就職するために避けては通れないのが面接ですね。
これまでに高校・大学受験での面接や、英検の二次試験での面接、アルバイトでの面接というように様々な種類の面接を経験されたこともあるでしょう。
しかし、今回の面接は一味違います。上記3つと同じように臨むとおそらく失敗するでしょう。
そうならないためにも、まず就活の面接について詳しくなりましょう!
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【面接の流れ】押さえておくべき基本マナー
意外にもここで躓いてしまう就活生も多いのが怖いところ。
緊張感を持って「いざ面接だ!」と意気込みは良いものの、それ以前に面接の基本的なマナーを押さえているでしょうか?
ここをしっかりしていないと、面接の内容が良くても第一印象の悪さで内定を逃してしまうもったいないことが起こりえます。面接前に必ず確認しましょう。
入室時のノックは3回
ノックが必要な場合は、軽いこぶしを作ってなるべく大きな音を立ててノックしましょう。
その際、ノックの速さはゆっくりすることを意識してください。
速くしてしまうと、高圧的に感じさせてしまい、面接官を焦らせる可能性が発生します。
また、ノックの回数は3回ということを絶対に忘れないでください。
よく2回で終えてしまう人がいますが、2回はトイレなどに人が入っているかどうかの確認になってしまうので要注意です。
入退室の一礼
まず、「失礼します。」と言ってから部屋に入りドアの前で一礼をします。
その後、椅子の左に移動して面接官に一礼してから着席するという流れになります。
一礼の前に自分でドアを閉める場合は、面接官に対して完全に背を向けず、なるべく音を立てずにドアを閉めましょう。
退室に関しては、同じ場所で入室の際の逆の順序になります。
椅子から立って一礼をした後、ドアの前で一礼をする流れになるので、面接前にイメージや練習をしてみましょう。
カバンは椅子の横に置く
まず、カバンは置いた時に倒れない自立するタイプのものを選んでください。
倒れてしまうと、だらしなく見えてしまうので印象が良くありません。
置く場所としては、椅子の横に静かに置きましょう。
左右どちらでも構いません。
机や椅子の上に置くことは原則ダメです。
ただ、椅子の上に関しては、面接官の方から置いても良い許可をいただけることもあります。
その際は必ずお礼を言うことを忘れないでください。
このような例外以外では、初めから勝手に椅子の上に置くことは失礼に当たるのでやめましょう。
名刺は両手で受け取ろう
名刺は必ず両手で受け取り、「頂戴いたします。ありがとうございます。」とお礼を言いましょう。
向きはしっかり面接官の方を向き、机が間にある際は面接官側に移動してから受け取るのがマナーです。
大学生までの人生の中で、名刺を受け取る場面は一般的になかなか存在しません。
面接の場において名刺を受け取る状況は多くなるので、面接前日に名刺の受け取り方は予習することをオススメします。
表情は柔らかく、笑顔で
表情は面接の全てにおいて言えることですが、暗い状態が続いてしまうと志望度があっても表情から受け取られない可能性が高いなど、ネガティブな面を与えてしまいます。
初めから明るい表情で臨むようにしましょう。
ポイントは口角を上げることです。
これをするだけでも自然と表情が明るくなり、声のトーンも一段階上がるようになります。
また、身振り手振りを加えると、声だけと比べて伝わりやすくなりつつ印象も良くなります。
ハキハキと簡潔に話す
面接官に伝える際は、聞き取りやすくすることを意識するためにはっきりとした口調で話すことを心掛けましょう。
これも暗く低いトーンで話してしまうと、聞き取りづらい上に自信のないように聞こえてしまいます。
恥ずかしさが出てしまう気持ちも理解できますが、先程伝えたように、まずは口角を上げて話すと改善されるので実践してみてください。
また、面接練習として鏡に向かって話すことや自分の声を録音してみると効果的な練習になります。こちらも是非やってみてはいかがでしょうか?
【面接の流れ】身だしなみの確認
これも前項目の基本マナーと同様に、面接うんぬんというより、第一印象として受け取らせてしまう大事な部分です。
特に就活中は清潔感に気を付けてください。
身だしなみは第一印象として最も気を遣わねばならないポイントで、これが面接の評価のうちの1つになっています。
各企業のフレッシュな新卒として身だしなみを当たり前に整えることを就活生である今のうちから始めましょう。
髪型
面接中ではお互いの顔を見て話すので、やはり髪型は面接官の視界に入ってきます。
そこで髪が寝癖のようにボサボサな状態であることや、フケが目立つようであると清潔感がないと見なされてしまいます。
また、髪色や髪型は派手なものを避けるようにしましょう。
髪色はもともと地毛が明るい場合を除いて基本的に髪色は黒が就活中においては最適です。
髪型も男性は長髪やパーマ、ワックスの量に気を付け、女性に関してはシンプルなヘアピンやヘアゴムを使用することや、顏まわりの髪をあまり気にしないように整えることを意識しましょう。
靴やカバン
決して休みの日のおでかけに来ているわけではありません。
靴は男性の場合、黒の就活用シューズを履き、女性では黒のパンプスを履くようにしましょう。
カバンは、自立するタイプのビジネスバッグや無地のカバン、企業によってはリュックでも可の所が存在するので、いずれかを使うようにしましょう。
また、靴やカバンに汚れや傷があると、見た目がよろしくなく第一印象として悪い印象を与える可能性もあります。
清潔感は自分の体だけではなく、自分の持ち物にも気を遣うことが重要です。
【面接の流れ】訪問~受付
「面接が始まる前は別に気を付ける必要はない」と密かに考えていませんか?
実はあなたの知らないところで評価されている部分もありますので、企業の中にいる時は気が抜けない状態が続きます。
これからは、面接はその企業に到着してからもう始まっていると認識するようにしましょう。
面接の5~10分前には受付を済ませる
○○時に面接開始と言いつつも、開始時間ギリギリに到着することは無論、反対に早く着きすぎてもいけません。
早く着いたとしても、訪問客である自身の対応に時間を割いてしまうので、企業の方に迷惑がかかってしまいます。
受付時間のベストは開始時間の10〜15分前です。
5分前には絶対に受付を済ませてください。
失敗しないように、何時に家を出て電車に乗るかを計画することで入念な準備をする他、事前に下見をして面接当日のデモンストレーションをするとさらに良いでしょう。
受付後は静かに待機
受付を済ませた後は面接本番のことをイメージするなどして静かに待機しましょう。
就活生がよくやる行動の2つとして、「勝手にお手洗いに行く」と「スマホを触る」があります。
この2つがやってはいけない行動なので要注意です。
お手洗いに行く際は必ず企業の方に許可を取る、もしくは受付前にどこかで済ませておくことが失礼に値しません。
また、スマホを勝手にいじると態度が悪いと判断される場合があるので、受付後は電源を切るのが安心です。
【面接の流れ】面接開始
そしていざ面接がスタートします
最初はいきなり質問というよりアイスブレイクが挟まれることが多いです。
緊張してしまうのであれば、ここで会話することを意識しましょう。
やはり会話が成り立たないと面接も上手くいくこともありません。
いざ質問される時の練習としてアイスブレイクを有効に活用しましょう。
アイスブレイクが終わると、次に自己紹介を問われることが多いです。
自己紹介についてはこの後に詳しく紹介します。
その他、面接でよく聞かれる質問に関しては下のリンクからチェックしてみてください!
https://shukatsu-ichiba.com/article/15263
【面接の流れ】退室
質問が終わったら面接が終了となりますが、ここで素直に退出するより、一工夫入れることで面接官に印象を与えて採用に近づけることもできます。
面接は「面接が終わるまで」ではなく、「企業の外に出るまで」が勝負です。
ここで下手な行動をすると一気にそれまでのイメージが崩れてしまうので気を付けましょう。
逆質問
「何か質問はありませんか?」と最後に聞かれることでしょう。
そこで「特にありません」と答えるのは非常にもったいないです。
もしかすると、面接官の方が「この子はウチに入る意思があまりないのでは......?」と思ってしまうかもしれません。
面接当日に入る前に逆質問を考えておきましょう。
逆質問は自分をアピールできる最後の場です。
もちろん質問の種類は豊富ですが、例えば、今後の就活に活かすためにもフィードバックをもらうように聞くことはオススメなので実践するのもアリです。
退出
逆質問も終えたらいよいよ退出になります。
お礼は面接が終わってすぐの時と椅子から立った後、最後にドアの前でして感謝を伝えましょう。
そして気を付けないといけないことは、外に出るまで気を抜かないことです。
コートの着用やスマホ使用も企業の外に出てからするようにしましょう。
また、エレベーターで見送ってくれる場合も、ドアが閉まるまで頭を下げたままにするといった気配りをすると印象が良くなります。
【面接の流れ】頻出質問8選
最後に面接でよく聞かれる質問8選を例文込みで紹介します。
どれもおろそかにしてはいけない質問ばかりです。
「これは適当に対策しておけばいいや」なんてことを考えると、深掘りされた時に対応できない恐れがあるので非常に危険です。
この8選はどれも本当によく聞かれるので、全ての回答を深みのあるものにしていきましょう。
自己紹介
「○○大学○○部○○学科の○○と申します。
ゼミでは○○をテーマに研究を進めています。
アルバイトでは○○を○年間務め、自分が持つ全てを使って尽力することを心掛けていました。
本日はどうぞよろしくお願い致します。」
企業側の思惑としては、あなたの基本情報はもちろんのこと、ここでしっかりとコミュニケーションが取れるかどうか、それから話している時の表情を見ています。
面接で自己紹介を求められた時は、長々と話さないように気を付けてください。
その後も面接官がいくつか質問するので、始めにたくさん紹介されると情報が多すぎて聞き手が混乱してしまいます。
目安は30秒〜1分以内で話せる量に収めましょう。
内容としては、「大学名とその学部・学科」→「名前」→「大学のゼミで行っている研究テーマ」→「軽い自己PR」の順番がオススメです。
ただ、軽い自己PRに関しては無理して作らなくとも、後ほど自己PRとして答える場面があるので絶対必要というわけではありません。
就活の状況
「私は人材業界に焦点を当てて就職活動を続けておりますが、現在御社の他にも3社の選考に参加しております。
その中の1社は最終選考まで進んでいます。
しかし、様々な業界の求職者様に手を差し伸ばしてサポートする部分に魅力を感じているので、御社が第一志望です。」
企業は就活生の志望動機や就活の軸、内定の状況といった情報を得るために聞きます。
就活の状況を聞かれた場合は、どの業界の選考を受けているか、内定をもらっているかといった回答をします。
どの企業を受けているか、どの企業から内定をもらったかの具体的な企業名を言う必要はありません。
あくまで面接を受けている企業の方の志望度を高くしなければ、そこを受けている意味が失われて内定はもらえないことでしょう。
また、志望業界の一貫性を持っていないと、就活の軸が揺らいでいると判断されてしまいます。
業界が異なっても、どのように就活を進めているのか根源となっているものを答えられるようにしましょう。
自己PR
「私の強みは積極性です。
自分にとって得があると感じたことはすぐに行動します。大学のサークル活動では人見知りでありながらも自分から先輩に声をかけることを意識し、名前を覚えてもらいました。
それを継続した結果、先輩からの信頼度が上がり、サークル活動を取りまとめる役職に推薦させていただきました。
時には失敗することもありますが、それを恐れずに社会人になっても積極性を取り入れていきたいです。」
面接でアピールできる場の1つが自己PRです。
アピールする部分は何でも良く、自分の性格やこれまでの功績から作成していくこともOKです。
とにかく面接官に凄いと思わせないといけないので、具体的なエピソードを織り交ぜましょう。
また、長すぎても何をアピールしたいのかが分からなくなるので、構成はしっかりしていないといけません。
企業側は即戦力で活躍できる人材を欲しています。
その人材にあなたが選ばれるような自己PRを作成していきましょう!
学生時代に力を入れたこと
「アルバイトの塾講師を大学1年生から今も続けております。
私は特に生徒と真摯に向き合うことを心掛けております。
そのために各生徒に対する言葉選びや質問された時の対処の早さを意識して行動してきました。
そしてこの結果、生徒や塾長から頼れる講師と呼ばれるようになりました。
この経験により、相手に応じた説明力を身に付けることができたので、今後もクライアント様の一番の希望を叶えさせるように尽くしたいです。」
学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)も大きなアピールポイントになりますが、大事なのは結果というよりも過程です。
何か目標があってそれを達成するために何をしたのかを企業は注目します。
たとえどんなに凄いことを達成したとしても、過程の部分が薄ければ何も響きません。
まず、「結論」を話して次に「過程」、最後に「結果」を伝えるという順番を意識してみましょう。
また、伝える時に一度作った原稿通りに話してしまう丸暗記法をやってしまうと、不自然になってしまう可能性が高くなります。
面接官もすぐ話し方の違和感に気付いてしまうので、ざっくりとした内容を頭に入れてそこから話す練習をしましょう。
長所・短所
「私の長所は相手に寄り添うことです。
誰かに悩み事があった時は解決するまで寄り添います。
一方で短所は継続力が乏しいことです。
何かを始めたとしてもすぐやめてしまうところがあるので、1日1日少しだけでも良いからやろうと努力しています。」
長所と短所を両方伝える際は、具体的なエピソードもそこまで織り交ぜずに概略だけ述べるだけで大丈夫です。
もちろん、その後に面接官に深掘りされると思うので、その時の回答準備は立てていきましょう。
ここでは無論あなたの人柄をチェックしています。
会社に入ったとしてもマッチ度が低ければ長く続くことはないでしょう。
それを見極めるヒントとなるのが長所と短所です。
ここで偽りの自分を装うとその後が苦しくなるので絶対やめてください。
別に短所を伝えたからといって特段にあなたの印象が悪くなるわけではありません。
ネガティブなことを言うのは躊躇いますが、ここでは素直さを持つことがとても重要です。
友達から何と言われるか
「私は周りから元気がある人と言われます。
実際、私は元気を相手に与えることもでき、落ち込んでいる人のところに行って励まします。
自分もポジティブになるだけでなく、相手もポジティブにさせるこの能力を活かしてお客様にも気に入られるような接客をしたいです。」
自己PRや長所・短所で自分のことを分かっているつもりになっていませんか?
主観的ではなく、客観的な目で見ることも重要です。
この質問の意図もあなたが客観的に自分を見ることができているかを確認しています。
また、主観と客観で一貫性が保たれているかも加えて重要です。
ここでズレが生じてしまうと一体どれが本当のあなたなのかが分からなくなってしまいます。
自分と他人の評価が一致しているかどうかを必ず確かめましょう。
他人の評価なら誰でも良いですが、あなたとより親密な関係を持っている人であればあるほど、多くの情報を手に入れられます。
挫折経験
「私は中学時代にまともに勉強をしていなかったため高校受験は第一志望校に行けませんでした。
不甲斐ない過去にずっと悔いが残り、何もやる気が起きなかった時期もありました。
しかし、その悔しさをばねに高校では、毎日勉強する習慣を付けて中学時代の二の舞を踏まないように気を付けていました。
徐々に勉強していた成果が大学受験でも現れて第一志望校に合格することができました。
この経験で目標に向かってどう努力すればいいかを学んだので、御社でもしっかり計画を立てて目標達成に努めたいと思います。」
目標を達成するまでの間のどこかに必ず失敗経験や大きな壁が立ちはだかったことがあったでしょう。
そのような場面であなたはどう対処したのかを企業は求めています。
これもやはり「過程」がキーワードになってきます。
それから、挫折経験では何が原因で挫折したのかを明確にする必要があります。
まず最初に挫折の理由を伝えてから克服した過程を言うようにしましょう。
就活の軸
「私は企業を選ぶ際にお客様と直接関わることができるかを軸にしています。
お客様に依頼される時や感謝される時に表情や声を実際に感じることで、お客様のために働きたいというモチベーションになることが理由です。
直接お客様と取引ができる御社と私の企業選びの軸が一致していると感じ、今回志望させていただきました。」
企業が就活の軸を聞く理由は、あなたが働く上でのモチベーションは何か、企業とマッチしているか、なぜその企業に選んだのか、というような理由が存在します。
就活の軸は企業選びに関わる項目なので、自分の中でこれは絶対条件だというものを決めると、業種や企業を絞り込むことができます。
しかし、待遇面や好きなことを理由にすると真面目に就活をしているのかと疑われてしまうので、その2つを就活の軸として考えるのは避けましょう。
例文のように、志望先と軸が一致していることを伝えると志望度が高く見られますが、ありきたりなものであると使い回していると思われることもあるので、各企業の特徴を盛り込むことを意識してください。
まとめ
最後に面接において注意しなければならないことをお伝えします。
それは「嘘を付かない」ことです。
返って無理をして答えると、実際は自分とマッチしてないことの影響で入社後に辛く苦しい状況が起きてしまう可能性が高いです。
質疑応答に限らずですが、就活において嘘は役に立たないので、素直な気持ちで面接に臨んでください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート