就活に向けて自分の価値観を見つけよう!面接で聞かれる「大切にしていること」の答え方

就活に向けて自分の価値観を見つけよう!面接で聞かれる「大切にしていること」の答え方

就職活動も本格化し、選考に進む機会が増えると、どこかで「あなたが大切にしていることは何ですか?」と聞かれる場面が訪れます。

人間性に踏み込むものでありつつ、どんな角度から何を答えてほしいのかが分かりにくい質問です。

この記事を読んで、適切な答え方を用意しておきましょう。

この記事を読んでわかること  
  • 就活で聞かれる価値観とは何か
  • 企業が価値観から何を見ているのか
  • 就活で伝える価値観の見つけ方
  • 価値観を答える際のポイント
この記事をおすすめしたい人  
  • 就活でなぜ価値観を聞くのか知りたい人
  • 面接官に評価される回答の仕方を知りたい人
  • 就活における価値観の見つけ方がわからない人

就活で聞かれる価値観とは

価値観とは、物事の何にどれだけ重きを置くか、という個人の考え方のことを指す言葉です。

しかし価値観と一口に言っても、どんなカテゴリにおける考え方を指しているのかは場面によって変わりますよね。

まず、就職活動で問われている価値観とは何のことなのかを確認しておきましょう。

就職活動で聞かれる価値観は主に2種類あります。

就活で聞かれる価値観の種類
  • ①日常生活における価値観
  • ②仕事における価値観

以下で詳しく見ていきましょう。

日常生活における価値観

1つ目は、応募者の日常生活における価値観です。

これは、座右の銘やモットーでも構わない、比較的広範な視点になります。

応募者の人となりを知りたいという意図に応える為の考え方なので、とにかくあなたがが重きを置く視点を説明できれば良いという事になります。

そう考えると答えやすいようにも思われますが、普段から大切にしている価値観について話す機会は少ないでしょう。

そのため、聞きなり聞かれた際にうまく言語化できないということも考えられます。

戸惑って上手く答えられない可能性がありますので、あらかじめ回答を用意しておくことが重要となります。

仕事における価値観

2つ目は、仕事における価値観です。

まだ社会に出たことのない学生にとってはハードルが高い項目だと思います。

しかし、実際にはそこまで高度な想像を必要とするものではありません

これは、就活の軸とも言い換えることができる質問だからです。

自分が就活の軸を何にしていて、なぜその軸にしているのかという理由を説明すれば、それが自然と、仕事で何を重視したいかの説明になります。

以上の理由から、就活の軸がきちんと準備されていれば、その就活の軸をあなたが大切にしている価値観として代用して答えて構いません

企業は学生の価値観から何を見ている?

ここまでで、どんな価値観について答えればよいのかが分かりました。

しかし就職活動では、あなたが企業や面接官の求めている理想と合致しなければ内定をもらうことができません。

では次に、企業はこの質問を通じて何を判断しているのかを確認しましょう。

企業は主に以下の2点に注目しているといえます。

企業は価値観から何を見ているのか
  • ①学生の人柄
  • ②企業とのマッチ度

学生の人柄

1つ目に、企業はあなたが大切にしている価値観を聞くことで、あなたの人柄を知りたいと考えています

特に、「日常的に大事にしていること」に関する質問をされた場合、この点の理解につなげる意図があると考えられます。

例えば、座右の銘として「急がば回れ」を挙げた応募者なら、慎重派なのだろう、あるいは慎重に行動できるようになりたいと思っているのだろう、といった具合です。

短い時間で学生の人柄を理解しようと考えた時、日頃大事にしていることを尋ねるのはとても効率が良く、近道になるということになります。

企業とのマッチ度

2つ目は、あなたが大切にしている価値観と企業の雰囲気が合っているかを判断したいと考えています。

特に、「仕事で大切にしたい・大切にしていること」を問われた場合は、こちらの意図が在ると思われます。

応募者の持つ価値観と、企業の価値観を照らし合わせ、お互いが大切にすることがマッチしているかを判断したいということです。

これが合っていれば、働く上で生じる小さなストレスを回避することが出来るので、重要になります。

面接で答えられる価値観の見つけ方

以上の内容から、どんな事柄を聞かれるのか、またそれをどんな目的で話せばいいのかの目星はついたのではないでしょうか。

では次に、実際に面接で伝える価値観をどのように探せばよいのかを考えていきましょう。

本記事では3つの探し方について解説していきます。

価値観の見つけ方
  • ①自己分析を行う
  • ②企業に何を求めているのかを整理する
  • ③あなたが好きなことわざや言葉を整理する

まずは自己分析を行う

まずは何といっても自己分析が重要です。

自己分析を行うことで、あなたの人生の主要なエピソードや、そこから分かる人柄を洗いだすことが出来ます。そのため、自身の価値観を見つけるヒントを見つけだすことができるでしょう。

自己分析を行う際は、あなたが特に印象的な経験に焦点を当て、その当時の状況をよく思い出してみましょう。その時、あなたがどうしてそれを行ったのか、どんな気持ちだったか、その結果についてどう感じたのか、なども整理しておくことが肝要です。

このように具体的に紐解いていくと、あなたがが重要な場面で大切にしている「価値観」が見つけられるはずです。

企業に何を求めているか

次に、あなたと企業のマッチ度が高いと思ってもらえるような内容を意識してみましょう。

まずは、その時点までの就活で、「あなたがなぜその企業の選考を受けようと思ったのか、企業選びのの基準はなんだったのか」を考えてみることから始めます。

もし条件が複数あったならば、それらに優先順位を与えましょう。

次に、それらの条件がなぜ大切なのか、を考えてみましょう。

以上について整理し、改めて、なぜその企業に魅力を感じたのかを考えることで、あなたが潜在的に大切にしていた価値観を見つけ出せるはずです。

好きなことわざや言葉はあるか

自分が好きな言葉からも、あなたが大切にしている価値観を見つけ出すことができます

あなたが熱中した本や映画、漫画、舞台などから、印象に残ったシーンやその場面で使われていたセリフからも、あなたが大切にしている価値観を見つけ出せるかもしれません。

その場合は、それをそのまま活用して構いません。

ただし、なぜその言葉が印象に残ったのか、その言葉を意識して行動した結果どうなったのか、などを説明するエピソードを用意する必要があります。

そのため、フィクションの作品から言葉を引用するのは難しいかもしれません。

しかし、実生活に応用できる場合は生き生きとした内容にできるかもしれません。

少し特殊な考え方ではありますが、是非一度考えてみてくださいね。

面接で評価される価値観の回答ポイント

以上から、どんなことを伝えれば良いのかは分かったはずです。

しかし、伝え方によっては十分に理解してもらえない可能性があります。

そこで最後に、どのように伝えたらより高い評価をもらえるのかを押さえておきましょう。

以下で4つのポイントを確認していきましょう

価値観を回答する際のポイント
  • ①最初に結論を簡潔に伝える
  • ②具体的なエピソードを提示する
  • ③論理的な伝え方を意識する
  • ④企業とのマッチ度を考えて回答する

結論は最初に簡潔に伝える

面接の質問に答える際に最も重要なのは、結論を最初に伝えることです。

結論を最初に明確に提示することで、相手に話の道筋を示すことができます

そのため、余計なことを考えさせることなく、自分の話に集中してもらうことができます。

また、自分自身も、話がぶれることなく最後まで説明ができる、という効果があります。

本番という場で焦ってしまっても、結論を最初に述べ、先ににゴールを示すことで、冷静さを取り戻せるはずです。

総じて、企業側に良い印象を与えやすくなりますので、結論は是非最初に述べましょう。

具体的なエピソードを提示

また、なぜその価値観を大切にするのかを提示する場面で、具体的なエピソードを用いて説明することも重要です。

経験に基づいて説明することで、説得力がぐっと増します。

例えば、家電の販売における実演販売のように、具体例を示し、相手が納得できる要素を提示した方が、相手が腑に落ちる説明ができるのです。

しかし、必ず経験に基づいて話さないといけない、というわけでもありません。

実生活では無意識の判断で動いていることが多く、意識している言葉でも活かせたことがないというケースは多いことでしょう。

具体的なエピソードがない場合には、その価値観を大切にしている理由を、自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。

その場合は、経験による裏付けができないので一層、順序だてて、わかりやすく組み立てることが重要です。

論理的な伝え方

更に、論理的な説明であることも非常に重要です。

説明の過程で、相手の理解と自分の認識に齟齬が生じることのないよう、論理的に説明することを心がけましょう。

特にこの質問は、個人の心情にまつわる事柄となっています。

そのため、感覚的な説明になりがちです。

よって、論理的で明快な、誰が聞いても同様に理解できる説明が出来ることが重要になります。

できるだけ感覚に頼らない具体的な言葉を使い、自身の価値観をつぶさに説明できるよう準備しましょう

一度完成したら、第三者に聞いてもらい、その人がどのように感じたかを教えてもらうのも良いですね。

企業とのマッチ度を考える

最後に、企業とのマッチ度を考えることにも意識を配りましょう。

特に、仕事で大事にしている、またはしたいことを問われたときに重要な観点になります。

あなたが、その企業と自分がマッチしていると思わせるような説明ができると、企業にあなたが入社後に活躍している姿をイメージしてもらえるでしょう

また、それに伴い、面接官に好印象を与えられるはずです。

この質問から企業とのマッチ度が高いと思わせるには、企業研究の深さがカギになります。

企業が求める人物像を押さえ、どうアピールするべきかを考えましょう。

就活で価値観を上手に回答して好印象を獲得しよう

本記事を読んで、価値観を問われる質問にはどのような場合があり、その際どのような観点が求められているのか、整理が出来たと思います。

しかし、実際に考えてみると、自身の価値観の根底に迫るのは中々難しく、答えを出すまでには難航するはずです。

最初からずばりという結論を導けなくても焦ることはありません。

丁寧に自分の価値観と向き合い、ベストな回答ができるよう励んでいきましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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