【学生と社会人の違い】面接官に好印象を与える答え方は?

【学生と社会人の違い】面接官に好印象を与える答え方は?

はじめに

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就活の面接では、学生と社会人は何が違うかについて聞かれることがあります。

これについて理解し、的確に答えられるようにしておくことは重要です。

ここでは「学生と社会人の違い」について詳しく考え、回答ポイントを紹介します。

【学生と社会人の違い】なぜ面接官が学生と社会人の違いを聞くのか

面接官が「学生と社会人の違い」を聞くのには、意味があります。

企業として、その学生の仕事への責任感や価値観、意欲を知りたいからです。

企業は自社とマッチする人材を求めているので、学生気分の抜けない就活生では困ります。

質問の意図を知っておけば、高評価につながる回答をしやすくなるはずです。

以下に具体的に、この質問をする理由についてお伝えします。

意図を把握したうえで、良い回答を考えていきましょう。

仕事に対する責任感を見るため

仕事をしていくうえで必要不可欠になってくるのが責任感です。

社会人になると職場内だけに限らず、取引先やお客様など多くの人と接することになります。

いろいろと約束するシーンも増えるでしょう。

しかしながら、そのときに遅刻したりルーズな仕事をしたりすると、その人だけでなく会社自体の信頼を失ってしまいます。

そもそもなぜ遅刻や手抜きの仕事をするかというと、責任感が足りないからです。

社会人としての自覚があり責任も持っていれば、ルーズなことはできません。

「学生と社会人の違い」という質問には、その人が責任感を持っているか見極めたい意図があります。

企業は社会人としての責任の有無を判断しようとしているのです。

仕事に対する価値観を見るため

「何のために働くのか」「働くことに対してどのような価値観を持っているか」、これを知ることも企業としては重要です。

当然のことながら、人それぞれ仕事への価値観は異なります。

個々の価値観でかまわないのですが、大切なのは企業とマッチしているかどうかです。

あまりにもこの価値観がかけ離れていると、入社してからお互いに困ることになります。

企業は自社で長く活躍してくれる人材が欲しいわけです。

「学生と社会人の違い」という質問に対する答えも、学生によって多種多様でしょう。

その中で、「この人は自社のコンセプトに合っている」「自社が社員に求める考え方を持っている」と感じる人は、評価が高くなるはずです。

企業は学生の仕事への向き合い方や価値観を知ることを目的としています。

仕事への意欲を見るため

面接では必ずといって良いくらい志望動機を聞かれますが、それは学生の仕事へのやる気を見るためにとても重要です。

そして実は、同じく「学生と社会人の違い」の質問も、学生の意欲を知りたいという理由が隠れています。

働く意欲はそこまでなくとも、皆時期になると就活をしているので自分もしているという学生がいることも否めません。

またどこの会社でも受かれば良いといった考え方の人も見られます。

企業としてはそれでは困ります。

この業界でこの会社で働きたいという強い意志がなければ、入社後の目標も見つかりにくいでしょう。

また何か壁にぶつかったときに潰れてしまいます。

学生から社会人になって何をしたいのか、どんな社会人になりたいのかを知ることで、その就活生の将来への意欲が垣間見えるのです。

【学生と社会人の違い】学生と社会人の違い

実際のところ、具体的に学生と社会人は何が違うのかを項目別に見ていきます。

時間の使い方お金との関わり方学習の仕方などさまざまな点において違いがあります。

学生と社会人の相違点を理解しておくと、面接でも回答しやすいでしょう。

お金

学生時代は、多くのシーンでお金を払う側であることが多かったはずです。

もちろんアルバイトをしていた人は、払うのではなく生み出す側の立場のときもあったでしょう。

しかしながら基本は、学生は勉強が本業です。

一方社会人になると、お金を生み出す側になります。

社会人は経済を回していく役割を担っており、働くことはお金を生み出すとも言い換えることができます。

収入を得て、家族を養うようになっていくのです。

お金に対する関わり方が学生と社会人では大きく違います。

責任感

学生のときは謝って許されることも、社会人になると通用しないことが増えてきます。

社会人の特徴として、いろいろな関係の人と交流する場が増えることも挙げられます。

人との関わりが増えると、ちょっとしたミスが多くの人に迷惑をかける可能性も出てくるのです。

時には会社などの大きな組織に迷惑をかけることもあるので気を付けなければなりません。

そのために不可欠なのが、責任感を持つことです。

自分の言動すべてに責任を持って日々を過ごすのが社会人です。

時間の使い方

もちろん学生時代も、学業にアルバイトにサークル活動や友人との付き合いなど多忙であり時間は貴重です。

しかしながら、社会人になると、時間の多くを仕事に費やすことになります。

そんな中で、いかにプライベートの時間を作るかという課題も出てくるでしょう。

また、関わる人間が増えるので、スケジュール管理もしっかりしなければなりません。

予定が増えすぎて約束を疎かにしてしまわないように要注意です。

時間の使い方が上手な社会人は、仕事もできることが多いです。

学習意欲

学生は、講義を受けて学習することが本業です。

すなわち、学習を受ける身であり、自ら動かなくとも講義を受ける場が作られています。

それに比べて社会人は、学習しなければならないものの学べる環境が整っているとは限りません。

もちろん新人研修のように研修で教えてもらえる場もありますが、現場では自らが能動的に学ぶ姿勢が必要です。

教えてもらう受け身の姿勢だけでは、成長しにくいです。

社会人は自分に必要な学びや知識を探し、自ら研究し学ぶ意欲や行動が求められます。

【学生と社会人の違い】自分なりの答えを探すときに意識すること

学生と社会人の相違点を上に述べましたが、面接ではその違いについて説明するだけではあまり意味がありません。

違いを理解していることは評価されたとしても、自分と照らし合わせて深堀りしていくことが大切です。

そして、回答するときは、社会人としてどうなりたいのか、どう動くのかを話すようにします。

身近な大人を振り返ってみる

社会人の現状を知るために、まずは身近な社会人の日常を追って確認してみましょう。

家族や先輩、年上の友人など社会人として働いている人に焦点を当ててみるのです。

実際にその人たちに話を聞いてみるのも、社会人のリアルがわかります。

一緒に住んでいる家族であればなおのこと、出勤から帰宅後の様子を見ることができるはずです。

時間の使い方や学習の仕方も、観察するとわかることが多いものです。

中には家で仕事の復習をしている人もいるかもしれません。 限られた時間の中でどのように社会人として充実した生活を送るかが、身近な人から知ることができるでしょう。

そして自分ならどのように生活するか、今一度考えてみることが大切です。

働き出したときの自分の1日を考えてみる

具体的に、自分自身が入社して働き始めたときの1日のスケジュールを組んでみましょう。

朝何時に起きてどのような1日を過ごして、帰宅してから寝るまで何をするのかを書き出します。

実際にはまだ学生で、社会人生活は未経験のため、イメージしにくい部分もあるかもしれません。

入社しなければその会社の業務詳細も読めない部分があるでしょう。

わかりにくい部分は予想でかまわないので、とにかく1日全体の計画を立ててみるのです。

そうすると、今現在の生活との違いが見えてきます。

そして学生と社会人の違いについても、実感しやすくなるのではないでしょうか。

【学生と社会人の違い】面接での答え方

せっかく深い内容の回答でも、答え方で失敗するとマイナス評価になってしまいます。

面接での回答は、わかりやすく言いたい要点を押さえてまとめることがポイントです。

好印象につながる答え方ポイントについて解説します。

焦点を絞る

学生と社会人は、時間の使い方やお金にまつわる件、学習方法などいろいろな部分において相違点があります。

面接で答える際に、あれもこれもたくさんの項目について話そうとすると話も長くなりますしわかりにくいです。

結局のところ何が言いたいのか伝わらない可能性もあります。

いろいろ話したい欲が出てくるのもわかりますが、どれか1項目に焦点を絞って答えるほうが良い結果を生みやすいです。

量より質の回答を目指すように心がけましょう。

違いをはっきり述べる

明確で簡潔な答え方のほうが、インパクトもあり何が言いたいのかも伝わります。

結論からはっきりと違いを述べるようにするのがコツです。

「学生は〇〇ですが、社会人は〇〇です」といったように、短くまとめてまずは結論を話します。

そして、その後になぜそう思うのか、そしてその裏付けとなるエピソードを添えるようにします。

最後は再び結論を述べて締めるスタイルです。

こうした文章構成をPREP法と呼びますが、この構成を覚えておくと説得力があり明確な回答ができます。

社会人としてどう働くのかを伝える

違いについての考えを話すときには、社会人になってからの目標や将来のビジョンも話すようにしましょう。

結局のところ企業側は、その人材がどのように自社で働いてくれるのかが気になるところです。

優等生の回答をしていても、言っていることが仕事に活きなければ意味がありません。

社会人になってどう働きたいのかを述べることで、高いモチベーションも感じますし口だけではないことも伝わるはずです。

さらにその会社について研究していることもアピールできます。

【学生と社会人の違い】避けるべき答え方

面接でNGになってしまう回答はどういった事例があるのでしょうか。

せっかく働く意欲もあり頭の中で自分の考えがあるのなら、マイナスに受け取られないように答えたいものです。

避けるべき回答の仕方について、知っておきましょう。

面接官は大勢の就活生を相手にしているので、ありきたりにならない答えにすることも大切です。

一般論で終わらせない

いまやネット検索すれば、「面接時の良き回答例」も多々ヒットします。

学生と社会人の違いについても、模範解答が出てくることでしょう。

しかしながら、事例の真似はプロの面接官は見破ります。

また、ネット上の回答は一般論であり、個性や持論もありません。

面接官を唸らせるような、説得力のある自分だけの回答をしたいものです。

そのためには自己分析をして、自分の長所や強みを把握しておくことも大切です。

さらに、その会社でどうしたいのかを話すための企業研究も欠かせません。

話す際には、リアリティを持たせるためにも体験談やエピソードを添えることも忘れないようにしましょう。

一般論ではなく自分だけの持論を目指すことが大切と言えます。

プロセスが伝わらない答え方

「なぜそう考えたのか」という理論的な回答は、面接官を説得させる力があります。

面接官は答えを知りたいというよりは、「なぜそのような考えが出てきたのか」というプロセスを知りたいのです。

プロセスを知ることで、その人の価値観や人間性が見えてきます。

ただ単に「学生はこうで社会人はこう」だという話だけでは、深い部分は何もわからないでしょう。

面接で回答する際には、「Why?」と自分に問いかけながら内容を考えるクセを付けるのがコツです。

「なぜそう思うのか」「なぜそうしたのか」、このように考えながら話すと、自然と理論的な回答になります。

ただし、説明が長すぎてダラダラとした回答にならないように気を付けましょう。

終わり

学生と社会人の違いについては、その会社に合ったもの、そして自分なりの持論を述べることを頭に入れておけば失敗しません。

その会社にしか当てはまらないような回答であれば、なお良いです。

面接を無事クリアするためには、下準備も必要です。

インパクトと説得力のある回答を見つけてみましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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