【例文13選】ボランティア経験を自己PRでアピール!活きる強みと書き方について解説!

【例文13選】ボランティア経験を自己PRでアピール!活きる強みと書き方について解説!

目次目次を全て表示する

【ボランティア経験の自己PR】ボランティア経験ってどう活かす? 就活の自己PRで成長を伝えよう

就職活動において、ボランティア経験は単なる「いいことをした活動」として紹介するだけでは不十分です。

企業が注目しているのは、ボランティア活動を通じてあなたがどのように成長し、どんなスキルや考え方を身に付けたかという点です。

つまり、経験そのものよりも「そこで得た学び」や「自分の変化」を自己PRに結びつけることが重要になります。

ボランティア活動で得たスキルは、職種や業界によってさまざまな形で活かすことが可能です。

自分が希望する企業や職種が求める力と、自分の経験をどう結び付けられるかを意識しながら、自己PRを作成しましょう。

成功する自己PRは、エピソードを語りながら「だから私は御社で活躍できます」としっかり結論付けられているものです。

【ボランティア経験の自己PR】そもそもボランティアとは? 就活で使える基礎知識を解説

ボランティアとは、報酬を求めずに自らの意志で社会や他者のために行動する活動のことを指します。

一般的には地域活動、福祉支援、環境保護、災害支援など、さまざまな分野で行われており、その内容も規模も実に多様です。

大切なのは、ボランティアが単なる「善意」で終わるものではなく、行動を通して社会課題に対する理解や自分自身の成長につながるという点です。

就活においてボランティア経験をアピールする場合には、単なる参加実績を並べるだけではなく、活動の目的や意義を理解していたか、また自分なりにどのような目標を持って取り組んだかが問われます。

企業側は、社会に対してどれだけ主体的に関わろうとする意識を持っているかを見るために、ボランティア経験を重要な判断材料の一つとして扱うことがあります。

【ボランティア経験の自己PR】自己PRにボランティア経験を書くとどう見られる?

就職活動でボランティア経験を自己PRに盛り込んだ場合、企業側は単なる「いいことをした人」という印象以上に、あなたの人間性やビジネススキルの基礎を読み取ろうとします。

どのような場面でも主体的に行動できるか、周囲と協力しながら成果を出せるか、困難に直面したときにどう乗り越えるか、といったポイントが重要視されます。

ここでは、ボランティア経験を伝えた際に企業からどのように見られるか、代表的な印象を紹介していきます。

①社会に貢献したい前向きな人

ボランティア経験を語るときにまず伝わるのは、「社会に貢献したい」という前向きな姿勢です。

企業は、社会とのつながりを大切にできる人材を求めています。

なぜなら、社会貢献への意識が高い人は、顧客や地域社会との関係を大切にしながら企業活動に取り組めると期待できるからです。

また、自社のCSR(企業の社会的責任)活動や、サステナビリティへの取り組みにも積極的に関われる人物だと判断されることが多くなります。

ボランティアを通じた社会貢献の意識は、あなたの人柄や価値観を表す重要な要素になるのです。

②主体的に動ける行動力のある人

ボランティアは基本的に誰かに強制されるものではなく、自ら動かなければ何も始まりません。

そのため、ボランティア経験を自己PRに盛り込むことで、自主性や行動力が自然とアピールできるのです。

企業は、指示待ちではなく自分から動ける人材を高く評価します。

特に成長企業や新しい挑戦が求められる職場では、環境や状況に応じて柔軟に行動できる力が重要視されます。

ボランティア活動で自分なりに課題を見つけ、行動を起こした経験があれば、それを具体的に語ることで主体性の高さをより強くアピールすることができるでしょう。

③給料以外のやりがいを大切にできる人

報酬を求めずに行動するボランティアは、「お金以外の価値」を重視できる人であることを示します。

企業は、給与だけをモチベーションに働く人よりも、仕事そのものや周囲への貢献にやりがいを感じられる人を求める傾向にあります。

特に、長期的な視点で成果を出すことが求められる職種では、目先の利益だけではなく、より大きな目的意識を持てるかが重要になります。

ボランティア活動に取り組んだ理由や、その中で得たやりがいを語ることで、あなたが仕事に対しても高い内発的動機づけを持っていることをしっかりアピールできるでしょう。

④課題解決に強い人

ボランティア活動の現場は、必ずしも整った環境ばかりではありません。

人手不足や限られた資源の中で、どうすれば目の前の課題を解決できるかを考えながら行動する必要があります。

こうした経験は、企業にとっても非常に魅力的に映ります。

特に、変化が激しく予測困難な現代のビジネス環境では、問題を自ら見つけ出し、柔軟に対応できる力が求められます。

ボランティア活動を通じて、困難な状況でも諦めずに改善策を考え、行動できたエピソードを伝えられれば、課題解決能力の高さを強力にアピールすることが可能です。

【ボランティア経験の自己PR】ボランティア経験が強みになる業界5選

ボランティア活動で得た経験やスキルは、就職活動において特定の業界で特に強みとして評価されやすくなります。

単に経験の多さをアピールするだけでなく、「どの業界で、どう活かせるか」という視点を持つことが大切です。

ここでは、ボランティア経験が特に高く評価されやすい5つの業界について解説していきます。

①福祉・介護業界

福祉・介護業界では、人を思いやる気持ちや、相手に寄り添う姿勢が非常に重視されます。

ボランティア経験を通じて、障害者支援や高齢者介護、地域福祉活動などに関わった経験がある場合、それだけで大きなアドバンテージになります。

この業界では、専門的な知識やスキル以上に、相手を理解し支える力や、地道な努力を続けられるかどうかが問われます。

ボランティア経験があることで、仕事に対する熱意や現場での実践力をイメージさせることができるため、志望動機や自己PRに具体的な説得力を持たせることができます。

②インフラ業界(電力・交通など)

インフラ業界は、社会の基盤を支える重要な役割を担っており、責任感や社会貢献意識を持った人材が求められています。

災害支援や地域復興といったボランティア活動に取り組んだ経験があれば、社会的な課題に向き合う姿勢や、多くの人々の生活を支えたいという強い意志を示すことができます。

インフラの現場では、緊急対応力や協力体制の中で働く力も必要とされるため、ボランティアでの経験を具体的に語ることは、仕事に対する真摯な態度を効果的にアピールする手段になります。

③教育業界

教育業界においては、相手を理解し、成長を支援する姿勢が何よりも求められます。

子どもや青少年を対象としたボランティア活動に携わった経験は、教育業界を志望するうえで非常に強いアピールポイントになります。

指導や支援の現場では、相手の目線に立って考える力や、粘り強くサポートを続ける力が求められます。

ボランティア経験を通して、コミュニケーション能力や信頼関係を築く力を培ったことを自己PRで伝えることで、教育現場でも活躍できる具体的なイメージを持ってもらいやすくなります。

④行政・自治体関連

行政や自治体関連の仕事では、地域社会に貢献する意識や公共性への理解が非常に重視されます。

地域活動や地域支援のボランティア経験があると、地域社会の現場に密着した視点を持っていることをアピールできるため、大きな強みになります。

行政の仕事では、住民と直接関わる場面も多いため、ボランティア活動で培った傾聴力や対話力が高く評価されることもあります。

さらに、公共の利益を優先して行動できる倫理観や、幅広い世代とのコミュニケーション経験も、行政を志望する際には強力なアピールポイントとなります。

⑤IT・テック業界

一見するとボランティア経験とは関係が薄そうに思えるIT・テック業界でも、実は自主性や課題解決能力を持つ人材が強く求められています。

ITプロジェクトや地域のIT支援活動、教育分野のICT支援ボランティアなどに取り組んだ経験がある場合、それは新しい技術を学び、自発的に行動する力を示すものとして高く評価されます。

特に変化の激しいこの業界では、常に新しい課題に向き合い、自ら学び続ける姿勢が不可欠です。

ボランティア活動を通して、そうした自己成長の意欲や社会への貢献意識をアピールできれば、IT・テック業界への自己PRにおいても非常に効果的です。

【ボランティア経験の自己PR】自己PRの「軸」作り! ボランティア経験で得られる4つの強み

ボランティア経験を自己PRに活かす際には、単なる活動内容の紹介にとどまらず、「自分はどのような力を持っているのか」という軸を明確にすることが重要です。

どれだけ立派な活動をしていても、自分の成長や強みを伝えられなければ、企業にとって魅力的なアピールにはなりません。

ここでは、ボランティア経験を通して得られる代表的な4つの強みについて解説していきます。

①幅広い年代とのコミュニケーション力

ボランティア活動では、子どもから高齢者まで、さまざまな年代の人たちと関わる機会が豊富にあります。

学校やサークルなど同世代との交流とは異なり、価値観や生活背景が異なる相手とどうコミュニケーションを取るかが求められるため、自然と柔軟な対話力や理解力が養われます。

この経験は、社会に出てからの多様な顧客対応や、異なるバックグラウンドを持つチームメンバーとの協働に直結する強みとなります。

就職活動では、この幅広いコミュニケーション経験を具体的に示すことで、入社後の適応力や対人スキルの高さをアピールすることができます。

②社会貢献への意識

ボランティア活動を続ける中で培われるのが、社会貢献に対する高い意識です。

自分のためだけでなく、誰かの役に立つために行動するという経験は、単なる自己満足に留まらず、社会の一員としての責任感や倫理観を育てます。

企業は、利己的な働き方ではなく、社会や顧客のために尽くせる人材を求めています。

そのため、ボランティアを通じて得た社会貢献への姿勢を自己PRで伝えることは、自分が企業の理念やミッションに共感できる存在であることをアピールするうえで非常に効果的です。

③目標に向かって努力した経験

ボランティア活動には、明確なゴールが設定されている場合もあれば、自分たちで課題を見つけ、達成目標を設定して進めることもあります。

いずれにせよ、目標に向かって地道に努力を重ねるプロセスを経験することで、計画性や継続力、そして困難を乗り越える粘り強さが養われます。

企業は、与えられた仕事をただこなすだけでなく、主体的に目標を定め、そこに向かって着実に行動できる力を持った人材を高く評価します。

ボランティアでの具体的な取り組みと、そこから得た達成感を伝えることで、成長意欲や課題解決能力を力強くアピールできるでしょう。

④人から感謝される喜びとやりがい

ボランティア活動では、直接「ありがとう」と言葉をもらう機会が非常に多くあります。

この感謝の言葉を受け取る経験は、自分の行動が誰かの役に立ったことを実感させるだけでなく、仕事に対するやりがいやモチベーションの源泉にもなります。

企業にとっても、単に給与のために働くのではなく、誰かに貢献すること自体を喜びと感じられる人材は貴重な存在です。

自己PRでは、感謝された経験を通して得た充実感や、働くうえで大切にしている価値観を語ることで、仕事への情熱や誠実さを伝えることができます。

【ボランティア経験の自己PR】ボランティア経験から身につく7つのスキルとは?

ボランティア活動は、社会貢献という側面だけでなく、自分自身の成長にも大きな影響を与えるものです。

現場での経験を通じて、社会人に求められるさまざまなスキルを自然と身に付けることができます。

これらのスキルは、就職活動においても非常に有利に働くため、自分がどのような力を得たのかを整理しておくことが重要です。

ここでは、ボランティア経験を通じて身につく代表的なスキルを紹介していきます。

①積極的に動く力

ボランティア活動では、自ら進んで行動しなければ何も始まりません。

誰かに指示されて動くのではなく、自分の意志で現場に飛び込み、必要なことを見つけて動く力が求められます。

この経験を積むことで、積極的に周囲を見渡し、状況を判断して行動に移す力が自然と鍛えられていきます。

企業が求める主体性とは、まさにこの「自ら動く力」を指しており、ボランティア経験を通じて培った積極性は、自己PRの大きな武器となります。

行動を起こすきっかけや、その結果として得られた成果について具体的に伝えることで、説得力のあるアピールが可能になります。

②挑戦を恐れないチャレンジ精神

ボランティアの現場では、初めての環境や未経験の業務に飛び込む場面が数多くあります。

その中で、知らないことに臆することなく挑戦し続ける経験を積むことで、自然とチャレンジ精神が育まれていきます。

企業は、新しい業務や課題に前向きに取り組める人材を非常に重視しています。

未知の状況に対しても恐れず、柔軟に対応しながら前進できる力は、どの職種でも高く評価されるポイントです。

ボランティア活動で感じた不安や困難、それを乗り越えた経験を語ることで、自分のチャレンジ精神の強さをリアルに伝えることができるでしょう。

③責任感を持ってやりきる力

ボランティア活動においても、任された役割や目標には責任が伴います。

たとえ無償の活動であっても、最後までやり遂げる意志と行動力が求められます。

この中で培われる責任感は、社会人にとって必要不可欠な要素です。

特に、プロジェクト型のボランティアや、一定期間継続して関わる活動では、途中で投げ出さずに最後まで責任を持ってやりきることが強く求められます。

自己PRにおいては、責任感を持って行動し、達成した経験を具体的に伝えることで、信頼される人材であることをしっかりアピールすることができます。

④誠実な対応力

ボランティア活動では、支援を受ける側との信頼関係が何よりも重要になります。

そのため、常に相手の立場を尊重し、誠実に向き合う姿勢が求められます。

この誠実な対応力は、仕事においても取引先や同僚、上司との信頼関係を築くうえで不可欠なスキルです。

ボランティア現場での小さな気遣いや、トラブルがあった際に真摯に対応した経験を振り返ることで、誠実さをエピソードに乗せて伝えることができます。

単に「誠実な人です」と主張するだけではなく、具体的な行動とその結果を絡めて話すことで、説得力を高めることができるでしょう。

⑤問題を見つけて解決する力

ボランティア活動の現場では、決まったマニュアルがないことも多く、目の前の状況に応じて自ら課題を見つけ、対応していかなければなりません。

そのため、ただ指示を待つのではなく、自分で問題を発見し、どうすればより良くできるかを考えて行動する力が自然と身に付きます。

この問題解決力は、企業でも非常に重視されるスキルです。

特に、変化が激しい現代のビジネス環境においては、常に課題を見極め、主体的に解決策を提案できる人材が求められています。

ボランティア経験を語る際には、ただ問題に直面しただけではなく、それをどのように捉え、どんなアクションを起こして改善に結びつけたかを具体的に伝えることで、あなたの実践的な問題解決力をしっかりアピールすることができます。

⑥周囲と連携できるコミュニケーション力

ボランティア活動は、チームで協力して動く場面が多く、一人だけで成果を上げることは困難です。

年齢も背景も異なる多様なメンバーと目標を共有し、意見をすり合わせながら行動する経験は、自然と高いコミュニケーション力を養ってくれます。

企業においても、個人プレーだけではなく、チームの一員として協力しながら成果を出す力が求められます。

ボランティア活動の中で、意見が合わない場面や、すれ違いが起きたときにどのようにコミュニケーションをとって乗り越えたかといったエピソードを交えて伝えると、単なる「話す力」だけでなく、「周囲と連携しながら目標に向かう力」が備わっていることを効果的にアピールできます。

⑦コツコツ続ける継続力

ボランティア活動は、派手な成果がすぐに現れるものばかりではありません。

目立たない作業や、地道な支援活動を長期にわたって続ける場面も少なくありません。

この中で自然と培われるのが、コツコツと継続する力です。

仕事においても、一朝一夕に結果が出るものばかりではなく、地道な努力を続けられる人が最終的に大きな成果を上げることが多いものです。

ボランティア経験を自己PRに活かす際には、短期間の活動に留まらず、継続して取り組んだ経験を強調することで、粘り強さや自己管理能力の高さを印象づけることができます。

続ける中でどのような苦労があったか、またそれをどう乗り越えたかを具体的に語ると、継続力の説得力がさらに増します。

【ボランティア経験の自己PR】就活生が自己PRで意識したポイント

ボランティア経験を自己PRに活かす際、実際の就活生たちはどんなポイントを意識して伝えたのでしょうか。

ボランティア経験は魅力的な題材ですが、ただ「参加しました」と言うだけでは相手の心には響きません。

活動内容をどのように説明し、どのような成長や価値を示すかが、選考の評価を大きく左右します。

ここでは、就活生たちが自己PRで特に意識した二つの重要な観点について詳しく見ていきます。

ボランティアの内容・学びを丁寧に伝えた人が多かった

多くの就活生が意識していたのは、ボランティアで何をしたかだけでなく、その経験を通してどんな学びがあったのかを具体的に伝えることでした。

企業側は、単なる活動実績よりも、そこからどのように自分自身を成長させたのかに注目しています。

そのため、活動の背景や自分が果たした役割を丁寧に説明したうえで、どのような壁に直面し、どのように乗り越えたのか、そこから何を得たのかというストーリーをしっかり語ることが重要だと考える人が多かったのです。

この意識を持つことで、自己PRにリアリティが生まれ、面接官に「この人は成長できるタイプだ」と好印象を与えることができるのです。

ボランティアを始めたきっかけにも注目が集まった

さらに、ボランティア活動を始めた動機についても、就活生たちは意識的に伝えるようにしていました。

どのようなきっかけでボランティアに参加したのかは、その人の価値観や行動の原点を示す重要な情報となります。

例えば、社会問題への関心、誰かの役に立ちたいという思い、自分の成長を求めた挑戦心など、動機によって人柄や志向性が伝わるためです。

企業側も、単なる「経験談」ではなく、「なぜその行動を選んだのか」という背景に興味を持っています。

自己PRでは、活動の内容や成果とあわせて、なぜその活動を選んだのかを語ることで、より説得力と人間味のあるアピールができるようになります。

【ボランティア経験の自己PR】ボランティア経験を自己PRにまとめる3ステップ

ボランティア経験を自己PRに活かすには、単に体験談を語るだけでは不十分です。

しっかりと「企業が知りたい情報」を意識して構成することが重要です。

整理されたストーリーを作ることで、自分の魅力がより伝わりやすくなり、面接官の印象にも残りやすくなります。

ここでは、ボランティア経験を効果的な自己PRにまとめるための3つのステップを紹介していきます。

ステップ① 得たスキル・経験を整理しよう

まず最初に、自分がボランティア活動を通して得たスキルや経験をしっかり整理することが必要です。

活動そのものを説明するのではなく、そこから何を学び、どんな能力が伸びたのかを言語化しておきましょう。

例えば、リーダーシップを発揮した経験、異なる世代とコミュニケーションを取った経験、問題解決に取り組んだ経験など、それぞれの活動エピソードを振り返りながら、自分の成長ポイントを洗い出していく作業が大切です。

このステップを丁寧に行うことで、自己PRに一貫性が生まれ、聞き手にわかりやすく自分の強みを伝えることができるようになります。

ステップ② 志望企業でどう活かせるかを考えよう

次に、自分がボランティアで培ったスキルや経験を、志望する企業や職種にどう活かせるのかを考えます。

ここで重要なのは、ただ「自分はこんな経験をしました」と話すだけではなく、「だからこそこの企業で貢献できます」と具体的に結び付けることです。

例えば、ボランティアで得た調整力を、チームでのプロジェクト推進に活かしたいといったように、企業が求める人物像に自分を重ねる視点が求められます。

この段階でしっかりと企業研究を行い、求められているスキルや価値観を把握しておくと、自己PRに説得力とリアリティが加わります。

ステップ③ 結論→学び→入社後の活かし方の順でまとめよう

最後に、自己PRをまとめる際は、「結論→学び→入社後の活かし方」の順番でストーリーを組み立てるのが効果的です。

最初に自分の強みを端的に伝え、次にその強みを育んだボランティアでの具体的なエピソードを紹介します。

そして最後に、志望企業でどのようにその強みを活かしていきたいかを述べることで、論理的でわかりやすい自己PRになります。

この構成を意識することで、聞き手にとって理解しやすく、かつ印象に残る自己PRが完成します。

無理に話を盛る必要はなく、事実に基づいたエピソードと素直な気持ちを伝えることが、結果として最も信頼されるアピールにつながります。

【ボランティア経験の自己PR】ボランティア自己PR例文6選

ここではボランティアの経験を元にした自己PRの例文をご紹介します。

自身が参加したボランティアと照らし合わせて、どのようにアピールするかを考えてみましょう。

例文① まちづくり・地域活性化

私の強みは、周囲を巻き込みながら目標に向かって行動できる力です。
この強みは、大学時代に参加した地域のまちづくりボランティア活動で活かされました。
地域のイベントを企画・運営するにあたり、住民の参加率が低いという課題がありました。
この課題を解決させるために、地域住民へのアンケート調査を行い、興味関心の高いテーマを取り入れたイベントを提案する取り組みを行いました。
結果、前年の約1.5倍の参加者を集めることができ、地域活性化に貢献することができました。
貴社に入社した際も、周囲のニーズを的確に捉えながら、チームを巻き込んで成果を出すことに貢献していきたいと考えています。

例文② 子ども・青少年支援

私の強みは、相手に寄り添いながらコミュニケーションを取れる力です。
この強みは、放課後学習支援のボランティア活動に取り組んだ経験で活かされました。
活動を進めるにあたり、学習意欲が低い子どもたちが多いという課題がありました。
この課題を解決させるために、単に教えるだけでなく、子どもたちと日常会話を重ねながら信頼関係を築く取り組みを行いました。
結果、子どもたちが自ら進んで質問する姿勢が見られるようになり、学習への意欲向上に繋げることができました。
貴社に入社した際も、顧客やチームメンバーとの信頼関係を大切にし、相手目線で考える姿勢を活かして貢献していきたいと考えています。

例文③ 地域防犯活動

私の強みは、問題意識を持ち、自ら行動を起こせる力です。
この強みは、地域防犯パトロールのボランティア活動に参加した経験で活かされました。
活動を進めるにあたり、子どもの下校時の安全確保が十分でないという課題がありました。
この課題を解決させるために、学校や地域団体と連携しながら、下校時間に合わせた重点的なパトロールを提案・実施する取り組みを行いました。
結果、子どもたちや保護者から安心したという声を多数いただき、地域の安全意識向上にも繋げることができました。
貴社に入社した際も、常に現場の課題に目を向け、主体的に改善策を提案・実行することで貢献していきたいと考えています。

例文④ 環境保護活動

私の強みは、持続的に取り組みを続ける粘り強さです。
この強みは、大学時代に参加した地域の環境保護活動の経験で活かされました。
活動を進めるにあたり、清掃活動への参加者が一時的にしか集まらないという課題がありました。
この課題を解決させるために、単発イベントではなく、定期的な清掃活動と啓発イベントを組み合わせる仕組みを提案し、地域住民と一緒に継続的な取り組みを行いました。
結果、半年後には常連の参加者が増え、地域全体で環境意識が高まる成果を上げることができました。
貴社に入社した際も、目の前の課題に粘り強く取り組みながら、継続的な改善と成果創出に貢献していきたいと考えています。

例文⑤ 災害支援活動

私の強みは、緊急時にも冷静に行動できる判断力です。
この強みは、被災地での災害支援ボランティア活動に参加した経験で活かされました。
支援活動を進めるにあたり、現場の混乱により情報が錯綜しているという課題がありました。
この課題を解決させるために、現場スタッフ間で役割分担を明確にし、情報共有ルールを作成する取り組みに参加しました。
結果、支援活動のスムーズな運営が実現し、被災者への物資配布や支援が迅速に進められるようになりました。
貴社に入社した際も、突発的な課題に対しても冷静に状況を分析し、最適な行動を取ることで貢献していきたいと考えています。

例文⑥ 海外支援ボランティア

私の強みは、異文化の中でも柔軟に適応できる力です。
この強みは、発展途上国での海外支援ボランティア活動に参加した経験で活かされました。
活動を進めるにあたり、現地の文化や習慣の違いから、住民との意思疎通に難しさがあるという課題がありました。
この課題を解決させるために、現地スタッフや住民との対話を重ねながら、相手の文化を尊重しつつ、活動内容を丁寧に伝える取り組みを行いました。
結果、住民の協力を得ながら、支援プロジェクトを計画通りに進めることができました。
貴社に入社した際も、多様な価値観を受け入れ、柔軟に対応することでチームの一員としてグローバルな環境でも貢献していきたいと考えています。

【ボランティア経験の自己PR】スキル強み別ボランティア自己PR例文7選

ここではボランティアにおけるスキルや強み別の例文をご紹介します。

自分の経験や強みと照らし合わせて、実際に例文を元に自己PRを作成してみましょう。

例文① 積極性をアピール

私の強みは、積極的に行動を起こす力です。
この強みは、地域イベントのボランティアスタッフとして活動した経験で活かされました。
活動を進めるにあたり、準備作業が滞り、イベント開催までのスケジュールに遅れが出ているという課題がありました。
この課題を解決させるために、誰よりも早く作業に着手し、必要なサポートを自ら申し出る形で周囲を巻き込み、作業の効率化を図りました。
結果、イベントは無事にスケジュール通り開催でき、多くの来場者から好評を得ることができました。
貴社に入社した際も、自ら課題を見つけ、周囲をリードしながら積極的に行動することで組織に貢献していきたいと考えています。

例文② チャレンジ精神をアピール

私の強みは、新しいことに挑戦するチャレンジ精神です。
この強みは、海外の教育支援ボランティアに参加した経験で活かされました。
活動を進めるにあたり、言語の壁や文化の違いから、現地の子どもたちにうまく授業内容を伝えられないという課題がありました。
この課題を解決させるために、現地語を学び直し、文化に合わせた指導方法を自ら考え、試行錯誤を重ねながら授業に取り組みました。
結果、子どもたちが授業に積極的に参加してくれるようになり、教育支援の効果を高めることができました。
貴社に入社した際も、困難な課題にも臆することなく挑戦し、改善を重ねながら成長を続けることで貢献していきたいと考えています。

例文③ 責任感をアピール

私の強みは、最後まで責任を持って取り組む姿勢です。
この強みは、福祉施設でのボランティア活動に取り組んだ経験で活かされました。
活動を進めるにあたり、人手不足により担当する利用者数が増え、一人ひとりに十分なケアが行き届かないという課題がありました。
この課題を解決させるために、自分のスケジュール管理を徹底し、時間内に質の高い支援ができるようサポート内容を見直して取り組みました。
結果、利用者からの満足度が向上し、施設全体の支援体制の改善にもつなげることができました。
貴社に入社した際も、自分の役割に責任を持ち、成果を出すために粘り強く行動することで貢献していきたいと考えています。

例文④ 誠実さをアピール

私の強みは、誠実に人と向き合う姿勢です。
この強みは、高齢者施設でのボランティア活動に取り組んだ経験で活かされました。
活動を進めるにあたり、利用者の方々との信頼関係を築くのに時間がかかるという課題がありました。
この課題を解決させるために、毎回の訪問で必ず声かけをし、相手のペースを尊重しながら丁寧にコミュニケーションを重ねる取り組みを行いました。
結果、徐々に利用者の方々から心を開いてもらえるようになり、より安心してサービスを受けていただける関係を築くことができました。
貴社に入社した際も、相手への誠実な対応を心がけ、信頼される社会人として貢献していきたいと考えています。

例文⑤ 問題解決力をアピール

私の強みは、問題を発見し、主体的に解決へ導く力です。
この強みは、地域清掃ボランティア活動でリーダーを務めた経験で活かされました。
活動を進めるにあたり、作業中の役割分担が曖昧で、非効率な動きが目立つという課題がありました。
この課題を解決させるために、作業前に参加者全員に役割を明確に伝える体制を整え、適材適所で行動できる仕組みを導入しました。
結果、清掃活動の効率が大幅に向上し、予定時間内に作業を完了できるようになりました。
貴社に入社した際も、現場の課題にいち早く気付き、最適な解決策を提案・実行することで貢献していきたいと考えています。

例文⑥ コミュニケーション力をアピール

私の強みは、多様な立場の人と信頼関係を築くコミュニケーション力です。
この強みは、地域子ども食堂でのボランティア活動に参加した経験で活かされました。
活動を進めるにあたり、子どもたちとボランティアスタッフ、地域住民の間で意見のすれ違いが起こるという課題がありました。
この課題を解決させるために、各立場の意見を丁寧に聞き取り、互いに理解し合えるように橋渡し役を担うことに取り組みました。
結果、活動が円滑に進むようになり、より多くの子どもたちに安定した支援を届けることができました。
貴社に入社した際も、周囲とのコミュニケーションを大切にし、チームで成果を上げることに貢献していきたいと考えています。

例文⑦ 継続力をアピール

私の強みは、困難な状況でもコツコツ努力を続ける継続力です。
この強みは、災害復興支援ボランティアに長期的に参加した経験で活かされました。
活動を進めるにあたり、復興作業が思うように進まず、達成感を得づらい状況が続くという課題がありました。
この課題を解決させるために、日々の小さな成果にも目を向け、モチベーションを維持しながら地道に作業を続けることに取り組みました。
結果、数カ月後には復興作業が大きく進展し、現地住民の方々から感謝の言葉をいただくことができました。
貴社に入社した際も、目標に向かって粘り強く努力を重ね、着実に成果を積み上げることで貢献していきたいと考えています。

まとめ

ボランティア経験は、就職活動において非常に強力な自己PRの材料になります。

しかし、単に「経験しました」と伝えるだけでは、企業に響くアピールにはなりません。

重要なのは、ボランティア活動を通じて自分がどのように成長したのか、どんなスキルや価値観を身に付けたのかを、具体的なエピソードと共に伝えることです。

ボランティア活動で得たスキルや価値観を、自信を持って伝えられるように整理し、あなたらしい自己PRを完成させましょう。

努力してきたその経験は、きっとあなたを魅力的に見せてくれるはずです。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

RECOMMEND この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます