インターンの志望動機が無い人でもすらすら書けるフレームワークを徹底解説

インターンの志望動機が無い人でもすらすら書けるフレームワークを徹底解説

学生にとっては、初めて社会人と肩を並べて企業で働く場がインターンシップとなります。就活においてはとても重要なチャンスですので、志望者も多く、競争率も高くなりがちです。

エントリーする際に必ず聞かれる志望動機ですが、そこにはいったい何を書けばよいのでしょうか。ここでは、企業にアピールできる志望動機の書き方を4つのポイントで解説します。

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インターンシップの志望動機が書けない理由は人それぞれ

「インターンシップの志望動機に迷っている」

「インターンシップの志望動機が文字に起こせない」

上記のように、企業に提出する志望動機が作成できず、困る大学生は多いでしょう。本記事では、インターンシップの志望動機が書けない時の対処法を5つ紹介します。

志望動機が書けない理由は、人それぞれです。しかし、本記事を読むことで、解消できます。希望する企業のインターンシップに参加して、業界・企業研究に役立てましょう。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

志望動機が「書けない」のか「思いつかない」のかによっても対処法は変わります。志望動機が完成していないため、結果は同じですが原因が違うからです。志望動機が書けない大学生は、企業の魅力に気がついているが、言語化できていません。まずは、魅力に感じた箇所をなんでもいいので、紙に書き出してみましょう。出てきた単語を整理して、志望動機にしてください。

一方で、志望動機が思いつかない大学生は、企業研究が足りておらず、志望動機の作成に必要な情報がありません。志望企業の公式ホームページや就活サイトをチェックして、事業内容や求める人物像を把握しましょう。志望動機が書けない大学生は、状況によって取るべき行動が変わります。どちらのタイプに当てはまるか、あらかじめ振り返っておきましょう。

みんなのインターンシップの志望動機が書けない理由4選

インターンシップの志望動機が書けない理由は、以下の4つです。

インターンシップの志望動機が書けない理由
  • 自己分析が足りないから
  • 志望度がそもそも低いから
  • 業界研究、企業研究が足りないから
  • うまく言語化できないから

志望動機が思いつかずに困っている大学生は、本章を読んで原因を明らかにしましょう。

原因を明確にすることで、適切な対応が可能です。インターンシップに参加して、貴重な経験を積みましょう。

自己分析が足りないから

志望動機が書けない理由の1つ目は、自己分析が足りないからです。自分を理解していない状態では、なぜインターンシップを志望するのか言語化できません。

そのため、志望動機が思いつかない大学生は、まずは自己分析から始めましょう。「なぜ、インターンシップに参加したいのか」「なぜ、この業界を選択したのか」など自分なりの理由を見つけてください。

自己分析は、外部の力を借りるのも選択肢の1つです。自分1人での自己分析が不安な大学生は、就活エージェントに相談してみましょう。

就活のプロがサポートしてくれます。インターンシップの志望動機で行き詰まっている人は、自己分析が足りているか確認しましょう。

志望度がそもそも低いから

志望動機が書けない理由の2つ目は、志望度がそもそも低いからです。「インターンシップに参加したい」「この企業に就職したい」などの強い気持ちがない場合は、志望動機が思いつきません。

そのため、本当にインターンシップに参加したい、と考えているのか確認しましょう。もし「なんとなく」「周囲が参加するから」と曖昧な理由であれば、別のインターンシップを探すことをおすすめします。

志望度の高い企業のインターンシップに応募した方が、有意義な時間が過ごせるでしょう。志望動機で手が止まった人は、自分の志望度が高いかどうか自問自答してください。

業界研究、企業研究が足りないから

志望動機が書けない理由の3つ目は、業界研究、企業研究が足りないからです。情報がない状態では、志望動機は書けません。そのため、自分が参加する業界や企業の事業内容を研究しましょう。

IT企業のインターンシップであれば、AIやIoTといった最新技術は理解しておくことが大切です。

さらに、新商品や新規事業計画の有無など、企業の状態も把握しておきましょう。もし、新サービスに魅力を感じた大学生であれば、興味があることを記載することで志望動機が1つ完成します。

ほかにも、飲食業界に就職したい人なら、飲食に関係する業務が体験できるインターンシップを選ぶことで、参加する理由が生まれるでしょう。

業界研究と企業研究を通して、自分が魅力に感じた箇所はどこか確かめてください。

うまく言語化できないから

志望動機が書けない理由の4つ目は、うまく言語化できないからです。言語化できないと志望動機の書きようがありません。

そのため、自分の気持ちを書き出してみましょう。「働く社員の表情が良かった」「自分のキャリア形成に役立ちそうだった」など思いついた言葉を記載してください。

最初は、漠然とした状態から始まりますが、出てきた単語を整理することで、志望動機を作成する材料になります。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)

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うまく書けない大学生は、AIの利用を検討してみましょう。単語を入力することで、志望動機のヒントを提示してくれます。志望動機が曖昧な大学生は、自分の言葉に変換できるか試してみましょう。困難であれば、AIの力を借りると、スムーズに志望動機が作成できます。

そもそもインターンシップで志望動機を求められるのはなぜ?

インターンシップで志望動機が求められる理由は、以下の4つです。

インターンシップで志望動機が求められる理由
  • 倍率が高く参加人数を絞る必要があるから
  • 意欲が高い人に参加してほしいから
  • 採用につながる優秀な学生に参加してほしいから
  • 学生がやりたいこととインターンがマッチしているかどうかを見極めるため

インターンシップの開催は、企業にとって人件費と時間がかかります。

そのため、企業は少しでも自社の将来につながるインターンシップにするつもりです。すべての企業が、社会貢献の一環でやっているわけではありません。

インターンシップだから選考を突破できるだろうと、油断すると簡単に落とされるため注意してください。

倍率が高く参加人数を絞る必要があるから

まずは、倍率が高く参加人数を絞る必要があるからです。企業規模によって、インターンシップに従事できる社員数に上限があるため、参加できる大学生にも限りがあります。

他にも用意できる会場の広さが影響し、選考が実施されるでしょう。多くの大学生に参加してもらった方が、企業にメリットはあります。

しかし、限界があるため仕方なく志望動機を参考に、参加者を絞る判断をしているでしょう。そのため、きちんと企業研究し、志望動機を固めておくことが大切です。

まだ就活を真剣に考えておらず、インターンシップを軽く考えている大学生との差別化になるでしょう。インターンシップは、倍率が高くなった際に参加人数を制限する目的で、志望動機が必要になります。

意欲が高い人に参加してほしいから

次に、意欲が高い人に参加してほしいからです。企業は、主体的に行動し、多くの学びを得てくれる大学生に参加してほしいと考えています。そのため、志望動機を使って、インターンシップの参加意欲を見極めているのでしょう。

大学生は志望動機を読んで、インターンシップに参加したい気持ちが伝わる文章を作成することが重要です。自己分析と企業研究を重ね合わせて、主体性の感じられる志望動機を作成しましょう。

とくに、企業が求める人物像に合致するよう、意識してください。インターンシップの開催には、多くのお金と時間、人手が必要です。そのため、応募者全員が参加できるとは、限りません

参加意欲をアピールして、少しでも志望企業との接点を作りましょう。

採用につながる優秀な学生に参加してほしいから

採用につながる優秀な学生に参加してほしい理由もあります。通常の選考に加えて、インターンシップも採用の一環として、実施する企業もあるでしょう。

そのため、志望動機の提出を指示し、優秀な学生を見つけ出す意図があります。現在の日本では、人手不足が課題です。企業は、限られた時間と予算の中で、優秀な学生に出会う必要があります。

一般的な選考のみ実施していると、採用計画人数に満たない可能性があるでしょう。しかし、インターンシップを活用すれば、優秀な学生と早い段階から、連絡が可能です。

他の企業の選考に参加する前に、自社の魅力をアピールしたい思惑が企業にはあります。

学生がやりたいこととインターンシップがマッチしているかどうかを見極めるため

最後は、学生がやりたいこととインターンシップがマッチしているかどうかを見極めるためです。学生が志望する職種と企業の事業内容がマッチしていないと、両方にメリットがありません。

そのため、企業は事前に志望動機を読み、参加理由に問題がないか確認しています。考えが異なった状態でのインターンシップは、お互いに損するでしょう。学生は、欲しい情報や経験が得られません。企業も採用につながらず、時間とお金が無駄になったと感じるでしょう。

両者が納得した状態で、インターンシップを開催するために、企業は学生に志望動機の提出を求めることがあります。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)

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総合して、インターンシップに本当に参加すべき学生、本当に参加してほしい学生を見極めるためにインターン選考の中で志望動機を求めているといえます。志望動機はよく聞かれる項目なので何社分も考えるのは骨が折れますが、それだけ重要な設問なのだということを理解しておきましょう。

インターンシップの志望動機を作る4つのポイント

インターンシップの志望動機は、以下の4つのステップ通り書き進めていけば整理できます。

順を追って見ていきましょう。

ポイント1:インターンシップに参加したい理由を端的に述べる

まず書きはじめに、端的にインターンシップに参加したい理由を述べます。

企業は何よりインターンシップへの参加に対する熱意の有無を見ますので、どれくらいの熱意を持って希望しているか、冒頭で伝えるのが一番です。

周りがみんなやっているから応募したというのではなく、自ら積極的に意欲を燃やしていることを完結に述べてください。

ポイント2:その企業の業界に興味を持った理由を述べる

学生が業界の詳しい知識を知るには、きちんと研究しなければなりません。

なぜその業界に興味をひかれたのか、その結果どういった方向で就職を考えているのか、一貫した意志があることを述べてください。

ポイント3:その企業のインターンシップに志望した理由を述べる。

その企業を選んだ理由、そのインターシップの内容に興味を持った理由は、前のステップで業界全体への興味をひかれた内容と矛盾しないように述べる必要があります。

入社面接ではありませんので、その企業に入社したい理由を述べるのではありません。

あくまでもそのインターンシップに参加したいと考えた理由を書いてください。

ポイント4:あなたの経験をベースにして志望動機の理由を述べる

文章に説得力を持たせるために、自分の体験や経験をベースにしたエピソードや主観を組み込みましょう。

インターネットで見つかるような客観的な文章ではなく、自分にしか書くことができない主観的な言葉を盛り込めるかどうかがポイントです。

この部分はほかの就活生には書けない内容ですので、力を入れてアピールしてください。

どうしてもインターンシップの志望動機が書けない時の対処法

どうしてもインターンシップの志望動機が書けない時は、以下の5つを試してみましょう。

志望動機が書けない時の対処法
  • インターンシップで得られるものを把握する
  • インターンシップに参加しようと思った背景を思い出す
  • インターンシップの志望動機の構成、フレームワークを知る
  • 志望動機作成ツールを使う

志望動機が作成できるきっかけは、人によるため自分に合うものを探しましょう。

また、インターンシップは、本選考で使用するエントリーシート作成の練習になります。

将来必要になるスキルなので、今から対処法を覚えておきましょう。

エントリーシート作成に困った時に応用できます。

インターンシップで得られるものを把握する

まずは、インターンシップで得られるものを把握しましょう。参加目的が明らかになれば、志望動機に紐づけられます。

そのため、インターンシップに参加するメリットを考えてみましょう。

例えば、インターンシップで接客経験が学べると仮定します。

接客経験が必要だと考える大学生は「私が志望する理由は、接客経験を学ぶためです」と志望動機に変換可能です。

ただし、個人的な理由は避けましょう。「選考が有利になると考えたからです」「給与が発生するからです」など、自分都合の志望動機は、マイナスな印象を与えます。

インターンシップで得られるものを考える際は、企業側の印象を悪くしないよう注意しましょう。インターンシップで得られるものについて知りたい大学生は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

インターンシップに参加しようと思った背景を思い出す

次に、インターンシップに参加しようと思った背景を思い出してください。

きっかけを志望動機に作り替えられるからです。最初にインターンシップに興味を持った時のことを、思い出してみましょう。

「アパレル業界に憧れがある」「プログラミングの知識を活かしたい」など、何かきっかけがあるはずです。

ほかには、実体験から考えるのもおすすめです。自分が利用するサービスに感動した経験が、背景になっている可能性があります。

普段から意識していないだけで、何かしらの情報を手に入れたことで、インターンシップに参加したいと考えたはずです。

志望動機が浮かばない大学生は、参加しようと考えた理由を思い出してみましょう。

インターンシップの志望動機の構成、フレームワークを知る

そして、インターンシップの志望動機の構成、フレームワークを知ることも大切です。面接官から高評価を得られる志望動機が作成できるため、書けない状態を解消できます。

志望動機は浮かんでいるが、言語化できない大学生におすすめの対処法です。

志望動機の構成には、PREP法を用います。PREP法は、Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(再結論)の頭文字を取った手法です。

結論から順に理由、具体例、再結論と述べることで、志望動機が完成します。冒頭で結論があるため、面接官が内容を理解しやすいメリットがあります。また、理由と具体例もあるため、状況が想像しやすい文章になるでしょう。

インターンシップの志望動機につまずいた大学生は、PREP法を試してください。

志望動機作成ツールを使う

志望動機作成ツールの使用もおすすめです。いくつかの質問に回答するだけで、簡単に志望動機が完成します。

時間をかけずにできあがるため、効率よく志望動機が作成可能です。空いた時間は、自己分析や企業研究など、必要な対策にあててください。その結果、しっかりと準備できた状態でインターンシップに参加できるため、満足いく時間になるでしょう。

また、志望動機作成ツールは、さまざまな就活情報サイトが無料で公開しています。どのツールを使うべきか迷う大学生もいるでしょう。選択に迷った際は効率よく作成でき、プロの監修があるか確認してください。

AIを用いたツールは便利ですが、不正確な可能性があります。そのため、手軽さと正確性の両方を兼ね備えたツールを使用してください。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)

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(就活市場監修者)

志望動機が思いつかない場合は、選び直すことも選択肢に入れましょう。志望動機が書けない状態が続くと、インターンシップに参加できる数がどんどん減っていきます。そのため、何も行動できない状態を回避するために、思い切って別の企業を探してみましょう。同じ業界でも企業が異なれば、感じる印象も異なります。

別企業のインターンシップを調べたところ、志望動機がパッと思いつくこともあるでしょう。時間をかけて調べたものの、インターンシップに応募しない選択はもったいなく感じるかもしれません。しかし、限られた時間の中で、就活対策していくには、選び直す選択も時には必要です。

志望動機が思いつかない学生は、別企業が主催するインターンシップを調査してみましょう。

インターンシップの志望動機を作成する前に事前準備をしよう

どんなステップで書き進めていけばよいかわかったところで、改めて自分自身を見つめ直す人も多いのではないでしょうか。

それはインターンシップの志望動機は、やりたいことや進みたい方向をある程度自分で理解していないと書けないからです。

いきなり志望動機を作成する前に、まずやっておきたい事前準備についてまとめてみましょう。

なぜインターンシップに参加したいのか改めて考える

就活を進めるうえで、周りの人がみんなやっているインターンシップには自分も参加しなければと焦る気持ちもあるかもしれません。

ただ、そのままの勢いで進んでしまうのではなく、一旦立ち止まって、改めて自分がインターンシップに参加したい理由を考えてみてください。

そこには必ず将来働く自分の姿があるはずですし、それによってインターンシップの見え方も変わってくるはずです。

明確にビジョンが見えている人は大丈夫ですが、まだおぼろげで迷いがある人は改めて自己分析を進めましょう。

なぜその業界や職種に興味を持ったのか、興味を持つきっかけになった経験や体験にはどんなことがあるか、それまでの学生生活で学んだことや感じたこと、自分なりの価値観などを整理してみてください。

インターンシップに参加しようと考えている企業のことを調べる

自己分析と並行して進めるべきなのが、企業研究です。現代社会にはどんな業界があり、そこにどのような企業があるのか知ることは非常に重要です。

それまではCMや広告、周りの口コミなどからしか情報を得ていない人が大半でしょう。

でも世の中には、知られざる優良企業や社会的に大きな意義を持つ仕事、一見華やかに見えて実は実直な業務など知らないことがたくさんあります。

企業研究を進めていくと、自分が抱いていたイメージとはかなりかけ離れた実態も見えてくるでしょう。

逆に意外な発見から強く興味をひかれる可能性もあります。同時に、その業界には現在どのような企業があり競合、提携しているか、将来その業界はどう変わっていく見込みなのかも推測できます。

こうした知識を深めることで志望動機にも深みが出ますし、インターンシップの選考の場でも熱意や志望度の高さを理解してもらえるでしょう。

インターンシップの志望動機フレームワーク

頭の中が整理できたら、いよいよ具体的な文章構成に入ります。インターンシップの志望動機を書くうえで有効なフレームワークは、PREP法+αです。

PREP法は、最初に結論を述べたあとに理由や具体例を書き、締めにもう一度結論を持って来る方法です。

なぜPREP法がわかりやすいかといえば、相手に伝えたいことが明確になり、理由と具体例によって言葉に説得力やイメージを加えることができるからです。

相手が理解を深めた段階でもう一度冒頭で触れた結論を書くことで、相手は深く納得し、記憶に留めてくれます。

インターンシップの動機づくりなら、このPREP法をベースに少しだけ発展させ、自分の達成したい目的と他社との比較などを盛り込むとよいでしょう。

それではそれぞれを詳しく見ていきます。

結論

インターンシップの動機ですから、結論はそのインターンシップへの参加を希望するということになります。

ただ、単に参加したいと思ったら応募したというのでは弱すぎますので、理由を端的に述べましょう。

ここでは掘り下げて書く必要はありませんので、一言でわかりやすく表現することです。

魅力的な切り出しができれば、プレゼンテーション能力があると判断されます。

根拠・理由

ここではより具体的に、なぜそういう考えに至ったか根拠や理由を述べます。

文章に説得力を持たせるために、原体験と結び付けて書きましょう。

自分の体験や経験を具体的に、しかも客観的にわかりやすく書くことは簡単ではありませんが、こここそ、ほかの誰にも書けない自分だけの言葉になります。

簡潔で理解しやすく、より具体的な内容を示すのがコツです。

得たい成果

本来のPREP法にはない+αの部分ですが、自分がインターンシップに参加することで何を得たいと考えているか、どんなことに取り組みたいと考えているかを述べます。

実現するのはインターンシップ期間中に限ったことではなく、インターンシップを通じて将来的に実現したいことで構いません。

もしインターンシップのプログラムの内容が具体的にわかっているなら、より具体的な例を出して述べるのが効果的です。

意欲と熱意、将来性をアピールできる部分ですので、しっかり構成して書きましょう。

ただし、その企業が目指している方向性と合致する内容でないと、企業研究ができていない、当社の事業を把握していないと取られ、逆にマイナスになってしまいます。

自分の夢を語るだけでなく、あくまでも企業とのマッチングを考えて述べてください。

Point

インターンシップでは業務を行うのが目的ですので、単に学びたい、教えてもらいたいといった受け身の姿勢では評価されません。

自分の強みを活かし、微力ながらもなんらかの成果を出したいという挑戦の意欲を見せる必要があります。

比較

こちらもPREP法にはない+αの部分です。ここまで書いてきた内容を踏まえたうえで、なぜその企業のインターンシップに参加したいのかを明確に書くのがポイントです。

基本的には、自分が得たい成果を得るために、他社と比較してその企業が一番優れているという流れになるでしょう。

もしくはインターンシップのプログラム内容を比較したときに、その企業の内容が合致していたというのも理由になります。

ここに至るまでの文章構成がしっかりされていれば、「だからこの企業を選んだのか」と納得できるだけの説得力が生まれるはずです。

受けがいい志望動機一覧

なかなか自分の志望動機をどう言い表せばよいかわからず、志望動機が書けないという方も少なくありません。

また、そもそも志望動機がない、という就活生もいます。そこで、選考担当の受けがいい志望動機の一覧を紹介します。

ぜひ参考にして、自分にぴったりの志望動機を表す言葉を見つけてください。

受けがいい志望動機1. 社風

私は、チームワークを重要視する社風に魅力を感じ、インターンシップに応募しました。
企業全体で1つになり、大きな成果が出せるよう、精一杯努めます。

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社風を重視する志望動機は、職場の雰囲気や企業文化に適応できる柔軟性とチームワークの重要性を理解していることを示すため、人事からの評価が高いです。

受けがいい志望動機2. 働いている人

私が御社のインターンシップに応募した理由は、店舗で働く従業員の方が、イキイキと働いていらっしゃる姿を拝見したからです。
私自身も働きがいのある職場で、長い期間勤務したいと考えています。

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働いている人を理由とする志望動機は、既存の従業員と良好な関係を築くことができるコミュニケーション能力や、人間関係を大切にする姿勢を示すため、人事からの評価が高いです。

受けがいい志望動機3. 企業理念

私は、御社のお客様と従業員の両方を大切にする企業理念に共感しました。
お客様によいサービス、よい商品をご提案し続けられるよう努めます。

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企業理念に共感する志望動機は、企業の価値観や使命に深い理解と共感を持ち、長期的な貢献を目指している姿勢を示すため、人事からの評価が高いです。

受けがいい志望動機4. 事業

私は、海外事業に取り組む計画があると知り、インターンシップの参加を志望しました。

御社の商品の素晴らしさを、海外のお客様にも味わっていただきたいと考えたからです。

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事業内容に興味を持つ志望動機は、企業の具体的な活動や製品・サービスに対する理解と情熱を持っていることを示すため、人事からの評価が高いです。

受けがいい志望動機5  仕事内容

私の持つ経験と御社のインターンシップ内容がマッチしているため、志望しました。
私は、個人でブログを運営しています。
そのため、編集業務であれば、経験が活かせると考えました。

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仕事内容に魅力を感じる志望動機は、具体的な業務に対する興味と、それに対するスキルや経験を活かせる自信を示すため、人事からの評価が高いです。

受けがいい志望動機6  事業戦略

私は、地域社会の発展に注力する御社の事業戦略に共感しました。
私も同じ地元に住む人間として、将来にわたって多くの観光客が訪れたいと思う場所にしたいと考えています。

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事業戦略に共感する志望動機は、企業の将来の方向性や成長戦略に対する理解と支持を示し、企業の発展に貢献する意欲を示すため、人事からの評価が高いです。

受けがいい志望動機7. 評価・教育制度

私は、主体性を持ってインターンシップに取り組める、御社の仕組みに共感しています。
インターンシップの経験を経て入社し、3年後には御社の新しい事業の中核を担う人材になるつもりです。

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評価・教育制度を重視する志望動機は、自己成長とキャリア開発に対する意欲を持ち、企業が提供する成長の機会を最大限に活用する姿勢を示すため、人事からの評価が高いです。

業界別インターンシップの志望動機例

それでは業界別に、インターンシップの志望動機の書き方例を紹介します。

こちらはあくまでも一般的な内容となりますので、実際にはオリジナリティあふれる文章を作成してください。

IT業界の志望動機

私は、御社の通信販売部門に特化した事業にひかれてインターンシップの参加を志望しました。
大学で一人暮らしを初めてから通信販売を頻繫に利用するようになり、ITの利便性と将来性の高さを実感しました。
将来は大学時代に学んだIT技術を活かし、多くの人々の生活をより快適にする画期的なサービスを提供していきたいと考えています。
そのためにも、他社にはない独自のサービスを提供している御社のインターンシップに参加し、ビジネスの知識と技術を磨きたいと考えています。

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ポイントは、自身の経験をもとに、IT業界への興味と将来像を明確に述べていることです。志望企業の独自性を強調しつつ、自己の技術や学びをどのように活かしたいかが具体的に示されています。

営業の志望動機

私は、保険外交員として安心して暮らせる社会を実現するために、御社のインターンシップを志望します。
母子家庭で育ちましたので、子どものころから生活を支えてくれる保険の大切さは感じていました。
御社のインターンシップでは、御社独自の商品企画や社会的に意義のあるビジネスモデルなどを学びながら、実際に営業の現場で知識を吸収したいと思っています。

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ポイントは、個人的な経験(母子家庭で育ったこと)を踏まえ、保険業界への興味を明確に示している点です。志望企業の独自性や業界の意義を具体的に理解し、インターンを通じての成長意欲を示しています。

メーカーの志望動機

私は、スピーディーで効率的な商品開発を行っている御社でインターンシップに参加したいと考えております。
以前、御社の開発責任者の方のセミナーを受けた際、強く感銘を受けました。
御社のインターンシップで学ぶことで、将来的には新しいビジネスモデルの構築を目指したいと考えています。

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柴田貴司
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ポイントは、セミナーで得た感銘を具体的に述べ、企業の独自性に触れていることです。インターンで学びたい内容や将来の目標が明確であり、説得力のある動機になっています。

インターンシップのNG例

ぜひとも参加したいインターンシップに選ばれるためには、その業界や企業、職種に対する正しい認識があることが大前提です。

いかに文章としてまとまっていても、そもそものスタートラインが間違っていては選考の土俵にも上がれません。

また、なぜそのインターンシップ制度に関心を持ったか、なぜその企業でなければいけないのかが曖昧だと、企業側は「別にうちでなくても良いのでは」と不信感を抱きます。

特に人気の業界や企業の場合、書類だけでふるい落とされることになりますので、避けるべきNGポイントもしっかり押さえておきましょう。

以下にインターンシップの志望動機NG例文と解説を紹介します。

業界や職種に関する誤った認識を持っているNG例文

私が不動産営業のインターンシップを志望する理由は、お客様のご要望にお応えするためです。
御社は、お客様の夢の家を実現することをモットーに事業を行っていらっしゃいます。
不動産業界には、自社の利益を追求するために、お客様に一方的な都合を押し付けるような営業を行っている企業もあります。
御社の自社利益よりお客様の利益を第一に考え、最善の提案を実施する経営姿勢に魅力を感じました。
私も御社の一員となって、お客様に本当に必要とされるサービスの提供を体験したいと考えています。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)

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NGポイントは、企業の一員という立場で働く意味を理解していないことです。確かに顧客の利益になるよう最大限の努力はしますが、企業である以上、目的はあくまでも利潤の追求に他なりません。

社会人として営利活動をするうえで、なんでも顧客の言いなりになっていたのでは業務は遂行できません。顧客も大事にしつつ、自社の利益をいかにして上げるべきか考えて行動することが求められますので、この志望動機では単にノルマや数字に追われたくないだけだと捉えられ、不適合となるでしょう。

興味・関心を持った理由が具体的に述べられていないNG例文

私は以前から金融業界に興味を持っており、御社のインターンシップを志望いたしました。
お金がなくては人は生活できませんので、そんな大事なお金に携わる仕事をしたいと常々考えていました。
老若男女問わず、誰でも常にお金の悩み事は持っています。
私はそうした人たちの悩みを解決するために、安心できるアドバイスを行えるプロフェッショナルになりたいと思います。
御社の現場を体験させていただき、様々な切り口からお金の悩みの解決に向けた提案のノウハウを学びたいと考えます。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)

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NGポイントは、なぜ金融業界に興味を抱いているか、説得ある理由が見当たらないことです。お金の大事さを熱心に語っていますが、お金の部分を食や医療に変えても成り立ちますし、ITや物流などに置き換えても構成できる文章です。

その人が本気で金融に携わりたいと考える信念や思考がわからないので、説得力のない動機になっています。企業側は、別にこの業界でなくても良いのでは、と考えるでしょう。

なぜその企業のインターンシップに参加したいのかが不透明なNG例文

私は将来、IT業界で社会インフラの構築に携わりたいと考え、御社のインターンシップへの参加を志望しております。
大学に入ってすぐ書店でアルバイトをしていた時に、書籍検索システムの導入を目の当たりにし、煩雑な業務が一新されたことでITの将来性に強い興味を持つようになりました。
それから自作PCを組み立て、自宅でサーバを構築するなど専門知識を独学で学ぶうちに、将来は社会に広く貢献できる社会インフラを創造するエンジニアになりたいと思うようになりました。
御社の説明会で若い社員の方が熱心にITの未来を語っておられ、私もそこに参加できればと思い志望いたしました。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

NGポイントは、なぜその企業でなければいけないのかが不明なことです。特にIT業界の企業はそれぞれ得意とする分野が異なり、力を入れる方向も大きく分かれる傾向にあります。

きちんと企業研究を行っていれば、この技術が学びたいからこの企業、この方針に賛同するからこの企業というように、明確な動機が語られてしかるべきです。この志望動機からは、単にITに興味があるからどこでも良いという安易な姿勢が見られ、説得力ある志望理由にはなっていません。

まとめ

インターシップの志望動機は、自分がなぜそのインターンシップに参加したいと感じたか、改めて自己分析し直すことできっと答えは見えてきます。

頭の中が整理できたら、あとはより魅力的なプレゼンテーション内容に仕上げるだけです。

相手の心に留まるよう、ここで紹介した4つのポイントを踏まえて作成してみてください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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