エントリーシートの書き方が分からない。
就活準備を進める中でこの問題にぶつかっている学生さんに、一つの案としてご紹介したいのが、志望動機を箇条書きするという方法です。
本来エントリーシートについては文章で書くものというイメージを抱いている人が多いと思うのですが、実際には文章を書くのが苦手だという学生さんの割合は非常に多いです。
そこであえて、文章ではなく箇条書きにして伝えることで、テンポよく仕上げるというのが今回の裏技です。
しかしただ箇条書きにするだけでは魅力的な志望動機は書けません。ポイントや注意点をしっかり読み込んだ上で、自分なりの志望動機を書き上げてください。
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志望動機に箇条書きを使ってもいい?
そもそも志望動機に箇条書きを使用してもいいのでしょうか?
志望動機は文章で書くのが一般的です。
そのため箇条書きすることはタブーと思われ、なかなか手を出しづらいでしょう。
志望動機は箇条書きしてもOK
実は志望動機に箇条書きすることは禁止されていません。
ESは基本的に自由形式です。
そのため、読みやすいように工夫することは決して悪いことではないのです。
箇条書きをする際の注意点
先ず、冒頭でもお伝えしたように、ただ志望動機を箇条書きにしていくだけではとても十分とは言えません。
しかし、以下に紹介するポイントを意識すれば、箇条書きを中心にして志望動機を記入しても、文章で書いたものと遜色のないもの、あるいは上回る完成度の志望動機を書き上げることができます。
伝えたい項目が3つ以上のときに使う
箇条書きは3つ程度伝えたいポイントがある際に使用してください。
ポイントが2つだと文章でも伝わります。
そのためわざわざ箇条書きで記す必要はありません。
ただし、ポイントが多くなりすぎることも禁物です。
ポイントの項目が多すぎるとポイントが上手に伝わらなくなります。
適量に注意して箇条書きを活用してください。
箇条書きだけで志望動機を済ますのはNG
箇条書きだけで志望動機を構成するのも良い方法ではありません。
箇条書きは要点をまとめるために使います。
そのため、要点だけを書いても、具体的な内容の趣旨は理解してもらえません。
箇条書きは箇条書きそのものを単体として利用するのではなく、補填する文章も併せて書く必要があります。
志望意欲がないように見られてしまうので、箇条書きだけで志望動機をまとめるのは避けましょう。
箇条書きする部分は簡潔に
曖昧な表現で箇条書きをしても、伝えたい部分が見えてきません。
また、箇条書きというのは目立つので、そこがピンとこない表現だと悪目立ちしてしまいます。
箇条書きを活用する際は、箇条書きする内容は端的に、明確に書くように意識しましょう。
箇条書きはあくまで補助として使う
箇条書きはきっかけに過ぎず、それを使い過ぎてしまうと逆効果になります。
3つ程度にして、残りの部分は自分の文章で書くようにしましょう。
箇条書きを伝えたいことの根拠にする
箇条書きは主題となる志望動機の根拠にしましょう。「私の英語力が存分に発揮できると思ったからです」というのを主題とするならば箇条書きは、
- TOEICで800点以上を獲得した
- 貴社では海外展開も積極的に行なっている
- 海外で製品を更に広めていきたい
といったような、関連する事柄や、主題を補強する根拠を箇条書きするようにしましょう。
上記の点を意識するだけで、箇条書きがグッとプラスに引き立つでしょう。
箇条書きをする際は慎重に
ここまで読んでも普通に書くか、箇条書きにするかを悩んでいる人は、一先ず両方の志望動機を書いてみても良いかもしれません。
2つを見比べて、綺麗にまとまっている方を最終的に採用し、本番では使用しましょう。
また、箇条書きの方がしっくりとくるけど、なんだか内容が浮いているという場合には、箇条書きする内容を見直す必要があります。
他にも、志望動機が1つしかなく、それが強い主張であれば、わざわざ箇条書きにする必要はありません。
そして何より、志望する気持ちが伝わってこない箇条書きでのエントリーシートは使い物になりません。
淡々と根拠を述べていくだけではなく、その中に「入社したい」という強い気持ちを込めるようにしましょう。
文章で補填するなどの工夫が必要
箇条書きには補填する文章がつきものです。
これがなければ箇条書きは自身の志望動機の魅力を半減させてしまいます。
箇条書きだけでは伝えたい内容が十分に伝わらないことを心得ておきましょう。
箇条書きは内容を簡潔に理解させるために有効な手段です。
しかし、具体性はありません。
箇条書きだけではそれを要点とした意図も、様子も伝わりません。
補填する文章は丁寧に作成しましょう。
志望動機に決まりはない
志望動機を書く際、どのような内容で書くかというのはもちろんのこと、文章で書くべきか、箇条書きにするべきかを悩む方もいると思います。
しかし、今回の記事を迷いに変えるのではなく、1つの選択肢として考えてみてください。
志望動機をどう書くべきかという明確な決まりはありません。
自分がどのように書きたいのか、何を伝えたいのか、どのように書くのが楽なのかという直感や想いを大切にしてください。
その気持ちに従って書いた志望動機は、きっと推敲を繰り返すことで素晴らしいものになるはずです。
終わりに
箇条書きで志望動機を書く際には、あくまで脇役として使うことを意識してください。
どうしても文章で伝えるのは難しい、冗長になってしまうという場合には、箇条書きはとても役立ちますし、文章の運びをスムーズにするでしょう。一度書いたら、何度も読み直し、何度も書き直して自分が魅力的だと思えるエントリーシートを仕上げましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート