物流業界のインターンシップの志望動機はどう書けばいい?

物流業界のインターンシップの志望動機はどう書けばいい?
柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

インターンシップは業界をあらかじめ知るためにも参加しておきたいものです。

内定につながらない場合でも、自分が興味のある業界のスキルを身につけることができ、その後の就職活動にも十分生かすことができます。

業務の多様化が見られる物流業界のインターシップに参加する場合には、どのような志望動機が好まれるのでしょうか。

物流業界の今後の方向性を考えながら、求められる人材の傾向と企業に響きやすい志望動機を紹介します。

【物流インターンシップの志望動機】インターンの選考には人事目線が重要!

物流業界は重労働というイメージがある反面、いつの時代にも欠かせない社会的なインフラを担う必要不可欠なサービスです。

オンラインショッピングの普及や、外出が難しい子育て世帯やシニア世帯をはじめ、時間がなくて買い物ができない単身者や共働き世帯からの宅配ニーズが急増しており、将来性が期待できる安定した業界でもあります。

そのため、物流業界のインターンを志望する学生も男女問わず増えており、競争率も高いです。

特にインターンは実際の新卒採用と異なり、定員も小規模であることが多いため、どのような志望動機を書けば選考に通るのかが気になるところです。

そのポイントとなるのが、人事目線で書くことです。

人事目線とは?

では、物流業界のインターンの選考に通るために、志望動機の作成で求められる人事目線とはどのようなものなのでしょうか。

選考に通るために必要な人事目線とは、自分が人事担当者だったら、どのような学生にインターンに参加してもらいたいと考えるかという視点を持つことです。

物流業界にどんな人物が求められているのか、その企業ではどんな人材を欲しているのか、どのような目的でインターンを募集し、どのような人材に体験をしてほしいと思っているのかを知る必要があります。

業界研究や企業研究を行って求められる人物像を知り、インターンの募集要項を読み込んで人事担当者がどんな人物を求めているか理解しましょう。

学生目線と人事目線の違い

志望動機というと、企業への熱い想いを伝えようとなり、もっぱら主観をアピールする学生さんが少なくありません。

その企業がどれだけ素晴らしいかを褒めたたえたり、物流サービスの重要性を訴えたり、その企業で働くことが憧れだと美辞麗句を並び立てる方が見られます。

つまり、自分目線でのアピールに終始してしまいがちです。

一方、人事担当者が知りたいのは、あなたがどんな人物なのかです。

そして、なぜインターンに参加しようと思い、どんな目標や目的を持ち、どのように達成したいと考えているのか、インターンで何を学び、成長したいと思っているかも知りたいと思っています。

ここのズレが選考落ちにつながるため、気を付けなくてはなりません。

簡潔に相手の欲することのみを伝える重要性

物流業界のインターンの選考に通るには、人事担当者が欲することのみを伝える明瞭かつ簡潔な志望動機を書くことが重要です。

物流業界の社会的な評価や企業の素晴らしさ、現場の担い手の働きなどを褒めたたえる必要はありません。

人事担当者が知りたいのはあなたがどんな人物か、インターンで何をしようと考え、参加するうえで掲げた目標をどのように達成し、何を得たいと思っているのか、そして、インターンでの経験を将来的にどう活かしたいと考えているかです。

1度に何人もの学生を選考で見ている人事担当者にとって、企業への情熱をひたすらアピールするようなあありきたりな面接は求めていません。

人柄やインターンへの参加意欲が簡潔に伝わればいいのです。

【物流インターンシップの志望動機】物流業界とは?

物流業界のインターンの選考に通るためには、企業が求める人物像を知り、それに自分がマッチする人物であることをアピールすることがポイントです。

そのためには物流業界を知り、どのような人材が活躍しているのか、どのような人物が求められているかを理解する必要があります。

物流業界というとトラックによる輸送を最初にイメージされますが、仕事内容はそれだけにとどまりません。

インターンに応募するには、業界の主な仕事内容を理解しておくことが大切です。

仕事内容

配送業務にとどまらず、各拠点での荷物の集荷受付や整理、仕分け作業、積み込み業務などもあります。

倉庫で取引先の荷物を預かって管理している場合には保管管理や在庫管理、荷主に代わっての発送業務なども担います。

また、BtoBで物流コンサルティングサービスを提供する企業も増えてきました。

社内をはじめ、取引先の物流システムを整備するのも重要な仕事の1つになってきています。

コンピューターやクラウド、ネットワークを駆使してスムーズな倉庫管理から物流までトータルサポートするためのシステム開発を担う人材も求められています。

そのほか、営業事務や貿易事務、広報、配送トラックの管理や整備、本社での管理部門など仕事内容は多彩です。

物流業界でインターンをするメリット

物流業界のインターンでは先輩社員とのルート配送など実践的なプログラムや、貿易事務や物流管理などの内部業務など、各社各様のプログラムが用意されています。

就活を前に志望する業界や職種を迷っている方にとっては、実際に業務に携わったり、物流業界の内部を見たりすることで、将来の選択を決める判断材料を得られるのがメリットの1つです。

多くの学生にとって物流業界というとトラック配送のイメージがあり、内部でどのような業務が行われているかは、業界研究をしても表面的にしか分からず、具体的なイメージが持てないかもしれません。

インターンに参加することで、内部業務の基本的な体験ができるケースもあり、仕事内容を深く知れるメリットがあります。

【物流インターンシップの志望動機】物流は生活に密着している業界

物流業界は輸送や宅配で顧客から預かった荷物を他の顧客へ届けるという、人々の生活に密着した業界です。

物流と言っても企業の中ではさまざまな仕事があります。

直接荷物を届ける業種以外は顧客に接点がないという認識を持つ人がいるかもしれませんが、倉庫で荷物を保管したり仕分けしたりする仕事も顧客の大切な財産を預かるということに変わりはありません。

つまり、顔が見えないというだけの違いで、物流に関わっているすべての人が顧客に接しているということです。

荷物を発送したり受け取ったりということは、現代社会で生活していればほとんどの人が経験しているでしょう。

その時にどう便利さを感じ、必要性を感じたかを具体的に盛り込んでみましょう。

【物流インターンシップの志望動機】共感した部分を具体的に示す

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物流業界はいろいろ変化している業界です。

近年は従来の輸送という枠に捉われない企業も多く、物流はサービス業という考えが色濃くなってきています。

同じ物流でも企業によって方向性や特徴に違いが見られるので、どの部分に興味を持ったかという視点から志望動機を掘り探ってみましょう。

例えばアウトソーシングに力を入れているところなら、それにどう感じて自分も携わりたいと思ったかということになります。

ただし、「アウトソーシングに将来性を感じたので、御社のインターンシップに参加したいと思った」というような薄いものではいけません。

志望動機には、今後社会がどうなっていくことが予測でき、アウトソーシングがそれにどう必要とされるか、という具体性を持たせることです。

【物流インターンシップの志望動機】インターンを通して自分をどう成長させたいか

インターンシップへの参加でどこまで経験できるかは、企業によって変わってきます。

短期間か長期間かでも関われる部分は大きな違いがあります。

短期間の場合は数日というところも多く、企業の深い部分に関われることはまずありませんが、長期の場合は数週間から数ヶ月という期間になるため、勉強になる部分は多くなります。

社会に出る前に業界のことが直に学べてスキルとして身につけることは、自分の成長につながります。

志望動機ではその部分にも触れましょう。

そのためには単純に成長できるからといったありきたりな表現ではなく、自分が描いている将来像に近づけるために、インターンシップの参加がどう役立つか説明すると伝わりやすくなります。

【物流インターンシップの志望動機】物流に求められる人物像とは?

物流業界で求められるのは責任感とコミュニケーション能力でしょう。

そして体力も重視される部分です。

常に顧客目線で物事を判断できる人材を優先的に採用したいと考えている企業が多い傾向が見られます。

物流は顧客から顧客へと荷物を受け渡すのが基本的な業務です。

簡単な印象ですが、荷物を保管する業務やデータを管理する業務、梱包や仕分け作業など、どれを取っても手を抜くことはできません。

大切な財産を預かっているという意識と、迅速で正確に届けるという責任感、そして突発的な変化にも適切に判断する能力を持っている人材が物流業界では求められます。

志望動機では、その要望に沿った人物であることをさりげなくアピールするのもいいでしょう。

【物流インターンシップの志望動機】その企業で何を得たいかを伝えよう

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物流業界はサービス業という認識を持つ企業が多く、顧客目線で働く姿勢が求められます。

それを理解していることをアピールし、企業の特色にどう共感するかを押さえて志望動機としてまとめることが重要といえるでしょう。

【物流インターンシップの志望動機】まとめ

物流業界のインターンの選考に通りたいなら、事前に物流業界の概要や仕事について理解し、興味を持って真剣にインターンに取り組むことを前提に応募する必要があります。

所詮インターンだから、ちょっと見てみたいだけといった学生目線の軽い気持ちでは受かりません。

人事目線としてインターンとして自社で業務をするに値する人物か、目指しているものや人柄などがチェックされています。

志望動機を作成する際は、人事が知りたいことを簡潔に伝えましょう。

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