就活について意見を集めると「面接の自己紹介が大切」とよく聞きます。
確かに自己紹介は第一印象を決めるだけでなく、面接官に興味を持ってもらう上でも欠かせないプロセスでしょう。
しかし、面接会場に行くと自己紹介のタイミングが分からず、焦ってちぐはぐな受け答えをしてしまう人もいます。
自己紹介を正しく行うには面接の流れを把握し、適切な順番を見極めましょう。
ここでは、就活の面接における自己紹介について解説します。
まずは面接の順番を正しく知ろう
就活生が自己紹介を正しく行うには、まず面接の流れを覚えておきましょう。
面接の流れ
受付
(控え室)
面接
退出
面接会場に着くと就活生は受付を済ませ、控え室へ通されます。
そして、声がかかったら面接の部屋へと誘導され、ノックをしてから入室します。
最初に就活生から挨拶をして、後は面接官からの質問に答えていくのが通常の流れです。
全ての質問が終わればお礼の挨拶を述べて退室します。
これとは別に受付を済ませると、すぐ面接の部屋に通されるパターンもあります。
そして、就活生は着席しながら面接官の到着を待ちます。
面接官が入室したら起立し、お辞儀をして挨拶します。
その後の流れは通常の面接と同じです。
面接の流れを分かっていないと本番で過度に緊張してしまいがちなので注意しましょう。
自己紹介は「2回」タイミングがある
就活でいうところの「自己紹介」のタイミングは面接中、2回訪れます。
まずは入室してすぐ、面接官と初めて顔を合わせるタイミングです。
このとき、自己紹介の内容は長くする必要はありません。
「名前」「出身大学」を述べ、「本日はよろしくお願いいたします」と言うにとどめておきましょう。
次に、多くの面接では質疑応答が始まった最初のタイミングで「まずは自己紹介をしてください」と言われます。
この自己紹介は氏名だけでなく、さらに詳しい情報を提示していきます。
たとえ履歴書に書かれている情報でもより深く説明していくのがいいでしょう。
自己紹介は自己PRの時間でもあります。
内容は濃い方がいいですが、長くなりすぎず1分ほどにおさまるよう工夫しましょう。
挨拶が面接で重要な理由
面接において、挨拶は単なる形式的なものではありません。
面接官があなたに対して抱く第一印象を決定づける非常に重要な要素であり、その後の面接全体の雰囲気を左右すると言っても過言ではありません。
そのため、しっかりとした準備が必要です。
常識があることを伝えられるから
礼儀正しく、適切なタイミングで挨拶ができる人は、社会人としての常識をしっかり備えていると判断されます。
面接は、あなたが企業の一員として適切に振る舞えるかを見る場でもあります。
きちんとした挨拶は、相手への敬意を示す基本中の基本であり、ビジネスにおける最低限のマナーを理解していることの証となります。
例えば、入室時の「本日はよろしくお願いいたします」という言葉や、退室時の「本日はありがとうございました」という感謝の気持ちを込めた挨拶は、あなたが社会人として当たり前のマナーを身につけていることを面接官に伝えます。
言葉遣いやお辞儀の仕方一つからも、あなたの育ちや相手への配慮が垣間見え、それが信頼感へと繋がっていくのです。
印象に残りやすいから
面接官は多くの応募者と面接を行います。
その中で、あなたの印象を強く残すためには、明るく気持ちのこもった挨拶が非常に効果的です。
多くの応募者が緊張している中、ハキハキとした声で、笑顔を伴った挨拶は、面接官の記憶に残りやすいものです。
例えば、入室時に「こんにちは!」と明るく、そして丁寧な言葉で挨拶するだけで、その場の空気が和み、面接官もあなたに対してポジティブな印象を抱きやすくなります。
単に言葉を発するだけでなく、アイコンタクトを取り、心を込めて挨拶することで、あなたの誠実さや人柄が伝わり、その後の会話もスムーズに進む可能性が高まります。
挨拶は、あなたの個性を短い時間で効果的にアピールできる、強力なツールなのです。
積極性や主体性をアピールできるから
自分から元気に挨拶する姿は、面接官に対して積極的で前向きな印象を与えることができます。
ビジネスにおいては、指示を待つだけでなく、自ら行動を起こす主体性が非常に重要視されます。
挨拶は、その主体性を手軽に示すことができる最初の機会です。
例えば、待合室で面接官が迎えに来た際に、自分から立ち上がって「〇〇と申します。
本日はよろしくお願いいたします」と、はっきりとした声で挨拶することで、「この人は、自ら状況を察知し、行動できる人だ」という印象を与えることができます。
これは、入社後も新しい業務に積極的に挑戦し、困難な状況でも前向きに取り組んでくれるだろうという期待感を面接官に抱かせます。
挨拶は、あなたのコミュニケーション能力や意欲の高さを無言のうちに伝える、最初のプレゼンテーションとも言えるでしょう。
面接以外にも名前を言うタイミングに注意しよう!
面接会場に到着してから、実際に面接官と対面するまでの間にも、あなたの印象を決める重要な瞬間がいくつもあります。
特に、名前を伝えるタイミングは、面接の成否を左右する第一歩となり得ます。
面接官との対面時だけでなく、会社に入ってから面接室へ案内されるまでのさまざまな場面で、あなたの印象はすでに評価され始めています。
面接以外で最初に挨拶するタイミング:受付担当者
会社に到着して最初にあなたが対応することになるのは、多くの場合受付担当者です。
この時点から、すでにあなたの評価は始まっていると認識しましょう。
受付担当者は、単に面接室へ案内するだけでなく、あなたの態度や言葉遣いをしっかりと見ており、その情報は面接官に伝えられる可能性も十分にあります。
笑顔でハキハキと、そして丁寧な言葉遣いで挨拶することで、最初の段階から好印象を与えることができます。
面接では誰でも挨拶や態度に気を付けるからこそ、それ以前の態度を見られる可能性もあります。
受付での対応一つで、あなたの社会人としての常識や丁寧さが試されていると考え、意識的に振る舞うことが大切です。
受付に並ぶ場合
もし受付に他の来客者が並んでいる場合は、焦らずに自分の順番が来るのを待ちましょう。
そして、いざあなたの番が来たら、しっかりと名乗って丁寧に挨拶することが重要です。
例えば、「〇〇大学の〇〇と申します。
本日、〇〇様と面接のお約束をさせていただいております」といったように、自分の所属と名前、そして来社の目的を簡潔に伝えます。
この時、アイコンタクトを取り、お辞儀を添えることで、より丁寧な印象を与えることができます。
周りに人がいても、あなたの順番が来たら堂々と、そして礼儀正しく対応することを心がけましょう。
また、受付に他の来客が並んでいる可能性も考慮して、面接会場には十分に余裕をもって行きましょう。
担当者が入り口にいる場合
会社の入り口やエントランスで、すでに担当者があなたを案内するために待っていてくれる場合もあります。
そのような時は、まずその場で一礼し、自分の名前を伝えることが基本です。
「〇〇大学の〇〇と申します。
本日はよろしくお願いいたします」といったように、簡潔な挨拶と名前の提示は、相手への敬意を示すと共に、自分が誰であるかを明確に伝えるための大切な行為です。
相手もあなたの顔と名前を一致させやすくなり、スムーズに次の案内へと繋がります。
また、「ご案内ありがとうございます。
」「お待ちいただきありがとうございます。
」のように、入り口で待ってもらったことへのお礼も添えることができれば、さらに礼儀正しい印象に繋がるでしょう。
担当者を呼び出す場合
インターホンや電話で担当者を呼び出す場合も、最初に大学名と名前を伝えると非常に丁寧な印象を与えます。
これは、相手にあなたが誰であるかを瞬時に理解させ、スムーズな対応を促すための配慮です。
例えば、「〇〇大学の〇〇と申します。
採用のご担当者様にお繋ぎいただけますでしょうか」といった形で伝えると良いでしょう。
相手があなたの身元をすぐに把握できることで、担当者への取り次ぎもスムーズに行われ、あなた自身も安心して次のステップに進むことができます。
電話口であっても、対面時と同じように丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
電話口では対面よりも聞き取りづらい可能性があるため、緊張していても声が小さくならないようにはっきりと話すことを意識しましょう。
面接以外で最初に挨拶するタイミング:控え室担当者
面接本番が始まる前に、控え室であなたに対応してくれる社員の方がいるかもしれません。
この方も、あなたの印象を評価する重要な人物です。
控え室に通された際や、何かを尋ねられた時には、笑顔で挨拶し、自分の名前を伝えましょう。
例えば、「〇〇大学の〇〇と申します。
本日はよろしくお願いいたします」と、はっきりとした声で伝えることで、礼儀正しさと丁寧な印象を与えることができます。
控え室でのあなたの振る舞いも、面接官に伝えられる可能性があるため、常に意識しておくことが大切です。
緊張している中で、いきなり面接で丁寧な態度をとろうとしても切り替えが難しいでしょう。
面接が始まる前から、マナーや振る舞いに気を付けることは、自分自身の準備にも繋がります。
面接以外で最初挨拶するタイミング:面接官
実際に面接官と会う瞬間も、非常に重要な挨拶の場面です。
面接室に入り、面接官が着席を促す前、あるいは促された直後など、最初に会った瞬間が第一印象を決定づけます。
ここでは、着席する前に必ず立ち止まり、一礼して名乗ることを忘れないでください。
例えば、「〇〇大学の〇〇と申します。
本日はよろしくお願いいたします」と、相手の目を見て笑顔で伝えることで、あなたの意欲と誠実さが伝わります。
この最初の挨拶が、その後の面接全体の雰囲気を左右すると言っても過言ではありません。
この際、名乗ることと一礼を流れ作業で行ってしまいがちですが、「ながら」作業にならないように、しっかり一礼をして面接官の顔のほうを向いてから話始めましょう。
入室するときの挨拶
面接室のドアを開けて入る際も、大きな声で「失礼します」と伝えましょう。
この一言は、これからお邪魔することへの配慮を示す大切な言葉です。
ドアを開けたら、一度ドアの方を向いて静かに閉め、面接官の方へ向き直ります。
そして、面接官から着席を促される前に、椅子の横に立ち、改めて「〇〇大学の〇〇と申します。
本日はよろしくお願いいたします」と、はっきりと名乗って挨拶しましょう。
この一連の動作をスムーズに行うことで、あなたの落ち着きと丁寧さが面接官に伝わります。
この入室からの流れは大体決まったものがあるものの、面接室の構造や面接官からどのように指示があるかによって変わることもあります。
練習通りでなくても、慌てずにその場に合った対応をしましょう。
自己紹介の際の挨拶
面接の途中で「それでは、簡単に自己紹介をお願いします」と求められたら、これもまた挨拶のタイミングです。
ここでは、まず「はい」と返事をしてから、「〇〇大学の〇〇と申します」とまず自分の名前を丁寧に伝えます。
その後、指示された内容に沿って自己紹介を始めましょう。
自己紹介はあなたの個性や強みをアピールする場ですが、冒頭で改めて名乗ることで、面接官にあなたの情報を再確認させ、よりスムーズに自己紹介を聞いてもらうことができます。
丁寧な言葉遣いと、はっきりとした発声を心がけましょう。
面接において一番最初に自分のことをアピールできるタイミングであるため、自分のペースをつかむためにもあえて不自然にならない程度にゆっくり話してみてください。
面接以外で挨拶するタイミング
面接本番はもちろん大切ですが、実は会社に入ってから出るまでの間、面接官以外にもさまざまな社員と接する機会があり、そこでのあなたの振る舞いが印象を左右します。
実際の面接以外の場面での態度にこそ、その人の素の人格やマナーが表れます。
特に、挨拶はあなたの礼儀正しさや人柄を伝える大切な要素です。
挨拶で声を出すことによって、自身の緊張もほぐれるかもしれません。
社員とすれ違うとき
面接会場の廊下やエレベーターなど、社内ですれ違う社員の方がいたら、軽く会釈したり、「こんにちは」と挨拶したりすると良い印象を与えられます。
これは、あなたが周囲に気を配り、誰に対しても敬意を払える人物であることを示す行動です。
たとえ相手があなたと直接関わりのない社員であっても、社内でのあなたの立ち居振る舞いは見られています。
明るく、しかし控えめに挨拶をすることで、「入社後も円滑に人間関係を築けそうだ」というプラスの評価につながるでしょう。
挨拶をされていやな気持になる人はまずいません。
「急に挨拶したら変かな」などと考えてしまうかもしれませんが、ためらわず積極的に挨拶しましょう。
退室するとき
面接が終わって退室する際も、最後の印象を決定づける重要な瞬間です。
面接室を出る直前には、改めて面接官に向かって深くお辞儀をし、「本日は誠にありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えると共に、必要であれば改めて自分の名前も簡潔に伝えましょう。
例えば、「〇〇大学の〇〇です。
本日はありがとうございました」のように、丁寧かつはっきりと述べます。
この際、もし面接がうまくいかなかったと思っていても、明るい表情で終えることを意識しましょう。
ドアを閉める際も、面接官に背を向けず、静かに閉めることを意識してください。
最後の最後まで礼儀正しい姿勢を保つことで、あなたの真摯な態度が強く印象付けられます。
受付を通って会社を出るとき
会社を出る際も、最初にあなたが対応した受付の方に、忘れずに感謝の気持ちを伝えましょう。
受付を通る際に立ち止まり、「本日はありがとうございました」としっかりとお礼を述べることが大切です。
可能であれば、「失礼いたします」といった一言を添えることで、より丁寧な印象になります。
最初の挨拶と同様に、最後の挨拶もあなたの社会人としての常識や細やかな配慮を示す機会となります。
面接中の態度が良くても最後の印象が悪いだけで、評価が下がってしまうかもしれません。
面接が終わり、気が緩んでしまいがちですが、最後まで気を抜かず、周りから自分がどう見えるかを意識して行動しましょう。
出口まで見送ってくれたとき
もし、面接官や他の社員が会社の出口まで見送ってくれた場合は、最後の最後まで気を抜かずに対応しましょう。
見送ってくれる方には、改めて「本日は大変ありがとうございました」と感謝の言葉を伝え、深くお辞儀をします。
この時も、改めて自分の名前を簡潔に付け加えると、より丁寧で心に残る印象を与えられます。
例えば、「〇〇大学の〇〇です。
本日は誠にありがとうございました」のように、しっかりと言葉と態度で感謝の気持ちを表現することで、あなたの丁寧さや誠実さを最後までアピールできるでしょう。
面接で挨拶するときのポイント
面接での挨拶は、面接官に与える第一印象を決定づける非常に重要な要素です。
言葉遣いだけでなく、表情、声のトーン、態度といった非言語的な要素も大きく影響します。
これらのポイントを意識することで、面接官に好印象を与え、あなたの魅力を最大限に伝えることができます。
口角を上げて笑顔を見せる
明るい笑顔は、面接官にあなたへの親しみやすさやポジティブな印象を強く与えます。
面接という緊張感のある状況であっても、意識的に口角を少し上げることで、自然な笑顔を作り出すことができます。
無理に作り笑いをする必要はありません。
むしろ、「今日は貴重な機会をいただき、ありがとうございます」という感謝の気持ちや、「この面接を通じて、自分の強みを最大限に伝えたい」という前向きな意欲が、内側から自然と表情に現れるような笑顔が理想的です。
笑顔は、あなた自身の緊張を和らげる効果も期待できますし、面接官にとっても、あなたと安心して会話できる温かい雰囲気を作り出すことにつながります。
採用担当者は、一緒に働くことを考えた際に、明るく前向きな人柄を求めている場合が多く、あなたの笑顔は、その期待に応える強力な非言語的メッセージとなるでしょう。
しっかりと目を見る
相手の目を見て話すことは、誠実さ、自信、そしてコミュニケーション能力を伝える上で非常に重要です。
挨拶をする際には、面接官の目をしっかりと捉えるように心がけましょう。
これにより、真剣さや相手への敬意が伝わります。
ただし、視線をじっと固定しすぎると、相手に威圧感を与えてしまう可能性もあるため、適度に視線を外したり、また相手の目に戻したりといった自然な動きを意識することが大切です。
もし面接官が複数人いる場合は、話しかけている相手だけでなく、他の面接官にも満遍なく視線を配るように心がけましょう。
これにより、あなたが全体を意識し、円滑なコミュニケーションを図ろうとしている姿勢を示すことができます。
アイコンタクトは、言葉以上に多くの情報を伝える力を持っており、あなたの真剣な姿勢や、高いコミュニケーション能力を無意識のうちにアピールする強力なツールとなるでしょう。
ハキハキと明るい声で話す
聞き取りやすい声ではっきりと話すことは、元気で印象の良い挨拶につながります。
声のトーンや大きさは、あなたの自信や意欲を伝える重要な要素です。
小さすぎる声では自信がないように聞こえ、逆に大きすぎると威圧感を与えてしまうこともあります。
面接室の広さや面接官との距離に合わせて、聞き取りやすい適切な声量で話すことを意識しましょう。
特に挨拶の冒頭は、少しトーンを上げて、明るくハキハキと発言すると、ポジティブな第一印象を与えることができます。
緊張して声が震えてしまうこともあるかもしれませんが、普段から少し大きめの声で話す練習をしておくと良いでしょう。
お辞儀する姿勢を意識する
お辞儀は、相手への敬意を示す基本的な作法です。
面接においては、入室時、着席前、退室時など、様々なタイミングでお辞儀をする機会があります。
それぞれの場合で適切な角度やタイミングを意識し、丁寧に行うように心がけましょう。
具体的には、背筋を伸ばし、姿勢を正してからお辞儀を始めます。
頭だけを下げるのではなく、腰から深くお辞儀をすることで、より丁寧な印象を与えられます。
また、お辞儀の深さや速度も重要です。
深すぎず、浅すぎず、そしてゆっくりと丁寧に行うことで、あなたの落ち着きと洗練された所作をアピールすることができます。
美しいお辞儀は、あなたの礼儀正しさだけでなく、物事を丁寧にこなす真面目な人柄を面接官に印象付けるポイントとなります。
自己紹介でやってしまいがちなミスとは
就活の自己紹介で往々にしてやってしまうミスは「タイミングの間違い」です。
面接官に自己PRをしたい気持ちが強くなりすぎて、入室した瞬間から長い自己紹介を行ってしまう人がいます。
面接官によっては「熱意ゆえの空回り」と好意的に受け取ってくれますが、常識的に考えると初対面の相手に言葉をまくしたてるのは失礼にあたります。
自己PRは質疑応答の流れで自然なタイミングを見計らって行うのが無難でしょう。
また、ありがちで内容の薄い自己紹介もおすすめできません。
基本的な情報だけならわざわざ自己紹介してもらわなくても面接官は履歴書で確認できます。
自己紹介の時間をとっているのは就活生の人間性に触れたいからです。
奇をてらう必要はありませんが、少なくとも個性の見える自己紹介を用意しましょう。
面接で大切なのは空気を読む力
ギャグの要素を取り入れたり、面白いエピソードをオチ付きで語ったりと奇抜な自己紹介はときとして面接官の心をつかみます。
しかし、注意したいのは「奇抜な自己紹介しかできない」就活生にはならないことです。
面接の基本は「空気を読む」ところから始まります。
面接官は就活生の何を見ていて、どんな情報を得たいのか常に観察しましょう。
そして、質問1つ1つの意図に敏感になると面接で爪痕を残せます。
もし面接官が就活生の「真面目さ」をチェックしているとして、お笑いの入った自己紹介を聞くとあっという間に評価は下がるでしょう。
逆に、明るい人材がほしい面接官にはお笑い要素も有効です。
空気を読みながら、自己紹介の内容を変えられる余裕を持つのが理想です。
自己紹介はアドリブで行わないこと
会話力に自信がある人でも自己紹介をアドリブで行うのは危険です。
企業研究を行い、面接官の求める人物像を把握して自己紹介を用意しておきましょう。
面接の挨拶でよくある疑問
面接での挨拶は、あなたの第一印象を決定づける大切な要素です。
しかし、どのようなタイミングで、どのような言葉遣いで挨拶すれば良いのか迷うことも少なくないでしょう。
ここでは、面接の挨拶でよくある疑問を解消し、自信を持って面接に臨めるよう、具体的なポイントを詳しく解説していきます。
挨拶しそびれてしまった場合?
面接の入室時など、緊張のあまり挨拶のタイミングを逃してしまった、あるいは言葉が出なかったという経験は珍しくありません。
しかし、タイミングを逃してしまっても、焦る必要はありません。
大切なのは、気づいた時点で誠意を持って挨拶することです。
例えば、着席を促されて座った後、「失礼いたしました。
本日はよろしくお願いいたします」と改めて述べるだけでも、面接官にあなたの真摯な姿勢が伝わります。
完璧なタイミングでなくても、しっかりと相手に伝えようとする気持ちがあれば、それがマイナスな印象になることはほとんどありません。
むしろ、慌てずに落ち着いて対処する姿は、あなたの冷静さや臨機応変な対応力を示すことにもつながります。
人は誰しも間違いを犯すものですから、大切なのはその後の対応です。
言葉だけでなく、お辞儀を添えたり、相手の目を見て笑顔を見せたりすることで、より丁寧な印象を与えることができるでしょう。
オンラインの場合は?
オンライン面接も対面同様、挨拶が非常に重要です。
面接開始時、接続後すぐに「本日はよろしくお願いいたします。
〇〇(フルネーム)と申します」と明るくはっきり名乗り、一礼しましょう。
画面越しでもカメラの向こうの面接官の目を見て、笑顔を意識すると誠実さが伝わります。
通信状況を考慮し、いつもよりゆっくり、はっきりと話すのがおすすめです。
終了時も「本日は誠にありがとうございました」と感謝を伝え、深々と一礼してから接続を切ります。
事前にカメラ、背景、音声テストを忘れずに行い、最後まで丁寧な対応を心がけることで、好印象を残せるでしょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート