就活の面接の流れを把握しよう!面接時のマナーや疑問点を解説

就活の面接の流れを把握しよう!面接時のマナーや疑問点を解説

はじめに

就活の面接が不安という方は多いです。

面接対策では、志望動機や自己PRといった面接で答える内容に意識がいきがちですが、実はそれ以上に、面接でのマナーや立ちふるまいも重要です。

今回は面接時のマナーよく聞かれる質問前日までに準備しておくこと面接で抱きやすい疑問点に関して解説していきます。

就活の面接の流れ

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まずは面接の流れをご紹介します。

就活の面接は1回で終わることはほぼなく、内定を得るためにはひとつの企業で平均して3回程度面接を受ける必要があります。

一般的には一次面接で「集団面接」が行われ、二次面接、最終面接は「個人面接」を行うという採用プロセスの企業が多いです。

集団面接と個人面接の違いは、「質問の数」「1つの質問あたりの持ち時間」です。

集団面接では1つの質問に対して複数の学生から回答を得るので、一人ひとりの質問数と持ち時間は少ないです。
限られた時間で他の学生との差が付くような深い回答をしなくてはいけません。

対して個人面接では一つひとつの回答を深彫りされます。
他の回答と矛盾していないかという点も見られます。

面接の進め方ですが

  1. 受付
  2. 待機
  3. 入室
  4. 面接
  5. 退室

という流れで進んでいきます。

次の章で、面接の各工程における具体的なマナーを見ていきましょう。

面接何分前に会場に到着するのがいい?

就活面接では、何時に会場に到着するのがマナーでしょうか?

余裕をもって到着しておくほうがいいというのは当然です。

しかし、早すぎるのも、企業の都合等あるため必ずしも良いとは言えません。

一般的には10~15分前

一般的には、企業からの指定がなければ10~15分前に会場に到着するのが差し支えないです。

もし心配な場合は、面接前に問い合わせておくと安心でしょう。

企業によっては、前後に人事との面談や、筆記試験などが予定されている場合もあります。

特に案内がない場合は、遅すぎず早すぎない10分前ごろが妥当です。

到着後の対応

企業に到着したら、まずフロントに一声かけましょう。

名前と要件を簡潔に伝えます。

「○○大学から参りました○○(氏名)です。本日○○時から面接のためにお伺いしました。」

など、自分が面接のために来社したと伝えましょう。

もし担当人事や面接官の名前が事前に伝えられている場合はそれも伝えましょう。

インターホンのみの場合にも同じです。

就活の面接の流れとマナーを紹介

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入室時、面接時、退室時の3つのタイミングで、それぞれ心掛けるべきマナーを紹介していきます。

まず、前提として面接会場には約束の5分前には到着し、待合室ではおしゃべりをせず静かに姿勢を正して待ちましょう

面接の場だけでなく企業に到着した瞬間から「見られている」と思いスイッチを切り替えておきます。

入室時のマナー

大きすぎず小さすぎない音量で、面接室のドアをゆっくりと3回ノックします。
「どうぞお入りください」と言われたら、扉を開けます。

ドアを開ける際は会釈(15度でおじぎ)をし、「失礼いたします」と言って入室します。
この時に面接官とアイコンタクトをすることも忘れないようにしましょう。

ドアを閉める時は振り返り面接官に完全にお尻を向けないよう、ドアに対して斜めに立ち、音を立てないよう両手を使ってゆっくりと閉めます。

扉を閉め終わったら、面接官のほうに向きなおり、大きな声で「宜しくお願いいたします」とあいさつをします。

あいさつを終えたら、面接官に対し45度で深々とおじぎをします。
頭を下げたところで1秒間静止すると礼儀正しい印象を与えられます。

椅子の横までキビキビとした動作で移動します。

「大学名とお名前をどうぞ」と言われたら、明るく明瞭な発声で回答します。
名乗り終えたら、また45度で深々とおじぎをします。

そして、面接官から「どうぞ」と言われたら「失礼いたします」と15度でおじぎをしてから着席します。
くれぐれも面接官から指示を受ける前に着席しないようにしてください。

着席は目上の人から指示をうけた後に行うのがビジネスマナーです。

着席時は深く腰掛けずに背もたれから拳ひとつ分開けて座り、背筋を伸ばし堂々とした姿勢を作ります。

面接時のマナー

面接時のマナーとは主に話し方のマナーです。

「笑顔で、相手の目を見て」面接官とのコミュニケーションを心掛けましょう。

また、声の出し方も重要です。
その場に適した大きな声で、大きく口を開けはっきりとした発音で話しましょう。

面接だと緊張して早口になりがちですが、落ち着いてゆっくりと聞き取りやすい発音を心掛けるべきです。
これだけで相手に与える印象がかなり良くなります。

話す内容としては否定的な表現ではなく肯定的な表現を使うよう努めましょう。

例えば、人生で一番大変だったことについて聞かれた時に、

例文

サークルを人間関係のトラブルでやめた原因はコミュニケーションでした。

その時は私の考えがまだ子供であったため、今は周りとコミュニケーションを取ることで、お互いの意見を理解し合うことで、人間関係が良くなるのではないかと考えております。

というように失敗の経験を次に生かす努力をしていることをアピールするのです。

また、落とされる学生の特徴として、質問内容と回答がずれているケースが非常に多いです。

面接といっても基本は日常生活で行っている会話の延長ですので、会話のキャッチボールを意識し、質問を正しく捉え、相手の求めている内容の回答を心掛けましょう。

さらに、自分が話している時だけでなく相手の話の聞き方も大切です。
しっかりと相槌を打ちながら面接官の話を聞き、相手の話を聞いていることをアピールしましょう。

相槌の打ち方としては「ええ」や「うん」ではなく「はい」を使いましょう。

退室時のマナー

面接が終わったらイスから立ち上がります。

そして「本日はお忙しいなか、お時間を頂きありがとうございました」といい、45度の深いおじぎをします。

おじぎの後はドアのほうに歩き、ドアの前に立ったら面接官のほうに向き直り「失礼いたします」といい、30度~45度の角度で丁寧におじぎをし、退出します。

顔をあげたときに面接官とアイコンタクトも忘れずに行いましょう。

以上が、面接時のマナーです。

意外とやることが多くて大変ですね。
自然な流れで行えるよう、事前に何度か練習しておきましょう。

面接の流れの中で面接官が合否を判断する基準

面接は一瞬足りとも息を抜ける瞬間がなく、緊張しまくっているという方や受け答えをするたびに面接官の反応が気になって不安で仕方ない方もいるかもしれません。

面接官は就活生に与えられた持ち時間の中で、どのように合否を判断しているのでしょうか。

反応に一喜一憂しない

就活生の間では都市伝説のような噂が流れていたり、勝手に憶測して受かったと思う方、落ちたと推測する方などもいます。

面接官が手元のシートに×と書いたような気がする、面接官に「はい、わかりました。」と言われたらダメな証拠など、勝手な憶測をしていませんか。

面接官のクセや性格などもありますが、基本的に目の前にいる人にわかるような対応は取りません。

面接官の反応に一喜一憂してあきらめモードになることなく、最後までしっかりと準備してきた内容を自信を持って伝えていくことが大切です。

礼儀やマナーがなっていない、話し方やコミュニケーション力に問題があるなど、すぐにわかるような事柄で問題があると、最初の5分、10分で決まるという話もあります。

ですが、通常は一通りの面接を終えてから、比較検討を行い、面接官が会議を開いて討議するなどして選考を行います。

面接官の反応を憶測して、その場でダメだと思わず、最後までしっかりと受け答えをしていきましょう。

面接の段階によって異なる

多くの企業では面接は1回ではなく、2回、3回と実施され、徐々に人選が絞り込まれることも多いです。

各面接の目的や担当者も異なるのが基本で、何を重点にチェックされるかも違っています。

一次面接の合否を判断する基準

ファーストステップである一次面接は、人事担当者が応募者をある程度絞り込むために、ビジネスパーソンとしての基本的な素養があるか、マナーや礼儀が整っているか、ハキハキと答えられるか、自社に合いそうな人物かを合否を判断する基準としてチェックしています。

一次面接の段階では選考する人数も多いので、最初のファーストインプレッションや話し方、面接官との向き合い方、視線の位置などだけでも落とされることもあります。

おどおどしている、面接官の目を見て話せない、話し方にクセがあることや敬語などがうまく使えないといったことをはじめ、挨拶の仕方などの礼儀やマナーが悪いだけでも、落とされることもあるので気を付けましょう。

二次面接の合否を判断する基準

各部門の長や現場の担当者などによって行われる二次面接では、ビジネスパーソンとして基本能力が整っており、人事担当者が採用してもいいと判断したことを前提に、より具体的かつ個性的な面をチェックします。

将来が期待できる人物か、一緒に働きたいと思えるか、仕事を任せられるか、取引先や顧客の前に自信を持って出せる人物かなどが見られています。

志望動機や自己PRなどを確認しながら、性格や能力、価値観を把握し、企業が求める人物像に合致しているか、各部門で求めている人物にマッチするかを合否の基準にしています。

就活の面接で流れの中で良く聞かれる質問

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面接でよく聞かれる質問としては、下記のようなものがあります。

面接対策に時間が取れなくても、下記の質問についてはしっかりとした回答を考えておくようにしましょう。

質問例
  1. 弊社の志望理由は?
  2. 学生時代頑張ったことは?
  3. あなたの長所は?
  4. これまでに最も苦労した経験は?またそれをどのように解決したか?
  5. 入社後、どのような仕事をしてみたいか?それはなぜか?
  6. 10年後、どうなっていると思うか?
  7. 弊社の弱みはどこだと思うか?

企業は、あなたの「入社意欲」「企業とのマッチ度」を知りたいと思っています。
そのために、上記のような質問をします。

過去や経験の質問を通してあなたの能力や性格を、志望理由からあなたの志向を知り、企業の求める人材像とマッチするか判断しています。

企業や将来に関する質問では、入社意欲がどれくらいあるか試しているのです。

面接では上記以外にも色々な質問がなされますが、基本的には、あなたがどんな人間であるのか知るために質問してきます。
ですから想定外の質問がきたとしても、あせらずに自分の考えをしっかり伝えることを心掛けてください。

ときどき、「弊社の弱みはどこだと思うか?」という質問がなされます。
とても答えにくい質問ですが、「ありません」と答えるのはよくありません。

あらかじめ考えておいた弱みを伝えるわけですが、そのまま弱みをダイレクトに伝えるのではなく、フォローも交えて伝えると相手の気持ちを配慮できるというアピールになり好印象です。

面接で受け答えをする際のポイント

では、面接でどのように受け答えをすれば、ファーストインプレッションをよくし、あなたに興味を持ってもらえ、一緒に仕事をしたい、仕事を任せてもよいと思ってもらえるのでしょうか。

面接でよく尋ねられる基本的な質問ごとにポイントを押さえておきましょう。

志望動機を尋ねられた場合

志望動機はなぜ自社を志望したのかという、企業にとってはとても興味深い事項です。

また、企業の面接官も就活生が複数の企業にエントリーしており、どの企業においても御社を志望していると熱烈アピールしていることもわかっています。

その状況で就活生としては、御社が第一志望だとアピールしておきたいですし、企業としては本当に自社を本命にしているのか真意を知りたいと考えています。

そのため、志望動機は内容がとても重要になります。

どの企業でも使えるような汎用的な内容ではいけません。

たとえば、将来性があるから、自分が成長できそうだからでは、どの企業でも使える理由です。

その会社でないとできないこと、その会社だから自分が活かせること、どのようにその会社に自分が貢献できるのかを明確かつ具体的に話すことがポイントです。

また、志望動機でつっこまれた場合にしっかり受け答えができるよう、業界研究や企業研究も怠らずに行っておきましょう。

自己PRを求められた場合

多くの応募者がいる中で、自分のことを知ってもらうチャンスです。

とはいえ、私が私がと主張しすぎてはいけません。

自分を客観的に分析したうえで、自分がその会社にとってマッチする人物であること、企業が求めている人物像に即し、活躍できる能力や意欲を持ち合わせているとを具体的かつ論理的に伝えましょう。

自分の強み、具体的なエピソード、会社に対して貢献できることといった基本的な構成を守って話せば心配はありません。

就活マニュアル通りではつまらない、個性が出せないなどと思わず、基本ルールに沿って受け答えすることが合格への近道です。

就活の面接の前日までに当日の流れの確認と準備しておくこと

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いよいよ明日は面接!
緊張しますね。

「面接のマナーは押さえたし、想定される質問に対する回答もばっちし!」という状況でも、まだ安心してはいけません。
準備しておくことはまだあります。

当日の詳細なスケジュールを確認

複数の企業を受けている場合、面接が1日に2回、3回ある場合もあるでしょう。

次の予定がある場合は、単に面接の時間と場所だけでなく、

  • 空き時間はどれくらいみておけばいいか
  • この時間には移動しないと間に合わないデッドラインは何時なのか

ということまで考えておいたほうが懸命です。

面接が想定以上に長引くケースはよくあります。
特に最終面接では、あなたの人物像をよく知りたいと考えてくれたり自社の良さをもっと伝えたいという思いから、予定時間を超えてしまうことがあり得ます。

そういった場合でも次の面接には間に合うように、デッドラインを決めておきましょう。
そして、面接のはじめに「申し訳ありませんが、今日は〇時までには出なくてはいけないので…」と伝えておきます。

ニュースを確認

面接のはじめに場の雰囲気を和ませようと「今日はこんなニュースがあったね」と世間話を面接官がしてくる可能性があります。

これは面接ではないので評価には関係しないのですが、こうした質問に上手く答えられないと余計に緊張感が増してしまう可能性があります。

ですから、ニュースをみて自分の考えを整理しておいて損はないでしょう。

持ち物チェック

最後に持ち物チェックです。
先輩が実際に持ってきて良かったものとして以下のようなものがあります。

持ち物リスト
  1. 筆記用具
    アンケートなど記入する場合がある、面接後に担当者の印象や聞かれたことなど書き留めておけるため
  2. スマホ
    面接場所が分からなくなった場合、地図アプリとして利用
  3. 折り畳み傘
    突然の雨対策
  4. モバイルバッテリー
    メールなどをチェックしていると外出先で充電が切れることがあるため
  5. ティッシュ、ハンカチ
    トイレに紙が常備されていない可能性があるため
  6. 腕時計
    面接の控室ではスマホが見れないので、時間確認のため
  7. くしなど身だしなみを整えるもの
    風で髪が乱れることがあるし、第一印象は大切なので

なかでも、スマホや筆記用具、腕時計は必須アイテムです。

当日出かける前は、必ずこれらのものを忘れていないか、確認してから外出しましょう。

就活の面接の流れで、よくある疑問点を解決!

カバンやコートはどこに置くべき?

入室しカバンやコートを置く場合は、基本的には面接官から指定された場所に置きます。

ここに置くよう指示を受けたら「かしこまりました。失礼します」といって、カバンは立てて、コートなら三つ折りもしくは四つ折りにして置きます。

もし置く場所が見て明らかになっていたとしても、指示もなく勝手に置くのはマナー違反です。
面接官から指示がない間は、カバンとコートは持ったまま、待ちましょう。

それでも面接官から置く場所の指示がなければ、カバンは椅子の横に、コートはカバンの上にかけてください。

名刺をもらった場合の対応

面接を担当してもらう面接官から名刺をもらう場合があります。

しかし、名刺をもらう機会など少ないため、いざ名刺をもらう場合の正しい対応がわからない学生も多いはずです。

名刺をもらった場合には、「頂戴します。」と一言添えて、名刺の両端に親指を添えて受け取ります。

ここで注意すべきポイントがあります。

もらった名刺はすぐにしまってはいけません。

面接前に名刺をもらったら、テーブルの端においておきましょう。

退室時に改めて受け取りカバンにしまいます。

クールビズでもいい?

面接が夏の時期だと、背広やネクタイを身に着けるのが億劫になってしまいます。

通常、多くの企業で夏の間はクールビズが推奨されており、ネクタイやスーツの着用は免除されています。
しかし、面接は仕事をする時とは場面が異なるので、真夏でも背広やネクタイを身に着けるのが正式なマナーだとされています。

しかし、企業からクールビズの指定を受けることもあります。
このようにクールビズの指定を受けた場合は、ノーネクタイノージャケットで行っても構いません。

面接室に後から面接官が入ってくる場合は?

先に面接室に通されて、面接官が来るのを待つ場合もあります。
こうしたケースでは、面接官が来るまで座って待っていて大丈夫です。

ただ、面接官が来たら、まっすぐ立って「宜しくお願いいたします」と元気に挨拶をしましょう。
面接官が来たのに座っているままだと、かなり印象が悪化してしまうので、必ず立ってください。

まとめ

面接では、入室時から退出時まで細やかなマナーがあります。

マナーを守らないと面接官からの印象が悪化し、いくら回答の内容がしっかりしていても落とされてしまうケースがあります。

社会人になるからにはビジネスマナーは大切だという意識を持ち、面接では、ここで紹介した正しいマナーを実践しましょう!

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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