「自動車業界の志望動機ってどうやって書けばいいんだろう…」
「志望動機って言ってもちゃんとしたものなんてない」
「他の人はどうやって志望動機を書いているんだろう?」
これから自動車業界の志望動機を書く人の中には、このような疑問や不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。
自己PRに成功して憧れの企業で働くためには、志望動機でやる気を伝えることが肝心です。
しかし、自動車業界は新卒の就活生に絶大な人気を誇るため、採用率が低いことで有名です。
採用率が低い中で内定を勝ち取るためには、他の就活生との差別化や納得感のある志望動機の作成が必要不可欠となります。
本記事では自動車業界の簡単な説明から自動車業界の志望動機を書く際のポイント、代表的な志望理由などを解説しています。
また、自動車業界の志望動機の例文をいくつか載せています。
志望動機の書き方に悩んでいる方、自動車業界に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
- 自動車業界とは
- 志望動機を書く際のポイント
- 自動車業界の志望動機例文
- 自動車業界の志望動機NG例文
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【自動車業界の志望動機】自動車業界について知ろう
自動車業界の志望理由を書く際にまず自動車業界の現状を知っておく必要があります。
自動車業界は日本が誇る主要業界の一つです。
ところが、自動車業界の現状は日本に限らず、世界各地で新型コロナウイルスの影響で自動車の販売台数は減少しています。
まずはその自動車業界の業績推移と職種の種類について迫っていきます。
自動車業界の業績推移
OICAによると日本の自動車販売台数は2006年から例年500台前後を販売していました。
しかし、2020年の新型コロナウイルスの世界的感染拡大によって販売台数、生産数とも大幅に減少し、2020年の日本国内自動車販売台数は前年比11.5%減の459万台でした。
また、2020年の自動車業界の業界規模(主要対象企業9社の売上高の合計)は57兆0,029億円でこちらも前年よりも減少しています。
こうしたコロナウイルスの影響によって採用に消極的な企業も出てきています。
とはいっても、いまだに日本の業界規模は卸売、電気機器、金融に続いて第4位という高い数字を残していて日本を代表する基幹産業であることに変わりはありません。
自動車業界の将来性
自動車業界では近年、「CASE」という言葉が注目されています。
以下の「Case」を意識して事業展開をし、将来に備えて施策を進めていく必要がああります。
- Connected
「つながり」を意味し、車とインターネットを繋げ、位置情報や自己の際の通報サービスなど利便性を向上させようという取り組みです。
- Autonomous
「自動運転」のことを意味します。
完全自動運転となる世界はもう少し先ですが、高速道路での自動運転やセンサーによる衝突回避など運転をサポートしてくれる機能は次々に誕生しています。
- Shared
「カーシェア」のことを指します。
カーシェアの需要は今後も高まると考えられています。
大規模マンションの備え付けカーは標準化しつつあり、貸したい人と借りたい人をマッチングさせるアプリも登場しています。
- Electric
電気自動車などの「電気」を意味します。
エコカーと言えばイメージしやすいと思いますが、地球温暖化防止のため世界中で排ガス規制が進んでおり、2040年にガソリン車の完全廃止を決めた国もあります。
その代替としてHV(ハイブリッド車)、EV(電気自動車)への注目が高まっているのです。
【自動車業界の志望動機】自動車業界の仕事内容
では実際に自動車業界ではどのような仕事があるのでしょうか。
なんとなく自動車業界に行きたいけど、希望職種は決まっていないという人は是非参考にしてみてください。
また、それぞれの仕事内容について知ることで自動車業界について更に詳しくなることができます。
自動車業界の職種は主に研究開発、営業、企画、生産の4つに分類されます。
ここではそれぞれの仕事内容について説明していきます。
- 研究開発
- 営業・販売
- 企画・販売促進
- 生産
研究開発
研究開発は様々な専門家がモーターやエンジンの開発をしたり、新たな技術を用いた研究をして生産技術の向上を手がける職種です。
各部品の分野によって研究開発が進められるため、特定の部品の専門的な知識やスキルを必要とします。
そのため、研究開発の職種を希望する方は研究開発の中でもどの分野で活躍したいのか明確にしておくと良いでしょう。
営業・販売
自動車業界の営業・販売は直接消費者に売る(to C)ではありません。
消費者は基本的にカーディーラー(販売店)から自動車を購入するため、実際はカーディーラーがどのように売るのかを営業支援する立場にあります。
そのほかにも公共交通機関や運送会社などの企業・法人向けに営業(to B)をすることがあります。
企画・販売促進
自動車業界における企画の仕事は、新製品やサービスの開発、マーケティング戦略の立案、ビジネス戦略の構築など、幅広い領域をカバーしています。
市場のトレンドや顧客のニーズを把握するために市場調査を行い、調査結果から製品開発企画、販売計画、ビジネス戦略などを行います。
自動車業界は競争が激しいため、市場の変化に敏感であり、消費者のニーズに基づいたアイデアを出す発想力などの戦略的な企画を考える力が求められます。
生産
生産は自動車の部品を手配し、需要に応じて自動車の生産量や品質を調節するバックエンド的な職種です。
文字通り実際に自動車を作る仕事のため、自動車に直接携わることが多いでしょう。
また、詳しい生産の仕事内容としては生産計画の立案や製造プロセスの管理、品質管理、生産ラインの確認などがあります。
生産計画では市場の売れ行きから逆算して発注数の計画を立て、台数に関係なく納品日までに生産することが求められます。
【自動車業界の志望動機】自動車業界に向いている人の特徴
自動車業界に向いている人はどのような人柄でしょうか?
自動車業界に向いている人の特徴を知って自分が当てはまっているか確認してみてください。
もし当てはまっていなくても大丈夫です。
一概に以下に当てはまる人だけが自動車業界に向いているとは言えません。
あくまで参考程度にしてみてください。
- 車や機械が好き
- 物事に継続して取り組める
- 協調性がある
車や機械が好き
自動車業界を目指す、若しくは自動車業界に所属する人は車やメカが好きな人が多いでしょう。
車そのものが好きな人もいれば、エンジンなどのパーツを偏愛する人もいますね。
車やその部品に興味がある・知識がある人は自動車業界に向いているかもしれません。
自動車及びそのパーツなどに興味がない人が自動車業界に所属すると、その後自動車の魅力に気付くかもしれません。
物事に継続して取り組める
物事を継続する力がある方は自動車業界に向いています。
というのも自動車を製造する過程において一つ一つとても時間をかけて丁寧に仕上げられています。
車のデザインが決まるまで、性能を議論し決定するまで、実際にそれらが形になるまで時間がかかるのは当然ともいえます。
このような時間のかかる作業に集中力を切らさずに取り組めるかが重要なのです。
継続力がある人は自動車に関する企業で活躍できるかもしれません。
協調性がある
自動車業界では人との協力もとても大切です。
さまざまな人たちの協力があって一台の車が形になります。
人と柔軟にコミュニケーションをとれる人は自動車業界で働くことに向いています。
人とコミュニケーションをとることが楽しく感じたり、キチンと自分の意見を伝え、相手の意見も尊重できる人は自動車業界にやりがいを感じるかもしれません。
【自動車業界の志望動機】自動車業界の志望動機を書く際のポイント
書類選考を突破するために、自動車業界の志望動機をどのように書けばよいのでしょうか。
書くべきポイントを抑えて、この人を採用したい、うちの会社にマッチしていると思わせる志望動機を構成しましょう。
志望動機を書く際のポイントは次の記事でも紹介していますので、是非参考にしてみてください。
- 企業選びの軸を明確にする
- なぜ自動車業界を志望しているかを書く
- なぜその会社でなくてはいけないかを書く
- 今までの経験がどう活かせるのかを書く
- 将来のビジョンを伝えよう
- 自動車への愛情を主張しよう
企業選びの軸を明確にする
企業選びの軸を明確にするのも、自動車業界の志望動機を書く際のポイントとして非常に重要であると言えるでしょう。
志望動機では「なぜうちの会社なのか」ということを企業は非常に重視し、確認しています。
そのため、事前に企業選びの軸を明確にしておくことで、その企業の特徴と照らし合わせる必要があると言えるでしょう。
企業選びの軸がある人は、なぜその業界なのか、なぜその会社なのかといった質問に答えやすくなります。
企業選びの軸の考え方については下記の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ合わせて確認してくださいね。
なぜ自動車業界を志望しているかを書く
多彩な業界がある中で、なぜ自動車業界を志望するのかを明確にしましょう。
自動車業界で働いてみたいと思ったキッカケやキッカケとなった経験などの具体的なエピソードを添えて、自分のやる気をアピールしましょう。
自動車業界に絞っている方なら、志望理由などは書きやすいと思います。
一方で、業種を横断的に総合職や一般職、営業職などを目指しており、複数業種の複数企業にエントリーしている場合には注意が必要です。
どの業種でも当てはまるような理由ではなく、どうして自動車業界なのかを明確に記しましょう。
単に車が好きだからという理由ではインパクトがありませんし、仕事をする能力とは結び付きません。
例えば、悲しい自動車事故が増える中、自動運転技術や安全性能の開発に取り組みたいと考えたなど、仕事に関わる理由を挙げるのがベストです。
なぜその会社でなくてはいけないかを書く
自動車業界といっても、国内外に多彩なメーカーがあります。
とはいえ、製造するメーカーの数は他業種より少なく、知名度の高いメーカーばかりです。
そのため、どうして〇社ではなく、うちを選んだのかというのは採用担当者にとっては興味のある事項です。
部品メーカーなど、自動車関連会社でも同じです。
多様な会社がある中で、なぜその会社で働きたいと思ったのかを、その会社の特徴や事業内容などに基づき、選んだ理由を伝えることがポイントになります。
その会社の商品や技術、創業精神や将来性、今後の戦略などを踏まえ、その会社を選んだ理由をわかりやすく伝えましょう。
今までの経験がその会社でどう活かせるかを書く
自動車業界で働きたい、その会社で活躍したいという意欲を伝えたところで、これまでの経験で活かせることをアピールしましょう。
工学部や理工学部などの出身なら、学んだ知識やゼミでの研究、習得した技術などを使って自動運転技術や新製品の開発の仕事に携わりたいなど、具体的に伝えましょう。
その会社の車のファンであり、かつ語学力が高いことを活かし、海外市場でのセールスに携わりたいとか、東南アジアなどの工場進出で現地で活躍したいといった、その会社の事業内容を踏まえてアピールすると伝わりやすいです。
他の自動車会社ではなぜいけないのか
志望動機ではたくさんのメーカーの中から「この企業でなければいけない理由」を明確にすることが大切です。
「ずっと憧れていた企業だった」、「販売している車が好きだった」という理由は悪くありませんが、やや具体性に欠けます。
「自分の家族が長年乗ってきて思いいれがある」などのエピソードを付け加えると説得力が生まれるでしょう。
一方で「通いやすかった」、「給料が良かった」などの理由は受身的な印象を与えてしまいます。
労働条件よりも仕事内容に言及したほうが、熱意があるように思われる傾向があります。
企業研究の成果を取り入れよう
自動車業界の志望動機では企業への思い入れを伝えることが重要です。
企業からすれば「どの企業でもいいからとにかく有名なところで働きたい」と考えている志望者よりも「好きな企業で働きたい」と考えている志望者を優先的に採用したいと考えています。
それは自動車業界でも例外ではありません。
履歴書の志望動機を有効活用して、企業への思い入れをアピールしましょう。
そのときに問われるのが企業研究の成果です。
企業研究とは志望先の情報を深くリサーチするプロセスのことです。
企業研究を深く行っていれば、企業の独自性や経営理念に絡めた志望動機を書くことができます。
他の志望者が書いていない深い内容を伝えられれば、書類選考の通過率は高まります。
将来のビジョンを伝えよう
自動車業界は時代の流れと共に発展し続けています。
新しい燃料で動く車や最新技術が搭載された車など、次々に生み出される新商品はユーザーの心を躍らせています。
日本の自動車産業は巨大であり、数多くのエンターテイメント業界と連携したり、海外進出を果たしたりと非常に将来性が感じられる事業です。
自動車業界で働く人材もまた、将来のビジョンを持って働くことが求められています。
自動車業界の志望動機でも「自分は業界で何をしたいか」を盛り込むようにしましょう。
大きすぎるビジョンは現実感がないので、あくまで目先のことに対して目標を掲げると好感度が高まります。
目標が明確な志望者ほど、真面目に働いてくれるという印象を与えられます。
自動車への愛情を主張しよう
自動車業界はどんな部門であれ、自動車への知識は不可欠です。
広報、営業、企画開発、どんな職種で働こうとしても自動車に詳しくなければ続かないでしょう。
つまり、自動車業界の志望動機においても自動車への愛情を示すことが大切なのです。
採用担当者の心を動かすのに一番分かりやすい例文としては「自分が乗っている車が御社製であり、こんな乗り心地のいい車を販売している企業で働きたいと感じました」と、愛車に絡めて志望動機を綴るパターンです。
しかし、車を持っていなかったり、別のメーカーの車に乗っていたりしたらいけないわけではありません。
志望先の車についてしっかりと調べ上げ、長所を挙げることができればプラスに作用します。
【自動車業界の志望動機】代表的な自動車業界の志望動機
ここからは代表的な自動車業界の志望動機について詳しく紹介していきます。
下記の5つは多くの就活生がアピールする、自動車業界を目指したきっかけに使えるものなので、ぜひ参考にしてみてください。
- モノ作りに携わりたい
- 自動車の魅力を発信したい
- 〇〇な自動車を届けたい
- 技術に惹かれた
- 企業理念に共感した
モノ作りに携わりたい
メーカー志望の人の中で、ものづくりに関わりたいと考えている人は非常に多いので、このアピールをする人は非常に多いと言えるでしょう。
しかし、ものづくりに関わりたいという動機だけでは、食品業界やアパレル業界など、他の業界でも良いのではないかと思われてしまう可能性が非常に高いです。
そこで、多くの場合、「他の業界でも良いのでは?」と聞かれてしまうことも多いでしょう。
なぜ自動車業界なのか、なぜその会社なのかを具体的に説明できるようになっておくことが非常に重要です。
ものづくりの中でも、自分がなぜ車に興味を持ったのかについて分かりやすく説明し、あらかじめ掘り下げた質問をされないように対策をしておくことも重要と言えます。
自動車の魅力を発信したい
自動車が本当に好きな人の場合、自動車の魅力を発信したいとアピールすることも多いでしょう。
これは当然ながら悪い選択肢ではありません。
ただし、多くの就活生がアピールするものなので、差別化を図ることは必須と言えるでしょう。
自動車が元々好きで、その魅力をもっと知ってもらいたいという気持ち自体は伝わるでしょうが、差別化ができない場合はありふれた印象を与えてしまいます。
そこで、なぜ自動車が好きなのか、どのような経緯でさらに自動車の魅力を多くの人に発信したいと思ったのかについて分かりやすく説明していく必要があります。
エピソードなどを用いて、可能であれば定量的な数字なども用いて説明していくことができれば良いでしょう。
〇〇な自動車を届けたい
どのような自動車を届けたいか説明することも、自動車業界の志望動機を作成する上で非常に有効な手法であると言えるでしょう。
例えば「安全な自動車を届けたい」「新しい自動車を届けたい」など自分が作りたいと考えている、車を作るために自動車業界を志望していると非常に非常に人も非常に多いです。
自分がどのような車を届けたいのか、なぜそのような車を届けたいと考え、自動車業界に憧れを抱いたかについて詳しく説明していく必要があります。
また、その自動車を作るにあたって、なぜその会社でなければならないのかについても説明することができれば「他の企業でも良いのではないか?」と突っ込まれてしまう可能性も一気に下がることでしょう。
技術に惹かれた
技術に惹かれたというのも、自動車業界の志望動機において非常に良い選択肢の一つであると言えます。
その会社の技術力の高さに惹かれて応募するということも珍しくありません。
その場合、技術力とは何かをかみ砕いて考える必要があると言えるでしょう。
例えば、新技術の開発や既存の技術の汎用性が高いことなどが技術の一つに当てはまると言えます。
自分の伸ばしたい技術が何なのかを明確に伝えることも重要です。
この志望動機の有効なポイントの一つとして、企業についてしっかり分析しているということが伝わりやすいことが挙げられます。
企業について分析していると、志望度の高いモチベーションがある人材であるとみなされる可能性が高まることでしょう。
企業理念に共感した
企業理念に共感したというのも、多くの就活生が挙げる、印象の良い志望動機の一つです。
企業理念への共感を挙げることができれば、その企業自体に魅力を感じているということも伝わり、内定が得られた場合、高い確率で就職するという印象を与えることもできるでしょう。
なぜ理念に共感したのか、自分の実体験に基づいた具体的な説明をすることができれば、より良い印象を与えられる可能性が高まります。
また、「企業理念に共感したから」という志望動機は非常に多いため、差別化も重要であると言えます。
他の就活生が述べてくるような企業理念への共感のレベルではなく、より掘り下げた内容で企業理念への共感を示すことが重要であると言えます。
【自動車業界の志望動機】自動車業界の志望動機を作成する際の注意点
自動車業界の志望動機を作成する際のポイントはお話しました。
次に自動車業界に向けた志望動機を作成する上で、気をつけるべきポイントについて説明します。
志望動機を作成する際は以下のポイントに注意して自身の人柄をアピールしましょう。
- 結論は最初に
- 具体的な説明が重要
- ただ車が好きなだけではだめ
- 待遇については述べない
結論は最初に
志望動機の結論・要旨は一番冒頭で示しましょう。
先に結論を示しておくと、聞き手側の話の聞きやすさが大きく変わります。
それ以降のエピソードは裏付けとなります。
聞き手は要点がわかっているのであなたの志望動機を用意に理解できます。
具体的な説明が重要
志望動機で扱うエピソードは具体的な説明を要します。
志望動機ではエピソードの結果よりも過程で学生がどのように努力したかを重要視する傾向があります。
そのためただ成果をアピールだけでは企業にとってアピールになりません。
具体的な説明をするにはエピソードを取捨選択する必要がありますね。
自分が掘り下げて説明することができるエピソードを選んで具体的に説明できるよう心掛けましょう。
ただ車が好きなだけではだめ
ただ車が好というだけでは志望動機になりません。
車が好きな人は沢山います。
好きなだけで自動車業界に採用してもらえるわけではないと肝に銘じてください。
車が好きな理由や自動車業界で働く上で自分の人柄やスキルをどのように活かせるかを発展的に考えてみてください。
志望動機ではあなたらしさが重要となります。
自分が他の人と違うところはどこなのか考えてみてください。
待遇については述べない
志望動機で待遇について述べるのはやめておきましょう。
この企業でなければならない理由を述べる際に、他社よりも待遇がいいからなどと話すのは避けましょう。
このことを話すと、仕事内容に興味がないのかと判断され、ネガティブな印象を持たれてしまいます。
【自動車業界の志望動機】自動車業界の志望動機の構成
自動車業界を志望する就活生が志望動機を書く際、自動車に対する情熱や大学で学んだ技術、その企業の他社とは違う魅力や強みを熱烈にアピールしようと考えている方も多いことでしょう。
アピールする内容はもちろん、とても重要です。
ですが、内容がしっかりしていても、構成を間違えるとうまく伝わらないことや説得力が生まれません。
伝えたい内容がしっかり伝わるための志望動機の構成のコツについてご紹介します。
結論
志望動機の構成として、おすすめなのは、まずは最初に結論を述べることです。
はじめに「私は〇〇という理由で貴社を志望しました」したと伝えることが非常に重要です。
主にその企業で成し遂げたいことについて、わかりやすく説明できると良いでしょう。
また、志望動機はあくまでも自分を売り込むものであって、企業を褒めちぎる場ではないため、簡潔に伝える必要があると言えます。
ただし、企業の採用担当者は複数の志望動機や自己PR、ガクチカを読まなければならないため、簡潔に説明されていない、冗長な文章はなかなか読んでもらえない可能性があります。
そこで、先に結論を述べ、あなたの志望動機を念頭において文章を読んでもらえるような対策をしていく必要があると言えます。
なぜ成し遂げたいのか
なぜその会社で成し遂げたいと思ったのかについても分かりやすく説明していくことが非常に重要であると言えます。
あなたが成し遂げたいと思った理由について、わかりやすく説明していきましょう。
「成し遂げたいこと」は人とかぶる可能性がありますが、「なぜ成し遂げたいか」という理由についてはあなた独自のものを説明できる可能性が非常に高いので、可能な限り独自性を打ち出すことができれば、企業の採用担当者に良い印象を与えることができるでしょう。
なぜそれを成し遂げたいと思ったのか、エピソードを用いて客観的に説明することで独自性を強める可能性も高まります。
よって、あなたがその企業を志望するに至った理由、興味を感じた理由についてわかりやすく、エピソードを用いて説明していくようにしましょう。
会社を選んだ理由
続いては会社を選んだ理由について説明していきます。
成し遂げたいと思った理由について伝えることができたら、なぜその企業でその目標を成し遂げられると思ったのかについてわかりやすく説明していくようにしましょう。
成し遂げたいことがどれだけ偉大であったとしても、その企業で達成できることでなければ、採用につながる可能性は非常に低くなってしまいます。
なぜならば、企業についてしっかりリサーチを行っていない、モチベーションが低い人材であると思われる可能性が高いからです。
どれだけ目標が高かろうが、その目標をその企業で達成することができなければ全く意味がありません。
また、そもそも入社後に失望してしまい、早期離職につながる可能性もあるので、しっかりと企業研究を行う必要があると言えるでしょう。
入社後の意気込み
入社後の意気込みを述べるのも、志望動機において非常に重要なポイントなので、最後にわかりやすく説明していくようにしましょう。
志望動機はあなたを採用するメリットを企業に伝えるものであり、ただ会社への思いを伝えるだけではあまり意味がありません。
入社後に取り組む仕事を理解している姿勢を見せることで、志望度の高さをアピールすることにも伝わります。
あなたが企業に対してしっかりとリサーチを行っており、自分のスキルを活かして入社後に貢献する意志があるということを説明することができれば、より良い印象を与えることができるでしょう。
【自動車業界の志望動機】自動車業界の志望動機例文3選
志望動機の構成やアピールすべきポイントはわかったけれど、いまいちイメージが湧かないという方のために志望動機の例文をご紹介します。
あくまでも例ですので、構成やエピソードなどの紹介の仕方を参考にして、ご自身のケースに当てはめて考えてみてください。
志望動機として何をポイントにするか、志望するに至った理由は何だったか、どのエピソードを紹介すれば効果的か、よく検討しましょう。
例文1:技術の高さに惹かれた
貴社を志望する最大の理由は、技術の高さと革新性に深く惹かれたからです。
貴社が業界で推進する先進の自動運転技術には、将来の自動車業界を牽引するポテンシャルがあると確信しています。
この確信に至ったのは、大学時代に参加した電動車両のプロジェクトでの経験が大きく影響しています。
そのプロジェクトでは、電動パワートレインの最適化に取り組み、持続可能な移動手段に対する深い理解と情熱を持つようになりました。
貴社の技術革新への取り組みと、私の学んだ知識やスキルが相乗効果を生むと信じています。
これまでの学びを活かし、貴社の業務においても新しい技術の開発や既存の製品の改善に貢献できると考えています。
特に、私が持つ電動車両に関する専門知識を生かして、より効率的で環境に優しい自動車の開発に貢献したいと考えています。
例文2:車を世界に広めたい
貴社を志望する理由は、車を通じて世界に影響を与えたいという強い思いからです。
車は単なる移動手段ではなく、人々の生活を豊かにし、経済を活性化させる力を持っており、私はその力をより多くの人々に届けたいと考えています。
この思いは、大学での国際交流プログラムに参加した際に、様々な国から来た学生と交流した経験から生まれました。
その中で、自動車が地域社会の発展に果たす役割について多くの話を聞き、車によって世界各地で人々の生活がどのように変わるのかを実感しました。
貴社では、この経験を活かして、世界各地に車を届け、より多くの人々の生活を豊かにするための戦略を考えることができると考えています。
例文3:魅力を発信したい
貴社を志望する理由は、車の魅力を世界中に発信したいという強い願望からです。
車はただの移動手段ではなく、技術の結晶、芸術作品、そして人々の生活を豊かにするツールです。この多面的な魅力を広く伝えたいと考えています。
この思いは、自動車デザインに関する大学での論文研究から深まりました。
車が持つデザインや技術の進化がいかに人々の感性に影響を与え、文化や社会に貢献してきたかを痛感しました。
この経験を通じて、車の持つ無限の可能性とその背後にある思想に魅了されました。
貴社に対しては、私のデザインと技術に対する深い理解を活かし、製品開発はもちろんのこと、マーケティングやブランディングの面で貴社の魅力を世界に伝える役割を果たしたいと考えています。
私の研究と実務経験を組み合わせることで、貴社の製品が持つ独自の価値をより多くの人々に伝え、市場での成功を支援する所存です。
そのほかの例文
こちらの記事でも、自動車業界の例文を紹介しています。
志望動機の例文を沢山見たい、という書き方はこちらもご覧ください。
【自動車業界の志望動機】自動車業界の志望動機のNG例3選
志望動機の基本構成に沿って書いている良い例に対し、今度はNG例についてもご紹介します。
ご自身で書いてみた志望動機がNG例に当てはまっていないか、見直してみましょう。
これから作成する方は、NG例に当てはまらないように注意して、基本構成に沿って書いてみましょう。
構成を踏むことはもちろんですが、その内容を書くべきポイントを押さえていくことも大切です。
NG例文1:結論から話していない
このことから、高齢者の運転は危険だと思い、自動運転技術の開発のパイオニアである御社を志望しました。
私は大学で自動車工学を学び、自動運転技術を研究するゼミに入りました。
自動車工学の権威である〇〇教授のもとで学んだので、専門知識と高い技術が身についたと自負しております。
この経験を活かし、御社の技術開発部門で高齢者の安全運転をサポートする自動運転技術の開発に貢献したいです。
改善ポイント
結論からスタートせず、まず理由から入っています。
理由といっても経験談から始まるため、面接官としてはなんの話が始まるのだろうと戸惑ってしまうのではないでしょうか。
「いったいなんの話?」と関心が経験談や理由に捕らわれてしまうことで、肝心な志望動機のポイントの印象が薄くなってしまうので注意が必要です。
エピソードも具体的に何をしたのかが語られておらず、自分が教えを受けた教授の自慢で終わってしまっています。
NG例文2:わかりにくい構成
提案の方法を見直し、手ごろなアイテムから勧めるのではなく、高級ラインから提案するようにしたところ、後から紹介したカジュアルラインではなく、高級ラインを買ってくれる人が増えました。
この経験を活かし、御社の車でもより性能に優れ、ハイグレードな高級車から提案をし、御社の営業職と業績アップに貢献したいです。
改善ポイント
最終的に何をしたいのかは語られていますが、基本構成が全く踏襲されていないNG例です。
経験談から始まり、最後にまとめの結論で終わってしまっています。
経験談は直面した問題と行動、結果が示されているものの、結果の部分で具体性に欠け、ただ高級ラインを買ってくれる人が増えたで済まされています。
これでは、本当にあなたの行動で成果が上げられたのかの説得力が弱いです。
全体の構成を見直すとともに、具体性を求める改善が求められます。
NG例文3:志望動機が弱い
私は大学時代、カフェでアルバイトをしていました。
近くに新しいカフェがオープンしたことで、ランチタイムの客足が半減する問題に直面しました。
そこで、黒板に手書きでメニューを書いて店外に掲示し、日替わりランチを公式SNSで配信してはどうかと提案してみました。
先輩スタッフが私の提案を受け入れてくれ、実行に移したところ、客足が戻ったと褒められました。
この経験を活かし、アイデアを絞り、私が愛する御社の車の魅力を広く発信する広報として貢献したいと志望しました。
改善ポイント
最初の結論が理由と混在しており、わかりにくくなっています。
また、車への憧れという一消費者としての視点に終始し、なぜ、入社して働きたいのかの志望動機としてはアピール力が弱いです。
また、エピソードにおいても、アイデアの発案にとどまり、実際には他のスタッフの行動に委ねています。
結果もただ客足が戻ったにとどまり、どのくらいの成果が出たのかの説得力にも欠けています。
【自動車業界の志望動機】まとめ
自動車業界は安定性、規模など多角的に考えて日本が世界に誇る産業の一つです。
また、自動車に愛着がある若者は多く、就活においてトップクラスの支持を集めている業界だといえるでしょう。
それだけに自動車業界の採用率は狭き門だといえます。
少しでもライバルに差をつけられるよう、真面目でありながらも個性的な志望動機を書くことが肝心です。
情報戦もまた、自動車業界に採用されための工夫の一つです。
最新の企業情報や選考対策を収集することで、選考過程を有利に進めることができます。
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