IT業界の就活で有利になる資格は?大学生におすすめのIT資格を紹介!

IT業界の就活で有利になる資格は?大学生におすすめのIT資格を紹介!

はじめに

IT業界で就職活動をするにあたり、資格の取得を考える人も多いでしょう。

IT業界を目指す人にとっては、さまざまな資格があります。

一体どんな資格を取得すれば就活で有利になるのか、どの資格がどのくらいのレベルのものなのか想像できないかもしれません。

そもそも、資格は取っておくべきなのかどの資格を取れば就職活動に有利か、大学生のうちにどの資格を取るべきか悩んでいる人も多いことでしょう。

この記事では、その疑問を解消するおすすめの資格をご紹介します。

就活で有利になるIT資格

IT業界には、さまざまな職種があります。

たとえば、以下の職種があげられます。

  • システムエンジニア
  • ネットワークエンジニア
  • サーバーエンジニア
  • データベースエンジニア
  • セキュリティエンジニア
  • プログラマー
  • 社内システム
  • システム運用

このように数多くの職種がある以上、現時点でどの職種に就きたいか決めきれていない場合もあるかもしれません。

また、就職してから決めたいという人もいることでしょう。

なので、今回はどの職種でも役に立つ基本的なIT資格をいくつか紹介します。

ITパスポート

ITパスポートは、ITに関する基礎的な知識を理解できているかが問われる国家資格です。

IT資格では、入門レベルにあたるものでエンジニア職だけではなく、事務職や営業職など幅広い職種で役立つ資格です。

たとえば、AIやビックデータ、アジャイルなどの概要などの知識だけではなく、マーケティングや財務、プロジェクトマネジメントなどの知識も同時に得られます。

つまり、「ITを正しく理解し、業務に効果的にITを利活用することのできる”IT力”」が身につく資格なのです。

合格率は、約50%と難易度の低い資格であるため、本格的なITエンジニアのあいだでは評価されません。

しかし、ITパスポートは、IT業界の人だけでなく、ITを利用するすべての人にもっておいてほしい知識を身につけることができます。

さらなる、上位の資格を取るための下準備となるため、エンジニア志望の人にも非常におすすめです。

IT業界でのキャリアアップを目指している人は、取得しておいて損はないでしょう。

資格取得に必要な勉強時間の目安は約180時間といわれており、1日2時間の勉強をすれば3ヶ月ほどで合格を目指せます。

情報系の知識が元々ある、勉強をしている人はそこまで難易度は高くありません。

ただ、それらの知識がまったくない方だと難易度は少し高めになります。

きちんと勉強をすれば、取れる資格ですのでぜひ積極的に取得しましょう。

基本情報技術者

基本情報技術者は、ITの基本的な知識のほか、論理的思考力やマネジメントの知識を問われる国家資格です。

不動産業界の宅建士、会計業界の日商簿記などと並ぶくらい受験者数が多く、各分野での入門的な位置づけの資格となっています。

試験要綱には、「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能を持ち、実践的な活用能力を身に付けた者」が対象者だと記載されています。

主に、プログラマーやシステムエンジニアなどのIT職に従事している人、またはこれから従事しようとする人が対象の資格です。

IT業界で働くにあたり、それに関する基本的な知識をもっているのか、情報処理に必要な論理的思考ができるのかを試されます。

つまり、ITエンジニアの基礎資格ともいわれているような資格なのです。

ITパスポートとの大きな違いとして、プログラムの知識を問われるという点があげられます。

毎年10万人以上の人が受験する人気資格 ITパスポートより、システム開発に関する深い知識が問われます。

そのため、IT業界で情報技術者として働きたい人にはおすすめです。

合格率は、25%程度とやや難易度が高く、企業からも重要視されているため、就活時に取得済みなら大きなアピールポイントになるでしょう。

試験の出題範囲は、プログラミングの知識から法務の知識までと広大です。

したがって、資格取得まで半年ほどかかってしまいます。

まずは、ITパスポートを取得してから段階的に勉強していくのもおすすめです。

応用情報技術者

応用情報技術者は、基本情報技術者の上位に位置する資格であり、より広範囲の知識が問われる資格です。

試験要綱には、「高度なIT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」が対象者と記載されています。

そのため、応用情報技術者は、高度IT人材に必要となる応用的な知識をもっていることが証明されます。

また、応用情報技術者は、「基本戦略立案又はITソリューション・製品・サービスを実現する業務に従事し、独力でつぎのいずれかの役割を果たす。」と定義されています。

その役割とは、以下の2つです。

  • 需要者(企業経営、社会システム)が直面する課題に対して、情報技術を活用した戦略を立案する。
  • システムの設計・開発を行い、又は汎用製品の最適組合せ(インテグレーション)によって、信頼性・生産性の高いシステムを構築する。また、安定的な運用サービスを実現する。

加えてこの役割を理解し、経営戦略や情報戦略の策定に際して、つぎの力や知識を身につけることが目的として定められています。

  • 状況を正確にとらえて情報の収集や分析ができる力やシステムからの要求を整理し適用できる調査ができる力を身につけること。
  • プロジェクトのメンバーとして自分の担当分野を安定させる力、工程や品質などの管理ができる力などを身に付けるための知識を得る。

つまり、ITパスポートより基本情報技術者、基本情報技術者より応用情報技術者のほうがより専門的な知識を求められることになります。

そのため、合格率は約20%とかなり難易度が高く、知識だけでなく応用力も試されます。

受験を申し込んだ人のうち4割近くの人が受験を諦めてしまうなど、計画的に勉強を進めなければ受験することすら難しくなってしまうため、根気強く勉強する必要があるでしょう。

MOS

MOS(Microsoft Office Specialist)とは、Microsoft社製のオフィスソフトであるWordやExcelなどの操作スキルを証明できる資格です。

MOSの試験は筆記試験ではなく、実技試験のみです。

会場に用意されているパソコンを利用して、問題の指示に従って的確な操作ができるのかを問われます。

試験は、WordやExcelなどのソフトごとに科目があります。

同じ日に受験できる科目数は、最大で3つです。

また、一般的な基本機能が中心の「スペシャリスト」とより高度な機能が身につく「エキスパート」という、2つのレベルがあります。

「スペシャリスト」は、以前「一般コース」と呼ばれていました。

基本的なパソコン操作ができる方でも取りやすいレベルです。

たとえば、文章作成ソフト「Word」であれば、文字サイズやフォントの変更、作成した文章の印刷、表の作成や編集などの操作を求められます。

「エキスパート」は、以前「上級コース」と呼ばれていました。

高度なパソコン操作が必要となるレベルです。

たとえば、「Word」であれば、文字の幅や間隔などの調整や色の変更といったスタイル機能や、ほかのアプリケーションソフトからデータを取り込む、目次や索引作成などの操作を要求されます。

自分のレベルに合わせてどちらを受験するか選択することが可能です。

MOSは、あらゆるビジネスシーンで活用できるパソコンスキルや事務能力を証明できるため、業界・業種問わず人気のある資格となっています。

IT企業に事務や営業職での就職を考えている人には高いアピールポイントになります。

合格率は、スペシャリストが80%、エキスパートが60%とかなり高めで比較的簡単に取得できるでしょう。

就職活動において資格は有利になるのか

就職活動において、資格を取得していると有利になるのかどうかわからない人も多いと思います。

資格を持っているかどうかを重要視している企業は、さほど多くないようです。

「就職白書2018」によると、採用の際に資格取得を重要視している企業の割合は、8.3%でした。

一方で、採用の際に企業が重要視していることは、「人柄」が92.1%と圧倒的に多く、ついで「自社への熱意」が77.6%、「今後の可能性」が65.6%となっています。

採用において、資格取得の有無自体を重要視している企業はあまり多くありませんでした。

資格は取っておくべき

前述した通り、資格の有無自体を重要視している企業はさほど多くありません。

しかし、8.3%の企業が重要視しているという調査結果も出ています。

つまり、就職活動において資格が有利になるかどうかは企業によって変わるのです。

資格がなくても不利にはなりません。

しかし、持っていれば有利になることもあります。

特に、IT系の資格は知識だけでなく、実践的なスキルも身につけられるため評価されやすいです。

また、資格取得のための勉強は就職後の実務で必ず活用できるため、学生は資格取得に挑戦するべきです。

社会人となって働き始めると、学生のときと比べ、勉強時間の確保は難しくなります。

時間が比較的確保しやすい学生のうちに、取得できる資格は取得しておいたほうが後々有利でしょう。

専門性の高い資格は実務で必要になってから

今回紹介したものは、IT資格のなかでも基本的なものです。

IT業界の全職種共通で取っておいて損はない資格ばかりでした。

ほかにも職種によってさまざまな専門資格があります。

しかし、闇雲に多くの資格取得を目指すと勉強時間が足りなくなってしまうのも事実です。

より専門的な資格取得を目指す前に、まずは多くの職種のなかから自分はどんな仕事をしたいかを明確にしておくことが大切でしょう。

今回紹介した資格の勉強をすることで、自分はどの職種に就きたいのか、そのヒントになるかもしれません。

また企業によっては、入社後に実務をこなしながら資格を取得できるよう支援する制度が整っているところもあります。

まずは、基本といわれる国家資格を確実に取得できるよう勉強しましょう。

まとめ

IT業界への就活を考えている大学生におすすめの資格をご紹介しました。

ITパスポートは、ITに関する基礎的知識の勉強となります。

このITパスポートを足掛かりとして、基本情報技術者や応用情報技術者の資格を取っていきましょう。

MOSは、WordやExcelなどの操作スキルの証明となる資格です。

IT業界はもちろん、どの業界でも役に立つ資格となっています。

さらなる専門的な資格は、職種が明確になってから取得しても問題ありません。

まずは、紹介した資格の取得を目指してみてください。

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