【就職浪人で休学するときのポイント】はじめに
就職浪人をするなら考えたいのが、休学するという選択肢。
将来が見えていないなら、卒業を焦らず、休学を挟んでじっくり考え、準備する時間を作ることも大切です。
本記事では、そもそも就職浪人での休学はアリなのか、休学するならどういったポイントに注意すればよいかを紹介します。
【就活浪人で休学するときのポイント】就職浪人とは
就職浪人とは、就職せず、次の年も継続して就職活動を行うことを指します。
例えば、就職せずそのまま卒業するパターンや、大学院に進むパターンなどがあります。
特に、休学し、就職活動を行うパターンは「就職留年」と呼ぶこともあります。
該当する境遇としては、就活で就職できなかった場合や、内定を得ても納得ができず、あえて就職をしなかった場合などが考えられるでしょう。
このような「就職浪人」といわれる人の割合は、就職活動を行った全体の人数の約5%程度を占めています
【就職浪人で休学するときのポイント】就職浪人をする場合休学するのはアリ?ナシ?
就職浪人をする場合、選択肢のひとつとして考えられるのが休学をする、いわゆる就職留年という状態です。
結論からいうと、就職浪人になりそうな場合は休学を選択するのは選択肢としてアリだといえます。
以下では、大学を卒業した場合と休学した場合の就職活動の違いについて解説していきます。
大学を卒業する場合
大学を卒業する場合、「時間を有効に使える」「学費を浮かせられる」などのメリットがあります。
一方、「新卒ではなく、既卒枠での就職となる」「メンタルの強さが求められる」などのデメリットも存在します。
以下でそれぞれの詳細を見ていきましょう。
メリット①:時間を効率的に使える
大学の授業に出たり、卒論などに時間を取られたりすることがない点がメリットと言えます。
資格のための勉強や、インターンの参加、企業の選考などが行える点で、自分のペースにあった就活ができるでしょう。
メリット②:学費を浮かせられる
大学に学費を払う必要がないという点がメリットと言えます。
その分浮いたお金を、資格取得などのスキルアップのために充てることも可能となりますので、時間とお金を浮かせられるという点では魅力的だと言えます。
デメリット①:既卒枠の就職になる
デメリットとして、まず、新卒扱いにはならない点が上げられます。
例えば、企業が新卒採用しか行っていない場合には、応募できる企業が限定されることになるでしょう。
また、就活エージェントなどから新卒限定のサービスを受けられないというのもデメリットとなります。
デメリット②:メンタルの強さが求められる
卒業後も、大学生に混じり、単独で就職活動を行うこととなりますので、いかに周りの雰囲気に飲まれないか、圧倒されないかが重要となってきます。
また、大学から就活に関するサポートが受けられないという点もデメリットと言えます。
大学を休学する場合
大学を休学する場合の最大のメリットとしては「新卒扱いである」ことが上げられます。
一方、「休学する理由を明確にしなければならない」「学費がかかる」がデメリットとなります。
以下で、それぞれの詳細を確認していきましょう。
メリット①:新卒扱いである
休学の場合、一般企業だけでなく、公務員の採用試験においても新卒扱いとなります。
新卒向けのサービスを受けることも、新卒限定の企業に応募することも可能となります。
とくに公務員は難易度が高く、何年も勉強してやっとなれたという人も多いので、新卒扱いになるのはありがたいものです。
デメリット①:休学する理由を明確にしなければならない
休学する理由は、「家族」「大学」「企業」の3つの相手に説明する必要があることを覚悟してください。
まず、家族については、単位を取得できている場合、せっかく卒業できるのにまだ大学に籍を置くことについて反対されるケースも考えられるでしょう。
ご自身の将来について、説得力があり、納得できるような説明の内容であるかがカギとなります。
次に大学については、休学を申請する際に理由を聞いてくる場合がほとんどです。
また、面接を行うこともあるでしょう。
就職留年が理由な場合は休学を認めてもらえない場合もありますので、対策が必要となります。
最後に企業について、なぜ留年をしたのかは企業にとっても気になる内容です。
ごまかしたりせず、正直に答えましょう。
ただし、希望の企業に就職できなかったため留年した、というのはマイナスの印象を与える可能性が高いです。
部活やアルバイトに熱中してしまい、十分に就活を行えなかったなどの理由がよいでしょう。
また、留年した期間で何を得たのかが重要となりますので、そのことも伝えるようにしましょう。
デメリット②:学費がかかる
休学をする場合、国公立の大学の場合は学費はかかりませんが、私立の大学の場合は学費がかかるため、デメリットといえます。
休学した場合の学費は授業料程高くなく、平均20万円ほどといわれておりますが、学校により様々なので確認しておきましょう。
もちろん、平均値よりも学費の負担が軽い大学もあり、中には年間3万円や6万円プラス諸経費としている大学も少なくありません。
【就職浪人で休学するときのポイント】休学中の過ごし方
自分のやりたいことをなかなか見つけられないと悩む若い人は少なくありません。
また、実際に就活をやってみて、自分のやりたいことを探したいと考える人も多いです。
しかし、学生の間にやりたいことを見つけるのは、勉強や就職もあってなかなか難しいのが現実。
それならば、自分の将来を考えるために休学を選択するのもアリです。
休学中、これまでできなかったことに取り組むことで自分が本当にやりたいことのきっかけを見つけることができます。
せっかく休学するのであれば、将来を見据えて戦略的に休学し、有意義なものとしましょう。
インターンシップに参加する
早めにインターンシップに参加することで、就活を有利に進められる可能性が高まるでしょう。
やりたいことが特に決まっていない場合でも、インターンシップに参加することが将来の職業を決めるきっかけになることもあります。
特に長期インターンでは実践的に学ぶことで、様々なスキルが得られるでしょう。
バイトや資格取得に励む
休学中に意識して行動したいのが、自分の将来にとっての投資になることです。
例えば接客を行う業界や職種に就きたいのであれば、お客さんとのコミュニケーションがとれるバイトをしてみるなど、将来の自分像を見据えた経験を積んでいきましょう。
また志望する業界や業種で高度なスキルが必要になる場合、TOEICなどの資格取得に励むのもおすすめです。
手あたり次第自分の興味の持ったものに手を付けてみる
将来の仕事に活かすことができる経験といっても、将来をしっかり定められていない人も多いはずです。
今後、どのようなことが将来につながるかわかりません。
手あたり次第自分の興味があるものに手を付けてみるというのも、自分の可能性を広げるという点で有効でしょう。
まず、行動することによって、自分の将来のビジョンがより明確になりますし、やりたいことに近づくことができます。
【就職浪人で休学するときのポイント】まとめ
休学することはマイナスなことばかりではありません。
むしろそのまま学校を卒業する訳ではないので新卒扱いで就職できますし、自分のスキルや経験を磨く機会をつくることができます。
就職浪人で休学する場合は、休学中の計画もしっかり立てましょう。