- 面接の自己紹介が苦手な方
- 自己紹介と自己PRの違いがわからない方
- 自己紹介で良い印象を与えたい方
面接の自己紹介で何を話せばいいのかわからないと悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
本記事では、自己紹介の良い例、悪い例を紹介しております。
そのあと、自己紹介で印象を良くする5つのポイントも紹介しておりますので、参考にしてください。
面接の最初に必ず行う自己紹介ですが、ここであなたの第一印象はほぼ決まってしまいます。
しっかりと自己紹介の対策をしておくことで、面接の入りはばっちりです!
ぜひあなたも本記事を参考にしていただければと思います。
目次[目次を全て表示する]
面接で自己紹介が求められる理由
ここからは、あなたの自己紹介をより良くするためのポイントを紹介していきます。
面接官が学生のことを簡単に把握するため
企業が面接で自己紹介を聞くひとつめの目的は、「面接官が学生のことを簡単に把握するため」です。
面接官は1日に何人もの学生と接するため、提出された書類の全てに目を通しているとは限りません。
書類に目を通していたとしても、特に人気の高い企業や選考の初期段階では、一人ひとりの内容を覚えておくことはできないでしょう。
そのため、面接の最初に自己紹介をすることで、学生のことを把握しようとしているのです。
他にも、自己紹介をさせることで学生の緊張をほぐそうという意図もあります。
面接官は自己紹介やその内容から派生した雑談で学生をリラックスさせ、普段の能力を発揮してほしいと思っているのです。
第一印象やマナーを確認するため
面接において自己紹介を求められるふたつめの理由は、第一印象やマナーを確認するためです。
自己紹介は面接の冒頭で行われるため、ここでの印象は面接全体に大きな影響を与えます。
自己紹介がしっかりできる人は、面接官に対して礼儀正しさやコミュニケーション能力を示せます。
また、自己紹介を通じて話し方や姿勢、表情などの基本的なビジネスマナーもチェックされています。
面接官は候補者が職場でどのように振る舞うかを予想しようとしているのです。
第一印象が良ければ、面接官はその後の話をより真剣に聞いてくれる可能性が高まります。
逆に、最初でつまづくとその後のやり取りがスムーズに進まず、悪い印象を与えてしまうことにつながります。
面接で話すべき自己紹介の内容とは
自己紹介の基本構造は以下のようになります。
- 大学名、学部名、学科名(大学院生の場合は大学院名、研究科名、専攻名)
- 氏名
- 大学で学んできたことやその成果(※)
- 学業以外の活動(アルバイトや部活動、サークル活動など)やその成果(※)
- 面接を受ける企業について魅力に感じている点(※)
- 挨拶
(※)がついている項目については、面接中に触れて欲しい話題を紹介するという意味合いがあるので、自己紹介の段階ではあまり詳しく説明せず、簡単に述べる程度に留めておきましょう。
先ほど説明したとおり、自己紹介の目的は、自分を知ってもらうことと緊張をほぐすことです。
自分のプロフィールを簡潔に述べ、面接でPRしたい内容に簡単に触れましょう。
自己紹介を話す時間はどのくらい?
時間に指定がない場合は、だいたい1~2分程度にまとめると良いでしょう。
それ以上の時間を与えられた場合は、基本的なこと以外に出身地や企業に感じた魅力などを話すことでその後の話が広がります。
1~2分程度で話すためには、250~300字前後必要だと一般的にいわれています。
そのため、250~300字前後の自己紹介を準備しておくのが無難でしょう。
しかし、面接官から30秒や3分など準備した自己紹介とは違う時間を指定される可能性もあります。
その際に、やってはいけないことが、
- 1分用の自己紹介内容を早口話す
- 必要以上にゆっくりと話すこと
になります。
想定外なことが起こってしますと人間なら誰もが焦ってしまいます。
そのため、1~2分の自己紹介だけでなく、30秒用・3分用などあらかじめ複数パターン準備しておくと安心でしょう。
自己紹介の時間が短い場合は、自己紹介の基本構成の中の大学名(学部と学科名を含む)と氏名、挨拶だけは必ず話すようにしましょう。
その他の内容に関しては、制限時間に応じて優先度をつけて内容を盛り込むかどうかを判断していきましょう。
最後に、面接中に緊張して早口になる可能性もあります。
また、何を話せばいいのかわからなく可能性もあるため、自己紹介の練習をしっかりするようにしましょう。
自己紹介はだいたい1分~2分がベスト!
自己紹介と自己PRは違う
就活生の中には、自己紹介と自己PRを同じものだと勘違いしている人が多いです。
企業がなぜ自己紹介と自己PRを聞くのか改めて確認しましょう。
- 自己紹介:面接官が学生のことを簡単に把握するため
- 自己PR:入社後に活躍できるかの資質を見極めるため
自己紹介は現在のあなたのこと、自己PRは将来のあなたのことを面接官がイメージするために質問します。
また、自己PRは面接の中で必ず聞かれますので、自己紹介の時間に長々と自己PRを話さないように気を付けましょう。
自己分析をもとにして話す
面接においての自己紹介は、しっかりと自己分析を行ってからそのデータを基に話すことをおすすめします。
自己紹介では自分の特徴を簡潔に話すことが求められます。
自己分析をしっかりと行い、自分の特徴を掴んだ上で自己紹介の内容を作成しましょう。
また、自己分析を通じて自分の強みや弱みだけでなく、志望動機や自己PR、どのような活動にやりがいを感じるのかなどについて分析しておきましょう。
これにより、自分がどのような人物であるかを客観的に評価でき、自己紹介においてどのような部分を強調すれば良いのかについても理解できます。
面接の自己紹介に入れるべき内容
続いて、面接の自己紹介に入れるべき内容についても紹介します。
以下の3点を踏まえた上で、本番前に自己紹介の下書きを作成しておきましょう。
自分の所属や名前
面接の自己紹介において最初に入れるべき内容は、自分の名前や所属ステータスです。
具体的には大学名や学部、出身地、現在取り組んでいる活動やサークル、趣味などを簡潔にまとめることが重要です。
例えば「○○大学○○学部の○○と申します。現在、○○サークルに所属しており、趣味は○○です。」といった具合に、簡潔かつ要点を押さえた内容にすることで、面接官に自分の人柄を伝えられます。
この際、経験やエピソードの部分が長くなりすぎないように注意しつつ、自己紹介の目的はあくまで自分を知ってもらうことに重点を置きましょう。
短くとも、自分の個性や興味を反映させることで、面接官に対して簡潔に話ができる人物であると良い印象を与えられます。
簡単な自己PR
次に簡単な自己PRを含めることをおすすめします。
自己PRとはいえ、自己紹介と自己PRは異なるものであるため、ここでは簡潔にかつ面接官が興味を持つような内容を盛り込むことが大切です。
例えば、過去の成績や経験で特にインパクトのあるものを短く紹介することをおすすめします。
「学業の傍ら、○○プロジェクトに参加し、リーダーシップを発揮しました」など、具体的な成果や役割を簡潔に述べることで、面接官に自分の能力や適性をアピールすることができます。
この自己PRの部分で面接官の興味を引き出しましょう。
挨拶
最後に面接官に対してしっかりと挨拶をすることも重要です。自己紹介の締めくくりとして、「本日はよろしくお願いいたします」といった挨拶をすることで、礼儀正しさや感謝の気持ちを伝えられます。
挨拶は自己紹介の全体を締めくくる役割を果たし、面接官に対して好印象を与えるとともに、次の話題へのスムーズな移行を促します。
最後に挨拶をすることで、自己紹介が終わったことを相手も判断してくれるでしょう。
面接の自己紹介はメラビアンの法則を味方につける
では話す内容以外にどういった点を意識すればよいのでしょうか。
そんなときに重要となる考えがメラビアンの法則です。
メラビアンの法則とは
あまり聞き慣れないかもしれませんが、メラビアンの法則とはアメリカの心理学者 アルバード・メラビアン教授が1971年に提唱した法則です。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校の心理学名誉教授であったメラビアン教授は、話し手が聞き手に与える影響力を研究し、この法則を発表しました。
別名「3Vの法則」や「7-38-55ルール」とも呼ばれますが、教授の心理学の実験はとても有名です。
会話における要素はさまざまありますが、声の大きさや話し方、見た目や表情、動作などのうち、聞き手への影響力が最も高いのは態度であることを実証したのです。
そもそも会話というものはコミュニケーションであり、単に言葉を発して連絡事項を授受する行為ではありません。
教授によると、なんらかのメッセージを伝える際に、言いたいことと態度とが一致していないと、相手の誤解を招く可能性が高いといいます。
教授は人がコミュニケーションを取るときに使う要素を「言語」「聴覚」「視覚」の3つに分けたとき、一番情報を伝えやすいのが視覚だと仮定しました。
パーセンテージで見ると言語が7%、聴覚が38%、視覚が55%となり、このことから「7-38-55ルール」と呼ばれています。
注目すべきは、情報そのものである言語がたった7%の伝達率しかないという点です。
つまり、単に言葉選びさえ合っていれば、伝えたい情報が正しく伝わるというわけではないことになります。
言葉を間違えていないのは当然のこととして、聴覚的にも視覚的にも、すべてにおいて矛盾のないバランスの取れた状態であることが、情報伝達には重要ということになるでしょう。
面接で相手に伝わる話し方とは
このメラビアンの法則を味方につければ、面接において自分が伝えたいイメージを、正しく面接官に伝えられる確率が上がります。
特に自己紹介においては、誤解のないよう相手に好印象を与えるのに役立つでしょう。
非常に簡単にいえば、ほぼ間違いなくすべての人がアドバイスするように、笑顔で話すだけでも視覚情報からとてもよい影響を得ることができます。
これに関しては法則を引っ張り出すまでもなく、誰もが経験上理解していることですが、ここにも教授の心配的イメージは活きているわけです。
聴覚に関しても、話すスピードや声のトーンなど、昔から面接時に指摘を受ける点があります。
聴覚情報は38%も占めるわけですから、話し方にも十分に注意が必要だといえます。
面接官との会話で、間違いのないように正確に受け答えをすることは大切ですが、だからといって無表情だったり、暗く小さな声で話したりすることは大ダメージです。
表情や立ち居振る舞いなど、目から伝える情報と耳から伝える情報、そこに言葉が加わって初めて、伝えたい情報が正しく伝えらえることを理解しましょう。
面接で印象を良くする自己紹介の5つのポイント
自己紹介を印象良くするためのポイントは5つあります。
ポイント1:話し方や姿勢などを意識する
1つ目のポイントが就活生の話し方や姿勢などの「印象」です。
姿勢を正すだけであなたの印象がかなり変わってきます。そのため、背筋を曲げたりうつむいたりせずに、胸を張って自己紹介をしましょう。
また、自己紹介をするときの話し方を意識することも大事です。どんなに興味深い自己紹介をしていても表情が暗いと良い評価はもらえません。
また、表情を崩しすぎても緊張感がないように見えます。口角をいつもより上げて微笑みを作るとナチュラルに「快活な表情」を作れます。少しだけ前歯がのぞくようにするのも健康的な顔つきになるのでおすすめです。
また、回答する際には面接官のほうに目線を向け、丁寧にハキハキと答えましょう。
面接中は緊張してしまって話すスピードも速くなりがちですので、いつもよりゆっくり話すことを心がけると相手に聞き取りやすい話し方になりますよ。
ポイント2:着席した後の自己紹介は座って行う
面接官との初対面では立ってから挨拶をするのがマナーです。
しかし、着席を促されたら基本的に二度と立つ必要はありません。退席まで座ったままでいいでしょう。
面接官から「自己紹介してください」と言われて立つと、間違いではありませんが失笑されてしまう恐れがあります。
面接官によっては「やる気がある」と認めてくれるかもしれませんが、「過剰にアピールしようとしている」として評価を下げる面接官もいるかもしれないです。
そのため、自己紹介は着席後であれば座ったまま行いましょう。
ただし、立った方が声が出やすいなどの理由があるなら話は別です。「申し訳ございませんが立ってもよろしいですか」と許可を取ってから立ち上がり自己紹介へとつなげていきましょう。
ポイント3:話は端的に
自己紹介だけではないのですが、話は端的にする方が印象は良いです。さらに自己紹介は短くするのが基本です。
もし、自己紹介の時間を長くとってしまうと面接の進行が滞ってしまいます。
面接官も時間に余裕が無いので、面接が押してしまうと印象は悪くなります。冒頭で、自己紹介は1~2分程度とお伝えしたとおり、端的に話すようにしましょう。
ただし、「◯分以内でお願いします」などと回答時間を指定されることもありますので、その際は、指定された時間で話すようにしましょう。
ポイント4:面接中に質問してほしいことを盛り込む
面接での会話をスムーズにするためにも、自己紹介のなかに「面接中に質問してほしいこと」や「アピールしたいこと」、「話題を発展させてほしいこと」といった、話のきっかけとなるポイントを組み込むのもいいでしょう。
しかし、「自己紹介と自己PRの違い」でもお伝えしたが、全く別のことを質問されているのに、自己紹介で自己PRとなる内容を回答してしまうと、面接官に「この志望者はコミュニケーション能力に問題があるのでは?」と思われてしまいかねません。
そのため、質問してほしいことに対してさらっとアピールするだけにとどめておくといいでしょう。
ポイント5:練習あるのみ
1~2分という限られた時間で自己紹介をするのは簡単ではありません。
内容を考えるだけでなく、話し方も練習が必要です。
せっかく内容の良いスピーチを考えても話し方や目線、声のトーン次第で面接官に伝わりにくくなるからです。
就活で面接を受けるときは、誰もが少なからず緊張するでしょう。
緊張するとつい早口になってしまうのですが、それでは面接官が何を言っているのか聞き取りづらいのです。
さらには緊張してキョロキョロしてしまったり、貧乏ゆすりをしたりしながらスピーチをすると、面接官も落ち着いて話を聞けなくなります。
緊張も練習をしておけばある程度は改善されますので、あなたも自己紹介の練習をしておきましょう。
今回は、編集部がおすすめする1人で行う練習方法を紹介します。
自己紹介だけでなく、面接の練習にも使えますので、是非参考にしてみてください。
台本を読むだけにはならない
確かに、何も準備をせずにいきなり自己紹介をすることになった場合、なかなか自分のことをうまく説明できない人の方が多いはずです。
しかし「台本を読むだけ」には絶対にならないようにしましょう。
面接においては、自分の言葉で物事を伝えることが求められるため、考えたことを丸暗記して読み上げるだけでは、わざわざ面と向かって自己紹介をする意味が全くなくなってしまいます。
表情や抑揚をつけて、ハキハキと話し、分かりやすい自己紹介を心がけましょう。
面接の自己紹介で好印象を与えるためのコツ
自己紹介の練習は、やり方を工夫することでより好印象を与えられます。
せっかく練習するのに結果につながらなければ、時間の無駄になってしまします。
また面接は一発勝負であるため、どうしても緊張してしまいがちです。
そのため緊張しても自分をしっかりアピールできるように対策をしなければなりません。
相手から見た自分がどう写っているか分析しておけば、意識的に好印象を与えられる面接にできます。
これから紹介する方法を参考にして、より効果的な練習をしてみてください。
自己紹介をビデオで録画する
表情や話し方をチェックするのに一番手っ取り早い方法は自己紹介をビデオで録画することです。
今はスマホでも簡単に動画を撮影することができますので、今すぐに実施できます。
しかし、撮影するのは恥ずかしいと思っているあなた!
録画したものを確認することで、あなたの自己紹介の印象が大きく変わりますので絶対にこの方法で練習してみてください。
ここから、なぜ編集部がビデオを撮る方法をおすすめしているのかを説明していきます。
理由1:普段、あなたが聞いている自分の声と相手が聞いているあなたの声がぜんぜん違うため
カラオケなどに行った際に普段聞いている声とマイクから聞こえる声が違うと思うことはないですか?
これはカラオケだけでなく普段も起こっていることなんです。
こちらは、自分の声が骨伝導で聞こえてくるのか、空気の振動で聞こえてくるのかが原因になります。
ちなみに、面接で相手に聞こえてくる声は空気の振動で伝わる声です。
普段聞いている自分の声が良い声だと思っていても、相手からすると元気のないように聞こえている可能性もあります。
そのため、相手が聞いているあなたの声を知っておく必要があります。
声の高さやトーンは誰でも練習すれば変えることができます。
よく母親が電話にでると普段と違う声で話していることはないですか?
原理はそれと同じになります。
練習方法がYoutubeに投稿されていましたので、動画も参考にしてみてください。
理由2:話しているときの表情は相手にしか見えない
あなたは、話しているときの自分の顔を見たことがありますか?
私は一度、話をしている際の自分の表情を見たことがあるのですが衝撃でした。
自分で思っていた表情とは似ても似つかないような表情だったんです。
笑顔で話していると思いきや、まさかの仏頂面ですごく印象が悪かったです。
笑顔で話していると自分で思っていても、相手から見た表情はぜんぜん違うものになります。
そのため、自己紹介の練習をするときは、話す内容を覚えるだけじゃなく、表情も確認するようにしましょう。
特に覚えたものを思い出しながら話していると表情に気が回らない事が多いので、何回も言いますが必ず動画を撮影して確認するようにしましょう。
▼面接に落ちてしまうと不安な方は、受かる人と何が違うのかまずは知っておきましょう。
知人や家族に見てもらおう
もう1つの方法として、知人や友人、家族に頼んで自己紹介の様子を見てもらう方法があります。
1人で練習するには、自分で動画を撮ったり、雰囲気作りをしたりする必要があります。
友人や家族に付き合ってもらうと、単純に人の手が増えるので、動画を撮ったり、時間をはかったりすることが容易になるでしょう。
また、1人ではなかなか面接の雰囲気を作れない人でも、誰かと一緒に練習することで本番に近い形で練習でき、イメージをつかみやすくなります。
人からの客観的な印象を聞ける
また、誰かと一緒に練習をすることで、客観的な視点からアドバイスをもらうことができます。
1人で練習すると、どうしても自分の考えに偏りがちで、直すべき点が見えにくくなってしまいます。
面接をする側の意見を把握することは、好印象な面接への近道です。
知人や家族に聞いてもらうと、自分で見るよりも客観的で的確な意見を聞けるため、自分では気づかなかった課題点にも気づけるなど、改善につながりやすくなると言えるでしょう。
自己紹介の構成ポイント
自己紹介では短い時間で、いかに自分を理解してもらうかが大切です。
構成を甘く見てだらだらと話してしまうと、採用担当者の印象に残りません。
自己紹介でも周りと差をつけるためには、どうやったら自分がアピールできるのかを考え、構成を練りましょう。
また、自己紹介は企業とのファーストコンタクトです。
はじめに目をつけてもらえるような内容にすることで、今後の選考を優位に進められるかもしれません。
自己紹介は甘く見ず、これから紹介するポイントを押さえて好印象を残しましょう。
要点は最初に示す
まず注意したいことは、要点を最初に示すことです。
簡単なようで、気をつけないと案外できません。
要点を最初に話しておかないと、採用担当者はこの話で何を伝えたいのか、不明瞭になりやすいです。
冒頭でもっとも伝えたいことは何かを明確に話すと、同じ内容であっても理解しやすい文章になり、与える印象は違うでしょう。
また、要点を最初に話すことは自己紹介に限らず、面接中の受け答えでは常に意識しておく必要があるため、日常生活でも意識して練習してみると良いかもしれません。
人柄に結び付けたエピソードを用いる
自己紹介ではいかに自分を伝えられるかが重要なポイントです。
そこで自身の人柄に結び付けた自己紹介をすると、それ以降の受け答えの伏線になる可能性があります。
伏線としてうまく伝えられれば、一貫性のある内容になり、地頭力や論理的思考力が高いといった評価にもつながるでしょう。
また、人柄に結び付けたエピソードは、自分の人柄を印象付けやすくする効果もあります。
まずは自分が表現できるエピソードを選定してみましょう。
企業に貢献できる人材であることをアピール
企業は、注力している分野や事業内容に対して、入社後あなたがどう貢献してくれるのかについて、面接から知ろうとしています。
そのため、企業にとって役に立つ人材であることをアピールできると、企業もあなたと一緒に働くことをイメージしやすくなります。
採用担当者に一緒に働くイメージをもたせることができれば、選考を優位に進められるのです。
したがって、面接ではあなたが企業に対してどう貢献できる人材かを必ず述べましょう。
面接で好印象を与える自己紹介の例文集
それでは、最後にでアピールしたい項目別の自己紹介を紹介していきます。
こちらは一例になりますので、この例文を参考にしてあなたの自己紹介を作ってみてください。
ガッツをアピールする!体育会系の自己紹介
営業職などのガッツが求められる仕事では、体育会系の経験が役立ちます。以下、体育会系の就活生向けの自己紹介例文です。
はじめまして。
私はA山B助と申します。
C坂大学出身です。
私は小学校から野球を続けており、大学でも3回生のときに部活動のキャプテンを務めました。
正直、責任感におしつぶされそうなときもありましたが、逃げずに最後までやり抜いたことで自分の中のガッツが育てられたと思います。
私はつらい練習にも耐え、仲間を鼓舞しながら野球に励むうち、チームワークの大切さを学びました。
野球でつちかった経験は必ず、御社でも先輩方のご指導を受けながらまっすぐ成長していけると思います。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
真面目さをアピールする!ゼミの経験を盛り込んだ自己紹介
ゼミで大きな成果を残した人は、面接でもアピールしてみましょう。ゼミでの経験は真面目で几帳面な人柄の証明になります。以下、自己紹介例文です。
はじめまして。
私はA川B子と申します。
C坂大学出身です。
私は真面目で几帳面な性格が長所だと考えています。
たとえば、大学時代はゼミでアメリカ史の研究をしてきました。
アメリカの開拓時代から現代にいたるまでの政治をまとめるために膨大な資料を原文で読む必要がありましたが、めげずに細かい作業を続けられたおかげで、発表時には非常に高い評価をいただきました。
私は1つの仕事を投げ出さず丁寧に行える人材です。
必ず御社にも貢献できると自負しています。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
社会で役に立つポイントを!アルバイト経験を盛り込んだ自己紹介
多くの就活生にはアルバイトの経験があるでしょう。アルバイトには入社後、会社に貢献できるポイントがたくさんあります。以下の自己紹介例文にも上手く盛り込んでみます。
はじめまして。
私はA野B太郎と申します。
C坂大学出身です。
私は周りを見ながら動けることが自分の長所だと思っています。
私は大学時代、ファミリーレストランでアルバイトをしていて、最後の1年間ではバイトリーダーも任されていました。
繁華街の店舗だったので毎日非常に忙しかったのですが、リーダーの立場をいただいたことで、職場全体を俯瞰して見られるようになりました。
私は困っている人を助け、不足しているポイントを率先してカバーできる人材です。
本日はよろしくお願いいたします。
他人からの評価が重要!性格を押し出す自己紹介
目立った経歴や能力がない人でも面接は乗り越えられます。就活生の「性格」も場合によっては大きな武器となるからです。ただし、自分以外の人間からどのように性格を評価されているのかを面接の自己紹介には含めましょう。
はじめまして。私はA塚B美と申します。
C坂大学出身です。
私は明るく人見知りをしない性格です。
学生生活を通して、私はいわゆる「仲良しグループ」というものに所属してきませんでした。
不思議に思っていたのですがあるとき友人から「B美はみんなと仲良しだからグループがいらないね」と言われて、謎が解けました。
私は社内外の人々と密にコミュニケーションがとれますし、必ず御社にも貢献できると思います。
よろしくお願いいたします。
項目別の自己紹介例は以上になります。面接官に好印象を与えられる自己紹介をあなたも作ってみましょう。
面接では印象が悪い自己紹介の例文集
悪い例では、なぜこの自己紹介が悪いのか理由と改善ポイントもつけてご紹介していきます。
あなたの作った自己紹介に当てはまるものがあれば、改善ポイントを確認しながらあなたの自己紹介をより良くしていってください。
端的過ぎて面接官の印象に残らない自己紹介
面接官は1日に何人もの就活生を面接します。
たくさんの回答があるなかで、個性を感じないありふれた回答というものは、まったく印象に残りません。
個性がない自己紹介例を見てみましょう。
○○大学△△学部の◎◎です。
私は読書が好きで、1日1冊は本を読むことを心がけてきました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
理由
この例では「読書が趣味」ということをアピールしていますが、読書を趣味とする人は多いため、それほど印象に残りません。
また、読書が趣味ということだけしか伝わっておらず、「なぜ読書が好きなのか」「読書を通して何を感じているのか」といったような、自分のアピールにつなげる内容がありません。
確かに自己PRと自己紹介は別のものなのですが、自己紹介は面接で触れてほしい話題のきっかけを作るチャンスですので、そのチャンスをしっかり活かしましょう。
改善例
それでは、先程の例に具体性を盛り込んだ改善例を見てみましょう。
改善例
○○大学△△学部の◎◎です。
私は好奇心旺盛な性格で、さまざまな世界を知ることができる本が小さいころから大好きです。
小さいころから図書館や本屋でまだ読んでいない本を見つけては、本のジャンルに関係なく手に取って読んできました。
中学生になってからは、年間250冊は読むことを目標としており、今まで毎年目標達成しています。
また、読むだけで終わらず、その本の感想や考察を文字で残すようにしているので、その本から得た知識だけでなく、自分なりに本の内容やテーマについて考える力も身につけることができました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
この内容だと、「なぜ読書が好きなのか」「読書の目標や目的はあるのか」「読書を通してどのような力が身についたのか」を簡単に説明できています。
具体的な数字を出すことで、インパクトも生まれますね。「読書が趣味」といったように、よくある内容になる場合は、「その活動が好きな理由」「その活動の目的や目標」「その活動を通して身についたこと」を軽く掘り下げて説明すると、個性が光る回答になります。
話題がいくつもある自己紹介はよい印象を与えない
面接中は、自分のことをわかってもらいたいって考えますよね。そのため、自己紹介にアピールしたいポイントをすべて盛り込みたくなります。
しかし、これは逆効果です。
それでは、アピールポイントをたくさん盛り込みすぎた例を見てみましょう。
○○大学△△学部の◎◎です。
私は大学で霊長類の進化についての研究をしています。
学業以外の活動では、テニス部に入っています。
アルバイトは家庭教師をしています。
趣味は旅行で、特技はトランペットの演奏です。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
理由
見事に話題がバラバラです。結局その人がどのような人なのか、自己紹介で掴むことができません。
話題がバラバラだと、面接中にどの話題について質問すればよいか面接官も迷ってしまいますし、すべてを質問しきれないことで消化不良感を抱かせてしまいます。
触れてほしいアピールポイントは1つまたは2つにしぼりましょう。
また、この回答はエントリーシートや履歴書に書いた内容を箇条書きにして読んでいるだけのようにも感じます。
面接は言葉で説明することができる大切な機会ですので、エントリーシートや履歴書を読むだけのような回答にならないように注意しましょう。
改善例
それでは、アピールしたい項目を絞った例文を見てみましょう。
改善例
○○大学△△学部の◎◎です。
大学では入学時からテニス部に所属しており、毎日2時間ほどの練習を休まず行なっています。
中学生から続けてきたテニスですが、思ったように技術が身につかなかったりレギュラーに選ばれなかったりと悔しい思いをしたこともありました。
しかし、先輩後輩問わず上手な人にアドバイスをもらったり、テニス雑誌やテニス番組を見てプロの技を研究したりしてスランプを乗り越え、今では××地方のベスト8に入るほどの成績を修めることができるようになりました。
どのような人にも助言を仰げる柔軟性と研究熱心であるところが私の長所でもあると思っています。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
アピールする項目を部活動のテニスに絞ってまとめてみると、アピールにつなげたいポイントがはっきりと見えてきますね。あなたが面接で聞かれたいことのうち、最も重要なポイントを1つか2つにしぼり、自然に話題に出すようにしましょう。
自己紹介で求められていることは、「自分のことを簡潔に説明する」ということです。「自己紹介をしてください」という質問では、自己PRや志望動機を回答することは求められていないということを前提として覚えておかなければなりません。
自己PRや志望動機と混同している
冒頭でも説明しましたとおり、自己PRと自己紹介は違うものになります。しかし、自己紹介と自己PRを混同して話してします就活生も多くいらっしゃいます。それでは、自己紹介と自己PRを混同させた例を見てみましょう。
○○大学△△学部の◎◎です。
私は学生時代に個人指導塾のアルバイトをしていたのですが、担当した生徒のなかで、学年で下から数えて5番以内に入るような生徒がいました。
この生徒の成績を上げるために何ができるかを考えたところ、この生徒が勉強に前向きになれていないことに気づきました。
勉強に前向きになってもらうために、その生徒の理解度に合わせたプリントを自作してスモールステップの成功体験を積めるようにしたり、その生徒の興味があることに関連付けて学習内容を教えたりといった工夫をしてきました。
1年間この活動を続けた結果、その生徒の成績はぐんぐん上がり、最終的に学年のなかでも上位に入る成績を修めることができるようになりました。
理由
見事に自己紹介で自己PRを話した感じになってます。個人指導塾のアルバイトで何を考え行動したのかという点を詳しく述べているため自己PRとしては問題ないのですが、こちらは自己紹介です。この自己紹介では「面接官が学生のことを簡単に把握するため」という目的を達成できないておりません。そのため、もっと端的に自己紹介はするようにしましょう。
それでは、先程の例を端的にした自己紹介を見てみましょう。
改善例
○○大学△△学部の◎◎です。
私は学生時代に個人指導塾のアルバイトをしていました。
なかなか勉強に前向きになれず、成績が上がらない生徒もいましたが、生徒1人1人に向き合って、成績が上がらない原因を分析し、勉強が好きになる指導方法や勉強方法を実践して、生徒の成績向上に尽力してまいりました。
この例文では、自己PRのきっかけとなる話題を簡単に紹介しております。焦る気持ちもわかりますが、自分のアピールは自己PRまでとっておきましょう。
面接の自己紹介の仕方まとめ
本記事では、面接中に行う自己紹介の対策を紹介しました。自己紹介であなたの面接での印象に大きく関わってきます。
練習を重ね、場慣れすることによって学ぶこともできます。その中で自分の強みや弱みが分かるでしょう。
以上、7つの例文付き!面接の自己紹介で印象を良くする5つのポイントとは?でした。最後までお読みいただきありがとうございました。
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