【例文6選】ガクチカがない人のための対処法と書き方を徹底解説!

【例文6選】ガクチカがない人のための対処法と書き方を徹底解説!

「ガクチカ」 は強いエピソードでなければ内定を獲得できない、と考えている学生は少なくありません。

それゆえに「ガクチカがない」と感じてしまいます。

しかし、ガクチカはなんでも良いのです。挨拶、お礼、毎日のお風呂掃除でさえガクチカとしてアピールが可能です。

つまり、「ガクチカがない」というのは幻想で、ガクチカがない学生なんていないのです。

ガクチカがないと感じてしまっている理由を理解し、学生時代にどんなことを頑張っていたか冷静になって思い出せば、何であろうとアピールが可能です。

この記事では、ガクチカに使えるエピソードの探し方からうまくアピールするコツまで徹底解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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「学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)がない」のは幻想である

「学生時代に頑張ったことがない」と感じるのは幻想です。

特別な実績がなくても、授業やアルバイト、日常の活動の中で工夫したことや学んだことがあるはずです。

重要なのは、取り組みの過程や得た気づきを言語化することです。

バイトでの接客対応の改善や、サークルでの役割を果たした経験も十分にアピールできます。

視点を変えて振り返ることで、自分の強みや成長を示せるエピソードが見つかります。

【ガクチカがない】ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」

悩んでいる方の中には、ガクチカという言葉自体をあまり理解していない方がいるかもしれません。

ガクチカとは

ガクチカとは「学生時代に力を入れた」ことの略称です。

エントリーシートや面接時に「学生時代にしていたこと・頑張っていたことは何ですか?」と聞かれることがありますよね。

そのときの答えに使えるエピソードがガクチカに該当します。

そもそもの話になりますが、企業はエントリーシートのチェック時・面接時にはあなたのことを全く知りません。

それにもかかわらず企業は立場上、あなたに対して「合否」の判定を下さなければなりません。

応募があった以上、企業はあなたのことを無視するわけにはいきませんから当然といえば当然ですよね。

そうなりますと、企業はあなたのことを深く知ろうとします。

性格・価値観・趣味嗜好・行動哲学・これまでに何をしてきたのかなど、「合否」の判定に使える判断材料をとにかく収集しなければなりません。

そして情報収集をする際に役立つ質問の1つが、ガクチカというわけです。

そのためガクチカは、企業があなたに対して「合否」を突き付ける際の重要な指標となります。

ガクチカは過程が最も重要

ガクチカにおいて最も重要なのは、結果よりもその「過程」です。

就活生の多くが、目に見える成果を残していないことを気にしてガクチカがないと悩むことが多いですが、企業が本当に重視しているのは、結果に至るまでの努力やプロセスです。

具体的にどのような課題に直面して、それをどのように乗り越えたのか、そしてそこでどのような工夫を凝らしてどのように成長したのかが評価の対象となります。

結果だけを追い求めるのではなく、その過程で得た学びや気づき、自分なりの工夫が、企業にとっては非常に魅力的なものとなることもあります。

たとえ成果が目立たないものであったとしても、挑戦する姿勢や問題解決のプロセスをしっかりと説明することが、面接官に強い印象を与えるポイントです。

失敗や困難に直面した場面をどのように乗り越えたかは、その人の強さや柔軟性を示すものとして評価されるため、しっかり考えてみてください。

日常のエピソードもガクチカになる

ガクチカに使うエピソードは、必ずしも大きなプロジェクトや特別な体験でなければならないわけではありません。

日常生活の中で気を配って行動していたことや小さな努力も、立派なガクチカの対象となります。

例えば、大学での勉強方法の工夫やアルバイトでの顧客対応の改善、サークル活動でのチームワーク向上など、一見些細に見える経験も、自己成長につながる具体的なエピソードとして語ることが可能です。

日常の中で意識して取り組んだことが、実は社会人として求められるスキルや資質に直結していることも少なくありません。

例えば、時間管理や問題解決能力、周囲との協力を重視して行動できることは、どの企業でも求められる基本的なスキルです。

【ガクチカがない】ガクチカで企業が評価しているポイント

続いて、ガクチカにおいて企業が評価しているポイントについても紹介します。

以下の3点はどのような企業を受ける際にも企業が注目する可能性が高いポイントであるため、ぜひそれぞれしっかりと確認した上で、おのずと伝わるような回答を提示しましょう。

主体性

企業がガクチカで評価しているポイントの1つが主体性です。

主体性とは自ら考え行動を起こし、責任を持って物事に取り組む姿勢のことです。

企業は入社後に指示待ちではなく、積極的に行動する社員を求めていることが多いです。

したがって、主体性を発揮した経験がガクチカに含まれていると良い印象を与えられる可能性が高まります。

具体的なエピソードがない場合でも、小さな行動や自発的な取り組みを掘り下げて述べてみましょう。

日常生活で家事を効率化するために新しい方法を考案したり、趣味の活動を発展させてイベントを企画したりした経験も、主体性の例として挙げられるものです。

また、学業やアルバイトなどで目の前の課題を解決するために、自主的に調査を行ったり、新しい手法を試したりした場合も、主体性をアピールする要素となります。

主体性は「その行動が具体的な成果に結びついたかどうか」よりも「どのように考えて行動したか」が重視されるため、何かしら話せるエピソードを探してみてください。

協調性

協調性は企業がガクチカにおいて最も重要視する要素の1つです。

「協調性」とは他者と円滑にコミュニケーションを取りながら、共通の目標に向かって協力し合う能力を指します。

企業は個々の能力だけでなく、チームで成果を上げる力を求めています。

そのため、ガクチカにおいても、他者とどのように協力したか、またその結果どのような成果を得たかを示すことが評価されるポイントとなります。

ガクチカで協調性をアピールする際には具体的なエピソードを必ず用いることが大切です。

例えば、ゼミ活動で複数の意見をまとめてグループ発表を成功させたことや、新しいスタッフの教育に協力した経験などを挙げることで、協調性を強調できます。

また、日常生活でも家庭や地域活動において、他者と協力したエピソードを述べることで、十分に協調性を示すことが可能です。

自分がどのような立場で関わり、どのように行動したかを具体的に説明することを心がけましょう。

求める人物像とマッチしているか

いくら優れた人物であっても、企業が求める人物像とマッチしていなければ、その企業で活躍することは難しいです。

ガクチカで求める人物像とマッチしていることを強調するためには事前に企業研究を行い、企業が求める人物像を理解することが欠かせません。

例えば、顧客対応を重視する企業であれば、接客の経験や顧客満足度向上に向けた取り組みを述べると良いですし、創造力を求める企業であれば、課題に対して新しい視点で取り組んだ経験をアピールすることが有効です。

また、企業の文化や価値観に合った行動や考え方を具体的に伝えることで、自分がその企業で活躍できる可能性が高いこと、さらにしっかりと企業研究を行っていることも同時にアピールできます。

求める人物像と実際にマッチしており、さらにそれに近づこうと努力している姿勢を示すことができれば、採用担当者に良い印象を与えられるでしょう。

【ガクチカがない】ガクチカがないと考えてしまう原因

続いて、ガクチカがないと思ってしまう人が陥る考え方について紹介します。

以下のような考えに至ってしまっている人は多いでしょうから、自分が当てはまるかどうか考えてみてください。

具体的な成果を残していない

多くの就活生がガクチカがないと感じる理由の1つとして、具体的な成果を残していないという思い込みがあります。

「成果がないから、面接で話すべき内容がない」と考えてしまうのです。

しかし、ガクチカにおいて最も重視されるのは結果だけではありません。

むしろ、どのような努力をしたのか、その過程でどのように成長したのかが評価されます。

大きな成果を残していなくても、自分なりに目標に向かって努力し、成長した過程を伝えることができれば、それは十分に立派なガクチカとして評価されます。

サークルやアルバイトで特に目立った結果を残していなかったとしても、その場面で自分がどのように課題に取り組み、モチベーションを維持し続けたかを具体的に説明することが、十分なアピールポイントとなるのです。

長い間続けていることがない

「長期間にわたって続けてきたことがないから、話すことがない」と感じる人も多いです。

確かに、長期間続けた活動は一見して努力や継続力を証明する強力な材料となりますが、それがなければガクチカとして話せないというわけではありません。

むしろ、短期間であっても、その期間内で自分がどれだけ工夫して取り組んできたか、あるいはどのような気づきを得たかに注目することが重要です。

アルバイトや部活動などを長く続けていなくても、その中で特に印象に残った経験や挑戦したことを振り返り、その場での自分の行動や学びを語ることで、十分に良い印象を与えられます。

期間の長さよりも、その活動を通じて何を感じ、どのように成長したかが重要であるため、長く続けていることがなかったとしても、自分の印象に残っているエピソードを思い出してみてください。

本気で物事に取り組めた経験がないから

大学生活を振り返った時に自分がどの活動にも全力で取り組めなかったと思う人は少なからずいます。

例えば授業を受けるだけでなく課外活動やサークル活動に参加したものの、どれも中途半端に感じてしまうことがあります。

このような場合、自分の経験が他人と比べて劣っているのではないかと不安になります。

しかし、最も重要なのは物事の規模ではなく、取り組んだ内容や得られた経験です。

例えば、ある課題で苦労したが最終的に解決できた、もしくはサークル活動でメンバーと協力してプロジェクトを完成させたといった小さな成功体験も立派なアピールポイントです。

就活で使えるエピソードがないから

就活生の中にはサークルやアルバイトの経験が十分にアピールできるものでないと思い込んでしまう人も多いです。

例えば、アルバイトで単純作業ばかりしていたと感じたり、サークル活動で特に目立った成果を上げられなかったりと考えることがあります。

しかし、これらの経験も使い方次第で就活における強力なエピソードになります。

例えば、アルバイトで接客経験を通じて培ったコミュニケーションスキルやお客様のニーズに対応する能力をアピールすることができます。

また、部活でのチームワークやイベントの企画運営を通じて学んだプロジェクトマネジメントのスキルなども評価に値します。

大切なのはどのような小さな経験でもそれを通じて何を学び、どのように成長したかを具体的に説明することです。

【ガクチカがない】今までの経験からガクチカを見つける方法

「ガクチカがない」と思っても、案外身近なところにあるものです。

それは毎日の習慣であったり、常日頃から心がけていることであったりします。

そういうものに関して、自分自身でも理解を深めることで、あなたなりの考え方や努力の方向性が見えてくるはずです。

普段から励んでいることをガクチカとしてアピールできれば、立派な自己PRになります。

自分の生活を見直して、何か継続していることや気を付けていることがないか探してみましょう。

ガクチカの見つけ方
  1. 過去の経験を深掘る
  2. 毎日の習慣を書き出す
  3. 日常的に気を付けていることを探してみる
  4. 他人と違うと思うところを書きだす
  5. 周りの人に聞いてみる

過去の経験を深掘る

過去の経験を掘り下げてみるのも、ガクチカがないと思う人におすすめの対策の1つです。

大きな成果や目立つエピソードがないとガクチカにできないと思いがちですが、実際には日常的な活動や一見普通の経験でも、しっかりと掘り下げればガクチカとして十分にアピールできるものです。

過去の経験を振り返り、その中で自分がどのような行動を取り、どのように周囲に影響を与えたのかについて考えてみましょう。

例えば、アルバイトやサークル活動、授業やプロジェクトなど、どのような小さな経験でも構いません。

その中で自分が意識的に取り組んだことや、困難に直面した際にどのように対応したのかを深く考えることで、自分の強みや成長を再認識できることもあります。

また、他のメンバーとの協力やチーム内での役割分担、周りにどのような影響を与えたかも重要なポイントです。

この経験を掘り下げてみることで、自分がどのような行動をしてきたのか、そしてその行動が自分や周囲にどのような成果や成長をもたらしたのかを具体的に見つけ出すことができます。

毎日の習慣を書き出す

毎日の習慣を書き出してみるのも、ガクチカを思い浮かべる有効な対策の1つです。

毎日のスケジュールや行動を可視化することで、普段は意識していない継続的な取り組みや、自分が大切にしている習慣が見えてくることでしょう。

このプロセスを通じて、自分が日常生活の中で意識的に取り組んでいることや、無意識に続けてきた努力を発見することができ、それをガクチカの題材として活用できる可能性があります。

例えば、毎日決まった時間に走る、筋トレをするなどの習慣があるならば、その習慣を続けるためにどのような工夫をしているのか、あるいはトレーニングを通じて得た自己管理能力や忍耐力について語ることができるでしょう。

また、家族や友人とのコミュニケーションを大切にしていることも、自分なりの価値観や人間関係の構築方法を示すエピソードとして活用できるかもしれません。

自分が普段何気なく行っていることでも、企業が求める能力や資質に結びつく可能性があります。

他人と違うと思うところを書きだす

まず、自分が他人と違うと思う特徴や経験を書き出してみるのも良いでしょう。

ガクチカは特別な経験や目立つ成果だけが求められるものではありません。

企業が見ているのは応募者がどのように考え行動して、そこから何を学んだかという点です。

したがって、自分にとって当たり前だと思うことや、些細に感じる経験でも、他人と違う視点や工夫があれば、それはガクチカとして十分に価値を持ちます。

自分の性格や行動習慣を振り返ることから始めてみましょう。

「朝型で、毎日決まった時間に起きて勉強していること」や「独自の方法でノートをまとめ、効率的に情報を整理している」といった日常的な行動にも個性は現れます。

また、友人や家族から褒められた経験がないかについても考えてみてください。

このように、他人と違うと思うところを書き出してみることで、自分では気づいていない強みや特徴が浮かび上がってくることもあります。

周りの人に聞いてみる

他人による分析、いわゆる他己分析をしましょう。

他己分析は自分では意識しておらず見えていなかった自分の人柄を見つけることができるのです。

自己分析と併せて行うことで、自分の強みを裏付ける強い証拠にもなります。

他己分析は学校生活やアルバイトなど、学生時代をともに過ごした身近な人にお願いしましょう。

自分では思いつかなくても人の力を借りればガクチカを考えることができるかもしれません。

主観的なガクチカよりもほかの人の意見を取り入れたガクチカの方が客観的で評価も高いです。

他己分析の詳しいやり方については下記の記事を参考にしてみてください。

【ガクチカがない】ガクチカで高校時代のことを書いてもいいの?

結論として、ガクチカに高校時代のことを書くのは絶対にNGではありません。

しかし、高校時代の話しかしないと、大学時代は何もしていなかったのではないかと思われてしまう可能性があります。

そこで、ガクチカに高校時代の話を書く際の注意点やポイントについて、以下で紹介します

大学との関連性を示す

高校時代の経験をガクチカとしてアピールする際に重要なのは、その経験が大学生活とどのようにつながり、どのように活かされているのかを示すことです。

企業は応募者の過去の経験を通じて、その人の行動の特性や思考の傾向を知りたいと考えています。

したがって、高校時代のエピソードを述べる際にはそれが大学生活でどのような形で発展して、さらにどのように活用されているのかを具体的に説明することが重要です。

高校時代に部活動でリーダーシップを発揮した経験を挙げるならば、そのスキルが大学でのサークル活動やプロジェクト運営にどのように役立ったのかを示す必要があります。

高校でキャプテンを務めた際にチームをまとめる力を発揮し、その経験を大学でのゼミ活動や研究発表に反映したといった流れを述べると、経験の連続性が強調されます。

高校時代の経験をそのまま述べるだけでは「なぜ高校時代の話をするのか?」や「大学時代には何もしていないのか?」と思われてしまう可能性が高いため、高校時代の経験が現在の自分を形成する大きな基盤となっているというメッセージを伝えることが重要です。

得た学びを具体的にアピールする

高校時代の経験をガクチカとして使用する場合、その経験から得た学びやスキルを具体的にアピールすることが必要です。

企業は応募者の成果だけでなく、その過程やそこから得た成長を重要視します。

したがって、高校時代のエピソードを語る際には自分が何を学び、どのように成長したのかを具体的に述べることが求められます。

高校時代に文化祭の実行委員を務めた場合「文化祭の運営を通じて計画を立て実行する力や、チームをまとめる力を学んだ」といった経験を語ることで、その経験と得たスキル・成長について具体的に説明できます。

また、得た学びを述べる際にはそれが現在の自分にどのように還元されているかを示すことも重要です。

高校時代の経験がその他の活動や成果につながっていることを示すことで、エピソードに一貫性を持たせることができます。

【ガクチカがない】企業に刺さるガクチカを書くポイント

続いて、企業に刺さるガクチカを書くコツについて紹介します。

以下のポイントを意識することで、よりガクチカのクオリティを高め、良い印象を与えられることでしょう。

ぜひ、以下のポイントを参考にしてみてください。

内容を5W1Hで具体的にする

ガクチカを書く際に、企業に好印象を与えるためのコツとして、内容を5W1H(Who, What, When, Where, Why, How)で具体的に説明することが重要です。

具体的なエピソードを提供することで、面接官や人事担当者はあなたの経験や行動の詳細を理解しやすくなり、結果としてあなたの強みや性格がより明確に伝わります。

5W1Hを意識して書くことで、文章に一貫性が生まれ、何をどのように行動したのかがはっきりと伝わるため、論理的な構成が求められる自己PRやガクチカの作成においても非常に効果的です。

具体的なエピソードにおいて「誰と(Who)」「何を(What)」「いつ(When)」「どこで(Where)」「なぜ(Why)」「どうやって(How)」の要素を取り入れることで、単なる事実の羅列ではなく、ストーリー性が生まれます。

企業側はこのストーリーを通じて、あなたの行動の背景や思考を深く理解することができ、あなたが入社後にどのように業務に取り組むかをイメージしやすくなります。

主語を明確にし、あなた自身がどのようにその状況に対処し、成果を出したのかを具体的に伝えることが、面接で好印象を与えるためのポイントです。

どうして頑張ることができたのか伝える

ガクチカでは、単に「何を頑張ったか」を伝えるだけでは不十分であり、その背景にあるモチベーションや理由を明確に伝えることが重要です。

なぜその活動に全力を注ぐことができたのか、何があなたの努力を支えたのかを説明することで、企業はあなたが入社後も継続して意欲を保ち、困難な業務に対しても継続して努力を重ねられる人物かどうかを判断します。

このように、モチベーションの源泉を明確にし、それが自発的なものであればあるほど、企業に対して信頼感や期待を抱かせることができます。

モチベーションを維持するために、自分自身でどのような工夫をしていたのか、あるいはどのような目標を掲げていたのかを具体的に伝えることが効果的です。

自分の内的な動機・やりがいがどこにあったのかを説明することで、単なる「頑張り屋」ではなく、自己管理能力や目標達成意識の高い人物であることをアピールできます。

これにより、面接官はあなたが困難な状況に直面しても、持続的に努力できる能力があると判断し、企業にとって貴重な人材であると感じるでしょう。

あなたが何をしたのか伝える

ガクチカについて書く際には、結果よりも具体的に何を考え、どのように行動したのかをしっかりと伝えることが重要です。

企業はあなたの価値観や考え方を知りたいと考えているため、その経験を通じてどのような行動をとったのか、そしてその行動がどのような結果につながったのかを論理的に説明することで、あなたの思考プロセスや行動力が評価されます。

面接官にあなたの行動や考えがしっかりと伝わるよう、具体的なアクションとその結果を丁寧に描写することが重要です。

また、単に行動を羅列するのではなく、その行動がなぜ重要だったのか、どのような影響を与えたのかを説明することで、エピソードの価値を詳しく説明できます。

結果だけでなくプロセスを示す

結果だけでなく、その結果に至るプロセスを具体的に説明することが非常に重要です。

企業は応募者がどのように考え行動し、問題を解決したのかを知りたがっています。

「大会で優勝した」といった結果を述べるだけではその背景や行動が見えてきません。

結果を伝えることはもちろん大切ですが、その背景やプロセスを掘り下げて説明することはより重要です。

プロセスを示す際にはまずその取り組みを始めたきっかけや動機を述べることが効果的です。

「接客業務に関わる中で満足度が低いことに気づき、何とか改善したいと考えた」というように、取り組みに至った理由や問題意識を明確にすると良いでしょう。

そして、具体的にどのような行動をとったのかを説明することを推奨します。

「お客様から寄せられるクレームを分析し、最も多かった意見をもとに新しいサービスを提案した」といったように、具体的なエピソードを交えて説明することで説得力が高まります。

ガクチカを書く際の注意点

自分のガクチカについて頭を悩ませるあまりに、考えた内容がNGであるケースも少なくはありません。

せっかく考えたガクチカが、逆にマイナス評価につながってしまっては辛いですよね。

気を付けるべきガクチカの注意点についても参考にしてください。

気を付けるべきガクチカの注意点
  • 嘘は書かない
  • ガクチカと自己PRを同じにしない
  • 見方によってマイナスになることは書かない

嘘は書かない

一番やってはいけないのが、エピソードが思い当たらないからといって、ウソをつくことです。

企業の人事もプロですから、たいていのウソはウソと見抜かれてしまうものです。

そのあとの質問でガクチカについて深堀りされたときに、絶対にブレない自信のある人以外はウソをつくべきではないでしょう。

また、ウソをついて作り上げた人物像で仮に企業から内定を得たとしましょう。

すると今度は入社後に会社とのミスマッチが起こる可能性が高まります。

将来のことを考えても、やはり自分を偽ることは得策とは言えないのです。

ガクチカと自己PRを同じにしない

自己PRとガクチカは、内容を変えることが望ましいです。

同じ経験でもよいですが、伝え方には気を付けましょう。

あまりに内容が同じだと、準備不足や手抜きという評価をされかねません。

自己PRは「自分の性格的な強み」を中心に、ガクチカは「自分の経験した内容」を中心にまとめることを意識しておくとよいでしょう。

見方によってマイナスになることは書かない

ガクチカを作成する際は、見方によってマイナスになることを書くのはやめましょう。不採用の直接的な理由になるかもしれないからです。

例えますと、学生が以下のようなガクチカを話したとします。

マイナスに取られるかもしれないガクチカの例

過去に参加したインターンにて、成約をもらえるまで同クライアントに対して100日間営業を続けました。

上記を見ますと、人によっては「根性がすごいね。君みたいな人材を探していたんだよ!」と評価してくれるかもしれません。

しかしその一方で「おいおい、粘着質過ぎるだろ。この学生大丈夫か?」と思わず心配する方もいるはずです。

この話を鑑みるに、ひょっとしますと学生は諦めない不屈の精神をPRしたかったのかもしれません。

しかし万が一、マイナスの印象を与えてしまった場合は悲惨の一言に尽きます。

先ほどの例でいえば、以下のように判断されるリスクがあるからです。

「そこまで粘着質な営業をするのであれば、長期的にみると何かトラブルが発生するかもしれないな。自社は営業時のトラブルをNGにしているから、不採用だな」と。

また現在日本には、以下のように数多くの企業が存在しています。

Memo

2021年6月1日現在の企業等(※2)の数は367万4千企業、民営事業所数(以下「事業所数」という。)は507万9千事業所、従業者数は5745万8千人となっている。

経済産業省|令和3年経済センサス|5ページ目(2023年2月3日時点)

日本だけで367万もの企業があるわけですから、1社ぐらいマイナスに捉えられることは不思議ではありません。

そして何より、その1社があなたの志望企業なのかもしれないのです。

これでは悲しすぎますよね。

したがってガクチカを作成するときは、見方によってマイナスになり得るエピソードを選ぶのは、なるべく避けましょう。

もしも自分でマイナスかどうかを判断できないのであれば、家族・友人・大学の教授など第三者の意見を聞いてみてください。

自分では気づけなかったマイナス部分を指摘してくれるかもしれません。

その結果、思わぬどんでん返しを避けられます。

【ガクチカがない】ガクチカの構成

続いて、おすすめのガクチカの構成についても紹介します。

この構成を覚えておけば、どのような話を主題とする際にも活用できます。

企業によって話すガクチカのエピソードを変えようと思っている方は特にこの記事でマスターして、このテンプレートを活用してスムーズに質の高いガクチカを作成してください。

結論

ガクチカを書く際にはまず最初に結論から述べることが求められます。

結論を先に伝えることで、自分が何に力を入れたのかを端的に説明し、読み手や聞き手の興味を惹くことが可能です。

「大学のゼミ活動で新しい研究手法を導入して成果を上げた」や「アルバイト先で接客の工夫を通じて顧客満足度を向上させた」といった具体的な概要を簡潔に示すことで、採用担当者にインパクトを与えられます。

この部分はガクチカ全体の要約として機能し、詳細な説明をスムーズに受け入れてもらうための土台となるため、力を入れて端的に分かりやすく書きましょう。

きっかけ・動機

結論を述べた後にはその取り組みを始めたきっかけや動機を説明することで、エピソードの背景を明確にすることが求められます。

どのような問題意識や興味から行動を起こしたのかを具体的に述べて、自分の考え方や価値観を採用担当者に伝えることが重要です。

「アルバイト先で忙しい時間帯にスタッフ間の連携が全く取れていないことに気づき、改善策を考える必要性を感じた」というように、問題意識や動機を明確にすることで、エピソードの説得力が高まります。

また、きっかけや動機を説明する際にはできるだけ具体的なエピソードを交えると良いでしょう。

自分の行動に至るまでの背景をわかりやすく伝えることで、行動と理由の一貫性を持たせることができます。

具体的なエピソード

きっかけや動機を述べた後には取り組みの中でも具体的なエピソードを詳しく説明することが重要です。

この部分はガクチカの中核となる部分であるため、自分の行動や考え方が伝わるよう、できるだけ具体的に述べることが求められます。

「新商品のプロモーション活動を担当し、ターゲット層に合わせたSNSキャンペーンを実施した結果、売上が15%上昇した」というように、行動内容や工夫を具体的に示すことで、自分の能力や努力が明確になります。

具体的なエピソードを述べる際には状況や課題、取り組みの詳細を順序立てて説明すると良いでしょう。

「アルバイト先での繁忙期にスタッフの動線が混乱していることに気づき、改善するために新しい配置を提案した」 など、具体的な行動を示すことで説得力が増します。

成果・学んだこと

具体的なエピソードの後には取り組みの結果やそこから得た学びを示すことが重要です。

成果は数字や具体的な事例を用いて示すことで、採用担当者に納得してもらいやすくなります。

例えば「新しい接客マニュアルを導入し、1か月後にはクレーム件数が30%減少した」というように、具体的な数字を用いて説明することで、成果がわかりやすく伝わります。

また、得た学びを述べる際にはそれが自分にとってどのような成長につながったのかを説明することも重要です。

「スタッフ全員で協力することで目標を達成する喜びを学び、チームワークの大切さを実感した」というように、経験から得たスキルや気づきを具体的に述べることで、採用担当者に自分の成長を伝えることができます。

入社後に活かせそうなこと

企業は活躍してくれる人材を採用したいと思っているため、最後に入社後に活かせそうなことについて述べて文章を締めると良いでしょう。

企業は過去の経験が将来の仕事にどのように繋がるのかを明確に示すことを求めています。

「接客業で学んだ顧客対応力を活かし、御社の顧客満足度向上に貢献したい」といった具体的なビジョンを示すと良いでしょう。

入社後に活かせることを述べる際には、自分の経験と企業のニーズを結びつけることが重要です。

しっかりと企業研究を行い、企業がどのような人材を求めているのかについて理解してから書くことを心がけましょう。

これにより、採用担当者はあなたが活躍するイメージをしやすくなるだけでなく、しっかりと企業研究を行っているやる気があり、志望度も高い人物だと判断してくれるでしょう。

【ガクチカがない】よく使われるガクチカのテーマ一覧

ガクチカがない、見つからないときは、よく使われるガクチカのテーマをチェックしておきましょう。

定番のガクチカのエピソードを見ておけば、そこから使えるエピソードはないか模索できます。

よく使われるガクチカのテーマ一覧は、以下のとおりです。

テーマ
  • 部活
  • アルバイト
  • ゼミ
  • サークル
  • 学業
  • インターン
  • 卒論

上記のテーマはガクチカとして定番のテーマになるため、じっくり経験したことを思い返せば、ガクチカとして使えるエピソードは見つかるはずです。

では、よく使われるガクチカのテーマを一つひとつ見ていきましょう。

部活

ガクチカとしてよく使われるテーマには、まず、部活が挙げられます。

部活を頑張ってきた人は、文化系・体育会系問わずさまざまな取り組みを経験するため、ガクチカのエピソードにできることは多いはずです。

練習を頑張ったり一致団結するために工夫したり、部員集めのために勧誘を頑張ったり、合宿の企画に一生懸命取り組んだりなど、部活を通じて経験したことはぜひ一つひとつ思い出してみてください。

なお、部活のガクチカでは、高校時代の取り組みを書く人も少なくありません。

ただし、大学時代のことに一切触れていないと「大学では何もやっていない」という印象になるため、大学の経験にも関連性を持たせるなどの工夫は必要です。

部活のガクチカを書くときのコツは、以下の記事をぜひチェックしてみてください。

アルバイト

ガクチカのエピソードには、アルバイトも挙げられます。

アルバイトでは、顧客対応やチームでの目標達成など、職場での経験を通じた成長を積極的にアピールできます。

コミュニケーション能力や接客スキル、チームワーク、マネジメントスキルなど、アルバイトのガクチカではアピールできる強みもたくさんあります。

学生にとってアルバイトは、働くことでさまざまな経験と学びを得られるため、「アルバイトはそこまで頑張ったわけではないし…」と思っている人でも十分に良いエピソードを持っている場合があります。

そのため、苦労して乗り越えた経験や集中して取り組んだ経験があれば、アルバイトのエピソードをガクチカとしてぜひアピールしてみましょう。

なお、アルバイトのガクチカを書くコツについては、以下の記事をぜひチェックしてみてください。

ゼミ

ガクチカのテーマには、よくゼミ活動を通じた研究活動も挙げられます。

研究やプレゼンを通じて培った論理的思考力は、ガクチカの中でアピールしやすい魅力的な強みです。

社会人になれば、物事を論理的に考えたうえで、自分自身の成長につなげていくことが常に求められます。

ほかには、課題解決能力やプレゼンスキルなどもアピールしやすいでしょう。

また、ゼミでは同じメンバーと協力し合って発表やフィールドワーク、実験などを行うことも多いため、協調性も鍛えられます。

ゼミの活動に集中して取り組めば、ガクチカとしてアピールできるエピソードはさまざまあるはずなので、ぜひ経験したことを思い出してみましょう。

ガクチカでゼミ活動を伝える際のポイントは、以下の記事も参考にしてみてください。

サークル

就活のガクチカでは、サークル活動のエピソードも定番となります。

リーダーシップや協調性、コミュニケーション能力などさまざまな強みをアピールできるため、部活同様に、組織とのかかわりにおいて重要なスキルを伝えやすいことが魅力です。

イベント運営などに主体的にかかわって取り組んだ経験などは、積極的にアピールすることで高評価を得られます。

なお、ガクチカでは、ただ楽しく活動した経験ではなく、何らかの目的や目標を設定して取り組んだ経験を伝える必要があります。

苦労して何かを乗り越えた経験・課題を解決した経験があれば、ガクチカのエピソードとして活用できるため、これまでの活動を振り返ってみましょう。

サークル活動のガクチカを作成するときのポイントは、以下の記事をぜひチェックしておきましょう。

学業

学業をテーマに書くと計画力や行動力をアピールしやすいです。

授業や研究、資格取得に向けた取り組みは具体的な成果を示しやすく、採用担当者に対して説得力のあるアピールが可能です。

特に、自分で目標を設定してその達成に向けて計画を立てて取り組んだプロセスを具体的に示せば、計画性や実行力を伝えることができます。

難関資格の取得を目指した経験を述べるならば、最初にどのような理由でその資格取得を目指したのかについて述べることが重要です。

興味や将来のキャリアに必要だと感じた理由を示すことで、動機の明確さをアピールできます。

その後、どのようなスケジュールで学習計画を立て、どのように実行したのかを詳しく説明してください。

「1日の学習時間を3時間と決め、1か月ごとに進捗を見直すことでスケジュールを管理した」などと具体的なエピソードを交えると、計画力と実行力の高さが伝わります。

学業をガクチカにする際のポイントなどについては以下の記事でさらに詳しく紹介しています。

インターン

インターンは非常にアピールしやすい経験です。

まだ選考までに時間がある場合は、1日〜2日の短期のものでも構わないため、数個参加しておくと良いでしょう。

アルバイトとは異なり、インターンはより業務内容が就職後のものに近い場合が多いため、具体的な成果を示しやすく、即戦力としての魅力を伝えることができます。

また、多くのインターンでは自分で目標を設定し、それを達成するために行動する能力を求められるため、自走力や問題解決能力をアピールする材料にもなります。

インターンをテーマにする際には、まずそのインターンに参加した理由や目的について説明してください。

「将来、マーケティング分野で活躍したいと考え、実際の現場で経験を積みたかった」「大学で学んだ知識を実務に活かしてみたかった」というように、自分の目的や動機を明確にすることでテーマに説得力を持たせることが可能です。

その後、具体的な業務内容や自分が担当したプロジェクトについて述べましょう。

そして最後に、インターンで得た経験を通じて学んだことや成長した点を述べ、そのスキルを入社後どのように活かすのかを説明できれば、企業の採用担当者はあなたをぜひ自社に迎え入れたいと思うことでしょう。

インターンについては以下の記事で詳しく紹介しています。

卒論

就活のガクチカでよく使われるテーマには、卒論も挙げられます。

特定の分野への専門性の高さや経験の多さ、深い探求心、計画性などを伝えるうえで卒論のガクチカは良い題材になるでしょう。

特に自分の専門分野と志望業界・職種に直接的な関連性がある場合は、研究を頑張ったエピソードを伝えれば、スキルの高さを評価してもらえる可能性は高いです。

卒論には、長いスパンをかけてじっくり取り組むため、一つのことに集中して取り組む姿勢や最後までやり遂げる力をアピールするのにも向いています。

大学生であれば卒論・卒業研究には多くの人が取り組むため、ガクチカとして使いやすいこともメリットの一つといえるでしょう。

卒論などの学業関係のガクチカを書くときは、以下の記事をぜひ参考にしてみてください。

【ガクチカがない】ガクチカがない人必見!例文6選

続いて、ガクチカがなかなか見つからないという方向けに6つの例文を作成しました。

それぞれを参考にしてみてください。

あなたが学生時代に力を入れたことを思い出せるかもしれませんし、どのような書き方をしているかを参考にすれば、より質の高いガクチカを作成できるはずです。

アルバイト

例文

私が学生時代に力を入れたことは、飲食店でのアルバイトにおいて、キッチンとホールの橋渡し役を担うことです。
私が働く店舗ではクレームが多発しており、その原因はキッチンとホールスタッフ間のコミュニケーション不足にあると感じました。
キッチンはホールに比べて厳しい環境で働いており、不満がたまりやすい環境であり、ホールスタッフとの関係も劣悪なものでした。
そこで、ホールスタッフとして、退勤時には必ずキッチンスタッフに感謝の気持ちを述べることを心がけました。
すると、他のホールスタッフの方も同様に感謝を述べてくれるようになり、徐々に関係が改善され、連携もスムーズになり、クレームの数も大幅に減少しました。
この経験から、関係の橋渡しが得意であることを実感できたため、入社後はお客様と貴社の橋渡し役として活躍したいと考えています。

サークル

例文

私が学生時代に力を入れたことは、サークル活動でのイベント企画です。
私はサークルで半年に1回行われるイベントがマンネリ化していることに気づき、よりメンバーが楽しく参加できるイベントを企画しようと考えました。
メンバー全員にアンケートのURLを送り、どうすればより楽しいイベントを開催できるか、どのような点が今のイベントはつまらないのかについて意見を求めました。
そして、意見をもとに企画を行った結果、どうしても外せない用事があるメンバー以外全員が参加してくれ、非常に満足度の高いイベントを開催することができました。
この経験を通じて、チーム全体のモチベーションを向上させるためには、それぞれの意見を尊重し柔軟な対応が必要であると学びました。
貴社に入社した際は、この経験を活かし、チームの一体感を高め、成果を上げるための環境作りに貢献したいと考えています。

ゼミ・研究室

例文

私が学生時代に力を入れたことは、ゼミでのグループ研究です。
私のゼミでは、学生同士がグループを組み、1つのテーマに対して共同で研究を進める形式を取っていました。
しかし、研究が個人任せになりがちで、全体としての成果があまり上がらないことが課題でした。
そこで私はリーダーとして定期的に進捗を確認し、課題があれば早めに解決策を提示するよう努めました。
これにより、他のメンバーも積極的に発言してくれるようになり、質の高い研究を行い、学内発表会でも成果を認められました。
この経験から、リーダーシップの重要性とチームメンバーの力を最大限に活かすためのコミュニケーション能力を学びました。
貴社でもこのスキルを活かしてプロジェクトを円滑に進行し、成果を上げることに貢献したいと考えています。

資格・学業

例文

私が学生時代に力を入れたことは、資格取得に向けた勉強です。
特に、宅地建物取引士資格を取得するために、授業やアルバイトの合間を縫って自己学習に励みました。
その時期は特にレポート課題が多く、提出で手一杯な状況でした。
しかし、時間を効率的に使い、毎日必ず30分、学習を進めることで、合格するだけでなく、自己管理能力や忍耐力を身に付けることができました。
この経験から、計画を立てて物事に取り組むことの大切さと、継続する能力を養いました。
貴社でも粘り強く取り組み、計画的に目標を達成することで貢献したいと考えています。

趣味

例文

私が学生時代に力を入れたことは、趣味の写真撮影です。
学生時代にカメラを購入し、自然風景や街中のスナップ写真を撮影することに夢中になりました。
写真撮影を通じて、自分がどのように被写体を捉え、どの角度から撮ると一番魅力が引き出せるかを考えることに大きな時間を費やしました。
また、SNSで自分の作品を発表することで、多くの人々と感想を共有し、写真の技術向上にも努めました。
この経験から、幅広い視点を身につけ、物事を深く観察する力を養うことができ、細かいところに気を配る姿勢も学びました。
貴社においては、入社後、数年後にはグループをまとめ、細部にまで目を向けるリーダーとして貢献したいと考えています。

スキマ時間の活用

例文

私が学生時代に力を入れたことは、スキマ時間を有効活用することです。
「大学生活は4年あるが、長いようであっという間に終わってしまう」と先輩から聞き、少しでも無駄にしないよう、通学時間や待ち時間などを使って、スマートフォンでビジネス書を読んだり、英語のリスニング教材を聞いたりして自己成長に努めました。
少しずつの積み重ねではありましたが、その結果、TOEICで870点を取得し、ビジネスに関する幅広い知見を得ることができました。
また、この習慣を続けることで、時間管理能力や効率的な学習方法を身につけました。
貴社においても、限られた時間を最大限に活用し、生産性を高める姿勢で貢献していきたいと考えています。

【ガクチカがない】それでもガクチカが見つからない人は

ガクチカが見つからない場合、これまでの経験を振り返ってもアピールできるエピソードが見当たらないと感じることがあります。

その場合は、新しくガクチカを作ることが有効です。方法は2つあり、1つ目は現在の活動にさらに力を入れて、アピールできる要素を増やすことです。

2つ目は、新たな活動を始めて実績を作ることです。どちらを選ぶにせよ、目的意識を持ち、成果を意識して取り組むことが重要になります。

現在の活動に力を入れる

現在の活動をより深く掘り下げることで、ガクチカとしてアピールできる内容にする方法です。

すでに取り組んでいるアルバイトやサークル、ゼミなどを、ただ続けるのではなく、自分なりの課題を設定し、より積極的に関わることでエピソードを生み出せます。

アルバイトなら売上向上の工夫、サークルならイベントの企画など、自分の行動が結果につながる取り組みを意識するとよいでしょう。

重要なのは、単なる継続ではなく、具体的な工夫や成果を生み出すことです。この方法なら、新たに時間を割かずにガクチカを作ることができ、無理なく取り組めます。

ガクチカのために新しく活動を始める

新しく活動を始めることで、ガクチカにふさわしいエピソードを作る方法です。

短期間で成果を出しやすい活動として、インターンシップやボランティア、資格取得に挑戦することが考えられます。

特に、インターンシップは実務経験を積めるため、就活でも高く評価されやすいです。

また、ボランティア活動は社会貢献の姿勢を示せるため、ガクチカとして有効です。

ただし、ただ参加するだけではなく、どのような役割を果たし、どんな成果を得たかを意識することが重要になります。

新しい活動を始めることで、これまでの経験にはなかった新たな視点を得られ、成長を実感できる機会にもなります。

【ガクチカがない】現在の活動をガクチカにするためには

現在の活動をガクチカにするには、ただ続けるだけではなく、目的意識を持って取り組むことが重要です。

自分なりの課題を設定し、それを達成するためにどのような行動を取るかを考えることで、具体的なエピソードが生まれます。

また、取り組みの成果を明確にするためには、数字や結果を意識することも必要です。

業務の効率化や売上向上、チームの改善など、客観的に示せる成果を目指すと、ガクチカとして伝わりやすくなります。

課題を設定して目的意識を持って取り組む

ガクチカとして伝えられる経験を作るには、課題を設定し、目的意識を持って活動することが大切です。

現状を振り返り、何を改善すべきかを考えることで、自らの成長につながる取り組みが生まれます。

アルバイトで接客力を高める、サークルで運営を改善する、ゼミで発表の質を向上させるなど、具体的な目標を設定することが有効です。

課題を設定すると、日々の活動に対する意識が変わり、より積極的に取り組むことができます。

また、目標を達成するためにどのような工夫をしたのかを言語化すると、ガクチカとしても魅力的な内容になります。

数字や成果が明確になるように取り組む

ガクチカでは、取り組んだ結果を具体的に示すことが重要です。

そのために、数字や成果が明確になるような活動を意識するとよいでしょう。

具体的にはアルバイトで売上を〇%向上させた、サークルの参加者を〇人増やした、ゼミで発表の評価が向上したなど、客観的なデータを示すと伝わりやすくなります。

成果を意識することで、行動に対する責任感も生まれ、より主体的に取り組めるようになります。

また、数値化が難しい場合でも、変化や成長を具体的に表現することで、説得力のあるエピソードにすることが可能です。

【ガクチカがない】今からでも新しくガクチカを作りたい人は

ガクチカが無い場合、ガクチカとなる経験を練りだすと良いということを述べました。

しかしながら、練りだすための経験がないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そのような場合、ガクチカとなる経験を作り出すという手段があります。

以下に数点候補を紹介するので参考にしてみてはどうでしょうか。

ガクチカとなる経験を作り出す方法
  • 読書に励む
  • 新たにアルバイトを始める
  • 課外活動に参加する
  • 長期インターンに挑戦してみる
  • 特技や趣味を活用する
  • 新たに資格を取得する

読書に励む

読書をすることで、ガクチカの素となる経験に繋げることができる場合があります。

例えば、あるテーマの読書を通して学び続けることで、継続性や掘り下げる力をアピールできます。

また、読書をするためにアルバイトや学業の隙間時間を上手く活用した場合は、計画性をアピールすることも可能です。

ただ、注意点として、読書を「単なる趣味」と捉われないようにする必要があります。

読書を通して取り組んだこと、身についたこと、読書するに当たって工夫したことなどプラスアルファの要素を考えたいところです。

新たにアルバイトを始める

アルバイトを通して社会人経験ができるほか、協調性や問題解決力などを培うことも可能です。

さらにお金も稼ぐことができるので、働くことの大変さも感じられるでしょう。

アルバイトの注意点としては、他の学生との差別化を図るため、取り組むに当たっての自分の考えなどオリジナリティな部分を盛り込むことを意識しましょう。

課外活動があれば積極的に参加する

サークル活動や留学といった課外活動に積極的に参加してみることも、ガクチカにつながる経験になるでしょう。

サークルのような集団で行動することでリーダーシップを培ったり、なによりサークルや留学に挑戦することは積極性やチャレンジ精神をアピールできます。

ただ、「誘われたからサークルに入った、留学をした」などということを言ってしまうと、受け身のガクチカになってしまうので、「~という点に魅力を持って自分も挑戦してみたいと思った」というような主体性のあるガクチカを心掛けましょう。

長期のインターンに挑戦してみる

長期インターンでは、インターン先の社員の方が行っている業務に近い体験ができます。

そのため、インターンに取り組んでいない学生と比べて優位に立てるほか、インターンでの経験や取り組みがガクチカのアピールにつながる可能性があります。

さらに、インターンへの挑戦は主体性のアピールにつなげられるでしょう。

長期インターンの探し方は下記の記事にまとめてありますので、ぜひ参考にしてみてください。

特技や趣味を活用する

前の項目で深夜アニメという趣味でも取り組み方を伝えることで「好きなことに全力で取り組める」「要領がいい」「自己管理ができる」といった面をアピールできることを述べました。

このことは他の趣味や特技においても同様です。

価値観や取り組み方や、趣味・特技から得た経験を伝えることでオリジナリティのある経験となり得ます。

何となく趣味に取り組むのではなく、取り組むにあたって大事にしていることは何か、自分がどういう風に取り組んでいるか、失敗などを通してどのようなことを学んでいるかということを頭の片隅に置きながら取り組んでみてはいかがでしょうか。

新たに資格を取得する

今から勉強して資格取得を目指すのも1つの手段です。

志望業種に直結した資格であれば尚更良いでしょう。

注意点としては、ガクチカにおいて大事なのは「資格を取得した」という成果だけではなくて、「どういう考えでその資格を取得しようと思ったのか」「資格取得にむけてどのように取り組んだのか」というような過程です。

【ガクチカがない】ガクチカがない人なんていない!落ち着いて考えてエピソードを探そう!

企業がガクチカを聞くのは、端的にいえば、学生の人物像を見極めるためです。

自社にマッチした人材かどうかを判断するための質問がガクチカなのです。

ガクチカがないという人は、ガクチカの題材ばかりに気を取られていないかもう一度よく考えてみましょう。

題材が問題なのではなく、重要なのはそのエピソードにおいてあなたがどんなことをしたのか、どういったことを得られたのかを自分の言葉で語れることです。

ガクチカがないと悩んでいる方は、もっと身近な日常生活に目を向けてみましょう。

必ず、あなたをアピールできるあなたらしいエピソードが見つかるはずです。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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