私の一番のアピールポイントは笑顔です!これって就活でアピールできるの?

私の一番のアピールポイントは笑顔です!これって就活でアピールできるの?

笑顔がもたらす効果というのは様々ですが、人々に与える影響は決して小さなものではありません。健康にも良いと言われるほど笑顔というのはプラスの効果を生みます。サービス業では勿論のこと、営業などでも笑顔は強力な武器となります。場合によっては、その笑顔が仕事獲得の大きなポイントとなることも珍しくありません。また、笑顔は社外だけではなく、社内の人間関係においても大きなプラスの効果を発揮します。人間関係において重要な役割を担う笑顔ですが、笑顔に自信があるという学生は自己PRでもそのことを伝えたいのではないでしょうか?そこで今回は、自己PRで笑顔を使って自分を魅力的に見せるための方法や例文をご紹介します。

企業は学生の自己PRのどこに注目している

エントリーシートや面接で必ずと言って良いほどに聞かれる自己PRは、志望動機と並ぶ重要な質問事項として知られています。

しかし、就職活動でなぜそこまで自己PRが大切なのか、疑問に思う方も少なくはないでしょう。

企業は、自己PRを通して学生の中の、いくつかの要素をチェックしており、自社で働いていける人間かどうかを見極めようとしているのです。

自己PRで企業がチェックするポイントを3つに分けて紹介するので、ご確認ください。

学生の人柄

第一に、企業は自己PRのエピソードから学生の人柄を読み取ろうとしています。

就活で評価の対象となるのは、学歴や保有資格や能力だけではありません。

「この学生と一緒に働きたい」と思われる人柄であるかどうかも大切な要素なのです。

しかし、面接における数分間の質疑応答では、人柄を十分に伝えることは困難でしょう。

そこで、自己PRを通してあなたらしさが伝わるエピソードを話すことで、企業はあなたという人物の理解を深められるのです。

自己分析の精緻度

自己分析が深くできているか否かも、自己PRから評価される項目でしょう。

自己分析の精度が就活の出来を左右すると言っても過言ではないほどに、自己分析は就活において重要な役割を果たします。

なぜなら、過去の経験を振り返る過程で、自らのモチベーションの源泉を理解してはじめて、やりたいことが理解できるからです。

自己分析ができている学生は、ネームバリューや待遇だけで、応募しているのではなく、企業に対して明確なキャリアプランを描けていると判断されます。

つまり、自己分析の精緻度はそのまま、志望度の深さとして評価されるのです。

企業との相性

最後に、企業の求める人物像にマッチするか否かも、自己PRの中で評価される項目の1つです。

優秀な人物でも、企業のカラーに合わなければ早期離職してしまうおそれがあります。

コストをかけて採用、育成した人材が企業に貢献する前に離職してしまっては、大きな損失となります。

そうならないために、企業は自社の社風に合い、長きにわたり活躍できる人材かを慎重に見極めようとしているのです。

そのため、自己PRで職種や業種にあまりにそぐわない性格やエピソードを話すと、評価が下がるおそれもあります。

笑顔は自己PRとしてアピールできる?

このように、自己PRでは、人柄や自己分析の出来・企業とのマッチングがチェックされます。

数回の面接でこれらの項目をクリアしてはじめて内定となるのです。

自分を振り返った結果、自分の中で一番の魅力が笑顔であると行き着いた方もいるかもしれません。

笑顔の素敵な人がいるだけで、周りの人間を朗らかな気持ちにさせ、場の雰囲気がなごむため、多くの場所で歓迎されるでしょう。

しかし、はたして就職活動の場で笑顔が素敵というエピソードはPR項目として相応しいのでしょうか。

さっそく検証していきましょう。

笑顔だけではPR要素としては弱い

笑顔は、人として非常に魅力的なものになりやすいのですが、それだけでは素材として弱いと言わざるを得ません。自己PRでは、企業がビジネスに役立てられるポイントをアピールしなければなりません。そのため、いくら笑顔が素敵で得意、笑顔が良い、というだけでは効果が少ないのです。笑顔という長所が、企業にとって利益になるようなことを主張できるエピソードを話すと、担当者に良い影響を与えることができるでしょう。或いは、笑顔で将来どういう仕事ができるかを具体的に話すなども効果的です。営業職やサービス業でも笑顔は当然求められますが、ある意味最低条件とも言えます。ですから単に笑顔が長所ということだけにとどまらず、笑顔によってどうなるのか、自分の笑顔がビジネスにどう役立つのか、ということを説明するように心がけてください。

笑顔を自己PRとしてアピールするには

ビジネスの場において笑顔が作れるということは、最低限のたしなみでもあるため、それだけでは評価に値しない可能性があります。

デジタルトランスフォーメーションが加速し、単純作業がITに移行している現在、マニュアル通りに無難に業務を行えることは評価されない傾向にあります。

自ら目的をもって業務を進めていける人材でなければ、利益を生み出せないと判断される傾向があるため、ただ笑顔が自慢というだけでは、企業に貢献できないと思われるかもしれません。

しかし、アピールの仕方次第では自己PRとして通用する可能性もあります。

笑顔を自己PRにするためのステップについて説明していきましょう。

どんなときに笑顔が活きるのか

まずは、あなたがどのような状況のときに、笑顔が活きたのか、事態を好転させたかについて振り返ってください。

ただニコニコしているだけではなく、笑顔でいることのメリットを理解し、目的をもって武器としてビジネスに活かしていけるのであれば、それは企業へのアピール項目として十分に通用するでしょう。

エピソードは結果として具体的な数字をともなうものであるほうが、企業に高価を伝えやすいでしょう。

笑顔が思わぬ効果を生んでいたことがあるかもしれません。

過去を振り返っていあらためて確認してみましょう。

なぜ笑顔でいられるのか

どんなときに笑顔が活きたのかが明確になったら、なぜあなたがいつも笑顔でいられるかを考えてください。

あなたにとっていつも笑顔でいることは当たり前のことかもしれませんが、苦境に立たされたときでも、笑顔でいるのは多くの人にとっては難しいことなのです。

あなたが笑顔でいつもいられる背景には、ほかの人にはない、あなたの人としての素晴らしい魅力が隠れているはずです。

どんな小さなエピソードでもかまわないので、なぜ笑顔でいたのかを1つずつ深掘りしてみてください。

自身の人柄と結び付ける

笑顔が強みとなったエピソードと、笑顔でいられる理由がわかったら、それらを自分の人柄と合わせてアピールしましょう。

笑顔が素敵というだけでは、就活のエピソードとして弱いところは否めませんが、人柄と合わせれば十分に企業へ貢献できるとアピールできます。

たとえば、どんなに苦しい状況でも笑顔でいられるのは、忍耐力の賜物かもしれません。

また、必要に応じて最大限に笑顔を武器として発揮するのは、あなたの計画性と自己プロデュース力の成せる業とも言えます。

このように、笑顔と自分の性格をペアでアピールすることで、笑顔は自己PRとして成立するのです。

笑顔を自分らしく自己PRする際の注意点

それでは、さっそく笑顔を題材に自己PRを作成していきましょう。

しかし自己PRを作成するうえで、いくつか注意してほしいポイントがあります。

笑顔は周りを明るくする素晴らしい性質ですが、アピールの仕方次第では「企業に取って利益をもたらせるのかわからない」「何が言いたいのか不透明で、ぼんやりとした印象がある」と思われるかもしれません。

自分らしく、効果的に企業に笑顔をPRするためのポイントをまとめたので、ぜひご確認ください。

具体的な行動・工夫を話す

笑顔を裏付ける具体的なエピソードを話すというのも効果的です。学生時代にアルバイトやボランティア、サークル、インターンシップなど、様々な場面で、笑顔が活躍した例をリストアップしてみましょう。笑顔を武器にして解決したこと、笑顔で改善したことなどを話せると、それが自分だけしか持っていない個性となります。笑顔だけの要素ではなく、その上で工夫したこと、行動力やコミュニケーション能力も掛け合わせて、自分が持っている材料を冷静に整理してみてください。そして面接の際には、笑顔でいることは勿論ですが、話し方にも注意が必要です。ハキハキと、明るく話すことができなければ笑顔を押し出すPRに説得力が生まれません。

企業との相性を確認

まず、企業のカラーや志望する職種の業務に、笑顔が効果的に作用するかどうかを客観的に検証してください。

たとえば、接客・サービス業や営業職であるのならば、笑顔は自己PRとして有効になるでしょう。

相手に好印象を与えられることがそのまま数字に直結しやすいからです。

しかし、志望するのが技術職や研究職ならば、笑顔はアピール項目としてはやや的外れな印象を受けます。

先程も述べたように、自己PRにおいて業界とのマッチングは非常に重要です。

しっかりと見極めてください。

笑顔でいるための努力や工夫をアピール

「いつも笑顔です!」という結果論だけではなく、そこに至るまでの努力や工夫について触れましょう。

自己PRにおいて企業が重視するのは、結果よりも過程です。

困難やトラブルをどのようにして乗り越えたのか、その過程を通して学生の物事に取り組む姿勢や、マインドを読み取りたいのです。

あなたが笑顔でいるためにしていることを一つひとつ、まずは書き出してみましょう。

それらをまとめて話すことで、あなたの前向きな姿勢を企業に伝えられます。

笑顔を関連づけた自己PR例文

私は笑顔で人と自分を元気にします。

元々笑顔に自信があったため、それが最大限に求められる居酒屋でアルバイトをしていました。

訪れるお客様は様々で、酔って上機嫌な人や、反対に不機嫌な人、内気な人や明るい人など、本当に色々でした。

私のアルバイト先は客単価がある程度高いこともあり、サラリーマンの方がメインの利用者でした。

お客様は大抵仕事の付き合いや仕事終わりで疲れていることも多く、私は自分の笑顔と元気な接客で、少しでもその疲れが飛ぶように努力しました。

「笑顔が素敵だね」「元気が良くてこっちもテンション上がるよ」と言ってくださるお客様もいて、それが嬉しくまた笑顔の練習をしたり、元気に働けたりというプラスの流れを生み出しました。

時に私自身も、働きたくない時、笑顔を見せたくない時もありました。

しかし私の笑顔が私自身にも勇気を与え、働く力をくれました。

それによって人間関係は円滑になり、仕事も丁寧に教えてもらえることで正確に覚え、それをまた新しいアルバイトさんに笑顔で教えることによって職場の雰囲気は本当に良いものとなりました。

貴社でも笑顔の伝道師として職場の空気を素敵なものにし、一人一人の業務効率を上げてしまうような存在として、働いていきたいと思っております。

おわりに

接客関連のアルバイトなどに従事していた人は、笑顔について言及しやすいです。また、コミュニケーション能力や行動力といった別の要素とも複合的に話を展開できるので、笑顔以外の部分もプッシュできます。例文では、自分自身に「笑顔の伝道師」というキャッチコピーを付け印象に残るような工夫も施されています。笑顔をアピールする際には、必ずそれ以外の要素を加えたり、記憶に残るエピソードやキャッチコピーを使ったりするよう心がけてください。

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