就活をしていると、想定外のことが起こって戸惑うことがあります。
もしも自分が希望する企業から履歴書は必要ないといわれたら、驚く人は多いのではないでしょうか。
履歴書を用意することは就活には必要不可欠なものだと思われがちですが、企業によっては就活生が用意する履歴書はいらないと考えるところもあります。
そこで今回は、企業が考える履歴書不要の本当の理由を探っていきます。履歴書は不要といわれたからといって、本当にいらないわけではないかもしれません。
履歴書不要としている企業は多く存在する
就活する人に対し履歴書はいらないと明記している企業は、案外多くあります。
大手企業にも多く、「本当に履歴書はいらないのか」と就活生を悩ませていますが、いらないとするのにはもちろんわけがあります。
それは、それぞれの就活生がバラバラなフォーマットの履歴書を提出すると担当者の方で読みづらく、またファイリングしにくいので不要とするのがその理由です。
そのため、履歴書がいらないとする企業では独自のフォーマットの履歴書を会社で用意し、それを配ることがあります。こうすることで担当者が読みやすくまた保管しやすくなります。
就活生が「自分で履歴書を用意する必要がない」という意味で、履歴書をいらないとしている企業が多いことを覚えておきましょう。
履歴書不要の場合は企業側にもメリットがある
一般的に販売されている履歴書を不要にし、自分の会社で用意した独自の履歴書を配布するのには、企業側にとって別のメリットもあります。
それは、企業が聞きたいことを書く項目を自由に設けられるという点です。
市販されている履歴書のフォーマットにはそれほどバリエーションがないものの、企業が知りたい項目が設けられていなかったり、記入欄が小さかったりすることはよくあることです。
企業側にとっては自社で履歴書代を負担してでも知りたい情報を収集したいと考えるため、就活生に対して履歴書は不要としていることもあります。
履歴書不要でも会社が用意したものに書くことも
企業によっては会社が用意した履歴書を就活生全員に配り、その場で履歴書を書かせるという方法を取るところもあります。
普通履歴書は下書きをして誤字脱字がなく、また整ったきれいな字で書くために、何十分もかけて丁寧に書き上げるものです。
しかし、その場で履歴書を書かされるというのはマイペースに時間をかけることができず、ある程度素直な自分が出てしまいます。
そのため、履歴書が不要の企業に対しては、逆に履歴書をうまく素早く書く対策を練っておく必要があります。
自己PR欄や志望動機などもスラスラ書けるように、履歴書がいらないとされている企業へ行く場合は準備を万全にしておきましょう。
履歴書不要でもES(エントリーシート)は必要な場合がある
近年の就活では、エントリーシートが履歴書の代わりを兼ねているケースも多く見受けられます。
履歴書とエントリーシートは似て非なるものですが、エントリーシートの方がより就活生の人物像を知るために有効的だと考える企業は多くあります。
履歴書は過去について書くのに対し、エントリーシートは未来について書く項目が多いからです。
企業によっては学歴や資格、ボランティア活動暦などよりも、自社に就職してどのようなキャリアを形成していきたいのか、入社したらどのようなことをまず行いたいと考えるのかなどを知りたいと考えます。エントリーシートではそれがわかるため、履歴書よりも重要視する企業は多いです。
エントリーシートはそれぞれの企業ごとに特色があります。A4の紙いっぱいに自己PRを書くようにいわれるケースもあるので、こちらも対策を練っておくことが大切です。
履歴書不要でも油断は禁物!
履歴書がいらないといわれて楽になったと喜び、油断するのは禁物です。
履歴書がいらないとするのには、企業側にとってそうするだけの理由があるからです。
逆に履歴書不要とされている会社に行くときは、準備万端に整える必要があるでしょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート