多くの面接で、面接官から「あなたの長所を教えてください」と聞かれます。
この質問にスムーズに答えるためには、前もって自分なりの答えを準備しておく必要があります。
面接官の質問意図も踏まえて、ベストな答えを見つけ出しましょう。
- 59個の長所一覧表
- 長所の見つけ方
- 企業が長所を聞く理由
- 長所を伝えるのに効果的な文章構成
- 長所を伝える際の注意点
- 59個の長所一覧表
- 自分の長所がわからない人
- 長所の例から自分の長所を見つけたい人
- 長所を効果的に企業に伝えたい人
- 長所で他の就活生と差別化したい人
目次[目次を全て表示する]
【長所例一覧】そもそも企業があなたの長所を聞く理由
企業はなぜあなたのが長所を聞きたいのでしょうか。
質問の意図を理解することで、魅力的アピールができるでしょう。
企業が長所を聞く理由は大きく2つあります。
応募者が自分を客観視できているか、そして自分たちが採用したいターゲットと合っているかを知るためです。
以下で詳しく確認しましょう。
- 自分を客観視できているかを確認するため
- 採用ターゲットと相違がないか確認するため
1.自己分析ができているかどうかを確認するため
自分のことを客観的に捉えることのできる人は、自分で考えて行動できる人です。
仕事でも言われたことだけをするのではなく、課題にも自分から取り組み、乗り越えられる人材だと評価されます。
長所が言えるということは自己分析がきちんとできているということですから、仕事の課題を見出す能力にも長けています。
目の前の問題に気付かずにやりすごすようなことはなく、面倒なことでもきちんと取り組んで成果を出してくれるでしょう。
また、自分の長所を把握していて、実際に職場に配属されたあとどのように活躍できるかをイメージできる人はとても優秀です。
面接官は長所だけでなく短所も聞くことがありますが、さまざまな仕事に向き合い、克服する努力ができる人材かを見たいと考えています。
2.採用ターゲットと相違がないか確認するため
長所を聞くことで入社後の働き方をイメージすることができますが、特に本人に自覚があり、得意とする分野がある場合、採用ターゲットとのマッチングも図ることができます。
求めるポストに合う見込みがあるか、もしくは社風と合うか、相性を見ることでミスマッチを減らすという意味合いもあります。
たとえば周囲の空気に合わせることを得意とする人物は、チームワークをモットーとする企業や部署にはうってつけでしょう。
反面、自己主張や独自性が強く求められるベンチャー企業では、自社には合わないと考えるかもしれません。
同じ長所であっても企業側の採用ターゲットと合わなければ評価は大きく変わりますので、そこはあらかじめ理解が必要です。
自己PRとの違い
長所について考えるにあたって、自己PRとの違いについてもしっかりと理解しておく必要があります。
自己PRと長所は自分のことをアピールする点では非常に似ています。
しかし唯一違う点は、自己PRは「業務にそのまま活かせる強みやスキル」のことを表しており長所は「あなたの人柄や性格をアピールするもの」です。
よって、必ずしも業務と結びついている必要はないので、この点についてはしっかりと把握しておくようにしましょう。
【長所例一覧】長所一覧表59選
ここでは長所の回答例の一覧を載せています。
例がカテゴリーごとに、計59個ありますので、あなたの長所を探す際に役立ててください。
1.「~力」とつく長所
- 行動力
- 持続力
- 実行力
- 集中力
- 問題解決能力
- 忍耐力
- 傾聴力
- 発信力
- 継続力
- コミュ力
- 創造力
- 適応力
- 情報収集能力
- 分析力
- 自己管理能力
- 交渉力
- 働きかける力
- 決断力
2.性格を表す長所
性格
- チャレンジ精神
- 負けず嫌い
- 向上心
- 責任感
- 努力家
- 素直
- 柔軟性
- 好奇心旺盛
- 真面目
- 堅実
- 愛嬌がある
- 納得行くまで考える
- 芯が強い
- 周りに流されない
- 細かいことにとらわれない
- 社交性
- 規律性
- 協調性
- 気配り
- 根気強い
- 効率重視
- 献身的
- 前向き
- 几帳面
- 現実的
- 感情表現が豊か
- 逆境に強い
- 裏表がない
- 謙虚
- 冷静
- 先見性
3.能力を表す長所
能力
- 計画性
- 人の意見を受け止められる
- 論理的思考
- リーダーシップ
- サポートが得意
- 分析力がある
4.「~意欲」とつく長所
- 学習意欲
- 成長意欲
- 挑戦意欲
- 成功意欲
【長所例一覧】職種別!どんな長所が響く?
ここからは企業別に良い印象を与えられる長所について詳しく紹介していきます。
それぞれの職業別に、どのような長所をアピールすれば良い印象を与えられるのかについて詳しく紹介していきます。
企業に良い印象を与えるためには、職種別にどのような長所をアピールすれば良いのかについて考えることも重要です。
それぞれの職業に分けて、魅力をアピールできる長所について紹介していくので、是非参考にしてみてください。
- 営業職
- 接客業
- 事務職
- 企画職
- 専門職
1.営業職
営業職は商品やサービスを分かりやすく伝える説明力が非常に重要であるとされています。
よって、自分が説明が得意であることを積極的にアピールすると良いでしょう。
また、お客様に細かくヒアリングを行い、信頼してもらうことも重要なので、傾聴力などについても積極的にアピールすることができるでしょう。
コミュニケーション能力や信頼関係を築く力が評価される傾向にあるので、これまであなたが信頼関係を築いてきた経験などについて話すことができれば、より良い印象を与えることができるはずです。
2.接客業
接客業においては、商品やサービスだけでなく、自分の対応がお客様が購入する決定打になるということを忘れてはいけません。
よって、商品のサービスのわかりやすい説明ができる説明力はもちろんのこと、お客様の要望を聞いたり、寄り添ったりする丁寧な姿勢が求められるので、傾聴力なども求められるといえます。
また、イレギュラーな場面に対応する対応力や臨機応変さなども高く評価される傾向にあるので、これまで不測の事態に対応した経験などについてアピールすることができれば良いでしょう。
3.事務職
事務職はさまざまな事業部の人と関わるため、コミュニケーション能力が不可欠であると言えます。
これまであなたが多くの人々と関わり、まとめてきた経験や円滑にコミュニケーションを図ってきた経験があるならば、積極的にアピールすることがしていくことをおすすめします。
また、効率よく業務を行ったり、期限内に仕事をこなしたりする計画性なども求められていると言えます。
そして何より事務職において重要なのは、正確に仕事をこなすことです。
よって、慎重さや丁寧に業務をこなすことについて積極的にアピールすることができると良いでしょう。
4.企画職
企画職においては、データを客観的に見る力や結果に対して「なぜこのような結果になったのか」という深掘りをする力が求められるので、論理的思考力などについて積極的にアピールすることができれば良い印象を与えられるでしょう。
また、地道な作業も非常に多い職業の一つなので、粘り強さや継続力なども強く評価される傾向にあります。
さらに、トレンドを掴む情報収集力などについても高く評価される傾向にあるので、自信のある方は積極的にアピールしたいところです。
5.専門職
専門職においてはスペシャリストとして一つのことに打ち込む姿勢が求められるので、粘り強さや継続力といった長所が評価されやすい傾向にあります。
あなたがこれまで継続力や粘り強さを発揮して何かを成し遂げたエピソードがあるならば、それに関して自己PRなどで積極的にアピールしても良いでしょう。
また、日々勉強し続ける姿勢も評価されるので、常に自分が興味のあることに対して勉強を続け、知識をアップデートし続けるという姿勢があるならば、積極的にアピールするのも良いでしょう。
【長所例一覧】自分の長所がわからない時の対処法4選
長所は誰にでもありますし、面接官の質問には必ず意図がありますので、長所を聞かれてないと答えることだけはしてはいけません。
謙遜のつもりかもしれませんが、採用面接に行くということは自分自身をセールスプロモーションしに行くということです。
ウリのない商品ではセールスプロモーションになりませんから、聞かれたら必ず明確に答えられるよう、事前に準備しておいてください。
そのためにはまず、自分の長所の見つけ方を知ることが大切です。
- 自己分析をする
- 短所から見つける
- 親や友人に聞く
- エージェントを利用する
1.自己分析をする
なかなか長所が見つからないという人は、まず自分を客観視してみましょう。
その際に役立つのが自己分析です。
自己分析で自分の過去や現在を振り返ることで、今まで気づけなかった自分の長所を見つけることができるでしょう。
自己分析で長所を探す方法は下記を参考にしてください。
長所の探し方
- 自分の得意なことから探す
- 熱中したことから探す
- 過去の経験から見つける
1-1.自分の得意なことから探す
長所は自分では気づかないところで発揮されているものです。
あなたにとっては当たり前のことが他人にとっては当たり前でないものは立派な長所になります。
まずは自分が得意なことや好きなことを振り返ってみましょう。
その経験やエピソードを振り返ることであなたの長所が見えてくるかもしれません。
また、周囲の人に褒められた経験やエピソードを深掘りすることも有効です。
1-2.熱中したことから探す
何かに熱中しているときは非常にモチベーションが高く、あなたの長所が発揮されていることが多いです。
例えば、過去に熱中していた部活動の経験からは、継続力や向上心などの長所がアピールできるでしょう。
一度あなたが過去に熱中した物事を書き出し、それにどのように取り組んでいたか書き出してみましょう。
熱中した経験を考える際は自分史として整理することがおすすめです。
自分史のやり方については下記の記事を参考にしてみてください。
1-3.過去の経験から見つける
長所を見つける際は過去の経験から見つけることがおすすめです。
自分がこれまで取り組んできたサークルや部活動、ゼミ、学業など過去の経験を振り返ってみましょう。
その中で成功したもの、印象に残っているものを書き出してみてあなたが努力したことを思い出すことで長所を発見しやすくなります。
成功の裏には必ず原因があり、あなたの長所が発揮されていることが多いです。
2.短所から見つける
謙遜を美徳とする日本では、自分の短所はわかっても、長所はなかなか見つからないという人が少なくありません。
そんなときには、短所から長所を導き出すのもよい手段でしょう。
実は長所短所は裏返しの関係だとよくいわれます。
たとえば、優柔不断が短所だという人は、それを柔軟性という長所に結び付けることができます。
一つのことに没頭しすぎるという短所は、集中力の高さや努力家という長所に変えることができるでしょう。
このように一見短所に感じられることを、別の側面から見て長所に捉えることは可能です。
おせっかいはコミュニケーション能力へ、仕切り屋は調整能力へと変わります。
心配性は計画性の高さへ、神経質は几帳面さへ変わるでしょう。
どんな傾向であれ、自分の中にどのような特性があるかを客観的に捉え、それをポジティブ変換すれば長所に変えることができます。
3.親や友人に聞く
自己分析と合わせて、自分をよく知る人へのヒアリングもしてみましょう。
親や友人に、自分でも気づいていない長所短所を教えてもらうのです。
自分と相手との関係性によって、見えてくるものは大きく変わるはずです。
少々怖い気もしますが、信頼できる相手から改めて聞くことで、大きく視界が開けることも珍しくはありません。
ただ、聞くときには真摯に耳を傾けることが大切ですので、口は挟まず聞きに徹しましょう。
親や友人に、自分でも気づいていない長所短所を教えてもらうのです。
自分と相手との関係性によって、見えてくるものは大きく変わるはずです。
少々怖い気もしますが、信頼できる相手から改めて聞くことで、大きく視界が開けることも珍しくはありません。
ただ、聞くときには真摯に耳を傾けることが大切ですので、口は挟まず聞きに徹しましょう。
4:エージェントに相談する
「長所がどうしても思いつかない」
「企業に刺さる長所のアピールの仕方がわからない」
という方はエージェントに相談してみるのも一つの手です。
エージェントには毎年多くの学生を見てきた経験豊富な就活のプロが多く在籍しています。
あなたのエピソードから企業にとって魅力的な長所を一緒に探し出してくれるだけでなく、企業研究や面接練習もやってくれますので、就活に悩んでいる方は一度相談してみてはいかがでしょうか。
5.企業の求める人物像から考える
企業が求める人物像から先に考えてみるというのも選択肢の一つです。
自分の長所が何なのかわからない場合もあるかもしれませんが、まず企業がどのようなスキルを求めているのかについて考えることができれば、それに適合している自分の長所が見つかるかもしれません。
あなたが普段、どのようなことを考えているのか、どのようなことを得意としているのかについて考えてみる前に、「企業がそもそもどのような人物を求めているのか」についても考えてみましょう。
逆の視点から考えてみることで、企業の業務に適合している能力が見つかるかもしれません。
6.診断ツールを活用する
長所の診断ツールなどを活用してみるのも選択肢の一つです。
今まで気づいていなかった自分の長所に気づくことができるかもしれないからです。
ただし、これはあくまでツールであり、あなたのことを完璧に理解している相手から得られる情報ではないので、参考として活かす程度にすることが重要です。
しかし、診断ツールで出力された長所を裏付けるエピソードなどがあるならば、それは長所として十分にアピールできるものと言えます。
これまで診断ツールで出力されたあなたの長所に関して、説明できるエピソードがないか、一度確認してみるのも選択肢の一つです。
【長所例一覧】長所を作成する前の準備
長所を見つけることができたら、次は長所をうまく企業に伝えられるように伝え方を工夫してみましょう。
下記のポイントを押さえるだけで一気に仕上がりが良くなりますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 自分の長所について整理する
- 具体的なエピソードを盛り込む
- 入社後の活躍イメージを伝える
自分の長所について整理する
同じ長所を伝えたとしても、人によってその実態は若干異なります。
例えば、コミュニケーション力をアピールする場合、わかりやすい説明を心がけている人と、相手の話に耳を傾けることを心がけている人では、受ける印象は異なるでしょう。
あなたのもつ長所は具体的にどのようなものなのかを言語化してみましょう。
場合によっては、「コミュニケーション力」を「要点を掴んで伝える力」などと具体的に言い換えてアピールすることも効果的です。
あなたの魅力が長所を通じて最大限にアピールできるよう、どのような工夫ができそうか考えてみましょう。
長所は一つに絞る
伝える長所は原則一つにしましょう。
何個も長所を伝えてしまうと、1つ1つのエピソードが薄くなってしまったり、話が長くなってしまったりする恐れがあります。
面接では回答の時間が限られていますので、企業が求める人物像に合ったものをひとつ選んでみてください。
ただし、場合によっては長所を3つ挙げるように言う企業もあるため、自己分析の段階で長所を複数挙げておくと安心です。
具体的なエピソードを盛り込む
長所に限らず、就活では何かをアピールする際は具体的なエピソードを混ぜて話すことで説得力のあるアピールができます。
長所とともに、その長所がどのような場面で発揮されたのか、そしてどのような成果を残せたのかを伝え、具体的で説得力のあるアピールをしましょう。
またダラダラと長く話しても面接官が聞く気をなくしてしまいますので、面接官が想像しやすく聞く気になるようにわかりやすく端的に話すようにしましょう。
入社後の活躍イメージを伝える
長所を伝える際は最後にその長所を入社後にどのように活かし、活躍することができるのか伝えましょう。
再現性をもたせることで、面接官にあなたが入社した後の姿を想像させやすくすることが求められます。
あなたの長所がどのように活かせるかわからない場合は、OB・OG訪問などで先輩社員にきいてみるのがおすすめです。
具体的な仕事内容や先輩社員が実際にどのように長所を業務で活かしているのかを知ることであなたの長所を業務でいかに発揮できるのか考えやすくなります。
OB・OG訪問のやり方については下記の記事を参考にしてみてください。
【長所例一覧】長所のおすすめの構成
長所をアピールする際、それを文章に書き起こすのが苦手な人もいるでしょう。
そんな場合のために、オススメの文章構成例をご紹介します。
これをひとつのテンプレートとして、文章を埋める形で、あなたの長所を上手く表現してみてください。
ただ、実際に面接で長所を聞かれた際は、自分なりの言い方に直してアピールすることも大事です。
このような流れにそいながら、あなたらしさが伝わる表現で面接官にアピールしましょう。
- 結論:私の長所は〇〇です
- 理由:なぜならば、〇〇という経験で〇〇ということがあったからです
- エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました
- 問題:その経験で〇〇という問題に直面しました
- 行動:私は〇〇と考え、〇〇を行いました
- 結果:その結果、〇〇となり、〇〇に大きく貢献しました
- 結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております
結論:私の長所は〇〇です(アピールポイント)
あなたの長所を面接官にアピールする際は、まず長所、つまり自分のウリを言い切りましょう。
簡潔でいいので、最初にドンっとあなた自身のいいところを伝えてください。
長所以外に「強み」などを言ってもいいでしょう。
ただし、長所といっても、ありきたりな言い方では、面接官にもあまり強い印象を与えられません。
あなたの長所が忍耐力なら、そのまま言うのではなく、「いい結果を出すために継続的に努力を重ねられるところです」などと自分なりに言い換えるのがいいでしょう。
履歴書の自己PRでもそうですが、面接では、最初の第一印象が評価に大きく影響するといわれています。
最初の言い切りがよければ、その後の質問にも自信を持って答えられるでしょう。
理由:なぜならば、〇〇という経験で〇〇ということがあったからです
最初に長所を言ったら、次は、その根拠・理由を述べます。
あなたにどんな能力があっても、それを根拠として伝えられる経験がなければ、自己PRとして説得力がありません。
あなたの長所が忍耐力だとするなら、忍耐力を長所として述べた理由を、経験とともに簡潔に伝えてください。
根拠として挙げる経験については、あなたが学生時代にやっていた部活やサークル、アルバイト、習い事、学校の勉強、課題、受験など、自分の経験を振り返ってみましょう。
それを踏まえ、自分は何が得意なのか、自分にどんな力があって何ができるのかを洗い流してみてください。
エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました
経験の中で伝えたいエピソードと長所の理由が決まったら、そのエピソードの概要を伝えましょう。
そのエピソードの中で、成功したりわかりやすく結果が出たりしている場合は、エピソードを挙げるときに盛り込みましょう。
また、具体的な数字や期間を出すと、より内容に説得力が増します。
「売り上げが20%増加した」というような結果だけでなく、忍耐力を強調したいなら「どのくらいの期間努力したか」、協調性をアピールしたいなら「どのくらいの期間で何人との関係を築き上げたのか」などを伝え、よりエピソードに深みを出しましょう。
問題:その経験で〇〇という問題に直面しました
その経験の中で直面した問題や課題があるなら、そのことを述べます。
その経験でどんな課題・問題・目標があり、それに対してあなたが行動したこと、努力したこと、それにより解決したことを明確にし、わかりやすく説明しましょう。
ただ、エピソード自体の説明を多くしすぎるのはNGです。
これは、就活生にはありがちな失敗でもあります。
エピソードを語ることに力を入れすぎて、本当に伝えたかった「強み」を語りきれないのは、決していい自己PRではないでしょう。
あくまでそのエピソードはあなたの長所の裏付けでしかなく、面接官もあなたの経験したエピソードそのものを聞きたいわけではありません。
「過去の経験を通しどんな力を発揮したのか、身につけたのか」「自社で働くときに、その強みをどう活かせるのか」など、あくまでエピソードは補助的な意味で利用しましょう。
行動:私は〇〇と考え、〇〇を行いました
次に、その課題に対してどんな行動や工夫をしたのか、詳細を説明します。
これは、できるだけ具体的に述べることが必要です。
「必死に努力した結果、〇〇の成果をあげられました」などの言い方では、面接官には何も伝わりません。
「工夫した」「話し合った」などの言い方もNGです。
あなたがその課題を解決するために、具体的にどう努力・工夫したのかを伝えることが、何よりも大切です。
それを伝えることで、あなた自身が仕事にどう取り組む人間なのかが、相手側にも伝わります。
また、何故その行動をとったのか、という根拠も述べると、さらに論理的な回答になります。
それを伝えられれば、あなたが課題や問題に対し、論理的な思考で計画的に行動できる人なのだとわかってもらえるでしょう。
結果:その結果、〇〇となり、〇〇に大きく貢献しました
あなたの行動や工夫、努力によって、課題がどう解決したのか、どの解決によりどんな結果に結びついたのかを、わかりやすく述べましょう。
できれば具体的な数字を盛り込むことで、より説得力のあるアピールができます。
また、「あなたの行動があったからここまで頑張れた」と言われたなど、他人から言われた感謝の言葉などがあれば、エピソードとして述べてみましょう。
面接官に印象に残る自己PRができます。
あなたが課題に取り組む中で、どんな成果を出したのかを、面接感にわかりやすく伝えてください。
結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております
最後に、その経験を活かして、面接を受けている会社で、どう貢献できるかを述べましょう。
ただ長所を述べるだけでなく、「この経験で活かされたこの長所は、こんな風にあなたの会社で活かすことができる」と、自分なりに考えて伝えてください。
そのためには、自己分析とともに、企業分析を徹底しましょう。
企業分析をする中で、この会社のこのような部分で自分は貢献・活躍できる、とわかってくるので、しっかりと下調べをすることが大切です。
【長所例一覧】長所の例文一覧
ここからは、アピールする長所に応じて作成した例文を紹介していきます。
あなたがアピールしたいと思っている長所についてはもちろんのこと、それ以外にも時間があれば目を通し、どのような点を重視して文章を作成すれば良いのかについても確認してみてください。
例文1:行動力
行動力がある人は物事を自分事として捉え、積極的に行動できます。
口で言っているだけでなく、実際に自分から動いた結果、良い成果を得られたエピソードを伝えましょう。
私の長所は行動力です。
この点について、高校時代にバレーボール部でプレイヤーとして経験したエピソードをお話しします。
私たちのチームは練習のスケジュール変更や公式戦の連敗など、問題に直面しました。
中にはモチベーションが下がり、練習にこなくなるメンバーもいました。
そこで私は前向きな姿勢を保つことを心がけました。
チームメイトとのコミュニケーションを密にし、意欲を失ったメンバーが再びモチベーションを取り戻せるよう、一緒に練習を積むなど、積極的に行動しました。
これによりチーム全体の士気を高め、団結力を強化することにも繋がりました。
その結果、私たちのチームは団結し、ついには県大会で優勝することができました。
この経験から、私は自ら行動を起こし、チームの目標達成に貢献する力があることを学びました。
困難な状況でも諦めず、常に前進しようとするこの行動力こそが、私の最大の長所だと自負しています。
この行動力を今後の仕事にも活かし、チームの一員として貴社の目標達成に貢献していきたいと考えています。
例文2:継続力
入社後、長く働き続けてくれる人材は現代の企業において貴重な存在です。
課題があっても簡単に逃げ出さず、コツコツとチャレンジし続けたことで成果を出したエピソードをまとめてみましょう。
私の長所は継続力です。
大学入学と同時に、毎朝ジョギングをすることを自分自身に課した目標が、その一例です。
疲れが残ってる、または天気が悪い時には「今日は休んでもいいかな」と思うこともありました。
しかし、「一度自分で決めたことだから」と自分を鼓舞し、誘惑に打ち勝ち、毎朝のジョギングを欠かしませんでした。
また、台風など、どうしても外に出ることが難しい時には、家で筋トレや有酸素運動を行いました。
この習慣を始めてから今日まで、一度も休むことなく続けることができています。
結果として体力がつき、風邪を引くこともなくなりました。
この経験から、自分を裏切らないこと、つまり一度決めたことを最後までやり遂げることの重要性を深く理解しました。
この継続力は、仕事においても非常に重要な資質だと考えています。
プロジェクトが長期にわたる場合や予期せぬ困難が生じたときでも、私は決めた目標に向かってコツコツと努力を続け、最終的には成果を出すことができます。
この強みを活かして、貴社の一員としても貢献していきたいと考えています。
例文3:リーダーシップ
リーダーシップがある人は率先して人前に立ち、積極的に物事に取り組むことができるのと同時に、周りへのフォローも忘れません。
自分が統括する立場でありながら、周りの協力を得て物事を達成できたエピソードを伝えられると良いでしょう。
私の長所はリーダーシップです。
特にこの能力を発揮したのは、大学時代にサークルの幹部を務めた際です。
私はメンバーと協力して多くのイベントの企画や実行を手掛けました。
しかし、活動の中で意見が割れるなど、予想外の状況に直面し、メンバー同士の関係が悪化し、イベント準備の進行に遅れが生じることもありました。
私はメンバー間の認識のズレやモチベーションの低下が原因だと考えました。
そこで、メンバー一人ひとりとしっかりと話し合い、各々の意見を聞き出し、全員が納得できる妥協案を考え出しました。
また、共通の目標に向かって進むために、目標を再確認し、チーム全体のモチベーションを高めることに注力しました。
その結果、メンバー間の結束力が高まり、イベントを成功させることができました。
この経験から、目標達成への道のりにおいては、単に指示を出すだけではなく、メンバー一人ひとりのモチベーションを高め、チーム全体を引っ張っていくことの重要性を学びました。
今後もこのリーダーシップを活かし、チームプレーヤーとして活動する中でメンバーとのコミュニケーションを大切にし、共に目標達成に向かって進んでいきたいと考えています。
例文4:チャレンジ精神
チャレンジ精神は非常に重要ですが、方向を間違うとなんでも新しいことをやってみるだけの人になってしまうので、成果を得るために事前に計画し、結果分析を行える資質もアピールしましょう。
私の最大の長所はチャレンジ精神です。
この点を具体的に示すエピソードとして、大学でのサッカー部活動が挙げられます。
高校時代、エースとして活躍していた私ですが、大学では周囲のレベルが非常に高く、最初はなかなかメンバーに選ばれることができませんでした。
そこで私はただ練習に行くだけでなく、トレーニングの見直しや食事管理の徹底など、様々な改善策を自ら考え、実行に移しました。
また、コーチや先輩、同期にアドバイスを求めるなど、周りの人々とも積極的にコミュニケーションを取りながら、自己改善に励みました。
その結果、2年生の後期にはようやくAチームに選ばれるようになりました。
この経験を通じて、困難に直面してもめげずに、自分で考え、挑戦し続けることの大切さを学びました。
また、一つの目標に向かって努力を続けることで、確実に成長し、結果を出すことができるという自信も得ることができました。
このチャレンジ精神は、仕事においても大いに役立つと確信しています。
仕事で行き詰まったときや、新しいプロジェクトに取り組む際にも、決して諦めることなく、柔軟に思考し、積極的に行動を起こしていきたいと思います。
例文5:計画性
スケジュールの順守は企業にとって非常に重要な課題なので、いかに計画性を持って行動できるかはとても有効なアピールになります。
事前に段取りを組み、臨機応変な対応もできたことで締め切りが守れたエピソードを伝えましょう。
私の長所は高い計画性です。
これを示すエピソードとして、TOEICの勉強が挙げられます。
700点以上を目指して勉強を開始したものの、大学受験以来、英語から離れていたため、想像以上に英語力が落ちていることに気づきました。
そこで私はまず情報収集から始めました。
ネットや知人から効果的な勉強方法についてアドバイスを得て、それを基に自分なりの勉強プランを作成しました。
大まかな月ごとの目標を設定し、それを達成するために週ごと、さらには日ごとのタスクをリスト化しました。
これにより、毎日何をすべきかが明確になり、効率的かつ学習を進めることができました。
半年後には、目標としていたTOEIC700点を達成することができました。
この経験から、どんなに困難な状況でも、計画的に物事に取り組むことで目標を達成できるということを学びました。
プロジェクトを管理する際や、期限内に成果を出す必要がある場合には、計画的にタスクを進めていく力が求められます。
私はこの長所を活かして、貴社での仕事に取り組み、チームやプロジェクトの成功に貢献していきたいと考えています。
例文6:負けず嫌い
負けず嫌いを長所としてアピールするには、「失敗すると我慢できない」ということではなく、失敗をバネに成功を導く能力があることをアピールする必要があります。
「目標を達成することができず悔しい思いをしたので、次の機会までに改善し、達成した」といったエピソードが良いでしょう。
私の長所は負けず嫌いな性格です。
これを具体的に示すエピソードとして、高校時代の定期テストの成績が挙げられます。
高校受験時、志望校に合格できず、悔しい思いをしました。
高校では「もう二度と同じ後悔をしたくない」という強い思いから、毎日少なくとも三時間以上を勉強に費やしました。
その結果、定期テストでは毎回全教科で上位10位以内の成績を維持することができ、さらに大学受験では第一志望校に合格しました。
この経験から、私は自分の弱点や失敗を素直に受け入れ、それを次へのステップとして利用する力を身につけました。
また、目標達成のためには諦めずに努力を続けることの重要性を深く理解しています。
この負けず嫌いな性格は、困難な課題に直面した際にも、私を前進させ続ける原動力となります。
仕事においても、この性格を生かして、どんなに難しい目標であっても、最後まであきらめずに取り組み、成果を出すことができると確信しています。
例文7:責任感
責任感について話す場合は、「やって当たり前のこと」ではなく自責思考や当事者意識の高さをアピールすることが重要です。
私の長所は自責思考です。
飲食店でアルバイトをしていた時、バイトリーダーとしてシフト管理の責任を担っていました。
しかし、最初のうちはシフトの作成に苦労し、スタッフからの不満の声もありました。
私はシフトを期限内に提出しないスタッフが問題だと考えていましたが、問題解決にあたり「もしかしたら原因は私にあるのではないか」と自問自答しました。
そこで、スタッフ一人ひとりとコミュニケーションを取り、彼らの悩みを聞き出しました。
その結果、シフトを提出しづらい原因が、他の人のシフトが見えないため、どの時間帯が自分にとって働きやすい時間か分からないという点にあることが判明しました。
そこで私はスタッフがお互いの提出したシフトの時間を確認できるようなシステムを導入しました。
これにより全員が期限内にシフトを提出し、スタッフ間のコミュニケーションも改善されました。
結果、スタッフから感謝され、店舗運営もスムーズになりました。
この経験から、問題が生じた際にはまず自分の行動や思考に原因がないかを振り返ることの重要性を学びました。
この自責思考を武器に、今後の仕事でも積極的に課題に立ち向かっていきたいと思います。
例文8:集中力
集中力は仕事にとって大事な要素ですが、具体的にどんな強みなのかを定義して語る必要があります。
どうやって集中力を身に付けたかに要点を絞ると、具体性が増して説得力が生まれるでしょう。
私の長所は集中力です。
この長所を具体的に示すエピソードは大学2年生の夏に行ったスペイン留学です。
第二外国語としてスペイン語を専攻していた私は、仕事でも活用できるレベルを目指し、留学を決意しましたが、出発前に基礎がまだ固まっていないことに気付きました。
留学を有意義なものにするため、そして言語の壁に直面したときに困らないように、私は毎日4時間学習に費やしました。
疲れて集中力が散漫になりがちな日もありましたが、なんとか計画を毎日実行し続けることができました。
その結果、留学先での言語によるコミュニケーションの障壁はほとんどありませんでした。
この経験を通じて、困難な状況でも効率的に集中できる自分の能力に気づきました。
特に、高度な集中を要するプロジェクトや締め切りが迫っているタスクにおいてこの能力を活かし、効率良く成果を出し、貴社の成長に貢献していきたいと考えています。
例文9:素直
素直な人は人の指摘を謙虚に受け入れることができるため、成長速度が早いです。
しかし、抽象的な言葉であり、結果にどう結びつくのか想像しにくいため、具体的で根拠のあるエピソードを話す事が重要と言えるでしょう。
私の長所は素直さです。
この性格が特に発揮されたのは、塾講師としてアルバイトをしていた時の経験です。
当初はなかなか成果が出ず、塾長から指導方法について指摘を受けました。
もともと家庭教師の経験もあり、自分なりの指導方法には自信を持っていたのですが、生徒の成績を上げることができない現状と、塾長の豊富な経験と知識を考えると、私のやり方に問題があることを認めざるを得ませんでした。
そこで私は塾長の指摘を素直に受け入れ、指導方法を一から見直しました。
指導法を改善した結果、生徒からの反応は明らかに良くなり、それが成績向上につながりました。
この経験から、自分の意見や方法に固執せず、他者の意見を素直に受け入れて反映させることの大切さを学びました。
この素直さは、将来の職場でも大きな強みになると確信しています。
どのようなフィードバックも受け入れ、常に自己改善に励むことで、チームやプロジェクトに貢献していきたいと考えています。
例文10:周りを見て行動できる
どんな仕事も一人の力では納められません。
そこで、職場では協調性を持って働くことが大切です。
自分の行動がどのように集団に影響を与えたのかを伝える文章を心がけましょう。
私の長所は周りをよく見て行動できる点にあります。
この長所が特に役立ったのは、大学でのグループプロジェクトでリーダーを務めた際の経験です。
当初はメンバー間の意見の衝突が人間関係の悪化を招き、プロジェクト進行に支障をきたすこともありました。
そこで私はまず意見が適切に伝わっていないこと、つまりコミュニケーションのズレが原因であると考えました。
メンバー一人ひとりと対話を重ね、それぞれの意見や提案を尊重する姿勢を示しました。
また、メンバーの強みや特技を観察しながら把握し、適切な役割を与えることでチームワークを促進しました。
このアプローチの結果、メンバー間の信頼関係が再構築され、プロジェクトは見事成功を収めることができました。
この経験から、表面的な意見の違いだけでなく、メンバー一人ひとりの背後にある想いやニーズを理解し、それに基づいて行動することの重要性を学びました。
協調性を発揮し、チーム全員の力を引き出すことで、貴社でもチームの一員として、またリーダーとして貢献していきたいと考えています。
【長所例一覧】長所をアピールする際に気を付けること5選
選考では定められた短い時間の中でいかに自分をPRできるかが問われます。
数えるほどしかない回答回数の中で仕事とは関係のない長所を誇ってしまったり、または求められていない能力を提示してしまったりしていては非常にもったいないです。
そのため、質問に対し面接官がどういった意図を持っているかを常に意識しながら的確に回答していく必要があります。
以下で、長所を聞かれた際に気を付けることを確認しましょう。
- 仕事とは関係のない長所
- 求める能力とミスマッチな長所
- 社風に合わない長所
- 社会人として当たり前な長所
- 肩書きに頼る
1:仕事とは関係のない長所
仕事に生かせない長所や仕事に関係ない長所のアピールは控えましょう。
例えば、「たくさん食べることができる」 「足が速い」などは長所としてアピールするのは不適切です。
企業は応募者が会社に合うかどうかを重視して面接官は合否を判断します。
それをアピールする場にて仕事とは関係のない長所を示してしまうと、せっかくのアピールの機会が無駄になってしまいます。
長所をアピールする際は、それが業務にどう活用されるかを意識しましょう。
2:求める能力とミスマッチとなる長所
長所をアピールする際は、企業の求める人物像に合致したものを伝えることが効果的です。
例えば、会社が研究職を募集しているとします。
研究の内容にもよりますが、一般的に時間をかけて結果を出すような部署ですので、リーダーシップや積極性といった長所をアピールするのはあまり効果的ではないといえるでしょう。
また、同じ会社でも長所によって希望する部署や配属される部署が変わってくるため、志望する部署に合った長所をアピールすることが効果的な場合もあります。
企業理解や職種理解を深め、企業が求める人物像に合ったアピールを意識しましょう。
3:社風に合わない長所
企業の社風と自分の長所が合うかどうかもポイントです。
長所からはあなたの人柄がアピールでき、企業はあなたの人柄に注目しています。
例えば、個人の能力を重要視したベンチャー企業などでは、積極性や行動力が問われるでしょう。
反対に、チームで動くような企業では協調性や柔軟性を備えた人材でないと成り立ちません。
このように自分の就職したい会社の社風が自分と合っているかも見極めることが重要になります。
4:社会人として当たり前なもの
公共の場所でのマナーを守る、時間を守るなどは社会人として当然のことです。
マナーを守れない人は周囲の人に不快感を与えますし、時間を守れない人はチーム全体の足を引っ張ります。
こういったことは社会人ならできて当たり前であって、できると言ってもそれは長所とは呼べないのではないでしょうか。
そんな当たり前のことは長所なのか、と思われてしまいかえって不利になってしまうおそれがあります。
本当に長所と言えるようなことなのか再確認しておきましょう。
5:長所を肩書きに頼る
長所を肩書を根拠にアピールすることはお勧めできません。
アルバイト先のバイトリーダーだった場合やサークルの部長、もしくは団体の代表などの経験をアピールする人もいます。
リーダーや部長、代表の経験など、なんらかの肩書きを持っている人は優秀に見えるため、アピールとして効果的だと考える人もいるでしょう。
しかし、肩書きにばかりに頼って肝心の中身が伴っていなければ説得力はありません。
企業は肩書きではなく、エピソードに注目しています。
エピソードに具体性や説得力があるかから、あなたの長所を見ています。
肩書きよりも、エピソードを通じて長所をアピールしましょう。
【長所例一覧】まとめ
就活で面接官が長所を聞くのは、きちんと自己分析ができているか、求める人材に合っているかを知るためです。
自分の強みとする点を一点だけ絞り込み、実際のエピソードなどを盛り込みながら、説得力あるアピールができるようにしておきましょう。