教育実習の経験がある人は、その内容をガクチカにして良いか悩むことも多いでしょう。
結論からいうと教育実習は十分にガクチカとしてアピールできるため、実際に伝える際は、伝え方のポイントや注意点をよく押さえておくことが大切です。
そこで今回は、教育実習をガクチカとして効果的にアピールするためのポイント・注意点を解説していきます。
「教育実習のガクチカの伝え方がわからない…」と悩んでいる就活生は、ぜひ参考にしてみてください。
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【教育実習のガクチカ】教育実習をガクチカにしてもいいの?
教育実習のエピソードをガクチカにすることは可能です。
教育実習では、教職として授業などの実務を体験するため、さまざまなことを学んだり能力を磨いたりできます。
途中は困難や課題に対して悩むことも多いので、それをどう乗り越えてきたのかを具体的に伝えれば、採用担当者からは高評価を獲得できるでしょう。
ガクチカでは、具体的な取り組み内容や工夫・努力の詳細、成長した点、学んだことなどを明確に伝えることが重要となります。
教育実習経験をガクチカにする際は、上記を具体的にアピールできるかを考慮しつつ、魅力的なエピソードを選んでいきましょう。
【教育実習のガクチカ】教育実習のガクチカで企業が見ていること
教育実習のガクチカでは、企業は、さまざまなポイントに目を向けて学生を評価しています。
そのため、より良いガクチカで自分自身をアピールする際は、はじめに企業が見ていることや評価基準を理解することが大切です。
企業がガクチカを聞くうえで見ていることは、以下が挙げられます。
- 主体性・積極性
- コミュニケーション能力
- 課題解決力
これらは、社会人の一人として働くうえで必須となるスキル・強みです。
多くの企業はこれらの強み・能力を感じられる人材を求めているため、教育実習のガクチカを書くときは、上記を意識しましょう。
では、企業が見ていることの詳細を解説していきます。
主体性・積極性
企業はガクチカを聞くときに、内容から主体性や積極性が感じられるかを重要視しています。
主体性・積極性が感じられれば、積極的に業務に関わって成長していける人材であることがわかるからです。
教育実習のガクチカの場合、たとえば指導や授業準備に率先して取り組んだか、指導方法を工夫するために自分なりに考えて行動したかなどのポイントが重要になります。
主体性・積極性とは、自分で考えて必要な行動を起こせること、誰かに促されるのではなく率先して行動できることです。
これらの姿勢が備わっていれば、働くうえでも、早い段階で成長を遂げられます。
必要なスキルの習得スピードも早いと期待できるため、主体性・積極性のある人は、どのような企業・職種でも重宝されるでしょう。
そのため教育実習のガクチカを書くときは、主体的・積極的に行動を起こしたエピソードを取り上げることが大切です。
コミュニケーション能力
ガクチカで企業が見ているポイントの一つには、コミュニケーション能力も挙げられます。
コミュニケーション能力は、積極的に人と関わって必要な会話を交わせること、気遣いや傾聴力で人に寄り添えること、交流を深めて円滑に人間関係を築けることなどが主な評価基準になるでしょう。
これらを意識して積極的にコミュニケーションを取っていける人は、どのような業界・企業でも、円滑に業務をこなしていけます。
まさにより良い組織づくりには欠かせない人材といえるため、コミュニケーション能力の高い人は、主体性・積極性のある人と同様に重宝されます。
また、顧客対応が必要になる接客業・サービス業でも、重要視されるスキルといえるでしょう。
そのため教育実習のガクチカの内容を伝える際は、生徒・教師・保護者との関わりを通じて、どのように円滑にコミュニケーションを行ったのかが重要となります。
相手に合わせた伝え方や協調性などがわかるように、ガクチカでは、具体的なコミュニケーションの取り方・組織内での立ち回り方を伝えましょう。
課題解決力
ガクチカで企業が見ていることには、課題解決力も挙げられます。
課題としっかり向き合って原因を分析し、適切な対処法・解決策を見つけられる人は、さまざまな仕事の現場で活躍していけるからです。
教育実習のガクチカでは、エピソードを通じて、どのような課題や困難と向き合ってきたのか伝えることが大切です。
どのように乗り越えたのか、乗り越えるために何を工夫したのかなどを伝えれば、一人ひとりの課題解決力がわかるでしょう。
教育実習中は、初めて体験する授業やそれに付随する準備業務などに戸惑うことも多いため、直面する課題や困難は多いはずです。
そういった課題や困難をどのように解決したのか詳しく述べることで、課題解決力をアピールし、ガクチカで高評価を狙いましょう。
【教育実習のガクチカ】教育実習のガクチカを作る際のポイント
教育実習のガクチカを作成する際は、内容の完成度を高めるためにも、作成時のポイントを理解しておきましょう。
あらかじめポイントを整理しておけば、どのようなポイントを意識してガクチカを作成すべきかがわかるため、初めてガクチカを書く人でも書きやすくなります。
教育実習のガクチカを作る際のポイントは、以下の3つです。
- 具体的なエピソードを盛り込む
- 困難や課題への対応を強調する
- 学びや成長を振り返る
上記を押さえてガクチカを作成すれば、伝えるべきアピールポイントがそれぞれ明確になるため、より効果的に自分の強みや人柄をアピールできます。
では、教育実習のガクチカを作る際のポイントをそれぞれ詳しく見ていきましょう。
具体的なエピソードを盛り込む
教育実習のガクチカを書くときは、具体的なエピソードを盛り込むようにしてください。
どのような経験をしたのかという概要を伝えるのみでは、具体的に何を頑張り、何を学んできたのかが伝わらないからです。
物事を経験し何かに取り組む際は、目標や課題、それに対して起こしてきた行動などがさまざまあるはずです。
それらの重要なポイントを伝えなければ、ガクチカは表面的にしか伝わらないため、良い評価は得られません。
ガクチカを書くときは、そのときの状況や自分が感じたこと、勉強になったことまで含めて詳しく述べ、エピソードを具体化することを意識しましょう。
特にガクチカでは、頑張ったり集中して取り組んだりした過程が重視されるため、アピールの際は詳しいエピソードが欠かせないものです。
困難や課題への対応を強調する
教育実習のガクチカを伝える際は、困難や課題への対応を強調することが大切です。
困難や課題への対応がはっきりわかれば、どのように課題と向き合って行動してきたのかが具体的にわかるため、それぞれの物事への取り組み方や課題解決能力を評価できます。
原因を分析したうえで解決のために必要な行動を取ることは、どの業種・職種でも求められてることなので、その姿勢・能力がしっかりしていればいるほど良い評価につながりやすくなります。
自分なりに工夫したことや独自の観点などを盛り込むと、同じように教育実習のガクチカを書いている学生と差別化もできるでしょう。
ガクチカでは、採用担当者にインパクトを与えるうえで差別化も重要なため、自分なりに考えて実践した解決策がある場合は積極的に説明してみましょう。
学びや成長を振り返る
教育実習のガクチカを書くときは、学びや成長を振り返ることも必要です。
教育実習を経験する際は、さまざまなことを学んだり自己成長の機会を得たりするため、それをアピールすることでガクチカでは高評価を得やすくなります。
多くの企業は、ガクチカを聞く際に、それぞれが経験を通じてどのような成長を遂げてきたのかをチェックしています。
経験からさまざまなことを学べる人なのか、勉強して成長できる人なのかを見極めるうえで、ガクチカにおける学び・成長は重要なポイントです。
そのため、教育実習のガクチカを書くにあたってエピソードを選ぶときは、学びや成長があったエピソードを見つけましょう。
そのうえで、具体的にどのような学び・成長があったのかを伝える必要があります。
また、今後仕事をするうえでどのようにその学びを活かせるのか、活かし方の詳細を伝えるとさらに効果的です。
【教育実習のガクチカ】教育実習をガクチカにすることでアピールできること
教育実習をガクチカにすることでアピールできることは、以下の4つです。
- 計画性があること
- 何事にも真摯に向き合う姿勢があること
- やり遂げる根気や熱意があること
- コミュニケーション能力があること
教育実習は、さまざまなスキルが求められます。
そのため、教育実習で培った能力をアピールすることで、面接官から高い評価を得ることが可能です。
教育実習の経験を強みにしたい就活生は、本章の解説を参考にしてください。
計画性があること
教育実習をガクチカにすることで、計画性がアピールできます。
教育実習は、数週間〜数か月程度と長期間にわたって取り組むものです。
事前に授業内容を考え、計画に沿った授業を展開する必要があります。
もちろん、生徒の理解度に合わせて授業することは重要です。
しかし、授業時間には限りがあり、教える範囲が存在します。
そこで求められるのが計画性です。
面接官に対して、自分がどういった計画を立て、実行してきたのかアピールしましょう。
さらに、計画を設定した意図や成果を合わせて伝えることで、説得力が生まれます。
教育実習時に自分がどういった考えで授業計画を立てたのか、思い出してみましょう。
何事にも真摯に向き合う姿勢があること
何事にも真摯に向き合う姿勢があることもアピールできます。
教育実習期間は、生徒一人ひとりに対して真摯に向き合う必要があるからです。
生徒ときちんと向き合えた就活生は、仕事にも活かせます。
たとえば、トラブルが起きた際、問題解決を目指して真摯に向き合えるでしょう。
もちろん、すべてのトラブルを自分1人で解説する必要はありません。
しかし、真摯に向き合う姿は、チーム内に良い影響を与えます。
ガクチカでは、実際のエピソードを用いて、きちんと仕事に取り組める人材だとアピールしましょう。
真摯さは、発言と行動を一致させることが重要です。
志望動機や自己PRなど、ガクチカ以外の項目でも一貫性のある内容にしましょう。
やり遂げる根気や熱意があること
やり遂げる根気や熱意もアピールできる項目です。
教育実習は、事前準備に加えて、授業しながら内容を試行錯誤する必要があります。
ほかにも、生徒との付き合い方や指導教員との距離間など、苦労するポイントは多岐にわたります。
生半可な気持ちでは途中で挫折してしまうでしょう。
そのため、教育実習を乗り越えた就活生は、ガクチカでアピールする価値のある経験を積んだことになります。
教育実習を題材に、最後までやり遂げる根気と熱意をアピールしましょう。
ガクチカで、教育実習を乗り越えるための工夫を述べることで、具体性が生まれます。
自分がどういった気持ちで教育実習を経験してきたのか、面接官に伝えてください。
コミュニケーション能力があること
コミュニケーション能力のアピールにもなります。
教育実習が始まると、生徒を始め、多くの教育関係者と会話するからです。
たとえば、教育実習が始まるとクラスを1つ受け持つため、生徒と話す機会が生まれます。
さらに、学校の先生や保護者の方々と会話する機会もあるでしょう。
さまざまな人と連携する教育分野では、コミュニケーション能力が求められます。
特別高いコミュニケーション能力は必要ありません。
教育実習を乗り越えた人なら、社会人として必要な会話ができるでしょう。
また、生徒に対して授業した経験は、コミュニケーション能力だけでなく、プレゼンテーション能力のアピールも可能です。
コミュニケーション能力のアピールに加えて、面接官に自分の魅力を伝えてください。
【教育実習のガクチカ】教育実習をガクチカにする際の注意点
教育実習のガクチカを書くときは、さまざまな注意点にも目を向けておきましょう。
事前に注意点をチェックしておけば、ガクチカを書くうえでよくある失敗を避けられるはずです。
教育実習のガクチカを書く際の注意点は、以下の3つがあります。
- 事実を誇張しすぎない
- 成果だけでなく過程も重視する
- 仕事との関連性を意識する
特に、仕事との関連性を意識してアピールすることは、積極的に注意すべきポイントといえるでしょう。
ほかには、誇張して嘘を言っているようなガクチカにしないことも大切です。
では、注意点を詳しく見ていきましょう。
事実を誇張しすぎない
教育実習のガクチカを書くときは、事実を誇張しすぎずないことが大切です。
実習経験を不必要に美化すると、信憑性に欠ける内容になり、「嘘なのでは」と思われてしまう可能性があります。
嘘だと疑われれば高評価獲得は難しくなりますし、確実に嘘だとわかるくらい誇張してしまえば、選考通過も危ぶまれるでしょう。
書類選考は通過できたとしても、その後の面接で深掘り質問をされれば、脚色したり誇張したりした箇所についてはボロが出てしまいます。
そのため、教育実習のガクチカでは、事実をありのままに伝えるようにしてください。
企業の採用担当者は、学生一人ひとりを見ることにおいては経験も豊富なので、誇張した表現はある程度バレるものです。
経験したことを率直に伝えることを意識し、努力や工夫の内容に焦点を当てることが重要です。
成果だけでなく過程も重視する
教育実習のガクチカを書くときは、成果だけでなく、過程も重視する必要があります。
成果を強調して書くことには、ガクチカにおいては正直あまり意味がなく、むしろ「成果よりそこに至るまでのプロセスが知りたい」と思われてしまう可能性があります。
それくらい、ガクチカでは努力・工夫の過程が重視されるため、どのような努力・工夫によって課題や困難をクリアしてきたのかが大事なポイントになります。
ガクチカのエピソードを伝える際は、成果は忘れずに伝える必要がありますが、より詳しく伝えるべきなのは課題を解決していくその過程です。
課題に直面して何を考えたのか、なぜその取り組みを行ったのかというポイントまで、より詳しく伝えられれば、自分の強みや魅力は伝わるはずです。
物事に対する取り組み方や総合的な人柄を伝えるためにも、過程の詳細は、わかりやすく述べるようにしましょう。
仕事との関連性を意識する
教育実習のガクチカを伝えるときは、仕事との関連性を明らかにしましょう。
どれだけ魅力的にガクチカの内容や自分の強みを伝えても、仕事との関連性がなければ、企業の採用担当者には響きにくいからです。
「その経験やスキルは魅力的だけど、うちには活躍の場がなさそう。他社のほうが良いでは?」と思われてしまう原因になり、結果としてマッチ度や志望度の高さは伝わりません。
ガクチカを伝えるときは、教育実習で得た学びや成長させてきたスキルに触れ、それが仕事のどのような点において再現性を持つのかアピールすることが重要です。
明確に自社の求める人物像やスキルと一致していれば、その関連性から、ガクチカを聞いたことで採用担当者は魅力を感じやすくなります。
そのため教育実習のガクチカを述べるときは、まず、企業がどのような能力・スキルを求めているのか理解を深めることが大切です。
専門用語を使わない
専門用語を使わないことも重要です。
ガクチカは、具体性を持たせることは大事です。
しかし、専門用語を多用すると面接官に伝わりづらくなります。
教育実習に関して馴染みがない面接官もいるため、できる限り専門的な言葉は避け、一般的な言葉に置き換えてください。
もちろん、教育実習の経験があり、専門用語を理解してくれる面接官もいます。
経験者にガクチカを読んでもらうことで、スムーズに話が進むでしょう。
ただし、ガクチカは、複数の面接官が目を通すものです。
誰が読んでも理解できる内容にすることが、読み手への配慮になります。
自分では理解しているため、専門用語に気がつかないかもしれません。
そこで、大学のキャリアセンターや就活エージェントにガクチカをチェックしてもらいましょう。
【教育実習のガクチカ】教育実習のガクチカの構成
教育実習のガクチカを述べる場合は、伝えたいことをわかりやすく順にアピールできるように、適切な構成を理解しておくと良いでしょう。
具体的な構成を理解したうえで教育実習のガクチカの詳細を書けば、伝えるべきことが多くて情報量が増しても、順を追って丁寧に説明することができます。
具体的な構成は、以下のとおりです。
- 結論
- 具体的なエピソード
- 得たこと・学んだこと
- 結果・入社後どう活かすか
構成に従ってガクチカを書けば、内容が全体的にわかりやすくなり、採用担当者もスムーズに要点を把握できるでしょう。
では、それぞれのフェーズごとに重要なポイントを解説します。
結論
教育実習のガクチカを書くときは、まず、結論である「学生時代に力を入れたことは、教育実習です」という点を簡潔に伝えましょう。
最初に結論を明確にすべき理由は、どのような内容の話なのかをはっきり示すことで、アピールしたいことをスムーズに把握してもらう必要があるからです。
はじめに取り組み内容や経験を一言で簡潔に伝えれば、採用担当者は何についての話なのか、どのように頑張ってきたのかを理解しやすくなります。
結果として「何を伝えたいのかわからない」という評価にはなりにくいため、教育実習のガクチカで良い評価を獲得するには、結論ファーストは重要なポイントです。
結論を最初にわかりやすく述べる伝え方は、ガクチカに限らず、志望動機や自己PR、長所短所などの回答でも必要不可欠です。
論理的でわかりやすい伝え方の手法として、しっかり覚えておきましょう。
具体的なエピソード
教育実習のガクチカでは、最初に結論を伝えたうえで、具体的なエピソードを述べましょう。
ガクチカでは、説得力や信憑性を持たせるためには、エピソードで詳しい状況を説明することが不可欠となります。
いわば結論の掘り下げ部分にあたるため、エピソードを伝える際は、あったことを自分が行動したことなどを事細かに述べましょう。
なお、ガクチカのエピソードとして盛り込むべき要素は、以下が挙げられます。
- 課題・困難・トラブル
- 解決のための行動
- 成果・結果
上記の順にしたがって状況を詳しく説明すれば、どのような課題があり、それに対してどのような行動を取ってきたのかがわかりやすくなります。
ガクチカでは、特に最後の結果に至るまでのプロセスが重視されるため、解決・達成するうえで何を工夫・努力したのか具体的に伝えることが大事です。
また、前提としてどのような姿勢で実習に取り組んでいたのかがわかるため、はじめに目標や目的を述べることも重要といえます。
得たこと・学んだこと
教育実習のガクチカでは、具体的なエピソードを伝えたあとに、得たことや学んだことを具体的に述べましょう。
教育実習を経て得たスキルや気づいたこと、学んだこと、伸ばした強みなどを振り返る流れになります。
ガクチカでは、この学びや成長の部分も重視されるため、「とても勉強になった」「良い経験をした」などのあいまいな言葉で片付けないようにしましょう。
得たスキルとして、たとえばコミュニケーション能力やチームワーク、課題解決能力など具体的な強みを伝えることが重要です。
ガクチカで学びの部分が重視されるのは、企業はガクチカを聞くことで、経験から学んで自己成長できる人材か確かめる必要があるからです。
学ぶ姿勢を持っているか、積極的に成長したい意欲があるかというポイントが評価基準になるため、得たことや学んだことは具体的に伝えましょう。
結果・入社後どう活かすか
教育実習のガクチカで学びや得たことを伝えたあとは、最後の締めくくりとして、入社後のそのスキルや学びをどう活かすのかアピールしましょう。
ガクチカは、最終的に企業にメリットのあるアピールでなければ、採用担当者には刺さらず良い評価には至りません。
企業が求める人物像や業務内容、志望職種などと絡めることで、具体的に強みの活かし方をアピールすることが大事です。
「この学びを活かして一生懸命働きたい」などの、どのような企業・職種にも当てはまるようなアピールは避けましょう。
その企業に具体的に刺さるアピールをすれば、活躍を明確にイメージしてもらえるだけでなく、企業に対して理解度が高いことから志望度・入社意欲の高さが伝わります。
インパクトのあるアピールをするためにも、入社後の強みの活かし方にはしっかり触れるようにしましょう。
【教育実習のガクチカ】教育実習のガクチカ例文4選
教育実習のガクチカを書くときは、まずは事前に、例文から参考にすることもおすすめです。
書き始める前に例文をチェックしておけば、具体的な文章の流れや必要な情報の盛り込み方、適切な言葉遣いなどがわかります。
ここでは、以下の内容のガクチカ例文を紹介していきます。
- 教育実習×コミュニケーション能力
- 教育実習×主体性
- 教育実習×課題解決力
- 教育実習×成長実感
自分が伝えたい内容に近い教育実習のガクチカ例文を参考にし、ガクチカの完成度を高めましょう。
例文①教育実習×コミュニケーション能力
私が学生時代に力を入れたことは、教育実習で生徒と積極的にコミュニケーションを取り、信頼関係を構築したことです。
実習が始まった当初は、年齢も立場も考え方も違う生徒とどのようにやり取りすれば良いのかわからず、信頼関係構築に苦労しました。
そこで私は、授業前後に積極的に声をかけ、授業に関してどのような悩みや要望があるのかを細かくヒアリングするようにしました。
結果、生徒が授業に積極的に取り組むようになり、担当教師からも指導方法を褒められました。
私はこの経験を通じて、積極的にコミュニケーションを取ることの重要性を実感しました。
入社後も磨いてきたコミュニケーション能力を活かし、お客様に寄り添うことで、最適なサービス提案を心がけたいと考えます。
自分の課題を正確に把握し、改善に向けて行動している点が評価できます。
面接官に対して、主体性がアピールできているからです。
ガクチカ内で、信頼関係の構築に苦労している点が述べられています。
苦労している点を把握することで、必要な行動が明確になります。
その結果、課題解決のために動き出すことが可能です。
課題を解決するために、自分の頭で考え、実際に行動に移している人を面接官は、高く評価するでしょう。
例文②教育実習×主体性
私が学生時代に力を入れたことは、教育実習で指導方法を工夫したことです。
実習中は、マニュアル通りの指導方法ではなかなか生徒が授業に集中できず、授業の進め方に悩んでいました。
そこで私は、授業の進め方や指導方法について多くの選択肢を調べ、自分なりのアクティブラーニング型授業を提案しました。
結果、生徒の理解度が向上し、「楽しかった」という感想を直接もらうこともありました。
私はこの経験を通じて、自分から行動する主体性の大事さを実感しました。
入社後も主体性を活かして行動し、初めて挑戦することにも率先して取り組むことで、迅速に成長したいと考えています。
教育実習の際、取り組んだ内容をエピソードを盛り込むことで、ガクチカに具体性が生まれます。
そのため、面接官は就活生の様子が想像しやすくなるでしょう。
ほかにも、どのような考えを持っていたのかが明らかになります。
その結果、面接官は求める人物像とマッチしているか確認しやすくなり、好印象を与えられるでしょう。
また、入社後の姿が述べられているため、入社意欲や熱意がアピールできます。
ガクチカの最後に述べることで、ポジティブな印象を与えられます。
例文③教育実習×課題解決力
私は学生時代に、教育実習で課題解決能力を高めてきました。
私は教育実習で授業を担当しましたが、生徒の集中力が続かないという問題に直面しました。
そこで私は、刺激を取り入れるために、一人で考えるのではなくグループ活動を積極的に入れて指導を行いました。
その結果、授業の満足度が向上し、主体的に授業に取り組む生徒が増えたことで、担当教員から指導法を高く評価してもらいました。
私はこの経験により、課題に対する柔軟な解決力を身につけました。
入社後も、トラブルや問題に対して真剣に向き合い、迅速かつ的確に原因を分析することで、必要な対策を実践していきたいと考えます。
ガクチカから柔軟性が読み取れます。
仕事で成果を出すためには、1つの方法に固執するのではなく、状況に応じた柔軟な対応が求められます。
教育実習での経験を伝えることで、柔軟性のアピールが可能です。
集中力が続かない課題に対して、生徒の責任にするのではなく、授業方法を変えることを選択しました。
その結果、課題が解決でき、授業の満足度も上昇しました。
もし、授業方法にこだわっていた場合、上記の成果は得られなかったでしょう。
例文④教育実習×成長実感
私は学生時代の教育実習に力を入れてきたため、自己成長を感じるきっかけになりました。
はじめは非常に緊張してしまい、事前に行ったロールプレイどおりの指導はまったくできず、評価も散々な結果になりました。
そこで私は、自分自身で何が原因で失敗したのか振り返りを徹底し、ロールプレイの詰めの甘さを実感したため、練習を徹底的に行ったうえで、複数のパターンを想定して指導方法を検討しました。
結果、最終日には自信をもって授業を進められるようになり、評価も向上しました。
私は今回の経験を通して、成長には努力の積み重ねが必要であることを学びました。
入社後もコツコツと努力を積み重ねて成長することを忘れず、着実にこなせる仕事を増やすことで、会社に貢献したいと考えます。
自分の現在地を把握し、必要な努力をコツコツ積み上げた経験は、面接官から高い評価を得られるでしょう。
企業は成長性や将来性のある人材を重宝するからです。
企業は、人材育成に時間とお金をかけますが、本人の努力や意識が欠かせません。
そこで、教育実習の経験を伝えることで、自己成長できる人材だとアピールできます。
自分は志望企業にとって、採用するメリットがあることを伝えて、選考を有利に進めましょう。
【教育実習のガクチカ】まとめ
教育実習をガクチカのエピソードにする際は、事前にポイントや注意点をよく理解しておきましょう。
在学中に経験する教育実習はまさにチャレンジの連続なので、どのような課題や試練があったのか、そしてそれをどう乗り越えたのかを明確に伝えることで、良いガクチカが書けるはずです。
また、ガクチカを書くときは、わかりやすい伝え方をするためにも結論から述べる構成もしっかりと意識しましょう。
必要なポイントを押さえたり例文をチェックしたりしながら、完成度の高いガクチカを作成し、自分の魅力や強みを効果的にアピールしてみてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート