【例文7選】就活の「将来像」とは?見つけ方と回答のポイントを解説!

【例文7選】就活の「将来像」とは?見つけ方と回答のポイントを解説!

今回は、面接で良く聞かれる将来像について解説していきます。

過去の経験を振り返るのにも大変なのに将来なんて考えられないといったお考えがあるのも理解できます。

しかし、しっかり将来像を見据えることができると自分に合う会社やファーストキャリアはどのように積むべきなのかが見えてきます。

そうすれば、少しずつでも自分の将来にワクワクできるのではないでしょうか!

この記事を読んでしっかり将来像を固められるように準備していきましょう!

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【将来像】ESや面接で将来像を求められることは少なくない

就活の面接やESでは、将来像を聞かれることも少なくありません。

就活でよく聞かれる質問といえば志望動機や自己PR、ガクチカ(学生生活で力を入れたこと)などが挙げられますが、将来像も志望動機などと並ぶ頻出質問にあたります。

そのため、内定獲得に向けて選考対策を進める際は、将来像について適切な答え方を学んでおく必要があります。

実際のところ、「将来像といわれてもパッと浮かばない…」と困ってしまう人も多いでしょう。

将来像を固めて面接・ESで良いアピールにつなげるためには、自分自身についてしっかりと理解を深め、企業の採用担当者に響くキャリアビジョンを示すことが大事です。

今回は「将来像」の見つけ方のポイントや面接における回答方法などを網羅していくため、重要な点を押さえて対策を万全にしましょう。

【将来像】企業が将来像を質問する意図は?

面接では本当に将来像について多く聞かれます。

特に突破が難しくなる高次の面接程、将来像にしっかり深掘りしてきます。

ここでどうして面接で、就活生の将来像を聞くのでしょうか?

その質問の意図が理解できていれば、もし将来像が描けなかったとしても準備はしていけると思います。

以下で、企業が将来像を質問する意図を解説していきます。

企業とのマッチングを知りたい

企業が就活生に将来像を質問する意図の1つは、応募者が企業とのマッチングをどの程度意識しているかを知ることです。

将来像は入社後のモチベーションや働く姿勢に大きく影響を与えるため、企業はそれが自社の求める人物像と合致しているかを確認したいと考えています。

もし学生の将来像が企業の方向性やビジョンと一致していない場合、入社後にモチベーションの低下や業務への不適応が発生し、早期離職やパフォーマンスの低下につながるリスクがあります。

企業はこの質問を通じて、自社が求める方向性と学生の目指す将来像がどれほど合っているかを見極めているのです。

したがって、自分の将来像を描く際に企業研究を十分に行う必要があります。

企業の公式サイトや会社説明会での情報をしっかり確認し、自分のキャリアプランとどのように結びつけられるかを考えることが大切です。

学生の人柄が知りたい

企業が将来像を聞くのは、学生の人柄を知りたいという意図もあるためです。

その人が将来活躍したい場所や活かしたい能力、具体的な働き方などをヒアリングすれば、一人ひとり異なる価値観やものの考え方は自然と見えてくるでしょう。

企業はそれぞれの適性を考慮したうえで配属先や担当業務を考える必要があるため、採用にあたって人柄を確かめることは欠かせません。

また、将来像を通じて人柄がわかれば、自社が社員に求めるキャリア形成に合う人か判断しやすくなるでしょう。

企業が理想とする形でキャリアを築いてくれる人あれば、仕事内容や社風が本人が望む将来像の妨げになることはなく、むしろ企業はその将来像を手に入れるための絶好の場を用意できます。

つまり学生と企業の相性の高さを確かめられる良いきっかけになるため、企業は将来像を質問し、学生の人柄をチェックしているのです。

成長意欲が知りたい

企業が将来像を聞く意図には、成長意欲を知りたいという狙いも関係しているでしょう。

自分の将来を見据えて真面目に就活している学生は、将来的に成長し、積極的に会社へ貢献してくれる可能性が高いといえます。

企業はそんな学生の真面目さや意欲を買ったうえで採否を考えるため、より成長意欲が高い学生かどうか見極める必要があるのです。

「もっと学びたい」「苦手を克服して新しい自分になりたい」という姿勢が見えれば、成長意欲の高さを感じられるため、将来の貢献度の高さに期待が持てるでしょう。

本人の語る将来像からは、そういった学ぶ姿勢や成長に対して貪欲な姿勢が見えるものです。

そのため将来像をアピールする際は、自分自身の具体的な成長意欲の高さが伝わるように意識することが大切です。

キャリアのスピード感覚を知りたい

企業が将来像を聞く理由には、キャリアのスピード感覚を知りたいという心理もあるといえます。

一人ひとりキャリアのスピード感覚は異なりますが、成長したい姿勢を強く持っている学生は、早いうちにキャリアアップし第一線で活躍することを望むものです。

企業は、そういった主体性や積極性を持つ人を採用したいと考えています。

主体性や行動力にあふれる学生を採用すれば、どんどん必要なことを吸収して伸びてくれるため、自社に明確に貢献してくれる日も近いでしょう。

反対に「のんびりゆっくり成長できればいい」というスピード感覚の学生は、大きな伸びに期待できないため、採用を見送る傾向にあります。

自社が理想とするスピード感覚でキャリアを形成していける人か知るためにも、企業は学生に将来像を聞いているのです。

【将来像】将来を考えることのメリットとは

ここまで面接において将来像を聞く意図について解説してきました。

ここからは、将来を考えるメリットを述べていきます。将来を考えるメリットはたくさんあります。

将来を具体的に考えられている人とただ漠然と毎日を生きている人だとどちらが、目標を達成しやすいのか成長を遂げやすいのかは一目瞭然だと思います。

では、具体的に将来を考えるメリットを解説していきます。

就活の軸が明確になる

将来のことを考えることで、就活の軸が明確になります。

就活の軸が明確になっていないと、どの企業に応募すれば良いのか、何をしたいのかが分からず、就活をスムーズに進めることができません。

一方で自分の将来像を考えることは、社会人になる上で自分が何を大切にしているのか、何を優先するべきかが明確になります。

その結果、自分に合った企業がどこなのかが明確になり、企業選びがしやすくなります。

自分で決めた就活の軸をもとに就活を行えば、入社後のミスマッチも防げるため事前に考えておくことが大切です。

選考対策がしやすくなる

将来像を明確にしておくと選考対策がしやすくなります。

あらかじめ将来像を明確にしておくと、自分がどのような価値観を持ち、企業に入社したあとのキャリアプランやキャリアビジョンを考えることができます。

将来目指していることは、面接で頻出の質問です。

将来像が定かでないと、その企業を選んだ志望理由に説得力が得られず、自分の意欲やその企業で働きたい思いが伝わりません。

面接では捻った質問をしてくることもありますが、将来像が明確になっていれば、回答に詰まることなく自分がアピールしたいことを伝えることができます。

志望動機に説得力が増す

面接において、志望動機が聞かれることは必須だといっても過言ではありません。

そのような中、「将来○○になりたい(したい)と考えており、御社であればそれが叶う環境であるため志望しています。」と伝えることができるといかがでしょうか。

上記で記載したように将来像→(就活の軸)→企業選びの順番で伝えられているので、面接官に企業にただ興味があるだけでなく志望する根拠をより詳しく伝えることができます。

【将来像】目標と将来像の違い

ここまで面接で将来像を聞く意図や将来像を明確にするメリットなどについて解説してきました。

ここで、1つ疑問に思いませんか?将来像を連呼しているけれども、就活における将来像と目標との区別はどのようにしているのでしょうか。

ここからは、就活における将来像と目標の違いについて解説していきます。

目標とは

就活における目標とは、企業に入社して達成したいことのことを指しています。

だから、就活で目標を聞かれた場合は、あなたがその企業に入社して達成したいことをしっかり述べるようにしましょう。

例えば、「私はこれまでスポーツを通して、一番を目指してきたので、入社後も営業成績ナンバー1を達成したいです」ような企業に入社してから成し遂げたいことが就活における目標です。

将来像とは

就活における将来像とは、自分のなりたい姿やどう活躍していきたいかについて指しています。

就活で将来像を聞かれた場合には、あなたの将来なりたい姿や入社後どのように活躍していきたいかを伝えるようにしましょう。

例えば、「私は、父が経営者で、その姿を小さい頃から見てきて大変尊敬しているので、将来は父と同じように経営者になりたいと考えています。」ような自分のなりたい姿等が就活における将来像です。

【将来像】実際にどうやって考えればいいの?

ここまで面接で将来像を聞く意図や将来像を考えるメリットなどについて解説してきました。

しかし、いきなり将来像を考えろと言われても難しいところがあると思います。

だからここから将来像をどのようにして考えるべきかについて記載していきます。ぜひ、参考にして頂いて魅力ある将来像を描いてみて下さい!

キャリアアンカーをもとにして考える

将来像を考える際は、キャリアアンカーをもとにするアプローチがあります。

キャリアアンカーとは、自分自身のキャリア形成において、譲りたくないと考える価値観やこだわり、考え方、要望などのことです。

キャリアアンカーに基づいて将来像を考えれば、将来的にどのような人でありたいのかを、自分が普段大事にしていることを考慮したうえで将来像を定められます。

なお、キャリアアンカーとは、具体的には以下の8つに分類できることが特徴です。

キャリアアンカー
  1. 管理能力:マネジメントを担うことで成長するタイプ
  2. 技術的・機能的能力:エキスパートを目指すタイプ
  3. 安全性:リスク回避と継続性・安全性を重視するタイプ
  4. 創造性:創造的な仕事を好むタイプ
  5. 自律と独立:自分なりの方法で仕事を進めたいタイプ
  6. 奉仕・社会献身:他人や社会に貢献したいタイプ
  7. 純粋な挑戦:困難にチャレンジするのが好きなタイプ
  8. ワークライフバランス:生活スタイルを重視するタイプ

キャリアアンカーの中から自分に当てはまる分類を確かめれば、自分がどんなことを重視して働く人なのかがわかってきます。

それにより、将来像も定まっていくため、組織の中での動き方なども考えながら整理してみましょう。

なお、キャリアアンカーの分類については診断ツールもあるため、わからない場合はツールをもとに自分のキャリアアンカーを確かめることもおすすめです。

過去経験から尊敬できる人を思い浮かべる

将来像を考えるときに、まずは過去の経験を徹底的に深掘りしてみましょう。

その中で例えば、尊敬していた人や目指していた人、何か取り組んでいた時の目標などがあったと思うので、それを将来像に活用してみるのもありだと考えます。

ただ面接の場では、尊敬していた・尊敬している人や目指していた・いる人を答える場合には、しっかり理由も答えられるように準備しておきましょう。

過去経験からやりがいに感じたことを探す

将来像を考える際は、自己分析し、とにかく自分について知ることが欠かせません。

自分とはどのような人なのか、どのようなときに自分らしくいられるのかを確かめるのなら、過去の経験を振り返りましょう。

さまざまある過去の経験を一つひとつ思い出しながら、やりがいを感じたことを思い出すことが大切です。

やりがいを感じたときや何も考えずに没頭できたときこそ、自分が自分らしくいられる瞬間といえます。

その瞬間を働き方に置き換えてみれば、働くうえでどのような将来どのような自分でありたいのかは見えてくるでしょう。

勉強やアルバイト、部活、趣味など、過去の経験を自己分析結果をもとに思い出し、将来像の設定につなげてみてください。

将来どうなっていたいかを考える

将来像を考える上で、ぼんやり抽象的に考えるのもありですが、○歳までにといった年齢のような具体的なもので区切っていくと「結婚していたい」「子どもがほしい」「家や車がほしい」などとやりたいことがでてくる可能性があります。

だから、年表などを作ってみて、この年でこれをする、こうなっていたいなどと目に映る形で書き込んでいくと将来像も明確になっていくことが考えられます。

3年後の姿

3年後は入社から一定の経験を積み、ある程度1人で仕事をこなせるようになり、後輩ができるタイミングでもあります。

したがって、3年後には自分が具体的にどのようなスキルを身につけ、どのような業務に携わっているのかを明確に答えましょう。

例えば「3年後にはプロジェクトの中核メンバーとして活躍し、自分が主体的に仕事を進めることでチームに貢献したい」といったように、具体的なプロジェクトや役割を挙げると説得力が増します。

また、どのようなスキルを磨き、どのような経験を積んでいるかを説明することで、自分の成長ビジョンを企業に伝えることができます。

現実的、かつ少し先を見据えた目標を設定することが大切です。

5年後の姿

5年後には業務スキルが十分に身につき、部門の主力として活躍していることが期待されます。

より責任のあるポジションに就き、チームやプロジェクトをリードする役割を担っていることを想定して回答を組み立てることが重要です。

例えば「5年後にはリーダーシップを発揮し、部門の重要なプロジェクトを主導する立場になりたい」と具体的に語ると、自分が成長を見据えていることが伝わります。

また、企業に対してどのような貢献ができるのか、自分の存在がどう企業の成長に貢献できるのかをアピールすることが大切です。

自分がどのようなポジションに就き、どのような役割を果たしているのか、具体的なビジョンを持っていることが評価のポイントとなります。

10年後の姿

10年後はスペシャリストやゼネラリスト、中間管理職などの立ち位置が求められる時期です。

ここでは、少し大きな目標を語ることも許容されるため、自分の理想像や目指すべき姿を具体的に描くことが大切です。

例えば「10年後には自分の専門分野でのスペシャリストとして、業界のリーダーシップを取れる存在になりたい」や「部門を統括するマネージャーとして、事業の方向性を決定する立場で貢献したい」といったように、自分の成長の軌跡を描きつつ、目指すべき姿を明確に示しましょう。

自分のキャリアがどのように発展し、どのようにして企業の発展に寄与しているのかを具体的に説明することが重要です。

自分がどのような役割を果たし、どのように企業の成長に貢献するかを語ることが求められます。

OB・OG訪問でなりたい社員を見つける

将来像を考える上で、うってつけなのは、OB・OG訪問だと思います。

OB・OGはいわば自分が行きたいと思っている会社で目指すことができるロールモデルです。

いいなと思う社員さんを見つけるだけで自分の目標の存在になる可能性が考えられます。

面接の場合でも、御社の営業部の○○さんのように3年目で営業部長になりたいです、といったような面接官がイメージしやすいような将来像も伝えることができます。

理想の生活をイメージする

将来像を考える中で、理想の生活をイメージするのも良い方法だと考えられます。

最近だと、芸能人や有名人の積極的なYouTubeやSNSなどのメディア露出もあり、その人達の生活も覗けるようになりました。

そこで、見た情報からこんな生活や生き方がしたいと思いが芽生えたこともあるのではないでしょうか。

そのようにして、大成した人を見ながら自分の理想を膨らませていくのも良いと考えます。

やりたくないことを排除する

全く将来像が浮かばない方は、まずはやりたくないことを排除する考え方もあります。

なかには、「会社に縛られることは嫌だ」と考える人もいます。

過去の経験からモチベーションややる気が起こらなかったことは、なりたくない自分のひとつと考えて、自分が人生や仕事において興味があることや何を大事にしているか考えることいいでしょう。

以下ではモチベーショングラフの作成方法についてご紹介をしています。

モチベーショングラフは過去にモチベーションが高かったイベントを明確化でき、興味があることやモチベーションが低かったときに、どのように乗り越えてきたかがわかります。

過去のこれらの感情の変化を分析することによって、将来像が明確化する助けになるでしょう。

ぜひ下の記事をぜひ参考にしてみてください。

その企業で叶えられることを考える

将来像を考える時はその企業で叶えられることを考えてみましょう。

たとえば「入社してすぐは〇〇に携わり、将来は△△の製品開発をしたい」などとその企業にいることで叶えられることを例に根拠をもって具体的に回答ができるように考えていきます。

将来像として、以下の将来像を立てる人もいますが、企業を踏み台にするような印象を与えるため、やめましょう。

NGな将来像
  • 市場価値を高めてより給料の高い企業に転職したい
  • スキルを身に着け、起業したい

面接の時は、その企業へ入社して活躍する意欲が高いかを判断してもらうためにはその企業で叶えられることを事例に回答していくといいでしょう。

【将来像】面接官にバッチリ刺さる答え方

ここまで将来像の考え方について記載しました。

しかし、どんなに素晴らしい将来像を掲げていたとしても、それが相手に伝わらなかった場合は無意味に等しいです。

だからこそ、ここでは将来像にかかわらず他の分野でも活用できる面接官にバッチリ刺さる答え方について解説していきます。

「結論」ファースト

実際の面接を受けた方や面接練習をした方、面接対策のセミナーに参加した場合にどこでも言われることが、どのような質問でも結論ファーストで答えろということです。

なぜ結論ファーストで答えないといけないのか、結論ファーストで答えることができれば、ダラダラ答えられるよりも聞く側が先に結論を知っていた方が理解しやすいからです。

だからこそ、面接の場では、どのような質問でも結論から述べることを心がけて下さい!

なぜそう思ったのかの「動機」

将来像を答えると、聞いた側はなぜいろんな目指したい姿がある中で、その将来像を選んだのか気になります。

だから、結論ファーストで答えた後には、そう思った動機を自身の考え方や過去経験をもとに深掘りした上で、説明できる状態を作って下さい。

面接の場では、結論で答えた後に、このなぜそう思ったのかの動機を答えるので、ここは簡潔すぎなくても大丈夫です。

しかし、長すぎず短すぎず、相手に自分の動機が刺さるように答えられるようにしましょう。

そのためにはどんな「行動」が必須なのか述べる

将来像の動機を伝えたら、次はそうなるためには入社後にどのような行動を起こすことが必要なのかを述べられると、この就活生は、自分のなりたい姿を実現するためにやることが明確で、しっかり考えられていると印象を受けられると考えます。

それに加えて、これは企業研究しっかりできていないと言えないことでもあります、社内にはどんな部署があって、どんな制度があるかなどを知った上で述べているので、企業分析もしっかりしていることを伝えられることができます。

短期的な目標と長期的な目標の双方に対して具体的な行動計画を示すことで、面接官に対してあなたの計画が現実的であり、着実に達成に向けて努力する姿勢があることを印象付けられます。

特に、目標達成に向けたステップを細かく分け、どの段階で何を行うべきかを明確にすることで、面接官に具体的なイメージを持ってもらうことが大切です。

自分の計画の中でどのスキルや経験が不足しているのかを認識し、それを補うための具体的な行動も示すと、より現実味が増します。

また、自分の成長と会社の成長がどのようにリンクするかを意識し、相手に納得感を与えることもポイントです。

短期的な目標と行動

短期的な目標と行動について述べる際には、3〜5年後の近い将来を見据えた目標を具体的に設定し、その達成のためにどのような行動を取るのかを細分化して伝えることが重要です。

この時期はまだ自分が学びの段階にあることを意識し、まずは基礎的なスキルを磨くための行動計画を示すと良いでしょう。

例えば「3年後にはプロジェクトの中心メンバーとしてリーダーシップを発揮できるようになりたい」という目標を掲げるとします。

そのためには「現場での経験を積む」「業務の全体像を理解する」「社内外のコミュニケーションスキルを向上させる」「専門知識を深めるための研修や資格取得に積極的に参加する」などの行動が求められます。

「月に1回の社内勉強会で発表を行い、知識を深める」「上司や先輩からフィードバックを積極的に求め、改善点を迅速に取り入れる」など、細かく行動を設定しておくと面接官にも伝わりやすくなります。

長期的な目標と行動

長期的な目標と行動を述べる際には、10年後の遠い未来を見据えた大きな目標を掲げ、それに向けてどのような行動を取るかを伝えることが求められます。

長期的な目標は多少大きく、理想的で現実味に欠けるものであっても構いませんが、そのための行動計画をしっかりと示すことで説得力を持たせることが重要です。

例えば「10年後には新規事業を立ち上げ、会社の成長を牽引する存在になりたい」という目標を設定した場合、その達成には多くの経験を積み、スキルを磨き、必要であること、そしてそのための行動を明確に伝える必要があります。

「まずは現場での業務経験を積み重ね、業界の知識を深めるとともに、マーケティングや経営の知識を習得する」「新規事業の企画に積極的に参加し、企画立案や事業運営のスキルを磨く」など、現実的かつ具体的な行動計画を示すことで、目標の実現に向けた道筋を伝えられます。

企業に入社したら「実現したいこと」

会社に入社してから実現したいこと、叶えたいことまで具体的に話すことができるとより面接官も入社後の姿をイメージしやすいです。

また、将来像と併せて企業に入社してから実現したいことを述べられると強い入社意欲も面接官に伝えることができます。

将来像も大事ですが、企業は入社意欲を感じない就活生を取りたいとは思わないと思うので、将来像に加えてしっかり入社意欲もアピールしていきましょう!

【将来像】例文7選!一挙紹介

ここまで将来像を考えるメリットや面接官にバッチリ刺さる伝え方などを解説してきました。

少しは、将来像を考えられるようになったのではないでしょうか。

しかし、漠然としすぎてまだまだ本番の面接では答えられないと考えている方も多いと思います。

以下で、例文をいくつか紹介しますので、参考にして頂ければと思います!

例文①:営業成績で1位になりたい

私は、営業成績で1位になりたいです。大学まで空手を続け、どのような大会でも2番だったので、1番に対して、強い執着心があります。
入社後に営業成績で1位を取るためには、営業で結果を出している人に教え乞ったり、分析を行ったり、誰よりも汗水垂らして仕事に従事していきます。
また営業成績で1位を取った後には、営業部長になり、結果のでる営業方法を他者にも伝播していきたいです。

例文②:自分の開発した製品を世に出したい

私は、自分の開発した製品を世に出したいです。
私の父がエンジニアとして働いており、父が開発した製品が世の中の人に役立っている光景を見て、自分でもそれを成し遂げたいと思いました。
入社後に自分の開発した製品を世にだすためには、開発スキルを向上させることはもちろんのこと、製品開発のリーダーになって先導していきたいと思っています。まずは、同期の中で1番の開発スキルを習得し、御社の開発中の新製品に少しでも関わりを持ちたいです。

例文③:誰からも信頼されるような人材になりたい

私は、誰からも信頼されるような人材になりたいです。高校時代の部活動の顧問の先生が誰にも分け隔てなく接し、誰からも信頼されている様子を見て、かっこいいと思いました。
入社後に誰からも信頼されるような人材になるためには、与えられた業務で結果を出し続けることと結果のだせるチームのリーダーになり周りを先導していきたいと思っています。
まずは、入社後にアポ獲得数1番をとりたいと考えています。

例文④:常に成長し続け、市場価値を高めたい

私は、常に成長し続け、市場価値が高い存在になりたいです。
私の尊敬している人である有名人Nさんの誰もマネできない唯一無二な存在として活躍している姿を見て、私も社会から必要とされながらも唯一無二な存在でありたいと思うようになりました。
入社後に、成長し続け、市場価値を高めていくためには、様々な業務をやらせて頂いて、スキルを磨き、たくさんのスキルを掛け合わせる必要があると考えています。
まずは、営業職でどんな人にも売れるような能力をつけ、その後に他のスキルも身につけていきたいです。

例文⑤:技術を極めたスペシャリストになりたい

私は、技術を極めたスペシャリストになりたいです。私は、サッカーが好きで海外サッカーをよく見るのですが、何かに卓越したスキルをもっている選手が活躍しているのを見て、自分も何かに特化した人材になりたいと思いました。
入社後は、自分の適性を見定め、その分野に詳しい人からスキル構築・向上のために積極的に吸収していきたいと思います。
まずは、様々な業務に携わらせて頂き、自分にどのような適性があるのか見極めたいと思っています。

例文⑥:頼れるマネージャーになりたい

私は将来、頼れるマネージャーになりたいです。 これは、単に組織内で昇進することだけでなく、後輩が困っているときや挫折したときに経験者として具体的なアドバイスやサポートすることのできる存在になることです。
過去の経験や成功例を通じて、チーム全体が共有するビジョンや目標を明確にし、メンバーがそれに向かって働けるような環境を作り上げることが大切だと考えています。
そのためにも、積極的にリーダーシップスキルを磨き、たくさんの業務を経験し、スキルを向上させていきます。
さらに、柔軟性と適応力を備え、変化する状況にも迅速に対応できるようにしていきます。
組織やチーム全体がより一体感を持つことで、共に成長できるようなリーダーシップを発揮していき、企業に貢献をしていきたいです。

例文⑦:後輩の教育に携わりたい

私は、後輩の教育に携わっていきたいです。
後輩の教育に携わりながら、成長できる環境を提供し、彼らが自分の力を最大限に発揮できるようにサポートしたいです。
私は自らの経験や知識を共有し、後輩たちがスキルや専門知識を習得しやすいノウハウや企業が大切にしていることを伝えられる存在でありたいと考えています。
その他にも、単なる知識の伝達だけでなく、問題解決能力やコミュニケーションスキルの向上にも焦点を当て、実践的なスキルを身につけられるようなプログラムを構築していきます。
これが、社員として一丸となって目標を目指す組織づくりに大切だからです。
後輩たちが成功に向かって進む姿を見ることが、私の喜びであり、そのために貢献していきたいです。

【将来像】気をつけるべきNGポイント

ここまで就活で用いる将来像について様々な角度から解説してきました。

しかし、将来像を考えることや面接で、将来像を伝える時には、気をつけるべき注意点やNGポイントがいくつか存在しますので、それを理解した上で、将来像の見直しや本番の面接に臨んで頂きたいと考えています。

内容が企業とマッチしない

就活生本人の目指すものが、自社で叶えられないと面接官が判断した場合には、面接で落とされる可能性が高くなります。

これには賛否両論あります、入社後のミスマッチを回避できたとも考えられますし、逆にすごく行きたかった会社の場合には、しっかりと企業分析をした上で自分が本来考えていた将来像を変更しなければならない状況が生まれてしまいます。

個人的には、前者でいてほしいなと思っています。

就活は自分の将来像を叶えるための手段でしかないので、自分の目指すべき姿を曲げてまで、入社すると入社後がしんどいと思いますので、等身大の自分を受け入れてくれる会社を探す方が中長期的にハッピーな社会人生活を送れている自分が想像できるのではないでしょうか。

プライベートすぎる

プライベートな願望を話しすぎてしまうと、仕事のイメージができていないのかと思われがちなので良くないです。

就活は、企業と就活生両方に選ぶ権利が与えられていますが、どうしても育成や入社後のサポートなどでコストがかかるのは企業なので、企業の方が立場が高くなりがちです。

だから、個人的なプライベートばかり述べていると、他に企業に貢献しようとしてくれる就活生はごまんといるので、落とされる可能性が高くなってしまいます。

しかし、個人的なプライベートも述べすぎるとダメなだけで、少々述べるぐらいなら大丈夫です。

漠然としている

将来像は、夢ではありません。

自分が立てた将来像の実現可能性がしっかりあることを筋道を立てて、面接官に伝える必要があります。

そのためには、しっかりと未来と過去の自己分析が必要となります。

過去経験をもとに大事な価値観や考え方を洗い出し、こんな価値観や考え方を大事にしているから将来はこんなことがしたい、こんな風になりたいと自分だけでなく、相手にもイメージがわくように伝えなければいけません。

事実を誇張してしまう

面接でよくありがちなことですが、事実を誇張してしまうことは控えましょう。

将来像の動機として、過去経験を用いる場合、事実からかけ離れてしまうと面接官の深掘りに対応できない場合があります。

面接なので、少しくらい盛ることは許容範囲だと思われますが、誇張しすぎると、例え目の前の面接を突破できたとしても入社後に居づらくなるケースも考えられますので、事実からかけ離れ過ぎずに将来像を考えていきましょう。

実現性のない将来像を言う

実現性のない将来像を話すことはNGです

例えば「入社3ヶ月で営業売り上げ1位を達成したい」といった目標は現実味がないと捉えられることが多いです。

入社後は通常、数ヶ月間の研修期間が設けられており、その間に業務の基礎や社内のルール、製品知識などを学ぶ必要があります。

そのため、実務に本格的に携わるのは研修が終わってからとなり、数ヶ月で成果を上げるのは実質、不可能です。

また、すでに活躍している先輩社員がいる中で「短期間でトップに立つ」という発言は、業界の知識や経験の不足を露呈するだけでなく、先輩に対して非常に失礼です。

面接官に「口だけの人間」「自己分析不足」といった印象を持たれるでしょう。

企業側は新卒の人材に対して「即戦力」としての活躍よりも「着実に成長し、長期的に貢献できること」を求めています。

したがって、将来像を話す際には、自分の成長の過程を踏まえた現実的な目標設定を心掛けることが重要です。

【将来像】面接での答え方に関するよくある質問

最後に、将来像の面接における答え方に関してよくある質問をチェックしていきましょう。

よくある質問は、以下のとおりです。

よくある質問
  • 将来の自分についてのイメージはどのようにしたら沸きますか?
  • 避けるべき将来像の答え方はありますか?
  • 「将来の展望」とは違いますか?
  • 「将来のビジョン」とは違いますか?

将来像をしっかり定めて明確な答え方をするためには、将来像について正しい認識を持つことが大切です。

そのため少しでもわからないことや不安なことがあれば、よくある質問をチェックしたうえで問題を解決しておきましょう。

では、質問の回答を一つひとつまとめていきます。

将来の自分についてのイメージはどのようにしたら沸きますか?

将来の自分についてイメージを固めるためには、会社説明会やインターンシップに参加することが重要です。

会社説明会やインターンシップに参加すれば、働き方や具体的な業務内容について詳しい情報を知ることができるため、自分の活躍している姿をイメージしやすくなるからです。

特にプログラム内に業務体験やグループワークが含まれるインターンシップは、会社で働くことを疑似体験できるためおすすめです。

社会人経験を積むことで将来像を考えやすくしたい場合は、長期インターンで実際に働いてみることも良いでしょう。

避けるべき将来像の答え方はありますか?

将来像を答える際は、志望先企業に関連しない将来像を回答するのは避けましょう。

企業は本人の人柄や入社意欲などを確かめるために将来像を聞いているため、志望先企業にまったく関係のない将来像を答えていては、企業の狙いから外れてしまいます。

そのため、アピールとして意味がなくなってしまい、企業からは「的外れなことを言っている」などとネガティブな評価をされることになります。

たとえば趣味に関する将来像、家庭を築く中での理想的な将来像などが挙げられます。

「将来の展望」とは違いますか?

将来像は、「将来の展望」とおおよそ意味は同じです。

将来像は将来的になりたい自分の姿を指しているため、将来の展望は、なりたい立場や理想とする環境などを伝えると良いでしょう。

ただし、基本的にどちらも企業として聞いている意図は変わりません

企業は本人の人柄やキャリアに対する考え方をヒアリングしたいと考えているため、将来像はなりたい自分について焦点を当てること、将来の展望は目指す方向性などを伝えて分ける形で問題はありません。

「将来のビジョン」とは違いますか?

「将来のビジョン」も、実際のところは「将来の展望」とほぼ同じ考え方で問題ないでしょう。

どちらも将来像と同様に、企業は、本人の人柄・キャリア形成についての価値観などを知りたい狙いで質問しています。

ビジョンには構想、理想像、展望などの意味があるため、和訳すれば将来像や将来の展望とほぼ同じ意味であることがわかります。

そのため将来のビジョンを聞かれた際は、将来像・将来の展望と同じ方向性の答え方で問題ありません。

まとめ

今回は、将来像について解説してきました。就活において、過去の経験でさえ深掘りが大変なのに未来のことを考えろと急に言われても難しいところが実際あると思います。

実際に、人の考えなんてすぐに変わることが多いですし、未来の状況もどんな風になっているか予想がつかないこともあるからです。

しかし、そう思わず、未来の自分がどうなりたいのか・どうありたいのかを分からないなりに考え続けてほしいなと思います。

将来像はこれからの人生で、自分が進んでいくための指針になります。

この指針がブレブレだと迷いながら人生を送ることになり、人生が充実しにくいと思います。

だからこそ、この就活という機会に将来像を考えてみてください。未来や自分の考えは変わりますので、考えることに意味があると思っています。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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