チャレンジ精神をアピールしたいけれど、どうしたら効果的にアピールできるか頭を悩ませている人もいるでしょう。
本記事ではチャレンジ精神を上手く企業にアピールし、高評価を得られる自己PRの方法について解説しています。
例文も参考に、効果的な自己PRを作成しましょう。
- 企業が自己PRを聞く理由
- チャレンジ精神の効果的なアピールのしかた
- 自己PRでチャレンジ精神をアピールする際の注意点
- チャレンジ精神で効果的に自己PRしたい人
- 例文を参考に自己PRを作成したい人
目次[目次を全て表示する]
【自己PR:チャレンジ精神編】企業が自己PRを聞く理由
企業が書類選考や面接の中で学生に自己PRを聞くには、以下の2つの理由があります。
ひとつは、学生自身の人柄を見たいと考えているからです。
自身の魅力や強み、長所や短所といった内容が含まれる自己PRを聞くことで、学生の人となりをより深く知ろうとしています。
もうひとつは、採用した後に、自社で活躍してくれる人材かどうかを見極めたいと考えているからです。
どんな企業であっても自社に優秀な人材を集め、さらなる発展を遂げたいと考えています。
つまり、人として魅力的で将来的に活躍してくれそうな人材を採用するために、自己PRを聞いているのです。
あなたの人柄を見るため
企業は自己PRを通じて、学生の人柄をしっかりと見極めたいと考えています。
あなた自身に個性があるように、企業にも独特のカラーというものがあります。
具体的には、物事の考え方や仕事の進め方、推奨される行いなどに、企業ごとの特色や特徴が出ています。
つまり、企業の採用活動の根底には、自社の文化に溶け込めそうな人材を獲得したいという思いがあることを頭の片隅に置いておきましょう。
受かるために、徹底的な企業研究を行い、企業の社風や組織風土を事前に理解しておくことをおすすめします。
企業で活躍できるかを見るため
多くの企業は、採用活動におけるひとつのゴールとして将来的に自社で活躍できそうな人材を確保するという目標を定めています。
はじめから高いスキルや知識を身に付けている人材が理想ですが、今はそうではなくても将来的に成長できそうな人材は企業にとって十分魅力的です。
チャレンジ精神を強みとして伝えれば、仕事で失敗してもへこたれずに挑戦し続けられることは、容易に想像ができます。
つまり、自己PRで採用担当者にチャレンジ精神をアピールすれば、入社後に活躍しそうな人材であるというプラスのイメージを与えられるのです。
長所との違い
就職活動では、自己PRとは別に、自身の長所を問われる場面も多いです。
自己PRのゴールが面接官に自身の入社後の活躍をイメージさせることだとすれば、長所を答える場合のゴールは、自身の性格や価値観を面接官に理解してもらうことです。
これを踏まえると、自己PRで伝えるべきは仕事をする際に活かせる強みと言えます。
一方、長所を問われた際に伝えるべきは自身の人柄がわかる強みと言えるでしょう。
長所の効果的な伝え方については、以下のページで解説していますので、参考にしてみてください。
【自己PR:チャレンジ精神編】就活においてチャレンジ精神は自己PRになる?
チャレンジ精神は自己PRになるのでしょうか?チャレンジ精神が高いことは悪い事ではありません。
しかし、チャレンジ精神が高いことはアピール次第によっては飽き性や継続力がない印象を抱かれてしまう可能性があります。伝え方には注意しましょう。
チャレンジ精神が高い学生は印象が良い
チャレンジ精神が高い性格は、探求心がある印象や何事にも飛び込める勇気のある印象を抱かれます。チャレンジ精神が高い学生は企業から好印象を獲得できます。自分らしい伝え方で、チャレンジ精神が強いことを上手にアピールしましょう。
企業から好印象を獲得できる自己PRの作成方法やポイントは本記事で説明します。ぜひ自己PRのクオリティをより高くするために参考にしてみてください。
【自己PR:チャレンジ精神編】自己PRでチャレンジ精神をアピールできる点
自己PRの際に自身のチャレンジ精神についてアピールする時には、どういった点を挙げるのがポイントでしょうか。一言にチャレンジ精神といっても、さまざまな種類があります。受ける会社が求めている人材能力とマッチする点を考えて主張すると良いでしょう。
チャレンジ精神のアピール点は、掲げた目標に対して達成できるまで向かっていく力や何かあっても乗り越える強さなどが挙げられます。また他人に頼らないで頑張ることができるのも強みでしょう。
結果が出るまで挑戦し続けられる
どんな仕事でも、結果が出るまで諦めずにコツコツと続けることが大切です。何もかもスムーズにいくとは限らないので、うまくいかない時は自分なりに工夫をしてトライしなければなりません。
チャレンジ精神が旺盛な人は、うまくいかないほど燃えるタイプが多いです。ちょっとくらい行き詰まっても、挑んでいく力があるのです。
またチャレンジすることが楽しくもあるので、常に目標を掲げる習慣も付いています。そして目標に向かって挑むことが、モチベーションアップにもつながることでしょう。仕事をしていく上で、目標を立ててそれに向かって試行錯誤しながらチャレンジする姿勢は非常に重要です。
ストレス耐性がある
チャレンジしたい気持ちが強い人は、うまくいかないからといってすぐにお手上げということにはなりません。それどころか、よりいっそうチャレンジしたい気持ちが強まりあれやこれやと試してみたくなるのです。
こうした性格は、言い換えればストレス耐性が強いということになります。自分なりのやり方を考えて、壁にぶつかっていける人なのです。
仕事をするにあたって、ストレス耐性の有無は重要です。何かミスをして上司に怒られたとしても、負けまいと次へとチャレンジできる人であれば必ずいつか結果が出せることでしょう。
チャレンジ精神をアピールする時には、そのおかげでストレスにも強い点をアピールすることもポイントです。
主体的に考えることができる
チャレンジ精神があると、積極的に動きたくてウズウズします。誰かにやり方を教わらなくても、自らやってみようと主体的になれるのです。
近年ビジネスにおいて、受動的な人が増えていると言われています。言われたことしかできない受け身な姿勢では、自ら行動を起こすことができません。企業としては、能動的で自ら仕事を見つけることができる人を求めています。
そこでチャレンジ精神旺盛な人の出番になります。他人に言われてではなく、自分から進んでやってみようと挑戦できる能力をぜひともアピールしましょう。まさに現代のビジネスにおいて、必要とされている人材のはずです。
企業が求める人物像を押さえておこう
自己PRの題材をチャレンジ精神にするのなら、企業が求める人物像をしっかりと意識しておきましょう。
チャレンジ精神は、自己PRの題材としてはぴったりのテーマですが、企業の社風によっては、チャレンジ精神以外のアピールのほうが効果的に響くこともあります。
研究職や営業職、マーケティング職といった結果や成果が求められる仕事には、チャレンジ精神が歓迎されやすい傾向があります。
ご自身が志望する企業や職種にとって、チャレンジ精神がより効果的に響くかどうかは、しっかりと見極めておくといいでしょう。
【自己PR:チャレンジ精神編】企業がチャレンジ精神を持つ人に期待すること
チャレンジ精神旺盛な人はどの企業にとっても、とても魅力ある人材です。しかし、チャレンジ精神がある人と一言で言ってもいろいろなタイプがいます。まずは自分がどんなタイプのチャレンジ精神がある人間なのかについて考えるようにしましょう。
そして同時に、採用試験を受ける企業がどんな人材を求めているのかを考えることも大切です。次は、企業側がチャレンジ精神がある人に求めていることについて、説明していきます。
リスクも考えたうえでチャレンジできること
自己PRで人気の項目として、チャレンジ精神がありますが、それでは企業はチャレンジ精神としてどのようなことを求めているのか。やはり、最初にリスクも考えた上でのチャレンジということを求めています。
ただチャレンジするよりも、リスクがあるチャレンジができる人材は今の不安定な社会にとても魅力的に映ります。実際に自己PRで発言する際は、必ず、リスクを考えた上で、チャレンジした経験の具体例を出すようにしましょう。
もちろん、結果に関しては失敗でも成功でも構いません。あくまで企業はしっかりチャレンジした姿勢やチャレンジする意欲がある事を求めていますので、ちゃんと評価してくれます。
1人ではなく周りを巻き込んでチャレンジできること
次に、1人ではなく、チームを作ったり、周りを巻き込みながらチャレンジできるかということを企業は求めています。もちろん、1人がダメというわけではありませんが、会社は組織で動くものですから、周りを巻き込んでチャレンジできる人の方がより重要視されます。
仕事において、新しい企画や、新商品開発を行うことは日常茶飯事です。
そんな時、チームにどのような意志を持って取り組んでいるのか、このプロジェクトがこの会社にとってどのような利益をもたらすのかをしっかり共有したりできる人材は、会社にとって欠かせない存在になります。
常に新しいものを取り入れて成果につなげていくこと
最後に常に新しいものを取り入れて成果につなげていく人かどうか、ということがあります。チャレンジ精神を持っているとはいえ、過去に同じようなことをすでに誰かがやっていることにチャレンジしても、それは評価されにくいです。
常に新しいものや情報を取り入れて、それを踏まえてチャレンジし続けることが企業にとってはプラスになります。これを面接で伝える際は具体的な経験を話すと良いでしょう。
例として、
このように過去の経験を具体的に話すことで良いアピールができるでしょう。
【自己PR:チャレンジ精神編】自己PRでチャレンジ精神をアピールするポイント
自己PRでチャレンジ精神をアピールする際には人事担当者により良い印象を与えるためのポイントがあります。
そこでここではそのポイントを8つ紹介します。
- 能力を具体的に伝える
- 自分なりの工夫点を伝える
- 挑戦したきっかけとプロセスを振り返る
- 修飾語を使いわかりやすくする
- 結論を先に示す
- 企業の求める人物像に合わせる
- チャレンジしたきっかけを述べる
- 企業に貢献する意思をアピールする
能力を具体的に伝える
自身のチャレンジ精神があるといっても新たなことに積極的に取り組む能力であるのか、厳しいとわかっていることも挑戦できる能力であるのかなど、能力はさまざまです。
そのため、チャレンジ精神という伝え方だけでは人事担当者もぼんやりとした能力としかイメージができないでしょう。
そこで、チャレンジ精神とは抽象的に伝えるよりもどのようなチャレンジ精神なのかを具体的に述べることで、より魅力的なアピールにつながるでしょう。
自分なりの工夫点を伝える
チャレンジ精神をアピールする際に経験談を話す場合は、自分なりにどう工夫をしてチャレンジをしたのかについても述べるようにしましょう。つまり、そのゴールや目標に対して自分でどうしたのか、なぜそのような工夫をしようと考えたのかを述べるのです。
そこまで話すことで、経験談がより具体的に想像でき、採用担当者もその話に納得をしてくれるでしょう。しかし一方で話は長くなりすぎないよう、簡潔に伝えるようにしましょう。
挑戦したきっかけとプロセスを振り返る
差別化を図るには、自分らしさをアピールすることが重要です。そのためには自分のことを理解することが必要であり、自身の傾向を掴むのが大事なポイントとなります。
あなたがこれまで挑戦してきたことを挙げてみましょう。
すると、何かに挑戦する時の傾向が見えてくるはずです。挑戦は主に、以下の3つのパターンに分類できます。
- 新しいことへの挑戦
- 苦手なことへの挑戦
- 困難なことへの挑戦
チャレンジ精神というと、なんとなく①のパターンを思い浮かべる人が多いようですが、実は②や③のように克服する視点でのチャレンジ精神もあります。
自分の傾向を踏まえて、その点をアピールポイントとすると、自分らしさを伝えることが可能です。
他の学生との差別化を図るためには、エピソードを掘り下げていくのもポイントとして挙げられます。
挑戦したきっかけと、そのプロセスについて振り返ってみましょう。
なぜ挑戦しようと考えたのかというきっかけには、自分らしさや自分なりの考えが表れやすいものです。
また、それに対してどのようなプロセスで取り組んだのかをエピソードに盛り込むことも重要と言えます。
目標に向けて自分が何を考えどう行動したのかを、掘り下げて考えてみましょう。
挑戦の成果とともに、そこまでのプロセスを伝えることも、自己PRでは欠かせません。
物事へ積極的に挑戦するというのは、入社後も求められる姿勢です。
きっかけやプロセスについて話すことで、仕事への向き合い方をアピールすることにもつながります。
修飾語を使いわかりやすくする
チャレンジ精神をアピールする際、修飾語を使いよりわかりやすく具体的に伝えるのもおすすめです。
たとえば、積極的に何でも行うチャレンジ精神というように、一言添えて伝えると聞き手もどんなチャレンジ精神なのか想像しやすくなります。
他にも、前向きなチャレンジ精神や行動力があるチャレンジ精神といった言葉も使いやすいでしょう。
チャレンジ精神という言葉をそのまま使いたいという人は、修飾語を前に添えてアピールをするのが良いでしょう。
結論を先に示す
自己PRでは、どのような強みであったとしても最初に結論を持ってくることが重要です。
今回の場合、私の強みはチャレンジ精神があることですと話しましょう。
なぜならば、企業の採用担当者は複数の自己PRを読まなければならないため、それぞれをくまなく読んでいる余裕はありません。
最初に結論を述べられていない、だらだらと展開されている文章は読む気にもなりませんし、結局あなたの強みが何であるのかよく分かりません。
最悪途中で読むのをやめてしまう場合もあるでしょう。
そこで、先に結論を話し、あなたの強みが何であるのかを念頭に置いた状態で文章を読んでもらうことが非常に重要であると言えます。
企業の求める人物像に合わせる
企業の求める人物像に合わせるのも自己PRにおいて非常に重要なポイントの1つであると言えます。
能力を伝えるにしても、自分で自分の考える性格に精神を書くことが非常に重要です。
しかし、その能力が企業の求める人物像に適しているのかについては考える必要があります。
チャレンジ精神という能力は様々に分けられると先ほども述べたように、その考えの能力が企業が求める人材に合っているかも考えなければなりません。
具体的に伝えることができたとしても、それが合っていなかったら、企業の採用担当者には良い印象を与えることができません。
企業の求める人物像を公式サイトなどを調べた上で、企業方針や経営理念を確認しながら自分の能力とすり合わせるようにしましょう。
チャレンジしたきっかけを述べる
あなたがチャレンジしたきっかけについて述べるのも自己PRにおいて非常に重要なポイントの1つです。
この能力を自分で考えたのには何かしらのきっかけがあるはずです。
能力は簡単に言うこと自体はできますが、そのきっかけについて述べることで、面接官に説得力を持たせることが重要なのです。
何か目標を感じて、自分がチャレンジをしようと思ったのならば、その目標で起こった出来事について分かりやすく説明しましょう。
これにより、初対面の採用担当者に対しても、あなたの能力がより分かりやすく伝わります。
企業に貢献する意思をアピールする
企業に貢献する意思をアピールするのも、自己PRにおいてチャレンジ精神をアピールするポイントの1つであると言えます。
企業が求めている人物像について考え、それに合わせたアピールを考えたら、次はどのように企業に貢献できるのかについて話す必要があります。
チャレンジ精神を活かして今後、企業で自分がどのような業務もこなせるのか、貢献できる職種を考えたりプロジェクトを考えたりしてみましょう。
これにより具体的に企業に貢献できることをアピールできます。
企業は活躍してくれる人物を採用したいと考えているため、貢献について話すことが非常に重要なのです。
【自己PR:チャレンジ精神編】差別化するポイント
チャレンジ精神があるという強みは、そのまま伝えるとありきたりな印象を与えてしまう可能性があります。
そこでチャレンジ精神を言い換えることでオリジナリティのある内容になり、他の学生と差別化が可能になります。
ぜひ、多くの学生がテーマとして選択するチャレンジ精神という言葉をそのまま使うのではなく、自分なりに言い換えてみましょう。
他の言葉に言い換える
チャレンジ精神を言い換えるには、チャレンジ精神から発想できる単語を挙げてみるのがおすすめです。
例えば以下のような単語が挙げられます。
また、新規事業や新たなビジネス商流を意識して未開拓の分野に対しても失敗を恐れずにチャレンジできるといった長文でのアピールも、ひとつの手です。
同じチャレンジ精神がテーマでも、選ぶ表現や言葉を意識すれば、より独自性の高い自己PRとなります。
言い換え①向上心
チャレンジ精神を言い換える方法として、向上心が挙げられます。
チャレンジ精神は常に上を目指すことができるメンタルを言い表す向上心と非常に似ているものです。
向上心があることは、仕事においても常に業務を良いものに持っていこうとする、常に自分成長を目指すという前向きな姿勢をアピールすることにつながります。
あなたがこれまで向上心を持って取り組んだエピソードがあるならば、積極的にアピールしましょう。
言い換え②探究心
探究心もチャレンジ精神を言い換えるにあたって、おすすめの言葉の1つです。
チャレンジ精神のある人は物事に対して好奇心が強く、物事を浅く終わらせずに深く学ぶ探究心があります。
仕事においても1つのことを適当に済ませて終わらせてしまうのではなく、納得のいくものを作り上げようとする姿勢がある方が、企業からは高い評価を得られる可能性があります。
よって、あなたがこれまで何かを探求してきたエピソードがあるならばぜひ、アピールしてみましょう。
言い換え③行動力
チャレンジ精神は一つひとつの物事を行う際にダラダラと無駄な時間をかけるのではなく、すぐに行動に移すことができる行動力と言い換えることもできます。
仕事においては、行動力がある方が業務を効率的に行うことにつながるだけでなく、新しい何かを作り出すにおいても非常に重要な能力の1つです。
特に、ベンチャー企業など新しい価値を生み出そうとしている企業においては、高く評価される可能性が高いため、積極的にアピールしましょう。
言い換え④積極性
チャレンジ精神は色々なことに受け身の姿勢ではなく、主体的な姿勢で行う積極性のある人に備わっているメンタルの1つです。
つまり、チャレンジ精神は積極性と言い換えることもできるのです。
積極性は全ての業務に求められる特性なので、汎用性が高いという魅力もあります。
受け身の姿勢ではなく、自ら行い会社に貢献できる人物であるということをアピールしましょう。
キャッチコピーを作ってみる
チャレンジ精神を自己PRの題材にするなら、自分自身にキャッチコピーをつけてみるのもひとつの手です。
たとえば、私の強みは網のように、周囲を巻き込んで新しいことに挑戦できることですというように、自身のチャレンジ精神をものや状況に例えるのは効果的でしょう。
何よりもアピール内容が具体的にイメージしやすく、面接官に対してもインパクトを残しやすいことが大きな利点です。
ただし、凝ったキャッチコピーを考えるあまり、意図が伝わりづらい言葉を選んだり、難解な表現になったりしてしまわないよう注意しましょう。
【自己PR:チャレンジ精神編】自己PRのおすすめの構成
就職活動ではほぼすべての企業で自己PRの提出が求められます。正しい書き方をマスターして効果的に採用担当者へアピールできるようにしましょう。
ここではTOEICで800点を目指したという経験をテーマに自己PRでチャレンジ精神をアピールしたい時の構成について説明します。
企業の求める人物像としてチャレンジ精神を掲げる企業は多く、自己PRでチャレンジ精神をアピールすることは高評価につながりますので、ポイントをしっかりとおさえておきましょう。
自己PRの結論(私の強みはチャレンジ精神があることです)
自己PRでは書き出しが非常に大切です。
就職活動がはじまれば企業には数多くの履歴書やエントリーシートが提出され、採用担当者はそれらの書類に毎日目を通しています。
ですから、回りくどい表現で何を言いたいのかわからないようなものや、内容が通り一遍で薄っぺらいものはまったく印象に残りません。
履歴書やエントリーシートを書く時にはこの学生の話を面接で聞いてみたいと思わせることです。
そのためには第一印象がとても重要になるので、書き出しには気を使うようにしましょう。
では、具体的にどうすれば良いのでしょうか。
答えは簡単で、自己PRをする時には冒頭に結論を持ってくるようにします。
チャレンジ精神をアピールしたいのであれば、最初に私にはチャレンジ精神がありますと宣言してしまうのです。
こうすることで話の内容がまとまりやすくなりますし、採用担当者に話の内容に興味を持ってもらえます。
チャレンジ精神を発揮したエピソードの概要
冒頭でまず結論を書いたら、その次に具体的なエピソードを伝えます。ここで言えばなぜTOEICで800点を目指そうと思ったのかそのためにどのような努力をしたのかといったことについてです。
エピソードを記入する際に注意したいのは、抽象的な表現はできるだけ避けるようにすることです。ただ単に英語の勉強を一生懸命頑張りましたというだけでは内容が曖昧すぎてアピールにはつながりません。
自分が目標に向かってどのような努力をしたのかについて客観的で具体的な内容を書くようにしましょう。内容に具体性を持たせるためには数字などを上手に取り入れるのがオススメです。
毎日英語の勉強を頑張りましたと書くよりも1年間にわたって毎日3時間の勉強を欠かしませんでしたと書いた方が客観的に努力の内容を理解できるので、文章に説得力が出ます。
エピソードで出た課題
自己PRを記入する時は、企業が何を求めているのかを意識して文章を考えるようにします。学生の中には英語が苦手だった私が1年間一生懸命に英語を勉強した結果、TOEICで800点を取れましたと事実しか書かない人がいますが、これはNGです。
採用担当者はエピソードを通じてどのような課題が生まれ、その課題をどのように克服したのかを知りたいのですから、アルバイトが忙しくて勉強時間の確保が難しかったといったようにエピソードで直面した課題についても必ず触れるようにしましょう。
実際に行動したこと
エピソードで出た課題を書いたら、次にその課題を解消するためにどのような行動を起こしたかについて書いていきます。
アルバイトが忙しくて勉強時間の確保が難しかったという課題に対してはどうでしょうか。
・スマホアプリを利用して通学時間や休み時間などのすき間の時間を有効活用した ・日常生活の中で海外からの留学生に英語で積極的に話しかけて英語力を磨いた ・アルバイトで学習塾や家庭教師の英語の講師をして英語に触れる時間を意識的に増やした
実際の行動を説明することで自分には目標を達成するための向上心があり、どんな困難にも立ち向かうチャレンジ精神があるとアピールできます。
行動した結果どうなったか
直面した課題に対して自分なりの解決策を講じたことで、どのような結果が出たのかについても忘れることなく記入しましょう。この時も単に事実だけを述べるのではなく、客観的なものさしとなる数字などを使うと上手にアピールできます。
具体的にはTOEICで800点を取れましたではなく去年は500点だった私が1年間の勉強で800点を獲得しましたと記入することで、去年の得点が比較対象となって1年間の努力の具合が理解しやすくなります。
締め(会社への貢献)
自己PRの最後には、エピソードによって学んだことが、入社してからどのような場面で活かせるのかについてもアピールしていきましょう。
企業が最終的に学生に求めるのは、入社してから会社にどのような貢献をしてくれるのかということです。
極端な言い方をすれば、どんなにチャレンジ精神が豊富であっても、それを仕事の中で活用できないのであればまったく意味がないのです。
会社への貢献を説明する際は、自分のキャリアプランとリンクさせるのがオススメです。
自分は将来どのような活躍をしたいのか、そのためにチャレンジ精神がなぜ必要になるのかということを説明することで、アピール度は格段にアップします。
【自己PR:チャレンジ精神編】自己PRでチャレンジ精神をアピールする時の注意点
チャレンジ精神をどんな言葉で表現するのか、どのエピソードを取り上げるのかが決まったら、自己PRとして仕上げていきます。ここでは、その際の注意点について紹介します。
長所と短所は紙一重だとよく言われますが、自分のアピールポイントとなり得るチャレンジ精神という長所も、伝え方によっては短所のように捉えられてしまうことがあるので、注意が必要です。以下の点に配慮しながら自己PRを仕上げていくと、より良い内容になるでしょう。
話を盛らないようにする
話を盛りすぎないように注意しましょう。複数人でチャレンジしたことについて、自分が主体的に取り組んだ部分を中心に話したり、取り組みに対する熱量を少し大げさに表現したり、といった程度であれば許容範囲と言えます。
しかし、関わってもいないことを自分のエピソードとする、自分の思いとはまったく違うことを話すなどはNGです。
たとえESでそれが評価されたとしても、面接で深掘り質問をされてボロが出てしまう可能性が高くなります。
特に面接官というのは、話の矛盾点や嘘を見抜くのが得意だと心得ておきましょう。
ただの自慢話にならないようにする
自己PRでチャレンジ精神をアピールしようとする場合、企業への貢献を意識せず、ただの自慢話のようになってしまうことがあります。
確かに自分が何かの目標に対して必死に取り組んだエピソードなので、自慢したくなる気持ちはわかりますが、最終的にはその能力が志望する企業に活かせなくては意味がありません。
そのため、チャレンジ精神を発揮したエピソードと企業への貢献を関連づけて述べることを意識しましょう。
成果もアピールする
自己PRを求められた時に、自分の長所とそれを得た体験のみを話す学生がいますが、結果や成果まできちんと述べるようにしましょう。
企業側は、強みにつながるまでのプロセスにより物事への取り組み方を知るのと同様に、成果によってどうその人が成長できたのかについても知りたいと考えています。
どのような成果があったのか具体的に説明できると、企業が自分を採用するメリットを想像しやすくなります。
また、きっかけやプロセス、成果に至るまできちんと説明することで自己分析力の高さをアピールすることも可能です。
無計画だと思われないようにする
チャレンジ精神がある→何にでも挑戦する→無計画であるといったように、長所が短所のように思われないように注意しましょう。面接で突っ込まれる可能性があるので、対策しておく必要があります。
たとえば計画性のなさを指摘された場合には、何を考えて挑戦したのか、そのためにどういった準備をしたのかなどを答えられるようにします。
チャレンジ精神が短所だと判断されないように自己PRをまとめるとともに、さまざまな質問を想定してプラスに変換できるような回答を考えておくのが大切です。
【自己PR:チャレンジ精神編】自己PRでチャレンジ精神をアピールする際の例文
次は、実際の例文を見ていきましょう。自己PRでチャレンジ精神をアピールした自己PRの例文を3つ用意しました。
実際に自己PRを考える際は、この例文を参考にすると良いでしょう。
例文①何事にも恐れずに飛び込める
私は何事にも恐れずに飛び込んでいきます。 私がまだ高校生の頃、東北を中心に日本各地に甚大な被害をもたらした東日本大震災が起こりました。
今でも被災地の人々は助けを必要としており、毎年3月11日がきて、テレビなどで特番が組まれたり、新聞で報道されたりする度に私は胸を痛めています。
しかし、高校生の頃とは違い、大学生になってからはバイト代を貯めたり、春や夏には比較的長い休みを貰えたりするようになりました。
この時間を無駄にしてはいけない、この時間だからできることをやらなければと強く思い、大学3年生の春休みに私は福島県でボランティア活動を行いました。
結果的にそこでの経験はかけがえのないものとなり、私の人生観や考え方に多大なる影響を与えました。
何よりも思ったことは、大学生のうちしかない長期休みを有意義に使えたことの満足感です。
この満足感、行動したことによる達成感があるからこそ、私は新しいことにどんどん挑戦していこうと思えるのだと思います。
貴社に入社した場合も、毎日がワクワクするような、そして過ぎた日々を後悔しないような毎日を送るために、常に物事に挑戦し続けていきたいと考えております。
そしてその姿勢は、私だけではなく、会社にとっても良い影響となるものと考えております。
例文②:不屈のチャレンジ精神を持っている
私は駅伝チームで上位を狙う陸上部に所属していました。
しかしながら私が足を引っ張ってしまい、一時期チームからメンバーを外されたのです。
とても悔しかったですが、そこで私のチャレンジ精神にメラメラと火が付きました。
こんなことで諦めるわけにはいかないと、トレーニング方法の改善や 食事療法、ケアやストレッチなどとにかく調べました。
そして自分の弱点が足の着地法にあると知り、フォーム改善のトレーニングに励みました。
さらに足を強化するために、毎朝神社の階段ダッシュを5本行うことに決めました。
その結果、1年後には無事にチームメンバーに選ばれ、駅伝の区大会で優勝することができました。
入社後も、仕事で行き詰まった時こそ不屈のチャレンジ精神が活きてくると思います。
ストレスにも強いので、御社の営業職に向いていると思っています
例文③:納得できるまでチャレンジする
私は山を走るトレイルランのサークルに入っております。
滋賀県の息吹山を駆け上がるレースがあるのですが、初めて参加した時は、駆け上がるどころか途中で歩いてしまいました。
女性にも抜かされる始末で悔しくて、何とか上位10%には入りたいと覚悟を決めたのです。
それから毎日、家の近くの坂道や林道を駆け上がるスピード練習に励みました。
とにかく登りに慣れないといけないと、暇を見つけては山へ行き坂道を走ったのです。
雨の日も走り、体力を付けるためにリュックに重りを入れて走ったりもしました。
いろいろなチャレンジをした結果、今年見事に18位に入ることができて達成感でいっぱいです。
仕事でも、目標に向かっていろいろとチャレンジして結果を出したいと思います。
御社のプロジェクトにおいて、自身のチャレンジ精神が役に立てば何よりです。
例文④:新しいことにチャレンジする
私は、新しいことに積極的にチャレンジしてみることをモットーにしています。
学生時代は飲食店のアルバイトでホールを担当していたのですが、混雑時には提供が遅れがちになり、お客様からのクレームが入ることもたびたびありました。
その原因は、厨房との連携が上手くいかないことだと考え、厨房側の状況を知るため、店長に頼んで厨房でも働かせてもらうことにしました。
実際に厨房に入り、業務の流れを把握し、ホールとの連携を上手くとれるよう働きかけたのです。
その結果、お客様をお待たせすることもなくなり、クレームはなくなりました。
入社後も、課題解決のためには何事も恐れないチャレンジ精神を活かして、前向きに業務に取り組みたいと考えています。
【自己PR:チャレンジ精神編】チャレンジ精神をアピールする際のNG例
自己PRでチャレンジ精神をアピールする際、言い方やエピソード次第では採用担当者から悪い印象を持たれてしまう場合があります。
次は、自己PRでチャレンジ精神をアピールする際のNG例を紹介します。
自己PRでは、以下のNG例のようになっていないか1度確認をするようにしましょう。
意味がないチャレンジの場合
チャレンジ精神があることについて語る際の、過去のエピソードの内容には注意が必要です。
多くの人は、学生時代を通していろいろなことにチャレンジをしてきたことでしょう。また、自己PRで話すエピソードの内容は、学業についてだけでなく、アルバイト経験や部活など何でも構いません。
しかし一方で、そのチャレンジした事柄を通して何か学びがないなど、自身に利益がないものを選ぶのは避けましょう。
過去のエピソードを自己PRで取り上げる際は、その経験が自身の今後に生きていくような内容のものを選ぶと良いでしょう。
動機や課題がない場合
チャレンジ精神が旺盛なことをアピールするために、ただ単にさまざまなことに挑戦をしてきたと伝えるのは良くありません。
採用担当者は、なぜそのチャレンジをしたのか、そしてそこから何を得ることができたのかを自己PRで聞き出そうとします。そのため、そのチャレンジした事柄に動機または課題がある経験談を、自己PRでは使うようにしましょう。
具体的な能力が示されていない場合
企業側にとってただチャレンジ精神があるという人は、さほど魅力的ではありません。そのため自己PRではどんなチャレンジ精神なのか、具体的な能力も示すようにしましょう。
たとえば、向上心があるチャレンジ精神旺盛な人間などです。チャレンジ精神にプラスしてどんな人間なのかまで、しっかりと示すと他の就活生から差別化が図れる自己PRになるでしょう。
【自己PR:チャレンジ精神編】自己PRチャレンジ精神の弱みも自覚しよう
チャレンジ精神の弱みについても自覚した上で、自己PRをすることが重要です。
強みと弱みは表裏一体ということを忘れてはいけません。
どれだけ素晴らしい強みだったとしても、弱点となる可能性があります。
例えば、チャレンジ精神という意味は無謀な行動を生む可能性もありますし、計画を怠るという印象を与えてしまう可能性もあります。
結果として失敗やリスクを増大させることにつながってしまうことも多いのです。
面接官があなたのことをよく知るために、あなたの強みに対して答えにくい質問をしてくることもあるでしょう。
しかし、もし面接の場で突っ込まれてもうまく言い換えられるよう、チャレンジ精神の弱みについて理解した上で、それをうまく言い換える言葉を用意しておくことが大切です。
面接で詰められたとき
面接で詰められた時の対策についても考えておく必要があります。
例えばあなたはチャレンジ精神が強みと言いましたが、それは挑戦したい気持ちが先走り、計画することを怠り、無謀な行動になり、失敗してしまうかもしれないのではないですかと聞かれるとします。
そのような場合は、私は確かにチャレンジ精神が先走り、結果として失敗したことはありますが、その経験から、事前にリスクを考えて、行動計画をしっかり練りながら取り組むことを意識できるようになりましたと答えましょう。
面接官に詰められた時には、はい、そうですと完全に肯定してしまい、自分の強みが簡単に否定できてしまうものであると思われてしまうと、悪い印象を与えてしまう可能性が高いです。
事前に強みに対して突っ込まれた際の回答については用意しておく必要があります。
【自己PR:チャレンジ精神編】自己PRが上手く書けないときの対処法
自己PRが作成できないと、就職活動は先に進められません。
しかし、この自己PR作成に悩む就活生は少なくありません。
企業に伝えたい自分の強みがあるのに、いざ自己PRを書こうとすると、上手く書けないという人もいるでしょう。
自己PRの作成につまずく原因は、自分自身を把握しきれていないことからきているのかもしれません。
伝える題材は決まっているので、あともう一歩です。
以下のことを試してみましょう。
・再度自己分析をする
・他己分析をする
・就活エージェントを活用する
再度自己分析する
就職活動において、自己分析は非常に重要な作業です。
自己PR作成で行きづまったら、あらためて自己分析をしっかりと行ってみましょう。
自分自身を客観的に把握することは、企業選びのみならず、自己PR作成の際にも大切になってくるのです。
自己PRを上手く書けない原因が、具体的なエピソードが見つからないことである場合、これまでの経験を丁寧に振り返って、チャレンジ精神が活かされたできごとを思い出してみることが必要です。
その際は受賞経験など、大きな結果につながったものばかりが強みではないことに注意してみましょう。
他の人に褒められた経験などがあれば、それは強みを活かせたことになります。
また、熱中して取り組んだ経験にも、強みは活かされているはずです。
自己分析については、以下のページを参考にしてみてください。
他己分析する
自分自身の強みは、自分では気がつかない場合もあります。
他の人にとって困難なことでも、当たり前にできてしまうことがあれば、それはまさしく強みでしょう。
しかし、自分でさほど困難に感じないことについては、強みであると気付かない場合もあります。
両親や友人に協力してもらい、他己分析を行ってみましょう。
チャレンジ精神が活かされた場面について、印象的だったことや具体的な行動を深掘りして聞いてみるのも、良い方法です。
他己分析の具体的なやり方については、以下のページで解説しています。
就活市場エージェントで内定獲得!
チャレンジ精神を題材にした自己PRを書いてはみたもののこれでいいのか不安、誰かにアドバイスをもらいたいと考えるなら、就活市場エージェントがおすすめです。
あなた自身のことをよく知る親兄弟からのアドバイスも重要ですが、就活のプロとして第一線で学生のサポートを行うエージェントからは、より的確なアドバイスが受けられ、内定に近づけます。
書類選考が通過できないやいつも面接で落とされてしまうと悩んでいる人に特におすすめのサービスですのでぜひ利用してみてください!
ポイントを押さえて自己PRでチャレンジ精神をアピールしてみよう
チャレンジ精神があることは、働く上で大きな力になります。自信を持って、その能力をアピールしたいものです。アピールする際には、どういった種類のチャレンジ精神なのかをエピソードも添えて具体的に話すようにしましょう。
そして入社後にどういった点でチャレンジ精神を活かしたいのかも、説明することが大切です。
チャレンジ精神は、積極性や主体性、努力家やアイデアマンなどの能力にも言い換えることができます。受ける企業が求める人材像とマッチするように、その能力をうまく伝えたいものです。