アルバイト経験がないと就活で不利?企業がバイト経験を面接で聞く意図と聞かれた際の答え方!

アルバイト経験がないと就活で不利?企業がバイト経験を面接で聞く意図と聞かれた際の答え方!

皆さんはアルバイトをしたことがありますか?

就職活動の選考の中では「アルバイト経験の有無」が質問される場合があります。

今までアルバイトを経験したことがあるという方は答えに困らないかと思いますが、経験がないという方は回答に困ってしまうかもしれません。

今回は、アルバイトの経験がないという方向けに、

 ・企業がバイト経験について聞く意図

 ・バイト経験がない場合の答え方

などについて解説していきます。

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【バイト経験なし】バイト経験なしは就活で不利?

結論から言って、バイト経験が無いからといって、就活が不利になることはありません。

なぜなら、バイト経験の有無にかかわらず、応募先の企業で活かせる能力をアピールすることができるのであれば、どんな経験であっても構わないからです。

そのため、バイト経験の有無がそのまま合否に直結するわけではありません。

バイト経験の代わりとなるエピソードや経験についてアピールできれば、バイト経験の有無にかかわらず、企業にいい印象を与えることができます。

【バイト経験なし】バイト経験がない人ってどのくらいいるの?

さて、バイト経験があるという学生は、全体のどのくらいの割合を占めるのでしょうか。

2021年にマイナビが発表した大学生のアルバイト実態調査(注1)によれば、今まで一度もバイト経験がない大学生は全体の1割ほどとなっており、大多数の学生がバイトを経験していることがわかります。

バイトをしていない理由としては、

 ・なんとなく働きたくない

 ・バイト以外の活動が充実している

 ・自分に合ったバイトがない

 ・金銭的に余裕がある

など、人によってさまざまでした。(注2)

(注1、注2)マイナビ キャリアリサーチLab 「大学生のアルバイト実態調査(2021年)」https://career-research.mynavi.jp/reserch/20210428_8699/ より

【バイト経験なし】企業がバイト経験を聞く意図

企業がバイト経験を聞く意図
  • 社会人経験があるか知るため
  • 継続力があるか知るため
  • 協調性があるか知るため

ここからは、バイト経験の有無を聞くことの意図について解説していきます。

企業がバイト経験の有無を聞くのは、主に以下の3つのことを知りたいからです。

バイトをして得られるのは、お金だけではありません。

お客さんや他の従業員と関わった経験、バイトを継続したことなどは、企業にとっても評価に値するポイントとなります。

社会人経験があるか知るため

1つ目に、社会人経験の有無を判断しようとしています。

ここでは「自分の仕事に責任感をもって、お金を稼いだ経験があるか」と解釈していただいて構いません。

会社員として仕事をする上では、自らの仕事に責任感を持って、周囲の人に対して誠実に働くことが求められます。

たとえバイトであっても、

 ・時間厳守

 ・勤務日にしっかりと職場に来る

 ・お客さん、同僚、上司とのコミュニケーションを適切に行う

などの基本的な能力が求められるので、バイト経験がある場合にはこのような常識がある程度備わっているものと期待することができます。

バイト経験が全くないという場合は、これらの常識が備わっているかが伝わりにくくなってしまいます。

継続力があるか知るため

2つ目に、継続力の有無を判断しようとしています。

企業としては、新卒社員の早期離職を懸念しています。

せっかく採用したのにもかかわらずすぐにやめられてしまったのでは、採用や教育にかけたコストが無駄になってしまうからです。

社会人として働く中では、当然、困難に直面することもあります。

そのような一過性の困難さやつらさに直面した時にも、すぐに諦めてしまわずに仕事を継続できる、粘り強さが必要とされます。

バイト経験がある人であれば、お客さんとのトラブルや、職場での人間関係、仕事上の困難など、それなりの困難を経験したことがあることが想像できます。

それでもバイトを長期間継続できたのであれば、ある程度のストレス耐性や継続力を兼ね備えていることがわかります。

協調性があるか知るため

3つ目に、協調性の有無を判断しています。

協調性を重視している企業は多く存在します。

社会人になると、社内外のさまざまな人々と連携しながら仕事をしていく機会が増えます。

そのように仕事を進めていく業種の場合、

「周りの人に目を向ける能力」

「他の人の意見に耳を傾ける能力」

「自分本位の考えに陥らずに、話し合って考える」

などの能力が必要とされます。

それらの能力は一朝一夕には身につかないので、学生時代に取り組みの中で身につけていく必要があります。

そのような思いがあり、企業は学生の協調性の有無を重視しています。

学生のバイトであっても、客入り向上や顧客単価向上のために周囲を巻き込みながら何か行動を起こしたなどの経験があれば、協調性が高いと判断することができます。

以上のように、学生からバイト経験について聞くことで、社会人として必要な素養が備わっているかどうかが判断できます。

【バイト経験なし】面接でバイト経験を聞かれた際はどうする?

以上のように、学生時代のバイト経験は社会人としての基礎的な能力を育むことができるので、面接等で聞かれることがあります。

しかし、先ほどのマイナビの調査でもわかる通り、バイト経験が今まで一度もないという方も少なからずいらっしゃいます。

そのような方は、この質問をされた時の答えに困ってしまうのではないでしょうか。

ここからは、実際にバイトの経験の有無が聞かれてしまった場合の答え方について解説していきます。

正直に伝える

結論から言うと、バイト経験が無いことを「正直」に伝えましょう。

その理由としては

 ・嘘をつくとその後の深堀り質問に対応できない

 ・その後の選考で話の内容を忘れてしまう可能性がある

 ・バイト経験の有無だけでは選考結果は決まらない

などの理由が挙げられます。

ただ単にバイト経験の有無や何をしていたのかなどが聞かれるだけなのであれば、嘘をついても乗り切ることができるかもしれません。

しかし、そのあとに、なぜそのバイトをしようと思ったのか、バイトをしていて大変だったことは何か、どんなことを学んだのか、など深堀りされてしまうと対応は難しくなってしまいます。

バイト経験の有無がそのまま合否に直結するわけではないので、不用意な嘘は避けましょう。

バイトをしなかった理由を答えられるようにしておく

バイト経験がない場合は、バイトをしていなかった理由や、代わりに何に力を入れていたのかを説明できるようにしておきましょう。

多くの学生がバイトを経験したことがある中、なぜ自分はやらなかったのか、やる必要がなかったのかを説明できるようにしておく必要があります。

例えば、

・部活動に本気で打ち込んでいた

・学業やそのほか活動に本気で取り組んでいた

などであれば、責任感やチームワークなどの経験が得られるので問題ありません。

部活動に力を入れたわけではなく、学業や他のことにも特に打ち込んだわけではないという場合は「漫然とした、怠惰な学生生活を送っていたと」判断されてしまうので、注意しましょう。

【バイト経験なし】なぜバイトをしなかったの?への答え方3選

バイト経験がないと、面接で理由を問われることがあります。

ただし、バイトをしていなかったこと自体が悪いわけではありません。

大切なのは、なぜその選択をしたのかを明確に説明できるかどうかです。

ここでは、バイトをしなかった理由を前向きに伝えるための答え方を3つ紹介します。

納得感のある伝え方ができれば、バイト経験がなくてもマイナスにはなりません。

①学業や課外活動に集中していたため

学業や課外活動に全力を注いでいたことを伝える方法は、多くの学生にとって自然な説明になります。

特にゼミでの研究やプレゼン準備、部活動での役職など、時間的にアルバイトとの両立が難しかったという状況は、面接官にも理解されやすいです。

ここで重要なのは、「何にどのように取り組んでいたか」を具体的に語ることです。

例えば、週に何回練習があったのか、どんな成果を出したのかといったエピソードがあると説得力が増します。

また、その経験を通じてどのような力を身につけたのかも忘れずに伝えましょう。

単なる言い訳にならないように、自分の行動と成長をセットで語ることがポイントです。

②家の手伝いや家庭の事情があったため

家庭の都合でバイトができなかったケースも、適切に伝えればマイナスにはなりません。

例えば、家業の手伝いをしていたり、兄弟の世話や介護のサポートなど家庭内での責任を果たしていたことが理由であれば、その事情を簡潔かつ誠実に伝えるようにしましょう。

社会人としての責任感や、他者のために行動する姿勢をアピールするチャンスにもなります。

注意点としては、家庭のプライベートな事情を必要以上に詳しく語らないことです。

あくまでも「バイトをしなかった理由」として伝えつつ、自分がその環境でどのような役割を果たしたのか、どんな力を身につけたのかを明確にしておくと良いでしょう。

③目標達成に向けて別の努力を優先していた

資格取得や留学準備など、将来を見据えて別の努力に時間を使っていた場合も、前向きな理由として伝えることができます。

例えば、英語の資格取得に向けて毎日勉強を続けていた、将来の研究分野に関連する専門書を読み込んでいたなど、具体的な取り組みを示すと説得力が増します。

重要なのは、その努力が就活や志望する業界につながっていることを伝えることです。

また、目的意識を持って行動していたという姿勢を評価されやすいため、何を達成したかったのか、どのような工夫をして継続したのかも加えると良いでしょう。

自分の中での優先順位と計画性を伝えることが、信頼感につながります。

【バイト経験なし】面接で好印象を与える答え方3選

面接でバイト経験がないと伝えたとき、どのように答えるかによって印象は大きく変わります。

バイト経験の有無よりも、どんな姿勢で学生時代を過ごしてきたのか、そして社会人としての素養があるかが重視されるポイントです。

ここでは、バイト経験がない人でも面接で好印象を与えるための答え方を3つ紹介します。

①他の経験を具体的に語る

バイト経験がなくても、サークルやゼミ、ボランティア活動などを通じて学んだことは数多くあるはずです。

面接では、それらの経験をできるだけ具体的に語ることが大切です。

例えば、サークルのイベントを企画・運営した、ゼミでリーダーを務めたなど、自らの役割や成果を明確に伝えるようにしましょう。

その際に、課題にどう向き合ったのか、どのように周囲と連携したのかといった行動面のエピソードを加えると、より実践的な能力が伝わります。

単に「頑張った」という抽象的な表現ではなく、具体性と行動力を意識して話すことが、面接官への印象を良くする鍵になります。

②バイト以外から学んだ力をアピールする

バイト経験がなくても、社会人として必要なスキルは他の活動からも十分に身につけられます。

例えば、ゼミでのディスカッションを通じて得た論理的思考力、部活動で培った継続力や協調性などが該当します。

面接では、その力をどのような経験から得たのか、具体的な場面を交えて説明することが重要です。

また、ただスキルを述べるだけでなく、なぜその力が仕事に活かせると考えるのかもセットで語ると、より納得感のある自己PRになります。

バイト以外で得た学びを正しく言語化できると、むしろ差別化につながることもあります。

③今後の働く意欲や適応力を伝える

社会に出てから成長する姿勢や柔軟性を持っていることを伝えることも、面接での評価につながります。

バイト経験がないことに引け目を感じる必要はなく、むしろこれから多くを吸収していきたいという前向きな意欲を伝えることで好印象を与えることができます。

例えば、「まだ実務経験はないが、新しい環境にも積極的に飛び込む姿勢を大切にしてきた」「初めてのことにも柔軟に対応する力がある」など、自分のスタンスを明確に示すことが大切です。

これからの成長に期待できる人物として見てもらえるように、ポテンシャルを意識した伝え方を心がけましょう。

【バイト経験なし】バイト経験ありなしは就活であまり重要ではない

冒頭でも伝えましたが、就活において、アルバイト経験の有無それ自体はあまり重要ではありません。

確かに、アルバイト経験が無いことで「社会人に必要な基礎的な経験を十分に積めていないのではないか」と疑われてしまう可能性もあります。

しかし、今日は新人研修に力を入れている企業も多く、社会人経験が無いことはそこまで重要ではないということに留意しましょう。

バイト経験が無い場合は、「学生時代、どんなバイトをしていましたか。」などと問われても、慌てずに、「○○に打ち込んでいたため、アルバイトはしていませんでした。」などのように正直に答えるようにしましょう。

バイト経験が無いからといって、常識がない、経験不足だ、などと判断されるわけではありません。

【バイト経験なし】大切なのはこれまでの過去経験

何より重要なのは、今まで何に打ち込んできたかです。

 ・ボランティア活動

 ・部活動、サークル活動

 ・留学経験

 ・難関資格や学業への取り組み

 ・ビジネスコンクールへの参加

など、大学生はさまざまな機会に恵まれています。

「バイトは経験したことがないが、その代わりこんなことに挑戦した!」と胸を張ってアピールしましょう。

むしろ、就活においてはほとんどの人がアルバイトの経験をガクチカなどでアピールするため、アルバイト以外の経験は、むしろ貴重価値があるとも言えます。

ただし、「バイト経験もないし、他に特に何かに打ち込んだわけでもない」という場合には注意が必要です。

人事は、学生時代の取り組みから、あなた自身の能力や価値観などを図っているため、それらの経験に乏しいと、あなた自身のことを十分に判断することができないためです。

【バイト経験なし】他のことを頑張ってきた人向けの例文

アルバイト経験がなくても、これまでの生活の中で何かに一生懸命取り組んできた経験は、大きな強みになります。

部活動、学業、家事手伝い、ボランティア活動などを通して得た力は、社会でも必ず役立ちます。

ここでは、「他のことを頑張っていた」ことを前向きにアピールするための例文をいくつかご紹介します。

例文①:学業・部活動に力を入れていた場合

「これまでアルバイト経験はありませんが、高校時代から大学にかけて、学業と部活動にしっかり取り組んできました。特にバスケットボール部では副キャプテンを務め、周囲と協力しながら目標に向かって努力する力や、時間を管理して行動する力を身につけることができました。アルバイトは未経験ですが、真面目に取り組む姿勢やチームで動く責任感には自信があります。接客や社会経験はこれからですが、積極的に吸収していきたいと思っています。」

例文②:家の手伝いや家庭のサポートをしていた場合

「これまでアルバイトはしていませんが、家では毎日の食事の準備や掃除、祖父母の送迎などを手伝ってきました。特に、家族の生活リズムに合わせて動くことで、相手を思いやる気持ちや時間管理の大切さを学びました。 アルバイトの経験はないものの、生活の中で身につけた『気配り』や『責任感』を活かして働きたいと思っています。初めての職場でも、相手の立場を考えながら、丁寧に仕事を覚えていくつもりです。」

例文③:学業や資格取得などに力を入れていた場合

「アルバイト経験はありませんが、その分、大学の授業や資格取得の勉強に力を入れてきました。特に英検やTOEICなど、将来に役立つスキルを身につけるために、毎日計画的に勉強を続けてきました。 勉強を通じて、物事をコツコツ継続する力や、自分で課題を見つけて改善する習慣が身についたと思っています。仕事でも、未経験だからこそ謙虚な姿勢で吸収し、少しずつ信頼していただけるよう努力していきたいです。」

【バイト経験なし】就活のプロにサポートしてもらおう

バイト経験が無くて、他にアピールできる経験もないという方は、新卒エージェントを利用することをお勧めします。

就活エージェントはプロの相談員が就活相談、ES添削、面接練習、業界別対策と、様々な就活対策の相手になってくれます。

また、皆さんの強みや価値観、資質に合わせてあなたに合った企業を紹介してくれるので、今までは出会えなかったような企業と巡り合うことができます。

大学で頼りになる先輩がいない、大学の就職支援課が頼りにならないという場合は良い相談相手となるでしょう。

【バイト経験なし】まとめ

いかがでしたか。

ここまで、バイト経験が無いという方に向けて、就活でバイト経験の有無が聞かれてしまった場合の答え方や、合否への影響などについて解説してきました。

まとめになりますが、バイト経験の有無が、合否に直結するわけではありません。

その代わりに打ち込んだエピソードを話すことができれば十分ですので、不用意に嘘をつかずにアピールしましょう。

それでも他に話せるエピソードもないという方は、一度新卒エージェントに相談してみましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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