履歴書の自己PRを読みやすく!箇条書きを使いこなすコツ

履歴書の自己PRを読みやすく!箇条書きを使いこなすコツ

はじめに

履歴書における自己PR欄は就活生の悩みどころです。

たくさんの長所をアピールしたくても、ダラダラと長くなってしまう可能性が出てきます。

しかし、ひとつに長所を絞っても十分なアピールができなくて後悔しがちです。

そこで、有効活用したいのが箇条書きによる文章作成です。

上手に箇条書きを取り入れれば、読みやすくアピールポイントの多い文章が完成します。

ここでは、自己PRで箇条書きを用いたテクニックについて説明していきます。

そもそも自己PRで箇条書きはアリなのか

そもそも履歴書の自己PRで箇条書きを用いることに抵抗がある就活生もいるでしょう。

箇条書きを使うと文章が単調になり、採用担当者からまるでやる気がないように思われるリスクもあります。

また、箇条書きをまったく用いないほうが、内容の濃い文章を書ける場合もあります。

もちろん、箇条書きを使わなくても自己PRが完成するなら全く問題はありません。

しかし、さまざまなアピールポイントを詰め込みたいのにスペースが足りないと悩んでいるなら、箇条書きがおすすめです。

箇条書きを使うと、膨らんでしまった文章量をコンパクトにまとめられます。

また、長い文章の中に箇条書きが登場することによってメリハリがつき、採用担当者が読みやすい自己PRになるパターンもあります。

自己PRで箇条書きを利用する二つのメリット

では、実際に自己PRで箇条書きを利用するメリットについて詳しく解説します。

企業が読んだ際に理解しやすくなる

一般的に箇条書きと言うのは、伝えたい複数の内容を端的に内容を記載していくことです。

そのため、長い文章を書き記すよりも企業の採用担当者が読んだときも見やすく、伝わりやすくなるというメリットがあります。

長い文章で書いていると回りくどくなったり、言いたいことが伝わりにくくなったりするケースもあります。

箇条書きで記されている内容だけを伝えることができるので、企業側も記された文書を見ただけで理解しやすくなるのです。

採用試験において、採用担当者は一日に何百と言っても過言ではない文書に目を通しています。

そのため、読み手である採用担当者に伝わりやすく、理解しやすい文章を考慮して書かれている書類はより注目され、この人に会ってみたいと思わせられるのです。

つまり、自己PRは内容だけではなく、文書の読みやすさを考えて書類を作成できているかという点も大きなポイントです。

文章内でメリハリができる

自己PRでは、基本的にエピソードを交えながら書くという方も多いでしょう。

しかし、文字だけ並べられたあまりにも長い文章が並んでいる文書を目にすれば、企業の方も読みづらさを感じたり、読み疲れたりしてしまいます。

多くの履歴書やエントリーシートなどの書類を日々目にする中で、読みづらさを感じる書類では、企業側から注目を浴びられません。

一方、自己PRの一部分をあえて箇条書きにして伝えることで、文章にメリハリができ、リズムが生まれます

これによって自己PRの印象が非常にポジティブになるので、企業側から見て選考者の印象もプラスに変わります。

箇条書きは、前後の文章に改行を挟んで、箇条書きする項目を1行ずつ使って記します。

これで視覚的なメリハリも出るので、箇条書きされた項目にまず目が留まるので、要点を速やかに伝えられるというメリットがあります。

自己PRで箇条書きを利用する際の3つのポイント

では、自己PRで箇条書きを利用する際の3つのポイントをお教えします

これさえ押さえれば、より担当者の目を惹く素晴らしい自己PRになるはずです。

箇条書きする項目は3つまでにする

自己PRを箇条書きでアピールする場合は、1文で完結に項目を伝えられるため、どうしてもいろいろとアピールしたくなってしまうでしょう。

ただし、PR項目をあまりにたくさん記載されていても、アピールが多岐にわたりすぎてしまい、せっかくの自分のPRが薄れてしまう恐れがあるからです。

そのため、箇条書きする項目は3つまでに絞り込んでおくと良いでしょう。

そしてそこから深掘りして補足を補うと良いでしょう。

アピールポイントがたくさんある方は絞り込みが大切です。

アピールポイントは、基本的に企業が求めるものに当てはめると良いでしょう。

企業が求める人材、それはホームページや募集要項などでよく企業について研究しておく必要があります。

そこで必ず企業が求める人物像のヒントが掲載されているはずです。

求められる能力に自分が当てはまっている項目やエピソードがないか引き出していくと、企業から目に留まるPRへつながるでしょう。

箇条書きは自分のためではなく、企業が読みやすくするためであると理解する

自己PRはそもそも自分を売り込むためにいかに魅力を伝えられるかというのが重要です。

箇条書きはまとめやすくするためではなく、企業側に読みやすくするために使う手法だと考えておきましょう。

やたらと長い文章の自己PRは好まれません。

箇条書きを効果的に使用して、一種運にして自分の興味を引くことで注目度もかなりアップします。

自己PRポイントを考える際に、箇条書きで自己PR文のエピソードを洗い出すことがあるかと思います。

それをそのまま載せるのでは話に一貫性がないため、内容を整理して箇条書きで描かれたアピールポイント3つと、補足説明で構成して読み手に伝わりやすいPRにしましょう

具体的なエピソードを書く

自己PRにはエピソードが非常に重要となり、箇条書きに補足する説明にはそのPR項目に対する根拠が必要となってきます。

つまり、PRできる内容は、皆さんだけのオリジナルエピソードがあってこそ成り立つのです。

また、そのエピソードはありきたりであったり、抽象的なものであったりすればするほど他者と同じものになり、オリジナリティを感じません。

そのため、PRするには具体的なエピソードを挙げて記載しなくてはいけません。

アルバイトから、サークルやゼミでの出来事などあらゆる場面からエピソードを集めて伝えられると良いでしょう。

たとえば、そのエピソードも、すべてがアルバイト先でのエピソードというように、同じ場面から集めたエピソードばかりでは他の部分での頑張りや努力を評価されなくなってしまいます。

学業面は努力していなかったのか、何のために大学へ行っていたのかと思われても仕方ありません。

そのため、あらゆる場面でのエピソードを持ち出して、あらゆる経験をし努力したということをアピールすると、好印象を与えられます。

箇条書きで自己PRする際の構成  

自己PRを箇条書きで書く場合、いきなり書き始めるのではなく、全体の構成を考えてみましょう。

まずは、企業が求めている人物像や自分がアピールしたい強みを考えてみます。

そして自分にそのような素質があることを、具体的な事例をあげながら説明するのが良いでしょう。

採用担当者が負担なく読めて、わかりやすい構成は、「結論→箇条書きで具体例をあげる→結論」という書き方です。

それでは、以下で具体的に見ていきましょう。

 結論

冒頭に自分のアピールポイントを書きましょう。

「私の強みはリーダーシップスキルです」

「私の自己PRできる要素は論理的思考力です」などです。

そして箇条書きの具体例につなげるための文へと続きます。

「私はこの強みを活かして、大学時代では下記の3つのことを成し遂げました」

「自分の武器である論理的思考力を用いて、大学時代に3つのプロジェクトを成功させました」

このように、「自分の強みは〇〇である。そしてそれを活かして〇〇をした」という構成で書くとすっきりします。

アピールしたいポイントを1つに絞るのは難しいかもしれません。

自分はリーダーシップスキルだけではなく、コミュニケーション能力や協調性も高いと感じていたとしましょう。

しかし、複数の強みを書いてしまうと、全体がぼやけてしまう可能性もあります。

自分の強みの中でも、もっとも重要な、そして会社側としても魅力的に思えるポイントに絞りましょう。

 箇条書き 

次に箇条書き形式で具体例をあげていきましょう。

強みがリーダーシップだった場合、その強みを活かせた具体的事例についてわかりやすく書きます。

「ゼミの代表として、オンラインでも活動が活発に行われるように、ゼミ員と一緒に新しい体制作りに努めました。

 マンネリ化しないように新しいテーマを設定したり、全員に意見を聞いたりしながら進めることにより、現在も活発な活動ができています。」
「ケーキ屋でアルバイトをしていましたが、店長とともに陳列の方法や接客を見直しました。

ほかのアルバイト店員にも協力してもらえるよう、わかりやすいマニュアルを作り、コミュニケーションを取って改善をはかりました。」

このように、具体的に何をしたのか、そしてそれを実行したことにより、どのような成果につながったかを書くと良いでしょう。

結論 

最後にまた結論で締めくくります。

ここでは、自分の強みがなぜ企業に役に立つのかというポイントを強調しましょう。

「私のこうした素質は、業界No.1を目指す貴社でも活かせると考えています」

「私のリーダーシップスキルを活かして、1日でも早く貴社の即戦力になれるよう邁進します」

このように、「自分の強みはあなたの会社に取ってメリットがありますよ」まとめるようにしてみてください。

その際、会社が目指しているゴール、たとえば「業界No.1になる」などを入れると説得力が増します。

最後に全体の見直しをしましょう。

自分のアピールポイントとエピソードにずれはないか、箇条書きにした部分が具体的であるかなどをチェックします。

これで自己PRは完成です。

自己PRの箇条書き例文1 たくさんの事例を挙げる

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自己PRで上手に箇条書きを挿入すると、志望者が伝えたい事例が全体に埋もれず、採用担当者の頭に入ってくるメリットが生まれます。

以下、例文です。

私の自己PRできる要素は、コミュニケーション能力です。

私はこの能力を活かして大学時代、3つのことを成し遂げました。

  • ゼミの研究の中心として成功に導いた
  • アルバイト先で教育係を任せられた
  • 分裂しかけたサークルをひとつにまとめた

私がコミュニケーションにおいて大切にしていることは、あらゆる人の立場から物事に向き合ってみる意識です。

異なる意見でも先入観を持たずに接することで、相手が求めているポイントを深く理解できます。

私のこうした資質は、お客さまとの密なやりとりが求められる御社でも活かせると自負しております。

自己PRの箇条書き例文2 段落構成に利用する

箇条書きを上手に使えば自己PR文に段落構成ができ、採用担当者に理解しやすい流れが生まれます。

以下、例文です。

私の自己PRできる要素は、コミュニケーション能力です。

この能力によって学生時代に成し遂げた3つのことをそれぞれ、解説していきます。

  • ゼミ…個性的な面々が集まったゼミで研究のリーダーに選ばれ、意見をまとめながら最終的に実験の成功へと導きました。
  • アルバイト…後輩への指導力が認められ、店長からキャリアの浅いアルバイトスタッフへの教育係を任せられました。
  • サークル…活動方針の違いから諍いが起こり二つに分裂しかけたサークルの危機を、険悪化していたメンバーたちを集めて話し合いの場を設けて解決しました。

私のこうした資質は、お客さまとの密なやりとりが求められる御社でも活かせると自負しております。

自己PRの箇条書きでやってはいけないこと

自己PRでは、箇条書きだけで欄を埋めないようにしましょう。

「何の箇条書きになっているか」「箇条書きを通して何をアピールしているか」が伝わらないと、手抜きを疑われる文章になるからです。

また、箇条書きは無理に使うテクニックではありません。

読みやすく、複数の要素を並べやすいメリットはありますが、全ては志望者に伝えたい意志があってこそ。

箇条書きを使わなくても書ける内容なら、むしろ箇条書きは避けたほうが良いでしょう。

そして、箇条書きを使ったとき、ひとつひとつの文章は短くするのが賢明です。

箇条書きはあくまでも、ひとつのテーマについてあてはまる内容を並べるための文法です。

長文を並べてしまうと「箇条書きの意味がわかっていない」と捉えられかねません。

自己PRは履歴書でもっとも力を入れたい部分

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履歴書の中核である自己PRは、もっとも強く採用担当者に訴えかけたい部分です。

箇条書きをはじめ、読みやすくするための心がけは就職応援サイトで調べてみましょう。

特に情報量の多いジョブコミットはおすすめです。

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