将来何がしたいかわからない就活生向け!キャリアプランの考え方

将来何がしたいかわからない就活生向け!キャリアプランの考え方

就職活動の時期になったからといって、自然にやりたい仕事が見つかるわけではありません。

中には就活シーズンが本格的に始まっても、自分自身が将来的にどのように働いていきたいのかを決められない学生もいるでしょう。

しかし就職活動自体初めて経験するものですから、本来であればそうなってしまうのが当たり前なのです。

やりたい仕事が見つからない、何がしたいのか分からないという学生は、今回ご紹介する方法を参考にして自分自身が将来どのように生きていきたいのかについて考えてみましょう。

そもそも将来のことについて尋ねられる理由

就活の場では、面接に訪れた人にキャリアプランに関する質問を投げかけることがよくあります。

なぜキャリアプランの質問を投げかけるのか?その答えは、自社とマッチしている人物を効率よく探すためです。

面接を通して、できるだけ効率よく自社の経営方針や理念に合った人物を探したいと思っているのは、どの企業も同じです。

理想の将来像が見えやすいキャリアプランに耳を傾けることで企業にとって貢献度の高い人物を探しやすくなります。

そのため、就活の場でキャリアプランに関する質問を投げかけられた際に企業が求める人物像とマッチするよう事前に企業研究をしっかりと行うことが欠かせません。

企業が求めているのはどんな人物なのかを把握し、適した答えを導き出せるようにしておきましょう。

将来何がしたいかわからない学生は多い

実は、就活時点で将来のビジョンが明確な学生はほとんどいません。

実際に働いてみないと具体的で現実的なビジョンは立てられないでしょう。

そのため、無理にキャリアプランを絞り出す必要はありません。

即席的なキャリアプランは、なんの意味もなしません。

それどころか将来的に自分の首を絞める要因にもなりえます。

無理して適当なキャリアプランを考えるよりは、自分の現状を見つめなおし、目先の目標を考えるようにしましょう。

「やりたいことがない」はむしろチャンス

何がしたいかわからない状態は、悪い事ではありません。

何がしたいかわからない人はそれだけ柔軟だということです。

現状に目標がないことを焦らず、前向きにとらえましょう。

やりたいことがない間は自分のことを見つめなおす時間にあて、有意義に自己分析の質を高めましょう。

キャリアプランの作り方

キャリアプランの立て方は、年代によって違いがあります。

20代と40代では、社会経験に差があるため、企業側から見て求めているものが違ってくるのも当然のことです。

たとえば、20代では、面接に来た人物の将来性に注目しています。

今後、どのような野望を持ち自社に貢献してくれるのかを探りたいと考えているため、20代がキャリアプランを立てる際には、将来像や目標を明確にすることがポイントです。

自分が思い描くキャリアプランを立てるとなると難しいのではと思ってしまいがちです。

そんなときは過去のエピソードを参考にしたり自分が将来どんな人物になりたいのかに注目したりしてみると効率よく導き出すことができます。

ステップ①:過去のエピソードを書き出す

キャリアプランを立てると言っても難しく考える必要はありません。

ポイントに絞って作成していくと効率よく自分の良さを伝えられるキャリアプランを立てることができます。

まずは、自分の過去のエピソードをできるだけ多く紙に書き出してみましょう。

最終学歴だけのエピソードに絞って書き出すという方もいます。

しかしより多くの情報を集めるのであれば小学生や中学生など、もっと昔にまで戻って深く思い出してみることも決して間違いではありません。

過去のエピソードを思い出し、今後のキャリアプランにつながるような可能性に満ちた今後の目標や意思を書き出してみてください。

過去の経験を振り返ってみると今後のキャリアアップにつながるような可能性に満ちたエピソードを数多く見つけられるます。

そのため今何がしたいかわからないという方も目標を見つけやすくなります。

ステップ②:将来なりたい姿を想像する

キャリアプランを立てるうえで将来の自分の理想像を思い浮かべてみることもポイントです。

仕事を通してどのようにキャリアアップしていきたいのか、また仕事だけでなくプライベートも交えて自分の理想の将来像を考えてみてください。

この際には、自信を持って自分の将来の理想像を考えてみることが大切です。

真面目な人は、つい自分を小さく見過ぎてしまい可能性を狭めた理想の将来像を導き出してしまいがちです。

また、思わぬ困難や問題に直面したら自分が思い描いているような将来像を実現できないのではないかとネガティブになり、妥協してしまうことも少なくありません。

しかし、万が一、思わぬ困難に直面したとしても、その都度、見直せるので、キャリアプランを立てる際には妥協する必要はないのです。

ステップ③:最終目標までのステップを考える

自分の明確な目標や理想の将来像を見極めることができたら、それを実現するためのステップを考えてみましょう。

たとえば、いつまでに何を、どんな風に目標を達成していくのかといった点について具体的に考えてみることが大切です。

また、その目標を達成するために努力していることを伝えてみるといいでしょう。

さらに自分のキャリアプランを伝えると同時にどうしてその企業を選んだのかといった点もわかりやすく伝えていくと評価がアップします。

キャリアプランに関する質問を投げかける企業の多くは、自社の経営方針や理念とマッチした人物であるかといった点のほかにもどうして自社を選んだのかといった点も見極めています。

自身の熱い思いがしっかりと企業に伝わるようにキャリアプランを通して上手にアピールしていきましょう。

キャリアプランを考えるためのヒント

就職支援サイトなどでよく聞く言葉だと思いますが、自己分析や企業研究は自分がやりたい仕事を探す上では非常に有効な手段です。

自己分析は、文字通り自分自身の適性や性格、得手不得手を探す分析手段です。

企業研究は、特定の企業を深掘りして、自分自身の理解を深めていく作業です。

この2つを行っていくことで、ある程度自分自身の得意や苦手、好き嫌いといったことが見えてきます。

自己分析や企業研究は就職活動の際に行うことですが、何をしたいのかわからないという方は、一先ずこの2つに取り組んでみると良いでしょう。

好きなことや興味があることから仕事を探せるだけではなく、自分の得意なことから仕事を探すこともできるので、それまで気付かなかった業界や企業にフォーカスできるようになるかもしれません。

自己分析を活かそう

就活を成功させる秘訣の1つに自己分析を行うことが挙げられます。

自分のアピールポイントを見つけやすくなるのはもちろんのこと、自分自身の可能性を再認識することも可能です。

これまでの経験を思い出し、自身の可能性の高さを実感してみましょう。

事前に自分の強みは何なのか、またどんなスキルを持ち合わせているのか、さらにそれを実証することができるこれまでの経験を思い出すなど、自己分析を怠ることなく行ってみてください。

自分の生き方や価値観を把握する

自分の経験や印象に残っていることを思い出してみると自然と自分の生き方や価値観を把握できます。

たとえば、学生時代に力を入れたエピソードなど過去の経験を洗い出すと自己分析を行いやすくなります。

部活動やサークル活動、アルバイトや資格取得など、どんなことでも構いません。

時系列で経験を書き出したり、うれしかったことや思い悩んだことなど、自分の気持ちの変化で考えたりしてみてもいいでしょう。

このように自分の経験や印象に残っていることから自己分析を行うと自分らしい生き方や価値観を知ることにもつながり、自分に適した選択肢を見つけやすくなるのもメリットです。

意思決定の軸になる

自己分析を行う際には、自身の経験を振り返ってみることが大切です。

また、その経験でどのような行動をとったのかを思い出してみてください。

たとえば、部活に関するエピソードから自己分析をするなら、

「なぜその部活に入部したのか?」「その部活に入部したことでどんな困難に直面したのか?」「またどのようにその問題を解決できたのか?」

といった点にも注目してみるといいでしょう。

1つひとつの自分の行動に「なぜ?」と疑問を投げかけ、その答えを出すことで自分が何をしたいのかわからないと悩んでいる方もモチベーションを保ちながら活躍できる自分に合った仕事を見つけられるだけなく、意思決定の軸になります。

また、資質や能力を見つけ出すことができ、自己分析をしっかりと行うことは多いに役立つということを実感できるはずです。

自分も知らない自分を知る

自己分析を行うことは、ただ就活における企業選びのヒントになったり、自分のやりたいことを効率よく見つけ出せたりするだけではありません。

自分の資質や持ち合わせているスキルについても明確に知ることができるため、これまで自分も知らなかった新しい自分に出会うことも夢ではないでしょう。

自己分析を行ったことで自分は価値のある人間だと知り、これまで以上に自信を持つこともできます。

就活の場では、必ずと言っていいほどキャリアプランや自身の強みに関する質問が投げかけられます。

自分が理想とする将来像は何なのか、また強みを知るために自己分析を行い、自分自身のことをより理解しておくといいでしょう。

周りの人とコミュニケーションをとる

周囲の人間とコミュニケーションをとるということも、やりたいことを探す上ではとても重要なことです。

周りの学生や知人とコミュニケーションをとると、自分と同じようにやりたいことが見つからないという人と出会うはずです。

そういった人たちと、何がしたいのかについて話し合うのも有効です。

将来志望する業界を明確にしている人と話すことで得られることも多いでしょう。

自分がやりたいことが見つけられない時は、一人で悩むのではなく、周りの意見を参考にしてみることも重要なのです。

それまで自分が考えなかった仕事の楽しみや、魅力といったことを聞けることがあるかもしれません。

考え方の面でも参考になるような意見をくれる人が必ずいるはずです。

情報のアンテナを伸ばしておく

やりたいことが見つけられない人は、見つけられるようにとにかく情報のアンテナを伸ばしておくことが大切になってきます。

前述したような周囲とのコミュニケーションといったこともそうですが、企業での説明会や、テレビや新聞のニュース、日々の生活といった何気ない一場面に対しても敏感に反応できるよう心がけてください。

意識的に注目してみると、世の中にはたくさんの職業があり、そこにはそれぞれの魅力があります。

自分がそれまで気付くことがなかった発見というのも当然あるでしょう。イメージと現実のギャップを埋めていくことも大切です。

その職業に対して抱いていたイメージが、実際のものと同じであるということはあまり多くありません。

そういったギャップも、企業説明会に参加することで埋められることがありますし、実際の現場で働いている社員の話を聞くことで、外から見ているだけではわからなかった楽しいことや、辛いことというのも見えてくるはずです。

そういったことを総合的に観察しながら、自分のやりたいこと、興味があることを突き詰めていくと、将来が見えてくるかもしれません。

面接で「将来何がしたいか」聞かれたら

面接で将来のことを聞かれたら、どう答えればいいのでしょうか。

まして、何がしたいかわからない場合はどう回答すればいいのでしょうか。

ここからは、キャリアプランが思い浮かばない際の面接での回答におけるヒントを説明します。

自分の素直な考え方でOK

冒頭でも述べました通り、キャリアプランや、将来何がしたいかなどの目標がない場合、無理して適当に回答する必要はありません。

「実のところ、将来についてはあまり見通しが立っていないです。」

などと前置きでことわっておきましょう。

但し、ことわりだけではいけません。

自分が入社後にどのように企業に貢献したいかなどの入社意欲・貢献意欲を絡めて、自分の意見を伝えましょう。

身近な目標から考えよう

キャリアプランは、将来のことですから、不確実で考えにくいかもしれません。

その場合は、かなえられる程度の身近な目標から考えてみましょう。

自分が今継続しているものを改めて伸ばすことは見通しが立ちやすいです。

また、資格を取得するなどの目標もゴールが明確で頑張りやすいでしょう。

他にも、あこがれの人を目標にしてみるなど、身近な事象から参考にするのも考えるヒントとなります。

無理に考える必要はない

とはいえ、将来の目標がない場合は、無理に考えを絞り出す必要はありません。

先にも述べました通り、キャリアプランを捻出しても、メリットはありません。

自分が想像できる範囲の小さな目標やゴールを無理ない範囲で伝えましょう。

おわりに

就職シーズンになっても自分のやりたい仕事が見つけられないと焦ってしまうかもしれません。

しかし、やりたいことや興味があることというのは、焦っても芽生えてくるものではありません。

着実に自分の知識やスキルを高めていき、どういったことが自分に合っているのかということを、焦らずに探してみてください。

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