「ガクチカとは就活でいつ使うのか」
「軽音楽部の経験は就活をする上で役に立つのか知りたい」
就活を目の前に、ガクチカについて調べたり、軽音楽部の経験を就活に活かしたいと考える人は多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな方に向けて軽音楽部の経験を活かしたガクチカの作成方法や例文、就職活動についての情報をお届けします。
就活を有利に進めたいと思っている方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
目次[目次を全て表示する]
【軽音楽部のガクチカ】ガクチカとは?
まず、大前提としてガクチカについて紹介します。
ガクチカとは、「学生時代に力を入れたこと」です。
就活で必要になるESや面接をする上で志望動機や自己PRなど様々な質問がされますが、ガクチカはほとんどの企業でされる質問です。
企業はこのガクチカを聞くことによって、価値観や人柄、企業とのマッチ度や能力を測っています。
そのため、この質問に対して的確に良い答えを返すことが内定への近道となります。
どんなときに求められる?
ガクチカは先述したように、就活をする際に必要になるESの作成や面接をする際に求められます。
どちらの形式でも、企業からは重要視されており、しっかりとした準備が必要になります。
早い段階からガクチカに向けた行動をしておくことで良い内容のアピールがしやすくなります。
ガクチカをうまくアピールできる学生とそうでない学生では圧倒的に企業からの見え方は変わります。
しかし、どんな経験でも見せ方を工夫すれば企業に良い印象をあたえることもできます。
【軽音楽部のガクチカ】軽音楽部のガクチカに必要なポイント
軽音楽部での経験を活かしたガクチカを考えるに当たって重要なポイントを紹介します。
一見関連がないように感じる軽音楽活動と仕事ですが、要素をうまく説明することで良いガクチカとして活用することができます。
企業に良い印象を残せるよう、紹介するポイントに留意して、自分の経験と照らし合わせてガクチカを考えてみてください。
仕事での再現性がある能力を挙げる
就活で問われるのは仕事でどう役に立つことができるかです。
そのため、ガクチカでは仕事での再現性がある能力を挙げましょう。
バンドサークルや軽音楽部では楽器がうまいことなどの能力が役に立ちます。
しかし、サークル、部活動で活躍する能力でも、仕事で活用できなくてはガクチカとして意味を成しません。
仕事でも価値を生み出すことができる能力をガクチカとして挙げましょう。
具体的なエピソードを挙げる
企業は応募してくるたくさんの学生の中から内定者を選んでいます。
そのため、強みや能力をただ述べられただけでは、それがどういった風に役立つのか、どういう環境で身についたのかわからず、学生を評価することが難しいです。
しかし、具体的なエピソードを挙げることで、述べるガクチカに説得力を持たせることができます。
また、具体例を明示して話を運ぶことで、論理的思考やコミュニケーション能力のアピールにも繋がります。
主体性のある要素を挙げる
仕事をする人材として求められているのは、積極性やリーダーシップを持つ主体的な性格です。
そのため、主体性が見えるエピソードや要素をアピールすることが重要です。
例えば、仲間と協力するエピソードを話したい場合、主体性を強く見せるため、自分の行動に焦点を当てて説明するのが良いでしょう。
また目的意識を明確に持っていることも、主体性をアピールする上で重要な要素です。
しかし、主体性のアピールだけを意識しすぎると自分勝手な人柄と思われる可能性もあるため、周囲の人と協力するという要素を入れるとより良いでしょう。
【軽音楽部のガクチカ】軽音楽部の強み
軽音楽部の強みとしては、様々なものがあります。
ここではその中から、特にガクチカとして有用なものをご紹介します。
前述した必要なポイントを踏まえた上で、活用できそうなエピソードを思い返してみてはいかがでしょうか。
1.スケジュール管理能力
スケジュール管理能力はライブという期限がある軽音楽部ではアピールしやすいです。
ライブに対して練習の進捗や練度をすり合わせる必要があるため、その経験からスケジュール管理能力がつくというアピールにつなげることができます。
スタジオや、メンバー間での調整などのマネジメント力という面でも強みとして述べやすいです。
これはどんな職業に就く上でも必要になるため、ガクチカとして活用することができます。
2.協調性
グループで活動する特性上、協調性も強みとしてあげられます。
一つの物を完成させるために長い期間練習をするということは、協調性を育てることにとても適しています。
近年ではコミュニケーション能力などの人と関わっていく力が重要視される傾向が高まっているため、就活で協調性は強い武器になります。
軽音楽部での仲間との努力を就活にも役立てることができます。
3.リーダーシップ
リーダーシップを持つ人材は企業から強く求められています。
軽音楽部でバンドを率いた経験というのはリーダーシップがあると表現しやすいトピックです。
人をまとめて、活躍することができるということは社会に出る上でも重要な特性です。
バンドで発揮していたリーダーシップを企業でも発揮できるというガクチカは、他の学生との差別化を図ることもできます。
4.継続して努力する力
バンド、軽音楽部では一つの楽器を継続して練習し続けますが、これは忍耐力や継続力などの力としてガクチカに挙げることができます。
折角採用した人材に継続力が無く、やめてしまうといった可能性もあるため忍耐力、継続力というのは良いアピールポイントになります。
社会に出た際にも、同じ事を継続して努力し続け成長できる人材は重宝されます。
継続して行ってきた努力を一つの武器として、ガクチカにするのも良い選択であると言えます。
【軽音楽部のガクチカ】ガクチカの構成の組み方
ガクチカを作る際の構成は、PREP法がおすすめです。
PREPとはPoint(結論)・Reason(理由)・Example(具体例)・Point(結論)の頭文字を取ったものです。
この方法を使うと、簡潔かつ論理的な文章を作ることができます。
結論
まずはPREP法のP、結論についてです。
最初に結論から述べることで相手に何を伝えたいのか、どういった内容の話なのかがわかりやすくなり、中身を聞いてもらいやすくなります。
具体的に例えると、「私が学生時代に1番力を入れたことは、軽音楽部での活動です。」と説明する形になります。
もし話の最初に培った能力などについて説明すると、面接官は何のガクチカなのかわからないまま話を聞くことになってしまいます。
就活で、相手に自分のことを簡潔に伝えたいときには、結論を最初に持ってくることを意識づけましょう。
文書の場合でも口頭の場合でも、結論から話をスタートさせることが重要です。
理由
次にPREP法で説明するのは、最初に述べた結論に至るまでの根拠や理由です。
軽音楽部のガクチカで具体的に考えてみましょう。
「私が学生時代に1番力を入れたことは、軽音楽部での活動です。」という結論に対して、「部長を務めており、ライブの成功やメンバーのために企画や練習のスケジュールを組んでいたからです。」といった理由です。
この2文だけでもガクチカとして成立することがわかると思います。
最初に相手に内容を説明し、後から自分の人柄や能力についてのアピールをしていきます。
この順番を意識して話を進めていくことで論理的に考えながら話をできるというアピールにもなります。
具体例
結論、理由を話した後、エピソードで実感を持たせていきます。
このエピソードは先述したとおり具体的なものを使うことが重要です。
ここが1番差が出やすく、アピールの肝要な部分になります。
逆に言えば、最初の結論や理由で他の学生との差別化を行うことは難しいです。
ここの内容を何度もしっかりと校正していきましょう。
チェックすべきポイントは、自分の能力、人柄をアピールできる内容になっているか、入社後の働き方をイメージさせられる内容であるかです。
苦労した経験をどう乗り越えたか、課題とどう向き合ったか等も内容に盛り込むとより良い物になります。
ただし長くなりすぎ無いように注意しましょう。
また、短時間で求められたときでも対応できるように2,3文でもまとめられるように準備しておきましょう。
結論
PREPの最後のPも結論です。
結論、理由、例と話してきた内容を、最後に結論を述べることで話を締めます。
ここでは、今までの話から自分がアピールしたい内容を簡潔にまとめて伝えます。
最初の結論と同じ事を繰り返すわけではないという点に注意しましょう。
ガクチカで言うと、「私はこの経験から周囲に気を遣いながら、予定通りに物事を進められる様になりました。」といった内容になります。
また、ここで話す結論と、先に述べた例が矛盾した物にならないように注意が必要です。
「スケジュール管理をしていた」という例に対して「リーダーシップがついた」という結論では、一貫性がなく、ちぐはぐな内容になってしまいます。
【軽音楽部のガクチカ】アピールする時の例文
ここまで説明してきたことを踏まえながら、具体的に軽音楽部のガクチカ例文を4つご紹介します。
軽音楽部での経験からガクチカにできる要素によってアピールする部分を変えています。
自分でガクチカを作る際の参考にしてみてください。
スケジュール管理能力を発揮した経験
私が学生時代に力を入れたことは軽音楽部での活動です。
部長を務めていて、バンドごとにスタジオを利用するシフトを組んでいました。
ライブが近い状況で、あるバンドのメンバーが出られなくなってしまい急遽代打のメンバーが入り決まっていたシフトの練習量では対応できないという状況が発生しました。
そこで私は、他のバンドとの兼ね合いを図りながらスタジオのシフトを組み直しました。
急造のバンドでしたが演奏は成功し、無事ライブを終えることができました。
この経験から、緊急の事態が発生した際でも、冷静に周囲の進捗を把握し、期限までのスケジュールを管理することが成功に繋がることを学びました。
貴社に入社した際にはこの経験を活かし、周囲とコミュニケーションを取りながら計画的に仕事を遂行します。
協調性を発揮した経験
私が学生時代に力を入れたことは軽音楽部での活動です。
活動の中で、仲間と協力して一つの物事を進めていく楽しさを感じたからです。
軽音楽は、ライブを盛り上げるという一つの目的に向けて、メンバーが練習を重ねてチームで一つのパフォーマンスを作る物です。
メンバーに合わせて音量を調整する等して、人を引き立てたり、自分が前に出て行ったりする必要があります。
メンバーと音を合わせて支え合いながら一つの作品を作るための協調性を発揮する経験をすることができました。
この経験を活かし、貴社に入社した際にもチームとして周囲と一つのアウトプットを作成する協調性を仕事でも発揮していきたいです。
リーダーシップを発揮した経験
私が学生時代に力を入れたことは軽音楽部での活動です。
バンドリーダーを務め、チームを引っ張る役割を担っていました。
ある時、バンドメンバーの間でモチベーションの差が発生し、険悪な雰囲気になってしまい練習が難しくなりました。
そこで私はメンバー全員に話を聞き、音楽性の違いやスタジオにかかる料金といったモチベーションが下がる原因を聞き出して一つ一つ解決していき、全員で練習に臨みライブを成功させることができました。
この経験から、周囲とコミュニケーションを積極的に取ることでより良い協力関係を構築できることを学びました。
貴社に入社した際にはこの学びを活かして、周囲との協力を積極的に行いながら課題に取り組んでいきたいと思います。
継続して努力する力を発揮した経験
私が学生時代に力を入れたことは軽音楽部での活動です。
私は音楽が好きで、ドラムを中学生の頃から8年間続けています。
軽音楽部での活動の中でも磨いてきたスキルをパフォーマンスで発揮したり、未経験の人や後輩に技術を教えたりすることで、自分だけでなく周囲やお客様に価値を創造することができました。
この経験から、努力を楽しみながら継続する力と、それを周りに伝搬させることができることに気づきました。
貴社に入社した際には、ひたむきな努力を重ね成長し、得た力を周囲や顧客に発揮していきたいと考えています。
【軽音楽部のガクチカ】軽音学部生に向いている企業
ここまで、軽音楽部を経験した方に向いている企業を紹介します。
ぜひ企業研究や業界を探す際の参考にしてみてはいかがでしょうか。
音楽業界(テレビ・ラジオ放送技術者 レコード・楽器店員)
まずは、軽音楽部といえば真っ先に浮かぶ音楽業界です。
音楽業界と言っても幅広い業態がありますが、テレビ・ラジオ放送技術者やレコード・楽器店員などは、他の仕事に比べて専門性のある知識や技能が求められにくいです。
そのため、就職活動の選択肢としては視野に入れやすいものになっています。
音楽が好きで音楽に関わる仕事に就きたい方にはぴったりな職業です。
サービス業
サービス業は、顧客と直接関わってサービスを提供する仕事です。
バンド活動やライブでパフォーマンスをして、お客様と関わりますが、直接パフォーマンスを届ける面白さを感じられる人にとって、感謝や喜びなどのリアクションが直接返ってくるサービス業は向いているでしょう。
また、サービス業でも業界は様々あるため、音楽業界を選ぶこともできますし、業界研究を進めることで自分が好きな分野に進むことができます。
広告業界
広告業界では、アイデア力やクリエイティビティ、表現力が求められます。
軽音楽やバンドサークルでのアウトプットを重ねる経験は、広告業界で働く上で役に立つ要素になります。
また、広告業界では多くの人に商品を広めることが目的となるので、自分のパフォーマンスを多くの人に届けるバンド活動と似ている楽しさがあります。
これ以外の企業でも向いている多様な企業があると思いますので是非業界研究を進めてみてください。
【軽音楽部のガクチカ】就活の進め方
最後に、就活全体の進め方についてご説明します。
間違った方向に努力をすると、かえって迷走して目標へ遠回りしてしまう可能性があります。
今一度就活のプロセスを確認し、効率的に内定までの道のりを進んでいきましょう。
自己分析
就活をする上でまず最初にするべきなものは自己分析です。
自分の過去を振り返ったりして自己分析をすることで、自分が気付いていなかった興味や能力に気づけることがあります。
また、自分の気付いていなかった強みや弱みにも気づくことができます。
企業を選ぶ際はもちろん、ESや面接に臨む際にも必要不可欠になります。
自己分析をしっかりとした上で就職活動を進めていきましょう。
業界・企業研究
次に、業界・企業研究を行います。
多種多様な企業があるため、それについて知ることが大事です。
その中でも自分が就きたい業界を探すのか、働きたい企業を決めるのか、業界・企業研究をすることは就職活動先を探す上で非常に重要です。
企業研究で重要になるのは多くの情報を集めることです。
様々なツールや媒体から情報収集を行いましょう。
自己分析と照らし合わせながら自分が企業のどんな要素を優先したいのか、どんな企業を目指すのかを考えていきましょう。
書類作成
応募する企業、業界が選定できたら、自己PRや志望動機などの応募書類を作成します。
一種類書けばいいというわけではなく、企業の特性や特色に合わせてアピールするポイントを変えることも必要になります。
もちろん、志望動機も各企業に合わせて書くことが必要です。
その企業でないとダメな理由を強く訴える必要があるため、自分がやりたいことには貴社のこういった部分が適している、といった風に自分の興味と企業の色を関連付けて説明するようにしましょう。
エントリー
書類の準備ができたら、次は気になる企業にエントリーをします。
業界・企業研究をして探した企業に興味がありますという意思表示をするのがエントリーです。
これは意思表示に過ぎず、エントリーしたからといってESを出したり説明会を受けなければならないというものではありません。
そのため、初めの段階では多くの企業にエントリーをして情報を集めましょう。
エントリーをしてみて良いと思った企業には、実際にESや履歴書を提出しましょう。
選考
ESや履歴書が提出できたら、いよいよ実際に選考に入ります。
企業や業界によって様々な選考形式があるため、一社一社に合わせた入念な準備が必要となります。
他の就活生も同じように入念な準備を行ってきていますので、最大限の準備と対策を練っておきましょう。
また、入念にイメージトレーニングや準備をしておくことで落ち着いて面接に臨むことができます。
余裕を持って面接を良いものにしましょう。
内定
面接をやり切ればあとは結果を待つのみです。
晴れて内定を獲得できれば、その企業で働くことができます。
内定は正式な決定ではないですが、法的拘束力をもっており覆ることはないため安心してください。
ちなみに、内定後でも就活は行えますので、続けて希望の内定先を探すこともできます。
内定をもらった企業で頑張るのか、更に自分に合っている企業を探して就活を続けるのか、大事な選択になるためじっくりと考えてみてください。
【軽音楽部のガクチカ】まとめ
今回、軽音楽部のガクチカとや、その書き方、向いている企業や就活の進め方についてお話しました。
ガクチカで重要なのは、自分なりの表現と正しい構成です。
是非本記事を参考に、就活の準備を進めていってください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート