自己PRの嘘はわかる?面接で気を付けるべきポイント

はじめに

面接やエントリーシートで、必ずといっていいほど聞かれる自己PR。ほかの学生と差別化できるインパクトのある自己PRを作りたいけれども、良いエピソードがないと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。少しくらい話を誇張するくらいなら大丈夫だろうと考えて、嘘の設定を利用した自己PRを作ってはいませんか?嘘をついていることがわかってしまっては、内定の道はあり得ません。実際に、面接で自己PRの嘘や誇張は通用するものなのでしょうか。

面接中に嘘はバレる?

自己PRとしてアピールできる強みが見つからない、志望する職種にマッチする能力が不足している、アピールポイントを印象づけるエピソードが思い当たらない、そんなとき、あなたならどうしますか。

その企業に気に入ってもらえるような自己PRを作ってしまおうと、自分には本来ない強みをアピールした場合や実際の経験に基づかないエピソードを紹介したらどうなるのでしょうか。

いわゆる嘘をついたら、面接でバレてマイナス評価を受けてしまわないか不安になります。

不安に思うのであれば、作り上げた嘘の話をしないのが賢明です。

ですが、どうしても、その企業から内定を得たい、いくつ受けても受からずに焦っているときなどは、バレないのであれば、嘘をうまく利用したくなるものです。

ただ、実際にはよっぽどわかりやすい嘘でなければそこまでバレることはありませんので、そこまで気にする必要はありません。

どうやって面接での嘘がわかる?

自分を良く見せたいからと、面接で嘘をついてしまうという経験がある人もいるかもしれません。

実際に、用意周到な嘘であれば自己PRを話している間に動揺して目が泳ぐということもないでしょう。何度も話しているうちに、まるで本当のことのようにスラスラ話せてしまうかもしれません。

問題は、面接官から深掘りした質問をされたり、別の角度から同じ質問をされたりしたときにも、矛盾なく答えられるかどうかということです。

面接官は「この自己PRはできすぎているな」と感じたら、納得できるまで細かい質問するでしょう。

例えば、「アルバイト先の飲食店のチラシを配布して、売上を2倍にしました」というエピソードを披露した場合に、チラシの内容、枚数、配布期間、プロモーションの内容、割引率、前年度の売上など、詳しく聞かれることが考えられます。 1705_2_185 (2)

嘘がバレた失敗例

面接で嘘がバレる確率は、基本的には少ないです。

なぜなら、極短時間の面接で嘘かどうかを見破るのは難しいですし、そこまで自己PRに特化して詳しく確認しようとする面接官もいないからです。

ただし、自己PRの内容について詳しく質問されたのに答えられない場合や的外れな回答をすれば怪しまれます。

特に嘘がバレやすいのは、「やってもいないことをやったことにした」ケースや「現実味のない数字を出した」ケースなどです。

嘘だとバレやすい失敗例を見ていきましょう。

失敗例①

「私の強みは行動力があることです。

〇〇で大規模災害が起きた際、翌日には現地に入り、ボランティア登録をして後片付けの手伝いをしました。

床上浸水により家の中が泥だらけで、大きなタンスなどをどう片付けるかの問題に直面しました。

当日出会ったほかのボランティアの方と協力することで、1日でキレイに片付けることができ、地域の方に喜ばれ、何事もやればできると感じた経験です。

災害ボランティアにチャレンジした行動力を活かして、御社でも問題が発生した際にすぐに対応できるようにしたいです。」

実際には災害ボランティアをしたこともないのに、やってもいないことをやったことにした例です。

この時点ではバレていないかもしれません。

ですが、面接官が興味を持って、内容について質問してきた際などにボロが出やすいです。

「どうやって現地に入ったのですか」の質問に、ルートが答えられなかった場合やまったく見当違いのルートを説明するとバレます。

「タンスをどのように運びだしたのですか」の質問に適当なノウハウを答えても、怪しまれることになるでしょう。

失敗例②

「私の強みはプロモーション力があることです。

高校時代にライバルには絶対勝てないと言われていた友人を生徒会長に推薦して選挙活動を行い、見事、当選させた経験があるからです。

プロモーション力に自信があるので、アルバイト先でも集客アップにチャレンジしました。

私のアルバイト先のうどん店は周囲に競合が多く、ランチタイムでも客席の半分ほどしか埋まりませんでした。

そこで、私の発案で日替わりメニューをSNSに投稿したり、外看板に手書きしたり、ランチ時にお得なクーポンを店の前に立って配るプロモーションを行ったのです。

その結果、連日満席の大盛況となり、売上3倍にアップに貢献できました。

持ち前のプロモーション力を活かし、御社の販売促進部門で売上アップに貢献していきたいです。」

アルバイトが短期間で売上3倍にするなど、現実味のない数字を出すと、ビジネスのプロにはバレます。

「いくらの売上がいくらになったのですか?」

「客席数は何席ですか?」

「何ヶ月で3倍になったのですか?」

といった質問に的確な数字が出せないと、バレやすくなります。

成功例

では、嘘をついてもバレにくい、成功例にはどのようなケースがあるでしょうか。

もちろん、嘘はつかず、真実に基づいた内容がベストですが、ここで内定を得ないと就職が難しくなるなど切羽詰まった状況やどうしてもその企業の選考に残りたいといった場合には、嘘も方便という選択肢もあります。

成功例としては「達成できなかったことを達成したことにした」ケースと「目標や規模を誇張した」ケースが挙げられます。

成功例①

「私の強みは実行力です。

アルバイト先で店長からの指示を受け、業務改善に成功した経験があるからです。

私はファーストフード店でアルバイトとしてレジを担当しており、オーダーが入った飲食物を包んで渡す業務をしていました。

客数が多い場所だったので、ランチ時などには行列ができており、店長より、対応時間を1分短くするよう指示が出たのです。

それまで2分半から3分かかっていたので、かなりの難題だと感じました。

これまではオーダーを厨房スタッフがとりまとめていましたが、ドリンクはレジスタッフが対応するようにしたところ、1分の短縮に成功しました。

この経験を活かし、課題に対して果敢にチャレンジし、御社の業務効率アップに貢献したいです。」

これは失敗例である「やってもいないことをやったことにした」とは異なり、やってはいるものの目的や目標通りにいかなかったケースです。

仮に30秒しか短縮できなかったとしても、目標を達成しようと工夫したことや努力したことは真実なので、嘘としてはセーフなパターンです。

成功例②

「私の強みは集客力があることです。

まったく知名度のない立ち上げたばかりの演劇サークルの公演を見事成功させた経験があるからです。

大学に入り、同じ方向性のメンバーと新たに演劇サークルを立ち上げ、初めての公演をすることになりました。

50名収容のホールだったのですが、チケットがほとんど売れず困っていました。

そこで、SNSを駆使したプロモーションと大学でチラシを配り、直接販売することを通じて、公演前日までにすべて完売させることができたのです。

この経験を活かし、御社でのイベント集客部門のスタッフとして貢献していきたいです。」

実際は収容人数が30名だったにもかかわらず、50名と規模や目標を誇張した例です。

こちらも実際の出来事であり、工夫して集客活動をしたのは事実です。

また、誇張した数も2倍にも至っていないので許される範囲ではないでしょうか。

ただし、ホール名などを問われた際につじつまが合わなくならないよう、注意しておく必要があります。

嘘っぽい自己PRとは?

それでは、嘘っぽい自己PRにはどのような例があるでしょうか。

成果を数値で示すことはわかりやすいのでいいことですが、数値に現実味がない場合には疑われてしまいます。

もしくは、本当に素晴らしい実績だと感心してもらえて、興味からより話を深く聞かれることも考えられます。細かい質問をされると、うまく答えられずに嘘がわかってしまう可能性が高いでしょう。

逆に、具体性に欠ける自己PRの場合も真実味がないと思われてしまいます。

例えば、「大学時代はサークルのリーダーとしてメンバーをまとめ、チームのコミュニケーションが円滑にとれるように努めました」というエピソードは、リーダーとして頑張ったようだという程度の印象しか残らず、具体的に何をしたのか全く伝わりません。

嘘をつくメリットはあまりない

実際のところ、ゼロから話を作り上げるのでなく、少し話を誇張するくらいなら嘘はわからない可能性もあります。

「50人のサークルのリーダー」を「100人のサークルをまとめていました」といったところで、嘘は見抜かれないかもしれません。

しかし、わざわざ嘘をついて自己PRを作るメリットはあまりないといえます。企業が知りたいのは、学生のサークルの実績でもアルバイト先の売上でもなく、その人の人柄や今後の可能性です。

その経験を通してどのような気づきがあり、どんな課題を乗り越えてきたのか、そしてその強みを入社後にどのように活かせるかという点につきます。その強みが伝わるのであれば、10人のサークルのリーダーであっても問題ないのです。

バレたときのリスク

失敗例にせよ、成功例にせよ、短時間の面接においてバレるリスクは基本的には少なく、かつ、怪しいなとか嘘をついているなと思われたとしても、激しくつっこまれることは通常ありません。

とはいえ、根拠のない数値を出してしまった場合や質問されてうまく回答できずに嘘がバレた場合には、やはりマイナス評価になるリスクがあります。

新卒採用では人間性やポテンシャル重視で評価を行うため、たとえ、小さな嘘であっても落とされる場合があります。

なぜなら、仕事をしていくうえで、小さなことでも嘘をつく人物だと思われてしまうためです。

小さな嘘の積み重ねで顧客の資金を流用したり、契約や販売数を偽ったりなどリスクの拡大も懸念されます。

信頼を失うことになりかねず、嘘つきがバレれば、選考落ちは覚悟しましょう。

嘘をつかなくてもアピールはできる

自己PRが弱い、強みをアピールできるようなエピソードがないといっても、無理やり作りだすことや誇張する必要はありません。

むしろ、あなたは自分の強みに気づいていないだけかもしれませんし、エピソードが思い出せないだけかもしれません。

まずは自己分析をしっかり行い、過去の経験などをどんどん書き出していきましょう。

自分の強みを家族や友人、アルバイト先の店長や同僚などに尋ねてみて、客観的な意見を聞くこともおすすめです。

それでも、弱いなと思ったとしても、面接官が見たいものは内面やプロセスであって、尾ひれを付けてまで、すごいと思わせるような成功体験ではありません。

どのように物事に取り組めるのか、問題にどう対応できる人なのか、どのような性格の持ち主でどう発揮できるのか、知ることができれば、自己PRとしては十分なのです。

企業が求めていることは何か

このように、企業にとって自己PRのエピソードはその人がどんな人なのかを知るためのツールに過ぎません。いくら素晴らしい実績を持っていても、それがその企業に入って活かされなければ意味がないからです。

「陸上の全国大会で優勝した」という実績は、企業に入ってから活かせるでしょうか。活かせるのは、スポーツの能力ではなく優勝するまでに努力したことや、そのプロセスで学んだことです。

そのため、企業の採用担当者はさまざまな角度から質問をしてその学生の人柄を理解し、入社後の姿をイメージしようとします。

面接の過程で回答が矛盾していると、その人の人柄を明確に理解できないため、採用に至らないというケースもあるでしょう。 1705_2_185 (3)

自己PRはその人の人柄を表すもの

企業は、学生の人柄や特徴がその企業の求める人物像に合うかどうかのチェックを行います。

そのため、嘘をついてまで自己PRで素晴らしい実績を披露することのメリットはないといっていいでしょう。

納得感のある自己PRを作るには、嘘をつかずに個人的かつ具体的なエピソードを交えて説明するほうがいいと考えられます。

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