面接で「休日の過ごし方」を回答する際のポイント|回答例や注意点も紹介

面接で「休日の過ごし方」を回答する際のポイント|回答例や注意点も紹介

「面接で休日の過ごし方を聞く意味は何?」 「いつも休日はダラダラ過ごしているけど、どう回答すればいい?」 「面接官に好印象を与える回答例を知りたい」 面接で「休日の過ごし方」を聞かれることがありますが、なぜ一見仕事とは関係のないことを質問されるのか、質問の意図を理解していない就活生は少なくありません。

本記事では「休日の過ごし方」を回答する際のポイントや注意点、シチュエーション別の回答例を紹介しています。

この記事を読むことで、「休日の過ごし方」の質問から面接官が何を判断しているのかを理解できます。また、回答に悩んだ際に役立つ回答例やポイント・注意点も紹介しているため、面接官に好印象を与える回答を準備できるでしょう。

「休日の過ごし方」の回答に悩んだ場合は、ぜひこの記事を参考にしてください。

企業が面接で「休日の過ごし方」を質問する理由とは?

まずは、企業が面接で「休日の過ごし方」を質問する理由を知っておきましょう。

企業側は、ただ単に就活生がどのような休日を過ごしているのか知りたいわけではなく、意図があってこのような質問をしています。なぜ企業がこのような質問をするのかしっかりと意図を把握しておかなければ、適切な回答ができません。

以下では、「休日の過ごし方」の質問に隠された企業の意図を詳しく解説します。

就活生の人間性・人となりを確認したい

就活生の人間性や人となりを把握することは、企業にとって非常に重要なことです。アウトドア派なのかインドア派なのか確認しやすく、面接で就活生の人間性を見極める判断材料に1つになります。

例えば、「外でスポーツをしている」という人であればアクティブで健康的な印象を与えます。一方、「自宅で読書をして過ごしている」という人であれば知的で落ち着いた印象がつきやすいでしょう。

このように休日の過ごし方は人それぞれですが、休日の過ごし方によって優劣がつくわけではありません。自己PRや志望動機だけでなく、就活生の人間性や人となりをあらゆる角度から吟味するためにこの質問が行われます。

オンとオフの切り替えができているか確認したい

オンとオフの切り替えができるということは、社会人にとって重要な能力です。オンとオフのメリハリがつけられる人は、企業から仕事とプライベートの切り替えが上手にできる人と判断されやすいでしょう。

入社してから会社の戦力として活躍するためには、休日は自分らしく過ごし、仕事中は組織の一員として仕事に集中しなければなりません。

休日中も仕事のことばかり考えてしまったり、反対に仕事中もプライベートのことを考えていたりすると、仕事中に持続的な集中力を維持するのが難しくなり、仕事のパフォーマンスが下がってしまう可能性もあります。

コミュニケーション力を見極めたい

企業側が休日の過ごし方を聞く時は、会話のキャッチボールをして就活生のコミュニケーションの能力を見極めたいという目的もあります。

また、志望動機や自己PRなどの採用に関わる内容だけの面接は、その場の雰囲気がかたくなりがちです。そのような場では就活生も緊張してしまい、就活生の本来の性格や人柄が出ないこともあります。

そのため、「休日は何をしているのか」という質問することでその場の雰囲気を和ませ、就活生が話しやすい空気を作ってくれているという可能性もあるでしょう。

ストレスを発散する術を持っているか確認したい

学生から社会人になると生活は大きく変わるものです。常に責任感を持って仕事に取り組む必要があり、その責任感の大きさからストレスを抱えてしまう人もいます。

また、ストレスを抱えたままでは仕事のパフォーマンスが低下するだけでなく、心身に影響を及ぼす可能性もあります。

休日にストレスを発散する術を持っていることをアピールすれば、ストレス対処能力があると判断され、面接官が入社後の活躍をイメージしやすくなるでしょう。

面接で「休日の過ごし方」を回答する際のポイント

面接で「休日の過ごし方」を聞かれた際、どのように答えればいいのか迷ってしまう就活生もいるでしょう。ここでは、面接で「休日の過ごし方」を回答する際のポイントを詳しく解説します。

まず結論から簡潔に伝える

面接で「休日の過ごし方」を聞かれたら、まず「休日は○○をしています」というように結論から簡潔に伝えましょう。その後、人間性や人となりを伝えるために具体的なエピソードを交えて詳細を話します。

理由・内容をエピソードを交えて伝える

例えば休日の過ごし方が映画を見ることであれば、ただ「映画を見ています」と答えるのではなく、映画を見ることが趣味になった経緯や、どのようなジャンルの映画が好きなのか具体的に話すことが重要です。

具体的なエピソードを交えて話すことで、面接官に性格や人柄や伝わりやすくなります。

継続していることは積極的にアピールする

例えば、学生時代から継続しているスポーツや習い事などがあれば積極的にアピールするようにしましょう。

「学生時代は部活で陸上をやっていましたが、今も休日はランニングを楽しんでいます」など継続していることを伝えることで、「困難なことがあっても、目標達成に向けてコツコツと努力ができる人」ということを面接官に印象つけられます。

今後の目標をつけ加える

最後に今後の目標をつけ加えることで、面接官から前向きで意欲的な印象を持たれやすくなります。今後の目標というと難しく考えがちですが、休日の過ごし方の延長で自分の成長につながるようなことであれば、どのようなことでも構いません。

面接官は今後の目標の内容ではなく、目標そのものがあることを重要視しているため、話の最後に今後の目標をつけ加えるようにしましょう。

面接で活かせる「休日の過ごし方」の選び方

休日の過ごし方はありのまま話しても問題ありませんが、面接官からどのような印象を持たれるのか気になるでしょう。ここでは、休日の過ごし方別にアピールできることを解説しています。

自分のアピールポイントをイメージしながら、休日の過ごし方を選びましょう。

習い事

習い事をしていればそのことを休日の過ごし方として話すだけで、向上心の高さを面接官にアピールできます。

習い事をしているということは、自分にとってプラスになるような何かを身につけられるということです。社会人になってからも、向上心を持って目標到達のために努力ができる人という印象を持たれやすくなります。

また、英会話やプログラミングなど仕事に通じるようなジャンルの習い事であれば、専門知識があることもアピールできます。

家族との時間

家族との時間は、休日の過ごし方としては当たり前過ぎてアピールにならないと思う人は少なくありません。しかし、家族など身近な人間との関係が良好ということは、人間関係を円滑に築ける人間として評価されやすくなります。

例えば、実家で両親や祖父母と過ごしていると回答した場合は、世代の違う人とも「円滑なコミュニケーションができること」をアピールできると同時に、エピソードによっては「思いやりがあること」を強調できるでしょう。

アート系

アート系の趣味があれば、豊かな感性の持ち主であることをアピールできます。感性が豊かな人は物事をさまざまな角度から見ることができ、人とは違う想像力や発想力があると印象つけられます。

このような能力は業務改善やイノベーションなどに役立てられるため、社会人として活躍していくうえで必要な能力の1つとも言えるでしょう。

アクティブ系

社会人になると受け身でいるのではなく自ら積極的に行動し、意欲的に日々の業務にあたることが求められます。そのためには、体力づくりや健康管理が非常に重要です。

体調を崩しやすく欠勤や遅刻・早退が多いようでは、いくら仕事ができたとしても社会人として評価されません。ランニングや登山などのアクティブ系の趣味は、社会人として必要な要素である「体力」や「行動力」をアピールできます。

インドア系

インドア系の趣味は、希望する業種によってはいいアピールになります。例えば読書が趣味でさまざまなジャンルの本を読んでいる場合、あらゆることを自ら学ぼうとする意欲をアピールできます。

また、ゲームのプログラミングなどITスキルに関連した趣味は、専門知識が備わっていることをアピールできるため、IT業界へ就職を希望する学生には大きな強みになるでしょう。

面接で「休日の過ごし方」を聞かれた時の回答例

面接で「休日の過ごし方」を聞かれた時、どのように回答すればいいのか悩んでしまう方もいるでしょう。ここでは、よくある「休日の過ごし方」の回答例を紹介します。

自分の趣味や休日の過ごし方に当てはまるものを参照して、面接で「休日の過ごし方」を聞かれた時にスムーズに答えられるようにしましょう。

ランニングの場合

私は休日にランニングをするようにしています。子どもの頃から走ることが好きで、中学・高校時代は陸上部に所属していました。

大学に進学してからもランニングを続けており、私にとってランニングはライフワークになっています。東京マラソンといった大きな大会にも参加しており、自己ベスト更新を目指して鍛錬しています。

目標を達成のためには継続的に努力することが大切だと考えているため、社会人になってからも休日のランニングは続け、今後の仕事に活かしていきたいと思います。

読書の場合

私の趣味は読書で、休日も本を読んで過ごすことが多いです。自己啓発本から小説まで、ジャンルを問わずに本を読んでいます。

たくさんの本を読むことでさまざまな知識が身につき、あらゆる角度から物事を考えられるようになりました。

文章を書く際もいつの間にか語彙が増えているため、読書が役に立っていると実感しています。これからもさまざまな本を読み、仕事のあらゆる場面で役立てていきたいです。

映画の場合

休日は映画観賞をしています。特に歴史を題材にした映画が好きで、CGを用いたダイナミックな迫力や映像美が素晴らしい作品には感情移入してしまいます。

歴史に名を馳せた人物の物語は、その人の行動力や発想力など、現代社会に通じる内容がたくさんあります。私も映画の登場人物のように、何事にも挑戦する精神を忘れずに常にベストを尽くしたいと思います。

英会話の場合

休日は、英会話教室に通っています。英会話教室に通い始めるきっかけは、好きな映画を字幕なしで見たいと思ったからです。

英会話教室に通い始めて1年経ちましたが、今では先生と日常会話ができるまで上達しています。スラングが多い映画にはついていけないこともありますが、簡単な場面は字幕なしでも理解できるようになりました。

今後もレッスンを続けていき、ネイティブの人とスムーズなコミュニケーションできるくらいまで英会話スキルを向上させたいと思います。

料理の場合

休日は料理をすることが多いです。普段は色々なアレンジを加えて自分だけのオリジナル料理を作っていますが、レストランで美味しい料理に出会ったら家でも再現しようと試みることもあります。

私が作った料理を家族が美味しいといって食べてくれるのが喜びです。最近は食器にもこだわっていて、料理を美しく見せるために盛りつけ方も工夫しています。

ヨガの場合

休日はヨガスクールに通っています。健康管理のために始めましたが、ヨガが終わった後は体が軽くなるだけでなく、気分もすっきりします。

気分が落ち込んでいる時も、ヨガをすることで回復できることが多いです。ヨガのポーズは奥が深く、上級者向けのポーズを習得することも目標の1つになっています。

社会人になってからもヨガは続けて、心身の健康維持に役立てていきたいと思います。

旅行の場合

まとまった休日がある時は、旅行に出かけています。両親が旅行好きで、小さい頃から家族で色々なところへ旅行することが多く、私も旅行が好きになりました。

旅行に行くとその場所でしか味わえない経験ができるだけでなく、色々な文化を知るきっかけになっています。旅行に行く前に宿泊先や観光名所、名物料理などを調べることも好きなので、計画段階から楽しんでいます。

友人と過ごす場合

休日は友人と買い物に出かけたり、カフェでおしゃべりをしたりして過ごしています。

私は友人と過ごす時間が何よりも大切だと思っています。友人と会うと気持ちがリフレッシュするだけでなく、悩みをお互いに相談し合うことで大きな力になります。特に高校時代の友人とは今でも仲が良く、卒業してからも定期的にあっています。

社会人になってからは別々の道を歩むことになりますが、お互いに切磋琢磨できるような友人関係でありたいと思っています。

面接で「休日の過ごし方」を答える時の注意点

ここでは、面接で「休日の過ごし方」を答える時の注意したいポイントを5つ紹介します。

志望動機や自己PRで好印象が残せたとしても、「休日の過ごし方」の質問でマイナスな印象を残してしまう可能性もあります。どのような回答が好ましくないのかよく理解したうえで面接に挑みましょう。

「何もしていない」は避ける

休日は特に決まったことはせず、ただ何となく過ごしているという方もいるでしょう。しかし、面接で「何もしていない」と回答してしまうと、行動力がない、積極性に欠ける、コミュニケーション能力がないと判断されてしまう可能性があります。

普段の休日は何もしていなかったとしても、何かをして過ごした休日はあるはずです。それを思い起こせば、「休日の過ごし方」の質問意図に沿った回答ができます。

マイナスな印象を与えない

「休日は家でゴロゴロしている」「テレビやゲームをして過ごしている」という人は多いでしょう。休日にゆっくりと休むこと自体は悪いことではありませんが、「休日の過ごし方」の回答としては好ましくありません。

面接で回答する場合はマイナスな印象を与えないように、テレビやゲームから得られることを交えて回答するようにしてください。

休日の過ごし方は1つに絞る

限られた時間の中で自分のことをより知ってもらうために、たくさんのエピソードを伝えようとする就活生もいるでしょう。

前述したように、面接官が「休日の過ごし方」の質問をする理由は、就活生の性格や人柄を知りたいと思っているからです。たくさんのエピソードを話すよりも、1つのエピソードに絞り、そのエピソードを具体的に話した方が面接官に魅力をアピールすることができます。

嘘や誇張表現は避ける

面接官に好印象を持ってもらいたいがために、噓をついたり誇張表現したりするのは避けましょう。噓や誇張表現で回答してしまうと、その話について詳しく聞かれた際に答えられず、噓がばれてしまう可能性があります。

また、志望動機や自己PRなどのその他の話まで「この話も嘘ではないか」と不信感を持たれてしまいます。

社会人として嘘をつくという行為はあってはならないため、「噓をつく人」というイメージがついてしまうと採用されるのは難しいでしょう。

一言で終わらせない

一言であっけなく終わってしまうと、面接官からコミュニケーション能力がないと判断されてしまう可能性があります。

例えば休日は読書をして過ごしている場合、「休日は読書をしています」だけで終わらせたのでは詳細がわかりません。

どのようなジャンルの本が好きなのか、1ヶ月にどのくらいの本を読んでいるかなどを伝えることで、継続性があることや好奇心旺盛なところをアピールできます。

面接ではポジティブな「休日の過ごし方」をアピールしよう

面接官は「休日の過ごし方」を通して就活生の人間性、コミュニケーション能力、オンとオフの切り替え、ストレス発散ができているかどうかチェックしています。

面接官に自分の人間性をしっかりとアピールするためにも、「休日の過ごし方」の回答は事前に準備しておくことが大切です。

ぜひ本記事で紹介した回答方法や注意点をしっかりと把握して、面接ではポジティブな「休日の過ごし方」をアピールしましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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