大学3年になると周囲もインターンの情報収集を始めてきて、「自分もそろそろ・・」と考える方もいるでしょう。
そこで今回はインターンでも特に「短期インターン」について興味がある方に向けての記事となります。
具体的には選考内容や参加することのメリット、注意点等を解説していきます。
是非この記事を参考にして短期インターンについてマスターし、効率的に準備を進めてみてください。
目次[目次を全て表示する]
【短期インターンの選考】短期インターンと長期インターンの違いって?
まず、長期インターンと短期インターンの違いについて細かく解説していきます。
一見すると開催期間が長いか短いかの違いしかなさそうに見えますが、それ以外にも異なる点があります。
自分の目的やタイミング等にあわせてどちらがいいか選択すべきですので、ただ期間だけみて選択しないように注意しましょう。
2つの違いについてまとめたので見ていきましょう。
以下の順番で解説します。
- 開催目的が違う
- 募集時期が違う
- 参加学生が違う
開催の目的が違う
まず、短期インターンと長期インターンの目的がそもそも異なります。
短期インターンは、主に企業理解を深めるためのもので、学生が自社のビジネスモデルや企業文化を理解する機会を提供します。
対して、長期インターンは、即戦力となる新たな人材を探すための手段とされています。
これは、学生が実務経験を積むことでその業務における能力を育て、企業がその能力を評価し、採用を検討する機会を得るためです。
このように短期インターンと長期インターン、それぞれが提供する機会と目的は異なり、その違いを理解することが重要です。
募集時期が違う
短期インターンは主に夏や冬の休暇期間、特に8月や2月に集中して開催されます。
これは学生が学業から離れ働く時間を持てるため、また企業が集中的に学生を受け入れ、育成できる環境を提供できるからです。
一方、長期インターンは一年を通して募集している企業が多いです。
そして学生が自身のスケジュールに合わせて参加できる柔軟性があります。
また、長期インターンは短期インターンよりも業界や特定の職種について深く学べ、実務経験を積むことが可能です。
インターンの種類は学業スケジュール、キャリア目標、興味のある分野など、個々のニーズに応じて選択すべきです。
参加学年が違う
メインの参加学年が異なることも大きな特徴です。
短期オンラインインターンの応募期間は通常、大学3年の5月後半から6月初めに設けられます。
新卒採用の本格的な始まりを前に、学生達が自身のキャリアパスについて深く考える絶好の機会と言えるでしょう。
ただ3年生でなくても参加可能なインターンもあります。
【短期インターンの選考】選考内容を紹介
ここからは短期インターンの実際の選考内容について解説していきます。
インターンだからと言って選考対策を疎かにしてしまうと、意外と受からないことも多々あります。
特に人気な業界や企業のインターンは倍率も非常に高くなるので、甘くみずにしっかりと対策をしましょう。
選考内容について以下の順番で解説していきます。
- WEBテスト
- 書類選考
- グループディスカッション
- 面接
WEBテスト
短期インターンの選考において、多くの企業がWebテストを活用しています。
これは企業目線だと、時間と労力を節約しつつ、沢山の応募者の中から適切な人材を見つけ出すのに役立っています。
具体的には、オンライン上で一連のテストを実施し、基本スキル、適性、そして業界に対する理解等を評価します。
Webテストは一般的な知識テスト、ロジカルシンキングテスト、特定の業界関連の問題を含むことがあります。
書類選考
Webテストの次のステップは、多くの場合、書類選考となります。
書類選考では、企業は学生の技能、経験、そしてインターンの期間中にどれほど貢献できるかを評価しようとします。
逆に言うと、自分を売り込む最初のチャンスです。
過去の経験、スキル、そして目指すキャリアゴールなどを明確に示すことが重要です。
具体的な事例とともに、どのようにそのインターンが自分の将来のキャリアにつながるかを示すと良いでしょう。
また、自己の個性や強み、困難に立ち向かう姿勢などを伝えることも効果的です。
ちなみに企業によっては、書類選考とWebテストを同時に行うこともあるので同時に準備を進めておきましょう。
グループディスカッション
グループディスカッションを短期インターンの選考の中で採用している企業もあるでしょう。
グループディスカッションは、企業が応募者のコミュニケーション能力、チームワーク、問題解決力を効率的に評価する方法です。
一般的には複数の応募者が一緒に特定のトピックについて議論をします。
企業はここで、チーム内での役割を理解し、適応し、積極的に貢献できているかどうかを見ます。
なので必ずしも凄い意見やアイデアを出す必要はありませんので、力みすぎないように注意してください。
面接
最後の選考手法として面接を取り入れている企業も多いでしょう。
企業が応募者の適性や志向を直接的に探るための重要な機会と言えます。
また、学生が企業の社員や職務を肌で理解し、自身のキャリアゴールについて考える絶好のチャンスでもあります。
能力、専門知識、熱意、そして何よりもその企業で働く意欲を見ています。
しばしばビジネスケースの議論やロールプレイも含まれ、具体的な職業の状況でのパフォーマンスを見ることもあります。
さらに応募者がチームや企業文化にどのようにフィットするかもみています。
ここでは価値観、エチケット、コミュニケーションスキルなどの、ソフトスキルが重視されます。
また、自身のスキルと経験を適切にアピールするだけでなく、企業のミッションにどのように貢献できるかを示すと良いでしょう。
選考なしで参加できる短期インターンもある
ここまで短期インターンの選考について各項目ごとに解説してきましたが、そもそも選考自体ない短期インターンもあります。
よって短期インターンを探す際は、自身の目的やニーズに最も適したものを選ぶことが重要です。
選考のあるものと無選考のもの、両方のインターンシップにはそれぞれ利点があるので自分にあった方を選択しましょう。
【短期インターンの選考】選考対策
ここからは短期インターンの選考対策について、項目ごとに詳しく解説していきます。
インターンだからと言って手を抜かず、本選考と同じように準備することをこころがけましょう。
そうすることで本番の時にも自信を持って臨むことができます。
また、インターンの選考段階から良い印象を企業にも持ってもらうことで、優遇措置等がある可能性もあります。
是非下記を参考に、しっかりと対策を練っておいてください。
選考対策について以下の順番で解説していきます。
- ESの質を高める
- 面接の頻出質問を確認しておく
- グループディスカッション対策をしておく
- 参加目的を明確にしておく
- 業界・企業研究を怠らない
ESの質を高める
短期インターンに参加する際には、基本的にエントリーシート(ES)の作成が求められます。
これは会社に対して自己をアピールし、その企業に対する強い興味や意欲を示す重要な書類と言えます。
特に、志望動機と自己PRはESにおける中心的な要素であり、意欲、能力、適性を示すための項目です。
まず志望動機についてですが、そのインターンに参加したいと思う理由を具体的に書きましょう。
なぜその業界に関心があるのか、その企業のどの部分に引かれたのか。
そしてその企業で何を学び、どのように成長したいと思っているのかを明確に伝えることが重要です。
次に自己PRですが、これはあなたが持つスキルや経験をアピールするチャンスです。
強みや過去の成功体験、そしてその経験がインターン先でどのように活かされるかを示すこと。
これによって、自分がその企業に貢献できるというメッセージを伝えることができます。
面接の頻出質問を確認しておく
つぎに面接でよく聞かれる、いわゆる「頻出質問」を確認しておくことも重要です。
「なぜこの会社を選んだのか」「短期インターンで何を学びたいのか」「将来どのようなキャリアを目指しているのか」など。
多くの面接で頻繁に出る質問というのは意外と限られているものです。
これらの質問に対する答えを準備しておくことで、面接時の応答がスムーズになります。
そして、結果的により有意義なディスカッションにつながる可能性が高まります。
また、面接の緊張を軽減するためには、実際の面接状況を模擬した練習をすることが重要です。
自分自身の強み、弱み、過去の経験、専門的なスキルなど、自分自身をどのように表現するかを練習しましょう。
それによって実際の面接時に緊張を和らげ、自信を持って答えられるようになります。
グループディスカッション対策をしておく
グループディスカッションは苦手な人も多いと思いますが、しっかり対策をしておきましょう。
まず、ディスカッションに積極的に参加し、自分の意見や考えを適切に伝えることを意識しましょう。
ただしここで注意してほしいのですが、積極性と一方的に話し続けることは異なります。
話すだけでなく、他の参加者の意見を聞くことも重要です。
他の人々の意見を尊重し、異なる視点を受け入れることもしましょう。
企業もディスカッションの結果ではなく、その過程を見て評価していることが多いので、そこを意識しておきましょう。
参加する目的を明確にしておく
インターンの参加目的を明確にして言語化しておくことも、意外と出来ないことですが非常に大切です。
明確な目的を持つことで、面接時の自己紹介や志望動機の説明においても大いに役立ちます。
それによって、企業も真剣にインターンシップに取り組む意志を感じ、評価することができるからです。
また、自分自身の中に明確な目的を持つことは、インターンを通じて何を学び、得るべきかの指針にもなります。
しかし、目的を持つだけでは不十分で、それを実現するための具体的な計画や行動も必要です。
インターンは単なる経験ではなく、自己成長やキャリア構築のための機会です。
それを認識し、具体的な目標に向けた行動をすることが求められます。
自分がどのようなスキルを磨くべきか、インターン終了後に何を成し遂げたいか等を明確にしましょう。
そしてそれを達成するためにどのような行動をとるべきかを考えることが大切です。
業界・企業研究を怠らない
業界・企業研究をしっかりしておくことも、非常に重要な要素となります。
まず、業界研究とは何か、そしてなぜそれが重要なのかを理解することが重要です。
業界研究とは、その業界の役割や主要な企業、業界のトレンドや成長可能性等を含みます。
それだけではなく、それがどのように自分に影響を与えるかも合わせて考えましょう。
次に、企業研究です。
その企業のビジョン、ミッション、製品またはサービス、企業文化、そしてライバル企業等を調べましょう。
企業の理解は、自分がその企業にどのように貢献できるかを示すことにも繋がります。
したがって、短期インターンの選考では、業界と企業の両方についての知識と理解が重要になるのです。
【短期インターンの選考】どんなプログラムがあるか
短期インターンといっても様々な形態があるので、事前にどんなものがあるのか知っておくことも重要です。
下記にいくつか代表的なパターンを紹介するので、参考にしてみてください。
短期インターンのプログラムについて4つにまとめました。
以下の順番で解説していきます。
- 会社説明型
- グループワークやワークショップ型
- 業務体験型
- オンライン型
会社説明型
まず「会社説明型」のインターンです。
これは企業の代表者が参加者に対して、その会社や業界全体についての詳細な情報をセミナー形式で伝えてくれる形式です。
このような形式のインターンでは、企業のHPや公開情報からは得られないような、会社や業界に関する深い情報が得られます。
具体的には実際の業務内容や企業が直面する課題、業界のトレンドなどに関する知識が得られるでしょう。
これにより、参加者も自分のキャリア目標をより明確にするのに役立ちます。
グループワークやワークショップ型
「グループワーク型」のインターンは、参加者が共同で特定の課題を解決するという形式の実習プログラムです。
この形式では、主に企業が提示する問題をグループで解き、解決策を議論していきます。
課題は、企業のミッション、ビジョン、事業内容に密接に関連していることが一般的です。
さらに他の参加者と協力しながら、一つのタスクを遂行する経験が得られます。
結果、チームでの協働やリーダーシップ、コミュニケーション能力を向上させることが可能となります。
業務体験型
「業務体験型」インターンは、本格的なビジネス体験ができる形式のプログラムです。
そこで、実際の企業の運営や成長に直接的に関与する機会を得る事ができます。
具体的には、企業の日常業務に参加し、ビジネスの現場で直接経験を積むことができます。
このようなインターンでは、自身の興味や能力を実践的に試す貴重な機会となります。
ビジネスの現場で働く経験を通じて、自己の適性や未来のキャリア選択に必要な視野を広げることが可能です。
ただ実際の業務に関わるということで少なからずプレッシャーもあるかもしれません。
しかし、それは同時に大きな達成感と自己成長をもたらしてくれるでしょう。
現場での経験は、単なる学習よりも深い理解とスキルを養うための強力な手段です。
そして、将来のキャリアの基盤を築くための重要なステップとなるでしょう。
オンライン型
オンライン型のインターンであれば、上記にあげた全ての形式をオンライン上で体験することが可能です。
オンラインであれば場所の制約もなく、遠方でも興味のある企業のインターンに参加することもできます。
また、1日で複数のインターンに参加することも可能で、上に挙げた様々な形式のインターンを体験することも出来るでしょう。
【短期インターンの選考】参加するメリット
ここからは短期インターンに参加するメリットについて解説していきます。
自分の状況や目的を整理しつつ、「なぜ自分が短期インターンに参加したいのか」と言うことを言語化しましょう。
その上で当てはまるものがあれば是非積極的に参加してみてくださいね。
参加するメリットを6つにまとめました。
以下の順番で解説していきます。
- 業界や企業への理解が深まる
- 本選考の面接練習になる
- 学業と両立しやすい
- 短期間に開催されるので参加しやすい
- 選考なしで参加できる企業が多い
- 早期選考の案内が来る可能性がある
業界や企業への理解が深まる
業界や企業への深い理解を得ることができる点は大きなメリットです。
直接的に社員と交流し、その仕事の実際を経験することは貴重な体験です。
どのような職種があるのか、どのような業務を行うのか、その業界の現状や未来の展望は何かを学べます。
そして、このような知識は実際の就職活動やキャリア設計において非常に役立ちます。
単に企業のHPや資料から得られる情報以上に、実際の現場から得られる経験は代えがたいものなのです。
本選考の面接練習になる
短期インターンでは、一般的に面接プロセスを含むため、本選考の面接の前の練習の場として利用することができます。
具体的にはインターン面接を通じ、面接の進行や、どんな質問が来るのか、どう伝えるのが効果的か試すことができます。
そして仮に上手くいかなくても面接官にフィードバックをもらい、更にブラッシュアップすることも可能でしょう。
また、会社のカルチャーや価値観、求めるスキルセットについて学ぶ機会とも言えます。
さらにインターンに参加していない他の学生と比較しても、アドバンテージを得ることができます。
学業と両立しやすい
冬期休暇中に開催されることが多い短期インターンは、学生が学業とインターンを同時に行うことがほぼありません。
それゆえに、休暇期間を最大限に活用して職場体験を得ることが可能です。
長期インターンシップとは異なり、学業への影響を最小限に抑えながら、実践的なビジネス経験を得る事ができます。
さらに短期間の集中型プログラムにより、企業の業務内容や社風を素早く理解することも可能であるというメリットもあります。
短期間に開催されるので参加しやすい
短期インターンは、主に1日から3日間という短い期間で行われるものが多い傾向にあります。
比較的短い期間であるため、学生にとっても非常に参加しやすいという大きな特徴があります。
さらに、短期インターンは企業にとっても有益な点があります。
短期間のインターンを実施することで、企業はさまざまな参加者を迅速に集め多様性や新鮮な視点を得る事ができます。
また、企業はインターンのパフォーマンスを評価し、将来の長期インターンシップや雇用の候補を見つけることができます。
選考なしで参加できる企業が多い
短期インターンは、企業によっては特定の選考プロセスを経ることなく参加できるようになっていることも多いです。
逆に、長期インターンの場合は殆どが選考が設けられており、その分メリットもありますが、準備も必要です。
このような体制は、学生にとっても気軽に参加できるという意味では非常に大きなメリットと言えるでしょう。
早期選考の案内が来る可能性がある
短期インターンは学生が企業での実務経験を積む貴重な機会となります。
そしてそれ以上に、企業と学生との相互評価の場でもあります。
活躍すれば、早期選考への案内や本選考の一部免除という形で、次の選考ステップへのアドバンテージを得ることもあります。
企業は、短期インターンを通じて学生の技能、働き方、適応力を直接観察し評価することができます。
その結果、評価の誤差を減らし、より適切な人材を採用することが可能となるのです。
したがって、短期インターンは学生と企業の間での実質的な"早期選考"の場となり、企業も人材採用のチャンスを得ているのです。
【短期インターンの選考】参加する際の注意点
ここからは短期インターンに参加する際の注意点について解説していきます。
短期インターンの参加メリットを折角認識できても、下記の注意点が疎かになってしまっては勿体ありません。
是非万全な準備をして、臨むようにしてくださいね。
参加する際の注意点について以下の順番で解説していきます。
- 人気企業は倍率が高い
- インターンへの参加目的を整理する
- スケジュール管理
- 準備不足
人気企業は倍率が高い
短期インターンでは、人気企業への参加競争率が高いという課題が存在します。
そのため、選ぶ企業を全て人気企業に限定してしまうと、その難易度はさらに高まります。
キャリアを考えるとき、人気企業だけに視野を狭めるのはおすすめしません。
人気企業の魅力に目が行きがちですが、それらだけに頼るとチャンスを逃す恐れがあります。
その他の企業も視野に入れることで、より幅広い経験と学びを得ることが可能になります。また、人気企業だけに偏らないことで、自分自身の能力や魅力をさらに磨くことができるでしょう。
インターンへの参加目的を整理する
エントリー企業への参加目的の明確化と整理も非常に重要です。
インターンの目的は「自分がどのような業界や職種に興味があるのか知る」や「現場を経験してスキルを得る」等様々です。
しかも短期インターンとなると複数の異なる業種の企業にエントリーすることもあるでしょう。
そのため、企業ごとのインターン参加目的を混同しないように、自分自身で整理しておきましょう。
スケジュール管理
短期インターンは、その期間の短さから利便性が高く、様々な業界や企業の雰囲気を手軽に体験できるメリットがあります。
その反面、自分が興味を持つインターンの日程が重なってしまうケースも多くみられます。
そうなってしまわないように、しっかり計画性を持ち、特に複数のインターンに応募する場合は確認を怠らないようにしましょう。
準備不足
短期インターンでも、しっかりと書類の準備は必要です。
期間が短いからといって手を抜いてしまうと、選考で落ちてしまう可能性もあります。
また、短期間だからこそ、自分のスキルをどれだけ効果的に発揮できるかが試される場面もあります。
だからこそ、履歴書やエントリーシートを丁寧に作り、自分の強みや経験をしっかりとアピールすることが大切です。
まとめ
今回は短期インターンの内容や選考の詳細について解説しました。
ただ期間が短いだけではなく、学べる内容や得られる経験等も違うことが分かっていただけたでしょうか?
是非この記事を参考に、自分の目的や志向にあった準備をしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート