今回は、コンサルティング業界を目指す就活生なら誰もが注目する「デロイト トーマツ グループ(以下、デロイト)」の冬インターンについて、徹底的に解説していきます。
デロイトは世界最大級のプロフェッショナルファームであり、そのインターンは非常に人気が高く、参加できれば自身の成長にとって間違いなく大きな財産となります。
しかし、その分、選考の難易度もトップクラスです。
この記事では、デロイトの冬インターンの開催時期や具体的なプログラム内容、選考フロー、そして気になる本選考への優遇情報まで、皆さんが知りたい情報を網羅的にまとめました。
早期からライバルと差をつけたいと考えている方も、コンサル業界の仕事に少しでも興味がある方も、ぜひ最後まで読んで万全の対策に役立ててください。
【デロイトの冬インターン】デロイトの企業情報
まず、デロイトがどのような企業グループなのか、その全体像をしっかり掴んでおきましょう。
デロイトは、世界150カ国以上でビジネスを展開する「Deloitte Touche Tohmatsu Limited(DTTL)」のメンバーファームです。
日本国内においては「デロイト トーマツ グループ」として、監査・保証業務、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー、リスクアドバイザリー、税務・法務など、非常に幅広い専門サービスを提供しています。
「BIG4」と呼ばれる世界4大会計事務所の一つに数えられ、その規模と実績、社会的な信頼性は群を抜いています。
クライアントは国内外のトップ企業から政府機関、公的機関まで多岐にわたり、複雑化・高度化する社会課題の解決に最前線で取り組んでいる点が大きな特徴です。
就活生の皆さんにとっては、多様なキャリアパスとグローバルな環境、そして各分野のプロフェッショナルと共に働ける環境が最大の魅力と言えるでしょう。
【デロイトの冬インターン】デロイトの冬インターンはいつ実施される?
デロイトの冬インターンのスケジュール感は、コンサル業界を志望する上で早めに押さえておきたい最重要情報の一つです。
例年の傾向として、募集(エントリー)が開始されるのは秋、具体的には10月頃から11月にかけてがピークとなります。
そして、選考を経て、実際のインターンシップが実施されるのは冬休み期間中、つまり12月下旬から翌年の2月頃にかけてです。
ただし、デロイトはグループ内に「デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)」や「デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー(DTFA)」など複数の法人があり、法人や部門によって募集時期や実施日程が異なるケースが多いため注意が必要です。
夏インターンに比べて短期間(1day〜数日間)のプログラムが多い傾向にありますが、本選考を強く意識した実践的な内容が増えてきます。
複数の法人が同時期に募集することもあるため、デロイトのマイページや各就活サイトの情報をこまめにチェックし、情報を見逃さないようアンテナを高く張っておきましょう。
【デロイトの冬インターン】デロイトの冬インターンの内容
デロイトの冬インターンは、非常に多岐にわたるプログラムが用意されているのが最大の特徴です。
これは、デロイトが監査、コンサル、ファイナンス、テクノロジーなど多様な専門領域を持つプロフェッショナルファームであるためです。
多くのプログラムでは、現場のコンサルタントや専門家が日常的に取り組んでいるような、クライアントのリアルなビジネス課題に触れることができます。
単なる企業説明会や座学とは異なり、社員の方々と密にコミュニケーションを取りながら進めるワークショップ形式が中心となるでしょう。
自身の思考力や適性を見極め、同時にデロイトで働くことのイメージやカルチャーを肌で感じる絶好の機会です。
ここでは、代表的なインターンの内容を3つのパターンに分けて紹介します。
戦略コンサルティング体感ワークショップ
デロイトの冬インターンの中でも、特に就活生からの人気が集中するのが、戦略コンサルティング部門(DTC: デロイト トーマツ コンサルティング)が主催するプログラムです。
これらは多くの場合、1dayから数日間のワークショップ形式で実施されます。
参加学生はいくつかのチームに分けられ、架空の企業や実在の業界が抱える経営課題(例:新規事業の立案、海外市場への進出戦略、DXによる業務改革案など)に対して、解決策を導き出すグループワークに取り組みます。
限られた時間内に情報を分析し、論理的な仮説を立て、チームで活発に議論を深めながら最終的な提言をスライドにまとめて発表する、という流れが一般的です。
現場の第一線で活躍するコンサルタントから厳しいながらも的確なフィードバックをもらえるのが最大の魅力です。
コンサルタントに求められる思考体力や、多様なメンバーと協働して成果を出すプロセスを短期間で凝縮して体験できるため、志望度が高い学生にとっては非常に有益な内容となっています。
テクノロジー・DX領域のプロジェクト体感
近年、デロイトがグループ全体として非常に力を入れているのが、テクノロジーやデジタルトランスフォーメーション(DX)に関連するコンサルティング領域です。
冬インターンでも、この分野に特化したプログラムが数多く用意されています。
例えば、AIやIoT、クラウドといった最新技術をどのように活用して、クライアント企業の業務プロセスを変革するか、あるいは新たなデジタルサービスをどう生み出すか、といった実践的なテーマが扱われます。
文系・理系を問わず募集されることが多いですが、最先端の技術トレンドが実際のビジネスにどのような影響を与えるかを深く理解することができます。
こちらもグループワークが中心で、クライアントの課題をヒアリングし、技術的な実現可能性とビジネスインパクトの両面からソリューションを考案・提案するプロセスを学びます。
テクノロジーへの強い興味と論理的思考力をアピールしたい学生には最適のプログラムと言えるでしょう。
M&A・ファイナンス業務の理解
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー(DTFA)など、M&Aや企業再生、企業価値評価といったファイナンス領域の専門部隊もインターンを実施しています。
これらのプログラムは、戦略コンサルティングのインターンとは少し趣が異なり、高度な専門知識のインプットとケーススタディが組み合わさることが多いのが特徴です。
例えば、企業の財務諸表を読み解き、その企業の買収価格(企業価値)を算定する「バリュエーション」の基礎的な手法を学んだり、M&Aが成立するまでの一連のプロセスを模擬体験したりします。
戦略コンサルとはまた違った、財務・会計のプロフェッショナルとしてのシビアで専門的な働き方に触れることができます。
参加のハードルは高いかもしれませんが、金融専門職やM&Aアドバイザリー業務に強い関心を持つ学生にとっては、自身のキャリアを具体的に考える上で非常に貴重な経験となるはずです。
【デロイトの冬インターン】デロイトの冬インターンの選考フロー
デロイトの冬インターンに参加するためには、当然ながら厳しい選考を突破する必要があります。
選考フローは応募する法人やプログラムによって詳細が異なりますが、一般的には「エントリーシート(ES)提出」と「Webテスト受検(SPI、玉手箱など形式は様々)」が第一関門となります。
この書類・Webテスト選考を通過すると、「グループディスカッション(GD)」や「複数回の面接(ケース面接を含む場合もある)」に進むのが標準的な流れです。
ESやWebテストの対策は、他のコンサルティングファームや日系大手企業と並行して早期から進めておくことが必須です。
特にGDや面接では、ロジカルシンキング(論理的思考力)やコミュニケーション能力、知的好奇心、そしてデロイトというファームへの熱意が厳しく評価されます。
付け焼き刃の対策ではまず通用しないため、自己分析と企業研究を徹底的に深めておくことが合格の鍵となります。
【デロイトの冬インターン】デロイトの冬インターンの倍率
皆さんが最も気になるであろう、デロイトの冬インターンの倍率についてですが、結論から言うと「極めて高い」と予想されます。
デロイトは公式な応募者数や倍率を公表していませんが、その世界的なブランド力、人気の高さ、そしてインターン参加枠の少なさを考慮すると、数十倍から、人気の戦略コンサル部門などでは100倍を超える可能性も十分に考えられます。
特に冬インターンは、夏インターンである程度の経験を積んだ優秀な学生や、本選考に向けて準備を本格化させた学生も多数応募するため、選考は熾烈を極めます。
生半可な準備では通過が難しいのが現実です。
この非常に高い倍率を勝ち抜くためには、次のセクションで解説する「受かるためのコツ」をしっかりと押さえ、ライバルと差をつける必要があります。
【デロイトの冬インターン】に受かるコツ
この高い倍率を突破し、デロイトの冬インターンへの切符を掴むためには、いくつかの重要なコツがあります。
第一に、ESの段階で「なぜ他のBIG4ではなく、デロイトなのか」を明確にすることです。
デロイトが持つ独自の強みやカルチャー(例えば、グループ内の多様な専門家との連携力、テクノロジーやデジタル領域への積極的な投資、社会課題解決へのコミットメントなど)を自分なりに深く理解し、自身の経験や価値観と結びつけて志望動機を練り上げることが不可欠です。
第二に、ケース面接やグループディスカッション対策の徹底です。
コンサル選考特有の「フェルミ推定」や「ビジネスケース」のお題には、思考の体力と場慣れが必要です。
参考書を読み込むだけでなく、大学の友人や先輩、就活エージェントなどを積極的に活用し、実際に声に出してアウトプットする練習を何度も繰り返しましょう。
結論の正しさ以上に、論理的に考えるプロセスを重視し、思考の過程を相手に分かりやすく伝える訓練が合否を分けます。
【デロイトの冬インターン】デロイトの冬インターンは本選考優遇あり?
インターンに参加する大きな動機の一つが「本選考への優遇措置」だと思います。
デロイトの冬インターンに関しても、本選考への優遇(早期選考ルート)は存在する可能性が非常に高いです。
インターン中に高いパフォーマンスを発揮した学生や、社員との相性が良いと判断された学生は、後日、特別な選考ルート(例:一次面接や二次面接の免除、リクルーターとの面談設定、最終面接のみなど)に案内されるケースが多く聞かれます。
ただし、ここで最も注意すべき点があります。
それは、インターンに参加したからといって全員が優遇されるわけではないということです。
インターン自体が「選考の場」でもあると強く意識し、グループワークでの貢献度や積極性、社員とのコミュニケーションなど、全ての行動が見られているという適度な緊張感を持つことが重要です。
優遇目当てという下心を見せるのではなく、あくまで「学びに行く」「貢献する」という前向きな姿勢で臨むことが、結果的に良い評価と本選考優遇に繋がるでしょう。
【デロイトの冬インターン】まとめ
今回は、デロイト トーマツ グループの冬インターンについて、その企業情報からプログラム内容、選考対策までを詳しく解説しました。
デロイトのインターンは、コンサルティングやファイナンスといったプロフェッショナルな仕事のリアルな姿と厳しさ、そして面白さを体感できる、他では得難い貴重な機会です。
人気が集中し選考難易度は非常に高いですが、それだけに挑戦する価値は十分にあります。
ESやWebテスト、ケース面接といったコンサル特有の選考対策を早期から徹底的に行い、万全の準備で臨みましょう。
インターンへの参加は、自身のキャリアを深く真剣に考えるきっかけになるだけでなく、本選考を有利に進めるための大きな一歩にもなり得ます。
この記事を参考に、ぜひデロイトの冬インターンへの挑戦を具体的に検討してみてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート




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