就職活動の一環!説明会後の懇親会

就職活動の一環!説明会後の懇親会

説明会の後に開催される懇親会は、本選考と直接関係しないことも少なくありません。

もっとも、就活生にとって社員の生の声を聞ける数少ない機会のひとつであり、有効活用したほうが良いでしょう。

1人で参加した場合、ほかの人との会話の糸口を見つけるのに苦労することもあるでしょうが、懇親会の心構えや目的を決めておくことで何をすべきかが見えてきます。

そこで、本採用を得るために懇親会で気を付けたいポイントについてお伝えします。

なぜ懇親会を開催するの?

そもそも企業が採用活動の一環として懇親会を開催する目的としては、選考の場では見せない素の部分を見てみたい、コミュニケーション力を見たい、イメージと実態のミスマッチをなくしたいといったことが考えられます。

このような目的に照らせば、あまり堅苦しく捉えずに肩の力を抜いて社員と話したほうが良いと言えます。

社員と話すと緊張するため、学生同士で固まってしまう人がいますが、それではせっかく社員がいる意味がありませんので、参加している社員全員に挨拶するくらいの心意気が大切です。

もしホテルなどではなく自社ビルで懇親会を行う場合、料理の手配や準備をしてくれている社員がいるかもしれません。

この場合にはさりげなく「何か手伝うことはありませんか?」と尋ねてみましょう。

本音で話すことが重要だとしても、心遣いやマナーを忘れてはいけません。

もっと「学生を評価したい」との理由も

インターンを行った際、企業はなぜ懇親会を開催するのでしょうか。

中にはインターンはたった数日と極短期間でありながら、懇親会は大きな会場に社員がどっと集まって盛大に行われるケースもあります。

1つの理由としては、学生を評価する機会を広げたい目的があります。

より自由な雰囲気の中で学生の表情を見ることやざっくばらんな会話を通じて、どんな学生なのかより知る場にしたいとの理由です。

インターン中は慣れない環境で緊張もしていて、行動が固くなってしまう場合や本音を聞き出せないケースも少なくありません。

気軽な雰囲気の中で学生の様子をチェックすることや何気ない会話から考え方や将来展望、仕事に対する姿勢などを聞いてみたいという意図があるのです。

本選考で志望してもらうためにイメージアップを行う目的もある

インターンに参加することで志望意欲を高める学生もいれば、ちょっと違うかなと思う学生もいます。

また、複数のインターンに参加する学生も多いため、実際の就活でエントリーしてもらい、第一志望にしてもらうためにも、イメージアップを図っておきたいとの目的もあります。

また、気になっている学生やぜひ入社してほしいという学生がいた場合に、インターン中に1人だけ特別視するわけにはいきませんが、懇親会なら気軽に話しかけることが可能です。

その学生についてもっと知ること、入社意欲があるか本音を引き出してみることや企業側からアプローチをかけることもできるメリットもあります。

前もって質問事項を考えていこう!

1709_1_24 (2) 人と話すのが苦手な人は、あらかじめ質問事項や話題を考えていくと良いでしょう。

懇親会の質問事項を考えることは、面接における逆質問を考えることにもつながります。

座右の銘や1日の仕事の流れ、入社の理由など社員自身について尋ねる質問でも、現在その部署で取り組んでいる内容など、より広い質問でも大丈夫でしょう。

ただし、企業のHPを見ればすぐにわかるような質問や説明会で伝えられた質問は避けたほうが無難です。

複数の学生で1人の社員を取り囲んだ場合には、矢継ぎ早に質問したいのを我慢して、ほかの参加者とのバランスを考えましょう。

自分では思いつかなかった質問とその回答を聞けることは、懇親会の大きなメリットです。

先輩を味方につけられるかどうかは自分次第!?

懇親会で社員の名刺を受け取ったなら、数日中にお礼のメールを送っておきましょう。

できれば、その日のうちにメールしておきたいところです。

なかには、個人的な相談に乗ってくれる人やプライベートなメールでしか言えないことを教えてくれる人もいます。

懇親会のうち数分だけしか話さなかったのであれば、相手が自分のことを覚えていない可能性も考慮して、自己紹介から書き出します。

一緒に話したことで記憶に強く定着していることがあれば、それにも触れてみると良いでしょう。

そのうえで懇親会に参加して意欲が高まったのなら、その旨も先輩社員に伝えましょう。

どんな服装で懇親会に参加すればいいの?

説明会・懇親会に参加するときの服装にも頭を悩ませるでしょう。

スーツ着用の場合は、紺やダークグレーなど黒以外のスーツを身につけると、外見で印象を残すことができます。

一方、私服で参加するように連絡を受けている場合には、オフィスカジュアルな様相で行くことをおすすめします。

たしかに、スーツで参加する学生も少なくないため、スーツであっても浮いてしまうことはないでしょう。

もっとも、学生にかしこまらないで欲しいという企業の配慮を無下にしてしまいかねません。

男性なら襟付きシャツ、ジャケット、チノパン、革靴。

女性なら襟付きシャツ、ジャケット、スカート、黒パンプスがオーソドックスな服装です。

気を付けるべき振る舞い・マナーとは?

インターンの懇親会はランチタイムに開催されるケースや業務の合間などに茶話会スタイルで行わるケース、業後にお酒なども用意されてパーティースタイルで行われることもあります。

いずれのスタイルであっても、企業が実際に入社してほしくてもてなしてくれているというスタンスではなく、あくまでも企業から評価される立場として、マナーや節度をわきまえて、学生ノリではなく、社会人としての振る舞いをしなくてはなりません。

企業側の社員や役員は、インターン中では聞けない本音などを引き出したいと、インターンの際とは違って、気さくな雰囲気で話しかけてくれるかもしれません。

だからといって、それに合わせため口にせず、丁寧な敬語で応対しましょう。

立食の場合

インターンの懇親会は立食のパーティー形式で行われるケースが少なくありません。

学生さんの場合、ゼミやサークルの飲み会は居酒屋などの座敷席などで行うことが多く、立食パーティーは初めてという方もいるかもしれません。

雰囲気的には食べ放題のバイキングのように、大きなテーブルに料理などが並ぶのでワクワクしてしまうかもしれませんが、あくまでも懇親会であり、食べることが目的ではないので、スマートな振る舞いを事前に学んでおくことがおすすめです。

右手は空ける・皿は1枚で1回ずつ取り換える

食べ物を取るお皿は左手に持ち、フォークやお箸は皿の空いている部分に乗せて、左手の親指で挟むようにします。

右手は空けておくとスマートです。

なお、社員や役員の方と話をする際には、手に皿を持ったままでは失礼にあたります。

お皿はテーブルの空いているところにそっと置き、グラスだけを左手に持つのが基本のマナーです。

食べかけのお皿をテーブルに置くわけですから、お皿の状態が見苦しいと恥ずかしいものです。

常にきれいに食べ進めることを心がけておきましょう。

きれいな状態をキープするためにも、取り皿は1回ごとに取り換えます。

欲張らず、短時間で食べきれる程度の量を取り、皿が空いたら、別の皿で追加するのがベストです。

学生だけで群れない

インターンで仲良くなったから、就活の情報交換をしたいからと学生だけで群れることがないようにしましょう。

企業側に失礼というよりは、せっかく企業の社員や役員と話ができ、社会人と接することができるチャンスなのに、学生同士で固まっているのはとてももったいないです。

学生同士の情報交換はアドレス交換などをしておけば、LINEなどでも後からいくらでもできますし、インターン中の昼休みや業後でもできます。

社員や役員に仕事のことや社内の雰囲気など、気になることをどんどん聞けるチャンスです。

仮にその企業が本命でないとしても、就活の先輩でもある社員にどんな風に内定を得たのかを聞くことや就活の体験談を聞いて、その後に活かすことが可能になります。

お酒を飲みすぎない

お酒が好きで、目の前にあると、ついつい飲みすぎてしまう方やお酒での失敗談がある方は特に飲みすぎなように気を付けましょう。

「お酒が好きなら遠慮なく」などの計らいの言葉に乗って、調子よく飲み、余計な発言をしたり、暴言を吐いたり、記憶をなくすようなことは当然ながらNGです。

お酒が飲めない方や弱い方は、無理に飲まなくて大丈夫です。

みんなが飲んでいるからと合わせ、せっかく用意してもらったら飲むべきかななど、その場の雰囲気に慣れていないからと周囲に合わせる必要はありません。

乾杯の時もソフトドリンクやノンアルコールドリンクで問題ありません。

今の時代、無理に勧めてくる社員や役員もいませんから安心して臨みましょう。

自分なりの有意義な懇親会にするために

懇親会は単なる息抜きの場とか、企業のイメージアップを図るための場などと考えず、今後の就活のためにも積極的に利用したいものです。

インターシップでは常に評価されている気がして硬くなってしまっている方や初めての職場に緊張してしまい、思うように聞きたいことも聞けない方も、積極的に質問し、企業内部のことをより知れるチャンスです。

インターンシップの間は表面的なことや企業の良い側面しか話してくれない社員も、ちょっとお酒が入ることで本音を語ってくれることもあります。

インターンシップ中はほかの学生の手前、個別に相談することや個人的な質問がしにくくても、懇親会なら個別に話すことができますので、せっかくのチャンスを無駄にしないようにしましょう。

社員を積極的に捕まえよう

インターンで知り合った学生同士の交流は、連絡先を交換しておけば、後からいくらでも可能です。

ですが、社員との交流は後からではできません。

しかも、業務中ではないので、時間的な余裕もあり、雰囲気的にも自由度が高い中で、気さくに話ができる有意義な機会です。

企業のことや仕事で気になることをはじめ、就活時代にどうやって内定を得たか、ほかにどんな企業に就活したか、内定を得たかの経験談などを聞くのも為になります。

社長や役員などが参加していれば、勇気を出して積極的に話しかけてみましょう。

どんな雰囲気の人かを知っておくだけでも、就活の役員面接で緊張せずに対応できる一助となりますし、自分を売り込んでおくチャンスでもあります。

名刺をもらい、OB・OG訪問につなげることも

インターンに参加するだけでは、まだまだわからないことがある方、希望する部署や職種が別にある方、もっと本音を聞きたいといった方は、社員さんと交流を持ち、名刺をいただいておきましょう。

その際に「もし、機会があれば、OB訪問をさせていただきたいので、お名刺をいただけますか。

」と添えておけば、いざ、OB・OG訪問をしたくなった際も話がスムーズにまとまります。

いかに大学の後輩といえど、まったく知らない学生から連絡をもらうのは躊躇するものです。

ですが、インターン交流会で話をした学生だとわかれば、安心して速やかに対応してもらえます。

さまざまな先輩社員の生の声を聞ける貴重な機会!

 1709_1_24 (3) 学生と社員間の本音のやり取りが期待されている懇親会。

せっかくの機会を有効活用して、その企業に本当に行きたいのか、その企業のどこに魅力を感じるのかをしっかりと見極めてみてください。

説明会・懇親会における先輩社員の声は大いに役立つはずです。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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