教育実習をガクチカに!魅力的なガクチカの作り方を解説

教育実習をガクチカに!魅力的なガクチカの作り方を解説

はじめに

企業の面接を受けた際、必ずといってよいほど聞かれるのが「学生時代に力を入れていたこと」、通称ガクチカです。

しかしなかには教育実習など、答えてよいかややあいまいなものに力を入れていた人もいるでしょう。

この記事では、教育実習をガクチカとして用いる方法をまとめていきます。

困ったときは、ぜひ参考にしてみてください。

【教育実習をガクチカに】教育実習に行ったが想像していたものと違った

たくさん教職の授業を受けて実習にも行ったものの、思い描いていたものと現場のギャップに戸惑うことはままあります。

特に「こうあるべき、こうありたい」と、自分のなかに理想の教師像を思い描いている人ほどその傾向は強いようです。

もちろん、そのずれが許容できる範囲ならば、現実とのすり合わせをして徐々に意識を変えていけば問題ないでしょう。

ただし、覚えた違和感が動機に関わるレベルで大きなものならば、教職以外でほかの道を志すのも1つの手であるといえます。

【教育実習をガクチカに】民間企業に就職したい

教職に留まらず、さまざまな現場の実情を見て、このようなずれを感じることもあるかもしれません。

実際に現実を体験して「なんか違う」と思うことは、決して変なことではないのです。

なかにはずれを抱えたまま教師になってしまい、なんらかの不適応や悪循環が生じたというケースも多々あります。

志望を変え、民間企業に就職したいと思うようになった人もたくさんいるでしょう。

しかし、かなりの時間を費やす実習の性質上、企業を志望するためのガクチカがほとんどないという状況に陥りがちです。

ただしそういった場合でも、教育実習に行ったという経験は使い方次第で大きな武器になり得ます。

【教育実習をガクチカに】教育実習をガクチカにするのは問題なし!

結論からいって、大学時代に一番時間をかけて学んだことが教育実習なら、それをガクチカにするのは問題ありません。

ガクチカとしてほかに強い経験があるならそちらを用いるのも手ですが、一度教職を志したというのは武器でもあるのです。

ほかの志望者にはない経験をしているので、採用担当者に与える印象の面で大きなアドバンテージがあります。

受け答えや内容の面で多少注意すべき点はありますが、もし教育実習の経験があるのなら、心置きなく使っていきましょう。

【教育実習をガクチカに】実習に行ったときのことを深掘りする

上記のとおり教育実習では、普通の人にはない経験をたくさんしたはずです。

授業計画を練ったことやほかの教員から教わったことなど、そのなかで体験したエピソードを深掘りしてアピールしましょう。

特に、大勢の人前で話したという経験は貴重なものですので、うまく使えば好印象につなげられます。

感じたこと

並行して、生徒と触れ合ったことで自分がどう感じたのか、直感でかまいませんので書き出してみましょう。

たくさんの人と交流した経験は、それだけでエピソードとして強いものです。

もちろん、それをそのままガクチカに用いる必要はありませんが、何か1つは用意しておくと面接の際に有利です。

学んだこと

また、実習のなかで気づいたことや反省点についても書き出しておくと役に立ちます。

できれば採用担当者に向け、志望企業での業務につながる学びを話せるようにまとめましょう。

何を体験してどんな成長をしたかということを具体的にアピールできれば、ガクチカとしてベストです。

考えたこと

教育実習の経験を就職活動に用いるうえで、採用担当者が懸念を抱きがちなのが主体性の有無です。

面接などでは主体性があると示すため、自分で考え、行動する力をアピールすることが重要になります。

そのため上記で書き出した「感じたこと」「学んだこと」をふまえ、自分がどのように考えたのか書きましょう。

そのうえで結論である「教師ではなく、民間企業で働きたい」と思うようになった点につなげられれば、採用担当者に対してプラスの印象を与えられるばかりか、同時に志望動機も示せます。

どうして民間企業を志望したのかに結びつける

教師の道を選ばないとしても、働く方法はいくらでもあります。

なので上にも書いた「教師ではなく、民間企業で働きたい」理由は、面接官にとってもっとも気になる点の1つです。

ほかの公務員などではなく、どうしてあえて民間企業を志望するようになったのかは、念入りに掘り下げておきましょう。

注意が必要なのは、これは「御社への志望動機」とはまた別の話であることです。

それ以前の、「教師から民間へ」という意識の変化についてまとめてみてください。

民間企業の魅力

民間企業だからこそできること、また、自分が惹かれるポイントを書き出しておきましょう。

「学んだこと」や「考えたこと」でまとめた点を整理すると見えてきやすい部分です。

教師ではできず企業ならできる業務や、自分の仕事に対する価値観について伝えられるとよいでしょう。

教職と民間企業の違い

そのためには教職と民間企業、両者の違いを把握しておくことが大切です。

それらに対する自分の考えも同時に書き出しておくと役立ちます。

動機を整理するために必要な手順ですが、後々採用担当者にも伝えられるよう、わかりやすくまとめておきましょう。

【教育実習をガクチカに】予想される質問の回答をあらかじめ用意しよう

すべての面接において共通することですが、上記の「どうして民間企業なのか」以外にも、聞かれそうな質問に対してはあらかじめ答えを用意しておきましょう。

教育実習まで受けたうえで民間志望ということなら、おのずと質問の内容は絞られてきます。

少なくとも、下の2点は必ず準備が必要です。

どうして教師の道を選ばなかったのか

「教師から民間へ」は大きな転換であるはずなので、それなりの理由が必要になります。

先ほどまでに掘り下げてきたことを簡潔にまとめ、仕事として教師を選ばなかった理由について、しっかりと答えられるようにしておきましょう。

教職と民間企業との違いや、仕事をするうえで自分が大切にしたい姿勢などがうまくまとめられていれば問題ありません。

また、教職の授業や教育実習などを通して感じたことを理由にあげるのもベターです。

その際は話をする面接官にも納得がいくよう、はっきりと要旨を伝えるようにしましょう。

どうしてその企業を選んだのか

ただし「教師が嫌だから」「理想と違ったから」という理由だけでは、民間企業ならどこでもよく、消去法で選んだと思われてしまいかねません。

必ず、その企業を選んだ明確な理由も答えられるようにしておきましょう。

実習のなかでやりたいことが見えてきたため、それができる御社を志望した、というように経験に基づく回答ができれば、動機に説得力を持もたせることができます。

もちろんそれ以外を前提にした答えでも大丈夫ですが、ネガティブな理由は志望動機にしないよう、くれぐれも気をつけてください。

おわりに

上記で書いたように、民間企業志望者で教育実習というガクチカをもっている人は少数派なはずです。

それだけで貴重な経験をしているといえますが、単に実習経験があることを売りにするのではなく、そのなかで独自に感じたこと・学んだことを示せればより強みになります。

あなただけのオリジナルエピソードをアピールし、選考を乗り越えましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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