親について聞きたがる面接官の意図
どうして親について面接官が質問してくるのかというと、まず家族構成や家庭環境から就活生の人柄を見極めようという意図があります。安定した家庭で育った人物なら、精神面も安定していると考える企業も存在します。本人の自己PRだけでなく、生まれ育った背景も含めて評価しようという意志が働いているのです。 また、家族に同業種へ勤めている人間がいないか、確認したいという目的もあります。仮に同業種がいるとすれば、貴重な情報が渡ってしまう可能性もあるからです。 他には、単なる会話のネタとして家族の話題を振ってくる面接官もいます。その場合、質問自体に深い意味はないので就活生も構えずにリラックスして答えておくといいでしょう。答えたくない質問にも答えるべきか
いくら面接とはいえ、家族の情報を公開することに抵抗感のある就活生もいるでしょう。また、面接官によってはかなりプライバシーに踏み込んだ内容を質問してくることもあります。就活生にとっても戸惑いや怒りを感じる瞬間はありえるでしょう。 厚生労働省は面接において、家族についての質問をすることを禁止しています。つまり、法的には就活生が無理に、親や家族の話をする必要はありません。もしも強制的に話を聞き出そうとする企業があったとしても、回答を拒否することができます。 ただし、面接官に大きな目的がなく、世間話の一環として親の話題を振られたときには頑なに拒絶するのも良くありません。就活生にも臨機応変な対応が求められるでしょう。親の質問についての答え方!事実は事実として伝える
「嫌なことは答えなくていい」という前提で、親についての質問を答える方法を挙げるとすれば、まず「事実は正確に伝えること」です。家族構成や親の年齢などは誤魔化したところで、すぐにバレてしまう要素です。質問されたら正直に答えることが得策でしょう。 面接官が、就活生の親の年齢や健康状態を気にする場合、介護問題について考えている可能性もあります。親が高齢で介護が始まれば、時間を取られてしまい仕事に集中できなくなってしまうケースがあるからです。 正直に回答することで話が弾むパターンもありえます。たとえば、親が面接官と同郷であるなど、何らかの共通点が見つかったときには、その話題で会話が盛り上がり、好印象を与えられることもあるでしょう。不快な質問には毅然とした対応をする
話のネタとしての質問ならともかく、親の職業やステータスで就活生を判断しようとしている面接には、毅然とした態度を取ることも必要です。意図が分からない質問、あるいは予想される意図が不明な質問に対しては、迂闊に答えなくてもかまいません。そのうえで「質問の意図を教えていただいてもいいでしょうか」と確認することをおすすめします。どうしても面接官の意図を受け入れられない場合には、厚生労働省の定めたルールに従って回答を拒否することも考えましょう。 回答を拒否することで評価が落ちてしまうこともありえますが、面接で嫌な思いをした企業に入社してもモチベーションは上がりにくいでしょう。心から理念に共感できる企業を見つけるためにも、不快な質問をはねのける勇気を持つのが肝心です。企業の質問の意図を把握しておこう
親に関する質問など、予想していなかった質問が登場する面接は少なくありません。ジョブコミットなどの就活応援サイトでは面接対策も行っていますので、どんな面接でも平静さを保てるよう、積極活用するのがおすすめです。監修者
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート