はじめに
皆様、日々就活お疲れ様です。
就活を進めていく中で、説明会やインターンの後の方に座談会というものが開催されたことはありませんか?
今回は、座談会というものについて詳しく解説していきます。
座談会が近いうちに控えている方は、この記事を参考にして座談会で選考される可能性は低いと思われますが、マナーのできている就活生として企業側に認知してもらえるようにしましょう!
【座談会とは】そもそも座談会とは
就活における座談会とは、企業の説明会の後に社員と学生が話をするイベントのことを指しています。
社員と学生が話をするというより学生側が参加社員に質問責めする時間となるケースが多いです。
基本的に雰囲気はラフな感じで、説明会で理解できなかったところやより知りたいところを参加している現場社員に質問することができます。
現場社員に話を聞けることに就活生は、基本的に人事の方との接点が多いと思われますが、現場社員から実際の業務について詳しく聞くことができます。
オンライン開催だと、参加社員にブースが設けられ、聞きたいタイミングで別のブースに移動できたりしていました。
説明会と同時に行われることや、一次選考など選考中に行われることもあります。所用時間は、30分〜1時間程度で行われることが多いです。
説明会との違い
説明会は企業側が主体となり、企業に関する情報の説明を行うイベントとなっていますが、座談会は学生が主体的に質問できるイベントとなっています。
また、説明会のように説明する人(人事系の人)1人に対して、説明を受ける学生は、たくさんいます。
しかし、座談会は、現場社員数名に対して、学生側も数名で行われるケースが多いので、そうなると1人で質問できる回数も異なってくるのではないでしょうか。
【座談会とは】企業が座談会を開く目的
ここまで座談会とは、何かという一般的な概念や説明会との違いなどについて話してきました。
ここからは、企業側が説明会やインターンとは別に座談会をわざわざ開催する目的について解説していきます。
学生に企業理解を深めてもらうため
学生がより自社への理解を深める機会を作るために座談会を開催しています。
座談会では、人事の方以外の現場社員も登壇される可能性が高く、自分が入社した際にどのような業務をすることになるのか学生側の入社後のイメージがつきやすくなります。
また、説明会よりもカジュアルな質問が出やすく、学生の求める情報など採用活動に活かせる生の声をサーチする目的もあります。
学生の素の部分を見るため
座談会ではよりカジュアルな雰囲気で進行されるため、学生の素の部分を見るために開催されています。
しかし、近年はオンラインでの座談会が主流なため、学生と社員、学生と学生で接点を持つことが難しく、本来の目的である学生の素の部分を見ることが難しくなっている現状もあると思われます。
そのような現状がありますが参加する学生側は、座談会中も評価されているため、失礼な態度や言動をしないように注意する必要があります。
【座談会とは】座談会の主な流れ
ここまで座談会とは一体どのようなものなのか、企業側がわざわざ採用活動の一環で座談会をする目的は何なのかを説明してきました。
ここからは、座談会の主な流れについて解説していきます。
主な流れを事前に把握することで、実のある座談会にできるようにしましょう!
受付
会場に着いたら、まず受付を行います。
到着時間は、開始時間の10分前に到着している状況がおすすめです。
時間が指定されている場合は、その時間に間に合うように時間厳守で行動しましょう。
遅刻や無断欠席は、評価に大きく影響するので、早め早めの行動を意識するようにしましょう。
足を運んだことがない場所が受付会場になっている場合は、事前に場所を調べるようにし、交通機関を用いる場合も随時交通機関の状況を確認するようにしましょう。
※最近は、オンラインが主流です。
グループ分け
座談会では、よりカジュアルな空気感で学生の質問に答えられるよう、一般的に5〜10人のグループごとに質疑応答を行います。
そのためにグループ分けが当日もしくは事前にされていることがあります。
社員数名に対して、学生多数というものが座談会では一般的ですが、その一方で、学生と社員が1対1で開催されるケースも存在します。
1対1で開催されてもいいように質問したいことは事前に準備するようにしましょう。
質疑応答
1グループに社員が1人〜数人程度の社員が付き、質疑応答を行います。
時間ごとに社員が入れかわっていくケースもあります。
役職や年齢、性別が違う社員に質問できるので、企業理解がより深まります。
特に興味のある職種や部署の社員の話が聞けることもありますので、より企業理解や職種理解につながる可能性が見込まれます。
現場社員と話せるケースは、選考やOB・OG訪問以外にあまりありません。
この貴重な機会を最大限に活かせるようにしましょう。
個別質問
質疑応答でひとまず座談会は終了しますが、聞き足りなかったことや個別で質問がある場合に、質問できる機会が設けられていることが多いです。
消化不良ならば、この機会に消化するように心がけましょう。
登壇される社員も今後会えない可能性が高いので、聞きたいことがあるなら、許されている範囲で積極的に聞きにいく姿勢を大事にしましょう。
その姿勢を、しっかり見て下さる方も中にはいます。
【座談会とは】座談会で好印象を残すポイント
上記で座談会の一般的な流れについて解説しました。
ここでは、座談会で好印象を残すポイントを解説していきます。
座談会の行動で、選考の合否に大きく影響することは考えにくいと判断ですが、多少は好印象を残せた方が、後の選考を有利に進められる可能性があります。
しっかりポイントをおさえて、有意義な座談会にして下さい!
目的意識を持つ
何も目的がなく、受け身のまま座談会に参加しても得られるものは少ないです。
これは、座談会に限ったことではなく、何かに参加したり、何か行動を移す際には、目的を明確にして行わないといけないことは、この就活を通じて学んで頂きたいです。
座談会の中では、例えば、「社風を知りたい」「○○についてもっと知りたい」など、目的をもって参加するようにしましょう。
また、座談会では学生を評価しています。積極的に質問するなど、熱意をアピールすることで社員の方の目を引いたり、次回会った際に覚えてもらっていたりする可能性も考えられます。
座談会参加前には、今一度この機会に何を得たいのか、何を果たしたいのかをまず整理して臨むようにしましょう。
しっかりと準備を行う
座談会の際には、事前準備を入念に行っておきましょう。
まずは、これまでに参加したインターンシップなどで得た企業の情報を整理してみましょう。その情報をもとに質問を考えていくなど、座談会前にできる準備を行っていきましょう。
座談会本番では、消極的な態度や受け身な姿勢では志望度が低いとみなされ、企業側からマイナスな評価を受けてしまう可能性があるので、積極的で能動的な姿勢を心がけるようにしましょう。
参加時の態度に注意
社員の方が話している際は、相づちを打ったり、メモを取るなど、基本的な態度に注意しましょう。
社員の方が話している時に、そのような態度をとるのではなくて、他の就活生が話している際にも社員の方の話を聞くときと同様な態度をとるように心がければ、より印象が良くなります。
また座談会の終了後に社員の方に感謝を伝えたり、就活への意気込みを伝えたりすると好印象を残せる可能性が上がります。
【座談会とは】座談会でおすすめの質問
座談会での質問はグループ内の他の学生と被ってしまう可能性が高く、事前により多くの質問を用意して座談会に参加するのがおすすめとなっています。
もし質問が被ったら、その質問に対する回答に深掘りを入れるような深掘り質問をするのもありです。
業務に関する質問
・大変だと感じた経験はありますか。またその経験をどのようにして乗り越えましたか。
・1番やりがいを感じたエピソードを教えて下さい。
・社員さんから見て御社は、競合他社よりもどのような点が強みだと感じますか
・現在○○のサービスを展開されておりますが、今後どのように拡大するのか展望や計画についてお伺いしたいです
など
業務の質問は、積極的に行っていきましょう。
就活生と1番接点あるのは、人事の方だと思いますが、入社後すぐに人事に抜擢されるケースはかなり稀なものとなっています。
だからこそ、特に入社してから1、2年の社員さんの言葉に耳を傾けて、自分が入社したら、このような業務を行うかとイメージを膨らませておきましょう。
社風に関する質問
・社員同士の交流は活発ですか?
・○○な社風と伺っていますが、○○様は実際どのような点でそれを感じ取りましたか
・業務で感じた疑問などを質問しやすい環境ですか
・どのような雰囲気の社員の方が多いと感じていますか
・○○様がた事業部の方とコミュニケーションをとる中で、どのようなことを意識されていますか
など
社風については、外から感じている所と内から感じている所に乖離があるとも思われますので、社風に関して積極的に質問していきましょう。
社風を知れば、どのような人が働いているか知ることにもつながり、自分にその環境は合うのか合わないのか判断することもできると思います。
働き方に関する質問
・若手社員の躓きがちな業務があれば教えて下さい
・○○様が業務の中で、印象的だったエピソードを教えて下さい
・私はより早く成長したいと考えています。若手の社員の方で、早く昇進した方は、どれくらいの期間で昇進されましたか。
・御社に入社するにあたり、これだけは覚悟しておくべきというポイントがありましたら教えて下さい
など
働き方に関する質問も積極的に行っていきましょう。
企業によって働き方は、大変異なっております。例えば、昇進のタイミングや若手社員が躓きがちな業務などです。
それらを、聞き出すことで自分に合った企業を探し出す手がかりになります。
就活に関する質問
・○○様はどんな就活軸で就活を進められていましたか
・○○様は学生時代の経験を御社のどのような業務で生かせたと感じておりますか
・○○様が感じる御社の魅力を教えて下さい
など
現場社員に就活の経験や就活感を聞き出すことができれば、現在、就活している自分にとって何か発見のある言葉が返ってくるケースもあります。
返答によっては、その企業の選考で使用できるワードもあるかもしれません。
それに加えて、時代によって就活における全体的な価値観は異なると思いますので、それを今の価値観と比較するのも面白いかと思います。
NG質問
・インターンシップや説明会で既出の情報に関する質問
・プライベートな質問
・ネガティブな質問(離職率、口コミの低評価など)
・消極的な質問(給与、残業など)
実際のところ、このようなNG質問の回答がほしいと思われている就活生も多いと思います。
そのような場合は、積極的にOB・OG訪問を活用してみてください。
OB・OG訪問だと公的な場ではないので、もっと踏み込んだNGギリギリな質問も可能だと考えます。
しかし、露骨にNG質問ばかりすると回答側も気分が良くない可能性もありますので、そこは臨機応変に対応しながら自分が気になっている、少し心配になっているNGな質問をしていきましょう。
【座談会とは】座談会でのNG行動
先ほど質問内容でNG質問を挙げましたが、座談会全体でNGになるような行動があります。
ここでは、そのようなNG行動を解説していきます。
しっかりこちらのNG行動をおさえて、本番でやってしまわないように注意しましょう!
自己PRをする
座談会とは、あくまでも学生の疑問解消のために企業が質問に答える場となっています。
そこで、せっかくの熱意を伝えられる場だからと、質問をせずに自己PRをしてしまうと、場の空気が読めない自己中心的な学生というマイナスの印象を与えてしまうこともあります。
それでは、本末転倒となってしまうので、熱意をアピールしたいのであれば、質問の中で熱意をアピールするのがおすすめとなっています。
例えば、「私は○○という強みがあるのですが、御社で活かすことは可能でしょうか」「入社前に勉強すべきことはありますか」などの質問がおすすめです。
座談会は疑問解消の場と認識して、自己PRは面接で精一杯行えるように準備していきましょう。
自分ばかり質問しない
座談会では、グループごとに質問が行われることが一般的です。
グループのメンバーが周りの人に気を配っているのにも関わらず、自分ばかり質問していては、自己中心的で協調性のない就活生と企業側からマイナスな印象をもたれてしまう可能性が大いにあります。
たくさん質問があるのであれば、自分の中で、質問の優先順位をつけたり、他の学生の質問した回答に自分の得たい回答がないか確認してみたり、質問が多くなってしまいそうになった時の解決策を考えてみましょう。
まとめ
今回は、座談会について様々な角度からまとめてみました。
個人的に座談会は、上記で記載した通り、疑問解消の場でしかないと考えています。座談会の行動次第であまり評価に関与することはないのではないかと考えます。
だから、座談会はマイナスな印象を与えないようにして、それ以外は気軽な気持ちで参加していれば大丈夫だと思われます。
座談会だけで、選考通過などは決してないので、熱意などは座談会の後に開催される選考でしっかり自己アピールするようにして下さい!
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート