生命保険業界の志望動機の書き方とは?ポイントや例文もあわせて紹介

生命保険業界の志望動機の書き方とは?ポイントや例文もあわせて紹介
柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

「生命保険業界を志望して就活している」 「志望動機の上手な作成の仕方が知りたい」 「生命保険業界の志望動機を書くうえでのポイントは?」 現在就活をしている人の中には、生命保険業界を志望している人も多いでしょう。

生命保険業界は給与が高い、比較的安定しているという印象を持たれ、就活市場でも人気が高い業界です。

そして、就活するうえで必ず聞かれるのが「志望動機」です。

この記事では、生命保険業界における志望動機の具体的な書き方について解説します。

また、例文も紹介するため、すぐにでもポイントを押さえた志望動機を作成することができるでしょう。

今後、就職活動をするにあたって、なるべく簡潔に、それでいて説得力のある志望動機を書けるよう、ぜひこの記事を参考にしてください。

この記事を読んでわかること
  • 生命保険業界の概要
  • 志望動機を書く前の準備
  • 生命保険業界の志望動機作成ポイント
  • 生命保険業界の志望動機例文
この記事をおすすめしたい人
  • 生命保険業界に興味がある人
  • 生命保険業界の志望動機を作りたい人
  • 生命保険業界の志望動機例文を参考にしたい人

目次目次を全て表示する

【生命保険業界の志望動機】生命保険業界の概要

生命保険会社は、万が一の際や将来に備えるための「保険商品」を生み出し、個人や法人にそれを販売して利益を得ます。

そのような生命保険会社が属する業界が生命保険業界です。

就活に向けて志望動機を書くためには、志望する業界研究が欠かせません。まず、生命保険業界の概要を見ていきましょう。

そもそも生命保険業界とは?

生命保険業界は死亡保険をはじめ、医療保険や介護保険、個人年金保険や養老保険、学資保険などを開発、販売、契約の手続きや保全、保険金の支払いを行っている業界です。

人の生死や病気、ケガといった万が一のトラブルに対処し、あらかじめ保険料を支払った契約者に対して、死亡保険金や入院や手術の給付金、年金などを支払うことで、契約者やその遺族、被保険者などの生活をサポートし、医療費などの補填を行って経済的に困ることがないよう支える役割を担っています。

生命保険事業をはじめ、共済事業なども生命保険業界に属します。

生命保険業界の動向

日本は生命保険大国であり、10人中9人がなんらかの保険に入るといわれています。

市場規模としては年間の生命保険料ベースで約27兆円となっており、世界第2位の規模を誇っているのです。

しかし今後の日本経済の少子化と高齢化が社会問題となる中、生命保険の加入者は減ることが予想されています。

生命保険業界は経済の変化を受けやすい業界ですが、介護保険の需要は伸びているのです。

公的制度だけではカバーしきれない介護費用の備えとしてニーズは増加しており、近年多くの生命保険会社が介護保険商品を発売しています。

生命保険会社の特徴

生命保険会社はかつては、相互保険会社の形態しかありませんでした。

相互保険会社とは、保険料を支払った契約者の相互扶助を基本とする組織です。

一人が支払う保険料は極わずかであっても、多くの契約者から資金を集めることで、多額の資金がプールされます。

それを、誰かに万が一のことがあった時には保険金として支払うことで、契約者やその家族の生活を支えようという発想です。

そこには「One for All, All for One(一人はみんなのために、みんなは一人のために)」の精神が息づいています。

日本でも人気を集めているラグビーの精神にも通じるものがあるのが、そもそもの伝統的な生命保険会社の形態です。

ですが、2000年に保険業法が改正され、株式会社化が認められました。

これにより、多くの保険会社が株式市場での資金調達を目指し、より柔軟な経営スタイルを目指して株式会社化しました。

一方、伝統と歴史ある大手老舗生保を中心に、今も相互保険会社形態を続けている会社もあります。

かつての生命保険会社というと、国内生保は女性の営業職員による訪問営業、外資系生保では男性の営業職員が中心となったコンサルティング営業のスタイルを取るのが基本でした。

近年では営業所も営業職員も持たないネット専業生保も登場しており、消費者から人気を集めています。

生命保険会社では自社の商品のみを販売するのに対し、保険コンサルティング会社や、複数の保険会社の代理店となる保険販売会社も増え、コンサルティング営業などを行う業態も増えてきました。

生命保険会社で行う主な仕事内容

生命保険会社では、さまざまな職種の人がさまざまな業務をしています。

主に営業、アンダーライティング、資産運用の3つの業務に分けられます。

その他、一般の企業と同様、総務や人事、経理、経営企画、広報などの管理部門もあります。

営業

営業は主に個人営業部門、法人営業部門、代理店営業部門に分けられます。

個人営業では新規個人顧客の獲得や既存加入者のアフターフォローがおもな仕事になります。

法人営業では法人向けの団体保険や企業年金なども取り扱います。

代理店営業では配属された代理店の営業職員の業績・案件・顧客・行動などを管理します。

営業で契約を取り、保険料を受け取ることで利益を上げます。

アンダーライティング

アンダーライティングは、契約業務や支払い業務がおもな仕事で、保険契約時や保険金支払いの可否を判断する審査から契約、保険金の支払いなどを行っていきます。

アンダーライティングは保険の出口という役割を担っています。

資産運用

資産運用は保険金の支払いに備えるために、顧客から預かった保険料を長期的に有価証券や不動産などで運用し、利益を生み出していく業務になります。

資産運用で増やした資金は将来の保険金や配当の財源、企業の展開や事業投資などに使われていきます。

生命保険業界のやりがい

生命保険業界に就職して感じるもっとも大きなやりがいは、顧客の人生に関わる備えや安心を提供できることにあるでしょう。

もしもの場合に被保険者の家族の経済的負担が減ることで、顧客に安心を与えたり喜ばれたりすることは大きなやりがいに繋がります。

また、保険商品は最終的に大きな金額となります。

そのため、顧客の生活状況やライフプランに応じて最適な商品を提案し、それが受け入れられたときには大きな責任とやりがいを感じられるでしょう。

損害保険との違い

生命保険と損害保険は同じ保険業界ですが、中身が少し異なるので、志望動機を書く前に理解しておくとよいでしょう。

生命保険は「ヒト」に関するリスクに対する保険ですが、損害保険は「モノや財産」に関わるリスクに対する保険となっています。

保険金の支払いに関しては、生命保険は保険加入時に決めた定額の支払いになりますが、損害保険は損害の度合いによって支払額が変わっていきます。

また、生命保険の販売は営業職員を通して直接個人に営業を多なうことが多いですが、損害保険は代理店を通じて販売することが多いです。

損害保険に関しての詳しい内容はこちらの記事を参考にしてください

【生命保険業界の志望動機】生命保険業界の志望動機を書く前の準備

よい志望動機を書くためには、業界・企業研究と自己分析が不可欠です。

公式HPや四季報を見ることはもちろん、関連する本を読んだり、OB・OG訪問をし、志望動機に具体性をもたせましょう。

自己分析は自分の強み・弱みを把握するために重要です。

自己分析をすることで、今までの経験から、自分がどのような考えを持っているか客観的にとらえることができ、志望動機に説得力が加わります。

「業界・企業研究」と「自己分析」がなぜ大切なのか

将来の仕事を決めるうえにあたって、多数の業界が選択肢になります。

最初から生命保険業界がいいと心に決めている方はもちろん、他の業界との間で迷っている方、全く選択肢にはない方にとっても、業界研究は重要です。

それぞれの業界の特徴や社会的な位置づけなどを知ることで、生命保険業界に対する魅力や関心、興味がより深まることもあるからです。

生命保険業界には全く興味がなかった方さえ、業界研究が興味を持つキッカケとなることがあります。

業界研究を終え、志望する業界が明確になったら、次は企業研究を行いましょう。

生命保険業界といっても多数の企業があります。

昔ながらの伝統的な形態で運営されている契約者間の相互扶助を旨とする相互保険会社、契約者や被保険者との関係だけでなく、企業に出資する株主の要求に応え、利益追求を目指す株式会社に組織変更をした生命保険会社も増えてきました。

また、国内生保だけでなく、外資系の生命保険会社も選択肢になりますし、近年では営業所や営業職員を持たないネット専門の生命保険会社も消費者からの人気を集めています。

それぞれの特徴を知り、どの形態に魅力を感じるかや、自分の活躍できるフィールドがあるかを分析するとともに、その中から、どの企業にエントリーしたいかを考える必要があります。

企業理念や経営スタイル、求める人物像や求めている職種などを分析、比較を行い、自分にマッチした企業を探し出しましょう。

自分にマッチした企業を見つけ出すうえでは、その前提として自己分析も欠かせません。

いかに企業のことを理解しても、自分のことを理解できていなければ、マッチングはできないからです。

自分の強みや価値観、考え方を明確にして、どの企業が自分にマッチしているのか、どの企業なら満足のいく仕事ができそうかを考えましょう。

特に生命保険というのは人の生死に関わり、それに対してお金を支払い、人々の生活を経済的に支えていくという役割を果たします。

自分の長所や知識、技術などを活かすという側面だけでなく、価値観や考え方も大きく影響を及ぼす業界であるため、自己分析をしっかり行い、自分の価値観にマッチする企業との出会いが大切です。

ポリシーを持って、自分の想いを貫く仕事ができる環境が整った企業を見つけ出しましょう。

業界・企業研究

業界・企業研究は自己分析だけでなく、志望動機を考えるうえでも重要と言えます。

その企業の業界での立ち位置や業務内容を把握することで、働くイメージが明確になるからです。

逆に企業や業界のことを知らずに志望動機を考えてしまうと、具体性に欠けたものになってしまう可能性もあるので気を付けましょう。

詳しい業界・企業研究の方法はこちらの記事を参考にしてください

自己分析

魅力的な志望動機を書くためには、自己分析が重要です。

あなたを客観視し、あなたの強みや弱み、仕事への熱意や大切な価値観などを整理しましょう。

徹底した自己分析を行うことで、面接時に矛盾なく一貫性のある回答を相手に伝えられます。

また、あなたが仕事を選ぶうえで大切にしていることや軸、将来のキャリアプランも見えてきます。

自分が本当に何をしたいのかを考える大切な機会になるため、自己分析を必ず行いましょう。

自己分析のやり方とおすすめのツールはこちらの記事を見てください。

詳しい自己分析の方法はこちらの記事を参考にしてください

志望動機の文書構成を決める

志望動機を作成する際は、あらかじめ文書構成をしっかりと決めておきましょう。

基本的な構成は「結論」「具体的なエピソード」「入社後に実現したいこと」です。

まず、結論ではその企業や職種を志望する一番の理由を簡潔に書きます。

続いて必要なのが、別の職種や他社ではなくその企業を選択した理由などです。

具体的なエピソードを交えてそれらの理由に結び付けましょう。

最後に、これまでに培った経験やスキルを活かして、入社後に何を達成したいのか、どのように企業に貢献したいかを述べます。

【生命保険業界の志望動機】生命保険業界の志望動機を作成するポイント

それでは実際に志望動機を考えるうえでヒントとなる事柄を解説します。

後で説明する文章構成を考えるうえでも、これらは重要なポイントとなるでしょう。

以下に示すことに明確な回答が示せない場合は、業界・企業研究や自己分析が足りてないかもしれません。

企業から評価してもらえる志望動機を作成するために、必ず押さえておきましょう。

生命保険業界の志望動機を作成するポイント
  • その企業でなければならない理由を考える
  • 企業が求める人材像を把握する
  • 自分が生命保険業界に向いていると思う理由を考える
  • 生命保険の役割をしっかりと把握する

その企業でなければならない理由を考える

志望動機を作成するうえでまず考えておきたいのは、その企業でなければならない理由です。

採用面接では、「どうして弊社で働きたいのですか?」と聞かれることがよくあります。

この質問に答えるためには業務内容だけでなく、理念やビジョンを把握しておかなくてはいけません。

数ある競合と比較した時に、その企業がどういう特徴を持っていて、どこに自分が共感しているのかが重要です。

企業研究をしっかり行い、理由を示しつつ働きたい意思を伝えられれば面接官からも好印象を抱いてもらえるでしょう。

自分が生命保険業界に向いていると思う理由を考える

志望動機には、自分が生命保険業界に向いていると思う理由も必ず盛り込んでおきましょう。

入社後のミスマッチをなくすためにも、応募者が業界をどう捉えているかは企業も気になるからです。

そのためには自己分析を行い、自分に特筆したアピールポイントがあるかどうか把握しておく必要があります。

そのうえで、業界の特徴や傾向をリサーチし、なぜ生命保険業界が向いていると考えているのかを自分の特徴を照らし合わせて考えましょう。

この時に認識の食い違いがないためにも、業界研究はきちんとしておく必要があります。

生命保険の役割をしっかりと把握する

志望動機を書く際は、生命保険の役割をしっかりと理解しましょう。

「損害保険ではなく生命保険を選ぶ理由」などは、生命保険会社の志望者に問われやすい質問です。

そのためにも、生命保険への理解を深めておくことが重要です。「生命保険が人の役に立つ」というだけでは説得力がなく、面接で対応できなくなります。

自分が加入している生命保険の内容を確認したり、自分が加入するならどんな保険を選ぶかなどを考えたりすることで、志望動機の作成や面接の準備になるでしょう。

企業が求める人材像を把握する

志望動機を作成するうえで絶対と言って良いほど把握しておかなくてはいけないのは、企業が求める人物像です。

企業が採用戦略を立てる際には、必ず自社の強みや弱みを分析したうえでそれに適した採用ターゲットがあります。

そういった企業が求める人物像を知っておけば志望動機が書きやすくなります。

決して理想の人物像でなくとも、自分がどのように企業に貢献できるかをアピールすることで評判も良くなるでしょう。

求める人物像は企業の採用ページなどに載っていますので、必ず確認して把握するようにしましょう。

次に見出しで具体的に解説していきます。

【生命保険業界の志望動機】生命保険業界が求める人物像

就活の現場では、その業界が求める人物像を理解し、それに向けて志望動機を作成したり面接に備えたりすることが重要です。

生命保険業界では、コミュニケーション能力がある人や人のために行動できる人などが求められています。また、グローバル志向がある人なども適しています。

ここからは、生命保険業界が求める人物像について詳しく見ていきましょう。

コミュニケーション能力がある

生命保険業界が求める人物像の代表例の1つ目は、コミュニケーション能力があることです。

生命保険業界の中にはWebで完結する保険も増えてきてはいるものの、一人ひとりのお客様の課題やお客様の求めているニーズを把握して、それにあった提案をする提案販売も行われています。

責任世代で死亡保険金が高いケースや生命保険を相続対策や事業承継対策に有効活用したい富裕層ほど、コンサルティング販売がメインになります。

そのため、コミュニケーション力を発揮してお客様のニーズを汲み取り、契約へと結びつく提案ができることは重要です。

生命保険は、一度きりの付き合いではなく、その後も長く契約関係が続くため、お客様と信頼関係が築ければ、契約の継続率も上がり、お子様の誕生など家族構成やライフスタイルの変化によって新規の契約や見直しをしてもらえます。

人のために行動できる

生命保険業界が求める人物像の代表例の2つ目は、人のために行動できることです。

生命保険という商材はお客様の人生に関わるものです。

万が一、亡くなった時に家族が経済的に困ることなく安心して生活していくための死亡保険、病気やケガになった際に安心して治療を受け、生活を維持するための医療保障、子供の教育資金を確保するための学資保険や老後の生活の安定を図るための個人年金保険など、ライフイベントに大きく関わってきます。

お客様の人生に対して最適な提案ができなければならず、自分の成績やノルマのためではなく、お客様のために提案を行った結果として成果がついてくることが重要です。

【生命保険業界の志望動機】志望動機を作る際の注意点

生命保険業界の志望動機を作る際の注意点として、どんな点に気を付ければ良いのでしょうか。

1つは業界の概要を理解していることをアピールすることで、もう1つはあなたを採用するメリットを伝えることです。

生命保険業界の営業職を志望する方の中には、営業成績を上げることばかりアピールしてしまう人もいます。

営業する商品の内容をしっかり理解しているかを伝えることは欠かせません。

そして、あなたを採用するメリットを伝えることも欠かせません。

また、志望動機を書く際のNG事項も解説するので、参考にしてみてください。

志望動機を作る際の注意点
  • 業界の概要を理解していることをアピールする
  • あなたを採用するメリットを伝える
  • 内容を盛るのはNG
  • 待遇について述べるのはNG

業界の概要を理解していることをアピールする

生命保険業界の志望動機を作る際の注意点として、業界の概要を理解していることをアピールしてください。

これは生命保険業界に限らず、業界のビジネスモデルや特徴を理解していなければ、入社後のミスマッチによる早期離職の懸念からマイナス評価されてしまう可能性があるためです。

営業職を志望する方の場合、成績を上げることや売ることばかりアピールする方がいます。

ですが、商品内容をしっかり理解していなければ、思うように売れない場合や押し売りのようになりかねません。

特に生命保険は人生さえ左右することのある大切な保障商品です。

生命保険業界の概要を理解するために、業界研究や企業研究をしっかりと行うことが大切になります。

あなたを採用するメリットを伝える

生命保険業界の志望動機を作る際の注意点として、あなたを採用するメリットを伝えることを忘れないようにしましょう。

今までの経験を振り返ったうえで、どういった形で企業にメリットを与えられるか、その企業に入社することであなたにとってどのようなメリットがあるかを伝えるようにしてください。

志望動機を述べる際に、どれだけその業界や企業に思い入れがあるかを、感想文や物語のように語る人がいます。

生命保険業界や志望企業に対する思いは伝わっても、そこであなたがどう活躍できるのかが伝わりません。

就活の場は業界や企業を担う人材を選考する場ですので、あなたを採用することのメリットをしっかりと伝えることが大切です。

内容を盛るのはNG

内容を盛るのは、志望動機に限らず、やめましょう。

内容を盛ったり、嘘をつくと話の辻褄が合わなかったり、話し方が棒読みになってしまったりして不自然になってしまいます。

また、もし内定をすでにもらっていたりしていても、内容を持ったことがバレたら内定が取り消されてしまう可能性もあります。

伝えたいことを強調するなどして、ありのままの内容を話しましょう。

待遇について述べるのはNG

待遇の良さはあなたへのメリットであって、企業にとってのメリットではありません。

「仕事内容には興味がないのか」「熱意はないのか」と思われてしまいます。

待遇が良いことだけで仕事を選ぶのであれば、同じような待遇の求人はその企業以外にも多くあるでしょう。

企業はあなたがその仕事内容に対する思いや、熱意をもって長期的に働いてくれるかどうかを見ています。

職業選択のうえで待遇はたしかに重要な部分ではありますが、それを志望動機に含めるのはやめましょう。

【生命保険業界の志望動機】内定が取れる志望動機の構成

生命保険業界で内定が取れる志望動機を作成するにはどうすれば良いのでしょうか。

内定を得るうえでは、数ある生命保険会社の中からなぜその企業を選んだのかをポイントに置き、どうして生命保険会社なのか、なぜその企業で活躍したいのかを具体的かつ明確に伝えていくことがポイントです。

そのためには内容面だけでなく、どのような構成で話していくかも重要です。

同じ内容を話すにしても、話す順序や盛り込む内容により、面接官への印象の残し方や理解の仕方も異なってきます。

ここでは生命保険業界の内定が取れる志望動機の構成例をご紹介します。

結論:私は○○という点で貴社を志望しました

まず、あなたがその生命保険会社を志望するポイントとなった点を、明確かつ端的に伝えましょう。

なぜ、生命保険という業界なのか、なぜ、その生命保険株式会社なのかという着眼点から、キーワードとなる志望動機を一言でわかりやすくアピールするのがポイントです。

理由:なぜならば○○という経験で○○と考えたためです

次にその理由を述べましょう。

志望するキッカケとなった経験を挙げ、なぜ、そう考えたのかを伝えます。

せっかく良い内容を考えていても、よくあるのが、まずは理由から入ってしまう人です。

理由を述べてから結論のパターンだと、話が冗長になるなど、着眼点がわかりにくくなります。

そのため、まずは結論を述べ、その理由を次に述べる構成がオススメです。

エピソード:私は○○で○○ということをしていました

次にその生命保険会社でどのように活躍したいと思っているのか、あなたの能力や意欲をアピールできるエピソードを盛り込みましょう。

エピソードを選定するにあたっては、次の構成で必要となるポイントも押さえて選ばなくてはなりません。

エピソードは単に自分の活躍を自慢できそうな経験や生命保険会社で働くにあたってマッチしそうな経験を選べば良いという単純な話ではありません。

経験の中でなんらかの問題に直面し、それをあなたの強みを活かして解決して成果を出したということが求められます。

そして、その経験を活かして生命保険会社で活躍したい、貢献したいとアピールする流れになります。

そのため、そういった構成の流れに当てはまるエピソードを選ぶことがポイントです。

問題:その経験で○○という問題に直面しました

まず、エピソードの概要を話したら、そこで直面した問題をわかりやすく説明しましょう。

面接官はあなたの話を初めて聞くわけですから、状況が具体的にイメージできるように、かつ、簡潔にまとめて話すことがポイントです。

行動:そのため私は○○を行いました

次に問題に対して、あなたがどういう行動に出たのかを話しましょう。

あなたがアピールしたい強みなどを活かした行動であることがポイントになります。

結果:その結果○○になりました

行動に出ただけでは足りません。

行動に出た結果、生じていた問題がどうなったかを話してください。

問題が解決したと一言述べるのではなく、どのように解決したのか、具体的な結果を述べることがポイントです。

たとえば、問題が生じていたときとあなたが行動を起こした後のビフォーアフターをわかりやすく比較して紹介する、改善できた状況を数値などのデータや客観的な指標を示して紹介するといった形です。

結論:その経験を活かして貴社では○○で貢献していきたいと考えております

エピソードで成果をアピールして、満足してはいけません。

最後の締めも内定を取るためには不可欠な構成です。

エピソードで得た経験を踏まえ、その生命保険会社でどのように貢献したいのかをアピールしましょう。

単純に「経験を活かして頑張ります。」ではなく、具体的に○○で貢献したいとアピールすることがポイントです。

その生命保険会社の特徴や仕事のスタイルの特徴などをしっかりと分析したうえで、貴社の○○の面で自分の経験が活かせるとアピールしましょう。

これによって、企業のことをしっかりと分析しており、入社意欲が高いことや自社の一員となりたいと真剣に考えていることが伝わりやすくなります。

生命保険業界に志望する就活生が、1社だけでなく、何社もの生命保険会社にエントリーしており、場合によっては損害保険株式会社などにもエントリーしているであろうと、どの企業でも認識しているでしょう。

その中でも自社が本命であるかを企業は面接を通じて、知りたいと模索しています。

志望動機はそれが明らかになりやすい部分なので、どの生命保険会社にも当てはまるような内容ではなく、面接を受ける生命保険会社ごとに的を絞って、その生命保険会社でないとできないことやその生命保険会社だからこそのアプローチ法で志望動機を伝えましょう。

そのためには生命保険会社ごとに異なる強みや差別化ポイントをしっかりと押さえておくことが大切です。

業界を志望するきっかけについて触れる

要点のつぎに、生命保険業界を志望するきっかけとなった出来事や根拠に触れましょう。

「ほかの業界ではなく、なぜ生命保険業界を選択したのか」読んだ人に伝わるように書くのがポイントです。

たとえば「目に見えない商品を取り扱う業界」としてしまうと、保険業界だけではなく金融業界にも同じことが言えます。業界のキーワードである「安心」「相互扶助」をもとに「なぜ生命保険業界でなければいけないのか」盛り込みましょう。

入社後のビジョンを明確にする

志望動機では働きたい理由だけにとどまらず、どのように働きたいかというビジョンも明確にしておく必要があるでしょう。

これは自分が企業を志望する意気込みを伝えるとともに、入社後に活躍できる人材であることをアピールする目的があります。

会社に必要な人材だと印象付けられれば、採用の可能性も高くなるでしょう。

明確なビジョンを語るためには、その企業における働き方や一般的なキャリアパスなどを把握しておく必要があります。

このためにも、自己分析や企業研究は欠かさないようにしましょう。

【生命保険業界の志望動機】生命保険業界の志望動機例文を紹介!

以上のポイントを踏まえて、志望動機の例文を5つご紹介します。

これらの例文を参考にし、具体的なエピソードの部分は自分のエピソードに置き換えて志望動機を作成しましょう。

1:人々に安心を与えたい

私は、営業の仕事をしたいと思っております。
なかでも生命保険の営業は、その人の一生と関わることになりますので、とてもやりがいのある仕事です。
以前、父が入院したことがありました。
そのとき営業の方が、入院給付金請求の必要書類や実際の支払金額などを、丁寧に説明したうえで手続きをしてくださいました。
とても親身になってくださったおかげで父の不安も消えました。
私もその営業の方のように、人が困ったときに安心を届けたいと思いました。
貴社の強みは業界トップクラスの商品開発力です。
お客様のことを思い日々進化している商品を、たくさんの人に届けたいと思っております。

2:リスクに直面した人を救いたい

私は、人を支えたり、人の役に立つ仕事をしたいと思っています。
保険業界を志望した理由は、病気やケガ、死など、誰でも直面する困難な時に、役に立てる商品を扱っているという点に魅力を感じたからです。
小学生の時に私の父が亡くなりました。
父は保険に加入していたため、その後の生活に困ることはありませんでした。
そのため、私は経済的な不安なく大学まで進学することができました。
私や私の家族のようにリスクに直面した人のために役に立つものが保険だと考えております。
その保険を人に届ける仕事がしたいです。貴社の魅力の一つは国内最大の営業拠点です。
その営業拠点の多さを武器に、より多くの人に出会い、保険を届け、人生のサポートをしていきたいと思います。

3:顧客に寄り添いたい

私は昔から人と話すのが好きなので、顧客と寄り添えるような仕事をしたいと考えています。
そこで、「人に寄り添い、支える」という企業理念に共感したので、貴社を志望しました。
私は学生時代、居酒屋でアルバイトをしていました。
その経験から、お客様とのコミュニケーションの大切さや仕事に対して責任感を意識することの大切さを学びました。
この経験を活かし、保険についての知識を深めながら、丁寧な接客を心がけて仕事に取り組んでいきたいと考えております。

4:過去経験から

私が生命保険業界に興味を持ったきっかけは、父親が病気で入院したことです。
幸い、父親は生命保険に加入していたため、なんの問題もなく治療を受けることができました。
この経験から、生命保険の重要性を感じ、加入しておくことで病気の不安を解消できることに気づきました。
貴社は扱う保険商品の数が業界一番で、多くのニーズに対応できることに魅力を感じたので志望しました。
生命保険の重要性は身近で経験しないと気づきにくいと考えています。
もし、入社することができましたら、自分の過去経験を活かし、生命保険の重要性や価値を人々に伝えていきたいと考えています。

5:顧客と信頼関係を築きたい

私が貴社を志望した理由は、常にお客様のことを考え、寄り添うという姿勢に共感したからです。
保険業界では顧客との信頼関係が必要不可欠だと考えています。
前職の営業職での経験を活かすことで、顧客との信頼関係を築いていけると考えております。
もし、貴社に入社することができましたら、貴社の一員として、常にお客様に寄り添う姿勢を大事に、前職で身に着けたコミュニケション能力を活かして仕事に取り組んでいきたいと考えております。

【生命保険業界の志望動機】迷ったら就活エージェントを活用しよう!

志望動機の作成で迷ったら、無料で受けられる就活エージェントを活用するのがおすすめです。

就活エージェントを使うことで、アドバイザーと個人面談を実施し、学生さんの就活状況に合わせて希望する業界や求人情報を紹介してくれます。

学生が内定をもらうまでいっしょに相談に乗ってもらえるので志望動機以外にも、就活全般でさまざまな悩みを解消することができます。

【生命保険業界の志望動機】魅力的なものに仕上げよう

志望動機を書くときは、以下のポイントを意識しましょう。

自分の経験がその業界にどうつながっているのか その会社のどんな仕事をしたいのか いったんコツをつかんでしまえば、生命保険業界以外でも応用できますので、就活が少し楽になるかもしれません。

例文を参考に、オリジナルなエピソードや思いを加えて、魅力的な志望動機に仕上げてください。

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