【例文あり】ボランティアサークルはガクチカでアピールできる?アピールポイントを徹底解説

【例文あり】ボランティアサークルはガクチカでアピールできる?アピールポイントを徹底解説

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はじめに

「ボランティアサークルでの経験をガクチカにしたい」

「ボランティア活動の内容が志望業界とあまり関係ないけどガクチカになるのかな?」

選考が始まる就活生が多いこの時期、このように思ってる方もいるのではないでしょうか?

国立青少年教育振興機構の調査によると、大学4年生までの間で4割近くの学生が1回以上のボランティア活動に参加しているという調査結果があります。

この記事では、ボランティア活動経験がある学生の中でも、他の就活生に負けないガクチカの書き方を人事目線で詳しく説明しております。

【ボランティアサークルのガクチカ】企業がガクチカを聞く理由

面接で頻繁に聞かれたり、エントリーシートに記述欄があったりと、就活をする上で一度は通る「ガクチカ」。
企業側がなぜ就活生にガクチカを聞くのか、採用担当者が見抜きたいポイントを抑えることで、通過するガクチカに一歩近づけます。

自社とマッチングする人なのかを知りたい

採用担当者は、すべての選考過程において、エントリーしてくれた学生が入社後も仕事に力を入れて、組織貢献をし続けてくれる人なのかを見極めています。ガクチカを聞くことで、その学生は、どんなことに、どんな動機があって尽力できるのか、を知ることができ、その動機から学生の人柄や価値観を伺うことができます。それらが自社のビジョンや理念、社風に合うかどうか、を見極め「この学生なら入社後も離職せずに会社に貢献してくれる!」という人材を発掘しているのです。

学校だけではなく職場でも頑張れる人なのかを知りたい

職場で成果や業績を残すことは、試験で良い結果を得るなどの個人の努力だけで達成できることではなく、チームメンバーとの協働や環境によっても大きく左右されます。何かに取り組んだ時に、挫折などはありながらも諦めずに課題に対して向き合い、行動を起こし、最後までやり遂げる継続力がある学生は仕事に対しても真摯に取り組んでくれる傾向があります。

学びの姿勢をみたい

「学生時代の学び方」=「社会人としての働き方」です。入社後に結果や成果を残し、組織貢献し続けてくれる人材になるには成長力が不可欠です。自分自身のスキルや知識を向上させることへの意欲が高く、成長のための適切な目標設定や目標を達成するための計画を立てられること、つまり、自分自身で問題や課題を発見しそれを解決するために困難な状況に陥っても、前向きに、柔軟に前進できる人材は入社後も期待されるでしょう。

【ボランティアサークルのガクチカ】ボランティアサークルをガクチカにするポイント

ガクチカとして、アルバイト・ゼミ・留学・長期インターンシップなどの経験を伝えようと思っている学生が多い傾向にあります。このようなガクチカと比較して、ボランティアサークルのガクチカは何をアピールできるのか、をよく理解して、自信をもってボランティアサークルでの経験をガクチカにしていきましょう。

社会問題に向き合う経験をアピールできる

就活生の皆さんは企業が何のために存在しているのか、考えたことはありますでしょうか?企業の存在意義はいくつか挙げられますが、その中の一つに「社会に貢献すること」があります。企業はサービスや商品を提供することによって社会に貢献することが求められており、それが円滑に行われない時に「社会問題」が生まれます。ボランティアサークルには、環境保護系・動物保護系・障がい者支援系・子ども支援系・国際交流系・文化芸術系など様々な種類の活動がありますが、いずれのボランティアサークルでも、そこに所属している学生は、サークル員と協働しながら社会問題に自発的に、かつ組織に所属して長期的に向き合っている経験があります。こういった学生は、会社の中でも常に問題意識を持ち、それに対して主体的に向き合う存在だということをアピールできます。

行動力・主体性・継続力をアピールできる

入社してから求められるスキルはさまざまですが、最も重宝されることは「状況に応じて常に自ら思考し行動すること」です。営業・事務・企画など、会社の中でもそれぞれ違った業務やタスクがあり、上司からの指示を待ってから行動するのではなく、各々が当事者意識を持ち、課題を見つけ、やるべきことを把握し、行動に移すことができる力はどの業界の会社でも求められます。ボランティアサークルに所属し、活動してきた皆さんは、身の回りのことに対して問題意識を持ち、強制ではない活動に自主的に参加し、大学生の間従事してきました。この経験は自信をもってアピールできるでしょう。

社会や組織に貢献できることをアピールできる

全企業の責任である「社会に貢献すること」を、ボランティアサークルに所属している皆さんは、学生のうちに行っているのです。学生時代に力を入れたことが、これから入る会社の業務内容に直結している、と考えるとかなり自信がつきませんか?

サークルは代表や会計など、会社と同じように組織構造が成り立っています。それぞれのポジションからサークルが掲げている一つの大きな目標に向かって行動してきた経験は貴重な経験です。また、ボランティアサークルでは、企業と提携して活動を行うこともあるでしょう。ここでの経験は「toC」「toB」、どちらの業務形態でも活躍できる人材ということをアピールできます。

【ボランティアサークルのガクチカ】ボランティアの経験自体はアピールにならない

一つ注意点として、「ボランティアしました」だけでは評価されにくい、ということを改めて念頭に入れておきましょう。大学4年生の約4割は何かしらのボランティア活動に参加しています。他の就活生よりも「私はあなたの会社に必要な人材ですよ!」と思ってもらえるように、以下の点に留意してガクチカを伝えましょう。

参加した動機や目的を明確にさせる

なぜその活動に参加したのか、何を成し遂げるために活動しようと決めたのかを述べることで、その人の人柄や価値観が分かります。ガクチカ作りのためだけに参加したのではなく、普段から社会問題への関心が高いことや、問題解決をしたい、と考えていることを伝えましょう。期間の短かったボランティア活動について伝える時も、単発・短期間のボランティアはガクチカ作りのために参加したと思われてしまうかもしれないですが、動機や目的を述べることでそれを防ぐことができます。

活動を通して得た学びを述べる

ボランティア活動に参加してどのような学びを得て、それを入社後どのように生かしていけるのかを伝えましょう。強制ではないボランティアに参加し、サークルとして長期間に渡り社会問題の解決のための活動をする過程では様々な学びがあるはずです。ボランティア活動の後、得たものがどのように自分の生活や価値観に影響したのかを伝え、「経験から学べる人材」であることをアピールしましょう。

ボランティアに参加した数で勝負しない

ボランティアサークルに所属していると、学生によっては多岐にわたる活動を行ってきた方もいらっしゃると思います。様々な場所で様々な人に何度も貢献してきた方は、そのすべての内容を伝えたくなるかもしれませんが、ガクチカとして伝えるものは一番学びが深かったものにし、深堀られた際によりアピールできるように対策していきましょう。

【ボランティアサークルのガクチカ】ガクチカの書き方

エントリーシートでは約400字ほどでガクチカを記述することが多いです。自分が所属しているボランティアサークルのメンバー以外が読んでも内容が分かるように、専門用語などは控えて、素敵なガクチカの内容をより魅力的に、採用担当者に分かりやすく伝えるための構成を意識してガクチカを伝えてみましょう。

【ボランティアサークルのガクチカ】通過するガクチカの構成

ここでは、序論・本論・結論や起承転結のような、物語ベースの文章の書き方ではなく、ビジネスの場でよく使われるPREP法を用いたガクチカの書き方を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

P(Point):要点・結論

PREP法では、文章構成の一番初めに要点・結論を先に述べます。そうすることによって、言いたいことや伝えたいことを瞬時に伝えることが可能になります。

<書き出しの例>
・私が学生時代に力を入れたことは○○系のボランティアサークルでの活動です。
・私はボランティアに力を入れました。なかでも、○○に注力しました。
・私は○○のような活動に力を入れました。
・私が学生時代に力を入れたことは、○○でのボランティア活動です。
・私は学生時代に○○でのボランティア活動に力を入れて取り組みました。

R(Reason):動機・理由・目的

要点を伝えた後は、ボランティアサークルに所属しようと思った動機や活動に対する目的を述べましょう。この部分では、皆さんが普段から社会問題への関心が高いことや問題意識の高さをアピールできます。

<書き出しの例>
・○○(きっかけなど)こともあり、力になりたいと考え継続的に活動しました。
・元々○○に興味があり、~したいと考えボランティアサークルに所属を決めました。

E(Example):事例・具体例・課題・困難・取り組み・工夫した点

動機や活動の背景を伝えた後は、目的に向かってどう行動したのか、困難をどう乗り越えたか、などを具体的に述べ、説得力を高めていきましょう。文章の中で、採用担当者が最も注目する部分になります。

<書き出しの例>
・参加するにあたって特に注力したのは○○です。具体的には~/例えば~(事例や経験を述べる)
・○○には~のような課題がありました。この課題のために、私は○○に取り組みました。その結果○○な解決に導くことができました。

P(Point):学び・学びをどう今後活かすか

ガクチカの締めとして①どんな学びを得たか②それをどのように入社後に活かせるのか、の2点を伝えましょう。この締めから、採用担当者は学生が入社してからのビジョンをしっかり考えているのかを見極めます。

<書き出しの例>
・この経験から、○○を学びました。
・この経験を貴社に入社した際に活かしたいと考えております。

【ボランティアサークルのガクチカ】参考例文3選

この記事では紹介したPREP法を用いた3つのガクチカを紹介します。コピペは厳禁ですが、ぜひ参考にしてみてください。

教育支援ボランティアの場合

私が学生時代に力を入れたことは、子ども教育支援系のボランティアサークルでの活動です。
大学1年生の時から大学付近の小学校に英語を教えに行ったり、オリンピックセンターというところでインターナショナルスクールの外国籍の学生と日本の学生の交流を促すための企画や運営を行ったりしました。自分が人の前に出て指導をしたり、場をまとめる立場になったため、より責任感を持ち、課題解決のための思考をめぐらせました。例えば、自らが企画したイベントの集客が期待通りにいかなかった時に、何が原因なのか、どうしたら参加のハードルが下がるか、当日どのようなことができたら魅力付けできるか、などを何度も考え、他のメンバーとのミーティングを重ねて、集客媒体を変えたり、内容のブラッシュアップを行いました。その結果、参加者や参加者の保護者からのアンケートでは満足度100%を獲得することができました。
この経験から得た課題解決力やコミット力を今後も発揮して、組織や社会に貢献していきます。(425文字)

環境保護ボランティアの場合

私は環境保護ボランティアサークルの活動に力を入れました。なかでも、大学付近の浜辺に落ちているプラスチックごみを利用してアクセサリーを作成・販売する活動に注力しました。
元々は浜辺清掃を主に行っていましたが、そこで海洋プラスチックの多さを実感し、それらを利用した製品の作成・販売を行うことで地域貢献ができると考え活動を始めました。私は活動内容の周知のためにInstageamを一から運用してみたり、プラスチックごみをアクセサリーとして再利用させるための試作品作成をしました。どの世代にどのようなデザインが適切かなど、またInstagramのフォロワーの増やし方や投稿方法を何度も考え、製品の完成に導きました。最終的に首都圏最大級のハンドメイドフェスタに出店することができ、対面販売と通信販売で、お客様に自分たちが作成したアクセサリーと環境保護に関する情報を届けることができました。
この活動を通して得た企画運営のスキルと思考力を貴社に入社した際に活かしたいと考えております。(434文字)

国際関係系ボランティアの場合

私は貧困地域での海外住居建築ボランティアサークルの活動に力を入れました。
自分の外国語運用能力を向上させつつ、人助けできることが所属の決め手です。実際に年に2回海外に行き、誰もがきちんとした場所で暮らせる世界の実現のために活動しました。私は現地での建築活動の他に企画の運営メンバーとしてソーシャルメディアを活用した募金・周知活動を行いました。また、言葉の壁を克服するための勉強も怠らず、積極的にコミュニケーションをとり、語学力向上を図りました。自分ができることが小さくても、組織の一員としての責任感を持ちながら活動し、活動終了時には現地の方からの感謝の言葉をいただきました。
この経験を通して、社会貢献の意義を実感することができ、入社後も、私の強みである帰属意識の高さを発揮しながら組織に貢献し続けたいと考えております。(358文字)

【ボランティアサークルのガクチカ】まとめ

ここまで、ボランティアサークルでの経験をガクチカにするためのポイントやおすすめの構成などを紹介しました。ぜひ、皆さんの素敵な経験をより魅力的に伝えるための参考にしてみてください。

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