就活中に受験するSPI3を徹底解説!SPI3とは実際にどんなテストなんだろう?

これから就職活動をスタートさせる学生の皆さん、「SPI3」をご存知でしょうか。

名前くらいは耳にしたことがあるという学生もいるかも知れませんが、それがどのようなものか詳しく知っているという人はあまり多くないかもしれません。

ここでは就活生のほとんどが経験するであろうSPI3がどのようなもので、なんのために行われるのか、さらにSPI3への対策方法について詳しく説明しますので、ぜひ参考にしてください。

SPI3とは?

SPI3とはリクナビをはじめとする就職・転職情報サービスを運営するリクルートキャリアが実施している適性検査のことです。

試験内容は適性検査と性格検査に大きく別れています。

現在企業が導入している適性検査にはいくつか種類がありますが、その中でもSPI3は歴史が古く、採用実績が豊富です。

大企業だけでなく中小企業でも導入するケースが増えてきており、2018年度には13,200社が導入し、202万人が受験しています。

SPI3の受験方法ですが、現在主流となっているのはテストセンターでの受験です。

これはリクルート側が手配した試験会場であるテストセンターにおいて、パソコンを使ってテストを受ける方法です。

学生の6~7割がテストセンターでの受験を利用しています。

次に多い受験方法がペーパーテストで、こちらは採用企業においてマークシート方式でのテストを行います。

ペーパーテストを実施している企業は全体の15%ですが、採用企業側の負担軽減からテストセンターでの受験が増え、ペーパーテストを採用する企業は減少傾向にあります。

近年はWebテスティングと呼ばれる受験方式を採用する企業も増えてきています。

これは自宅のパソコンでテストを受ける方法で、いつでもどこでも受験可能なのが大きな特徴です。

学生の負担が最も少ない受験方法であり、地方在住の学生にはとても便利な方法です。

Webテスティングを利用する学生も今後増えていくでしょう。

SPI、SPI2、SPI3の違いとは?

SPI3という名称を見て「SPIやSPI2はあるのかな?」と、疑問に感じた人もいるかもしれません。

実はSPIやSPI2というテストもあります(ありました)が、現在ではSPIテストといった場合には一般的にSPI3を指します。

では、SPI・SPI2・SPI3のそれぞれの違いはどこにあるのでしょうか。

これらの違いは単純にバージョンの違いによるものです。

SPIテストの歴史を見てみると、そもそもの始まりは1963年に開発されたリクルートテストにまで遡ることができます。

その後さまざまな改良が加えられて最初のバージョンであるSPIテストがスタートしました。

この初代SPIテストはマークシート方式で2004年まで非常に長く使われ続けましたが、2005年になって後継バージョンであるSPI2が導入されます。

SPI2はマークシート方式だけでなく論述問題も採用されるなど従来のSPIテストに比べて出題範囲が大幅に拡大されたほか、インターネットの普及によってペーパーテストだけでなくテストセンターやWebテスティングなどの受験方式にも大きな変更が加えられました。

そしてSPI2の次のバージョンとして2013年から実施されるようになったのがSPI3ということになります。

SPI2からSPI3へのバージョンアップにおける最大の変更点は、従来のSPI2が能力検査だけだったのに対して、SPI3では新しく性格検査も行われるようになった点です。

これによってSPI2よりもさらに正確に学生の能力を判断することができるようになったわけです。

現在では初代のSPIテストは廃止されていますが、SPI2についてはSPI3と並行する形で行われています。

ただし、SPI3の試験範囲はSPI2の範囲を網羅しているので、SPI3の試験対策をしていればSPI2もカバーすることができます。

ですから、SPI2の試験対策をわざわざする必要はないでしょう。

SPI3を企業が実施する理由

なぜ、多くの企業がSPI3を導入しているのでしょうか。

もちろん、それには理由があります。

その一番の理由は独自テストの限界です。

以前は多くの企業が自社で作成した独自のテストを実施していました。

しかし、専門外の人が作った問題では学生の能力やポテンシャルを正確に測ることは難しく、欲しい人材と採用した人材とのギャップが大きくなってしまうという問題点が明らかになってきました。

こういった問題を解消するべく、専門業者の作成したSPI3を導入する企業が増えていったのです。

SPI3の導入理由はほかにもあります。

別の理由については以下で説明していきます。

募集してきた就活生の足切りのため

多くの企業がSPI3を導入する理由に、足切りによる人数の絞り込みがあります。

企業は理想とすればすべての学生と面接をしてその人となりを確かめたいところですが、現実的には一人ひとりに面接をしていたのでは時間がいくらあっても足りません。

そこで次のステップに進む人物を絞り込むための足切りの手段にSPI3が用いられるのです。

SPI2からSPI3へのバージョンアップに伴って、能力検査に合わせて性格検査が新しく採用されたことは先程も説明しました。

この性格検査によって学生の人となりや業務内容・社風とのマッチングなどがある程度正確に把握できるようになったことで、単に大学の名前や資格の有無などで足切りを行うよりも有能な学生を残すことができます。

このように、学歴やテストの点数だけでは判断できないような性格やポテンシャルを見極めるためにSPI3は非常に役立つのです。

どのくらい学力があるのかを見極めるため

SPI3の能力検査は学生の純粋な学力を測る手段としても非常に役立ちます。

近年は大学の入学方法も多様化してきており、学力試験を課さないAO入試や付属校・指定校から優先して入学することができる推薦入試、さらには帰国子女枠による入学など、大学の名前と実際の学生の学力が一致しないということも増えてきています。

そこで、学生の純粋な学力を把握するためにSPI3が用いられるわけです。

また、SPI3の能力検査は仕事に直結する学力を測定できるため、仕事の適性を測るという点でも非常に有益です。

SPI3の対策方法

SPI3の能力検査は基礎的な学力を問う出題が多いので、一定の学力があればある程度の点数を取ることは可能です。

また、性格検査はその性質上、明確な正解・不正解というものが存在しません。

そのため、SPI3の対策は意味がないといわれることがありますが、これは本当でしょうか。

たしかに性格検査については対策のしようがないかもしれませんが、能力検査については少なくともテスト結果によって足切りされてしまうことがあるという時点で自信がなければしっかりと対策するに越したことはありません。

そこで、ここではSPI3の能力検査について言語分野と非言語分野に分けて詳しい対策方法を説明していきます。

言語問題

SPI3の能力検査は言語分野と非言語分野に分かれています。

言語分野では語彙力や文章の意味を正確に理解する能力といった国語力を問う問題が出題されます。

とはいっても、出題難易度についてはそれほど高くはありません。

ほとんどの問題は基礎学力を問うものであり、小学校や中学校で習ったことが理解できていれば高得点が十分に期待できます。

ただし、制限時間の割に問題数が多いため、スピードと正確性が問われます。

そのため問題を解くスピード感を体で覚えるためにも過去問などの問題集を繰り返し解くのがオススメの勉強方法です。

問題を解いているうちに出題パターンもわかってくるので、過去問を使った対策は非常に有効です。

過去の問題は書籍として購入することが可能ですし、ウェブ上でも紹介されています。

言語問題では読解力を試される長文問題よりも、語彙力を試す問題の方が対策が立てやすいでしょう。

SPI3では熟語の意味や成り立ち、2つの言葉の関係性を問う二語問題などが毎年のように出題されます。

こういった問題は知識さえあれば短時間に回答することができるので得点アップに直結します。

意味がわからない熟語があれば単語帳などにまとめておくとよいでしょう。

過去問以外の対策として、本や新聞に普段から目を通しておくのも効果的です。

活字に触れる機会を増やすことで自然に語彙力がアップしますし、時事問題の理解を深めることで面接対策にもなるからです。

非言語問題

非言語分野では主に算数・数学の学力が問われます。

具体的には計算問題やグラフ・資料の読み取り問題、確率・数列問題などです。

非言語問題も言語問題同様に難易度はあまり高くありません。

距離とかかった時間から速さを求める問題や数字の並びから法則を探し出す問題、定価と利益から原価を割り出す問題など、ほとんどが基礎レベルです。

ただし、数学が苦手でずっと文系科目しか勉強してこなかった学生は簡単な公式も忘れてしまっている場合がありますので、しっかりとした対策が必要になってくるでしょう。

非言語問題もスピードや正確性が問われるので、制限時間を守りながら問題集を解くのがオススメの勉強法です。

ちなみに、非言語問題では受験方法に合わせた対策も重要になります。

SPI3をテストセンターやペーパーテストで受験する場合は計算機を使用することができませんので、スピーディーな計算力が求められます。

一方、Webテスティングの場合は自宅での受験となるので計算機を使用しても咎められることはありませんが、パソコンへの入力スピードが求められます。

どの方法で受験するのか決まったら、その方法に合った対策を立てるようにしましょう。

SPI3の問題例と解説

テストセンターは、SPIを専用会場で受ける選考です。

主に性格検査(約30分)、基礎能力検査【言語/非言語】のほか、英語検査(約20分)と構造的把握力検査(約20分)がありますが、ここでは基礎能力検査の問題例と解説を紹介します。

基礎能力検査は記載したとおり、言語分野と非言語分野の2つに分かれています。

言語分野はその字のとおり国語の試験であり、非言語分野では計算や推測などの試験を指します。

Webにも過去問が無料で公開されていたり、類似形式の例題がさまざまなサイトで紹介されたりしていますので、それらを数多く解くことで問題に慣れることが大切です。

また採用試験でSPI3を実施する企業は、ほとんどの場合あらかじめ公表していますが、中には実施を伏せておいて当日いきなりテストしたり、応募者が予想以上に増えた際に、急に実施したりするケースもあります。

自分が狙っている企業はとくに何も公表していないから安心だと考えるのは早計かもしれません。

いずれにしても就活中なら慣れておいて損はないテストですので、ぜひトライしてみてください。

言語問題

まず言語分野についてどのような問題が出るのか見ていきましょう。

テストセンターSPIでは基礎能力検査の制限時間は全体で35分となっていますが、これは非言語問題も含む時間ですので注意してください。

また、受験者全体の正答率が高い場合、問題の難易度が上がる仕組みになっています。

つまりはライバルに差をつけて正答していく必要があるため、間違っても気を抜く余裕などないことをあらかじめ肝に銘じておく必要があります。

科目は全部で6つあり、二語関係、熟語、語句の用法、そして文の並べ替えや空欄補充、最後に長文読解という順序になっています。

それでは一部の科目を紹介しましょう。

①二語関係

最初に提示された二語の関係を考え、同じ関係のものをすべて選びなさい。

ねじ:ナット

ア カップ:ソーサー

イ プリンター:印刷機

ウ 親:子

解答 ア

【解説】

ねじとナットは「ワンセット」の関係ですので、カップとソーサーのみが正解です。

二語関係はこのほかに「包含」や「意味対立」「原料」「役目」「同じ意味」「同列」などが出題されます。

②語句の用法

下記の文と構造が最も近い文を選びなさい。

発熱で病院へ行く

ア 買い物をして帰る

イ 電車で会社に行く

ウ 塾で勉強する

エ 家で寝る

オ 雨漏りで業者を呼ぶ

解答 オ

【解説】

例文の構成には、因果関係があります。

発熱=原因、病院へ行く=結果ですので、同じ構成を持つのはオだけになります。

非言語問題

テストセンターの非言語問題は先に挙げた言語問題とセットで出題され、全体の制限時間は35分となります。

正答率が高いと出題が難しくなっていくのも同じで、解答時間はシビアです。

求められるのは正確性と速さです。

これらを両立させるためには、解き方のコツを知ったうえで効率的に進める必要があります。

科目は9つあり、以下のとおりです。

1.推論

2.順列・組み合わせ・確率

3. 割合と比

4. 損益算

5. 料金割引

6. 仕事算

7. 代金清算

8. 速度算

9. 集合

代表的な一部の項目を紹介します。

①推論

会議について、次のような3通りの情報があった。

X アメリカから少なくとも3人が出席する

Y ネバダ州とカリフォルニア州から2人ずつ出席する

Z アメリカから少なくとも2つの州が出席する

以上の情報はすべて信頼できるとは限らないため推論がなされたが、以下のうち正しいものを1つ選びなさい。

A Xが正しければZは必ず正しい

B Yが正しければXは必ず正しい

C Zが正しければYは必ず正しい

解答 B

【解説】

これは推論の「正誤」問題です。

落ち着いて冷静に考えれば判断できる問題ですが、時間に追われるとミスをする確率が高くなります。

推論するためには仮説を立てて整合性を見る必要がありますが、仮にXが正しいとしても、州の情報が一切ないのでYもZも正しくはありません。

Yが正しいとした場合、2つの州から2人ずつ、合計4人出席するため、実はXもZも正しくなります。

Zが正しいとした場合には最低2人の出席までは予想されますが、これではXもYも正しくはありません。

一瞬Yを肯定しそうですが、ほかの州である可能性があるため正しいとは言えないのです。

②仕事算

A1人では5日間かかる仕事、B1人では10日間かかる仕事がある。

この仕事をAとBが一緒に行う場合、仕事を仕上げるまでに何日かかるか。

A 4日

B 7日

C 8日

D 10日 

解答 A

【解説】

仕事算のやり方は、まず仕事の全体量を「1」とし、それぞれの人工の仕事量を数値化するのがポイントです。

この場合、Aの仕事量は1/5、Bの仕事量は1/10となりますので、双方がともに同じ仕事をすると、1/5+1/10=3/10という仕事量になります。

つまり計算上、3/10=0.3の仕事量を持つ人工が登場したことになります。

この人工が仕事にあたった場合、1÷0.3=3.33...となりますので、仕事が終わるのは4日目、つまりAが正解となるのです。

計算はシンプルですので、落ち着いて計算すれば問題なく解けるはずですが、電卓は使えませんので頭での計算に慣れておきましょう。

SPI3を対策する際のオススメの書籍

SPI3は就職活動の初期の段階で行われることが多いので、早めのスタートが肝心です。

本格的にSPI3対策をするなら、対策本を購入して短期間で効率的に行うようにしましょう。

書店に行けばSPI対策本がいくつも見つかると思いますが、何冊も購入する必要はありません。

自分に合うと思う本を一冊だけ購入して、それを何度も通して学習することが重要なポイントです。

また、対策本は必ず最新版を購入するようにしましょう。

お金をケチって先輩から古い対策本を譲ってもらおうと考える学生もいますが、SPI3の主題内容や出題形式は少しずつ変化しているので、古い本では完全な対策ができません。

ここではSPI3の対策本として評価の高いものを2つ紹介しますので、対策本選びの参考にしてください。

①これが本当のSPI3だ! 

SPI3の知識がまったくない初心者の方にオススメしたいのが洋泉社の「これが本当のSPIだ!」です。

能力検査だけでなく性格検査も網羅していますし、テストセンターだけでなくペーパーテストやWebテスティングでの受験などについても詳しく説明されていますので、SPI3がどういうものであるのか理解するのに役立ちます。

能力検査では基礎的なレベルの問題を幅広く掲載していて、それぞれに詳しい解説が施されています。

基礎学力に自信がなく、最初から見直したいという学生向けです。

②最速マスター SPI3&Webテスト

日経HR編集部が発行する「 最速マスター SPI3&Webテスト」はSPI3だけでなく玉手箱・C-GAB、Web-CAB、TG-Webの4大テスト対策を一冊でカバーできる非常に便利な対策本です。

複数の適性検査を受ける予定がある学生にオススメです。

この書籍の特徴は、実際に企業で採用されたテストの内容を高い再現性で実現している点にあります。

リアルな問題に数多く触れることができるので、本番でも安心してテストを受けることができます。

また、数学が苦手な学生のために非言語問題については基礎から理解できるように丁寧な解説がされている点もポイントです。

まとめ

SPI3はリクルート社が実施している適性検査で、言語問題と非言語問題によって基礎学力を測定する「能力検査」と、学生の人柄や性格がわかる「性格検査」によって構成されています。

現在では13,200社の企業が採用しており、毎年200万人以上の学生が受験するメジャーな適性検査です。

なお、SPI3はSPIテストの最新バージョンを意味し、以前のSPI・SPI2からアップデートしたものです。

SPI3となってより正確な能力判定が可能になったこともあり、企業では就活生の足切りや学力の見極めなどに利用しています。

そのため、SPI3の結果によっては次の選考に進むことができないこともあります。

しっかりと内定を勝ち取るためにも対策本を使って早い段階からしっかりとした対策を採るように心がけましょう。

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