに対して解答する際のポイント、そしてこの問いに対するNGな解答や実際の解答例などをご紹介していきます。また、感動したことがないという人のために、感動したことの探し方についてもご紹介しているので、参考にしてみてください。

最近感動したことを聞く企業の意図 

面接で最近感動したことを聞く企業の意図として考えられるものには、「その人の人柄を知りたい」「考え方や価値観が企業とマッチするか知りたい」などが挙げられます。

また、面接で臨機応変な対応ができるかどうかを確認するためにこの質問をする面接官もいるようです。

「どう答えれば好印象を与えることができるのかよくわからない」という就活生のために、この質問をしてくる企業の目的や、質問に対する対策について考えてみましょう。

就活生の人柄を知りたい 

企業によっては、その人の人柄を知るためにこのような質問をしてくることがあります。

最近感動したエピソードを話すうえで、あなたが最近どのような体験をしたのかを伝えることが必要です。

その中で、あなたが普段どんなことをして過ごしているのかが面接官にもわかる可能性があるでしょう。

たとえば、「ボランティア活動に参加して素晴らしい出会いがあった」という話をすれば、あなたがボランティア活動に興味を持っていることを伝えられます。

部活やサークルで起きた出来事について話せば、勉強以外にも力を入れてきたものがあることがわかるはずです。

そして、あなたがどんなことに感動するのか、心を動かされるのかということを知れば、「どんな人柄か」ということも自然と想像できるでしょう。

企業とマッチするかどうか知りたい 

その人の考え方や価値観を確認するために、最近感動したエピソードを聞いてくることもあります。

一緒に仕事をするうえで、企業を成長させようとする目的を持ち、方向性に賛同しているかどうかは重要なポイントです。

もし、企業の考え方や価値観とマッチしていない人を入社させてしまった場合、ミスマッチで早期離職につながる可能性があるでしょう。

せっかく採用した人材を早くに失うことは、企業としても大きな損失になるので避けたいところです。

感動するようなどんな出来事があったのか、なぜ感動したのか、そして、その出来事を今後どう役立てていきたいと思っているのかをしっかりと伝えられれば、企業側としても価値観がマッチしているか判断しやすくなります。

臨機応変な対応力を見たい 

「最近感動したこと」という質問は、採用面接において志望動機や長所短所、今までに頑張ったことなどに比べるとあまりされることはありません。

そのため、きちんと対策していない就活生も多いでしょう。

答えを用意していない質問をされた時、どのように答えるのかを確認したくてこのような質問をしてくる企業もあります。

対策してきた受け答えではなく、就活生自身がその時の気持ちでどう答えるのか、迅速に的確に答えられる力があるのかを確認したいと考えているのです。

臨機応変な対応力は、どんな企業でも必要とされます。

自分自身で考える力や相手に伝えられる力がある人材こそ、企業が求めている場合が多いということを覚えておくと良いでしょう。

ポピュラーなエピソード

次に、この問いに対して使われる一般的なエピソードについてご紹介していきます。最も多いのは大学時代の話や、部活、サークルでの出来事です。学生らしく、年の離れた面接官が相手でも共感が得られやすいバランスのとれた題材と言えます。

 

他にはボランティア活動の経験や恩師との関わりなど、自分を成長させてくれた出来事を選択するケースもあります。それ以外だと本や映画といった、比較的誰でも体験することのできる題材が扱われるケースが目立ちます。平凡だからという理由で本や映画で感じた感動がマイナス評価をされることはないですが、インパクトの面ではどうしても弱まってしまうということを理解しておきましょう。

最近感動したことが思いつかない場合 

普段の生活で感動するようなエピソードに巡り合うことはなかなかないため、良い解答が思いつかない場合も多いでしょう。

そんな時は、読んだ本や見た映画のこと、友達などとの交友関係に関する題材を考えてみるのがおすすめです。

話の内容よりも、相手に上手に伝えることができるかを重視してこのような質問をする企業も多いため、内容にこだわろうとする必要はありません。

思いつかないからといって嘘のエピソードを作り出すようなことは絶対にしないようにしましょう。

読書 

普段からよく本を読む機会がある人は、心に残った本の内容を思い出して話すのも良いでしょう。

読書の内容なら自分一人の経験なので話しやすく、おすすめです。

「主人公の行動に心を打たれた」「これまでの自分の考えを覆す言葉が書かれていた」など、具体的な内容を含めて答えましょう。

ただし、単に本のあらすじを話すだけにならないように気を付けてください。

できれば、ベストセラーになったものなど、面接官も知っているような本を選ぶのがおすすめです。

面接官も読んだことがある本なら話が伝わりやすく広がりやすいため、相手の印象に残る面接になります。

また、なぜその本を読んだのかを質問される可能性もあるため、答えられるようにしておくと安心です。

映画 

あまり本を読まないのであれば、映画の話を題材にするのも良いでしょう。

映画鑑賞は趣味としてもアピールしやすいため、その流れで「最近感動したこと」という質問が出た時に使うと流れとしてスムーズです。

もちろん昔見た映画の話を使うのもアリですが、深堀りされても答えられるようにもう一度見ることをおすすめします。

昔見た時とはまた違った感想を抱く可能性もあるため、その点もエピソードに加えるとリアル感が出るでしょう。

どんなシーンに感動したのか、なぜ感動したのか、その感動から何を学んだのかをきちんと話せるようにしておいてください。

本同様、面接官も知っている可能性が高いメジャーな映画を選ぶのがおすすめです。

友達などとのエピソード 

本や映画ではなく、実体験にもとづいて話したいのであれば、友人などとの交友関係に関するエピソードがおすすめです。

「友人にこんなことをしてもらった」「助けてもらった」などの経験でも良いですが、特にそのような出来事が思いつかなければ友達が何かで成功したエピソードを紹介し、自分も感動したというような内容にもできます。

自分の周りに印象に残っている経験をした友達がいないか、一度考えてみると良いでしょう。

交友関係のエピソードを話すのは、自分には素晴らしい友達がいるということや人望の厚さをアピールするチャンスでもあります。

仕事ではチームワークも重要になるため、他人との関わり方が上手な人は好印象を与えられるはずです。

解答する際のポイント

続いて、この質問に答える際のポイントをご紹介します。

エピソードは自分が体験したものを使用する

人から聞いた話や、直接自分が関与していない話だと、どうしても粗が生まれてしまいますし、詳しく話を聞かれた際に答えられなくなってしまいます。嘘だとバレたら、その時点で相当なマイナスになってしまうので、必ず自分が体験したエピソードを話すようにしてください。

感動からの学びを伝える

この話は「〇〇ということに感動しました」で終わってはいけません。そこから影響を受けた自分が、どのようにアクションを起こしたかというところまでをセットにして語るようにしてください。そうでなければ文字通り、「感動した話」に終わってしまい、面接の意味を成しません。

これらとは別に学びがない感動や、学生の成長が見受けられないような題材は避けるようにしましょう。親戚の晴れ姿を見て心打たれた話や、恋人からサプライズをされた話など、確かに感動するけれどそれだけ、という話も上記のものに含まれます。

深掘りされてもいいように対策しておく 

基本的に、企業側は対話形式での面接を行います。

一問一答という形ではないため、話したエピソードに対して「なぜそう思ったのか」「そう思った結果、どうなったのか」というように、深堀りされる可能性が高いでしょう。

そのため、どのように深堀りされる可能性があるのかをしっかりと考えておき、どんな質問がきても上手に返せるように準備しておくのがおすすめです。

深堀りされて答えに詰まる様子を見せてしまうと、あらかじめ考えて用意しておいた答えをそのまま話しているだけということに気付かれてしまいます。

企業はこの質問を通して、臨機応変に自分の言葉で伝えられる人材かどうかも見ているということを忘れないようにしましょう。

実際の解答例

私は最近マルコムXやキング牧師に関連する映画や書籍を読んだのですが、その内容に深く感動しました。日本でも宗教の弾圧や、江戸時代の身分制度を引きずっての差別などが根強く残っており、決して無関係な事柄とは思えなかったのです。

 

虐げられた立場にいた人たちが、権利と自由を求めて戦う姿は尊く、私自身も「人に優しくいよう」という気持ちを常々抱くようになりました。肌の色でなくとも、ほんの小さな違いから日常でも差別をしているかもしれない。そう思うことが差別をなくし、人に優しく接するための一歩なのではないかと痛感しました。

終わりに

感動したことが見つからない、という人は自ら行動するようにしてみてください。例えば映画を観たり、読書をしたりしてインプットを活発に行うのも良いでしょう。あるいは人と会って話したり、旅行に出かけたりするのも有効です。とにかく自分から行動を起こして、体験を掴むのが重要です。志望業界に関連したストーリーでなくとも、純粋に感動したことがあるのならば、今回ご紹介したポイントや例文を参考に、それを語ってみてください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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