説明会でのアンケートも選考の一環?アンケート回答は選考基準になることも!

説明会でのアンケートも選考の一環?アンケート回答は選考基準になることも!

合同説明会や企業説明会ではアンケートの記載と提出を求められることがあります。

説明会で質問を求められた際は積極的にアピールしにいく学生も、アンケートではついつい手を抜きがちです。

それが無記名のアンケートともなれば白紙か『特になし』の記載だけで終わらせてしまう人もチラホラ……。

しかし、これはあまり良くはありません。

選考の基準にはならずとも『見えないところで手を抜く人』という印象を与えかねませんし、そういう部分を見ている企業もあります。

そこで、説明会でのアンケート回答について、就活に役立つ知識を紹介します。

説明会後アンケートは選考に含まれることがある

基本的に合同説明会、会社説明会で実施するアンケートとは次の説明会のために改善点を模索するためのものです。

ただし、名前を書いてアンケートが提出されている以上、それを選考の基準として見る企業もあるのです。

企業では、その年に提出されたアンケートは最終的に採用者が決まるまでのあいだ、きちんと保管しています。

採用候補の多い大企業であるならともかく、エントリーの少ない中小企業であればエントリーシートや履歴書などから提出時のアンケートを探し出し、照らし合わせる可能性もゼロではないのです。

従って、アンケートに真面目なことが書いていれば、その学生に対して好印象を持ちやすいのですが、逆に手を抜いているようなことがあれば悪い印象につながりやすいのです。

説明会後アンケートが実施される理由

まずは企業が説明会後にアンケートを実施する理由について予想してみましょう。

企業が説明会後のアンケートで何を見ているのか、何について知りたいのかをアピールできると、説明会後のアンケートを記入する意味もわかります。

以下、考えられる理由を2点挙げました。

説明会後のアンケートを採用の参考にする企業は以下の理由からアンケートを実施しています。

出席確認を行うため

会社説明会でアンケートをとる企業はアンケートの回答を出席確認に使用していることが多いです。

近年はオンラインの説明会も多いですから、出席確認の代わりとして扱う企業が多くなっています。

対面の場合はオフィスに入館する際、出席確認をとる企業も多いです。

学生の志望度の高さを知るため

まず一番に考えられるのは、アンケートの記入内容から学生の志望度を図りたいという意図です。

会社説明会に参加する学生は企業に興味がある場合が殆どですね。

しかし実際に説明会で企業について知ったら、想像と違う場合もあるでしょう。

そこで、企業への説明会後の志望度を知りたいのです。

企業への志望度が高い学生は企業から好印象を獲得するために、アンケートも丁寧に書くでしょう。

アンケートの内容や文量は、学生の志望度に関連しています。

ただ、すべての企業が同じ気持ちでアンケートの記入を求めているわけではないので注意が必要です。

説明会の感想を回収して今後に活かすため

説明会は、企業が学生に企業の概要を知ってもらう意図で開催しています。

そのため、企業は説明会で学生がどのような印象をもったのか確認したいのです。

ここでは、学生がどれだけ集中して企業の話を聞けているかアピールできます。

自分なりに説明会前後で印象がどのように変化したか、魅力を感じたポイントなどを積極的に書いてみましょう。

他社の選考状況を知るため

早くから説明会などに積極的に参加する学生を企業は重宝します。

そのため、自社以外にどのような業界に目を向けているのか気になるのです。

また、これを知ることで、学生の就活の進捗状況や一緒にエントリーされている企業の印象を知ることができます。

説明会後アンケートが無記名式でも油断禁物

アンケートが選考基準の一つになりえるのは記名式のアンケートで、無記名式なら選考基準になるはずがないと考えるのは少々危険です。

例えば、企業主催の単独説明会の場合、事前に申請しての参加では座る席が予め決められていることもあります。

このときに、資料やアンケートを席に置いたまま退出してくださいと指示されることがあります。

この場合は無記名式だとしても、誰が書いたか丸わかりです。

一方、帰る際にアンケートを提出する形式でも、企業側で上手にまとめると誰が書いたかを把握することは可能でしょう。

つまり、無記名だからと言って油断は禁物です。

説明会後アンケートに回答するときのポイント

説明会のアンケートを回答する際に、好印象を獲得するためのポイントはあるのでしょうか?

説明会のアンケートは基本的にそれほど気張って記入する必要はありません。

採用の参考にされているかもしれないとはいえ、アンケートだけで合否を決めている企業はないからです。

しかしできるだけ良い印象を与えたに越したことはありませんから、余裕のある方は以下のポイントを意識した回答を記入してみてください。

志望動機や自己PRと結びつける

アンケートの内容を志望動機や自己PRの内容と結び付けておくと自身の人柄をアピールする際の基盤となります。

「自分の○○なスキルが活かせそうだと感じた」

「○○な雰囲気が自分の~な人柄と相性が良い」

など、自分の強みや性格をアピールしておきましょう。

ここでは詳しく書きすぎないことが大切です。

自身をアピールするための導入として活用することを心がけてください。

なぜ企業に魅力を感じたのか伝える

アンケートの意図を汲んで、しっかり自分の素直な印象を示しましょう。

企業のどこに魅力を感じて説明会に参加したのか、実際に話を聞いてどのような魅力を感じたのか、明確に記入してください。

初期の印象と変化がある場合や説明会での気付きなどもきちんと簡潔に説明できると好印象です。

企業の魅力を伝えることは自身の志望度の高さをアピールすることにもつながります。

企業への志望度が高い場合は丁寧に書いておいて損はないでしょう。

会社説明会への率直な感想でもOK

アンケートはそもそも説明会の感想を求められていますから、自分が感じた印象を記入することもかまいません。

率直な感想も十分企業に良い印象を与えることができます。

素直な学生というのは魅力的ですから、難しく考えすぎなくても大丈夫です。

このとき、もし改善してほしい点などがあれば、記入してください。

改善点を示すのは烏滸がましいなどと考える必要はありません。

自分が企業のためになると考える点を書いてもOKです。

但し、伝え方には注意してください。

上から目線に聞こえたり、自分中心の考え方をしていると捉えられてしまう伝え方は印象がよくありません。

説明会後アンケートに回答するときの注意点

アンケートの際に印象を悪くしないために気を付けたいのは、当然ながら白紙や一行で終わらないこと。

このような回答が良い印象を持たれることはないでしょう。

そして、肯定的でありつつ、説明会で勉強になった点、良かった点などを素直に書くこと。

また、どこの説明会に参加した場合でも書けるような回答ではなく、その説明会ならではの内容をきちんと記載することが重要です。

こうすることによって、アンケートを見た担当者は『どんな場所であってもきちんと勉強のできる人』という印象を持ってくれるでしょう。

また、例え時間がないとしても、アンケートはきちんと丁寧な字で書いておきましょう。

何かと疲れる説明会、早く帰りたいという気持ちは分かりますが、アンケートの記載も説明会の一部であると理解しましょう。 

説明会後アンケートの末尾はアピールに使おう

 アンケート用紙の最後の部分には決まって、「何か弊社にご意見やご感想がありましたら、お書きください」といった文言が見受けられます。

ここを空白で提出してしまいがちですが、他のライバルに差をつけるためにもきちんと記入することが大切です。

説明会で得られたものを感想として述べると、担当者もしっかりと目を通してくれるでしょう。

また「貴社を第一志望に考えております」といった一文を添えておくことは、ここで働きたいというアピールとして有効です。

説明会のアンケート用紙といえども、採用担当社はその年の最終的な採用者が確定するまでは、選考に使用した書類はきちんと保管しておきます。

甲乙つけにくい採用候補者がいた場合には、アンケート用紙の内容が選考の材料として使われることもあるのです。

そのことをきちんと理解しておきましょう。

お礼から書く

まずはお礼の意を示します。

「本日は貴重なお時間をいただきましてありがとうございます。」

など一言を添えて説明会に参加した感想を述べましょう。

お礼に関しては、最初と最後に二度伝えておくと好印象です。

200字から400字で書く

アンケートの自由欄は文字数が多すぎても少なすぎても印象に残りづらいです。

文字数が多すぎると企業に読み流されてしまいます。

かといって短すぎると自分が企業にどんな印象を抱いているのか伝わりません。

文字数の基準としては200文字から400文字程度にまとめることを意識すると良いです。

できるだけ簡潔に自分が感じたことなどを示しましょう。

説明会後アンケートなど細かい所を企業はよく見ている!

企業や人事などの担当者は、就活生の細かい点をきちんと見ているものです。

社会人となるからには、常に真面目な姿勢であることが大切です。

アンケートが選考基準になる可能性を重視して、真摯な姿勢で回答しましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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