鉄板の質問ともいえる自分の長所と短所。
ではなぜ企業は学生に長所や短所を聞くのでしょうか。
その理由を2点解説していきます。
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入社後学生が活躍できる可能性を知るため
企業は長所や短所を確認することで、入社後学生が活躍できる可能性を調べるのです。
職務に適した長所があるのであれば、これを活かした部署に就かせると入社後の実力が飛躍していくでしょう。
その反面、自らの短所をあらかじめ知っておくことで、入社後仕事に就いて躓いたとしても、乗り越えていく方法を模索できます。
志願者の長所と短所が、自分たちの仕事と迎合するのか、面接官の意図はここに隠されています。
学生自体をより深く知るため
企業は学生が事前にしっかりと自己分析をして、自身の長所や短所を把握しているかを知ろうとしています。
というのも学生が自己分析をしていると、学生の長所や短所が明確になり、学生の性格などが自社に業務や社風に適しているかの指標になるからです。
さらには事前に自己分析をしていることで学生が自主的に考え、行動できるのかの指標にもなります。
このように自己分析ができているかを知って、学生のことをより深く知ろうとしているのです。
面接で長所・短所を答える際のポイント
面接では多くの企業で、あなたの長所・短所を尋ねてきます。
その際どのように答えれば、面接官の心に響き、あなたの魅力を伝えることができるのか、あなたに興味を抱き、採用へとつながるのか、ポイントをご紹介します。
PREP法を活用する
まずは話し方のポイントとして、話を述べる構成に気を付けましょう。
基本はPREP法を活用することです。
PREP法はPoint(結論)・Reason(理由)・Example(例)・Point(結論)の頭文字を意味し、この順番で構成する話法です。
最初に長所・短所が何であるかを明確にします。
一言で長所・短所を明らかにすることで、相手に興味を持たせ、話を聞く準備をさせます。
次に、なぜそれが長所・短所なのかの理由を述べることで、相手の関心を深め話に惹きつけるようにするのです。
そして、自分の長所や短所を裏付ける例を話すことで、説得力を高めます。
最後に話のまとめとして、エントリーした企業で自身の性格を活かす方法や、短所をどうカバーするか、自分を成長させたいという意欲を伝えましょう。
具体的なエピソードを記載する
PREP法のExample(例)にあたる部分は特に重要です。
長所や短所を述べるだけなら誰もが簡単にでき、それを会社で活かしたいとの結論も言葉で言うだけなら簡単です。
企業側はその人の長所や短所が本当であるのか、それを活かせる力や経験が本当にあるのかを知りたいと思っています。
その証拠となるのが、具体的なエピソードなのです。
自分の経験に基づく具体例を話すことで、面接官を納得させることができます。
入社後、どう活躍できるかを伝える
PREP法の最後のPoint(結論)で、入社後、どう活躍できるかを伝えましょう。
長所の場合は、あなたの長所や具体的なエピソードに基づいて得られた成果や経験に基づき、どのように仕事に活かせるか、会社に貢献できるかを伝えます。
短所の場合は短所の改善努力をする姿勢を見せて成長をしていくことを示す方法、短所の裏返しとして短所を強みに変えて仕事に活かしたいと伝える方法もあります。
長所と短所をセットとして考える
自身のエピソードや性格に説得力を持たせるため、長所と短所はセットとして考えましょう。
捉え方によって長所は短所になりえるし、反対に短所が長所になることもあります。
つまり長所と短所を一貫させると企業側に自身の性格を理解してもらいやすくなるのです。
例えば、長所を「新しい事に積極的に飛び込む姿勢」としたら、「飽きやすい」や「集中力が続かない」などと言い換えて短所と捉えることもできます。
このように一貫した性格を、視点を変えて捉えると、より企業に自身の人柄が伝わりやすくなります。
回答を一つに絞っておく
長所・短所として自分をアピールできるエピソードが沢山あるのはいいことです。
しかし伝え方によっては羅列的になってしまうリスクがあります。
羅列的な説明だと、せっかく魅力的な経験をしてきたのに上手く伝わらない…なんてことになってしまうかもしれません。
長所・短所を伝える際は共通点を持つ1,2つのエピソードに絞ると洗練され伝わりやすくなります。
企業が求める人物像を知る
あらかじめ企業が求めている人物像を知ることで、他の学生よりも魅力的なアピールをすることが可能になります。
というのも企業は業界や職種によって求めている人材は異なり、それぞれの企業に求める人物像があります。
そのため、その人物像にマッチしている学生はより魅力的に感じます。
そこで、面接の前にあらかじめ企業調べを念入りにして、自分が志望する企業がどんな人材を求めていて、どんな長所や短所を伝えるべきかを考えるようにしましょう。
面接で長所を上手く伝えるポイント
長所は伝え方によってはわざとらしく聞こえたたり、自慢っぽく聞こえてしまうこともあります。
伝え方に注意して、好印象を獲得しましょう。
プロセスを説明しよう
長所を伝えるにあたって、表現方法やエピソードを話す際の構成が重要となります。
例えば、経験から得た成果を明確に伝えるのはとても大事ですが、成果だけを話すと苦労をしていない印象を持たれてしまいます。
その成果を得るまでの苦労や所要時間を伝えると、自身の努力がよく伝わります。
努力や工夫を重ね、時には挫折も経験しつつ達成したというプロセスを丁寧に説明する必要があります。
エピソードを絞ろう
このときに、エピソードをいくつも欲張って説明すると上手に伝わりません。
複数のエピソードを話したいと考えたら、その経験にどのような共通点があるかを考えてみましょう。
共通点がないと支離滅裂な印象を与えてしまったり、自分の意図とは違ったイメージを抱かれてしまうかもしれません。
話したい経験を性格ごとに分類して、共通点が見えるエピソードを選出しましょう。
面接の際に答えやすい長所例
面接を受ける際に短所とともに聞かれる長所ですが、その例を挙げてみました
答えやすい長所とは?
面接では長所を聞かれることが多いのですが、長所の中でも答えやすい例を紹介します。
- 学生生活は遊びよりも、勉強を優先に行っていた。
- 早寝早起きを心がけている。
- 食生活にも気を使っている。
- 勉強などは日々コツコツと取り組んでいる。
- 物事を継続するのが好き。
- 髪型を整える、爪を綺麗に切るなど、細かなところも清潔に保っている。
- 衣類など身だしなみに気を使っている。
- 身の回りは常に綺麗に整っている方がいいので、整理整頓が好き。
- 書類などが散らかるのが苦手で、机の上はいつも整っている。
- 幼いころから武道をたしなんできた。
- 学生時代の部活動では、スポーツを行っており、学業とともに頑張ることができた。
- 手を抜くのが苦手で、しっかりと物事をこなす。
- 目標ができたら、一心不乱に突き進んでいく。
- 目標達成のために、様々な努力をする。
- 学生生活を通じていろんな友人関係が広がった。
- 学外にも友人ができるなど、人脈の広さに自信がある。
- 同年代だけでなく、年下や目上の人にも適切に対応できる。
- グループの中にいると、リーダーシップを発揮する。
- 誰かを導くのが得意だ。
- 自分が体験したことがないことに対して興味をもつ。
- いろんなことにチャレンジをして、経験をふやすのが好き。
長所をうまく伝える例文
ここから例文で長所をうまく伝える方法を紹介します。3種類の例文を準備しましたので、あなたの長所に合った例文を参考に答えられるように準備しておきましょう。
自分にとっての長所は明るい性格です。
多少落ち込むことがあっても、自前の明るさで、すぐに立ち直ります。
明るい性格が幸いして、幸運にも友達が多く、人脈にも恵まれています。
私は学生生活を通じて、日々の授業を熱心に聞き入り、様々な知識を身に着けてきました。
その成果の一つとしてお伝えできるのが、〇〇の資格です。
専門的な知識を身に着けていることから、業務にあたっても、適切な対応を取ることができると考えています。
自分は、好奇心が旺盛で、学生生活においても、様々なことに挑戦してきました。
日本縦断の自転車旅行や、留学など、社会人になると経験できないようなこともチャレンジしてきました。
入社後、仕事をこなすうえでもアクティブに活動していきたいと考えています。
自分の長所を語ることで具体性を持たせ、面接官に対しても理解しやすく伝えることができるでしょう。
面接で短所を上手く伝えるポイント
面接で短所を尋ねられた場合、自分を卑下する必要はありません。
なぜなら、誰しも短所はあるからです。
一方で、採用されたいばかりに短所はないと言い切るのもいけません。
パーフェクトな人間はめったにいないからです。
短所を答える際には自分を客観的に分析したうえで、その短所を改善しようと努力している姿勢を見せるのがポイントです。
その短所を改善しようと行動していることを伝える
短所を尋ねられて、ただ、「短所は〇〇です。」と答えるだけでは意味がありません。
その短所をカバーしようと工夫していることや短所を改善し、克服しようと励んでいることがあれば、それをわかりやすく伝えましょう。
改善に励んでいることを示すエピソードを具体的に話すのがおすすめです。
マイナスではなくプラスのイメージを与える言葉で話す
短所というとネガティブなイメージがあり、自分の短所を面接官に伝えることで採用されないのではないかと心配する方も少なくありません。
マイナスのイメージを持つ言葉で短所を表現すると、自分も気持ちがよくなく、選考に通らないかもと心配が募るばかりです。
短所を伝える際にはプラスの言葉に置き換えて、伝えるのがポイントです。
たとえば、自分の短所がなかなか決められない「優柔不断」なところだったとしましょう。
「優柔不断」というのは、一般的に言葉の響きがよくありません。
仕事で何か決められなさそう、すぐに気が変わって扱いにくそうと思われかねません。
そこで、自分の短所は「考えすぎるところ」、「慎重すぎて直ぐに決められないところ」、「心配性で悩みやすいところ」と置き換えてみましょう。
仕事をしていくうえでは、しっかり考えることや慎重に判断することも時には必要です。
ただし、ビジネスではスピードが求められるのも事実なので、それを改善しようと努め、こういった場合にはすぐに決断できるよう努力しているというエピソードをプラスしましょう。
客観的な目線の内容を話す
短所を話す際には客観的な目線であることがポイントです。
第三者から見た自分をイメージし、自分には何が足りないと思われているか、何があれば、もっと頼ってもらえ、信頼してもらえそうかを考えましょう。
そのためには自己分析が欠かせません。
日頃の自分の思い込みではなく、自己分析シートや友人や家族、教授などの意見を聞き、自分を客観的な目線から分析して短所について考えましょう。
短所をよりよく伝えるためには
面接官に短所を伝えることは、ともすれば採用にとって致命的な印象を与えてしまいます。企業側は短所を聞いたうえで、入社後仕事をするにあたって致命的な問題がないのかも判断しなければなりません。そのため、短所を伝える方法にも工夫が必要となります。では、どのような工夫を加えるとよいのでしょうか。
単純にネガティブな内容を伝えないようにする 短所と長所は裏表と言いますが、ネガティブな内容は裏を返すとよい側面を含んでいます。
例えば、物事を慎重に考えてしまう人は、反対にいうと物事を落ち着いて考えられると言えます。
短所でもメリットになるように言い換えることで、面接官に対してネガティブな印象を与えないようにできます。
心配性や優柔不断などの性格的な面で回答する 短所を伝えるときは性格的な面からアプローチするのも効果的です。
例えば心配性や優柔不断であれば、努力次第で改善することができます。
就活にあたり自分と向き合うことでもこれら性格的な短所は改善できますし、改善方法を示すこともできます。
面接官にとっても、きちんと人生設計を考えている人だと印象付けられますよ。
ストーリー形式で語る
端的に、優柔不断です。とだけ、答えるのではなく、
自分の意見だけでなく、周りの意見も尊重したいと常々考えています。
例えば、サークルの合宿の行先を考えるときに自分の意見だけでなく、周りの意見も聞いて判断します。
その際に、他の意見にも魅力を感じてしまい結果として優柔不断となります。
というように、具体的なストーリーを提示しましょう。
面接の際に答えやすい短所の例
それでは、一般的に短所といわれる部分はどのようなものとなっているのでしょうか。
面接でよく考えられる短所とは?
面接官の問いに対してよく考えられる短所を見てみましょう。
- 他の人よりも自分が抜きんでないと気が済まない。
- 話し合いをしたときに、自分が発言しないと納得できない。
- 落ち着いて対処することができず、どうしても感情的になってしまう。
- 自分の意見が最優先で、他人の意見が受け入れられない。
- 周りからアドバイスをいただいても、聞き入れることができず、周りと衝突してしまう。
- いい意味でリーダーシップを発揮できるが、自分と違うやり方が気に食わない。
- 行動する際に、どうしても悲観的に物事を考えてしまう。
- 未だ起こっていない現実に対して、様々な心配をしてしまう。
- 人と話した後、嫌われていないかなど、ついつい顔色を伺ってしまう。
- 目上の人と話す時に失礼がないか、いつも気にしてしまう。
- 些細な違いにも敏感で、取り決めないと気が済まない。
- 細かな数量の差もあわせないと、納得できない。
- 物事を慎重に考えてしまう、失敗したらどうしようなどと考えて、行動するまでに時間がかかる。
- 物事を決断する際に、様々な資料を基に判断するので、決断が遅くなる。
- アクティブというよりも引き籠ることが多い。
- みんなが良く考えて行動するところを、自分は行動ありきで進んでしまう。
- 判断にあたって、深く考えずに動く。
- 人から言われたことをそのまま受け取ってしまう。
- 自分の意見が求められているときでも、つい周囲の意見に同調させ、自分の意見を言えない。
- 人の仕事を手伝って、自分のことは後回しということが多い。
- 自分の意見より他人の意見がよいと思ってしまう。
- 周りに対して、ついいい顔をしてしまう。
- ひとつのことに集中するのではなく、様々なところに手を出す。
- 物事に対してじっくりと取り組むのが苦手。
- 仕事とプライベートとの切り替えをしにくい。
- 仕事にのめり込むと、プライベートの時間まで持ち込んでしまう。
- 自分が予想していた結果であれば対処できるが、予想外のことが起きてしまうと、どうしていいか分からずパニックになってしまう。
- 不測の事態に対する管理能力がない。
面接で長所・短所を答える際のNG例
長所や短所を答える際には、伝え方などを間違えると、採用したいと感じてもらえません。
どのような答え方がNGになるのか具体的にご紹介しますので、気を付けましょう。
長所のNG例
長所はなんでもいいように思えますが、伝え方や内容を間違えると、長所が長所として聞こえない場合や説得力がなくなります。
次のような例はNGとして、知らず知らずのうちにやってしまわないよう気を付けましょう。
自慢のように聞こえる
「これまで一度も失敗したことがない」、「何をやっても必ず1番になる」、「勉強もスポーツも習い事でもすべて1番でした」などと語っても、単なる自慢話にしかならず、あなたの長所としての魅力が伝わりません。
エントリーした企業で役立つ長所や、仕事に活用できる長所を考えれば、このような自慢話に終始することはないはずです。
今一度、企業が求める人物像を理解し直し、それに即した自分の長所を探し出しましょう。
エピソードが古い
エピソードのカテゴリは問いませんが、あまりに古すぎると説得力がありません。
高校の部活動などに遡るのはありとしても、小学校時代のボーイスカウトや幼稚園時代の習い事などとなると、話が古すぎます。
幼少期からの長所であるならば、最近でも、もっとアピールできるエピソードがあるのではと思われてしまいます。
それが話せないということは、今は長所として活かせていない、過去の栄光と思われかねません。
仕事と関係ない
いかに自分の一番の長所だと思っても、仕事に関係が薄い事柄では、仕事に活かして活躍するというまとめやアピールにつながりません。
志望する仕事や、企業が求める人物像に合わせた長所を自分なりに探してみましょう。
短所のNG例
短所はネガティブなイメージを持たれがちですが、中でも、社会人として困る、仕事を遂行していくうえで望ましくない短所を挙げてしまうのはNGです。
人と関わるのが苦手
どんな仕事でも、人との接触は少なからずあります。
接客や営業の仕事以外でも、事務作業や現場作業など上司からの指示を受けたり、報告をしたり、相談をしたり、同僚と連携し合う時にコミュニケーションは不可欠です。
人と関わるのが苦手という短所は、仕事を進めていくうえでも、社会人としても望ましくありません。
飽き性
仕事を行うということは、企業の業績に貢献するという使命を伴い、その労力に対して報酬を得ることであり、責任感も伴います。
面倒だな、つまらないなと思っても、続けることが求められるのが仕事です。
飽き性では仕事の遂行に問題が残るだけでなく、すぐに離職する、転職すると思われ、採用される可能性を狭めます。
失敗を繰り返す
失敗を繰り返すということは、失敗から何も学んでいないことを意味します。
ミスばかりする非効率でリスクが高い人、成長が期待できない人物と捉えられ、採用につながりません。
「短所がない」はNG?
短所を伝えると弱みを見せるような印象を受け、就職に不利になる、と不安になる人もいるのではないでしょうか?
しかし、「短所がない」はむしろ就職に不利になってしまいます。
自身の短所についてどう考え、またどう改善しようと試みているのか。
企業側はただ短所を知りたいのではなく、短所に対する姿勢を見ているのです。
短所は隠さず正直に伝え、それに対する前向きな分析を行いましょう。
面接での長所と短所の答え方をマスターしよう!ポイントやNG例も!
【一覧】長所を導き出せる短所
面接で自身の短所を話す際、マイナスな印象を与えないためにも、いかにそれらをポジティブにとらえられるかが重要です。
たとえば「悩みを抱え込みやすい」という短所は、「責任感がある」という長所に言い換えられます。
「責任感が強いことから、一つひとつのことに対して真剣であり、それにともなって悩みも抱えやすいという短所があります」と伝えると、真面目な印象も伝えられるでしょう。
このように短所は、視点を変えることで長所を導き出せるのです。
ここからは、さまざまな短所から長所への転換方法をあげていきます。
優柔不断 → 情報収集をおこたらない
優柔不断という短所は、そのまま伝えてしまうと「決断力がない」 という少しマイナスなイメージを与えてしまいがちです。
なぜ優柔不断なのかという点に着目すると「多くの情報の中から決断を下すのに時間がかかってしまう」といった理由があげられます。
そのため意思決定に時間がかかる(優柔不断)という短所は、人よりも状況やリスクを考慮し、慎重に行動できるという長所にもなるのです。
「慎重に考えられる」ことをしっかり伝えると良い印象が残せます。
負けず嫌い → 向上心がある
負けず嫌いという短所は、一見頑固で意地っ張りな印象を与えてしまうこともあります。
しかし、勝ち負けや勝負にそこまで意地を張れるのは、それほど真剣に取り組んでいたという証拠です。
そのため「常に向上心をもって物事に取り組める」という長所に切り替えられます。
向上心をもって物事に取り組めるということは、競合他社や同期に負けないための努力ができるということです。
利益貢献と直結しやすい立派な長所であるため、短所から転換してアピールしましょう。
理屈っぽい → 論理的、筋道を立てて考えごとができる
理屈っぽいという短所は、「論理的思考や筋道を立てて物事を考えられる」という長所に転換できます。
「理屈っぽい」と聞くと、一見難しい性格や関わりにくい印象を与えがちです。
しかし、理屈っぽくなるまで物事を分析して考えることができているというとも言えます。
感覚や感情的に物事をとらえるのではなく、じっくりと論理的に物事を考え、筋道を立てられているという証拠でもあるのです。
説得力のある考え方ができるため、理屈っぽいことは長所としてとらえるようにしましょう。
神経質 → 几帳面、気配りを欠かさない
「神経質」と聞くと、「なんだかいつもピリピリして気にし過ぎている人」をイメージする方も多いかと思います。
行き過ぎは良くないかもしれませんが、神経質であることは、それだけ周りをよく見ている証拠です。
短所として見られがちですが、細部まで気を配ることができるアピールにもなります。
入社後に活かせる例をあげると「資料作成などの際に、多くの人が理解しやすい配慮されたものを作成できる」といった長所になるのです。
独断的 → 主体性、リーダーシップ性
独断的ということは、何事も1人で決めてしまう身勝手な印象を与えてしまいがちな短所といえます。
しかし、自身が独断的になってしまうときがあることを理解し、短所としてとらえているのは、非常に大切なことです。
また独断的であることも「自身で決断する勇気をもっていること」や「リーダーシップ性がある」といった長所に言い換えられます。
独断的ということは会社組織にとってマイナスとなることもあるため、自分の役割を理解して行動できる状況把握力も加えられると、より良い長所としてアピールできます。
せっかち → 行動力がある、スピード感のある行動ができる
「せっかち」と聞くと、なんだかいつも急いでいてイライラしているような印象を与えがちです。
そんな短所に見られやすいせっかちですが「行動力がある」「スピード感を意識できている」といった長所として言い換えられます。
そのような長所は、仕事が速く、時間を大切にできるアピールの材料にもなるのがポイントです。
スピード感のある仕事を求める企業も多くあるため、立派な長所と言えます。
「せっかちですが、その分自身の行動に対して常にスピード感を意識して行動できます」と伝えられるように心がけましょう。
没頭しやすい → 努力家
没頭しやすいという短所は、その分物事に対して集中して取り組める「努力家」という長所に言い換えられます。
物事に没頭できるのは、それらに集中して極められるというのがポイントです。
ただ、あまりにも没頭しすぎてしまうと「周りが見えていない」という短所になってしまうため、注意が必要です。
周りに配慮しながら、物事に没頭して取り組める努力家であると伝えられれば、企業としては成長する姿が想像しやすい立派な長所になります。
飽きっぽい → 好奇心が旺盛、感情が豊か
「飽きっぽい」という短所は、いろいろなものに興味がもてるといったようにもとらえられます。
さまざまな物事に対して興味があり、次から次へと新しい発想が生まれてくるというのは、その短所をカバーできるポイントにもなるのです。
そのような部分を行動に移せると「より多くのことに対して関心をもって取り組み、さまざまな経験を積める」といった大きな長所になります。
よりあなたの長所を伝えるため、多くのものにチャレンジした経験を話すと効果的です。
特に、熱意やチャレンジ意欲のある人材を求めている企業に対しては立派な長所になります。
こだわりが強い → 信念をもっている
こだわりが強いのは、それだけ物事に対して信念をもって取り組んでいるということです。
そのため裏を返せば、信念を貫けるという長所になります。
ただ、会社は個人ではなくチームであるため、メンバーの考えも取り入れられる姿勢をもつことが大切です。
自らの考え方を曲げずに信念を貫けることも大切ですが、ほかの人の意見を素直に受け入れられる柔軟さもアピールしましょう。
信念をもちつつ、柔軟な考えができる人は、企業にとって大きなメリットと言えます。
お調子者 → 周囲への配慮、盛り上げ役
「お調子者」ということは、それだけいつも明るくみんなを笑わせているということです。
お調子者は一見短所にとらえられそうな性格ですが、周囲をポジティブに巻き込むイメージをもたせられます。
またお調子者の明るさは、ときにとても重要な要素になります。
ネガティブになりやすい雰囲気のときも、会社全体をいつもの空気に戻せる明るさが必要になるのです。
ただ、そのような雰囲気のマッチしない企業があるのも事実です。
面接でこの短所を話す際は、会社の雰囲気をよく確認してから、長所としてアピールできるか考えましょう。
面接で長所や短所を答える際の構成
面接で長所や短所について聞かれた際に高く評価されるには、文章構成が重要です。
説得力のある内容をスマートに答えられるように、文章の組み立てとポイントについて解説します。
結論:私の長所/短所は〇〇です
まずは結論から簡潔に述べることが重要です。
だらだらと長い前置きをしてしまうと、インパクトもなく何が言いたいのかわかりにくい回答になってしまいます。
また、長所や短所は単語1つでは曖昧なので、短くてよいので具体的な説明を添えるようにします。
理由:なぜならば〇〇だからです
結論の後には、それについての理由を説明します。
常に「なぜ?」と自分に問いかけながら文章を組み立てる癖をつけることで、理論的で説得力のある内容に仕上がります。
後々エピソードで詳しく話すことになるので、理由については短くて構いません。
内容
面接で長所や短所を問われた時に理由の後に話す内容の部分は長所と短所で少し異なります。
そこでそれぞれの内容部分をみていきましょう。
長所の場合
長所の場合は理由の後にその長所があることで得られた結果を述べます。
短所の場合
短所の場合は長所の場合とは違い、内容の部分でその短所と今後どのように向き合っていくのか、もしくはその短所は長所でもあるという内容を述べます。
もしくは
結論:〇〇を活かして御社では〇〇していきたいです
最後に重要なのは、その強みをどのように入社後に活かすかということです。
長所や短所を話す際には強みのアピールだけで終わってしまうのではなく、将来のビジョンも必ず話すようにしましょう。
面接官は、その強みをいかに自社で発揮し活躍できるかを見ています。
会社への貢献をしっかりと伝えるためにも、企業研究をしておくことが重要です。
専門企業への面接の際に使える!長所・短所の答え方
面接を受ける企業によっても長所や短所の伝え方が異なってきます。それぞれのジャンルでの効果的な伝え方を身につけましょう。
私の長所は、積極性です。
営業職に求められるのは、人当たりの良さと、積極的に仕事を進めていけるかにかかっていると考えています。私は挑戦心が強く、様々なことに前向きに進んでいけるため、営業職に向いていると感じています。
私の短所は、おとなしいことです。
昔から控えめなところがあるのですが、その分、相手のお話をしっかりと聴き、親身になって接することができます。職務についてからは、お客様の意見に受け答えできる社員として働きたいと考えています。
私の長所は、発想力が豊かなところです。
クリエイティブ業にあたっては、様々なアイデアが求められます。私は思いついたアイデアを行動に移すことが得意なので、業務でも長所をいかんなく発揮できると思います。
私の短所は、落ち着きのなさです。
自らのアイデアが浮かぶとすぐに実行するよう働きかけます。そのため、グループでの作業が不得意ともいえるのですが、他のメンバーに迷惑をかけないように、落ち着いた行動を心がけていきます。
私の長所は、行動力が高いことです。
とっさの出来事でも機敏に反応できます。そのため、患者さんの急変に対しても冷静に判断して適切な処理を行うことができます。
私の短所は、遠慮深いことです。
いつも周りの意見を優先的にとらえて行動してしまいます。現在、自分の意見を表に出すよう努力しておりますので、就職してからの作業についても積極的に行動できるよう努めます。
私の長所は、協調性が高いことです。
同じグループの方ともすぐに仲良くなることがっでき、連携を取って作業を行うことができます。
私の短所は、物事を落ち着いて考えられないことです。
冷静な判断が求められる事務職に辺り、自分自身落ち着いて考えることを身に着けられるよう、一呼吸おいて考えるようになりました。
ありがちな内容よりも自分らしい表現をしよう
長所と短所は一般的にきかれる質問の1つです。
軽はずみに返答をしてしまうと、きちんと考えていないのだという目で見られてしまいます。
事前準備として、自分の長所や短所を振り返っておくことが肝心です。
あらかじめ自分の傾向を知っておくことで、面接のときに自分らしい表現で長所と短所を説明することができますよね。
突然聞かれてタジタジになってしまう前に、きちんと長所と短所を整理しておきましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート