はじめに
皆さんは「OB訪問」をする予定はありますか?
OB訪問では、実際の仕事内容や社内の雰囲気などに関する「生の声」を聞くことができるため、多くの学生がOB訪問を活用して、企業・業界研究を行っています。
もうすでにOB訪問を控えている方もいらっしゃると思いますが、皆さんの中には、「マナー」についてまだわからないこと、確認しておきたいことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は「OB訪問を控えているから、マナーを一通り確認しておきたい」という方に向けて、OB訪問の際の基本的なマナーについて徹底解説していきます。
【OB訪問のマナー】そもそもOB訪問とは
そもそもOB訪問はどのようなものなのでしょうか。
OB訪問をすることで、企業に関する情報、業務に関する情報、業界に関する情報、就活に関する情報、など、外部向けには公表されない詳細な情報を集めることができます。
しかし、選考とは違って企業が開催するものではないため、自分からアポイントを取らなければならない、質問内容を自分で決めなければならないなど、主体的に行動することが求められます。
【OB訪問のマナー】OB訪問で得られること
そもそもOB訪問をすることでどのようなメリットが得られるのでしょうか。
ここからは以下の5つのメリットについて順に解説していきます。
①企業の情報収集ができる
②やりたいことが明確になる
③自己分析が深まる
④面接の練習ができる
⑤選考をスキップできる可能性がある
企業の情報収集ができる
1つ目に、「企業の情報収集ができる」というメリットがあります。
企業HPやインターンシップで公表される情報は、基本的に大局的な視点からの情報となります。
そのため、社員一人一人の一日の業務の流れ、仕事の進め方、仕事のやりがい、顧客やビジネスパートナーとのつながりなどの詳細に関しては、なかなか触れることができません。
一方、OB訪問ではかなり踏み込んだ話も聞くことができるので、業務内容や企業、業界についての理解度の高さをアピールすることができるようになります。
やりたいことが明確になる
2つ目に、やりたいことが明確になるというメリットがあります。
先ほども少し触れましたが、業務内容や仕事の進め方についての理解を深めることができるので、実際に自分が働いている様子をイメージすることができるようになります。
ここで仕事の進め方に面白さを感じることができれば、自身の志望度を上げることができますし、選考で熱意を込めたアピールをすることができるようになります。
もしこの時点で「思ってたのと違う」ということに気づくことができれば、志望業界や職種を変えるという思い切った方向転換をすることも可能になります。
自己分析が深まる
3つ目に、自己分析が深まるというメリットがあります。
OB訪問では自身のガクチカエピソードなどの相談にも乗ってもらえるため、自己分析をより多角的な視点から行うことができます。
自分では気がつかなかった強みや、伝え方のアドバイスをもらうことができることがあるので、自己分析が深まります。
今後の就活の進め方や志望業界、志望職種などに巡り合える可能性もあるので、大きなメリットといえるでしょう。
面接の練習ができる
4つ目に、面接の練習ができるというメリットがあります。
OB訪問では目上の方とお話をすることになるので、それ自体が面接の練習になるとも言えますが、人によっては面接の練習相手になってくれる場合があります。
採用担当者ではないため現実の質問内容とは相違が生じてしまう可能性もありますが、話し方や熱の込め方、論理性、そのほかの立ち振る舞いなど、基本的なところはしっかりと見てくれるので、その後の面接の参考にすることができます。
選考をスキップできる可能性がある
最後に、面接をスキップできる可能性があるということです。
現在はOB訪問と選考をしっかりと区別している企業が主流ですが、中にはOB訪問を実質上の選考と位置付けている企業も存在します。
そのような企業の場合、OB訪問で優秀な学生であると判断した場合は、その次の選考をスキップし、そのまま2次以降の面接に招待する場合があります。
ただし、OB訪問で時間に遅れた、言葉遣いが悪かった、態度が悪かったなど、悪い印象を与えてしまった場合も、その情報は人事に共有されることになってしまうので注意してください。
OB訪問で就活を有利に進められる
以上のように、OB訪問をすることで就活を優位に進めることができます。
実際に多くの学生がOB訪問をしており、少ない人だと1回のみ、多い人だと30回以上に上る場合もあり、人によって様々です。
OB訪問をすることで社会人と話す経験を積むことができるという点もメリットですので、積極的にOB訪問をするようにしましょう。
OB訪問のピークは3〜5月といわれていますが、業界研究、自己分析はより早い段階で確立しておいた方が好ましいので、できるだけ早い段階から行うようにしましょう。
【OB訪問のマナー】OB訪問の流れ
さて、ここからは実際にOB訪問を行う際のマナーについて丁寧に解説していきます。
特に対面形式でお会いした場合の流れとマナーについて解説するので、近いうちにOB訪問を行う予定であるという方はぜひご確認ください。
挨拶
まずは挨拶です。
まずは自分の名前と学校名を名乗り、OB訪問の機会を頂いたことに感謝しましょう。
例えば、「おはようございます。○○大学○○学部の○○と申します。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。どうぞよろしくお願い致します。」などのような挨拶になるでしょう。
ここからカフェなどに移ることになりますが、名刺を渡される場合があります。
外で受け取る場合と、室内で受け取る場合があるので、それぞれの時の行動についても解説します。
名刺を受け取る際のマナー
まず、名刺を受け取る際のマナーについてです。
外・内関係なく注意すべき点は以下の通りです。
・両手で受け取る
・文字や企業ロゴが隠れないようにして端を持つ
・折り曲げたり、汚したりしないように丁寧に扱う
・相手の名刺は自分の胸よりも高い位置で扱うことを心がける
などです。
皆さんは名刺を用意しておく必要はありませんが、自分も名刺を用意しておくと好印象につながるということもあります。
ただし、名刺入れは用意しておくことが好ましいです、100均にも売っているので、エチケットとして持ちあるくようにしましょう。
さて、ここからは外で受け取る場合と、室内で受け取る場合のそれぞれの注意点です。
外で名刺を受け取った場合
まずは、外で名刺を受け取る場合の注意点です。
外で名刺を受け取る場合は、立った状態で、両手で受け取りましょう。
もらった名刺はすぐにしまわずに、目を通し、相手の名前の呼び方や所属を再確認しておきましょう。
1、2点リアクションできるとアイスブレイクにつながるので好ましいですが、難しければ「○○さんですね。本日はよろしくお願いします。」のように言っておけば問題ありません。
また、室内に入るまでしまわずに手に持っておきましょう。
席に着いたら、テーブルの上に自分の左側に来るように置いておきます。
お店で名刺をもらった場合
次に、室内で名刺を受け取る場合についてです。
店内で渡される場合は、おそらく座った状態だと思いますが、その場合であっても受け取る瞬間は立ち上がりましょう。
席に着いたら、名刺をテーブルの上に自分の左側に来るように置きます。
テーブルの上に置いたままだと気が散ってしまいがちですが、
・相手が話している際にはちゃんと相手の方を見ること
・飲み物や食べ物で汚してしまわないように気を付けること
・左手で名刺をもてあそばないこと
など言うまでもありませんが、普段から悪い癖がついてしまっている人は気を付けましょう。
自己紹介
名刺交換などを済ませたら、いよいよ自己紹介です。
改めて自分の所属や名前を名乗り、時間を割いてくれたことについて感謝の気持ちを述べます。
またこの際に自分自身の就活について少し話しましょう。
・自分の就活の軸
・志望業界
・今日はこういったお話を伺いたい
などについて端的に紹介します。
例えば、「私は語学力を生かして海外と日本をつなげるような仕事がしたいと考えていて、総合商社や海運などの業界を志望しています。今回は○○商事でアメリカでの駐在経験がある○○さんのお話をぜひ伺いたいと思い、OB訪問させていただきました。本日はよろしくお願いいたします。」
というように、自己紹介しましょう。
注文
次に、注文時の注意点です。
OB訪問は会議室などで行われる場合もありますが、カフェなどリラックスできる環境で行われるのが一般的です。
その際には、メニューを注文することになります。
この際の注意点は以下の通りです。
・まず相手にメニューを渡す
・相手のものと同等かそれよりも安いものを注文する
・自分が店員さんを呼ぶ
などです。
OB訪問では基本的に相手が料金を払ってくれることが多いので、相手よりも安いものを注文する方が好ましいです。
飲み物は紅茶やコーヒーなどが無難です。
質問
いよいよ質問です。
話の流れで、いよいよ質問ができるタイミングが来たら、質問に移りましょう。
OB訪問では、面接での逆質問や会社説明会での質問時間とは異なり、比較的ざっくばらんにいろいろなことを聞くことができます。
・業務内容や仕事の進め方
・企業や業界のこと
・就活相談
・福利厚生やワークライフバランス
など、自分が聞きたいことを積極的に聞くようにしましょう。
この際も適度に反応を示しながら相手の話を聞き、しっかりとメモを取ることが重要です。相手が話しやすい環境を作るためにも、しっかりと聞いている姿勢を相手に見せましょう。
お会計
質問が終わったら、お会計に移ります。
先ほども触れましたが、OB訪問では基本的に相手がお金を支払ってくれるものだと考えておいて構いません。
しかし、「奢ってもらって当たり前」というスタンスが伝わってしまうとよくありません。しっかりと自分の財布を出して、支払う意思を示しましょう。
相手が支払ってくれると言ってくれた場合は、ちゃんとお礼をしましょう。
お礼
いよいよOB訪問は終わりです。
解散するタイミングになったら、ちゃんと挨拶をしましょう。
例えば、「本日はお忙しい中、このような機会を頂き誠にありがとうございました。○○職の仕事の進め方や、やりがいについて理解が深まりました。」など、感謝の気持ちを伝えましょう。
飲み物を奢ってもらった場合は、それについても感謝しましょう。
OB訪問の一連の流れと注意点は以上です。
【OB訪問のマナー】当日までにやっておくべきマナー
ここまででOB訪問の流れについて解説してきましたが、ここからはOB訪問当日および前後のマナーについて解説していきます。
まずは当日までにやっておくべきマナーです。
業界研究・企業研究
1つ目に、業界研究、企業研究を進めておきましょう。
例えば、業界の一般的なビジネスモデルやサプライチェーン、勢力図、業界が置かれている昨今の状況などは、ネットや就活本などで簡単に知ることができます。
そのような「自分で調べればすぐにわかるようなこと」は、わざわざ社員の方の貴重なお時間を頂いてまで聞くようなことではありません。
それらの基本情報は事前に把握したうえで、一歩踏み込んだ質問ができるようにしましょう。
質問の準備
2つ目に、質問の準備をしておきましょう。
OB訪問の際には、きちんと質問リストを用意して臨むようにします。
質問リストを用意しておくことでスムーズに質問ができるようになりますし、今後別の社員の方にOB訪問をした際に、質問内容が被らないようにできるというメリットが生じます。
おすすめの質問内容については以下の記事で紹介しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
OB訪問のNG質問
ただし、避けるべき質問が存在することにも注意が必要です。
OB訪問では様々な質問をすることができますが、残業時間、休日出勤、福利厚生、給与などのことについて直接的に質問することは好ましくありません。
繁忙期と閑散期の一日の仕事の進め方や、終業後や休日の過ごし方などを尋ねることで間接的に探ったり、オープンワークなどの口コミアプリや就職四季報などを調べたりして情報を集めるようにしましょう。
アポイントメントの確認
3つ目に、アポイントの確認をしておきましょう。
社会人は普段の仕事で多忙であるので、OB訪問を失念してしまっている場合があるので、OB訪問の日時や集合場所を確認しておいた方が親切です。
前日にはアポイントの確認メールを送信しておきましょう。
相手がスケジュールを意識しやすくなるという利点とともに、「自分は明日のOB訪問をしっかりと把握している」という意思表示にもなります。
集合場所に自信がない場合は、Googleマップのストリートビューなどを用いて確認しておきましょう。
持ち物の確認
当日前に行っておくべきことの最後は、持ち物の確認です。
・筆記用具
・メモ
・時計
・質問シート
・名刺入れ
などは必ず持っていくようにしましょう。
OB訪問時に履歴書やESの添削などをお願いしている場合は、それらも忘れずに持っていきましょう。
OB訪問の際に手土産を持参したいと考える方もいらっしゃると思いますが、その場合はクッキーやせんべい、マドレーヌなどの個包装のちょっとしたお菓子で十分です。
手土産げがあるとより丁寧
皆さんも高速道路のサービスエリアや駅や空港のお土産コーナーで一度は見たことがあると思いますが、配るのに適した個包装のお菓子類がよく売られています。
それらを2、3個持っていくと、お土産としても適していますし、質問に移る前の会話の導入としても効果があります。
価格としては500円以下のもので十分です。
気の利いたものを用意できそうにないという方は、無理しなくて用意しなくてもよいでしょう。
【OB訪問のマナー】家を出る前のマナー
ここからは、OB訪問当日、家を出る前のマナーについて解説していきます。
・服装
・身だしなみ
・到着時間
の基本的な注意点に触れるので、自信がない方はご確認ください。
服装の確認
まずは服装についてです。
企業によってはオフィスカジュアルでの訪問が許される場合もありますが、スーツを着用するのが一般的です。
その場合は、ジャケットやシャツに大きなしわや目立った汚れがないか、ネクタイが曲がってないか、靴が汚れていないかなどに注意しましょう。
私服で構わないといわれた場合は、オフィスカジュアルで訪問しましょう。
この場合であってもTシャツやジーンズなどのラフな服装は避け、清潔な服を選びましょう。
服装の指定がなく不安である場合は、素直に「当日はどのような服装で伺えばよろしいでしょうか。」と聞いてしまっても構いません。
身だしなみの確認
次に、身だしなみについてです。
OB訪問の際には、
・髭をそる
・爪を切る
・髪を整える
・靴やカバンなどの汚れを落とす
などの身だしなみに気を付けましょう。
派手な髪色、髪型の人は美容室などに行って、就活に適したヘアスタイルに整えてもらいましょう。
余裕をもって出発する
最後に、余裕をもって出発しましょう。
待ち合わせ場所に10分以上前につくようにしておけば問題ありません。
あまりに早くついてしまった場合は、周りの人の迷惑にならないように別の場所で待機するなど、その時々に応じて時間をつぶしましょう。
場所に自信がない場合は、Googleマップなどの地図アプリを用いて移動経路、所要時間を確認しておきましょう。
ストリートビューを用いると、建物の外観を確認できる場合もありますので活用しましょう。
【OB訪問のマナー】当日のマナー
次にOB訪問当日のマナーです。
ここからは、実際に社員の方とお会いしている時のマナーを紹介していきます。
相手が気持ちよく話せるような環境を作るためのマナーなので、必ず気を付けましょう。
名刺の受け取り方や手土産の選び方などとは異なり、普段皆さんが目上の人と話す際に気を付けていることをそのまま実行すればよいでしょう。
普段、目上の人にフレンドリーに接している方は、そのような態度を好まない人もいることを理解し、OB訪問の際は一般的なマナーを遵守するようにしましょう。
時間厳守
まず、時間を守りましょう。
ビジネスの場では時間厳守が基本ですので、OB訪問の際も時間に気を付けましょう。
待ち合わせ時間の5分から10分前には到着するようにして、絶対に遅刻しないようにしましょう。
普段から2、3分の遅刻が習慣化してしまっている人は、特に注意しましょう。
開始時間だけではなく、終了時間にも気を配りましょう。
OB訪問の終了時間が明示されている場合は長引いてしまわないように時間に気を配り、質問をするようにしましょう。
相手の話を遮らない
次に、相手の話を遮らないように注意しましょう。
相手が話している最中に、割り込むような形で反応してしまったり、別の話をしてしまったりしないようにしましょう。
OB訪問は会話や雑談というより、インタビューに近いものなので、社員の方のお話を引き出さなければなりません。
皆さんは聞き手に徹し、話し手としてでしゃばるようなことがないようにしましょう。
反論しない
次に、決して反論しないようにしましょう。
相手が業界や企業についてお話ししてくれたり、アドバイスをしてくれたりしている時は、決して相手の意見を否定せず、受け入れるようにしましょう。
それは討論をしにきたのではなく、お話を聞きにきたためです。
相手の質問に純粋な疑問点が浮かんだ場合は、質問しても構いませんが、相手を論破するために問い詰めるような質問の仕方は絶対にしてはいけません。
メモを取る
次に、しっかりとメモを取るようにしましょう。
相手の話の要点や、重要なことはきちんとメモを取って記録しましょう。
話の内容によっては選考や企業研究に役立つので、今後のためにきちんと残しておきましょう。
また、相手に「この子は自分の話をちゃんと聞いてくれている」という印象を与える演出としても効果的です。
記憶力に自信があるという人も、しっかりとメモを取るようにしましょう。
なお、「メモを取ってもよろしいでしょうか」と断っておくと丁寧です。
しっかりとリアクションを取る
次に、相手の話に適切にリアクションを取りましょう。
OB訪問では、相手に気持ちよく話してもらうことが肝心です。そのためには適切にリアクションを見せ、しっかりと聞いているという態度を見せましょう。
例えば、相手の話に肯定するリアクション1つにしても、
・黙って頷く
・そうですね
・おっしゃる通りです
・すごいですね
など様々なバリエーションがあります。その時々で適切に使い分けながら、相手の話にリアクションをするようにしましょう。
感謝を伝える
最後に、しっかりと感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。
・自分のために時間を割いてくれたこと
・わざわざ足を運んでくれたこと
・飲み物を奢ってくれたこと
・質問に一つ一つ丁寧に答えてくれたこと
・就活の応援をしてくれたこと
・優しく丁寧に接してくれたこと
などなど、OB訪問では相手にいろいろなことをしてもらっています。それらに対する感謝の気持ちを言葉や態度できちんと相手に伝えましょう。
【OB訪問のマナー】OB訪問終了後にやるべきマナー
次に、OB訪問後のマナーについて紹介します。
OB訪問後にやるべきことはシンプルで、お礼のメールを送りましょう。
ここからは、お礼メールを送る際の注意点や実際のメールの例文を紹介していきます。
お礼メールを送る
OB訪問の後は緊張がほぐれ、ぐったりと疲れてしまいがちですが、その日のうちに感謝のメールを送りましょう。
帰宅してスーツを脱ぎ、だらけてしまうとついつい動くのが面倒になってしまい、感謝メールを送るのが遅くなり、ついには忘れてしまうこともあります。
そうなってしまわないように、その日のうちに、できるだけ早く送りましょう。
ただし、深夜に送ってしまうのは迷惑なので、相手の終業時間前に送るようにしましょう。
お礼メールに含めるべき内容
実際に感謝のメールを送る場合は、以下の内容を盛り込みましょう。
・感謝の気持ち
・OB訪問で学んだこと、特に印象に残ったこと
・今後の意気込み
などを盛り込みましょう。
実際のメールの内容の例をこれから紹介します。
お礼メールの例文
以下、お礼メールの例文です。
○○株式会社
○○部
○○課
○○様
お世話になっております。
本日OB訪問をさせていただいた○○大学の○○と申します。
本日はお忙しい中貴重な機会をいただき誠にありがとうございました。
○○さんのお話を伺い、○○について大変勉強になりました。
仕事の進め方や仕事のやりがいなどのお話しから、○○業界での仕事の奥深さを知ることができ、
ますます志望度が高まりました。今後の選考では業務理解や志望度の高さをアピールしたいと考えています。
改めまして、本日はお忙しい中ありがとうございました。
今後も何卒宜しくお願い致します。
ー------------------------------ー--ー-ー
大学名・学部名:○○大学○○学部
氏名:○○
電話:○○○-○○○○-○○○○
メール:○○○○○○@.com
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以上のようにすれば問題ありません。
【OB訪問のマナー】OB訪問を有意義に活用するポイント
最後に、OB訪問を有意義にするためのポイントについて触れます。
ポイントは4つあり、
・リラックスする
・目的を明確にしておく
・OB訪問は複数回行う
・感謝の気持ちを忘れない
です。ここからは、この一つ一つについて解説していきます。
リラックスする
1つ目に、リラックスしましょう。
確かに、普段から初対面の社会人の方とお話をする機会が少ないという方にとっては、OB訪問では非常に緊張してしまいがちです。
しかし面接とは違って、社員の方の表情が朗らかであったり、メモを取っている様子がなかったり、カフェで行われたりと、リラックスできる余地があります。
面接本番ではもっと緊張してしまうことになるので、リラックスして話す練習をしておきましょう。
OB訪問の目的を明確にしておく
2つ目に、OB訪問での目的を明確にしておきましょう。
「周りの学生がOB訪問をしているから、なんとなく自分もOB訪問してみた。」というのでは、貴重な機会を有意義にすることはできません。
きちんと目的意識をもって参加するようにしましょう。漫然と質問をするのではなく、相手の属性(年齢層、立場、職種)などを考慮して、自分が今後の就活の役に立ちそうな情報を優先的に入手するようにしましょう。
そのためにも、事前に基礎知識を身に着けておくことは重要です。
OB訪問を複数回する
3つ目に、OB訪問は複数回するようにしましょう。
同じ企業であっても、違う社員の方とお話をすることで、違う角度からの情報を集めることができます。
例えば営業職の方をOB訪問した後に、マーケティング部の方のOB訪問をすることで、企業の仕事を多面的に理解することができますし、自分は営業よりもマーケティングがやりたいのではないかという気付きが得られるかもしれません。
職種によって、企業や業界、仕事の進め方、顧客との関わり方などに違いがあるので、いろいろな社員の方のお話を聞くようにしましょう。
感謝の気持ちを忘れない
4つ目に、感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。
先ほども触れましたが、相手に何かをしてもらったとき、感謝の気持ちを言葉や態度で伝えるのはコミュニケーションの基本です。
・自分のために時間を割いてくれたこと
・わざわざ足を運んでくれたこと
・飲み物を奢ってくれたこと
・質問に一つ一つ丁寧に答えてくれたこと
・就活の応援をしてくれたこと
・優しく丁寧に接してくれたこと
などにしっかりと感謝の気持ちを伝えましょう。
まとめ
いかがでしたか。
ここまで、
・OB訪問をやる意味
・対面式のOB訪問の流れ
・OB訪問当日や前後でのマナー、注意点
・OB訪問を有意義にするためのポイント
について解説してきました。
OB訪問は、企業説明会や企業HPでは公にされていない「ぶっちゃけ話」を聞くことができる、非常に貴重な機会です。
OB訪問を検討していた人も、実際に控えている人も、当日の流れや注意点をしっかりと把握し、ぜひ有意義な時間にしてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート