メガバンクの志望動機の書き方を解説|各銀行の特徴と対策も紹介

メガバンクの志望動機の書き方を解説|各銀行の特徴と対策も紹介

就職活動を行う上で人気の業界というものが存在します。

金融業界もその中の一つでしょう。

中でもメガバンクは就職活動の選択肢の中で、非常に人気があります。

過去にはドラマなどでも取り上げられたことがあり、倍率が相当上がったこともあります。

しかしメガバンクを志望する上で、適切な志望動機はどのようなものなのかを理解していない人は意外と多く存在します。

当然それではメガバンクでも内定を勝ち取ることはできませんし、別の業界でも就職活動に苦戦してしまうことでしょう。

そこで今回はメガバンクに志望する上でどのような志望動機を書けば良いのかということを中心に、ご紹介していきます。

【メガバンクの志望動機】志望動機は、その銀行ならではのものに

単純にメガバンクの志望動機を考えるといってもそこには共通の書き方があるわけではありません。

多くのメガバンクの中から、なぜそのメガバンクを選んだのかについて納得できる理由が必要となります。

他にも、メガバンクに合った志望動機を書く上では企業研究が不可欠となってきます。

またそれ以前の問題として、そもそもメガバンクとは、どのような銀行なのかということを理解する必要があります。

メガバンクは全国的に展開している銀行のことを指し、その中でも大手の企業と取引を行っているというのが、主な特徴として挙げられます。

しかしこれは、あくまでおおまかな概要であって詳細には金庫ごとの違いが存在します。

それらを詳しく理解する上でも、メガバンクに対する十分な企業研究が必要となります。

【メガバンクの志望動機】メガバンクの志望動機を書く際の3つのポイント

メガバンクと呼ばれる三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行は、いずれも一般企業に比べて安定性があり、給与水準も高いことから就活生に人気があります。

当然ながら内定を勝ち取るには厳しい競争を勝ち抜かなければならいので、志望動機を書く際にもできる限り人事担当者の興味を惹きつけなければなりません。

ここでは、メガバンクを志望する学生が志望動機を記入する際に、ぜひとも抑えておきたいポイントについて詳しく紹介します。

さまざまな業務の適正があることをアピールする

メガバンクはどこも銀行だけでなく信託銀行や証券会社、シンクタンクといった数多くの関連会社が連結した形のファイナンシャルグループを形成しています。

そのため、総合職として入社した場合は一般的に3~5年程度のローテーションで全国の支店やさまざまな部署を移動してゼネラリストとして幅広い業務を担当します。

志望動機を記入する際に「自分は○○の業務をやりたい」と明確な意思を表示することは決して悪いことではありませんが、あまりに固執してしまうと人事担当者からは「別の仕事では力を十分に発揮できないだろう」と思われてしまうかもしれません。

幅広い業務に対応できる柔軟さも合わせてアピールするようにしましょう。

メガバンクそれぞれの特徴を理解する

メガバンクの選考過程で必ず聞かれるのは「なぜ金融業界の中でメガバンクを選んだのか」、そして、「メガバンクの中で当社を選んだのはなぜか」ということです。

多くの学生にとってメガバンクへの就職は憧れであり、もしかすると「メガバンクならばどこでも良い」と考えている学生もいるかもしれません。

しかし、人事担当者が求めているのは自社の行風に合った人材であり、面接でもその点について突っ込んで質問されるケースがよくあります。

「なぜ当行を選んだのか」という質問に対して納得の行く回答をするためには、メガバンクごとの特徴を十分に理解したうえで、ここでしかできないことをアピールすることがとても有効です。

事前にしっかりと考えをまとめておきましょう。

入行後、活かせる経験を話す

志望動機には「なぜこの銀行を選んだか」だけでなく、「入社したらこの銀行で何を成し遂げたいのか」についても必ず触れるようにしましょう。

このときに、学生時代の経験をリンクさせながら将来のキャリアプランを語ることで、説得力を持たせられます。

【メガバンクの志望動機】志望動機で見られるポイント

志望動機では主に以下の3つのことが見られています。

以下の点を意識しながら志望動機を書いていきましょう。

会社や業界の理解

まず志望動機では応募する会社や業界の深い理解を示すことが重要です。

会社や業界についての理解が深いと、よく調べており、志望度が高いと判断されたり、本当に自分がその会社・業界でやりたいことができるのかなどを知ることができます。

会社とマッチしているか

次に会社とマッチしているかどうかが見られています。

たとえ優秀な人材でも、行う業務や社風、働き方に合っていなければ、会社で活躍することは難しくなります。

そのため、企業は自社とマッチしている人材を中心に採用しています。

志望度

もちろん志望動機では志望度が見られています。

企業は高いコストを払って採用活動を行っており、できるだけ内定辞退者を出したくないと考えています。

そのため、志望度が高く、内定辞退などしないかどうかは特に見られています。

【メガバンクの志望動機】3大メガバンクの特徴と選考対策

メガバンクは業務内容についてはどこも大した違いはありませんが、強みとしている業務やターゲットに定める市場にはそれぞれ違いがあります。

選考対策としては、競合他社との違いを明確にして、自分がこの銀行に必要な人材であることをアピールすることが何よりも重要です。

そこで、ここでは3大メガバンクの特徴と選考対策を紹介します。

三菱東京UFJ銀行

三菱東京UFJ銀行の特徴と選考対策を詳しく紹介します。

特徴

三菱UFJファイナンシャル・グループ傘下の都市銀行である三菱東京UFJ銀行は総資産が300兆円、預金残高が160兆円を超える国内最大の銀行です。

また、口座数は個人が4,000万、法人40万社にのぼり、顧客基盤についても国内最大を誇ります。

三菱東京UFJ銀行の最大の特徴は海外事業に強いという点です。

欧米やアジア諸国など海外に70以上の拠点を持ち、幅広いネットワークを築いています。

社員のおよそ3割が海外に駐在していることもあり、海外で活躍したい学生には第一候補となる銀行でしょう。

選考対策

三菱東京UFJ銀行の選考は人柄重視で全体的に透明度が高く、学歴フィルターはほとんどありませんしリクルーター制度も採用していません。

選考は基本的にグループディスカッションと5回~10回ほどの面接を通じて行われます。

とにかく面接の回数が多いので、面接対策は必須です。

志望動機に関しては一度だけでなく何度も聞かれることがあるので、一貫性のある回答ができるように心がけ、志望度の高さをアピールしましょう。

積極的な海外展開が特徴ということもあり、語学力をアピールするのも有効です。

三井住友銀行

三井住友銀行の特徴と選考対策を詳しく紹介します。

特徴

三井住友銀行の特徴を一言で表すならば「少数精鋭」です。

事業規模という面では三菱東京UFJ銀行に劣りますが、1人あたりの儲けは高く、平均年収はメガバンクの中でもっとも高くなっています。

一方で、ノルマが厳しいという定評もあり、体力に自信のある体育会系の学生が比較的多く採用される傾向が見られます。

三井住友銀行と言うと、国内ではリテール業務に強いというイメージがありますが、近年は海外進出にも積極的で、ここ10年間で海外への貸出残高は4倍にも増えています。

海外で活躍を目指す学生は注目です。

選考対策

三井住友銀行の選考は、三菱東京UFJ銀行とは対象的に採用大学枠があり、高学歴の学生は有利です。

また、リクルーター制度を積極的に採用していて、内定までには最低4回はリクルーター面接を受ける必要があります。

このリクルーター面接を上手に乗り切ることが内定のポイントと言っても過言ではありません。

大学のOBやOGから「ちょっと会いたい」と気軽に誘われたとしても、それが重要な面談である可能性も高いので、志望動機として「なぜ他行ではなく三井住友銀行なのか」その理由をしっかりと説明できるようにしておきましょう。

みずほ銀行

みずほ銀行の特徴と選考対策を詳しく紹介します。

特徴

みずほ銀行は「One MIZUHO」というスローガンを掲げていることからもわかるように、銀行・信託・証券など各業種のグループ内での連携を高め、縦割りではなく顧客セグメント別での業務を展開しています。

そのためグループ内での人の行き来も盛んで、メガバンクでは唯一銀行と信託銀行の一括採用を行っています。

別選考対策

みずほ銀行は学歴主義があり、総合職として活躍するためには相応の学歴が必要です。

また、採用過程においてインターン制度を重視する傾向があり、インターン参加者限定の懇談会などメリットも多くあります。

先程も説明しましたが、みずほ銀行では銀行と信託銀行の一括採用を実施しているため、内定者は銀行か信託銀行のどちらかに配属します。

志望動機を考える際は銀行業務だけにスポットを当てるのではなく、みずほグループ全体でどのような活躍をしたいかを伝えるようにしましょう。

【メガバンクの志望動機】志望動機の7つの構成

不動産業界は金額も大きな取引を動かしたり、大規模な建設を行ったりしていく業界ですから、しっかりとした判断力や決断力、忍耐力なども必要です。

営業職を中心に流出入も多い業界であるため、企業としては、ストレス耐性があり、企業の社風や仕事をしっかりと理解して業績を上げ、長く定着してくれる人材を求めています。

そのため、どれだけ自社にマッチする人材かを、志望動機を通じて厳しくチェックしています。

選考に通るために、どのように志望動機を構成すべきか確認していきましょう。

>志望動機の7つの構成
  1. >結論:私は〇〇という点で貴社を志望しました

     

  2. >理由:なぜならば〇〇という経験で〇〇と考えたためです

     

  3. >エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました

     

  4. >問題:その経験で〇〇という問題に直面しました

     

  5. >行動:そのため私は〇〇を行いました

     

  6. >結果:その結果〇〇になりました

     

  7. >結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております

     

1.結論:私は〇〇という点で貴社を志望しました

最初に述べるべきは結論です。

その企業を志望した一番のポイントを明確にしましょう。

結論からスタートすることに慣れていない方、抵抗を感じる方もいるかもしれません。

ですが、企業にとって一番知りたいのが、自社のどんなところに魅力を感じて志望したのかです。

これにより、どれだけ自社を理解しているかや、その人の熱意や入社意欲の強さが伝わってきます。

企業の担当者としては、就活生が他社にもエントリーしていることは了解済みですから、自社が本命なのか否かを、志望したポイントから見極めようとしています。

他社と差別化が図れるようなポイントを最初に挙げることで、選考者が興味を持ち、あなたに注目して話を聞いてくれるようになるのです。

2.理由:なぜならば〇〇という経験で〇〇と考えたためです

次に、結論で挙げた志望動機に至った理由を述べましょう。

どのような経験から、エントリーした企業で仕事をしたいと思ったかを具体的に述べます。

「大手だから。」、「有名だから。」、「収入が高いから。」といった表面的な理由や単純な理由は避けてください。

自分の過去の経験などに基づき、こんな仕事がしたいと思った、この企業で働く目的を見出したといった理由を挙げることがポイントになります。

ご自身の経験が企業を志望する動機に結び付いたとアピールすることで、自社が本命かもしれないという入社意欲の高さや熱意を伝えやすくなります。

3.エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました

結論、理由を述べたら、入社後の活躍に結び付くエピソードを紹介しましょう。

エピソードで紹介した経験をもとに、入社後にどう貢献できるかをアピールできる経験を選ぶことがポイントです。

不動産業界をはじめ、その企業で活躍するにはどのような能力が求められるか、業界研究や企業研究をしっかり行って理解しましょう。

企業が求める人物像にマッチする自分の能力や強みがあるかを検討し、それに合ったエピソードがないか、過去の経験の棚卸しを行います。

その中から1つだけエピソードを選び、どのような経験だったかを簡潔に説明してください。

4.問題:その経験で〇〇という問題に直面しました

過去の経験から1つを選ぶ際に押さえておきたいポイントがあります。

それは自分が何らかの問題に直面し、それを乗り越えたり、解決したりするために自ら行動を起こし解決したエピソードであることが、アピール材料として大切だということです。

過去の経験談をただ話しても、昔話や思い出話になってしまいます。

面接官はあなたの昔語りや美談を聞きたいと思っているわけではありません。

あなたがどんな人物であり、入社後にどんな活躍をしてくれそうな人物なのかをエピソードから知りたいと思っています。

そのためには、何らかの問題に直面し、それを自らの行動で乗り越えたといった成果が見える内容であることが必要となるのです。

5.行動:そのため私は〇〇を行いました

経験の概要を説明し、直面した問題についてわかりやすく状況説明をしたら、それに対して、あなたがどのような行動に出たのかを説明しましょう。

行動は入社後の活躍につながるような、不動産業界の仕事をしていくうえで必要となるような行動であることがベストです。

直面した問題に対して自ら考え、自ら能動的に取った行動であることが求められます。

誰かが考えて、誰かの指示で行った受動的な行動や、誰かに行ってもらったという行動ではなく、自らが動いた積極的な行動をアピールしましょう。

動ける人材であること、決断力があること、根性があることなど、自分の強みが発揮できた行動を示せるエピソードを紹介してください。

6.結果:その結果〇〇になりました

行動に出たところまでを話したところで安心してしまい、その結果を伝え忘れる方も少なくありません。

ビジネスをしていくうえでは、結果が求められます。

とくに不動産業界は大きな取引がなされるため、営業活動や顧客から相談を受けた段階から実際に取引が成立するまで長い時間がかかることもあるほか、結果として契約に至らない場合も少なくありません。

いかに交渉に時間をかけたり、顧客のコンサルティングを丁寧に行ったりしても、成約につながらなければ、企業の業績に貢献できません。

そのため、エピソードの紹介においても、行動を出たところまでで終えるのではなく、その結果、どうなったのかを具体的に説明するようにしましょう。

7.結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております

エピソードの結果を述べたら、最後の総括としての結論を述べます。

これはあなたを売り込む最後のメッセージとなります。

エピソードで紹介した経験をもとに、入社後にどのような貢献ができるかを具体的に述べてください。

ただ単に「経験を活かして頑張ります。」はNGです。

これでは、どの企業でも使い回しができるので、本当に自社が本命なのかと疑われてしまう可能性があります。

最後まで気を抜かず、手を抜かず、その企業への入社意欲の高さと熱意をアピールし切りましょう。

そのためには、その企業の他社との差別化ポイントや、企業が求める人物像、その企業の仕事のスタイルなどに照らし合わせ、〇〇という点で貢献をしたいと具体的に伝えることが大切です。

【メガバンクの志望動機】メガバンクの志望動機例文1

メガバンクの志望動機例文1

例文

私が貴行を志望する動機として、店舗の展開戦略というのが第一に挙げられます。

メガバンクの中でも、国内のみならず、海外にも多くの支店を持っており、グローバルな活動をしているという部分に大変惹かれました。当然仕事に関しても、国内外で行う業務に対するやりがいも非常に期待できるという風に考えており、ひいては自らの成長も感じられるのではないかと思いました。

また、競合する他のメガバンクと比較してみても、近年の業績は非常に安定しており、顧客からの信頼も厚い印象を受けます。そういった結果も店舗展開をはじめとした明確な戦略が功を奏しているからだと感じております。

私自身も語学に強い関心があり、業務を通してその力も生かせるのではないかと感じました。以上の理由から私は貴行への就職を志望いたしました。

【メガバンクの志望動機】メガバンクの志望動機例文2

メガバンクの志望動機例文2

例文

私は以前からプライベートで貴行の銀行口座を持っておりました。もともとはアルバイト先からの指定で口座を開設しましたが、利用していく中で手数料が無料だということを知り、そのうちメインで利用するようになっていきました。

学生時代は漠然と銀行業界に対して興味を抱いていましたが、特に強く志望する特定の銀行もなく悩んでいたのが正直なところです。しかし、貴行の口座を利用していく中で、改めて銀行というものの様々な魅力に気付くことができたのです。そういったことをきっかけに、貴行について詳しく調べていく中で、国内で全ての都道府県に事業所を構えていること、サービスの手厚さや対応の早さといった魅力にも気付くことができました。

企業研究を進めていく中で、いつしか銀行を利用するだけではなく、自身も銀行の業務に携わりたいと強く思うようになりました。こういった背景に加えて、企業説明会での話や実際に業務に励む銀行員の方々の熱意に当てられて、貴行を第一志望に据えて就職活動を進めてまいりました。

そのほかの例文

こちらの記事でも、メガバンクの例文を紹介しています。

志望動機の例文を沢山見たい、という書き方はこちらもご覧ください。

【メガバンクの志望動機】終わりに

今回はメガバンクの志望動機の一部をご紹介しましたが、一つ一つのメガバンクについて詳細な情報を知るには限界があります。そこからさらに深掘りして、それぞれの違いや独自性を明確にしていくとなると、相当の時間を割かなければいけません。そういった時間を短縮するためには、就活サイトなどが行っているセミナーを利用するという手段も非常に有効です。

周りの就活生に差をつけられるよう様々な方法に挑戦し、就活を有利に進めてみてください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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