IT業界は就活が早い!早めの就活で内定を勝ち取ろう!

IT業界は就活が早い!早めの就活で内定を勝ち取ろう!

「早い時期に内定を獲得したいならIT業界がおすすめ」といわれている通り、IT業界は内定が出る時期はほかの業界より早いのが特徴です。

結果的にその企業に決めなかったとしても、早いうちから1社でも内定をもらえていれば、就活生にとって大きな安心材料になります。

一度内定を獲得しておくとその後の就職活動を進めていくうえで気持ちも楽になります。

そのため、結果的によい影響を与えてくれるはずです。

今回はIT業界が内定を出すのが早い理由や、具体的な選考スケジュール、必要な準備について詳しくご紹介しましょう。

IT業界は内定出しが早い? 

IT業界は内定出しが早いというのは、本当の話です。

一般的な大手企業だと多くの場合、採用情報を公開してエントリー受付を開始するのが3月、面接などの選考開始は6月となっています。

これと比較してIT業界は10月から受け付けをしている企業もあり、1月には選考を開始するケースが多くなっているのです。

そして、早ければ5月上旬、遅くても6月1日までに内定出しをする企業が全体の半分以上にものぼります。

企業としては内定辞退も視野に入れなければなりません。

そのため、早めに内定を出して一定の内定者を確保する必要があるのです。

IT業界はなぜほかの業界と比べて内定出しが早いのか、その正確な理由を把握しておきましょう。

そのうえで、早めに準備すべきなのは何か、まとめておくことをおすすめします。

IT業界の内定出しが早い理由 

ほかの業界に比べてこれだけ早く内定をもらえる可能性があるということで、「怪しい企業かもしれない」と疑問を抱く就活生もいることでしょう。

内定出しが早いことにはきちんとした理由があります。

それには経団連に加入していないことのほかにも、人材不足というIT業界ならではの問題も関係しているのです。

経団連に加入していない 

就職活動のルールを決めているのは、日本経済団体連合会、略して経団連という組織です。

経団連に加入している大手企業は、経団連が定めた指針に従って新卒採用をする必要があります。

そのため「3月にエントリー受付をし、6月に選考開始」という就活スケジュールを組んでいるところが多くなっています。

原則として、経団連が定めた日よりも早く内定を出すことはできません。

しかし、IT業界の場合は経団連に加入していない中小企業やベンチャー企業も多いのです。

したがって、経団連の指針に関係なく自由に選考をすることができます。

ただし、正式な選考は6月までできなくても、水面下ではさらに早くから面談などによる選考を実施している経団連加盟企業もあります。

実は、経団連の就活ルールは形骸化してきているのが現状です。

2024年度以降は変更される可能性も出ているので、確認しておきましょう。

人材不足 

IT業界は深刻な人材不足という問題を抱えています。

近年は情報技術が急速に発展しており、対応できる人材の育成は追いついていないのが現状なのです。

また、IT業界は専門性の高い分野なのでスキル獲得までに時間がかかること、少子高齢化によってそもそもの担い手が不足していることなども、人材不足の原因になっています。

今後IT人材はさらに不足すると予想されています。

2030年には最大約80万人分の人材が不足するといわれているのです。

つまり、IT業界への就職を希望する就活生は、IT企業にとって貴重な存在ともいえるのです。

IT業界で働くためには、高いITスキルをもっていることのほか、コミュニケーション能力や責任感なども求められます。

そういった優秀な人材をほかの企業に取られてしまわないよう、早い時期から選考に向けて動き出すのです。

IT企業の基本的な選考スケジュール 

ほかの業界に比べて内定出しが早いといわれるIT業界では、どのようなスケジュールで選考を進めているのでしょうか。

もちろんすべての企業が同じというわけではありません。

基本的な選考スケジュールとしては、以下が目安です。

  • 1月中旬~企業説明会
  • 2月中旬~3月中旬にES受け付け
  • 3月中旬~3月末に一次選考
  • 4月~一次選考通過者に対する選考開始

具体的な内容について下記にご紹介しているので、参考にして就活を進めていくとよいでしょう。

1月中旬〜 

早い企業だと正月休みが明けたころから説明会を実施しています。

通常、就活生は企業説明会に参加してからでないとエントリーシート提出という次の段階へ進めません。

つまり、企業説明会をもって就活解禁となるのです。

ほかの業界が説明会を3月に実施することを考えると、かなり早い段階で内定獲得に向けて動き出せるでしょう。

ただし、大手企業はまだ説明会を実施するだけに留まり、選考は開始しないところがほとんどです。

中小企業は説明会実施と同時に選考へ入りますが、一部大手企業も選考を開始するところがあります。

この時期の企業説明会には毎年多くの就活生がエントリーしていることからも、早めの内定をもらうために動き出す学生も多いことがわかるはずです。

2月中旬〜3月中旬 

2月中旬~3月中旬ごろには、大手企業がエントリーシート(ES)の受け付けを開始します。

ESには志望動機や自己PRなど選考において参考にする内容が書かれており、履歴書とは別物です。

フォーマットや文字数などが企業によって決められているケースも多いため、作成前に確認しなければなりません。

この時期にはESの提出が重なって忙しくなります。

そのため、できるだけ早いうちから作成準備に取り掛かっておくべきです。

また、ほとんどの企業でESと共に適性検査の結果を提出する必要があります。

IT企業ではSPIのほかにCAB、GAB、Web-CABなどの適性検査が導入されていることも多いです。

各適性検査に応じた対策をしておきましょう。

特にSE職ではSPI以外の適性検査を導入している企業も多いので注意してください。

3月中旬〜3月末 

3月中旬~3月末には、大手企業がESと適性検査の結果をふまえて一次選考をおこない、その合否連絡がきます。

ほかの業界だとこの時期にエントリー受付を開始する企業が多いです。

ここで一次選考に通過していることは就活生にとって大きな自信につながるのではないでしょうか。

一次選考は最初におこなう面接なので、一気にふるいにかける企業が多くなっています。

人気企業だと個別面接をおこなうのが難しく、集団面接やグループディスカッションという形式を採用しているケースも少なくありません。

また、採用人数の少ない中小企業の場合は、この時点から内定者の枠が埋まり始めるところも多いです。

内定辞退者が出ることも想定してまだエントリーは受け付けていますが、枠が少なくなってきていることは意識したほうがよいでしょう。

4月〜 

4月に入ると、大手企業が一次選考通過者に対して選考を開始します。

三次選考まである企業と二次選考が最終面接となる企業があります。

そのため、あとのスケジュールは企業ごとに異なりますが、早ければ5月上旬には内定出しを始めるのです。

ほかの業界だとまだ選考も開始されていない時期に内定を獲得できるのです。

早めに内定を獲得したくて、IT企業を希望する学生も少なくありません。

また、中小企業ではこの段階で採用枠がほとんど埋まり、エントリーを締め切る企業も出てきます。

エントリーを締め切られてしまうと、受けたくても受けられなくなってしまいます。

早めに選考スケジュールがどのようになるのかを確認し、間に合うよう準備しておくようにしましょう。

IT業界の早期選考スケジュール

他の企業と変わらない採用スケジュールの企業も多いIT業界ですが、早期選考スケジュールもあります。

IT業界を志望する人は、早期選考スケジュールを把握した上で、志望企業の情報収集を行いましょう。

企業によって採用スケジュールが異なるため、志望企業の採用サイトは早い段階でチェックしておきましょう。

9月〜

IT業界では選考が9月から始まる場合があります。

IT業界は技術革新のスピードが速く、優秀な人材を確保するために多くの企業が早い段階での採用活動を開始しています。

そのため、9月にはエントリーや企業説明会が始まり、内定に繋がるケースも多いです。

IT業界を志望する学生は、9月までにどの企業にエントリーするか調査を終わらせておき、志望動機や自己PRなどのエントリーシート作成を早めに準備を進めていかなくてはいけません。

10月〜

10月になるとエントリーシート提出が開始されます。

エントリーシートは履歴書とは異なり、企業への志望動機や自己PRなどを書いて提出をします。

さらに企業によっては、適性検査の結果を提出しなければいけないところもあります。IT企業ではSPIのほかに、CABやGAB、WEB-CABと呼ばれるものが導入されているケースもあるため、適性検査の対策も早い段階で対策をしておくことをおすすめします。

11月〜

11月になるとエントリーシート・適性検査の受付が終了し、一次選考の結果の連絡を受け始めます。

一次選考は、人気企業だと個別面談ではなく、集団面接やグループディスカッションなどがおこなわれることがほとんどです。ここで一次選考を通過できれば大きな自信につながるのではないでしょうか。しっかりと対策をして挑みましょう。

12月〜

12月からはいよいよ面接がおこなわれます。

企業にもよりますが、数回程度の面接が行われることが多いので、面接のなかで採用担当者にアピールするためにも今までの経験や企業で働いたときのイメージを深堀しておきましょう。

「早めに内定獲得したい!」と焦る気持ちも出てきますが、焦ってしまうと面接も雑になってしまうので丁寧に進めていくことが大切です。

大企業よりも中小企業の方がIT業界でも選考が早い傾向にあるので、早いところを基準にスケジュールを組み立てて就職活動をすすめていきましょう。

早期選考は本選考に影響する?

早期選考は本選考に影響を与える場合があります。早期選考で内定を獲得できなかったとしても、それが本選考で不利になるとは限りませんが、いくつかの理由から注意が必要です。早期選考で内定を得られない主な理由としては以下が挙げられます。

  • 準備不足
  • 企業との相性
  • 選考基準への理解不足

この結果、企業側に「熱意が伝わらなかった」や「スキルが不足している」といった印象を持たれる可能性があります。

早期選考の結果は必ずしも最終評価には直結しないため、本選考で改めて自己PRや志望動機を練り直すことで挽回のチャンスがあります。

早期選考に参加することで得られる経験を活かし、より効果的な本選考対策を進めることが大切です。

IT業界に内定するための対策

IT業界は内定出しが早いことで知られています。

その分、選考が開始される時期もほかの業界と比べて早いことは間違いありません。

企業の採用試験を受けるためにはさまざまな準備や対策が必要になります。

直前になって慌てることがないよう、その準備も早めに開始する必要があります。

IT業界への就職を志している就活生は、ほかの業界を希望している周囲の学生よりスケジュールに余裕をもって動くようにしたほうがよいでしょう。

自己分析をする

はじめに、就活でもっとも重要ともいえる作業である自己分析をおこないます。

これまでの人生経験を振り返り、自分がどんなことをしてきたのか、何を得意としているのか、どんな価値観をもっているのか明確にしてください。

自分がどんな人材なのかを自分で説明できなければ、企業へアピールすることはできません。

自分を客観視することが苦手な学生も多いようです。

しかし、この作業はIT業界に限らず、どんな業界を目指すうえでも大変重要です。

自分を客観視できれば、多くの就活生が悩みがちな面接での自己アピールも楽にできるようになるでしょう。

就活が本格化する前の段階で早めに取り掛かっておけば、余裕をもって就活を進められるはずです。

業界研究・企業研究をする

次に、業界の現状や今後の動向などを調べてしっかり理解しておくようにしましょう。

そのためには、業界研究や企業研究が必要不可欠です。

IT業界のなかにもさまざま業種や職種が存在しています。

自分が何に関わりたいと思っているのかを明確にする必要があるのです。

そのうえで、自分がなぜIT業界に興味があるのかを説明できるようにしておいてください。

つぎに、その業界のなかでなぜその企業に入社したいと思ったのかをまとめておきましょう。

企業の理念や経営者の考え方などもチェックしておき、企業理念に理解と共感したことを伝えられるようにしておきます。

そして、それを自分の志望動機や自己PRにうまくつなげるのが、選考で好評価を得るためのポイントです。

IT業界は、多岐にわたる分野が存在し、企業ごとに事業内容や強みが大きく異なります。業界・企業研究を通じて全体のトレンドや技術革新の動向を把握することで、自分がどの分野に適性があるかを明確にできます。

業界・企業研究のやり方は以下の記事で解説をしていますので、ぜひ参考にしてみてください。

インターンに参加する

できればインターンへ参加しておくのがおすすめです。

インターンに参加すれば素早く効率的に企業情報を集められます。

加えて、早期選考に参加できる可能性も期待できます。

インターンでの経験がESを書く際や面接の際にも役立つはずです。

その経験は「この企業で働きたい」という本気度を伝えやすくなるなど、よい方向に影響することは間違いありません。

特にIT業界は実務経験が大事になってきます。

そのため、インターンで経験を積んだ人材だと、企業の目にも留まりやすいのです。

また、IT業界ではインターン中に採用を決定することも多いです。

より早い段階での内定を獲得するためにも、積極的に参加するとよいでしょう。

就活エージェントを使う

「就活をどのように進めていけばよいのかわからない」「自分に合った企業を見つけられない」など、1人で就活することに不安を感じているかもしれません。

もし不安を感じているのなら、就活のプロに相談して力を借りることも選択肢の1つです。

専任のキャリアコンサルタントが就活を一から支援してくれます。

そのため、内定獲得までスムーズに進めることができるのです。

「自己分析の仕方がわからない」「面接対策はどのようなことをすればよいのか?」などの初期段階の悩みから面接の日程調整まで、さまざまな相談に乗ってもらえるので安心です。

なかでも、完全無料で充実した就活サポートを受けられる「ジョブコミット」は多くの就活生から注目を集めています。

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IT業界に内定するために求められるもの

IT業界で内定を得るには以下3つが求められます。

Point
  • IT業界のトレンド把握
  • IT業界・企業への適正
  • IT知識・スキル

IT業界のトレンド把握

IT業界に内定するためには、業界のトレンドを把握しておきましょう。

急速に進化する技術の中で、AI、クラウド、ブロックチェーン、DX(デジタルトランスフォーメーション)などの最新動向を理解することで、企業が求めるスキルや事業方針を正確に把握できます。

また、トレンドを踏まえた自己PRや志望動機を伝えることで、企業側に「業界理解が深い」「成長意欲がある」と評価される可能性が高まります。

情報収集には、ニュースや専門メディア、セミナーへの参加がおすすめです。

IT業界・企業への適性

IT業界に内定するためには、業界や企業への適性があるかが求められます。

IT業界では、技術力だけでなく論理的思考力や問題解決能力、チームでの協調性が重要視されます。

また、企業ごとに事業内容や社風、求める人材像が異なるため、それに合った適性をアピールをしなくてはいけません。

例えば、自社製品の開発企業では創造力が評価される一方、SIer(システムインテグレーター)では顧客対応力が重視されることが多いです。

業界研究や企業分析を通じて、自分の強みがどのように活かせるかを明確に伝える準備をしておきましょう。

IT知識・スキル

IT業界に内定するためには、基礎的なIT知識やスキルが求められます。

具体的には、プログラミング言語の習得やネットワーク、データベースの基礎知識やスキルが必要です。

IT業界では、技術力が業務遂行の基盤となるため選考時にスキルがあることを示すのが評価につながり内定をもらうには必要です。

たとえば、ポートフォリオや自己制作アプリを提示すると実践力をアピールできるでしょう。

また、最新技術に関する学習意欲や自己学習の姿勢も、成長意欲があるのを見せるといいでしょう。これらを備えることで採用担当者からの信頼も得やすくなります。

ITパスポートとは?

ITパスポートとは、ITに関する基礎知識を証明する国家資格です。経済産業省が認定する情報処理技術者試験の一つで、ITに携わるすべての職種の基礎スキルを認定することを目的としています。

試験内容は、以下の3つの分野で構成されています。

  • ストラテジ分野:経営戦略、法務など、経営やビジネスに関する知識。
  • マネジメント分野:プロジェクト管理やIT管理に関する知識。
  • テクノロジ分野:ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、セキュリティなど、IT技術の基礎知識。

この資格は、IT初心者や非技術系のビジネスパーソンがITスキルを学ぶ際の入門編として位置づけられています。就職や転職時にITリテラシーをアピールできるだけでなく、幅広い業界で役立つ資格です。

IT業界ではチームで取り組む仕事が多く、チームワークが必要な場面も多いですが、まずは何が求められるか理解を深めておきましょう。それぞれ詳しく解説をします。

早めに対策してIT業界の内定を勝ち取ろう!

「IT業界は内定出しが早い」といわれているのは、経団連に加入していないことや人材不足が深刻化していることなどの理由があるためです。

ほかの業界と比較してどのくらい早い選考スケジュールなのか、早いといつごろ内定を獲得できるのかなど、事前に確認しておくとよいでしょう。

迷ったときや悩んだときに、相談したり、アドバイスをもらえたりできる就活エージェントを利用することも検討して、早めの内定獲得を目指してください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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