【例文あり】採用担当に響くMRの志望動機の書き方!構成やポイントを徹底解説!

【例文あり】採用担当に響くMRの志望動機の書き方!構成やポイントを徹底解説!
柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

はじめに

製薬業界の中でも、MR(Medical Representativeの略称)を志望する学生は多いのではないでしょうか?

MRとは、医薬情報担当者を英語に直した際の頭文字で、医療機関や医療従事者を訪問し、医薬品の情報を交換、収集する職業を指します。非常に人気の高い職なので、信頼の厚い大手のMRを中心に、毎年競争率が高いことで知られています。

そんなMRに志望する際、気になるのは志望動機についてです。どのような志望動機を書くのが好ましいのか、実際の例文や面接における質疑応答などについてご紹介していきます。

【MRの志望動機】MRに求められる素質

志望動機を書く前に、MRに求められる素質にはどんなものがあるのか押さえておきましょう。

MRは医療業界だけの特殊な職種であるため、求められる素質も特徴的だからです。 あなたが、ふさわしい人材であることをアピールできれば、内定がもらえる可能性も高くなります。

以下で紹介するような素質に関連するエピソードがあれば、ぜひ志望動機で活用しましょう。 もちろんこれ以外に評価されると考えられる素質があれば、その理由も添えてアピールしてもかまいません。

コミュニケーション力

まずMRには、円滑な人間関係を築くためのコミュニケーション力が必要とされます。

MRはその業務上、医師や薬剤師などさまざまな医療関係者と関わる機会が多くあるからです。

医療関係者は、忙しい業務の合間をぬって情報交換する時間を作ってくれます。 なかには医療の最前線の現場で活躍している人だっていることでしょう。

MRはそのような人々に敬意を払いつつ、必要な情報をやり取りしなくてはいけません。 ときには一方的に話を聞くだけでなく、こちらの最新情報を与えることも必要でしょう。

医療への興味

MRは医療への興味をもち、情報をキャッチアップする能力も必要な素質と考えられます。

医療はただ利益をあげるだけが目的ではなく、命を救うために発展する必要があるからです。 新薬や新しい治療法などの開発があれば、その情報は日々更新されます。

このため、MRは医療関係者と情報交換するためにも勉強が必要でしょう。 多少なりとも医療への興味がないと、仕事や学習のモチベーションを維持できないかもしれません。 自分がなぜ医療に興味をもっているのか、志望動機に書きましょう。

忍耐力

MRは、人と向き合う仕事ならではの忙しさに耐えうる忍耐力や、粘り強さも求められるでしょう。

相手をする医師などの医療関係者は忙しいことも多く、商談を優先してはいられないからです。 このため商談予定が突然キャンセルになったり、予定より短時間になってしまったりすることもあるでしょう。

しかしMRが結果を出すためには、相手が忙しいからといって、引き下がってばかりではいけません。 短時間でも医師の空き時間に商談を受けてもらうなど、粘り強く行動する姿勢が求められます。

自動車運転免許がほぼ必須

これは素質というより資格になりますが、MRを目指す場合は自動車運転免許がほぼ必須となります。

営業先となる医療機関への移動は、一般的に社用車を用いるからです。 このため、自動車が運転できないと、MRとしてはほとんど戦力になれない可能性があります。

なかには学生時代に取得してから、まったく運転していない人もいるかもしれません。 特に教習所ではあまり練習のできない駐車は、実践で慣れておく必要があります。 運転経験が少ない、苦手意識がある人は練習しておきましょう。

【MRの志望動機】MRの魅力

まずMRとは「Medical Representatives(医療情報担当者)」の略です。

医療関係者に対して、医薬品の販売や商品の紹介・説明などを行います。

また情報担当者という肩書きのとおり、取り扱う医薬品の情報を収集します。 たとえば医薬品の効果や副作用について医療現場の情報を収集して、新薬開発のために開発担当にフィードバックをすることも仕事の1つです。

それではそれらをふまえて、MRの魅力とはどのような点にあるのか、考えていきましょう。

社会への貢献につながる

医薬品は世界中の人々が利用するものです。 おおげさかもしれませんが、あなたの携わった薬品が誰かの命を救うことが間違いなくあるでしょう。

新薬の開発に、あなたの集めた情報が貢献する可能性も十分にあり得ます。 日々の仕事自体が誰かの命を救うことにつながり、社会への貢献につながります。

特に昨今ではコロナ感染の拡大によって、新たな医薬品の開発が求められている状況です。 それ以外にも高齢化社会の中で、新たな医薬品の開発に役立てるのは大きなやりがいの1つです。 医薬品は今後も不要になることがなく、むしろ需要は増えることが予想されています。

医薬品というジャンルを扱っているからこそのやりがいが、MRの魅力の1つだといえるでしょう。

比較的安定している

MRの仕事は景気に左右されることなく、需要がなくなることはありません。 医薬品自体の価格帯も、大きな変動はほぼないといえます。

それに加えて少子高齢化により、今よりも需要が高まると予想されています。 医薬品自体が不要になることは、これから先を考えても起こり得る確率は非常に低いです。 医学の発達などで薬品が不要になることもないでしょう。

たとえば携帯電話などの電子機器は技術の発達によって廃れるものもありますが、医薬品にはそういった心配がありません。 収入が減ったり突然仕事がなくなったりする心配がなく、安定した収入を見込めるでしょう。

ほかの職業と比べると非常に安定感があり、長い間不安なく仕事をできる点がMRの魅力だといえます。

スキルアップができる

MRの仕事は医療従事者に対して医薬品の説明を行って販売したり、使用感を開発にフィードバックしたりします。 つまりMRの仕事は情報収集が基本であるため、常に最新の医療知識を身につける必要があります。

 情報収集をおこたっていると仕事がままならなくなるため、日々の仕事が自身のスキルアップにつながるでしょう。

自身で集めた情報を活かして仕事をこなしていく形になるため、成果が目に見えやすく、やりがいは大きいでしょう。 このように自分の成長をしっかり感じられるのはMRの魅力の1つです。

ただし、裏を返すと情報収集をおこたっただけ自分に返ってくるということです。 自発的に行動のできない人にとっては苦痛になってしまうかもしれないため、注意しましょう。

福利厚生が充実してる

MRは、会社の福利厚生が充実していることも多いのが魅力と言えます。

医療分野でありながら営業職の一面をもっているMRは、専門性が高い職業だからです。このため、どの会社も給与水準を上げて人材を確保したいと考えています。 また才能ある社員が辞めないように、福利厚生が充実している企業も少なくありません。

たとえば社宅や家賃補助、ホテルやレジャーパークの優待券などがあります。社員が快適に働ける環境を整えている会社で働きたい人に、MRはおすすめの職業でしょう。

【MRの志望動機】MRの志望動機を書く際の構成

それでは「MRの仕事に就きたい」と考えている人に向けて、志望動機を書く際の構成を紹介します。

なんとなくで書き始めてしまうと、もっとも伝えたいことの輪郭がぼやけてしまう可能性もあります。 それを避けるために、あらかじめどんな構成で書けば良いのかを把握しておきましょう。

相手にわかりやすく、あなたの思うことを正しく伝えられるのがお互いにとってメリットがあります。

志望動機を書く際の構成を把握して、どのような内容を書けばいいのかイメージしたうえで志望動機を作成しましょう。

結論

物事を伝える際は、結論を冒頭で伝えると効果的です。 さまざまな手法はありますが、結論は最初と最後に述べるのがもっとも簡単でわかりやすい方法といえます。

つまり、志望動機を書く際は「なぜその企業を志望するのか」を最初の一文で述べることが大切です。 そして最後にもう一度、同じ結論を述べると効果的でしょう。

最初に結論を述べることによって、のちのち話がそれてしまうことを防ぎます。 結論があることによって、どのように話をつないでいくべきかなのか自分でも把握できます。

また、最初に結論をもってくることで、相手にあなたの意志をはっきり伝えられるでしょう。

ここに理由や説明を長々と書く必要はありません。 ただ結論を述べるだけで十分です。

どうしてあなたがこの仕事を志望したのかを端的に述べましょう。 理由や説明はこのあとに行っていきます。

エピソード

最初に結論を述べたら、その理由を説明するためにあなたのエピソードを添えていきます。 できる限り具体的なエピソードを用いて、説得力のある文章を心がけましょう。

ただ理由を述べるだけだと、相手はなかなか納得しないものです。 しかし具体的なエピソードを交えると、一気に説得力が高まります。

ただ単に「やりたい」と言うよりも「今までにこんな経験があるからこそ、こうしたいと考えている」という話のほうが、やはり説得力があるものです。

「エピソードを交えるのは理由を述べるためだ」ということを理解して、説得力のある志望動機を作成できるように心がけてください。 エピソードからはあなたの人柄や考え方も感じられます。

ほかの学生との差別化をはかることにもつながるため、手を抜かずに取り組みましょう。

貢献

あなたが「就職したらどう企業に貢献できるのか」を述べましょう。

自分のスキルや経験が志望する企業に、どう活かせるのかを考えるとわかりやすいです。 あなたがどのように企業に貢献するイメージをもっているのかを伝えることで、あなたの熱意を伝えられます。 意欲が感じられるかどうかは、志望動機の重要なポイントでもあります。

企業側は採用について検討する際、企業に興味をもっていて、仕事のやる気が感じられる人材を選ぶでしょう。

自分の何が貢献できるのかを考えているということは、未来のビジョンを描いているということです。 「実際に企業で働いた際のイメージをしている」という点は意欲が伝わり、企業側も志望したことについて納得するでしょう。

【MRの志望動機】MRの志望動機を書く際のポイント

MRの志望動機の構成について紹介しましたが、より企業側の目を惹く志望動機はどのようにして作れば良いでしょうか。 同じ企業を志望するライバルがいる中では、ほかの求職者との差別化をはかる必要があります。

この記事を読んでいるあなたと同じように、しっかり準備をして、志望動機を作成している人もいるでしょう。

就職活動を成功させるために、MRの志望動機を書く際のポイントをおさえておきましょう。

企業側に印象に残る志望動機とは、どんなものなのかを考えるとイメージしやすいかもしれません。

職への理解を深める

まずは何より、MRという職業についての理解を深めておきましょう。

その職業がどんな業務を行っていて、どんなスキルが求められるのかを知っておく必要があるからです。 MRに必要なスキルや特徴を自分が持っていることをアピールできれば、内定がグッと近づくでしょう。

特に医療の知識と、営業のコミュニケーション能力が求められるMRは、特殊な職業です。 求められる素質やスキルについては、この記事の冒頭で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

主力製品を調べておこう

志望動機を考える際には、その企業の主力製品を調べておきましょう。

主力製品はその企業の顔であり、知っているかどうかが志望動機に大きく関わるからです。 ほかの企業ではなく、その企業でなくてはいけない志望理由が作れることもあるでしょう。 また、自分の強みをもって志望企業にどのように貢献できるのかもアピールしやすくなります。

たとえば「貴社が主力事業を展開している◯◯の分野で、大学時代の研究で身につけた知識を活かしたいと考えております」のように書けるでしょう。

入社への熱意を伝える

志望動機の重要なポイントは、入社したいという熱意をどれだけ伝えられるかです。

受け身な志望動機を書いても、企業に対して良い印象を与えられないでしょう。 先ほどの構成の項目で、自分のエピソードを交えることについて紹介しましたが、こういった部分であなたの個性をアピールしていきましょう。 どんな風に貢献していきたいのかという点も同じです。

実際に働いたときのイメージを描けているということは、企業についての理解を深めていることが相手に伝わります。 そしてそれをどのように企業のために活かしていくのかを伝えましょう。

あなたにどのようなスキルや経験があって、どのように仕事へ活かしていくかを具体的に述べるようにすると、熱意が伝わりやすいです。 これを意識して志望動機を作成してみましょう。

「他の企業でもよくない?」を言わせない

日本には多くの企業が存在します。当然製薬会社や、MRを雇用している企業も無数に存在するのです。外資も合わせればその数は更に増えるでしょう。半端な志望動機では「それって他の企業でもよくないですか?」と言われてしまいます。そのようにならないためにも、志望動機は盤石なもの、その企業でなければ成立しないものを考えなければいけません。

事前に徹底した企業研究を行う

では次に、その企業のオンリーワンとなる志望動機を考えるためにどうするかというと、これは企業研究を繰り返すしかありません。志望動機は自己分析、面接は企業研究ということです。ホームページなどに出ている情報だけではなく、その企業の深い部分まで徹底的にリサーチしましょう。

【MRの志望動機】MRの志望動機例

医者や看護師、薬剤師など、直接的に患者様と関与する職業は当然大切なのですが、その一方でMRのような、普通の方には知られない製造・上流の部分にも大きな責任とやりがいがあると私は感じました。

その上で、製造の実績と、業界での信頼が厚い御社であれば、安心して働きながら正しい知識を身につけられると思いました。また、企業理念である「人と健康を繋ぐ」という部分に大変感銘を受け、私もその企業理念を胸に、医薬品を求める人のために働きたいと切望しました。

【MRの志望動機】志望動機が思いつかないときの対処法

ここまで志望動機の作り方を解説してきましたが、どうしても思いつかない人もいるかもしれません。

そこで、志望動機が思いつかないときの対処法を2つ紹介するので、参考にしてください。

志望動機が見つからないのは、企業研究以前に自己分析が足りていない可能性もあります。また他の人の志望動機を見れば、どうやって考えれば良いか参考になるかもしれません。これらを実践して、自分の中にその業界・企業を志望する理由が見つかるようにしましょう。

自己分析をする

志望動機が思いつかないときは、自己分析の足りていないことが原因かもしれません。まずは、自己分析をやり直して、あなた自身について整理しましょう。

人は過去の経験から照らし合わせて、その先の行動を決定しているからです。 たとえば自分がどんなことに興味があるかなども、必ずそのきっかけとなる体験があります。自分が幼少期から、どんな選択をして、どんな経験をしてきたかを振り返ると良いでしょう。

また、学生時代のサークル活動やアルバイトなどによって、どんな強みがあるのかを客観視する必要もあります。それが本当に社会に出てからも通用する強みであると、アピールする必要があるからです。 そうして自己分析をやり直したうえで、MRに求められる素質とあなたの強みを照らし合わせてみましょう。

ほかの人の志望動機を参考にする

自分の志望動機が決まっていても「これで良いのだろうか」と不安になる人もいるでしょう。

その場合には、ほかの人の志望動機を参考にすると良いかもしれません。あなたがMRに興味をもったのはなぜでしょうか。MRに興味をもっている人には、医療や健康への関心、社会貢献や人命救助へ関心の高い人が多いといわれています。実際に、以前の選考で内定をもらった人の志望動機が掲載されているサイトもあります。自分に近いきっかけの人がいたら、その人の志望動機を参考にしてみましょう。

ただし、オリジナリティを出すためにすべてをまねてはいけません。 自分で体験していない、薄っぺらい志望動機はどこかで確実にばれてしまいます。 あくまでも書き方や論理展開だけをまねるように心がけましょう。

【MRの志望動機】面接で聞かれやすい項目

次に、MRの面接で聞かれやすい質問内容についてご紹介します。

  • 自己紹介
  • 長所や短所
  • MRという仕事に対する考え
  • その企業を志望した理由

他にも聞かれることはあると思いますが、上記の項目は恐らく高確率で聞かれる質問内容です。最低でもこれらの項目に関しては、必ず答えを考えておきましょう。

おわりに

MRに志望する学生は、志望動機と面接対策を入念に行いましょう。学生の多くはこの職の福利厚生や給与面に魅力を感じています。しかし当然、その理由では面接を通過することはできません。もっと深い部分、もっと詳細な部分で突き詰められるように、しっかりと準備をしておいてください。

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