- インターンシップで学びたいことを聞かれる理由
- インターンシップで学べる事8選
- 回答のポイント
- 回答する際の注意点
- 高評価を得られるインターンシップで学びたいこと
- インターンシップで学びたいことを話す際の構成
- インターンシップで学びたいこと伝える例文・NG例文
インターンシップの選考では「インターンシップで何を学びたいか」と聞かれる可能性が高いです。
しかし、いきなり面接で聞かれても回答に困ってしまうことでしょう。
本記事では「インターンシップで何を学びたいか」と聞かれた際の答え方のポイントを解説していきます。
本記事を確認し、どういったポイントを重視するべきかを見ていきましょう。
- インターンシップの面接を控えている人
- インターンシップの選考を突破したい人
- インターンシップの面接対策をしたい人
【インターンで学びたいこと】インターンは本選考に直結する
インターンで学びたいことを伝える際に、インターンと本選考を別のものとして考えてしまっている就活生も多いです。
しかし、インターンの参加が本選考に繋がることも珍しくありません。
具体的には、内定直結型のインターンなどが挙げられます。
また、インターンに参加できなかったとしても、インターンの選考での評価が高ければ、本選考の優遇がある場合もあるため、本選考には関係ないと気を抜かずに、気を引き締めて選考に挑みましょう。
【インターンで学びたいこと】いつ聞かれる?
学びたいことについて聞かれる場面は、大きく分けて3つ存在します。
以下の3つの場面に分けて、それぞれ紹介するため、参考にしてみてください。
エントリーシート
エントリーシートにおいても、インターンで学びたいことについて聞かれることが多いです。
記載する際には、ただ漠然とした内容を書くのではなく、具体的な目標とその背景を明確にすることが求められます。
エントリーシートは自分がインターンに参加する理由や目的を企業に伝えるための重要なツールであり、その内容が選考結果に大きく影響します。
まず、インターンで学びたいスキルや経験を具体的に挙げ、それが自分のキャリアにどう活かされるのかを示すことが重要です。
また、過去の経験や現在の学びをもとに、なぜその分野に興味を持ち、何を学びたいと思うようになったかを説明することで、より志望度の高さをアピールできるでしょう。
インターンの参加目的の書き方についてはこちらの記事でさらに詳しく紹介しているため、ぜひ時間に余裕があれば参考にしてみてください。
面接
面接においても、ほとんどの場面で「なぜインターンシップに参加するのか」や「インターンシップで学びたいこと」について聞かれます。
面接官は応募者の意欲や具体的な目標を確認して、その人がどれだけ貢献し、インターンを良い経験にしてくれるかを見極めようとしています。
したがって、学びたいことを述べる際には、なぜその目標を持つに至ったのか、その背景や理由を具体的に説明することが重要です。
また、インターンを通じてどのような成果を得たいのか、そしてその成果が将来のキャリアにどのように繋がるのかを明確に伝えることが求められます。
面接官は応募者がどれだけ具体的なビジョンを持っているかを重視し、そのビジョンが自社の理念や方向性と一致しているかどうかを判断材料としています。
したがって、事前に自己分析や企業研究を行い、自分が何を学びたいのか、その理由を整理しておくことが重要です。
インターン中の自己紹介
インターン中の自己紹介においても、何を学びたいのかを聞かれることが多いです。
自己紹介は第一印象を形成する場であり、その後の関係にも影響を与えます。
インターンシップ初日やグループディスカッションの場で自己紹介を行う際には、簡潔かつ明確に自分が何を学びたいのかを伝えることが求められます。
自己紹介の中でインターンで学びたいスキルや経験を短くまとめ、理由も合わせて説明することで、周囲に対して自分のモチベーションの高さをアピールすることができるでしょう。
グループディスカッションの際の自己紹介は、周りの参加者以外にも面接官が聞いている可能性があるため、しっかりとしたアピールを心がけましょう。
自己紹介の長さによっては簡潔にならないこともあるため、以下の記事を参考にしながら作成することをおすすめします。
【インターンで学びたいこと】なぜ聞かれるの?
インターンシップの選考において企業が学生に、インターンシップで学びたいことを聞く理由は大きく分けて2つです。
1つは、学生がインターンシップにどういったプログラムを求めているかを知りたいからです。
そしてもう1つは、学生がインターンシップに対しどれだけの熱意を抱えているかをはかりたいとも考えています。
これらはすべてインターンシップの選考で学生とのミスマッチを防ぐために行われています。
良い学生であればそのまま選考をパスさせて、企業に迎え入れたいと考えている企業があるということも、頭の片隅に置いておきましょう。
以下の3つの順番で解説していきます。
- 学生の求めるプログラムを知るため
- 熱意を知るため
- 企業と学生のミスマッチを防ぐため
それぞれ詳しく見ていきましょう。
学生の求めるプログラムを知るため
企業はインターンシップで学生が何を学びたいか知ることで、プログラムの内容を充実させようとも考えています。
学生が参加を希望するプログラムには、学生にとって大きな魅力があることは言うまでもありません。
インターンシップを開催する企業の多くは学生に「インターンシップを通じて学んでほしい、成長してほしい」と考えています。
そうした実地調査のような意味合いもあって、企業は学生にインターンシップで学びたいことを聞いています。
臆することなく、自分が興味のある分野については積極的に学びたいという意思を伝えましょう。
熱意を知るため
企業はインターンシップの募集において、より熱意のある学生を集めていきたいと考えています。
熱意のある学生とはインターンシップの参加、ひいては就活において目的意識をしっかりと持った学生と言えるでしょう。
こうした学生はインターンシップに参加する姿勢も良く、態度も積極的であり、良い働きをしてくれるであろうことは簡単に想像がつきます。
また、インターンシップを選考の一環として捉えている企業は、インターンシップで良い学生との出会いも求めています。
自社に対する志望度が高い熱意のある学生は、企業側も積極的に迎え入れたいと考えているのです。
企業と学生のミスマッチを防ぐため
企業は新卒採用に多額の費用を投じているので、早期退職は企業にとっても、学生にとってもメリットがありません。
そのために、「学びたいこと」を聞くことで、双方のミスマッチを防ぐ必要があるのです。
また、インターンシップにせっかく参加してもらうなら、多くのことを学んでほしいと考えているので、ミスマッチを防ぐことは重要です。
ミスマッチが起こらないように、志望先企業の求める人材像を把握しておくことがおすすめです。
【インターンで学びたいこと】面接官の評価ポイント
続いて、面接官がどのような点を重視してあなたの回答を確認するのかについて考えてみましょう。
相手側の立場になって考えることで、より質が高く、その企業に沿った回答ができるようになります。
ぜひ、以下の3点を確認してみてください。
熱意がどれだけあるか
面接官がまず重視するのは、応募者がどれだけの熱意を持っているかという点です。
その企業や業界に対してどれほど強い意志を持ち、将来的に働く意欲があるのかどうかを確認しています。
具体的には、学びたいことについて述べることで、自分の目標がしっかりと定まっていることをアピールしましょう。
また、学びたいことが企業のビジョンやミッションとどれだけ一致しているか、また、それを実現するために自分がどれだけの努力をするのかを明確に伝えることも心がけましょう。
面接官は熱意がある人材に対して「インターン期間中も積極的に取り組んでくれる」と期待して、採用したいと考える傾向にあります。
企業理解の深さ
応募者がどれほど企業に対して理解を深めているかについても、質問を通じて知りたいと考えています。
企業理解が深いということは、その企業に対してしっかりとリサーチをしているということであり、モチベーションが高いということにもなります。
また、企業は「他社と比較した上で、なぜ自社を選んだのか」という点を特に重視していることが多いです。
単なる職業体験のために来ているのではなく、将来的なキャリアパスとしてその企業での経験を活かす、もしくはその企業に就職しようとしている意思があるかどうかを確認しているのです。
あまり企業に対して理解しておらず、「なんとなく」で応募している人材を採用してしまうと、他のインターン生に迷惑がかかってしまう可能性もあるため、その点も重視しているのです。
インターン内容とのマッチング
学びたい内容がインターンの内容とマッチしているかどうかについても、確認されている場合が多いです。
熱意や企業理解があったとしても、学びたいこととインターンの内容が合致していなければ、インターンは応募者にとっても、企業にとっても有益なものにはなりません。
面接官はインターンシップを通じて何を学びたいかを聞くことで、応募者がインターンの内容を理解しており、学びたいこととその内容が合致しているか、双方にとって良い学びの場となるかを見極めているのです。
したがって、インターンに応募する前はインターンの内容を事前にチェックしておき、自分が学びたい項目に沿った内容になっているか確認しておきましょう。
【インターンで学びたいこと】最初に考えよう
インターンシップで学びたいことを考える際は、まず最初に押さえるべきポイントを意識する必要があります。
以下の6つのポイントを意識した上で何を学びたいかを考えることで、より周囲に納得させられる理由を考えられるだけでなく、自分のインターンで学びたいことも明確になるはずです。
まずはプログラムの内容を確認しよう
インターンシップでどういった学びを得たいかについて、まずはプログラムの内容をしっかりと確認しておく必要があります。
たとえば、実際の現場に同行しながらOJT形式で業務を学びたいと考えているなら、座学形式でインプットの多いインターンシップでは意味がありません。
つまり、最低限インターンシップの開催形式や、どういったプログラム内容であるかは確認しておく必要があるのです。
自分がプログラムの内容で何を目玉とし、どういった学びを得たいと考えているかは、今一度整理しておきましょう。
嘘はつかない
大前提ですが、嘘や見栄をはってはいけません。
インターンシップに興味を持った以上、インターンシップに参加する目的はあるはずです。
また、どこでインターンシップについて知ったのか考えると想像しやすいのではないでしょうか。
インターンシップと聞いたときの印象やインターンシップに抱くイメージを伝えておくと企業にも理解してもらいやすいです。
学びたいことが漠然としており意見が思いつかない場合はひとまず
・インターンシップを知ったきっかけ
・インターンシップに応募した理由
を軸に考えを広げてみてください。
自分のインターンシップに対するイメージを改めて明確化することで、インターンシップを通じて何を学びたいかがわかってくるかもしれません。
企業は人柄を重視している
企業は面接の際学生の人柄を重視しています。
インターンシップは企業側が企業の認知度を向上させる意図で実施しているものです。
そのため企業は学生の意識やキャリアよりもコミュニケーション能力などの基本的な力が備わっている学生と関わりを持ちたいと思っています。
つまりインターンシップに参加を試みる学生は気負う必要はないということです。
自分らしさを十分にアピールすることを意識してください。
何に興味があるか考える
学びたいことを考えるとき、学部や資格など、何に興味があるかに目を向けてみましょう。
どんな仕事ができることを期待してインターンシップの面接を受けようとしているのか考えると、自然に学びたいことについても見えてくるはずです。
英語を使う仕事に就きたい・デザインについての基礎知識を身につけたいなど、自身のインターンシップへのニーズを考えていきましょう。
学びたいことを深掘りする
インターンシップで学びたいことを答えたら、それに関する逆質問をされることが多いです。
なので、自分の学びたいことを深掘りし、逆質問への回答を準備しておきましょう。
そうすることで、突然の質問にテンパったりせず、落ち着いて面接に臨むことができます。
具体的には、自分の回答を「なぜ?」と5回ほど深掘りすることで質問への対策はばっちりと言えます。
入社後、貢献できることを述べる
最後に、「入社後、貢献できること」を述べるようにしましょう。
入社後、貢献できることを述べることで、働くイメージがしやすくなります。
それにより、面接官に好印象を与えることができるので、おすすめです。
インターンシップで何を学び、それを入社後に、どのように活かすかを書けるようにしましょう。
【インターンで学びたいこと】学べること8選
インターンシップで学べることは実にたくさんあります。
本記事ではその中の8つについて解説します。
改めて確認することで、自分が真に学びたいことが明確になるでしょう。
以下の順番で紹介していきます。
- 業界理解・企業理解ができる
- 就活の予行練習になる
- 自己分析が深まる
- 社会人とコミュニケーションを取る機会ができる
- ビジネスに必要なスキルを知ることができる
- 人脈が広がる
- 仕事の厳しさが分かる
- 企業の雰囲気を知れる
詳しく見ていきましょう。
①業界理解・企業理解ができる
過去、実際にインターンシップに参加した先輩たちのほとんどが、業界理解や企業理解が深まったと実感しています。
外側から見ている立場と、実際に内側に入ってその一員として働く立場とでは、ものの見方も考え方も大きく変わって来るでしょう。
想像以上に大変な点もあれば、想像以上に楽しさや意欲をかき立てられる点もあるはずです。
同じ業界でも企業方針によってまったく違った戦略がありますし、社風や社内ルールを知ることで企業の実態が垣間見えるはずです。
②就活の予行演習になる
多くの場合、大学3年の夏頃にインターンシップ制度が始まります。
まだ本格的な就活には早すぎると考える学生も多いですが、あっという間に4年の春が来て、気がついたら就活真っ只中というパターンも多いです。
インターンシップは就活の予行演習としてとても役立ちますし、中にはインターンシップを本選考にダイレクトに結びつけて考える企業もあります。
参加して自分の将来のマイナスになることは何もありませんので、ぜひ積極的に応募しましょう。
③自己分析が深まる
インターンシップとはいえ、働く以上は企業の一員です。
もちろん、与えられる仕事には限りがありますが、相応の責任を持って取り組む必要があります。
実際に責任ある仕事に携わりながら企業を内部から見てみると、実は自分の知らない自分の一面を発見することも多いです。
自己分析でとらえていた自分の長所や短所とは違った内面が見えてきて、もっと自分に合う職種や将来の方向性に気付くパターンもあります。
こうした経験は、実際に就活でのミスマッチを防ぐうえでも大変重要です。
自分が本当に活躍できる場はどこなのか、自己分析を深めるのにも役立ちます。
④社会人とのコミュニケーションを取る経験ができる
企業で触れ合う人は全員が社会人です。
学校でコミュニケーションを取れる社会人は非常に少ないですし、アルバイトやサークルなどで触れ合える相手もかなり限られています。
右を向いても左を向いても社会人という環境で、自分もその一員として正しくコミュニケーションを取ることができるかどうか、インターンシップは訓練の場でもあります。
面接などはごく限られた時間だけの接触ですが、インターンシップでは朝から晩までずっと社会人としての振る舞いが求められます。
たとえ親しくなっても度を超さない、相手をきちんと敬う姿勢を持つ訓練ができることは、のちに大変大きな財産になるでしょう。
⑤ビジネスに必要なスキルを知ることができる
企業に就職するためには、企業の求める人材にならなければなりません。
そこには学生とは言え必要なビジネススキルがあり、立ち居振る舞いから話し方、生きたビジネスマナーなどの要素がたくさんあります。
スキルと言っても単に技術を意味するだけでなく、心構えやスケジュール管理能力、仕事の効率的な進め方など多種多様です。
電話応対一つとっても、メールの送受信一つとっても、そこには重要なビジネススキルが詰まっていますので、それを肌で学び取りましょう。
⑥人脈が広がる
インターンシップの魅力は、学生のうちから企業に人脈を作れることです。
人事や担当部署の人たちに顔と名前を覚えてもらえますし、OBやOGとも交流がしやすくなるでしょう。
同じくインターンシップに参加している仲間ともコミュニティを築けますし、たくさんの学びがあります。
その企業に就職するしないは別としても、そこで得た人脈は貴重な財産になるはずです。
⑦その仕事のきびしさがわかる
インターンシップでは、仕事における楽しさややりがいを知れる反面、つらさやきびしさを実感する場面もあるでしょう。
実際の会社は、納期や決算などといった、会社全体で忙しくなるタイミングがあります。
インターン生として企業に毎日出向いていれば、こうした忙しさを肌で感じられるでしょう。
先輩社員がどのように1日を過ごしているのか質問することも有効ですし、実務を通じてきびしさを実感するのも1つです。
調べて知り得た情報も良いですが、実際に自分の目や耳で得た情報のほうがより重要です。
⑧企業の雰囲気を知れる
最後に、インターンシップでは「企業の雰囲気」を知ることができます。
ネットで企業について調べるだけでは、会社の雰囲気は知れません。
インターンシップを通して、実際に企業を見ることで社風や空気感を知ることができるところが大きなメリットと言えます。
入社してから、自分のイメージと違い、後悔する事態を防ぐためにも、志望先企業のインターンに参加することは重要です。
【インターンで学びたいこと】考える時のポイント
前段では、学びたいことを回答する際のポイントについて解説してきました。
ここでは、回答する際の注意点を解説していきます。
注意点を把握することで、面接官にストレスなく聞いてもらうことができ、イメージダウンを防ぐことができます。
以下の3つの順番で解説します。
- 具体的な内容にしよう
- どのプログラムにも通じることにしない
- `なぜそう思ったのか明確にする
- 学びたいことが曖昧
詳しく見ていきましょう。
具体的な内容にしよう
就活全般において言えることですが、志望動機を書く際は、具体的に書くようにしましょう。
具体的に書かないと、内容が抽象的になってしまい、自分が行ってきたことや、働くイメージがしにくくなってしまいます。
逆に、具体的に書くことを心がけることで、内容に具体性が生まれ、説得力のある文章を作ることができ、面接官に好印象を与えることができます。
どのプログラムにも通じることにしない
次に、「どのプログラムにも通じることは書かない」ようにしましょう。
どのプログラムにも通じることを書いてしまうと、「自社じゃなくても、良いんじゃないかな、」という印象を与えてしまったり、志望する熱意が伝わりません。
「この企業でなければいけない」という内容が伝わるように回答するのがおすすめです。
そのためにも、公表されているプログラムの内容を確認し、企業の狙いは何なのかを考えましょう。
なぜそう思ったのかを明確にする
何を学びたいのか伝えるだけでなく、なぜそれを学びたいと思ったのかについても明確に伝えるようにしましょう。
学びたい項目によっては説明すら必要ではない場合もありますが、多くの場合、なぜあなたがそれを学びたいのか詳しく説明することで、より説得力のある説明ができます。
例えば、ただ「マーケティングを学びたい」と説明するのと「貴社がマーケティングにおいて業績を伸ばしている理由や手法について学び、自分も扱えるようになって貢献したい」という説明では、具体性が大きく異なります。
後者の方が説得力があるため「なぜそう思ったのか」を明確にする工夫もしましょう。
学びたいことが曖昧
学びたいことが曖昧だと、面接官に志望度の高さが伝わりづらくなってしまいます。
面接官に好印象を与えるためにも、他の学生と差別化された「学びたいこと」を書くようにしましょう。
学びたいことをより具体的に書くことで、他の学生と差別化することが可能になります。
企業研究はしっかりしよう
インターンは、本来は企業研究を深める場という位置づけです。
しかし、最近は選考としての要素が非常に強くなってきています。
そのため、「企業研究をするためにインターンに参加したい」という意気込みを伝えるだけでは弱く、企業に響きにくいために落ちる原因になってしまうということもあります。
そのような事態を防ぐには、やはり企業研究が重要となります。
企業研究をしっかり行い、企業への理解を深めた上で、何を学びたいかをしっかり伝えられるようにしましょう。
競合他社ではなくその企業二しかない特徴や強みを押さえ、学びたいことを的確かつ具体的に、説得力のある根拠をもって話すことが出来れば選考を突破できることでしょう。
【インターンで学びたいこと】人事に高評価を得られる学びたいことを紹介
以下からは、更に企業から高評価を得たいという方向けに、より高評価を受けられる「インターンシップで学びたいこと」の答え方を紹介していきます。
志望度が高い企業のインターンを受ける方はぜひ参考にしてみてくださいね。
業界の動向が知りたい
「業界の動向が知りたい」という主題は、基礎的な業界研究がすでに行われていることを前提に話を展開できるため、良い印象を与えられます。
業界の現状や直近の動向についての具体的なデータや事例を挙げた上で、さらに深く知りたいと考えている特定の側面を取り上げるようにしましょう。
例えば、技術革新が業界全体に与える影響や、新たな規制が市場にどう影響するかなど、具体的な質問や探求心を示すことで、表面的な興味だけでなく、業界について深く知り、働こうとしている意欲が伝えられます。
また、その知識を将来的にどのように活用したいかについても触れると、さらに良い印象を与えられるでしょう。
企画力・営業力を高めたい
「企画力や営業力を高めたい」というのも、おすすめの回答の1つです。
自分が目指す職種や役割に関連する具体的なスキルや知識の向上を目標として挙げるのは、良い印象を与えられる回答の1つと言えます。
目指す職種で求められる能力や成功するための方法論について、どのような知識を深めたいか具体的に述べましょう。
さらに、これまでの経験や知識を踏まえて、そのインターンを通じてどのように成長したいか、また、その成長を通じて将来的にどのように企業に貢献できるかを明確に示すと、より良い印象を与えられます。
具体的な事例や過去の経験を引き合いに出して、自分がどのように企画力や営業力を強化し、そしてどのように仕事に応用したいのかについて説明するようにしましょう。
業界において自分の長所がどう活かせるか知りたい
こちらは、業界に対しての意欲が伝わる回答です。
回答の際に意識すべき点は、「なぜその業界に興味があるのか」と「中でもなぜその企業について知りたいのか」を伝えることです。
そのため、業界の概要を掴み、更に企業の基本的な情報、競合他社、強みなどを押さえておく必要があります。
また、あなたの長所がその業界に求められる強みやスキルに大きく乖離していないことも重要です。
企業の求める人物像やあなたが志望する業界に求められる適性などを参考に、あなたのどの長所を生かしたいのかを整理しておきましょう。
実際の現場の声を学びたい
学生の多くは社会人との接点が少なく、なかなか企業や現場の仕組みを理解できないということがほとんどでしょう。
そのため、インターンの機会を活用して企業理解を深めることはもちろん、より実際の業務に近い視点で学びたいと伝えることで、熱意や意欲をしっかりとアピールできるでしょう。
ただし、主観的にならないように注意が必要です。
あなたの想像やイメージで決めつけるのではなく、「自分は現場の声として〜と考えるが、実際はどのような声があるのかを学びたい」というようにあくまで企業研究の成果やそこから考えたことを元に話すように注意しましょう。
御社の”人”について理解を深めたい
先ほどのように、現場の声を聞きたいというアピールはもちろん、実際にどのように働き、活躍しているのかを知りたいというアピールも効果的です。
企業に興味があることを伝えられることはもちろん、あなたが入社を見据え、成長するための知見を得ようとする姿勢から意欲や熱意が伝わるでしょう。
具体的には、「企業のホームページやSNSの様子から、御社の社員の方々の一人ひとりのモチベーションの高さや、イキイキと働いている様子が伝わりました。
インターンシップに参加し、実際に社員の方々がどのように働いているのかを知り、自分の目指す将来の姿を鮮明にしていきたいです。」というようなアピールが効果的でしょう。
【インターンで学びたいこと】周りと差をつけるコツ
インターンの選考においては、周りと差をつけて強烈な印象を与えることで、より内定に近づくことができます。
以下の2つのコツを踏まえた上で、他の就活生と差別化を図り、より良い印象を与えられるように心がけましょう。
根拠をはっきりさせる
インターンで学びたいことを伝える際に、周りと差をつけるためには、学びたい理由をしっかりと説明し、根拠を明確にすることが重要です。
単に「スキルを学びたい」と述べるだけでは、他の応募者と差別化することは難しいでしょう。
そこで、なぜそのスキルや知識を学びたいのかを、過去のエピソードを交えて具体的に説明することが効果的です。
例えば「過去のプロジェクトでリーダーシップの重要性を痛感し、さらにリーダーシップを磨きたいと感じた」といった具体例を挙げることで、面接官に意欲と真剣さが伝わります。
このように、学びたいことに対してしっかりとした理由や背景を加えることで、単なる表面的な動機ではなく、深く考え抜かれた目標であることを強調できます。
将来に関連付ける
将来のキャリアプランや目標に関連付けて学びたいことを伝えることで、周りに差をつけることができます。
ただ学びたいことを述べるだけでなく、その学びが将来どのように役立つのか、具体的なビジョンを持っていることを示すことが重要です。
例えば、「マーケティング戦略を学び、将来的には貴社のマーケティング担当として活用したい」といった形で、自分のキャリアプランにどのように結びついているかを説明することで、長期的な視野を持っていることをアピールできます。
これにより、面接官に「この学生は将来を見据えており、採用した場合は長く働いてくれる人材だ」と思ってもらえるでしょう。
このような、将来に関連付けた学びたいことのアピールを行うことをおすすめします。
【インターンで学びたいこと】伝える時の構成
インターンシップで学びたいことを効果的に伝えるには構成が重要になります。
まず、何を学びたいかといった結論を伝えます。
次に、なぜ学びたいと思ったかという理由を答え、具体的なエピソードを付け加えます。
最後に、キャリアビジョンと意気込みとして再度、冒頭に伝えた結論を伝えましょう。
構成について以下の5つの順番で解説していきます。
- 結論(何を学びたいか)
- 理由
- エピソード
- キャリアビジョン
- 結論(意気込み)
それぞれ詳しく見ていきましょう。
結論(何を学びたいか)
インターンシップで学びたいことを伝える構成の冒頭にくる結論では、端的にインターンシップで学びたいことを伝えましょう。
端的に話すため、一文でかまいません。
具体的には「営業職への理解を深めたい」や「実際の現場で実務経験を積みたい」といった内容が結論に該当します。
大事なのは、一言でインターンシップに参加する目的を言いあらわせるかどうかです。
もし、文章がなかなかまとまらないようであれば、インターンシップで学びたいことが定まっていない可能性もあります。
理由(なぜそれを学びたいのか)
インターンシップで何について学びたいかを効果的に伝えるため、学びたいと考えるようになった理由についてもしっかり伝えましょう。
学びたいと思った背景にどういった想いがあるかで、インターンシップに対する熱意や志望度がおのずとわかるからです。
たとえば、営業職という仕事を深く知りたいのであれば、営業という仕事の何に魅力を感じているのか伝えましょう。
業務の理解や苦労、やりがいについて実際体験して学びたいという内容がふさわしいものになります。
憧れや良いイメージを伝えるより、実際に社会人になって働いたときに、どういった姿を見せられるかについて考えておきましょう。
エピソード(あなたのこれまでの経験)
インターンシップで学びたいことと理由を伝えたら、参加理由をより具体的にするエピソードにも触れておきましょう。
ポイントは、自分が実生活において抱いた課題を、インターンシップを通じて解決したいというように伝えることです。
アルバイトやサークルでの経験で「実際の社会(現場)でこういったことを学びたい」と伝えられれば好印象です。
これまでの経験は、自身のパーソナリティを象徴するものでもあり、自己PRにもつながるので必ず盛り込んでおきましょう。
企業にどう貢献できるか(キャリアビジョン)
エピソードを伝えることができたら、次に、自分の経験を企業でどう活かすことができるのかを伝えましょう。
先述した通り、キャリアビジョンを面接で述べるのは、面接官に好印象を与えるためにも、効果的です。
自分の「エピソード」と「企業にどう貢献できるか」の間に一貫性を持たせることで、より説得力のある文章を考えることができます。
結論(意気込み)
インターンシップで学びたいことの構成における締めくくりは、インターンシップに対する意気込みを込めた結論です。
冒頭で述べた結論と相違がないようにすることはもちろん、貢献したい思いや自己PRを述べてもかまいません。
たとえば「営業職について深く学びたい」というのであれば「社会人になって、営業として働く際に役立つスキルを身につけたい」といった内容がベストです。
インターン生を受け入れる企業は、学生が持つ熱意ややる気に期待を寄せています。
意気込みを伝えて自分自身をしっかりとアピールしましょう。
【インターンで学びたいこと】業界別回答例
インターンシップに応募するときには、そこで学びたいことは何かという質問に答えなければなりません。
どのような答え方をすれば相手に響くのか、回答例を紹介します。
- ①商社のインターンシップ
- ②ITベンチャーのインターンシップ
- ③旅行会社のインターンシップ
- ④金融業界のインターンシップ
- ⑤コンサル業界のインターンシップ
- ⑥食品業界のインターンシップ
- ⑦広告業界のインターンシップ
- ⑧不動産業界のインターンシップ
自分の回答の参考にできるように、詳しく見ていきましょう。
私には世界の高いレベルで活躍するという夢があります。
なかでも世界各国で重要な働きをする商社マンの業務をより深く理解したいと考えております。
そこで貴社のインターンシップで業務の一端を体感したいと強く感じ、応募いたしました。
ゼミでは貿易を中心に専攻し世界経済の基礎を学んでおります。
しかし何分にも実務を経験したことがないため、商社で具体的にどのような能力が求められるのかが見えない状況です。
世界に通用する営業力を誇る貴社の営業社員の方々が、どのようなスキルと意欲を持って働かれているかを学びたいと存じます。
私は貴社のインターンシッププログラムを通じて、IT機器開発の工程を学びたいと考えております。
現場においてどのようなスキルを持つ方たちがどのように連携し機器開発を実現していくのか、実際に自分もその一端を担うことで具体的に学び取りたりと存じます。
大学のゼミでは現在3名でIT機器の開発と論文に取り組んでおりますが、人数が少ないながらも仲間の発想に大きく刺激を受けることが多々あります。
御社のチームに加えていただくことで新しい発想を学び、プロジェクトの遂行において自分にどれほどのことができるのか、全力でチャレンジしたいと考えます。
私は、このインターンを通して、貴社では、どのように日本の魅力を世間に伝えているかを学びたいと考えています。
私は旅行に行くのが好きで、大学時代、海外旅行に行ったときに、海外から見る日本の魅力に気づきました。
まだ知られていない伝統的な文化や芸術を、貴社の地域密着型の旅行プランで世間に届けたいと考えています。
私は、留学経験から、英語を話すことができるのが強みなので、この強みを活かし、外国人向けの仕事に取り組むことで貴社に貢献したいと考えています。
私は、ビジネスや仕事を効率化する上で必要不可欠なOA機器の提供の過程に興味を持ちました。
貴社は、若手でも、裁量権を持って仕事に取り組める点が一番の魅力と考えています。
私は、現在、居酒屋でアルバイトをしています。
アルバイトの際の接客と営業の接客の違いを自身で体感することで、会社についての理解を深めたいと考えています。
入社後は、居酒屋での接客の経験を活かし、営業の同行で実際に契約を取ることで、貢献したいと考えています。
私は、貴社のインターンシップで、企業の課題解決のノウハウを学びたいと考えています。
私は現在、長期インターンに通っていて、「自社のサービスの売り上げを伸ばすためには、どうしたらいいのか」という内容でマーケティング業務を行っています。
現在の仕事とコンサル業界の仕事が類似していて、自分がどこまで通じるのかを知りたいと思い、貴社を志望しました。
現在のインターンの経験を活かし、さまざまなソリューションを提供する貴社で、課題解決のノウハウを自分のものにしたいです。
貴社のインターンシップに参加したい理由は、独自の製品開発力と品質管理への徹底したこだわりに共感し、学びたいと考えたからです。
特に、貴社が展開する新商品の開発プロセスや、厳しい品質基準を用いてどのように食品が製造されているかを実際にこの目で確かめたいと思いました。
また、消費者に対する責任感や製品づくりの姿勢を大切にされている貴社で学ぶことで、スキルと食品に対する心構えの両方を身につけることができると感じました。
また、食品業界特有のサプライチェーンやマーケティング戦略にも触れ、貴社の成功の秘訣を実体験から学びたいとも考えています。
貴社のインターンシップに参加したい理由は、常に先進的な広告キャンペーンを展開し、消費者の心を捉える力に感銘を受け、学びたいと考えたからです。
貴社の広告はいずれも消費者の購買を促すだけでなく、長期間にわたって心に残るような美しいキャッチコピーが使われています。
このように、「ただ売り上げを伸ばす」だけでなく、ターゲット層以外にも響くような広告はどのようにして作られているのか、現場で学びたいと考えています。
そして、貴社の広告に対する考え方や取り組み方を学び、将来的には自分でも誰かの心を動かすような広告を作りたいと考えています。
貴社のインターンシップに参加したい理由は、地域社会と連携しながら価値あるプロジェクトを実現している貴社の取り組みについて学びたいと考えたからです。
貴社は都市再開発や地域活性化において高い評価を得ており、私は以前から地域の特性を活かした不動産開発やコミュニティのニーズに応えるプロジェクトに深い関心を持っています。
インターンシップを通じて、貴社がどのようにして地域社会と連携しプロジェクトを実現しているのか、そのプロセスについて学びたいと考えています。
また、貴社の現場での実務を経験することで企画力やプロジェクト管理能力を高め、将来的には貴社で貢献できる人物になれば理想的であると考えています。
【インターンで学びたいこと】NG回答
インターンシップをどんな目的で参加するかは個人の自由ですが、答え方次第では企業側にマイナスな印象を与えてしまいます。
本音と建前を意識して答えるのがこの質問に答えるポイントです。
以下のNGな回答例を確認しておきましょう。
- 特になし
- 選考の練習のため
- 学びたいことが企業と一致していない
それでは、詳しく見ていきましょう。
特になし
「特にありません。」と答えるのは、やる気がない学生と思われてしまうため避けましょう。
インターンシップは企業が選考のために時間やコストなどを惜しんで手間暇をかけて開催していますので、失礼のないように誠意をもって参加しましょう。
選考の練習のため
本命企業の練習のためにインターンシップを受けるという学生もいるでしょう。
しかし、そのことをストレートに伝えるのは印象が良くありません。
先ほども述べましたが、失礼のないよう、誠意をもって参加するのがマナーです。
学びたいことが企業と一致していない
最後に、「学びたいことが企業と一致していない」です。
学びたいことと企業が求めることが一致していなかったら、「あまり、志望度が高くないんじゃないか、」「うちへの興味が薄いな、」という印象を与えてしまいます。
プログラムや企業のHPなどをしっかり確認して間違いがないようにしましょう。
【インターンで学びたいこと】学びたいことが思いつかない場合
インターンシップで学びたいことを答える際にポイントや注意点、例文などをこれまで確認してきました。
この見出しでは、どうしてもインターンで学びたいことが見つからない人向けに、いくつかの方法を紹介していきます。
- OBOG訪問をする
- 企業研究をする
- インターンに行く目的を明確化する
- 就活エージェントを利用する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
OBOG訪問をする
学びたいことが全く思い浮かばない場合は、OBOG訪問をするのも選択肢の1つでしょう。
OBOG訪問をすることで、実際にその企業で働いている、もしくは就労経験がある人から直接、公式サイトには載っていないようなリアルな情報を得ることができます。
そこで知った情報や内容を「学びたいこと」に盛り込めば、OBOG訪問を行っていない他の就活生に大きく差をつけることが可能です。
このような情報は公式サイトに限らず、企業の説明会などでも得られないような貴重な情報であるため「学びたいこと」の項目以外、志望動機や自己PRなどのクオリティを高められる可能性があるため、ぜひ行ってほしい対策と言えます。
企業研究をする
就活準備の際とやることはそこまで変わりありませんが、学びたいことがどうしても思いつかない場合は「企業研究」を行ってみることがおすすめです。
企業研究を行うことで、再度、企業について1から知ることができ、どんな企業で、どんな職種があり、インターンシップでどのようなプログラムが組まれているか把握することができます。
以下の記事では、企業研究のやり方について詳しく解説しています。
企業研究をしたい方はぜひ、参考にしてみてください。
インターンに行く目的を明確化する
次に、インターンに行く目的を明確化しましょう。
目的は以下のように様々です。
・自分に合う企業を探すため
・職種への理解を深めるため
・早期選考に進むため
などがあります。
自分がインターンに行きたい理由を知ることで、学びたいことも自然と分かるはずです。
就活エージェントを利用する
最後に、「就活エージェント」を利用するのがおすすめです。
終結エージェントでは、就活のプロが学生と1対1で相談に乗ってくれるというサービスです。
就活を自分1人で進めるのが不安な方や、ESや志望動機を添削してほしいという方にお勧めです。
興味がある方は以下のボタンから就活エージェントを利用してみてください。
まとめ
採用担当者は応募者に対して、何も完璧であることを求めているわけではありません。
応募者の熱意や学んで、成長していこうという姿勢を見ています。
説得力のある志望動機をアピールするためには、「学びたいこと」をきちんと整理しておく必要があるでしょう。
そのためには、なぜ応募先の企業でなくてはならないのかを深く掘り下げて考えていく必要があります。
面接時に学びたいことをしっかりとアピールできれば、他のライバルに差をつけることができるでしょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート