面接の練習はいつから取り組むべき?話す内容・よく聞かれる質問も解説

面接の練習はいつから取り組むべき?話す内容・よく聞かれる質問も解説

「面接の練習っていつから始めたらいいの?」 「面接の練習ではどのようなことに気を付けたらいい?」 「面接ではどのようなことを聞かれるの?」 など、就活の面接練習をいつからすればいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。

本記事では面接の練習を始める時期や、就活における面接練習のポイント、面接でよく聞かれる質問などについて解説します。

記事を読むことで、就活の面接練習をいつから始めればいいのか、どのように面接練習を行えばいいのか、面接でどのようなことを聞かれるのかなどが、把握できるでしょう。

また、面接練習でチェックしておくことについても併せて解説しているため、就活の面接練習について詳しく知りたい人はぜひ参考にしてください。

就活では面接対策が重要

就活において、希望する企業から内定をもらうためには面接対策が重要であり、いつから面接の練習を始めるかがポイントとなります。

企業によっては何回も面接が行われる場合もあるため、本番でスムーズに受け答えできるようにするには、面接でどのようなことを質問されるかを考え、事前に答えを用意しておくことが大切です。

面接でどのような質問をされるかを予測するのは難しいですが、定番と言われる質問もあるため、事前に準備をしておくこともできます。

面接の練習はいつから取り組むべき?

就活では、面接の練習のほかにもすべきことがたくさんあります。そのため、いつ何をすべきか計画的にスケジュールを立てて就活に取り組むことが大切です。

面接は就活の後半に予定されていることが多いですが、練習を後回しにしていると、十分な練習ができないまま本番に臨むことになってしまう可能性もあります。

面接の準備をしっかり行い余裕を持って本番を迎えるために、ここでは面接の練習をいつから取り組むべきかについて見ていきましょう。

大学3年生の3月から始める

採用情報の公開が解禁される時期や選考試験が始まるタイミングを考えると、大学3年生の3月から面接の練習に取り組むのがおすすめです。

3月になると就職活動が本格的に始まり、合同説明会なども始まります。そのような中で興味を持った業界や企業などにアプローチしつつ、それに並行して面接の練習に取り組みましょう。

自分で就活の優先順位を決めて計画を立て、企業研究を早めに行えば、面接対策も入念に行うことができます。

6月から面接選考が始まる企業が多い

一般的には、3月に企業の採用情報の公開が解禁され、6月から面接選考が始まる場合が多いと言われています。

しかし、6月よりも早い時期に筆記試験や面接を行い、6月には内定を出す企業もあれば、選考に半年以上かける企業もあるなど、企業によって選考にかける期間はさまざまです。

効率的に面接の練習ができるよう計画的にスケジュールを立てて、できることから取り組むようにしましょう。

インターン前・本選考前から始める

面接の練習はできるだけ早めに行うのがおすすめですが、選考がないときに面接の練習をするのは効率的ではないと感じる人もいるでしょう。

そのような場合には、インターン前や本選考前である3年生の6月や11月、2月頃に面接の練習に取り組むのも1つのタイミングと言えます。

面接の1ヶ月前から始める

面接の練習をあまり行わずに面接に臨むと、緊張してうまく受け答えができない可能性があります。

最低でも1ヶ月前から面接の練習に取り組み、面接の空気感に慣れられるよう、面接の流れを掴んでおくようにしましょう。

1ヶ月前から始めるメリット

面接ではどのような質問をされるかわからないため、面接の練習をしてもあまり意味がないのではないかと考える人もいるでしょう。

しかし、1ヶ月前から面接の練習に取り組んで、その空気感や流れを掴んでおけば、緊張に慣れ、本番でもある程度余裕を持って受け答えできるようになります。

就活における面接練習のポイント

効率的に面接練習に取り組むためには、面接練習のポイントを知っておくことが大切です。ここでは、就活における面接練習のポイントについて紹介するため、面接練習に取り組む際の参考にしてみてください。

  • 面接で話す内容を整理する
  • 面接での話し方を学ぶ
  • 1人で声に出して練習する
  • 模擬面接で客観的にチェックしてもらう
  • 志望度の低い企業の本面接で慣れる

面接で話す内容を整理する

面接で、単に「自分が面接官に伝えたい」と思ったことを話すだけでは、本当にアピールしたいポイントが伝わりにくくなります。そのため、事前に面接で話す内容を整理しておくことが大切です。

面接練習では、本番で予想される質問に対して的確に答えられるよう、事前に内容を整理して回答を準備しておきましょう。

話す内容は丸暗記しない

面接の練習で話す内容を丸暗記していると、本番で面接官に熱意が伝わりにくくなってしまうだけでなく、少し違う質問をされた場合に柔軟に対応できない可能性が出てきます。

事前に面接で話す内容を整理して回答を用意しておくのは大切なことですが、その回答を丸暗記せず重要なキーワードを覚えておくのがおすすめです。

そうすれば、面接で少し違う質問をされたとしても、キーワードをうまく組み立てて回答するなど柔軟な対応ができるでしょう。

面接での話し方を学ぶ

面接では、まず結論から話すことが重要なポイントです。どのような質問をされても、最初に結論を述べることで自分の伝えたいことをはっきりとアピールできます。

質問に対する結論を後回しにしてしまうと、何を伝えたいのかがよくわからなくなり、相手にうまく伝わらない可能性もあります。

面接では、まず結論を述べた上で、そこに至った根拠やエピソードを話し、説得力を高めることに重点を置きましょう。

1人で声に出して練習する

面接の練習では、実際に声に出して練習し、話すスピードや回答にかかる時間などを体得しましょう。

面接では、1つの質問に対して1-2分程度で回答するのが理想的です。1人で声に出して練習する際に、回答が短すぎたり長すぎたりするような場合には、話を付け加えたり、まとめたりして文章の量を調節していきましょう。

模擬面接で客観的にチェックしてもらう

面接の練習では、本番さながらの模擬面接を行い、話す内容だけでなく自分では気付かない話し方の癖などを客観的にチェックしてもらいましょう。

声の大きさや話す速さ、言葉遣いなど、人にはそれぞれ話し方の癖があります。話している内容は良くても、話し方が悪ければ相手に良い印象を与えることはできません。

模擬面接で話し方などを客観的にチェックしてもらい、改善すべきところを知っておきましょう。

模擬練習は経験者に依頼する

模擬面接では、本番さながらの雰囲気を作り出せる面接官が必要です。模擬練習で両親や友人に面接官をしてもらうと緊張感が薄れてしまうため、本番のような緊張感を持って面接の練習をすることは難しいでしょう。

模擬面接の面接官は、親しい間柄の人ではなく、大学のOBやOG、社会人など、就活や面接に対する経験や知識を持った経験者に依頼するのがおすすめです。模擬面接を経験者に依頼することで、的確なアドバイスが期待できます。

志望度の低い企業の本面接で慣れる

面接本番でうまく話すことができるようになるためには、実際の面接を受けて経験を積むことが近道と言えるでしょう。そのため、志望度が低い企業の本面接を受けて、面接に慣れるのも1つの方法です。

実際に面接を受けるのであれば、どのような練習よりも緊張感を持って取り組めるでしょう。その後、面接で聞かれた質問やそれに対する自分の回答を書き留め、自分で分析してみたり、友人や社会人にアドバイスをもらったりするのもおすすめです。

面接で話す内容・よく聞かれる質問

就職面接では、よく聞かれる内容や質問があります。どのようなことを聞かれるのかを事前に把握し、その質問に対する回答を準備しておくことで本番でもスムーズに回答できるでしょう。

ここでは、面接で話す内容やよく聞かれる質問について紹介します。

自己紹介

面接では、ほとんどの企業で自己紹介を求められます。企業によって内容を指定される場合もありますが、単に「自己紹介をお願いします」と言われる方が多いでしょう。

自己紹介には、氏名と学校名、学部に加え、ゼミやサークルなど、がんばっていたことや一言アピールなど、自分をアピールする内容と面接への意気込みを盛り込みましょう。

このとき、自分のことについて長々と話さず、少しだけ話すことで面接官に興味を持ってもらい、後で深堀してもらえるようにすることがポイントです。

自己PR

面接では、自己紹介に加えて自己PRを求められるケースも多く見られます。面接官は、自己PRを聞くことで「入社後に活かせる能力がある応募者かどうか」を判断するだけでなく、自己PRで話される経験などから、応募者の価値観や性格なども見ています。

そのため、事前に企業研究をしっかりと行い、企業が求める人物像と絡めてアピールすることが大切です。

そして、自己PRの最後には、自分の持つどのような経験や能力を活かして貢献したいかを伝えるようにしましょう。

志望動機

志望動機も高い頻度で聞かれる質問です。面接で志望動機を聞かれた場合には、伝わりやすいよう簡潔にまとめてアピールしましょう。

その業界の中で、ほかの企業ではなく、なぜその企業を志望するのかについて、明確な理由を伝えてください。このとき、説得力を高めるためにしっかりとした根拠を示して話すことが大切です。

また、その企業で自分の持つどのような能力を活かして活躍できるのかもアピールしましょう。

志望する業界を選んだ理由

なぜその業界を志望するのか、その理由について聞かれることも多いです。この質問をすることで、面接官は仕事に対する熱意や業界研究の程度を測り、仕事内容を理解しているかを確認しています。

この質問に対して、企業に対する憧れを答えてしまうと、質問に対する回答として論点がずれてしまうため、注意が必要です。

この質問をされた場合には、「なぜこの業界でなければならないのか」について答えましょう。その業界でチャレンジしたいことなども併せて話せば、より熱意が伝わります。

志望する企業を選んだ理由

志望する企業を選んだ理由について聞かれた場合には、同じ業界のほかの企業でなく、なぜその企業でなければならないのかを明確に伝えることがポイントになります。

そのためには、企業研究をしっかりと行い、事業内容や社風、企業理念を理解することが大切です。その上で、その企業の特色や強みに触れ、その企業を選んだ理由について説明しましょう。

ただし、調べればわかることを挙げて説明しても説得力に欠けるため、自分の経験を絡めてアピールしたり、入社後に自分の経験や能力を活かしてどのように貢献したいかを伝えたりすることをおすすめします。

学生時代に取り組んだこと

面接では、学生時代に取り組んだこともよく聞かれます。この質問に対しては、嘘をつくことなく正直に答えましょう。良いように見せようとして嘘をつくと、話を掘り下げられたときに答えられなくなってしまう可能性もあります。

そのため、学生時代に取り組んだことは事実に基づいたエピソードを話しましょう。ただし、取り組んだことをそのまま伝えるのではなく、面接官に評価されるように話すことが大切です。

企業が求める人物像を知り、その人物像に絡めてアピールしましょう。どのようなことに取り組み、どのように努力してどのような結果になったのかを、具体的にわかりやすく伝えるようにしてください。

自分の強み・弱み

強みと弱みも面接でよく聞かれる質問です。この質問をすることで応募者の性格だけでなく、応募者が自己分析をしっかり行っているかを見ています。

強みを話すときには、エピソードを元に、面接官の印象に残るよう自分なりの言葉で伝えるのがおすすめです。また、弱みを聞かれたときに、マイナスイメージを与えたくないという思いから「特にありません」と伝えてしまう人がいますが、これは逆効果です。

自分の弱みをはっきりと伝え、その弱みを克服するためどのような努力をしているかを併せて伝えるのが重要なポイントです。

これまで苦労したこと・辛かったこと

これまで苦労したことや辛かったことを聞くことで、面接官は応募者が困難に遭遇したときにどのように困難と向き合い克服する人物なのかを知ろうとしています。

そのため、この質問をされた場合には、自分は困難を克服できる人間だとアピールし、具体的なエピソードを交えてどのように困難と向き合ってきたのかを伝えるようにしましょう。

企業への逆質問

近年は、「最後に何か質問はありますか」という企業への逆質問を求められるケースも多くなっています。この質問では、面接官は応募者の志望度やコミュニケーション能力を見ています。

このとき何も質問しなければ、企業に対してあまり興味がないと捉えられる可能性があるため、質問はするようにしましょう。

ただし、調べればすぐにわかることや、すでに話したことなどについて質問することは避けましょう。業務内容や社内環境などについて質問するのがおすすめです。

面接練習でチェックしておくこと

面接練習では、話し方や話の内容だけでなく、ほかにもチェックすべきことがたくさんあります。就活を成功させるためにも、面接のポイントをしっかり意識して面接練習をすることが大切です。

ここでは、面接練習でチェックしておくことについて解説するため、ぜひ参考にしてみてください。

身だしなみ

面接では見た目の第一印象も重要なポイントとなります。身だしなみはしっかりとチェックしておきましょう。

身だしなみでは清潔感が重要視されます。面接ではリクルートスーツを着用し、ワイシャツも含めシワや汚れがないか確認しましょう。

また、髪色や髪型も見られています。基本的に髪色は黒色で、髪が長い場合にはゴムでまとめるようにしましょう。

入室時のマナー

入室前にはドアを軽く3回ノックし、「どうぞ」という声かけがあったら「失礼いたします」と言ってドアを開けましょう。部屋に入ったら体をドアの方へ向けてドアを閉めます。

ドアを閉めたら面接官の方を向いてお辞儀をし、「よろしくお願い致します」と挨拶したら、椅子の横に姿勢を正して立ちましょう。

面接官から「大学とお名前をお願いします」と言われたらその通りに答えます。そして、着席を促されたら「失礼いたします」と言って軽くお辞儀した後に着席してください。

退出時のマナー

面接が終わったら「本日は、お忙しい中貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」と言って深くお辞儀をします。

ドアの前へ来たらもう一度面接官の方へ体を向け、「失礼いたします」と言ってからお辞儀をし、ドアを開けて退出しましょう。このときも、ドアに背を向けたままドアを開けることがないよう気を付けてください。

最後のお辞儀は丁寧に、また顔を上げる際、面接官と目を合わせることができれば好印象を与えられるでしょう。

早めにいつから面接練習を始めるかを決めて対策しよう

面接の練習はいつから取り組むべきか、話す内容やよく聞かれる質問などについて詳しく解説しました。

就活で面接対策はとても重要になるため、いつから面接練習を始めるかが重要なポイントになります。就活ではすべきことが多いため、時間を取るのが難しい場合もあるでしょう。しかし、スケジュールを立ててしっかり面接練習を行っておけば、余裕を持って本番に臨めるようになります。

本記事で紹介した内容を参考に、いつから面接練習を始めるかを決め、早めの対策を心がけて就活を乗り切りましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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