ゼネコンに向いてる人はこんな人!職種別に見る適性と向いてない人の特徴も紹介

ゼネコンに向いてる人はこんな人!職種別に見る適性と向いてない人の特徴も紹介
この記事を読んでわかること
  • ゼネコンの基本的な仕組みと仕事内容
  • 業界研究の進め方と職種の特徴
  • ゼネコンに向いている人・向いていない人の違い
  • 自分が向いているかを見極めるポイント
この記事をおすすめしたい人
  • ゼネコンを志望している就活生
  • 自分がゼネコンに向いているか知りたい人
  • 業界・企業選びに悩んでいる大学3年生・大学院生

はじめに

「自分がゼネコンに向いているかわからない」

「ゼネコンにはどんな職種があるのか知りたい」

上記のように、ゼネコンに興味があるものの、自信がない就活生は多いでしょう。

本記事では、ゼネコンに向いている人の特徴を明らかにし、業界理解や自己分析を深める方法を解説します。

この記事を通じて、自分に合う進路かどうか判断する材料を手に入れてください。

業界研究とは

業界研究とは、特定の業界について深く研究し、理解するための情報収集のことです。

インターンに参加したり、合同説明会に参加したりすることで、情報が得られます。

就活において業界研究は、自分に合う企業選びや志望動機作成に欠かせません。

業界研究をおろそかにすると、ミスマッチが起こる可能性が高くなります。

業界の現状や将来性、課題などを理解し、納得のいく就活にしてください。

【ゼネコンに向いてる人の特徴】ゼネコンとは

ゼネコンとは、ゼネラル・コントラクター(General Contractor)の略称です。

日本語では総合建設業者を意味し、マンションやビル、商業施設などの建設を一括で請け負い、工事全体を管理します。

本章では、ゼネコンの基本構造と役割、業務内容、関連する職種について解説します。

ゼネコンを志望する就活生には欠かせない情報です。

ぜひ、ゼネコンの全体像把握に役立ててください。

ゼネコンとは
  • ゼネコンの基本構造と役割
  • ゼネコンの主な業務内容
  • ゼネコンと関係する職種の特徴

ゼネコンの基本構造と役割

ゼネコンの基本構造はピラミッドのような形です。

1番上に発注者が存在し、その下にゼネコンが位置します。

さらに下には下請け企業が存在します。

そのため、ゼネコンは元請け企業として、プロジェクトを指揮する司令塔の役割を担います。

発注者と何度も打ち合わせを重ね、理想のデザインや目的に合った建物を建設する計画を立てます。

また、下請け企業とは、強固な信頼関係を結び、円滑な作業を指示しなければなりません。

ゼネコンは基本的に、発注者と下請け企業の間に位置し、全体に指示を出す役割があることを覚えておきましょう。

ゼネコンの主な業務内容

ゼネコンの主な業務内容は、以下の通りです。

業務名 業務内容
企画・提案 発注者の希望をヒアリングし、建設計画の企画を提案する
設計 建物の構造、設備、デザインなどがわかる設計図を作成する
施工管理 工程・品質・原価・安全・環境の5つを管理する
研究・開発 新しい工法や技術、素材などを研究し、建設技術を向上させる

とくに施工管理は、ゼネコンにとって重要な業務です。

建物の建設は綿密な計画のもとで進行します。

少しのミスやトラブルが積み重なることで、発注者や協力企業、周囲の住民に迷惑をかけるでしょう。

そのため、プロジェクトを円滑に進めるマネジメント力が求められます。

ゼネコンと関係する職種の特徴

ゼネコンと関係する職種は、主に以下の4つです。

職種名 業務内容
内装工事 ドアや間仕切りの設置 壁やクロス、床の仕上げ
基礎工事 建物を支える地盤の改良や建物の土台の構築
電気設備 照明、コンセントなどの配線工事 エレベーターなどの電力設備の設置
空調・衛生設備 冷暖房やガス、トイレなどの設置

ゼネコンからの指示のもと、それぞれの専門分野で建設に関わります。

ほかにも、屋根や塗装などの職種も存在します。

任された仕事をこなすことは大切ですが、職種間でコミュニケーションを密に取ることも重要です。

【ゼネコンに向いてる人の特徴】代表的な職種紹介

ゼネコンにおける代表的な職種は、以下の3つです。

代表的な職種紹介
  • 施工管理職
  • 設計・技術職
  • 営業・企画職

ゼネコンを志望する就活生は、それぞれの違いや特徴、仕事のやりがいなどを理解しておきましょう。

志望する職種によって、活かせる強みやアピール内容が変わるため注意してください。

また、職種について深く理解しておくことで、入社意欲や熱意をアピールするのに役立つでしょう。

本章の解説を最後まで読み、参考にしてください。

施工管理職

ゼネコンの代表的な職種の1つ目は、施工管理職です。

建設現場の最前線に立ち、工事全体の司令塔として、さまざまな指示を出します。

とくに工程・品質・原価・安全・環境の5大管理は重要な仕事です。

管理する立場ですが、プロジェクトを計画通りに進めるためにも下請け企業と連携は欠かせません。

ほかにも、発注者とのやり取りも仕事です。

進捗状況を報告したり、予定に変更がないか確認したりします。

そのため、建設に必要なスキルよりも高いコミュニケーション能力が重要です。

施工管理職に興味がある就活生は、コミュニケーション能力を磨いておきましょう。

設計・技術職

ゼネコンの代表的な職種の2つ目は、設計・技術職です。

発注者の希望を叶えるためにも、脳内にあるデザインや考えをヒアリングし、設計図にします。

さらに、設計は大きく以下の3つに分類されます。

意匠設計(デザイン):発注者の意図に沿った建物を設計する

構造設計(骨組み):建物の強度や安全性が高まるように設計する

設備設計(電気・空調など):建物で快適に過ごせるように設計する

設計・技術職を希望する就活生は、デザインの知識や熱力学、法令など、さまざまな知識が求められることを覚えておきましょう。

営業・企画職

ゼネコンの代表的な職種の3つ目は、営業・企画職です。

まず、営業職は発注者のニーズを聞き取り、案件を受注する重要なポジションです。

自社に依頼するメリットや競合他社にはない魅力などをアピールしましょう。

発注者と長期間にわたってやり取りするため、信頼関係を築く力が必要です。

さらに、発注者が理解しやすいように提案する力も必要になります。

企画職は、事業計画を立案したり、経営戦略を考えたりする職種です。

自社をより発展させるための方法を考えるため、分析力や論理的思考力などが求められます。

【ゼネコンに向いてる人の特徴】向いている人の特徴

ゼネコンに向いている人の特徴は、以下の4つです。

向いている人の特徴
  • チームで動くのが得意な人
  • スケジュール管理ができる人
  • 体力・精神力に自信がある人
  • ものづくりに情熱がある人

本章の解説を読み、ゼネコンに向いている人の特徴と自分の性格がマッチしているか確認してください。

自分がゼネコンに向いていることが明らかになれば、自信を持って就活に取り組めるでしょう。

また、当てはまらない場合、今から意識して生活することで、身につければ問題ありません。

チームで動くのが得意な人

チームで動くのが得意な人は、ゼネコンに向いています。

建設は一社の力だけでは完成しません。

自社の設計から施工管理者、下請け企業など、さまざまな人や企業が一致団結し、取り組むことでプロジェクトが計画通りに進みます。

そのため、チーム単位で行動することが得意な人は、ゼネコンで活躍できるでしょう。

チームスポーツに取り組んだ経験やアルバイト経験などがあれば、エピソードとしてアピールしてください。

チームで動くことが得意であることの証明になります。

とくにゼネコンは、自分たちの努力が形に残る仕事です。

チームで完成させた経験は、仕事のやりがいにつながるでしょう。

スケジュール管理ができる人

スケジュール管理ができる人は、ゼネコンに向いています。

とくに施工管理です。

ゼネコンは1つのプロジェクトが完了するまで長い時間がかかります。

計画から逆算して、進捗状況を把握するためにもスケジュール管理が重要です。

しかし、場合によっては、計画の進行を妨げることが起こるかもしれません。

たとえば、悪天候や資材の遅延、事故などです。

どんな状況になったとしても、プロジェクトを完了させるために、スケジュールを組み直す必要があります。

そこで、スケジュール管理が得意な人なら、ゼネコンで強みを発揮できるでしょう。

体力・精神力に自信がある人

体力・精神力に自信がある人は、ゼネコンで強みが発揮できます。

建設現場では重い荷物を運んだり、厳しい環境下で作業したりするからです。

ほかにも粉塵や騒音もあるため健康に影響が出るかもしれません。

さらに、建設には納期があります。

納期が近づくほどプレッシャーがかかるため、精神的にもタフであることが求められるでしょう。

体力と精神力の両方が揃っていることが重要です。

どちらかが欠けてしまうと、ミスやトラブル、事故につながります。

ただし、体育会系出身の必要はありません。

健康的な生活を送り、ストレスを発散させることで問題なく対応できます。

ものづくりに情熱がある人

ゼネコンにはものづくりの情熱が欠かせません。

ゼネコンは建物作るのが仕事です。

ものづくりに興味があれば、仕事のモチベーションにつながります。

たとえば「街にビルを建てたい」「形に残る仕事がしたい」のような動機があれば、ゼネコンに向いています。

また、設計図通りに建物が建設されていく姿は、ほかの業界では味わえない感動があるでしょう。

建設期間中は、体力と精神の両方に負担がかかり、つらい思いをするかもしれません。

しかし、完成した姿を見ることで、仕事に大きな誇りを感じるでしょう。

【ゼネコンに向いてる人の特徴】向いていない人の特徴

ゼネコンに向いていない人の特徴は、以下の3つです。

向いていない人の特徴
  • 屋外での作業に抵抗がある人
  • 人と関わるのが苦手な人
  • イレギュラーな対応が苦手な人

ゼネコンの仕事は、社会を支える「ものづくり」に携わる仕事です。

一方で、独特の環境や働き方があります。

そのため、本章で解説する特性を持つ人には、合わない可能性があります。

ミスマッチを生まないためにも、最後まで目を通してください。

屋外での作業に抵抗がある人

屋外での作業に抵抗がある人は、ゼネコンに向きません。

ゼネコンは、現場仕事が多いため、屋外での活動が苦手な人には大きな負担になるからです。

夏は猛暑、冬は寒さの中での作業が基本です。

雨や雪の中でも、必要に応じて作業を進めることもあります。

さらに、高所での作業に加えて、泥やホコリにまみれることもあるでしょう。

「快適なオフィス環境で働きたい」「デスクワークが中心の仕事がしたい」と考える就活生にとっては、ギャップを感じやすいかもしれません。

自分がどういった職場環境で働きたいのか、一度検討してみましょう。

人と関わるのが苦手な人

人と関わるのが苦手な人は、ゼネコンに合わないでしょう。

ゼネコンの仕事は、1人で黙々と作業するものではありません。

発注者と連絡を取ったり、下請け企業と打ち合わせをしたりします。

とくに施工管理職は、現場の職人さんたちの意見を聞きながら、時には指示を出す必要があります。

場合によっては、作業内容を説得しながら、スムーズに工事を進めるために調整しなければなりません。

そのため、多様な企業や人との密なコミュニケーションが不可欠です。

「自分から人に話しかけるのは避けたい」「静かな環境で働きたい」といった価値観の就活生にとっては、ストレスの原因になるでしょう。

イレギュラーな対応が苦手な人

ゼネコンはイレギュラーが発生しやすい仕事です。

プロジェクトは、計画通りに進むことばかりではありません。

予期せぬ事態や問題が発生すれば、柔軟かつ迅速に対応する必要があります。

たとえば、資材の高騰によって、予定していた資材が変わるかもしれません。

ほかにも、交通渋滞に巻き込まれれば、計画を予定通りに進めるためにも残業が必要になるでしょう。

「計画通りに進まないと不安になる」「想定外の事態に弱い」と感じる人は、ゼネコンに合わない可能性があります。

工事現場で求められるイレギュラー対応の多さに、精神的な負担を感じやすいからです。

【ゼネコンに向いてる人の特徴】入って後悔しないための見極めポイント

ゼネコンに入って後悔しないために見極めるポイントは、以下の3つです。

入って後悔しないための見極めポイント
  • 現場主義の覚悟があるか
  • 労働時間や勤務地の条件は許容できるか
  • 成長意欲を持ち続けられるかどうか

入社後の後悔は、誰しもが避けたいことです。

本章では、後悔する可能性を少しでも低くするためのポイントを解説します。

ゼネコンを志望する就活生も、今一度本章を読み、気持ちに変わりがないかチェックしましょう。

現場主義の覚悟があるか

新卒でゼネコンに入社した場合、施工管理職として建設現場に配属される可能性があります。

そのため、現場主義の職場環境でも問題がないか自問自答しましょう。

とくに「ものづくりが好き」「建物が完成する瞬間に立ち会いたい」と考えている就活生です。

ものづくりへの情熱は仕事に重要です。

しかし「現場で泥臭く働く」という具体的なイメージを持っているかも重要になります。

もし、現場で働くことの大変さを無視すると、入社後に後悔する可能性があります。

仕事のやりがいと苦労する点の両方を理解し、比較したうえで入社を希望するのか、明らかにしましょう。

労働時間や勤務地の条件は許容できるか

労働時間や勤務地の条件は許容できるか検討しましょう。

ゼネコンは長時間労働になりやすく、勤務地が定期的に変わるからです。

プロジェクトの納期が近づくほど、間に合わせるために残業が発生する傾向にあります。

建設業界全体で、残業時間を減らす取り組みが実施されますが、完璧ではありません。

さらに、プロジェクトが完了すれば、別の勤務地に出勤することになります。

場合によっては転居を伴うかもしれません。

自分の価値観やキャリアプランと比較し、上記のような条件であっても問題がないか確認しましょう。

成長意欲を持ち続けられるかどうか

成長意欲を持ち続けられるかどうかも重要です。

建設技術は日々進化しています。

新技術が登場するたびに、追加で知識を身につける必要があります。

さらに、法律が変われば、今までの手法が使えなくなるかもしれません。

法律に違反した建設はできないため、柔軟な対応が求められます。

ほかにも、施工管理技士や建築士などの資格も存在します。

キャリアアップに資格は欠かせません。

しかし、普段の勤務に加えて勉強する必要があるため、高いモチベーションが必要です。

常に勉強を続ける環境に不満がないか検討しましょう。

【ゼネコンに向いてる人の特徴】向いている人に近づく方法

ゼネコンに向いている人に近づくには、以下の3つが必要です。

向いている人に近づく方法
  • 建設業界の現場を体験する
  • 建築や土木の基本を学ぶ
  • 課外活動やアルバイトでマネジメント経験を積む

ゼネコンに向いていないからといって、今すぐに諦める必要はありません。

就活を準備、継続するなかで必要な要素を身につければ大丈夫です。

「自分はゼネコンに向いていないが就職したい」と考えた就活生は、ぜひ本章を参考にしてください。

建設業界の現場を体験する

ゼネコンに向いていない人は、建設業界の現場を体験しましょう。

ゼネコンの多くは現場で仕事するからです。

インターンや職場見学を通じて、職場の雰囲気や環境を知ることで、入社後のミスマッチを予防できます。

さらに、志望動機を作成するために必要な情報も手に入るでしょう。

インターンの場合、夏休みのような長期休暇がチャンスです。

長期インターンに参加でき、実際の業務を体験できます。

リアルな職場を経験することで、ゼネコンに入社するための考え方や姿勢などが身につくでしょう。

ゼネコンにどうしても就職したい人は、建設業界の現場を経験してください。

建築や土木の基本を学ぶ

建築や土木の基本を学ぶことで、ゼネコンへの適性を鍛えられます。

ゼネコンで働くには建築や土木の知識が欠かせません。

もちろん、入社後の研修制度で知識を深めることは可能です。

しかし、就活の段階から勉強を始めることで業界理解も同時に深められます。

ゼネコンで活躍するために必要な知識を蓄えることで、自然にゼネコンに適した人材に成長できます。

ほかにも、自分の価値観に合った企業であるか判断しやすくなるでしょう。

知識は一朝一夕で身につくものではありません。

ゼネコンに志望意欲がある就活生は、少しずつ勉強を始めましょう。

課外活動やアルバイトでマネジメント経験を積む

課外活動やアルバイトでマネジメント経験を積む方法もあります。

ゼネコンは、チームワークが重要な仕事です。

複数人で1つの目標に向かって努力する経験は、ゼネコンの仕事に活かせるでしょう。

インターンやOBOG訪問が難しい就活生は、代わりに課外活動に取り組んでください。

たとえば、ボランティア活動や地域イベントの企画などがおすすめです。

人を集めて指揮したり、チームで活動したりした経験は、自己PRや志望動機に転用できます。

自分がゼネコンに適した人材であることを、客観的にアピールすることが可能です。

【ゼネコンに向いてる人の特徴】対策で悩んだら

ゼネコンへの就職対策に悩んだら就職エージェントに相談しましょう。

就活のプロが持つノウハウを学ぶことで、効率よく就活対策ができます。

たとえば、企業に提出する志望動機に自信がないとします。

そこで、就職エージェントに添削してもらうことで、プロ目線から見たアドバイスをもらうことが可能です。

さらに面接対策の練習相手にもなってくれます。

自分では気がつきにくい点を教えてくれるでしょう。

就職エージェントに興味のある就活生は、こちらをご覧ください。

おわりに

本記事では、ゼネコンを目指す就活生向けに向いている人と向いていない人の特徴について解説してきました。

就活は自分の強みが活かせる企業を選択することが重要です。

もし、誤った企業に入社してしまうと、仕事のやりがいが得られない可能性があります。

インターンや企業説明会、OBOG訪問などを通じて、ゼネコンの知識を深め、判断材料を集めましょう。

効率よく対策したい人は、就職エージェントの力を借りるのもおすすめです。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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