はじめてのグループディスカッションを突破するコツを徹底解説!

はじめてのグループディスカッションを突破するコツを徹底解説!

はじめに

グループディスカッションには、突破するコツがあります。

グループディスカッションは、議論のテーマやメンバーが当日になってはじめてわかるものです。

事前対策ができないと苦手意識を抱く人もいることでしょう。

この記事では、グループディスカッションを突破するコツについて解説しています。

「はじめてのグループディスカッションが不安」「どのように立ち振る舞えば良いのかがわからない」という方はぜひ参考にしてください。

グループディスカッションを行う企業の目的

企業が、面接にグループディスカッションを取り入れる理由は2つあります。

まず、グループディスカッションは一度に何十人もの学生を集めて試験を実施できます。

応募人数の多い企業にとっては、最適な足切り方法の1つです。

また、学生の個性を見定めるのにもグループディスカッションは有効です。

グループ内での役割や、発言の仕方から、学生の人柄についてある程度見極められます。

大人数を一度に選別できるうえ、性格面における特徴をとらえやすいため、多くの企業がグループディスカッションを導入しています。

足切り

グループディスカッションは、学生の足切りに最適な面接手法の1つです。

企業は、就職活動期間中に膨大な数の学生からアプローチを受けます。

優良企業として名高い会社や大手であれば、何百から何千もの学生からの履歴書が送られてくるでしょう。

本来ならば「一人ひとりと面談してでも、良い人材を見極めたい」というのが人事の本音です。

しかし、1年のうち限られた期間しか実施されない就職活動に、そのような時間はありません。

グループディスカッションには、突破するコツがいくつかあります。

具体的な立ち振る舞いがわからなくとも、コツさえつかめば足切りにはあいません。

グループディスカッションにおける、NG行動を取らないように注意してください。

大まかな足切りであることが理解できれば、自ずと取るべき行動についても見えてくるでしょう。

人柄を見たい

企業はグループディスカッションを通じて、学生のコミュニケーション能力や思考能力を総合的に判断したいと考えています。

まず、就活の面接において交わされる質問はある程度、似たり寄ったりです。

学生側も、事前に用意した内容を答えるだけになるので、人柄や個性のようなものが感じられる場面はまずないでしょう。

人にはそれぞれ個性があります。

就活の場であっても「これが正解」と言えるような人柄はありません。

重要なのは、グループディスカッションにおけるコツをつかんでおくことです。

コツさえつかんでおけば、自身の発言や行動が間違っていないか不安になることもないでしょう。

グループディスカッションで、必要以上に身構えることもなくなります。

グループディスカッションの流れ

グループディスカッションの流れは、大きく分けて4つのステップです。

まず、企業からディスカッションする内容や制限時間などの概要説明を受け、続いて、グループディスカッションを進行させるための役割決めがあります。

2つの前段階を経て、実際のディスカッションがスタートです。

グループディスカッションでは、話し合いをするだけではなく、最終的に意見をまとめて発表する場があります。

ポイントは、意見をまとめて発表することがディスカッションのゴールであるということです。

企業からの説明

グループディスカッションのファーストステップは、企業からのオリエンテーションです。

議論する内容はもちろん、制限時間や禁止事項解いったグループディスカッションにおける一通りの説明を受けます。

お伝えした通り、グループディスカッションは面接の一部に該当します。

しかし、議論するテーマやジャンルについては、グループディスカッションを受ける企業(業界)とつながりのあるものです。

漠然とした議題もありますが、企業がグループディスカッションを行う意味については、説明を受けながら考えておいたほうが良いでしょう。

また、最終的には発表するという明確なゴールがあるため、結論のヒントとなる説明がないかどうかもしっかりと聞いておきます。

説明をしっかりと聞き、企業の意図する議論が交わせるように徹底してください。

役割決め

次に、グループディスカッションでの役割を決めます。

役割とは、グループディスカッションを進行するために欠かせない役割のことです。

企業によって細かな違いはありますが、大抵の場合、司会進行・書記・タイムキーパー・発表者といった4つの役割があります。

役割の決め方は、立候補に限ります。

グループディスカッションですので、あみだくじやジャンケンのような方法で役割を決めるのはやめましょう。

役割の決め方まで選考内容に含まれているとは断言できません。

しかし、ディスカッションをしに来ているのに、話し合い以外の方法で何かを決めるのは避けたほうが無難です。

1つの役割に複数人が立候補した場合でも、誰も立候補者がいなかった場合でも、すべて話し合いで役割を決めましょう。

ディスカッション

事前説明と役割決めが終わったら、いよいよディスカッションがスタートします。

基本的な流れとしては、議題について個人で意見をまとめ、お互いに意見を出し合います。

最終的に話し合いながらグループとしての意見をまとめる、というのが一連の流れです。

ポイントは、議論を円滑に進めながらグループとしての結論に行き着くことです。

議論が白熱するのも大いに結構ですが、意見がまとまらず、グループとしての結論に至らないのはグループディスカッションの失敗とも言えます。

グループディスカッションの概要や、企業(業界)属性などの背景をふまえたうえで、議論を結論へと導きましょう。

もっとも懸念すべきは、ディスカッションが盛り上がりに欠けることです。

活発な意見交換ができるよう、場の雰囲気作りも重要となります。

発表

グループディスカッションは、議論のあとに必ず発表の時間が設けられています。

発表する相手は、ほかのグループにいる学生やディスカッションを見守る面接官です。

発表は、基本的に発表者の役割を担う学生の役目ですが、人数制限もありません。

役職を担っていない学生がアシストに入ることもあれば、ディスカッションを交わしたグループ全員で発表に臨むケースもあります。

発表方法については、グループで出た結論をわかりやすく明確に伝えられるよう心掛けましょう。

内容しかり、話す速度をゆるめてハキハキと喋るようにしてください。

姿勢を正して堂々としていることも大切です。

発表の仕方1つで、グループに対するイメージは多少なりとも左右されます。

グループディスカッションでの役割

グループディスカッションには、議論をスムーズに進行するための役割があります。

グループディスカッションを乗り切るためにも、それぞれの役割にどういった役目があるのか、きちんと整理しておきましょう。

大抵の企業では、司会進行・書記・タイムキーパー・発表者を決めてから議論をスタートさせます。

司会進行とタイムキーパーが兼任される、書記を2人体制で行うなど、その形式はさまざまです。

それぞれの役割が、どういった役目を果たしているのか具体的に解説します。

司会進行

司会進行は、グループディスカッションを進めるMCの役目を果たす役割です。

グループディスカッションの基本的な流れを熟知しておく必要があります。

また、司会進行役には、議論を活発化させるという大きなミッションもあります。

ディスカッションに参加しきれていない学生の意見を引き出したり、反対、自分の意見ばかりを押し通す学生のストッパーになったりしなければなりません。

ディスカッションに主体的に取り組みながらも、客観的な視点で議論がきちんと前に進んでいるかを見極めながら進行役を担います。

リーダーシップがあり、周囲を見渡せる広い視野のある人におすすめです。

つまり、一度に複数のことができない学生にはおすすめできません。

書記

書記は、議論された内容やポイントをグループメンバー全員が見られるよう、わかりやすくまとめておく役目を担っています。

グループディスカッションには、最終的に発表のフェーズがあります。

グループ内で出た意見をただ書き留めておくのではなく、わかりやすくどういった意見が出たかについて、まとめておかなければなりません。

大学の講義で板書を取るように、誰かの意見を丸写しするのはやめましょう。

自分なりに議論を体系的にまとめ、のちの発表につなげられるような状態にしておく必要があります。

また、議論にしっかりと加わりながらも的確な要点メモを残さなければならないので、一度に複数のタスクがこなせるという人に向いています。

言い換えると、1つのことに集中しがちな人は不向きな役割です。

タイムキーパー

タイムキーパーには、制限時間内に議論を終わらせられるように舵を取る役割があります。

議論の進捗を管理するという点では、司会進行に通ずるものがあるでしょう。

グループディスカッションでは、議論の冒頭で所要時間についてグループ内のメンバー同士で相談します。

自分の意見を考えるのに何分・意見を出し合うのに何分・意見の総括・発表練習と緻密なタイムスケジュールを管理します。

タイムキーパーは、議論の方向性が大きく逸れたときは軌道修正の役割を担うでしょう。

なかなか意見がまとまらないときは、残り時間を伝えて、全員が議論をまとめる方向に考えをシフトできるよう導くのです。

単純に時間配分を決めるだけがタイムキーパーの仕事ではありません。

発表者

発表者は、文字通りグループでまとまった結論を発表する役割です。

メンバーの人数が少ない場合は、グループを代表して司会進行が兼任する場合もあります。

大抵のグループディスカッションでは、模造紙やふせんを使ってグループの意見を書き出します。

発表者がすべて1人で発表内容を考えるケースはまれです。

大抵はディスカッションの段階で、意見を分類し、グループとしてどういった結論を伝えるか全員で考えています。

ただし、話し方や声の大きさ・トーンについては、発表者のスキルが試される部分です。

どれだけ素晴らしい結論であっても、つたない話し方では内容の良さが伝わりません。

発表者は自身の話し方に留意しながら、論理的にグループで導き出した結論を伝えましょう。

はじめてのグループディスカッションを突破するコツ

はじめてのグループディスカッションを難なく突破するには、2つのコツがあります。

まず、1つ目は無駄にアピールしようとしてはいけません。

目立ちたいと思っても、無駄な発言や他人を否定するような発言は避けるべきです。

2つ目は、役割(役職)にこだわらないことです。

グループディスカッションは、役割に就いたからといって評価が上がるものではありません。

きちんと議論に参加し、自分の意見を伝えつつグループが結論にたどり着けるよう配慮しましょう。

 

アピールしようとしない

グループディスカッションでは、無理なアピールは禁物です。

グループディスカッションでは、一度にたくさんの学生が集められます。

4名~6名のグループで、たまたま役割に就けなかったとすると、焦る気持ちもわかります。

しかし、グループディスカッションでアピールしようと躍起になるのは、得策ではありません。

自分の意見に注目してほしいという気持ちが働くあまり、ほかのメンバーについて否定するような意見を言ってしまったり、見栄を張ってしまったりするケースがあるからです。

こうした発言は、すべて企業に見破られてしまいます。

アピールすべきは、グループのメンバーと一緒になって議論を前に進められる力です。

「1人だけ特別視してもらおう」というような考えは好ましくありません。

役職で評価されるわけではない

グループディスカッションによくある勘違いの1つに、役割(役職)に対する評価があります。

グループディスカッションでは、前向きで活発な議論が交わされるかどうかを重要視しています。

何かしらの役割に就くよりも、議論に参加する姿勢が大切なのです。

たしかに、司会進行や発表者は責任ある役割です。

司会進行がきちんと議論を前に進めなければ結論にはいつまでもたどり着けませんし、発表者の話し手としてのスキルはグループ全体の評価にもつながります。

もちろん、与えられた役割で良い働きができると、それは評価の対象となります。

しかし、役割に就いていないことがマイナスにはならないのです。

何かしらの役割を担おうと、慣れない役回りを引き受けるくらいなら、発言者として議論に専念したほうが良いでしょう。

グループディスカッションの注意点

はじめてのグループディスカッションに臨むなら、以下にあげる3つの注意点を心に留めておいてください。

まずグループディスカッションには、まれにクラッシャーと呼ばれる迷惑な人が存在します。

また、議論に正解はないため、自分自身の固定観念にとらわれてもいけません。

加えて、コミュニケーションは積極的に取りましょう。

以上の3点をふまえていれば、はじめてのグループディスカッションでもそう大きな失敗をすることはないでしょう。

クラッシャーの存在

グループディスカッションには、ときとしてクラッシャーが存在します。

クラッシャーとは、自分の意見を押して議論を破綻させる、少々迷惑な学生を意味します。

自分自身をアピールしたい・目立って爪あとを残したいという気持ちもわかりますが、我を押し通すあまり、議論が進展しないのは問題です。

はじめてのグループディスカッションでクラッシャーに遭遇すると、内心かなり焦ってしまうでしょう。

クラッシャーを落ち着かせようとして、知らないうちに自分もクラッシャーのような発言をしてしまう場合もあります。

グループディスカッションでクラッシャーに遭遇しても、気にしてはいけません。

落ち着いて、いつも通りの自分で、やるべきことをやりましょう。

正解はない

グループディスカッションでは、議題として正解のないテーマが選ばれることもしばしばあります。

たとえば、現在進行形で解決策が模索されている環境問題や、個々人の理念に通ずるような議題は、これといった正解を導き出せません。

つまり、グループディスカッションでの結論は、多種多様なパターンが想定できると考えておきましょう。

自分の中で「正解となる結論はこれである」と固定観念をもってしまうような考え方もあらためましょう。

自分の意見について間違っていないかを気にする必要もありませんし、自分と違った意見についても、目くじらを立てる必要はありません。

否定的な意見を述べないためにも「すべての意見は間違っていない」という認識をしておくことが大切です。

コミュニケーションを積極的に取る

グループディスカッションでは、議論以外にも積極的なコミュニケーションを取るのがおすすめです。

たとえば、同じグループのメンバーが着席した際は必ず挨拶をします。

ディスカッション会場へはなるべく早く到着するようにして、議論が始まるまでにほかのメンバーと軽く雑談でも交わしておきましょう。

グループにいるメンバーの大半は、あなたと同じように緊張しています。

グループディスカッションがうまく乗り切れるか不安を抱えているのです。

コミュニケーションを積極的に取っておくと、グループディスカッションが始まってからの雰囲気が和やかなものになる場合もあります。

グループメンバーの人柄が把握できれば、議論もスムーズに進むでしょう。

ぶっつけ本番で議論に臨むのではなく、下準備をしてディスカッションが進めやすい工夫をしましょう。

まとめ

グループディスカッションを突破する方法について解説しました。

グループディスカッションでは、積極的な議論やグループとしての意見をまとめることが重視されます。

1人で目立つような行動や他者を否定するような発言は避けましょう。

なんらかの役割に就いても評価は上がりません。

大切なのは、グループ全員で多様な意見を出し、それらがまとめられることです。

他者を出し抜こうとするのもいけませんし、役割に集中しすぎて議論に参加できないことも問題です。

認識さえあらためれば、グループディスカッションはさして難しくありません。

 

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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