「ガクチカ」 は強いエピソードでなければ内定を獲得できない、と考えている学生は少なくありません。
それゆえに「ガクチカがない」と感じてしまいます。
しかし、ガクチカはなんでも良いのです。挨拶、お礼、毎日のお風呂掃除でさえガクチカとしてアピールが可能です。
つまり、「ガクチカがない」というのは幻想で、ガクチカがない学生なんていないのです。
ガクチカがないと感じてしまっている理由を理解し、学生時代にどんなことを頑張っていたか冷静になって思い出せば、何であろうとアピールが可能です。
この記事では、ガクチカに使えるエピソードの探し方からうまくアピールするコツまで徹底解説しますので、ぜひ参考にしてください。
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ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」
悩んでいる方の中には、ガクチカという言葉自体をあまり理解していない方がいるかもしれません。
ガクチカとは「学生時代に力を入れた」ことの略称です。
エントリーシートや面接時に「学生時代にしていたこと・頑張っていたことは何ですか?」と聞かれることがありますよね。
そのときの答えに使えるエピソードがガクチカに該当します。
そもそもの話になりますが、企業はエントリーシートのチェック時・面接時にはあなたのことを全く知りません。
それにもかかわらず企業は立場上、あなたに対して「合否」の判定を下さなければなりません。
応募があった以上、企業はあなたのことを無視するわけにはいきませんから当然といえば当然ですよね。
そうなりますと、企業はあなたのことを深く知ろうとします。
性格・価値観・趣味嗜好・行動哲学・これまでに何をしてきたのかなど、「合否」の判定に使える判断材料をとにかく収集しなければなりません。
そして情報収集をする際に役立つ質問の1つが、ガクチカというわけです。
そのためガクチカは、企業があなたに対して「合否」を突き付ける際の重要な指標となります。
ガクチカが求められている理由を理解しよう
ガクチカを見つけて魅力的なアピールをするためにも、まずは企業がガクチカのどこを評価しているのかを知る必要があります。
企業がガクチカを聞いて評価する基準は、学生の人となりや持っている能力です。
ガクチカで語られる経験自体のインパクトはもちろんですが、そこに至るまでの本人の思考力や行動力、人柄のもととなる考え方などを見られているわけです。
また、ガクチカで得た経験や学びは企業への入社後に仕事で活かせるものなのかという点も評価基準に入ります。
そこでここでは、企業がガクチカにて注目している部分を解説致します。
- 人柄と自社の社風がマッチするか
- 物事に対してどんな価値観を持っているのか
- 仕事・物事への取り組み方
- 情報をわかりやすく伝える力
- 人柄と自社の社風がマッチするか
企業はガクチカを聞くことで、学生の人柄と自社の社風がマッチしているかを確認します。
ミスマッチによる早期退職を防ぐためです。
よいか悪いかは別として、そもそも学生と企業の社風には以下のように様々な個性・傾向があります。
- 黙々と作業をするのが好き
- 新しいことが好きである
- リーダーシップがある
- 結果よりもプロセス重視
- 好奇心旺盛である
- 仕事とプライベートは分けたい
- 相手の立場を考えられる
- 数字・成果至上主義
- 風通しが良い
- アットホーム
- 若手にどんどん仕事を任せる
- チームワークよりも個人能力重視
- 保守的な考え
- 上限関係を徹底している
例えば「新しいことが好き」な学生が、「保守的な考えが強い」企業に入社したとします。
学生は新しいことが好きなわけですから、チャレンジ精神旺盛なことが推測されますよね。
そのため、その学生は入社後に以下のような提案を企業もしくは上司に行う可能性が高いです。
- 新規事業を立ち上げたい
- 営業時にこのような提案をするのはどうか
- 今のやり方は効率が悪いので、別の方法を試しましょう
非常に積極的で、よい提案ですよね。
提案したアイデアが採用されるかはわかりませんが、企業によってはこの言動を評価することでしょう。
しかし入社した企業が保守的な傾向にあるならば、話は別。
評価されるどころか、以下のようにことごとく否定・拒絶されるかもしれません。
- うちの会社はそういうことを求めていない
- 今任せている仕事をしっかりやってくれればいい
- 荒波立てるような言動は控えてほしい
その学生は「新しいことが好き」がなのに、上記のようなことを言われ続ければモチベーションが下がりますよね。
その結果、早期退職する可能性が高まるのです。
なお留意点として、企業側としては何も好きで早期退職に追い込んでいるわけではありません。
むしろ、このような価値観の相違が原因ともいえる早期退職は、なんとしても避けたいと考えています。
新卒者の採用には多額の費用がかかっているからです。
事実、就職白書によりますと新卒採用におけるコストは以下のように高額であるとしています。
2019年度新卒採用および中途採用1人あたりの平均採用コスト
※2019年度新卒・中途採用を実施している企業/実数回答
新卒採用(2020年卒)93.6 万円
就職白書2020|就職みらい研究所|11ページ目(2023年2月3日時点)
新卒者1人を採用するのに、平均93.6万円もかかっているのは驚きですよね。
そのため企業側としても、入後してから数か月以内に退職をされることは好ましく思っていません。
しかしだからといって、企業の社風・考え方を新卒者に合わせて一気に改めることは難しいのもまた事実。
そういった事情もあり、企業はガクチカで学生と自社の社風がマッチするかを可能な限り事前確認する傾向にあるのです。
そして何より、早期退職をすればあなたはもう一度就職活動をする羽目に陥ります。それはイヤですよね。
したがって応募をする前に、一度「この企業は自分にとって本当にベストマッチなのか」を考えてみてください。
そうすれば、早期退職するような未来を回避できます。
仕事・物事への取り組み方
企業はガクチカを確認することで、学生の仕事・物事への取り組み方を確認します。
物事への取り組み方で、その人の性格・考え方がわかるからです。
例えば、気の長くなるような作業を1人で毎日コツコツと取り組んだガクチカを話したとします。
すると面接官は、その学生に対して以下のような印象を抱きますよね。
- 1人で作業をするのが苦にならない
- 地味な作業でも続けられる
- 少なくとも飽きっぽくはない
そうなりますと、ガクチカを聞いた面接官は「この学生は、気が長くなるような業務に対する適正があるのかもしれない」と判断します。
もしもその業務の人員を募集中なのであれば、このガクチカをきっかけとし、その学生が採用候補に挙げられるハズです。
そもそも記事の前半でも記述しましたが、企業は本当にあなたのことを何1つ理解していません。
そのため入社後、どのような仕事ぶりをするのかを正確に予測できないという事情があります。
「この学生の経歴とハキハキとした態度、とってもいいね! けど、面接のときだけこんな感じなのかな? それだと困るけど判断が難しいな」と不安になっているイメージです。
こういった疑問・不安を払しょくするため、企業はあなたに対してガクチカを質問するのです。
したがってガクチカを話すときは、相手が自分の価値観や仕事ぶりを想像しやすくなるようなエピソードを披露するのがおすすめです。
そうすれば面接官は、あなたに対して高確率で興味を抱きます。
情報をわかりやすく伝える力
企業はガクチカで、情報をわかりやすく伝えられるかチェックします。
仕事をする際、コミュニケーション能力が必須だからです。
どういうことかと言いますと例えばあなたがマーケティング部に所属し、Webサイトの運営を任されたとします。
すると、以下のような業務を任されることが多いです。
- KW分析
- 構成作成
- コンテンツ作成
- 校正・校閲
- 投稿作業
- CVなどの数値計測・分析
- 改善案の立案・実行
- 広報活動
- Web広告の企画
- 画像の作成
- LPの作成
- Webライターの採用
- 定時レポートの作成
企業によっては人的リソースの関係で、上記全てを1人だけに任せることがあります。
そうなりますと、とてもではありませんが自分1人で全てを実行するのは無理ですよね。
複数のコンテンツを作成・進捗管理・分析しながら、広報や採用活動まで行うのは明らかにオーバーワークです。
するとどうするのか?他の人に協力を依頼しますよね。このときにコミュニケーション能力が必要になるのです。
そして本題はここからで、仕事を依頼する際は「これ、頼みます」と単にお願いをするわけではありません。
以下のことをわかりやすく共有し、成果が出る確率を高める必要があるのです。
- 実行目的
- 実行に至った理由や背景
- 各業務の重要度・必要度
- 必要なリソース・ツール
- 全体の流れ
- 基本的なルール
- 絶対にやってはいけないNG事項
- 実行手順
- マニュアル
- 具体例
- TODOレベルでの指示出し
- 納期
企業・業務内容にもよりますが、こういった細かいレベルまで情報を伝えなければならないケースがあります。
企業はガクチカを聞くことで、上記のような項目をわかりやすく話せるかをチェックしているということですね。
そうすることで「この学生は情報伝達能力が高いな。意思の疎通・報告・指示出しなどといったコミュニケーション時にトラブルになる確率は低そうだ」と判断しているのです。
したがってガクチカを話すときは、1つのことを細かく丁寧に話すのがおすすめです。
そうすれば企業に評価される確率が高まります。
多くの人が「ガクチカがない」と感じる理由
まず、なぜガクチカがないと感じてしまうのでしょうか。
多くの就活生は就活に備えてガクチカを思い出そうと考えるものの、なかなか思いつくことができません。
そのような理由には以下の2つが当てはまると考えられます。
本気で物事に取り組めた経験がないから
大学生活を振り返った時に自分がどの活動にも全力で取り組めなかったと思う人は少なからずいます。
例えば授業を受けるだけでなく課外活動やサークル活動に参加したものの、どれも中途半端に感じてしまうことがあります。
このような場合、自分の経験が他人と比べて劣っているのではないかと不安になります。
しかし、最も重要なのは物事の規模ではなく、取り組んだ内容や得られた経験です。
例えば、ある課題で苦労したが最終的に解決できた、もしくはサークル活動でメンバーと協力してプロジェクトを完成させたといった小さな成功体験も立派なアピールポイントです。
就活で使えるエピソードがないから
就活生の中にはサークルやアルバイトの経験が十分にアピールできるものでないと思い込んでしまう人も多いです。
例えば、アルバイトで単純作業ばかりしていたと感じたり、サークル活動で特に目立った成果を上げられなかったりと考えることがあります。
しかし、これらの経験も使い方次第で就活における強力なエピソードになります。
例えば、アルバイトで接客経験を通じて培ったコミュニケーションスキルやお客様のニーズに対応する能力をアピールすることができます。
また、部活でのチームワークやイベントの企画運営を通じて学んだプロジェクトマネジメントのスキルなども評価に値します。
大切なのはどのような小さな経験でもそれを通じて何を学び、どのように成長したかを具体的に説明することです。
ESや面接ので使えるガクチカの見つけ方7選
「ガクチカがない」と思っても、案外身近なところにあるものです。
それは毎日の習慣であったり、常日頃から心がけていることであったりします。
そういうものに関して、自分自身でも理解を深めることで、あなたなりの考え方や努力の方向性が見えてくるはずです。
普段から励んでいることをガクチカとしてアピールできれば、立派な自己PRになります。
自分の生活を見直して、何か継続していることや気を付けていることがないか探してみましょう。
- 自分の経歴を紙に書き出す
- 毎日の習慣を振り返る
- 日常的に気を付けていることを探してみる
- 他人と違うと思うところを書きだす
- 他人による分析結果を書きだす
- 企業が求める人材と合致する部分を選ぶ
- 各内容を5W1Hで具体的にする
自分の経歴を紙に書き出す
まずは自分の経歴を書きだしましょう。何か使えるものが見つかるかもしれません。
経歴と言いますと漠然としていますが、わかりやすく言いますと「今までに所属・実行・経験したことを端的に書き出していくだけ」でOKです。
具体的に言いますと、以下のように書き出すのがおすすめです。
- 出身地
- 出身学校
- 所属した部活・サークル・ゼミ・研究室
- 実績
- アルバイト
- 取得した資格
- 留学経験
- インターンシップ
- ボランティア
- 起業
人によっては、この時点でガクチカにふさわしいエピソードが見つかるかもしれません。
例えば「大学時代に所属した部活にて日本一を経験しました」といった経歴があれば、面接官に評価されるガクチカを作りやすいといえます。
なお部活やボランティアなどをガクチカに選んだ際の例文は、記事の後半で解説しています。ぜひ確認してみてください。
もちろん、この段階ではガクチカに最適なエピソードがなかなか見つからない場合もあるハズ。
そのときは、次で紹介している「毎日の習慣を振り返る」を試してみてくださいね。
自分の経歴の振り返り方は下記の記事を参考にしてみてください。
毎日の習慣を振り返る
ガクチカを見つけるために、毎日欠かさず行っている習慣をリストアップしてみましょう。
平日と休日とでそれぞれ平均的なスケジュールを書き出すと、「これは毎日やっているな」というのがいくつかあるものです。
その中で、特に自分が意識して行っている習慣やほかの人はやっていなさそうな習慣を探します。
たとえば、「朝起きたら必ず軽いストレッチをする」「スープやホットミルクなど、朝食に必ず温かいメニューを加える」「夜眠る前に一行日記を書く」といったようなことです。
そして、それをいつから、どれだけの期間やっているのか、続けることで何か気付いたことや得たものはあるかを考えます。
その内容が企業に与える印象がどうなるかも加味できるとよりスムーズにPRができるでしょう。
日常的に気を付けていることを探してみる
毎日というほどでなくとも、日常的に気を付けていることがあればそれもガクチカとして使えます。
たとえば、お店を利用した時に店員さんに必ず「ありがとう」を伝えるようにしているならばそれを「心がけていること」として用いると良いでしょう。
また、飲み終わったペットボトルや空き缶をそのまま捨てずに家まで持ち帰ってから洗って資源ゴミとして出すようにしている、といったことでも構いません。
日々生きている中で、自分が特に意識して行っていることであればなんでも良いのです。
それが人と被っているものであっても、動機やそこから得たものが違えばあなた独自のガクチカになり得ます。
日常生活の中で意識的に行っている行動や気を付けていることがないか、改めて探してみましょう。
他人と違うと思うところを書きだす
自分と他人が違うと思うところを書き出してみましょう。その個性が、企業に評価されるかもしれないからです。
例えば、あなたが「周囲の目を全く気にしない」という特徴を持っていたとします。一般的には自分の今後の評価・立場を考慮して、周りからの視線を気にしがちですよね。
そのため、今までの人生で「本当はこうした方がいいと思うんだけど、周りの目・反応から察するにやめた方がよさそうだな」と判断したことがある人は多いハズ。
しかし「周囲の目を全く気にしない」という特徴をあなたが持っているのであれば、そんなことは関係ありません。
「成功させたいからこそ、自分がベストと思った方法をやり抜く」という選択肢を取りますよね。
もしもあなたが志望した企業が「自分の意思を貫き通せる人物」を求めているのであれば、この話は評価される確率が高いです。
このように他人と違う点が、企業に評価されることも考えられるのです。
もちろん、企業によっては「周りに合わせることが苦手なのかな?」とマイナスに捉えることも十分に考えられます。
したがって個性に基づいたガクチカを作成する際は、話す相手・企業を選ぶのが必須です。気を付けてくださいね。
なお、もしも他人と違うところが自分ではわからないときは、次で紹介している「他人による分析結果を書きだす」を実行してみてください。
他人による分析結果を書きだす
他人による分析、いわゆる他己分析をしましょう。
他己分析は自分では意識しておらず見えていなかった自分の人柄を見つけることができるのです。
自己分析と併せて行うことで、自分の強みを裏付ける強い証拠にもなります。
他己分析は学校生活やアルバイトなど、学生時代をともに過ごした身近な人にお願いしましょう。
自分では思いつかなくても人の力を借りればガクチカを考えることができるかもしれません。
主観的なガクチカよりもほかの人の意見を取り入れたガクチカの方が客観的で評価も高いです。
他己分析の詳しいやり方については下記の記事を参考にしてみてください。
企業が求める人材と合致する部分を選ぶ
企業が求めている人材と合致する部分を書き出してみましょう。
評価される確率が非常に高いからです。
例えば、あなたの志望企業が以下のような求人を出していたとします。
Web広告の運用経験がある人
求人文から察するに、Web広告関連の人材を募集していることが一目でわかりますよね。
そうなりますと、入社後に以下のような業務を任せたがっていることが推測されます。
- リスティング広告
- SNS広告
- 動画広告
- ツールを用いたデータ分析
- 分析に基づいた改善案の立案
- 広告予算の配分
- レポーティング業務
- LP・バナーの作成
そんなときにあなたが以下のようなガクチカを書いたら、企業は放っておくはずがありません。
大学時代にWeb広告(主にリスティング・動画)を運用しておりました。
そのためデータ分析・改善案の立案・実行経験があります。
なお限られた予算を可能な限りWeb広告の運用費用につぎ込むために、LPとバナーは自分で作成していました。
上記は肝心のCTR・CVRなど数値実績が記載されていません。
しかしそれでも企業には魅力的に映ります。経験があるということは、初期教育の手間が省けるからです。
上手くいけば即戦力になる可能性すらあります。そうなれば、企業としては少なくとも「とりあえず会って話だけでもしてみたい!」と思うのが普通ですよね。
このように企業の求人文から求める人材像を推測し、逆算でガクチカを作れば面接官の心に刺さりやすくなります。
自分の過去の経歴・経験に使えそうなエピソードがあれば、どんどん使ってくださいね。
なお、作成するコツとしては以下をチェックするのがおすすめです。
- 求人文章
- 説明会で配布される資料
- 企業ホームページ
- 事業内容
もし上記を分析しても企業の理想の人材像がわからないときは、OB訪問などで直接聞いてみるのがおすすめです。
高確率で有力な情報を得られます。企業研究の詳しいやり方については下記の記事を参考にしてみてください。
各内容を5W1Hで具体的にする
書き出したことを5W1Hで具体的にしましょう。
情報を具体的にすることで、同じ情報でも使えるか否かがわかるからです。
5W1Hとは、「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(だれが)」「What(なにを)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」の英単語の頭文字をとった言葉で、情報をこの要素で整理することで、正確に伝わりやすくするというフレームワーク
(Sprocket編集部より引用)
例えばガクチカとして「インターンシップで数値改善を果たした」という話をしたとします。
この改善数値が何に対するものなのかで、話しは大きく変わります。
改善対象は、利益に直結するCVRなのか。はたまた利益に直結はしないCTRなのか。
もしもCVRなのであれば利益を改善したことと同意義ですよね。
そのため企業からは「それはスゴイね!」と評価されるでしょう。
しかしその一方でCTRなのであれば、「クリック率を上げたんだね。その結果売り上げはどうなったの?」と質問をされる確率が高いです。
このように同じ「数値改善」という話題でも、対象によって相手のリアクションは大きく変わることが予測されます。
上記はかなり極端な例ですが、5W1H を使うことで使える・使えないエピソードもはっきりと分かれるのです。
そしてガクチカを作るのであれば、やはり「使えるエピソード」を厳選したいところ。
したがってガクチカを探す際は、各内容を5W1Hで可能な限り具体的にするのがおすすめです。
そうすればわかりやすくなることはもちろん、面接官に響く内容なのかを判断できます。
例文を参考にして作る
ガクチカがなかなか思いつかない時は、例文を参考にして作ってみるのも選択肢の1つであるといえます。
題材が思いつかない人は一度本メディアで紹介しているような例文を色々と参考にしてみてください。
例文を読むだけでどのような書き方や構成をすれば良いのかについては、少なくとも学ぶことができますし、読んでいる途中で自分が学生時代に力を入れたことについて思い出せるかもしれません。
あなたが「なんとなく思いつくけれど、あんな大したことない経験はアピールできない」と思っているだけの、実は十分にアピールできる経験を主題としている例文も出てくるかもしれません。
自分と似たような経験をした文章を読んでみて、それが魅力的であると感じるならば、自分がした経験も十分にアピールできるものであると実感できるでしょう。
ぜひ色々な例文を読んでみて、どのような書き方をしているか、どのような題材を使っているかについて確認してみてください。
「刺さるガクチカ」を書くコツ
ここまで、ガクチカは優れた経験を話す必要はないという話をしてきました。
そうは言っても何をアピールしていいのかわからない!という人のために、「刺さるガクチカ」を書くコツをお話しします。
- 大切なのは自分がどう頑張ったか
- 実績よりプロセスが大事
- 役職より経験が大事
- 人と同じ経験でもいい
- WEB上で公開されているESをチェックする
- 就活市場に相談する
自分なりに頑張ったことをアピールする
人を惹きつけるような学生生活を送ってきた人など、100人に2、3人くらいのものです。
その他のほとんどの学生は、あなたと同じように普通の学生生活を送ってきたはずです。
大学生なら、普通に暮らしていれば、サークルやアルバイト、ゼミなど何かしらの出来事は経験していますよね?
これらは一見するとどれもありきたりな経験です。
しかし、なぜその経験をしたのか、何に興味を持ったのか、どのように頑張ったのかなど、具体的な取り組み方は人によってさまざま。
だからこそ、普通の生活の中でも、あなたがあなたなりに頑張ったことをアピールすればよいのです。
大切なのは経験それ自体ではなく、経験のプロセスの部分だということをまずは理解しましょう。
結果だけでなく過程もアピールする
なにかしらの表彰や地位、華やかな実績こそがガクチカと思っている人は、それこそが勘違いです。
ガクチカとは、結果や実績を自慢することではないからです。
たとえ結果が名誉あるものでなくとも、そこに至るまでの過程こそがガクチカに求められていることです。
たとえば陸上部に所属しているものの、鈍足で入賞したことは一度もないという人もいるかもしれません。
入賞経験がない人は陸上部での経験をガクチカにしてはいけないのでしょうか?
そんなことは決してなく、入賞しなくとも、大会に向けて必死で練習に励んだのであれば、自信を持って陸上部で頑張ったことを伝えればよいのです。
ガクチカにおいて企業が知りたいのは、どんな状況でなにが起きてあなた自身がどのように行動したかについてです。
実績よりも取り組み方こそが重要であることを知っておきましょう。
役職をアピールしすぎない
就活のためにコミュニティで何かしらの役職に就こうと立候補するような人、よくいますよね。
そういう人たちを横目に、「自分はリーダーではなかったから、ガクチカとして話すほどの経験はできなかった」と思っていませんか?
しかしながら、役職に就いていた学生ばかりが高く評価されるわけではありません。
特に役職ではなくともサポーター的な存在や個々それぞれの頑張り方があり、企業はその頑張りに注目します。
役職に就いている人よりも、自分の方が活躍できた経験はありませんか?
真面目なリーダーよりも、自分の方がコミュニティの雰囲気作りが得意だったなんてことはないでしょうか。
コミュニティにおける役職作りを無理に行う必要はありませんし、それがガクチカになるとも限らないのです。
他人と同じエピソードを話すことを怖がらない
学生時代にボランティアをしていたと話すと、「凄いね」と感心されるものです。
留学経験も誰もが経験できることではないでしょう。
そういった珍しい体験がガクチカであり、自分には珍しい経験はないのでガクチカが話せないと悩んでいる人もいます。
しかし企業も、特に珍しい体験をした人間ばかりを求めているのではありません。
平凡な学生時代を送っていても、その中で人間関係やふとした出来事で頑張り乗り越えた瞬間があるのではないでしょうか。
ガクチカとは、日々の生活の中でどんな壁にぶつかり、そこからどのように這い上がり頑張ったかという過程のことです。
人と違った特別なことを話さなければいけないと思う必要はありません。
WEB上で公開されているESをチェックする
WEB上で公開されているESをチェックするのも、ガクチカを作る際におすすめです。
1つの情報の見方・使い方がとても参考になるからです。
当たり前の話なのですが人間は十人十色、様々な価値観・捉え方・得意・不得意があります。
同じ出来事でも、人によってはプラスだったりマイナスに思ったりするわけです。
それだけでなく、同じ情報でも伝え方の上手さ・下手さがどうしても出てきます。
しかしそれに自分で気づき、修正・改善するのは至難の業。
20年以上生きてきてその状態なわけですから、就活に備えて短期間で一気に変える・改善させるというのは、少し現実的ではありませんよね。
そんなときに役立つのが、内定者が書いたガクチカです。
自分と似た経験をした人が、物事をどのように捉え、書いているのかを参考にするのです。
そうすれば「そんな捉え方があるのか・伝え方が上手いな・物は言いようだな」など、非常に多くの発見があります。
そうなれば、自分のガクチカづくりに役立つのは確実ですよね。
したがってガクチカを上手く作れないときは、WEB上に公開されているエントリーシートを確認するのがおすすめです。
ガクチカを書く際の注意点
自分のガクチカについて頭を悩ませるあまりに、考えた内容がNGであるケースも少なくはありません。
せっかく考えたガクチカが、逆にマイナス評価につながってしまっては辛いですよね。
気を付けるべきガクチカの注意点についても参考にしてください。
- 嘘はバレるので書かない
- ガクチカと自己PRが同じにしない
- 他の人を落とすようなガクチカにしない
- 大学受験関連のガクチカにしない
- 結論だけを話さない
- 打ち込んだ理由が見つからないなら書かない
- 見方によってマイナスになることは書かない
嘘はバレるので書かない
一番やってはいけないのが、エピソードが思い当たらないからといって、ウソをつくことです。
企業の人事もプロですから、たいていのウソはウソと見抜かれてしまうものです。
そのあとの質問でガクチカについて深堀りされたときに、絶対にブレない自信のある人以外はウソをつくべきではないでしょう。
また、ウソをついて作り上げた人物像で仮に企業から内定を得たとしましょう。
すると今度は入社後に会社とのミスマッチが起こる可能性が高まります。
将来のことを考えても、やはり自分を偽ることは得策とは言えないのです。
ガクチカと自己PRが同じにしない
自己PRとガクチカは、内容を変えることが望ましいです。
同じ経験でもよいですが、伝え方には気を付けましょう。
あまりに内容が同じだと、準備不足や手抜きという評価をされかねません。
自己PRは「自分の性格的な強み」を中心に、ガクチカは「自分の経験した内容」を中心にまとめることを意識しておくとよいでしょう。
他の人を落とすようなガクチカにしない
他の人と比較して自分の方が優れているとアピールしたり、誰かを批判したりするようなガクチカはやめましょう。
他の人を落としてしか自分の価値を伝えられない人を、企業が採用したいと思うはずがないからです。
考えすぎると意外と陥りがちなポイントなので、自分は他人を落としていないか、今一度確認してみてください。
大学受験関連のガクチカにしない
大学受験を頑張ったというガクチカを書く人がいます。
しかし考えてみれば、学生である限りすべての人が大学受験は経験していますよね。
大卒の就活生であれば、誰でもある程度同じような内容を話せてしまうのです。
ガクチカはなんでもいいという筆者があえて挙げるほどに、自分らしさを表現するのが難しい経験であることを覚えておいてください。
ガクチカの内容を大学受験以外と指定する企業もあるほどですので、ガクチカは大学受験以外の話題を考えたほうがよいといえます。
結論だけを話さない
ガクチカを話す際は、結論・結果だけを語るのはやめましょう。
企業がガクチカにて確認したいことは、あくまでプロセス・目標への取り組み方だからです。
例えば、とある学生がガクチカにて以下のようにPRしたとします。
大学在学中に起業をしました。ネットショップを立ち上げ、2年間黒字を達成しました。その後、売却に成功しました。
上記は素晴らしい実績です。
起業には多くの費用・時間・手間・エネルギーがかかるわけですから、それを学生の内に実行したのはすごいこと。
それに付け加えて黒字化・売却まで成功させているわけですから、PRとしては申し分ありませんよね。
しかしガクチカであれば話は別です。結果・結論を伝えるだけでは物足りません。
企業が以下のような疑問を抱くおそれがあるからです。
- そもそもなぜ起業をしたのか
- リスクはなかったのか
- 授業はどうしていたのか
- 資金と人員はどうしていたのか
- 具体的に何をしたのか
- 何を得られたのか
- 何が簡単・困難だったのか
- 得られた結果から何を学んだのか
- 学んだことを自社にてどのように活用できると考えているのか
そもそもガクチカは、企業に自分のことを理解してもらうために作成するものです。
そのため、上記のような疑問を面接官に植え付けてしまうのはよくないですよね。
そして何より企業は、学生時代の話を単に聞きたいわけではありません。
学生時代に力を入れて取り組んだエピソードを通じて、目標に対する取り組み方・学生の人となりを知りたいのです。
取り組み方・価値観を把握することで、入社後の仕事ぶり・自社とのマッチ具合を把握できるからです。
それにもかかわらず結論しか話してくれない場合、企業としては「それじゃ何もわからないよ」と困ってしまうわけですね。
したがってガクチカを作成・話すときは、結論だけ話すのはやめましょう。
目標の取り組み方・プロセスもしっかり説明してくださいね。そうすれば、面接官はあなたのことを高確率でより深く理解してくれます。
打ち込んだ理由が見つからないなら書かない
ガクチカを作成する際、打ち込んだ理由が見当たらないのであれば書かないでおきましょう。
面接時に理由を必ず聞かれるからです。
例えば、ある学生さんが以下のようなガクチカを語ったとします。
学生時代はボランティア活動に力を入れました
ボランティアに打ち込むことは、とても素晴らしいことです。
面接官も「この学生さんは、きっと多くの人の役に立ったんだろうな」と思うハズ。
しかし本題はここからで、その直後に「そもそもなんでボランティアを始めたの?」と必ず聞きます。
理由を深堀しなければ、肝心要の価値観・行動基準が見えてこないからです。
面接官の立場を考えますと、価値観や行動基準が不明なまま採用するわけにはいきませんよね。
そういった事情もあり、ガクチカには打ち込んだ、さらに言えば面接官を納得させるだけの理由が必須です。
もしも打ち込んだ理由が見つからないのであれば、他のエピソードをガクチカに用いるのがおすすめです。
そうすれば面接にて理由を聞かれたときに、慌てることはなくなります。
見方によってマイナスになることは書かない
ガクチカを作成する際は、見方によってマイナスになることを書くのはやめましょう。不採用の直接的な理由になるかもしれないからです。
例えますと、学生が以下のようなガクチカを話したとします。
過去に参加したインターンにて、成約をもらえるまで同クライアントに対して100日間営業を続けました。
上記を見ますと、人によっては「根性がすごいね。君みたいな人材を探していたんだよ!」と評価してくれるかもしれません。
しかしその一方で「おいおい、粘着質過ぎるだろ。この学生大丈夫か?」と思わず心配する方もいるはずです。
この話を鑑みるに、ひょっとしますと学生は諦めない不屈の精神をPRしたかったのかもしれません。
しかし万が一、マイナスの印象を与えてしまった場合は悲惨の一言に尽きます。
先ほどの例でいえば、以下のように判断されるリスクがあるからです。
「そこまで粘着質な営業をするのであれば、長期的にみると何かトラブルが発生するかもしれないな。自社は営業時のトラブルをNGにしているから、不採用だな」と。
また現在日本には、以下のように数多くの企業が存在しています。
2021年6月1日現在の企業等(※2)の数は367万4千企業、民営事業所数(以下「事業所数」という。)は507万9千事業所、従業者数は5745万8千人となっている。
経済産業省|令和3年経済センサス|5ページ目(2023年2月3日時点)
日本だけで367万もの企業があるわけですから、1社ぐらいマイナスに捉えられることは不思議ではありません。
そして何より、その1社があなたの志望企業なのかもしれないのです。
これでは悲しすぎますよね。
したがってガクチカを作成するときは、見方によってマイナスになり得るエピソードを選ぶのは、なるべく避けましょう。
もしも自分でマイナスかどうかを判断できないのであれば、家族・友人・大学の教授など第三者の意見を聞いてみてください。
自分では気づけなかったマイナス部分を指摘してくれるかもしれません。
その結果、思わぬどんでん返しを避けられます。
ガクチカが書けない時の参考例文11選
ガクチカでは、サークル活動やアルバイトをはじめ、近年では留学経験について話す人も増えてきました。
これだけでも、ガクチカでは何を話しても人と被ってしまう可能性があるということがわかるかと思います。
したがって、よくあるガクチカのエピソードからでも、きちんと自分らしさをアピールできるかどうかが勝負になってきます。
そこでここでは、経験からアピールにつなげるためのヒントを、以下のエピソードごとにまとめました。
- アルバイト
- 体育会系サークル
- 文科系サークル
- ゼミや研究室
- 留学経験
- 旅行
- インターンシップ
- 資格取得
- 学業
- ボランティア
- 趣味
アルバイト
学生時代にはアルバイトを頑張ったという学生も多いものです。
学生でありながら社会人経験ができるというメリットもありますし、接客マナーなどのスキルが身に付くことも魅力です。
しかしながら、非常に多くの学生がアルバイト経験をしているためにほかの就活生と話が被る可能性も高くなります。
ほかとは違う特殊な仕事経験を話すなどの工夫が必要です。
また、アルバイトにより身に付いた能力などを、しっかりとアピールしたいですね。
アルバイトをガクチカで話すのであれば、受ける企業の業界や業務内容に活かせる内容へとつなげて話すことがポイントと言えます。
詳しい書き方は下記の記事を参考にしてみてください。
体育会系サークル
ラグビーや野球、登山や駅伝といったスポーツに関するサークルは、ガクチカで話すことで根性やタフさなどをアピールできます。
体育会系の世界で頑張ってきた人間は、礼儀正しく情熱的という印象を与えることができるでしょう。
また、サークルによっては合宿が行われているところもあります。
普段と違った環境に身を置いて成果を上げるために集中して頑張る習慣は、仕事にも活かせる点が多いです。
現場の仕事やハードな営業職を受ける場合にも、体育会サークルで頑張った話は評価が高くなる傾向にあるでしょう。
文科系サークル
ブラスバンドや茶道などの文化系サークルのガクチカは、集中して何かを極める力があると評価されやすいです。
文化系サークルにもさまざまな種類がありますが、たくさんのメンバーで何かをやり遂げるサークルの場合は協調性があると見てもらえます。
茶道や華道などは礼儀作法を身に付けることができるガクチカでもあり、ビジネスマナーにもつながるのではと良い印象を与えることができるでしょう。
さらに、文化系のサークル活動では、大学の外でさまざまな人との交流が持たれることも多いです。
さまざまな背景をもった人と上手くコミュニケーションが取れる点も高評価になります。
詳しい書き方は下記の記事を参考にしてみてください。
ゼミや研究室
何か1つのことについて追究していく姿勢は、仕事にも大いに活かせます。
ゼミや研究室での研究内容をガクチカで話す際には、授業の単位をもらうためではなく何かを突き詰めていった体験について、しっかりと伝えることがポイントです。
好奇心旺盛で探求心が強く、納得がいくまで調べる姿勢が強みです。
詳しい書き方は下記の記事を参考にしてみてください。
留学経験
昔に比べると、在学中に海外留学をする学生が非常に増えています。
海外が好きで行ってみたかったというような軽い話ではなく、留学をしたことで得たものやどんな目標を持って留学したのかなどを話すことが大切です。
語学力を伸ばすために留学する学生も目立ちます。
語学力が付くことは職種によっては活かせる強みですが、ほかの就活生と被る可能性も高いので、それ以外の学びも伝えましょう。
たとえば、見知らぬ環境に身を置くことでコミュニケーション力が付いたというのも良い話です。
環境適応能力が育ったなども、面接官に良い印象を与えるはずです。
詳しい書き方は下記の記事を参考にしてみてください。
旅行
お金と時間があれば誰でも旅行はできます。
楽しかった旅行経験をガクチカで話しても、面接官は「学生時代を謳歌しましたね」と感じるくらいです。
そうではなく、旅行について話すのであれば旅先でどんな行動をして何を学んだのかをアピールしなければいけません。
世界一周旅行をした学生も見られますが、世界を旅した事実だけでは何も伝わらないでしょう。
わざわざお金をかけて旅をすることで、何を得たかったのか、実際どうであったのかをしっかり話しましょう。
詳しい書き方は下記の記事を参考にしてみてください。
インターンシップ
学生時代に就労体験をしたことは、真面目で勤勉な人間だと面接官の目に映ります。
インターンシップにより、社会人としての常識や接客マナーなども身に付いたことでしょう。
実際に受けている業界と同業界でのインターンシップをしたのであれば、その業界でとにかく働きたいという意欲のアピールにもなるはずです。
詳しい書き方は下記の記事を参考にしてみてください。
資格取得
さまざまな資格がありますが、いずれにせよ勉強しなければ資格は取得できません。
学生時代に資格取得を頑張った話は、勉強熱心で努力家である印象を持ってもらえます。
その資格内容が、入社後の仕事に役立てるためというのであれば尚のこと、評価の高いガクチカとなるでしょう。
将来のために資格を取っておこうという前向きで積極的な姿勢は、好印象を与えることができます。
学業
学生が学業に励むのは当たり前とも言えます。
しかしながら、実際にはガクチカで勉強を頑張った話を取り上げる人は少ないです。
何か非常に学びたいことがあり、予習復習を欠かさずに頑張って優秀な成績を収めたというようなガクチカは、面接官にしてもある意味新鮮で学生らしいと感じます。
入社してからも仕事に関する知識はしっかりと勉強しなければいけないので、真面目に学業に取り組む姿勢は良い印象につながるはずです。
詳しい書き方は下記の記事を参考にしてみてください。
ボランティア
ボランティアをガクチカに用いてみましょう。
自分の利益に関係なく相手を思いやる力があることをPRできるからです。
事実以下のようなガクチカを書けば、思いやりの深さをダイレクトに伝えられます。
市内の福祉施設でボランティア活動を3年ほど続けていました。
対象者は高齢者の方や小さい子供たちです。
基本的には話し相手や遊び相手になることが多いのですが、時には施設のお手伝いをしていました。
お掃除・配膳・食事の片づけなどです。
こうしたボランティア活動を通じて、人とのつながり・相手を思いやることの大切さを学びました。
もしも御社に入社できましたら、相手の立場や心情を慮って人の和を大事にし、業務に取り組みます。
上記のようなガクチカを話せば、面接官は「思いやりが深そうな学生だな。チームワークを必要とする業務に適性がありそうだ」と判断することでしょう。
詳しい書き方は下記の記事を参考にしてみてください。
趣味
実は趣味のように、一見ガクチカにはならなそうな題材もガクチカとしてアピールすることができます。
先ほどもいった通り、ガクチカはあなたが何を考え、どう工夫し、どのような結果を導いたのかを述べられれば、しっかりとアピールできるのです。
また、趣味からはあなたの人柄や、あなたのありのままの姿をアピールできます。
そのため、面接官にアピールする格好の話題といえるのです。
ガクチカで趣味をアピールする場合の詳しい書き方は、下記の記事を参考にしてみてください。
ガクチカが本当にない人は今からでも作れる
ガクチカが無い場合、ガクチカとなる経験を練りだすと良いということを述べました。
しかしながら、練りだすための経験がないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような場合、ガクチカとなる経験を作り出すという手段があります。
以下に数点候補を紹介するので参考にしてみてはどうでしょうか。
- 読書に励む
- 新たにアルバイトを始める
- 課外活動があれば積極的に参加する
- 長期のインターンに挑戦してみる
- 特技や趣味を活用する
- 新たに資格を取得する
読書に励む
読書をすることで、ガクチカの素となる経験に繋げることができる場合があります。
例えば、あるテーマの読書を通して学び続けることで、継続性や掘り下げる力をアピールできます。
また、読書をするためにアルバイトや学業の隙間時間を上手く活用した場合は、計画性をアピールすることも可能です。
ただ、注意点として、読書を「単なる趣味」と捉われないようにする必要があります。
読書を通して取り組んだこと、身についたこと、読書するに当たって工夫したことなどプラスアルファの要素を考えたいところです。
新たにアルバイトを始める
アルバイトを通して社会人経験ができるほか、協調性や問題解決力などを培うことも可能です。
さらにお金も稼ぐことができるので、働くことの大変さも感じられるでしょう。
アルバイトの注意点としては、他の学生との差別化を図るため、取り組むに当たっての自分の考えなどオリジナリティな部分を盛り込むことを意識しましょう。
課外活動があれば積極的に参加する
サークル活動や留学といった課外活動に積極的に参加してみることも、ガクチカにつながる経験になるでしょう。
サークルのような集団で行動することでリーダーシップを培ったり、なによりサークルや留学に挑戦することは積極性やチャレンジ精神をアピールできます。
ただ、「誘われたからサークルに入った、留学をした」などということを言ってしまうと、受け身のガクチカになってしまうので、「~という点に魅力を持って自分も挑戦してみたいと思った」というような主体性のあるガクチカを心掛けましょう。
長期のインターンに挑戦してみる
長期インターンでは、インターン先の社員の方が行っている業務に近い体験ができます。
そのため、インターンに取り組んでいない学生と比べて優位に立てるほか、インターンでの経験や取り組みがガクチカのアピールにつながる可能性があります。
さらに、インターンへの挑戦は主体性のアピールにつなげられるでしょう。
長期インターンの探し方は下記の記事にまとめてありますので、ぜひ参考にしてみてください。
特技や趣味を活用する
前の項目で深夜アニメという趣味でも取り組み方を伝えることで「好きなことに全力で取り組める」「要領がいい」「自己管理ができる」といった面をアピールできることを述べました。
このことは他の趣味や特技においても同様です。
価値観や取り組み方や、趣味・特技から得た経験を伝えることでオリジナリティのある経験となり得ます。
何となく趣味に取り組むのではなく、取り組むにあたって大事にしていることは何か、自分がどういう風に取り組んでいるか、失敗などを通してどのようなことを学んでいるかということを頭の片隅に置きながら取り組んでみてはいかがでしょうか。
新たに資格を取得する
今から勉強して資格取得を目指すのも1つの手段です。
志望業種に直結した資格であれば尚更良いでしょう。
注意点としては、ガクチカにおいて大事なのは「資格を取得した」という成果だけではなくて、「どういう考えでその資格を取得しようと思ったのか」「資格取得にむけてどのように取り組んだのか」というような過程です。
ガクチカがない人なんていない!落ち着いて考えてエピソードを探そう!
企業がガクチカを聞くのは、端的にいえば、学生の人物像を見極めるためです。
自社にマッチした人材かどうかを判断するための質問がガクチカなのです。
ガクチカがないという人は、ガクチカの題材ばかりに気を取られていないかもう一度よく考えてみましょう。
題材が問題なのではなく、重要なのはそのエピソードにおいてあなたがどんなことをしたのか、どういったことを得られたのかを自分の言葉で語れることです。
ガクチカがないと悩んでいる方は、もっと身近な日常生活に目を向けてみましょう。
必ず、あなたをアピールできるあなたらしいエピソードが見つかるはずです。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート