勝ち取りたい食品業界のインターンシップ!志望動機はどう書く?

勝ち取りたい食品業界のインターンシップ!志望動機はどう書く?

はじめに

新卒の就活でも人気の高い業界のひとつが食品業界です。

毎年の就活人気企業の上位に、食品・飲料企業がランクインされ、常に競争の激しい業界のひとつとなっています。

新卒を始め、就活中の人にとっては憧れの企業のインターンシップで業界の中身を知り、活動に拍車をかけて内定を目指したいものです。

その前に、まずはインターンシップを勝ち取ることが大切で、その鍵になるのが志望動機です。

そこで、採用担当者の意識を引き寄せる志望動機の書き方とコツを見ていきましょう。

【食品業界のインターンの志望動機】食品業界とは?

食品業界のインターンの選考に通るには、当然ですが、食品業界について理解しておくことが大切です。

食品は幼い頃から身近にあったので、調べなくても知っているように思いがちですが、実際の深いところまでは知らない方が少なくありません。

食品と言ってもさまざまな種類があり、学生さんにとっても身近なパンやお菓子、ドリンク類のメーカーから、一人暮らしの生活にも役立つ冷凍食品やレトルト食品などの総菜メーカー、缶詰メーカー、調味料やアルコールメーカー、食材の加工メーカーや健康食品メーカーなど幅広いことを理解しておきましょう。

業種

一口に食品業界といっても、農作物を生産する1次産業から食品を加工する2次産業、流通・小売りを担う3次産業まで、多くの業種が存在します。

また、各業種内にさまざまな職種があり、職種によって仕事内容もさまざまです。

漠然と「食品業界でインターンシップをしたい」と考えている方は、まず自分が興味を惹かれるのはどの業種か、自分に向いている職種は何かを知り、適切なインターンシップ先を選ぶことから始めましょう。

ここでは、食品業界の主な業種・職種をご紹介します。

食品業界の業種

食品業界の業種は、主に「原料の調達」「食品の加工」「製品の販売」の3段階に分けられます。

原料の調達を担うのは、農作物を生産する農家や原材料の買い付けをする食品専門商社、総合商社の食料部門などです。

食品の加工は食品メーカー、製品の販売は外食産業や食品小売業界の企業が行います。

また、各企業内の職種も、商品の開発を行うマーケティングや研究開発、食品の製造を行う生産・品質管理、個人や企業へ商品を売る営業・販売など多岐にわたります。

そうした職種をバックアップする総務・人事などの職種も、食品業界の1部と言えるでしょう。

自分がどの業種、どの職種に興味を抱いているのか、就職活動を始める前にきちんと整理しておく必要があります。

食品業界の業種・職種については、こちらも参考にしてください。

 

【食品業界のインターンの志望動機】食品業界のインターンの仕事内容

幅広い食品メーカーがある中で、インターンとしてどのような仕事を任せてもらえるのでしょうか。

会社によっても異なりますが、多いパターンの1つとして、インターンだけでプロジェクトチームを組み、新商品の企画や開発を行う機会を与えてもらえます。

マーケティングをして消費者ニーズを割り出し、新商品を企画してプレゼンを行い、案が通ったら、他部署の担当者と連携しながら、開発に向けて必要なノウハウを学んでいくといった内容です。

また、実際の製造現場に入って製造ラインを担当し、品質管理の重要性を学ぶ体験ができることもあります。

どのような仕事を任せてもらえるのかも、インターンを志望する前に、しっかりチェックしておきましょう。

何が学べるか?

インターンの仕事を通じて何が学べるかを考えるとともに、インターンを通じて何を学びたいと思っているのか、インターンに参加する目的や目標をあらかじめ明確にしておきましょう。

食品業界を志す者として、どのような知識やノウハウが必要なのか、現場のどんな点に着目していけばいいのかをまず、しっかり理解します。

そのうえで、今の自分には足りないことや、理解が不足している点を考え、インターンを通じて学ぶことはできるかを検討します。

食品業界のインターンを選ぶ際には、自分が学びたいことが学べるかの観点からもアプローチし、志望動機においても、学びたいことをしっかりアピールすることが大切です。

食品・飲料業界はなぜ人気が高いのか?

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食品・飲料業界に就職を希望する人の中には、さまざまな理由や憧れ、夢を抱いているでしょう。

食品・飲料業界企業が、人気企業の上位にいつも入っているのには色々な理由が考えられますが、そのひとつが人間の生活に欠かせない衣食住のうちの食を供給する業界だからというのは言うまでもありません。

さらに食品・飲料は消耗品であり、常に供給と需要のバランスが成り立つため、企業としての将来性、展望も比較的明るい要素があります。

食に対するこだわりや嗜好は、みなそれぞれが持っているものです。

食品・飲料は日常生活に深く関わる業界のため、昔から好きだった食品の企画・製造に関わりたいという就職希望者も多くいます。

人間の生活に深く関わりのある業界だからこその安定した企業経営と企画や製造という発展的業務への希望が、常に高い人気を誇るゆえんでしょう。

インターンの選考には人事目線が重要!

人気の高い食品業界でインターンの選考に通るには、選ぶ立場にある人事目線を理解することが重要です。

食品業界のインターンを希望する学生は多いため、学生目線ではなく、自分が人事担当者であったら、どんな人物を採用したいかという目線に立って志望動機を書かなければ、選考に通ることができません。

学生さんの多くが、これまでにアルバイトをした経験があるかと思います。

多くの学生さんは店長さんや偉いスタッフに面接を受けたかもしれませんが、お店で言えば、店長さんが人事担当者も兼ねています。

アルバイトをしていたお店で自分が人材の採用を任されたら、どんな人物を選ぶか考えてみましょう。

これが人事目線というものです。

人事目線とは?

あなたがアルバイト先で人材を採用するとしたら、どんな人物を選びますか。

表情が明るく、お客様の前でも同僚との間でも嫌な顔をせずにテキパキと働いてくれそうな人、言葉遣いがしっかりしている人、身だしなみに清潔感がある人、意欲的に働いてくれそうな人を選ぶのではないでしょうか。

人柄やどんな人物かが重視されるはずです。

表情や身だしなみなどは面接してみないとわかりにくい部分もありますが、エントリーシートの志望動機や自己PRなどを通じて、伝わってくることもたくさんあります。

志望動機では、自分がどんな人物かをアピールすることが大切です。

インターンをしたい企業が製造する食品を褒めたたえるだけでは、選考に通らないので注意しましょう。

学生目線と人事目線の違い

食品業界のインターンの志望動機を書く場合、学生さんの多くが、その会社の食品が好きなことをアピールしたり、子供の頃からずっと食べているとアピールしたり、国民の誰もが愛されている商品などと会社を持ち上げることに終始しがちです。

ですが、これは学生目線であり、その会社が製造する食品を褒めたたえるだけの消費者目線になってしまっています。

人事担当者はお客様の声、消費者の声を聞きたいのではなく、消費者に満足のいく安全で高品質な商品を届けるための人材としてふさわしいかを知りたいのです。

学生目線と人事目線のズレが生じると、選考落ちにつながるので注意しなくてはなりません。

簡潔に相手の欲することのみを伝える重要性

食品業界で活躍する人にとって、自社の商品に愛着があり、愛用していることは、いわば当たり前のことで、強いてアピールされる材料とは言えません。

むしろ、今後の成長や競争を勝ち残っていくために、自社の商品に満足しきっていない人の方が興味を持ちます。

新たな風や刺激をもたらし、新たな商品開発につながるアイディアを生み出してくれるのではと期待が持てるためです。

つまり、会社を志望動機だからと会社や商品の魅力や愛を語るのではなく、自分にどのような人物で、どのような能力があり、どのような貢献ができそうかを伝えることが大切です。

人事担当者が人材を採用するうえで、知りたいと思っていることをアピールするようにしましょう。

【食品業界のインターンの志望動機】志望動機のポイント

インターンに応募する学生の中には「なんとなく興味があるから」「友達に誘われたから」など、インターンへの参加を熱心に志望しているわけではない方もいます。

一方の企業側は、インターンを受け入れるために選考を行ったり教育体制を整えたりするために費用や人員を割いており、それに見合うだけの熱心な学生を受け入れたいと考えています。

そうした学生を選抜するために企業が重視するのが志望動機です。

企業に熱意をアピールするために、志望動機を書く前に準備しておくべきポイントを4つご紹介します。

自己分析をする

インターンの選考のみならず、就職活動全般の出発点として行っておきたいのが自己分析です。

食品業界に興味を持った経緯を深掘りしていくことで、自分の考え方の傾向や価値観も把握できるようになるでしょう。

また、過去を振り返っていくと「自分がどうやって食品業界に携わっていきたいのか」という未来志向の分析もできるようになります。

志望動機を書く時だけでなく、インターンをより有意義な経験にするためにも役立ちますから、自己分析はしっかり行っておきましょう。

業界分析をする

業界の動向を掴み、志望動機にも盛り込めるようにしておきましょう。

企業に対して業界への理解の深さをアピールできれば、食品業界に強い関心を抱いている、本当にインターンシップに参加したいと考えている学生であると印象付けられます。

また、志望動機を書く前の段階で業界について学んでおくと、面接の質疑応答で専門的な質問をしたり、インターンシップの経験をより有意義にしたりするためにも役立ちます。

今後の就職活動をスムーズに進めるためにも、しっかり業界分析をしておきましょう。

企業分析をする

志望動機でその企業への本気度をアピールするためには、企業分析が欠かせません。

応募する企業を分析するのはもちろん、他社についても調べて、企業方針や施策の違いを把握しておきましょう。

企業は同程度の能力を有している学生が複数いれば、より自社への思いが強い学生に好印象を抱きますから、なぜ同業他社ではなくその企業を選んだのかを明確に説明できるようにしておく必要があります。

また、しっかり企業分析をしておけばインターンに参加したあとのミスマッチも防げます。

インターンに参加する目的を整理する

志望動機を書く前に、インターンに参加する目的を整理しておきましょう。

志望動機に参加目的を盛り込むことで、インターンに対する熱意をアピールできます。

また、インターンに目的を持たずに参加しても実りは少なくなってしまいますから、インターンでの経験を充実させるためにも目的の整理は重要です。

さらに、食品業界や企業のことをより深く知りたいのか、自分に合っている仕事を知りたいのかによって、向いているインターン先が異なります。

目的を明確にし、それにかなったインターン先を選びましょう。

【食品業界のインターンの志望動機】志望動機の構成

志望動機を書く時は、文章の構成にも気を配る必要があります。

企業の担当者は多くの応募書類に目を通しますから、すべてをじっくり読み込めません。

そのため、要点をわかりやすく整理し、相手に自分のアピールしたいポイントが伝わりやすい文章にする必要があるのです。

志望動機におすすめなのは「1.なぜインターンに参加するのか→2.参加するに至った経緯→3.インターンで何を得たいか→4.インターンへの意気込み」の文章構成です。

各項目で押さえておくべきポイントをご紹介します。

なぜインターンに参加するのか

最初に志望動機の結論にあたる「なぜインターンに参加するのか」を述べましょう。

冒頭に結論を置くことで、その文章の最も重要な部分が相手に伝わりやすくなります。

ここでは「食品業界を内側から見てみたい」「営業職の基本を学びたい」など、自分がインターンに参加する理由を簡潔に説明するに留めます。

相手の興味を惹き、その後の文章をじっくり読んでもらうために、ここでは結論のみをわかりやすく述べるよう心がけましょう。

また、最初に結論を述べる構成はビジネス文書の基本ですから、ほかの文章を書く際も結論は冒頭に、簡潔に書くことをおすすめします。

参加するに至った経緯

続いて、食品業界に興味を抱いたきっかけやその企業を選んだ経緯などを述べましょう。

ここでは業界研究や企業研究で得た情報のほか、大学の専攻を交えて経緯を説明するのも効果的です。

「食品業界の中でも、特に〇〇の分野で優れた技術を持っている点に惹かれた」「大学で菌について学ぶ中で、発酵食品の開発を行っている貴社に興味を抱いた」など、その企業ならではの特色を織り込んでインターンに応募した経緯を具体的に説明します。

何を得たいか

インターンに参加して得たいスキルや、知りたいことなどを述べるパートです。

「インターンで営業職を経験し、食品業界の営業に必要なスキルを身につけたい」「新商品の開発にあたって技術職がどのような働きをするのか知りたい」など、できるだけ具体的に説明します。

ここでは「〇〇を経験したい」だけではなく、その経験から何を得たいのかまで述べるよう注意しましょう。

企業はインターンをただの職場体験のように考えている学生よりも、学習や実践の場として考えて意欲的にスキルや知識を身につけようとしている学生に意欲を感じ、好印象を抱きます。

インターンへの意気込み

インターンへの意気込みといっても、ただ「頑張ります」というだけでは意味がありませんから、「何をどう頑張るのか、インターンを頑張ることで自分がどうなりたいのか」が伝わるような文章にしましょう。

ここでは、インターンに参加するうえで何を意識していきたいか、インターンで得たものを今後にどう活かすかなど、具体的に説明します。

「インターンで自分の技術力を試し、足りない部分を明確にして大学での学びに活かしたい」など、成長意欲を感じさせる内容が望ましいです。

【食品業界のインターンの志望動機】志望動機の例文

食品業界のインターンの志望動機の例文として、「食品業界の営業職に求められるスキルを知るためにインターンに参加するケース」と「飲食業界の商品企画の仕事内容を知るために参加するケース」をご紹介しますので、文章の構成や各パートの配分などを参考にしてください。

ただし、例文はあくまでも参考に留め、決して丸写しはしないようにしましょう。

インターネット上には就職活動の情報があふれ、例文も多く掲載されていますが、自分の経験したエピソードをもとに、自分の言葉で語ることが重要です。

例文1:求められるスキルを知りたい

私は食品業界の営業という職種に求められるスキルが知りたいと考え、貴社のインターンに応募しました。

私はもともと食べることが好きで、現在はレストランでアルバイトをしています。

アルバイトを通じてコミュニケーション力を磨く中で、このコミュニケーション力を食品業界の営業職に活かせるのではないかと思うようになりました。

営業職にはコミュニケーション力以外にも多くのスキルが求められるであろうことは予想がつきますが、具体的に必要とされるスキルを知るためには、インターンで実際に営業職を経験する必要があると考えました。

貴社のインターンを通じて営業職に求められるスキルを知り、そのスキルを深めていきたいです。

また、将来は食品業界で働きたいと考えており、インターンを自分の食品業界への適性や食品業界に貢献する方法を確認する場にしたいと思っています。

例文2:仕事内容を知りたい

私は、飲食業界の商品企画の仕事について知りたいと思い、貴社のインターンに応募しました。

私は貴社が昨年発売した〇〇が好きで、店舗に足繁く通っているうちに、幅広い年代のニーズを満たす商品構成になっていることに気付き、興味を惹かれました。

そして、どのような過程を経てそうした商品が開発されているのかを調べている時に、貴社の商品開発部門でのインターン募集を知り、応募した次第です。

まずはインターンを通じて商品開発に求められるスキルを学び、自分に足りない要素を知りたいと考えています。

また、インターンで学んだことを今後の自分の成長に活かし、アイデアを実際に形にする力を身につけたいと思います。

インターンで取り組むグループワークでは、立場の違う方と意見を交わしながら商品開発の仕事を体感したいです。

【食品業界のインターンの志望動機】インターンシップで得た情報や感じたことをどうつなげるかがカギ

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インターンシップに参加できることになった場合は、希望する企業の実際の内側を見ることができる、またとない機会となります。

さらに従業員の人々の働く様を見ることができるので、さまざまな仕事の内容を知ることができるのと同時に、その企業における従業員の人々の意識の浅深も伺い知ることが可能です。

インターンシップには、緊張感を持って参加することは当然ですが、客観的な視点で企業を見るということも一方では必要です。

その場で感じたことや得た情報は、自分の中でしっかり咀嚼して次につなげられるよう、まとめておくことも大切でしょう。

【食品業界のインターンの志望動機】難関ともいえる人気の食品業界だからこそ自分の意思をしっかり持とう

人気の食品・飲料業界のインターンシップは、募集人数もあまり多くもないため、募集に対して応募者がかなり多くなることが予想されます。

そんな多数の応募者の中から勝ち抜いていくためには、他の人とは違った志望動機を記述し、しっかり自己PRすることが大切です。

企業の理念や理想、社会的取り組みをしっかり研究し、自分の言葉で意思を伝えましょう。

まとめ

学生さんに人気が高い食品業界のインターンの選考に通るには、消費者の立場としての学生目線ではなく、安全で高品質な食品を届ける役割を担う人材を採用しようとする人事目線で志望動機を作成することがポイントです。

製造している食品への愛や愛着をアピールするのではなく、自分がどんな人間で、どんな能力があり、どのような活躍ができるかや、インターンを通じて何を学び、成長していきたいかをアピールしましょう。

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